JP3820233B2 - シートベルトのアンカー取付構造 - Google Patents
シートベルトのアンカー取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3820233B2 JP3820233B2 JP2003131042A JP2003131042A JP3820233B2 JP 3820233 B2 JP3820233 B2 JP 3820233B2 JP 2003131042 A JP2003131042 A JP 2003131042A JP 2003131042 A JP2003131042 A JP 2003131042A JP 3820233 B2 JP3820233 B2 JP 3820233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat belt
- reinforcing member
- cushion frame
- holding
- connecting piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートにおけるシートベルトのアンカー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なシートベルトのバックル用アンカーはシートクッションのフレームに連結している。従って、シートベルトの引張荷重によるフレームの変形を防止するために、フレームを補強している。
そのため、フレームの質量増、構造の複雑化を招く欠陥があった。
【0003】
一方、斯る不具合を解消するために、シートベルトのアンカーを車床に立設したブラケットに締結したものが開示されている(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5ー77685号公報
【0005】
このように、シートベルトのアンカーを車床側のブラケットに取付けることにより、シート側に直接前記引張荷重がかかることがない。
そのため、シートのフレームの強度を補強する必要がない利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、シートベルトのアンカーを直接前記ブラケットに締結すると、ブラケット自体及び車床を補強し、ブラケットが前記引張荷重によって車床から剥離しないように強固に取付ける必要がある。
【0007】
そのため、ブラケットが大型になり質量増を招くし、取付工数がかかる不具合があった。
【0008】
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るシートベルトアンカー取付構造は 、 車床に立設したブラケット間に固設した補強メンバーと、この補強メンバ ーの上部に後部側を取付けた左右一対のクッションフレームと、該クッション フレームの外側面にL字状の連結片の上部と共に締結したシートベルトのアン カーと、前記補強メンバーの下部を抱持する抱持片とからなり、該抱持片は補 強メンバーの下部を抱持する弧状の抱持部と、この抱持部の前後に一体に有す る水平状の前部固定部と後部固定部とから構成し、前記連結片の下部をクッシ ョンフレームの水平状下部フランジの上面に接合し、該下部フランジの下面に 抱持片の前部固定部を接合して、連結片、クッションフレームのフランジ、抱 持片の前部固定部を一体に締結してなる構成である。
【0010】
以上の構成により、シートベルトに加わる引張荷重はクッションフレームと連結片に入力され、クッションフレーム、連結片から補強メンバーに伝達され、更に、補強メンバーから車床に分散される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る構造を示し、図中1はシートベルトのバックルを先端に有するシートベルトのアンカー、2は車床に立設したブラケット20に両端を溶接するパイプからなる補強メンバー、3は前記アンカー1をクッションフレーム10に共締めする連結片、4は連結片3と共にクッションフレーム10に共締めする抱持片を各々示す。
【0012】
左右一対のクッションフレーム10、10は、開口を向き合うように配設した断面コ字状に形成されている。図中10Aは、クッションフレーム10の上部フランジ、10Bは同下部フランジを各々示し、各フランジ10A、10Bは水平状に形成されている。
このクッションフレーム10、10の後部側に前記補強メンバー2が取付けられ、クッションフレーム10、10を補強している。図中12は左右のクッションフレーム10を連結する連結材を示す。
【0013】
また、クッションフレーム10、10にはリクライニングデバイス用の固定プレート11、11がボルト111、111等によって固定され、この固定プレートにシートバックのバックフレーム13、13が前後方向に傾動自在に回動軸14を中心に枢着されている。
【0014】
シートベルトのアンカー1は、図2、図3、図4に示すように、一方のクッションフレーム10の外側面に連結片30と共にボルト33A、ナット33Bによって共締めされている。
図中1A、33、100はボルト33Aの挿通孔を示す。
【0015】
連結片3はL字状の金属プレートで、その垂直状の上部30がクッションフレーム10の内側面、また、水平状の下部31が下部フランジ10Bの上面に各々接合するように形成されている。
【0016】
この連結片3の下部31は抱持片4と共に下部フランジ10Bの下面にボルト32A、ナット32Bによって締結されている。
図中34、101、41は、ボルト32Aの挿通孔を示す。
【0017】
抱持片4は補強メンバー2の下部を抱持する弧状の抱持部40と、その前部 に一体に有する水平状の前部固定部41と、抱持部40の後部に一体に有す る 水平状の後部固定部42とから構成され、前部固定部41には補強用突部41 Aが形成されている。
【0018】
以上の抱持片4の前部固定部41が図示するが如く、連結片30と共にクッションフレーム10に締結される。
そして、後部固定部42はクッションフレーム10の下部フランジ10B後端部にボルト43A、ナット43Bにより締結される。図中102はボルト43Aの挿通孔を示す。
【0019】
なお、各クッションフレーム10、10の後部には前記補強メンバー2が嵌合する切欠部が形成され、この切欠部に対応する部分に円弧状の上部支持片部10Cが形成され、補強メンバー2とクッションフレーム10、10との一体性を向上させている。
【0020】
本発明は以上の如く構成されているため、シートベルトのアンカー1に入力される引張荷重は、まず、クッションフレーム10と共に連結片3に伝達され、更に、クッションフレーム10、連結片3から加わる荷重を面で抱持片4が受け、補強メンバー2で伝達し、ブラケット20を介して車床側に分散される。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、シートベルトに入力される引張荷重をクッションフレームと連結片で受けて抱持片を介して補強メンバーに伝達して車床に分散させることができるため、引張荷重が集中する部分がない。
【0022】
