JP3648108B2 - 壁面取付け型連結椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電車やバス等の車両の車体内壁に取り付けられる車両用ロングシート等の、壁面に取り付けられる壁面取付け型連結椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の上述の如き壁面取付け型連結椅子としては、例えば実公昭57-51136号公報にて開示された車両用ロングシートがあり、この車両用ロングシートは、車両の車体内壁に沿って肘掛け兼用のブラケットを相互に離間させて複数固定するとともに、それらのブラケットの間に、縁部を上下方向に曲げて延在させたシートパンと、補強用梁とを差し込み、それらシートパンと補強用梁とブラケットとに取付けボルトを挿通してその取付けボルトでそれらを一体に固定することでシートフレームを構成し、上記シートパンに背クッションと座クッションとを設けたものである。
【0003】
しかしながら、この従来の車両用ロングシートでは、取付けボルトを挿通するまでの間、ブラケットの間に差し込んだシートパンと補強用梁とを手で持って位置決めしている必要があって、取付け作業時に作業者に負担がかかるという不都合があった。
【0004】
また従来の上述の如き壁面取付け型連結椅子としては、例えば特開平6-154061号公報にて開示された車両用ロングシートもあり、この車両用ロングシートは、車体内壁に取付け固定される溶接一体構造のシートフレーム上に、複数人の着座者を一人ずつ保持する凹凸を設けた複数座席用のシートクッションを設けて構成されている。
【0005】
しかしながら、この従来の車両用ロングシートでは、シートフレーム全体を一度位置決めするだけでシートフレームを車体内壁に取付け固定し得るので取付け作業時の作業者の負担を軽減することはできるが、その一方で、シートフレーム全体が大きくなって搬送および梱包がかさばるとともに、溶接部分が多いことから防錆上シートフレームの塗装面積が広くなって塗装コストが嵩むという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
この発明は、上記課題を有利に解決した壁面取付け型連結椅子を提供することを目的とするものであり、この発明の壁面取付け型連結椅子は、座部材および背部材を具え、さらに、断面略L字状のシートパンと、前記シートパンの上部を支持する上側補強梁と、前記シートパンの下部前端部を支持する前側補強梁とを有して前記座部材および前記背部材を支持し、当該連結椅子の左右方向へ延在する上台フレームと、壁面に取り付けられて上端部で前記上側補強梁を支持するとともに前端部で前記前側補強梁を支持するブラケットと、を具える壁面取付け型連結椅子において、前記ブラケットを前記上台フレームと別体に形成し、前記ブラケットの上端部に前記上台フレームの前記上側補強梁を載置されて保持する上側補強梁受け部を設けるとともに前記ブラケットの前端部に前記上台フレームの前記前側補強梁を載置されて保持する前側補強梁受け部を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
かかる壁面取付け型連結椅子にあっては、上台フレームと別体に形成したブラケットを先ず壁面に取り付け、その後、そのブラケットの上側補強梁受け部と前側補強梁受け部とに、当該連結椅子の左右方向へ延在する上台フレームの上側補強梁と前側補強梁とを載置してそれぞれ保持させ、その保持状態でブラケットに上台フレームを取付けボルト等で固定し、その上台フレームに座部材および背部材を取り付けて支持させることにて、壁面に連結椅子が取り付けられる。また、座部材や背部材をあらかじめ上台フレームに取り付けた状態で、上台フレームの上側補強梁と前側補強梁とをブラケットに保持させても良い。
【0008】
従ってこの発明の壁面取付け型連結椅子によれば、取付けボルト等で固定するまでの間、上台フレームを手で持ってブラケットに対し位置決めしている必要がないので、取付け作業時の作業者の負担を大幅に軽減することができる。
【0009】
なお、この発明の壁面取付け型連結椅子においては、前記ブラケットの下部前端部に下方へ向かって開いた略U字状の溝部を設けるとともに、前記上台フレームの前端付近の下部に前記溝部と係合し得る取付けボルトを装着しておくこととしても良く、このようにすれば、ブラケットの上側補強梁受け部と前側補強梁受け部とに上台フレームの上側補強梁と前側補強梁とを載置してそれぞれ保持させた後直ちに、ブラケットに上台フレームを取付けボルトで固定し得て、取付け作業時の作業者の負担をさらに軽減し得るとともに取付け作業を迅速ならしめることができる。
