JP7165483B2 - 椅子のカバーの取付構造、及び椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子のカバーの取付構造及び椅子に関する。さらに詳述すると、本発明は、椅子の背凭れの背支桿部分にカバーを取り付ける際に適用して好適な構造、及び、そのような構造が適用された構成を含む椅子に関する。
従来から、背支桿の上端部分に背板が取り付けられて構成される椅子の背凭れが存在する(特許文献1)。
特開2009-172125号公報
しかしながら、背支桿や当該背支桿と背板との連結部が椅子全体としての背面側に露出したままでは、背支桿と背板などとの連結部に着衣や指などが挟まれてしまったり、デザイン上好ましいとは言えなかったりするという問題がある。
そこで、椅子全体としての背面側に露出する背支桿を覆い隠すために背部カバーが装着される場合があり、この場合の背部カバーの取り付けの態様として、前カバー部材と後カバー部材とで背支桿を前後方向において挟み、これらカバー部材同士を係合させることによって背支桿に対して係止するようにしたり、これらカバー部材のうちの一方と背支桿とを係合させることによって背支桿に対して係止するようにしたりする場合がある。
しかしながら、カバー部材同士の係合やカバー部材のうちの一方の係合では組み付けの固定具合が十分であるとは言えずにがたつきが発生するという問題があり、また、カバー部材と背支桿とをねじなどの追加的な他の部品を用いて結合する場合には、部品点数が多くなるという問題や、取り付けや組み立ての手間が増大するという問題がある。
そこで、本発明は、追加的な他の部品を用いることなく且つ組み付けの固定具合を十分に確保して椅子を構成する部材の少なくとも一部を露出させないようにカバーを取り付けることができる椅子のカバーの取付構造、及び、そのような椅子のカバーの取付構造が適用された構成を含む椅子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の椅子のカバーの取付構造は、椅子の構成部材に対して左右方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮すると共に前後方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材と、構成部材に対して係止すると共に第一のカバー部材との間に構成部材の少なくとも一部を挟んだ状態で第一のカバー部材と嵌合する第二のカバー部材とを有し、第一のカバー部材及び第二のカバー部材は樹脂成形品であり、構成部材の一方の側の面に左右方向における中間部分が押し当てられ且つ左右両端部が構成部材の他方の側の面へと回り込んで係止して弾性力を発揮するようにしている。
本発明の椅子のカバーの取付構造は、椅子の構成部材に対して左右方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮すると共に前後方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材と、前記構成部材に対して係止すると共に前記第一のカバー部材との間に前記構成部材の少なくとも一部を挟んだ状態で前記第一のカバー部材と嵌合する第二のカバー部材とを有し、前記構成部材は背凭れを構成する部材であり、第一のカバー部材は背凭れ構成部材の下部の前面に上側部分の左右方向における中間部分が押し当てられ且つ上端の左右両端部の突出片が背凭れ構成部材の下部の後面側へと回り込んで係止して弾性力を発揮すると共に背凭れ構成部材と連結する背支桿に下端部が係止して弾性力を発揮して係合し、第二のカバー部材は背凭れ構成部材の下部に対して係止すると共に第一のカバー部材との間に背凭れ構成部材の少なくとも一部及び背支桿の少なくとも一部を挟んだ状態で第一のカバー部材と嵌合するようにしている
したがって、上記の椅子のカバーの取付構造によると、椅子の構成部材/背凭れ構成部材と第一のカバー部材と第二のカバー部材とが一体に連結し結合して合体し、相互に確りと固定されてがたつきが発生しないように組み付けられる。
また、本発明の椅子は、上述の椅子のカバーの取付構造が適用されて背部カバーが取り付けられている背凭れを備えるようにしている。したがって、この椅子によると、上述の椅子のカバーの取付構造の作用が奏される椅子が実現される。
本発明の椅子のカバーの取付構造や椅子によれば、三つの部材が一体に連結し結合して合体し、相互に確りと固定されてがたつきが発生しないように組み付けることができるので、追加的な部品を用いること無く、椅子を使用する際の快適性の向上や良好な外観の創出が可能になる。