そのため、クッションフレーム、補強メンバー、ブラケット等の各構成部品の強度を必要以上に大きくとる必要がない。
従って、従来品に対して、シートの質量増を招くことがないし、取付に工数がかかることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す斜視図である。
【図2】要部の断面図である。
【図3】図2のIIIーIII線断面図である。
【図4】要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 シートベルトのアンカー
2 補強メンバー
3 連結片
4 抱持片
10 クッションフレーム
20 ブラケット
Claims (1)
- 車床に立設したブラケット間に固設した補強メンバーと、こ の補強メンバーの上部に後部側を取付けた左右一対のクッションフレームと、
該クッションフレームの外側面にL字状の連結片の上部と共に締結したシート ベルトのアンカーと、前記補強メンバーの下部を抱持する抱持片とからなり、
該抱持片は補強メンバーの下部を抱持する弧状の抱持部と、この抱持部の前後 に一体に有する水平状の前部固定部と後部固定部とから構成し、前記連結片の 下部をクッションフレームの水平状下部フランジの上面に接合し、該下部フラ ンジの下面に抱持片の前部固定部を接合して、連結片、クッションフレームの フランジ、抱持片の前部固定部を一体に締結してなるシートベルトのアンカー 取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131042A JP3820233B2 (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | シートベルトのアンカー取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003131042A JP3820233B2 (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | シートベルトのアンカー取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004330938A JP2004330938A (ja) | 2004-11-25 |
JP3820233B2 true JP3820233B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=33506323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003131042A Expired - Fee Related JP3820233B2 (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | シートベルトのアンカー取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3820233B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10343645B2 (en) | 2017-03-24 | 2019-07-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Seatbelt shoulder anchor |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6575209B2 (ja) * | 2015-08-04 | 2019-09-18 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003131042A patent/JP3820233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10343645B2 (en) | 2017-03-24 | 2019-07-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Seatbelt shoulder anchor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004330938A (ja) | 2004-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004182154A (ja) | 車体前部構造 | |
JP3820233B2 (ja) | シートベルトのアンカー取付構造 | |
JP3962975B2 (ja) | 自動車用シートのスライドレールの構造 | |
US7628446B2 (en) | Vehicular rear cargo module | |
WO2011162017A1 (ja) | 車両用シートの組み付け構造 | |
JP3462160B2 (ja) | チャイルドシート取付装置 | |
JP5526719B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP3648108B2 (ja) | 壁面取付け型連結椅子 | |
WO2021060342A1 (ja) | 車両のフロア構造 | |
KR100439804B1 (ko) | 자동차의 시트백 프레임과 시트쿠션 프레임의 조립구조 | |
JP2004154388A (ja) | シートのフレーム構造体 | |
JP4176381B2 (ja) | 車両用シートのスライド装置 | |
JP2001225681A (ja) | 車体のリヤフロア構造 | |
JP3072295B1 (ja) | 自動車における側面衝突安全装置 | |
JP2006341624A (ja) | 車体構造 | |
JP4380033B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2001071799A (ja) | チャイルドシート固定構造 | |
KR100398437B1 (ko) | 자동차의 라디에이터 지지용 브라켓 장착구조 | |
JP3885316B2 (ja) | リヤシートバック固定用ブラケット配設構造 | |
WO2023139896A1 (ja) | 車体構造 | |
JP3507013B2 (ja) | チャイルドシートのテザーアンカ取付構造 | |
KR20070060387A (ko) | 차량 리어 시트의 장착 구조 | |
JP4412811B2 (ja) | リヤフロア構造 | |
JP2024093459A (ja) | 車両構造 | |
JP2001010381A (ja) | チャイルドシートの車体組付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051221 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060616 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |