JPH07223468A - 自動車用シートの取付構造 - Google Patents

自動車用シートの取付構造

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JPH07223468A
JPH07223468A JP1602394A JP1602394A JPH07223468A JP H07223468 A JPH07223468 A JP H07223468A JP 1602394 A JP1602394 A JP 1602394A JP 1602394 A JP1602394 A JP 1602394A JP H07223468 A JPH07223468 A JP H07223468A
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JP
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seat
seat cushion
body floor
vehicle body
wire
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JP1602394A
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Inventor
Masahiro Suzuki
昌宏 鈴木
Yuichiro Sonoda
裕一郎 園田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて簡単で低コストな構成であるにも拘ら
ず、シートクッション厚(パッド厚)を厚くしたりパッ
ドの密度を高密度にしてもシートアンカレッジ強度要件
に適合することができ、しかも、シートクッションの差
込部を車体フロアの差込孔に差し込む際の作業に支障を
生じることのないような自動車用シートの取付構造を提
供する。 【構成】 シートクッション2の内部に配設されるシー
トフレーム(例えば、ワイヤフレーム5)にシート係止
用の差込部6,7を突設し、差込部6,7を車体フロア
15の差込孔17,18に差し込むことにより、シート
クッション2の前部を車体フロア15上に固定するよう
にした自動車用シート1において、差込部6,7が車体
フロア15の差込孔17,18から抜け出るのを阻止す
る抜止め用部材10,11を差込部6,7に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用シートの取付
構造に関し、例えば、自動車のリヤシートの前部を車体
フロア上に取付けるのに用いて好適な自動車用シートの
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セダン系自動車等におけるリヤシートに
あっては、その構造上、シートクッションとシートバッ
クとが互いに分離されて別々に車体に取付けられる場合
がある。図7は、この種の従来の自動車用シート(リヤ
シート)30を示すものであって、同図において、31
はシートクッション、32はシートバック、33はヒン
ジ部材、34は車体フロアである。
【0003】シートクッション31は、車体フロア34
上の所定箇所に固定配置されると共に、シートバック3
2は、シートクッション31の後部側面において車体フ
ロア34上に固着された一対のヒンジ部材33の支軸3
5を中心に回動可能に取付けられている。そして、この
シートバック32は、図外のロック機構にて図7に示す
ような起立位置にロックされると共に、前記ロック機構
を解除状態にしてシートバック32を前記支軸35を中
心に回動させることにより、シートバック32をシート
クッション31上に折り畳むことができるように構成さ
れている。
【0004】また、上述のシートクッション31は、ウ
レタン材等のパッド内に図10に示す如きワイヤフレー
ム36を補強部材として収納してこのパッドを表皮にて
被覆して成るものであって、上述のワイヤフレーム36
の前方側の左右両端部付近には、同一材料のワイヤにて
屈曲成形して成るシート取付用のU字状ワイヤ部が差込
部37,38として設けられている(図9及び図10参
照)。なお、これらの差込部37,38は、図7に示す
ように、シートクッション31の底面31aから下側に
向けて斜め前方に突出されている。
【0005】しかして、シートクッション31の前部
は、図7及び図11に示す如く車体フロア34の所定箇
所において前後方向に延びるように形成された長孔から
成る一対の差込孔39に前記一対の差込部37,38を
それぞれ差し込むことにより、車体フロア34に取付け
られるようになっている(図4(a)参照)。なお、前
記差込孔39の周縁部は、図12に示すように、下方に
屈曲されたフランジ40が設けられてその部分の補強が
なされている。
【0006】一方、前記シートクッション31の後部
は、図13に示すように、ワイヤフレーム36の側面に
屈曲成形された係着部41(図8参照)を、ヒンジ部材
33の突起部42に係着することによって、ヒンジ部材
33を介して車体フロア34に取付けられている。
【0007】かくして、シートクッション31の前部及
び後部が車体フロア34上に単独で固定されると共に、
シートバック32がシートクッション31とは別に分離
されてヒンジ部材33に取付けられるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートに関
する法規の中にシートアンカレッジ強度要件がある。こ
れは、シート重量の20倍の負荷をシートの重心G(シ
ートバックとシートクッションとが分離している場合は
各々の重心)に前後方向に作用させた条件の下で、シー
トの取付状態を保持し得る要件である。自動車用シート
の場合にも、このシートアンカレッジ強度要件を満足す
ることが要求される。
【0009】しかし、後部乗員の視界を良くするため
に、或いは、シートクッション31の座り心地を向上さ
せる目的でパッド厚(クッション厚)を厚くしてその座
面を高くした場合には、次のような不具合を生じるおそ
れがある。すなわち、シートクッション31の重心位置
が上方の位置になるため、シートアンカレッジ強度試験
において、後方に向かう荷重がシートにかかった時に、
ワイヤフレーム36のU字状の差込部37,38が車体
フロア34の差込孔39から抜け出てしまうおそれがあ
る。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、極めて簡単で低コスト
な構成であるにも拘らず、シートクッション厚(パッド
厚)を厚くしたりパッドの密度を高密度にしてもシート
アンカレッジ強度要件に適合することができ、しかも、
シートクッションの差込部を車体フロアの差込孔に差し
込む際の作業に支障を生じることのないような自動車用
シートの取付構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、シートクッションの内部に配設され
るシートフレームにシート係止用の差込部を突設し、こ
の差込部を車体フロアの差込孔に差し込むことにより、
前記シートクッションの前端を前記車体フロア上に固定
するようにした自動車用シートにおいて、前記差込部が
前記車体フロアの差込孔から抜け出るのを阻止する抜止
め用部材を前記差込部に配設するようにしている。
【0012】また、本発明では、前記シートフレームに
一体に設けられたほぼU字状のワイヤにて前記差込部を
構成すると共に、一端部分が前記差込部の外方に突出配
置される線材にて前記抜止め用部材を構成して前記一端
部分を係止部となし、前記シートクッションが上方に移
動された場合に、前記係止部が前記車体フロアの差込孔
の周縁部に係着するように構成している。
【0013】また、本発明では、外方に向けて突出する
係止部を有する板金製部材にて前記差込部を構成し、前
記シートクッションが上方に移動された場合に、前記板
金製部材の係止部が前記車体フロアの差込孔の周縁部に
係着するように構成している。
【0014】また、本発明では、前記シートフレームが
ワイヤフレームから成り、このワイヤフレームの前方側
の両端部付近に前記差込部を配設すると共に、これらの
差込部の間を低剛性の弾性変形可能な線材にて連結して
いる。
【0015】また、本発明では、前記シートクッション
が正規位置に配置されている状態の下で、前記係止部と
前記車体フロアの差込孔の周縁部との間にクリアランス
を設け、これにより、前記シートクッションが作用力を
受けて上方に移動される際に前記シートクッションが上
方に向けて湾曲状に弾性変形し得るように構成してい
る。
【0016】
【作用】シートクッションの重心位置に大きな荷重が加
わってシートクッションに上方に向かう分力が作用した
場合、シートクッションの差込部に取付けられた抜止め
用部材と車体フロアの差込孔の周縁部との相互間の係合
作用により、前記差込孔からの前記差込部の抜け止めが
なされ、車体フロアへのシートクッションの取付状態が
解除されることなく維持される。従って、所定のシート
アンカレッジ強度要件を満足することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図6を
参照して説明する。
【0018】図1は、自動車用シート1を示すものであ
って、本例の自動車用シート1は車室の後部に配置され
るリヤシートである。上述の自動車用シート1は、図1
に示すように、乗員が着座するシートクッション2と、
乗員の背もたれとなるシートバック3と、このシートバ
ック3をシートクッション2に対して回動可能に支持す
るヒンジ部材4とをそれぞれ具備している。
【0019】上述のシートクッション2は、従来と同様
に、ワイヤを屈曲して成る図2に示す如きワイヤフレー
ム5をパッド内に収容してこのパッドを表皮にて被覆し
たものであり、前記ワイヤフレーム5の前端側の左右両
側部付近には、ワイヤフレーム5の一部分としてU字状
のワイヤからそれぞれ成る一対の差込部6,7が下方側
に向けて斜め前方に突設されている。なお、自動車用シ
ート1に乗員が着座した場合には、その荷重がパッドか
ら直接車体に伝達されるため、ワイヤフレーム5には細
い線材が使用されている。
【0020】また、前記一対の差込部6,7は、図2及
び図4(b)に示すように、ワイヤフレーム5の本体の
一部を構成する低剛性の弾性変形可能なワイヤ(線材)