本発明に係る椅子のカバーの取付構造の実施形態の一例を含む座及び背凭れに関連する構造を示す左前方上方からの一部分解斜視図である。 図1の構造の左後方下方からの一部分解斜視図である。 第一のカバー部材の取り付けを説明する左前方上方斜視図である。 第一のカバー部材の取り付け後の状態を説明する左前方上方斜視図である。 第一のカバー部材の取り付けを説明する左後方下方斜視図である。 第一のカバー部材の取り付け後の状態を説明する左後方下方斜視図である。 第二のカバー部材の取り付けを説明する図である。 第二のカバー部材の取り付け後の状態を説明する左後方上方斜視図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る椅子のカバーの取付構造の実施形態の一例がオフィスなどで使用され得る事務用の椅子の背凭れに関連する構造に対して適用されている場合を例に挙げる。
図1乃至図8に、本発明に係る椅子のカバーの取付構造の実施形態の一例を含む座及び背凭れに関連する構造を示す。なお、本明細書において、前後左右の方向は着座者を中心に定められるものとし、「前」又は「前方」とは座や背凭れにおいて椅子及び当該椅子の座に座った着座者にとっての「前」又は「前向き」であり、「後(うしろ)」又は「後方」とは同様に椅子及び着座者にとっての「後ろ」又は「後ろ向き」である。また、前後方向と水平面内において直交する方向が座や背凭れにおいて椅子及び着座者にとっての左右方向であり、椅子の幅方向である。さらに、「上」及び「下」は座や背凭れにおいて椅子及び着座者にとっての上及び下であり、鉛直面内の上と下である。
本実施形態の椅子のカバーの取付構造が適用されている座及び背凭れに関連する構造は、椅子の脚支柱(図示していない)の上端部分に取り付けられて支持される基部の一部を構成する基部天板フレーム1と、当該基部天板フレーム1の後部に取り付けられる背支桿2と、当該背支桿2の上部に取り付けられる背枠3と、背支桿2と背枠3の下端部分との前側に配設される第一のカバー部材10及び後ろ側に配設される第二のカバー部材20と、基部天板フレーム1の上面側に配設される座4とを備える。
背支桿2は、左右方向において相互に離間しつつ対向する一対の支持アーム2A,2Aと、これら左右一対の支持アーム2A,2Aの下側(言い換えると、前側)部分同士を連結する板状の背支桿固定部2Bと、左右一対の支持アーム2A,2Aの上側(言い換えると、後ろ側)部分同士を連結する取付部2Cとを有する。
支持アーム2Aは、概ね前後方向に沿う下側部分2d(言い換えると、前側部分)と、概ね上下方向に沿う上側部分2f(言い換えると、後ろ側部分)と、これら下側部分2dと上側部分2fとを湾曲しつつ結ぶ湾曲部2eとからなる。
背支桿2は、左右一対の支持アーム2A,2Aの下側部分2d同士を連結する背支桿固定部2Bが基部天板フレーム1の後端部分に固定されることにより、基部天板フレーム1に対して取り付けられる。図に示す例では、基部天板フレーム1の後端部分に対して背支桿固定部2Bがねじ止めされることによって背支桿2が固定されて取り付けられる。
背枠3は、左右枠フレーム3c,3cと上枠フレーム3dと下枠フレーム3eとを有して正面視において概ね矩形に形成されるフレーム部3Aと、当該フレーム部3Aの下辺を構成する下枠フレーム3eから下方へと延出して設けられる背枠固定部3Bとを有する。なお、背枠3のフレーム部3Aにはメッシュ状の張り部材が張設されるが、当該張り部材の図示を省略している。
背枠3は、下枠フレーム3eから下方へと延出する背枠固定部3Bが背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2Aの上側部分2f同士を連結する取付部2Cに固定されることにより、背支桿2に対して取り付けられる。図に示す例では、背支桿2の取付部2Cに対して背枠固定部3Bがねじ止めされることによって背枠3が固定されて取り付けられる。
座4は、下面側を構成するアウターシェル4aと、当該アウターシェル4aの上面に取り付けられる座受部材4bと、当該座受部材4bの上面に装着されるクッション4cとを有する。なお、座4(特に、クッション4c)は表皮材で被覆されるが、当該表皮材の図示を省略している。
そして、本実施形態の椅子のカバーの取付構造は、背枠3の背枠固定部3Bの前面に上側部分の左右方向における中間部分が押し当てられ且つ上端の左右両端部の上側係止部13,13が背枠3の下枠フレーム3eの後面側へと回り込んで係止して弾性力を発揮すると共に背枠3と連結する背支桿2に下側係止部14の係止部14aが係止して弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材10と、背枠3の背枠固定部3Bに対して係止すると共に第一のカバー部材10との間に背枠3の背枠固定部3B並びに背支桿2の支持アーム2Aの湾曲部2e,上側部分2f,及び取付部2Cを挟んだ状態で第一のカバー部材10と嵌合する第二のカバー部材20とを有するようにしている。
第一のカバー部材10は、板状の部材が湾曲したり折れ曲がったりした態様の部材であり、弾性を備える部材として樹脂によって形成される。