【0010】
また、この発明の壁面取付け型連結椅子においては、前記前側補強梁が前記シートパンの前端より前方に位置する迫り出し部分を一体に有するとともにその迫り出し部分の下部に当該連結椅子の左右方向へ延在する座部材掛止溝を有するように、前記前側補強梁をアルミニウム合金の押し出し成形により形成することとしても良く、このようにすれば、座部材を掛止するための溝を上台フレームに容易にかつ安価に設けることができる。
【0011】
さらにこの発明の壁面取付け型連結椅子においては、前記上台フレームに、前記上側補強梁と前記前側補強梁とを連結する連結材を設けることとしても良く、このようにすれば、その連結材でシートパンを支持しつつ上台フレームの形状を維持することができるので、シートパンの必要強度を下げ得て、シートパンを軽量化することができる。
【0012】
そしてこの発明の壁面取付け型連結椅子においては、前記ブラケットがその下面にヒーターと掛合する凸部を一体に有するように、前記ブラケットをアルミニウム合金のダイキャスト成形により形成することとしても良く、このようにすれば、ヒーターをブラケットの下面に容易に取り付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の壁面取付け型連結椅子の一実施例としての車両用ロングシートの略半部(七席のロングシートの三席分)を示す分解斜視図、図2は、その実施例の車両用ロングシートの半部を示す正面図、図3は、その実施例の車両用ロングシートの半部を示す平面図、図4は、その実施例の車両用ロングシートを示す断面図、そして図5は、その実施例の車両用ロングシートの側面をブラケットに上台フレームを搭載する前の状態で示す説明図であり、この実施例の車両用ロングシートは図1〜図3に示すように、座部材としてのシートクッション1と、背部材としてのシートバッククッション2と、上台フレーム3と、ブラケット4とを具えている。
【0014】
シートクッション1は、図4に示すように、ポリエステル綿で形成されるとともに複数人の着座者を一人ずつ保持するように区切られて凹部を設けられたクッション材5と、そのクッション材5の上面および周囲側面を覆う前部表皮材6および後部表皮材7とを有しており、前部表皮材6の前端部には、当該シートの左右方向へ延在する袋8が形成され、その袋8内には弾性を有するプラスチック材で形成された断面鉤状の張り止め材9が差し込まれている。そして後部表皮材7の裏面には図示しない面ファスナーが設けられ、後部表皮材7はその面ファスナーでクッション材5の上面に固定されている。
【0015】
シートバッククッション2は、図4に示すように、ポリエステル綿で形成されるとともに複数人の着座者を一人ずつ保持するように区切られて凹部を設けられたクッション材10と、そのクッション材10の前面および周囲側面を覆う表皮材11と、上記クッション材10の後面を覆う金属板製のシートバックパン12とを有しており、シートバックパン12の前面には図示しない面ファスナーが設けられ、クッション材10はその面ファスナーでシートバックパン12に固定されている。そして表皮材11の周縁部は、シートバックパン12の周縁部に通常のクリップで固定されている。一方、シートバックパン12の後面には補強板が添設されていて、その補強板の、左右方向に整列する複数位置には、バネ材で形成されて互いに対向して配置された対をなす鉤状のシートバッククッション固定用フックスプリング13が固定されている。
【0016】
上台フレーム3は、上記シートクッション1およびシートバッククッション2を支持するもので、図1に示すように、各々金属製の角パイプにて形成された上側補強梁14および前側補強梁15と、これも金属製の角パイプにて略L字状に形成されてそれらの補強梁14,15を連結する複数本の連結材16と、それらの連結材15上に張り渡されて固定され、上部をそれらの連結材16を介して上側補強梁14に支持されるとともに下部前端部を前側補強梁15に支持された金属板製の断面略L字状のシートパン17と、前側補強梁15にそれより前方へ突出するように固定された迫り出し材18とを有して、当該連結椅子の左右方向へ延在している。