8にて互いに連結されており、これにより、シートクッ
ション2に過大な負荷がかかった場合には差込部6,7
間のシートクッション部分が適度に上方に向けて湾曲状
に弾性変形し得るように構成されている。
【0021】さらに、本例においては、前記差込部6,
7には、ストレート状の線材(金属製の丸棒又はワイ
ヤ)から成る抜止め用部材10,11が一体に取付けら
れている。具体的に述べると、抜止め用部材10,11
は、図3及び図5に明示するように、前記ワイヤ8から
それぞれ突出するU字状差込部6,7の各一対の平行状
対向部12,13に対してほぼ直交した状態の下で、先
端部分の湾曲部14の付け根箇所に溶接等にて一体に結
合されており、かつ、抜止め用部材10,11の一端部
分のみが差込部6,7から差込部6,7間の領域に向か
ってそれぞれ内側に突出されて係止部10a,11aと
して配設されている。
【0022】また、図1に示すように、シートクッショ
ン2の後部の両側に対応する車体フロア15の所定箇所
にヒンジ部材4が固着されており、シートクッション2
とは別体のシートバック3が前記ヒンジ部材4に回動可
能に支持されている。そして、シートバック3は図外の
ロック機構により図1に示す起立位置にロックされると
共に、ロック機構を解除することによりシートバック3
の下端部が前方に回動可能な状態となされて必要に応じ
てシートクッション2上に折り畳み得るように構成され
ている。
【0023】一方、車体フロア15の所定箇所には、図
1に示すように前後方向に沿って延びる長孔から成る一
対の差込孔17,18が形成されている。これらの差込
孔17,18は、前記一対の差込部6,7をそれぞれ差
し込むための孔であって、図5に示すように、車体フロ
ア15に設けた開口19の周縁部に下方に向けて屈曲成
形して成るフランジ20を設けたものである。
【0024】ここで、自動車用シート1を車体に組付け
る場合の手順について述べると、次の通りである。
【0025】まず、シートクッション2の前部の差込部
6,7を抜止め部材10,11と共に車体フロア15の
差込孔17,18内に差し込み、図5(a)に示すよう
に抜止め部材10,11を差込孔17,18のフランジ
20の下方位置であって、このフランジ20から適当な
クリアランスαを隔てた位置に配置する。これにより、
シートクッション2の前部を車体フロア15上に係止す
る。
【0026】差込孔17,18への差込部6,7の差込
作業に当たっては、抜止め部材10,11と差込孔1
7,18のフランジ20との間の間隔βよりも、前記係
止部10a,11aの突出長さγを短く設定することに
より、差込作業を支障なくスムーズに行うことが可能で
ある。なお、前記突出長さγが前記間隔βよりも多少長
くて抜止め部材10,11が前記フランジ20に干渉し
たとしても、抜止め部材10,11には適当な弾性があ
るため、上述の差込作業に支障を生じることはない。
【0027】上述の差込作業を行った後に、シートクッ
ション2の後部側面に配設された図外の係着部を車体フ
ロア15上に固着されたヒンジ部材4に係着することに
より、シートクッション2の後部の取付作業を行う。
【0028】以上の作業により、シートクッション2の
前部及び後部を車体フロア15上の所定位置に固定配置
し、車体フロア15上へのシートクッション2の取付け
を完了する。
【0029】しかる後に、シートバック3を前記ヒンジ
部材4に回動可能に取付け、シートクッション2及びシ
ートバック3から成る1つの自動車用シート1の組付け
を完了する。
【0030】このような構成のシートクッション2の取
付構造によれば、シートアンカレッジ強度要件を満足す
るものとなる。すなわち、シートアンカレッジ強度試験
においてシートクッション2の重量の20倍の荷重をシ
ートクッション2の重心位置Gに前後方向(図4におい
て紙面に直交する方向)に沿って作用させた場合、シー
トクッション2の前部には上方に向かう分力Fが働くの
で、この分力Fにより差込部6,7と共にシートクッシ
ョン2が持ち上がろうとする。
【0031】一方、抜止め部材10,11は差込孔1
7,18のフランジ20に対して適当なクリアランスα
をとってあるため、そのクリアランスαに相当する距離
だけ差込部6,7及び抜止め部材10,11が上方に移
動し得る自由度を有している。従って、上述の如くシー
トクッション2に上方に向かう分力Fが作用すると、シ
ートクッション2は上方に移動されることとなるが、こ
の上方への移動の際、シートクッション2は既述の如く
細い線材から成るワイヤフレーム5を主な補強材として
使用しているため、図4(c)に示すように、差込部
6,7間を連結するワイヤ8が上方に向けて湾曲した形
状に弾性変形されるのに伴い、シートクッション2の前
部も上方に向けて湾曲した形状に弾性変形されることと
なる。
【0032】そして、シートクッション2の前部が上述
の如く弾性変形されるのに伴い、前記クリアランスαの
範囲内で、差込部6,7が抜止め部材10,11と一緒
に内側に回動され、これらの抜止め部材10,11の係
止部10a,11aが上方に回動移動されて図4(c)
に示すように差込孔17,18のフランジ20に引っ掛
かった状態となる。かくして、前記係止部10a,11