【0017】
そして、図1に示すように、シートパン17の上面および前面にはシートクッション固定用の面ファスナー19が複数箇所に貼り付けられ、また上側補強梁14の、シートバッククッション固定用フックスプリング13の各対の位置と対応する位置にはそれぞれ、対をなすシートバッククッション固定用フック20が上下に突設されており、さらに上側補強梁14の上面の、ブラケット4に対応する位置には、断面コ字状のフレーム固定用ブラケット21が突設されている。一方、前側補強梁15の下面には、左右方向に整列する複数箇所にバネ材で形成された鉤状のシートクッション固定用フックスプリング22が固定されるとともに、上記ブラケット4に対応する位置に断面コ字状の取付けボルト支持ブラケット23が突設されており、その取付けボルト支持ブラケット23に設けられたボルト孔には、当該上台フレーム3をブラケット4に取り付ける以前に、ナット24がゆるく螺着された取付けボルト25が挿通されて装着される。
【0018】
ブラケット4は、図4に示すように、車両の壁面26に取り付けられて、上台フレーム3の上側補強梁14および前側補強梁15を支持するもので、図5に示すように、上台フレーム3と別体とされて、アルミニウム合金のダイキャスト成形にて略L字状に形成されており、そのブラケット4の上端部には、上側補強梁14を保持する略L字状の上側補強梁受け部4aが形成され、またそのブラケット4の下部前端部には、前側補強梁15を保持するこれも略L字状の前側補強梁受け部4bが形成されるとともに、下方へ向かって開いた略U字状の溝部を持つ凸部4cが形成されている。そしてそのブラケット4の下面には、ヒーターユニット27の側端部と掛合するL字状の凸部4dが形成されている。
【0019】
かかる実施例の車両用ロングシートにあっては、図5に示すように、上台フレーム3と別体に形成したブラケット4を先ず車両の壁面26に取り付け、その後、そのブラケット4の上側補強梁受け部4aと前側補強梁受け部4bとに、あらかじめシートクッション1およびシートバッククッション2を取り付けて支持させた上台フレーム3の上側補強梁14と前側補強梁15とを載置してそれぞれ保持させ、その保持状態でブラケット4に上台フレーム3を取付けボルトで固定することで、車両の壁面26に車両用ロングシートが取り付けられる。
【0020】
なお、上台フレーム3へのシートクッション1およびシートバッククッション2の取り付けは、先ず、シートクッション1の前端部の、内部に張り止め材9が挿入された袋8を、上台フレーム3の前端部の迫り出し材18の下面と、前側補強梁15の下面に固定したシートクッション固定用フックスプリング22との間に挿入して掛止してから、シートクッション1をシートパン17上に載置してシートクッション1のクッション材5の下面をシートパン17上の面ファスナー19に掛着させることでシートクッション1を取り付け、次いでシートバッククッション2を上台フレーム3の上側補強梁14に前側から押し付けて、シートバッククッション2の後面のシートバッククッション固定用フックスプリング13を、上側補強梁14に突設したシートバッククッション固定用フック20に掛止することで、シートバッククッション2を取り付ける。
【0021】
従って、この実施例の車両用ロングシートによれば、取付けボルトで固定するまでの間、上台フレーム3を手で持ってブラケット4に対し位置決めしている必要がないので、取付け作業時の作業者の負担を大幅に軽減することができる。そして、シートフレームを上台フレーム3とブラケット4とにコンパクトに分割し得て、運搬および梱包コストを削減することができ、また、シートフレームを構成する上台フレーム3とブラケット4とを溶接でなくボルト留めとして溶接箇所を減らし得て、シートフレームの塗装面積を減らして塗装コストを削減することができる。
【0022】
しかも、この実施例の車両用ロングシートによれば、ブラケット4の下部前端部に下方へ向かって開いた略U字状の溝部を持つ凸部4cを設けるとともに、上台フレーム3の前端付近の下部に取付けボルト支持ブラケット23を突設してそこに上記溝部と係合し得る取付けボルト25を装着しておくので、ブラケット4の上側補強梁受け部4aと前側補強梁受け部4bとに上台フレーム3の上側補強梁14と前側補強梁15とを載置してそれぞれ保持させた後直ちに、ブラケット4に上台フレーム3を取付けボルト25およびナット24で固定し得て、取付け作業時の作業者の負担をさらに軽減し得るとともに取付け作業を迅速ならしめることができる。