aとフランジ20との間の係合作用により差込部6,7
及び抜止め部材10,11の上方への移動が阻止され、
差込孔17,18からの差込部6,7の抜止めがなされ
る。
【0033】また、上述の負荷を解除した場合には、シ
ートクッション2がワイヤフレーム5の弾性復元力によ
り復元して初期の状態になると共に、図4(b)に示す
如き正規の配設位置に復帰される。
【0034】従って、本例によれば、差込部6,7に抜
止め部材10,11を溶接結合しただけの極めて簡単で
かつ安価な構成のものでありながら、過大な負荷が作用
しても差込部6,7の抜け止めを図ることができ、ひい
てはシートクッション2の前部が車体フロア15上の正
規箇所から大きく外れてしまうような事態を確実に防止
することができ、所定のシートアンカレッジ強度要件を
充分に満足することができる。
【0035】よって、乗員の視界を良くするためにシー
トクッション2のパッド厚を厚くしたり、着座感覚を良
好にするためにパッドの密度を高くしても、シートアン
カレッジ強度要件に適合できるため、座面の高位置化や
パッドの密度化を図ることが可能となる。
【0036】しかも、差込部6,7から一端部分が突出
する抜止め部材10,11を付設しても、この抜止め部
材10,11と差込孔17,18のフランジ20との相
対的な寸法及び配置関係を適宜に設定することにより、
シートクッション2の組付時における差込孔17,18
への差込部6,7の差込作業を何らの支障もなくスムー
スに行うことが可能である。
【0037】また、図6は本発明の別の実施例を説明す
るためのものであって、本例は、U字状のワイヤから成
る差込部6,7に代えて、板金製部材から成る差込部2
2を用いたものである。
【0038】上述の差込部22は板金を打抜加工して成
るものであって、外方に向けて突出する係止部23と、
中央部分に形成された長手状の打抜き部24とをそれぞ
れ有しており、一対の差込部22の上部22aがシート
クッション2のワイヤフレーム(図示せず)の前部両側
に一体にそれぞれ溶接結合されている。そして、前記一
対の差込部22の係止部23が互いに対向するように内
側に向けて配置されている。
【0039】しかして、シートクッション2が上方に移
動された場合には、一対の差込部22の係止部23が車
体フロア15の差込孔17,18のフランジ(周縁部)
20に係着するように構成されている。
【0040】このように構成した場合にも、既述の実施
例の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0041】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、本発明は、シートクッション2とシートバ
ック3とが連結されている型式の自動車用シートの取付
構造にも適用し得ることは言う迄もない。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、シートクッショ
ンの内部に配設されるシートフレームに設けられたシー
トクッション取付用の差込部に前記車体フロアの差込孔
から抜け出るのを阻止する抜止め用部材を前記差込部に
配設するようにしたものであるから、シートクッション
の重心位置に過大な荷重が負荷された場合でも、抜止め
用部材が差込孔の周縁部に引っ掛かることにより、差込
孔からの差込部の抜止めがなされるため、シートアンカ
レッジ強度要件を満足するようなシートクッションの取
付構造を提供することができる。
【0043】従って、本発明を適用すれば、シートクッ
ションのパッド厚を厚くしたり、パッドの密度を高密度
にすることが可能となる。
【0044】また、前記抜止め用部材としては、ワイヤ
や棒材,或いは板材等の単純な部材を利用すれば済むた
め、本発明に係る構造を極めて簡素にかつ安価に構成す
ることができる。
【0045】さらに、差込孔の寸法を差込部及び抜止め
用部材を容易に差込むことができるような大きさとし、
かつ、シートクッションに荷重が作用してシートクッシ
ョンが適度に弾性変形するのに応じて前記抜止め用部材
が差込孔の周縁部に引っ掛かるように構成することが可
能であるため、差込部から一部が突出する抜止め用部材
を設けたとしても、車体フロアへのシートクッションの
組付作業をスムースに行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付構造を備えた自動車用シート
の斜視図である。
【図2】前記自動車用シートのワイヤフレームの平面図
である。
【図3】前記自動車用シートの差込部及び抜止め用部材
の斜視図である。
【図4】自動車用シートのシートクッションの概略正面
図であって、(a)は従来の自動車用シートのシートク
ッション前部の車体フロアへの取付状態を示す概略正面
図、(b)は本発明を適用した場合のシートクッション
前部の車体フロアへの取付状態を示す概略正面図、
(c)は本発明に係る取付構造を備えた自動車用シート
のシートクッションに過大な荷重がかかってこのシート
クッションに上方に向かう分力が作用した時の状態を示
す概略正面図である。
【図5】差込部及び抜止め用部材と差込孔との配置関係
を示す断面図であって、(a)はシートクッションが車
体フロア上の正規位置に取付けられた状態の下での前記
配置関係を示す断面図、(b)はシートクッションに荷
重がかかった後の初期の状態の下での前記配置関係を示
す断面図、(c)はシートクッションに荷重がかかって
抜止め部材が差込孔のフランジに係着した状態の下での
前記配置関係を示す断面図である。
【図6】本発明の別の実施例を説明するためのものであ
って、抜止め部材の斜視図である。
【図7】従来の自動車用シートの側面図である。
【図8】従来の自動車用シートのシートクッションの平
面図である。
【図9】従来の自動車用シートのシートクッションの前
部に斜視図である。
【図10】従来の自動車用シートのシートクッションの
ワイヤフレームの平面図である。
【図11】車体フロアに形成された差込孔の斜視図であ
る。
【図12】図11におけるB−B線断面図である。
【図13】図7におけるA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用シート(リヤシート) 2 シートクッション 3 シートバック 5 ワイヤフレーム 6,7 ワイヤから成る差込部 8 ワイヤ(線材) 10,11 抜止め部材 10a,11a 係止部 15 車体フロア 17,18 差込孔 20 フランジ(差込孔の周縁部) 22 板金製部材から成る差込部 23 係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの内部に配設されるシ
    ートフレームにシート係止用の差込部を突設し、この差
    込部を車体フロアの差込孔に差し込むことにより、前記
    シートクッションの前端を前記車体フロア上に固定する
    ようにした自動車用シートにおいて、前記差込部が前記
    車体フロアの差込孔から抜け出るのを阻止する抜止め用
    部材を前記差込部に配設したことを特徴とする自動車用
    シートの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記シートフレームに一体に設けられた
    ほぼU字状のワイヤにて前記差込部を構成すると共に、
    一端部分が前記差込部の外方に突出配置される線材にて
    前記抜止め用部材を構成して前記一端部分を係止部とな
    し、前記シートクッションが上方に移動された場合に、
    前記係止部が前記車体フロアの差込孔の周縁部に係着す
    るように構成したことを特徴とする請求項1に記載の自
    動車用シートの取付構造。
  3. 【請求項3】 外方に向けて突出する係止部を有する板
    金製部材にて前記差込部を構成し、前記シートクッショ
    ンが上方に移動された場合に、前記板金製部材の係止部
    が前記車体フロアの差込孔の周縁部に係着するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用シー
    トの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記シートフレームがワイヤフレームか
    ら成り、このワイヤフレームの前方側の両端部付近に前
    記差込部を配設すると共に、これらの差込部の間を低剛
    性の弾性変形可能な線材にて連結したことを特徴とする
    請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車用シートの取
    付構造。
  5. 【請求項5】 前記シートクッションが正規位置に配置
    されている状態の下で、前記係止部と前記車体フロアの
    差込孔の周縁部との間にクリアランスを設け、これによ
    り、前記シートクッションが作用力を受けて上方に移動
    される際に前記シートクッションが上方に向けて湾曲状
    に弾性変形し得るように構成したことを特徴とする請求
    項1〜4の何れか1項に記載の自動車用シートの取付構
    造。
JP1602394A 1994-02-10 1994-02-10 自動車用シートの取付構造 Pending JPH07223468A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191136A (ja) * 2005-12-19 2007-08-02 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートおよび車両用シートの車体との係合を解除する方法
JP2011045629A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Sekisui Plastics Co Ltd 車両用シート芯材
CN105620329A (zh) * 2014-11-25 2016-06-01 株式会社泰极爱思 座垫组装构造以及车辆用座椅
CN112504691A (zh) * 2019-08-26 2021-03-16 上海汽车集团股份有限公司 一种汽车座垫的滑脱测试方法、装置及电子设备

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