【0023】
そして、この実施例の車両用ロングシートによれば、上台フレーム3の上側補強梁14の上面にフレーム固定用ブラケット21を突設してあるので、ブラケット4の上側補強梁受け部4aと前側補強梁受け部4bとに上台フレーム3の上側補強梁14と前側補強梁15とを載置してそれぞれ保持させた後直ちに、上記フレーム固定用ブラケット21を用いてブラケット4に上台フレーム3を取付けボルトで固定し得て、この点でも、取付け作業時の作業者の負担をさらに軽減し得るとともに取付け作業を迅速ならしめることができる。
【0024】
また、この実施例の車両用ロングシートによれば、上台フレーム3に、上側補強梁14と前側補強梁15とを連結する連結材16を設けていることから、その連結材16でシートパン17を支持しつつ上台フレーム3の形状を維持することができるので、シートパン17の必要強度を下げ得て、シートパン17を軽量化することができる。
【0025】
加えて、この実施例の車両用ロングシートによれば、ブラケット4がその下面にヒーターユニット27と掛合する凸部4dを一体に有するように、ブラケット4をアルミニウム合金のダイキャスト成形により形成しているので、図4に示すように、車両の壁面26への車両用ロングシートの取り付け後に、ヒーターユニット27をブラケット4の下面に取り付ける際に、その取付け作業を容易に行うことができる。
【0026】
図6は、この発明の壁面取付け型連結椅子の他の一実施例としての車両用ロングシートの半部(七席のロングシートの三席半分)を示す正面図、図7は、その実施例の車両用ロングシートの半部を示す平面図、図8は、その実施例の車両用ロングシートを示す断面図、図9は、その実施例の車両用ロングシートの側面をブラケットに上台フレームを搭載する前の状態で示す説明図、そして図10(a)〜(c)は、その実施例の車両用ロングシートの上台フレームからシートクッションを取り外す手順を示す説明図であり、図中、先の実施例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0027】
すなわち、この実施例の車両用ロングシートも、図6〜図9に示すように、座部材としてのシートクッション1と、背部材としてのシートバッククッション2と、上台フレーム3と、ブラケット4とを具えていて、それらシートクッション1とシートバッククッション2と上台フレーム3とブラケット4とは、上台フレーム3の前端部およびブラケット4の前端部を除いて先の実施例と同様に構成されている。
【0028】
しかしてこの実施例の車両用ロングシートでは、図8に示すように、上台フレーム3の前側補強梁15が、シートパン17の前端より前方に位置する迫り出し部分15a を一体に有するとともにその迫り出し部分15a の下部に当該車両用ロングシートの左右方向へ延在する掛止溝15b を有するように、前側補強梁15がアルミニウム合金の押し出し成形により形成されて、上台フレーム3の複数本の連結材16の下部前端部に取付けボルト28を介して一体的に結合されており、また、ブラケット4の前端部の前側補強梁受け部4bが、前側補強梁15の後端部の形状に対応した、傾斜面を持つ受け形状を有していて、その傾斜面の位置に取付けボルト29のためのボルト孔が設けられている。
【0029】
かかる実施例の車両用ロングシートによれば、上台フレーム3からシートクッション1を取り外すに際し、先ず、図10(a)に示すように、シートクッション1の後部をシートパン17上の面ファスナーから剥がして持ち上げ、次いで、図10(b)に示すように、シートクッション1の前端部の、内部に張り止め材9が挿入された袋8を後方および下方へ引いて、張り止め材9と迫り出し部分15a の下部の掛止溝15b との掛合を解除することで、図10(c)に示すように、シートクッション1を取り外すことができ、それと逆の手順で、上台フレーム3にシートクッション1を取り付けることができる。
【0030】
従って、この実施例の車両用ロングシートによれば、先の実施例と同様の作用効果が得られるのに加え、シートクッション1を掛止するための溝15b を上台フレーム3に容易にかつ安価に設け得るという効果を得ることができる。
【0031】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、上側補強梁や前側補強梁や連結材は、上記実施例の角パイプ状のものに限られず、丸パイプ状やチャンネル状(断面コ字状)のものでも良く、また上台フレームは、連結材を持たずにシートパンの上端部および下部前端部に直接上側補強梁および前側補強梁を結合されたものでも良い。そしてブラケットは、上記実施例の略L字状のものに限られず、下部後端部が下方に延びた、T字が横になったような形状のものでも良い。
【0032】
また、この発明における座部材や背部材は、上記実施例のクッション材を有するものに限られず、クッション材を有しないものでも良い。そしてこの発明の壁面取付け型連結椅子は、電車のロングシートに限られず、バス等の他の種類の車両や、建物の壁面に固定する連結椅子にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の壁面取付け型連結椅子の一実施例としての車両用ロングシートの略半部を示す分解斜視図である。
【図2】 上記実施例の車両用ロングシートの半部を示す正面図である。
【図3】 上記実施例の車両用ロングシートの半部を示す平面図である。
【図4】 上記実施例の車両用ロングシートを示す断面図である。
【図5】 上記実施例の車両用ロングシートの側面をブラケットに上台フレームを搭載する前の状態で示す説明図である。
【図6】 この発明の壁面取付け型連結椅子の他の一実施例としての車両用ロングシートの半部を示す正面図である。
【図7】 上記実施例の車両用ロングシートの半部を示す平面図である。
【図8】 上記実施例の車両用ロングシートを示す断面図である。
【図9】 上記実施例の車両用ロングシートの側面をブラケットに上台フレームを搭載する前の状態で示す説明図である。
【図10】 (a)〜(c)は、その実施例の車両用ロングシートの上台フレームからシートクッションを取り外す手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シートクッション
2 シートバッククッション
3 上台フレーム
4 ブラケット
4a 上側補強梁受け部
4b 前側補強梁受け部
4c, 4d 凸部
14 上側補強梁
15 前側補強梁
15a 迫り出し部分
15b 座部材掛止溝
16 連結材
17 シートパン
26 壁面
27 ヒーターユニット
Claims (5)
- 座部材(1)および背部材(2)と、
断面略L字状のシートパン(17)と、前記シートパンの上部を支持する上側補強梁(14)と、前記シートパンの下部前端部を支持する前側補強梁(15)とを有して前記座部材および前記背部材を支持し、当該連結椅子の左右方向へ延在する上台フレーム(3)と、
壁面(26)に取り付けられて上端部で前記上側補強梁を支持するとともに前端部で前記前側補強梁を支持するブラケット(4)と、
を具える壁面取付け型連結椅子において、
前記ブラケットを前記上台フレームと別体に形成し、
前記ブラケットの上端部に前記上台フレームの前記上側補強梁を載置されて保持する上側補強梁受け部(4a)を設けるとともに前記ブラケットの前端部に前記上台フレームの前記前側補強梁を載置されて保持する前側補強梁受け部(4b)を設けたことを特徴とする、壁面取付け型連結椅子。 - 前記ブラケット(4)の下部前端部に下方へ向かって開いた略U字状の溝部(4c)を設けるとともに、
前記上台フレーム(3)の前端付近の下部に前記溝部と係合し得るボルトを装着しておくことを特徴とする、請求項1記載の壁面取付け型連結椅子。 - 前記前側補強梁(15)が前記シートパンの前端より前方に位置する迫り出し部分(15a)を一体に有するとともにその迫り出し部分の下部に当該連結椅子の左右方向へ延在する座部材掛止溝(15b)を有するように、前記前側補強梁をアルミニウム合金の押し出し成形により形成したことを特徴とする、請求項1または2記載の壁面取付け型連結椅子。
- 前記上台フレーム(3)に、前記上側補強梁と前記前側補強梁とを連結する連結材(16)を設けたことを特徴とする、請求項1から3までの何れか記載の壁面取付け型連結椅子。
- 前記ブラケット(4)がその下面にヒーター(27)と掛合する凸部(4d)を一体に有するように、前記ブラケットをアルミニウム合金のダイキャスト成形により形成したことを特徴とする、請求項1から4までの何れか記載の壁面取付け型連結椅子。
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