第一のカバー部材10は、主要部分を成す前カバー部11と、当該前カバー部11の後面に設けられる係合凸部12と、前カバー部11の上端に設けられる上側係止部13と、前カバー部11の下端に設けられる下側係止部14とを有する。
第一のカバー部材10の前カバー部11は、概ね上下方向を成す上側部分と当該上側部分の下端と連続・連接して前方斜め下向きに延出する下側部分(言い換えると、前側部分)とを有して側面視において湾曲する形状に形成される。
前カバー部11は、背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2Aの上側部分2f及びこれら上側部分2f同士を連結する取付部2C並びに背枠3の背枠固定部3Bの前面側(尚、当該前面側の左右側方を含む)から背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2A各々の湾曲部2e,2eの前面側(言い換えると、上面側;尚、当該前面側/上面側の左右側方を含む)にかけての領域を覆うものとして形成される。
図に示す例では、デザイン上の構造として(言い換えると、本発明としての作用を奏させるために必要な構成ではない構造として)、前カバー部11の下端(言い換えると、前端)の左右両端部のそれぞれから左右方向において相互に離間して前方斜め下向き/前向きに延出する左右一対のサイドカバー部11a,11aが形成されている。
係合凸部12は、前カバー部11の後面の上端寄りの位置に、左右方向において相互に離間して後ろ向きに突出する左右一対の凸部として形成される。
図に示す例では、左右一対の係合凸部12,12は、背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2Aそれぞれ及び背枠3の背枠固定部3Bの左右の側方に位置してこれら左右一対の支持アーム2A,2A及び背枠固定部3Bを左右方向において挟むように設けられる。
上側係止部13は、前カバー部11の上端の左右両端部のそれぞれから、左右方向において相互に離間して上向きに延出する左右一対の突出片として形成される。
なお、上側係止部13は、前カバー部11の左右両側端各々の上端部のそれぞれから、側方へと横向きに延出する左右一対の突出片として形成されるようにしても良い。
下側係止部14は、前カバー部11の下端の中央部分から、前方斜め下向きに延出する傾斜板部として形成される。下側係止部14の下端部(言い換えると、前端部)が前向きに屈曲して係止部14aが設けられる。
第二のカバー部材20は、板状の部材が湾曲した態様の部材であり、弾性を備える部材として樹脂によって形成される。
第二のカバー部材20は、主要部分を成す後カバー部21と、当該後カバー部21の前面に設けられる係止爪部22及び係合凹部23とを有する。
第二のカバー部材20の後カバー部21は、概ね上下方向を成す上側部分と当該上側部分の下端と連続・連接して前方斜め下向きに延出する下側部分(言い換えると、前側部分)とを有して側面視において湾曲する形状に形成される。
後カバー部21は、背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2Aの上側部分2f及びこれら上側部分2f同士を連結する取付部2C並びに背枠3の背枠固定部3Bの後面側(尚、当該後面側の左右側方を含む)から背支桿2の左右一対の支持アーム2A,2A各々の湾曲部2e,2eの後面側(言い換えると、下面側;尚、当該後面側/下面側の左右側方を含む)にかけての領域を覆うものとして形成される。
図に示す例では、デザイン上の構造として(言い換えると、本発明としての作用を奏させるために必要な構成ではない構造として)、後カバー部21の下端(言い換えると、前端)の左右両端部のそれぞれから左右方向において相互に離間して前方斜め下向き/前向きに延出する左右一対のサイドカバー部21a,21aが形成されている。
係止爪部22は、後カバー部21の前面の上端部に、前向きに突出してから下向きに屈曲する左右一対の鉤状の突出部として形成される。
係合凹部23は、後カバー部21の前面の上端寄りの位置に、左右方向において相互に離間しつつ前向きに突出し、前端部に嵌合開口(言い換えると、前方に向けて開口する溝)を有する左右一対の突出部として形成される。
第一のカバー部材10と第二のカバー部材20とは、背支桿2に対して背枠3が固定されて取り付けられた上で、これら第一のカバー部材10と第二のカバー部材20との間に背枠3の背枠固定部3B及び背支桿2を挟んだ状態で組み付けられる。
まず、背支桿2の前方に於いて、第一のカバー部材10の前カバー部11の下端から延出する下側係止部14の前面が背支桿2の背支桿固定部2Bの後端に押し当てられる。このとき、下側係止部14の下端部の係止部14aが背支桿固定部2Bの下面に掛けられて係止される。
下側係止部14が背支桿固定部2Bに掛けられて係止された状態で、前カバー部11の後面が背枠3の背枠固定部3Bの前面へと押し当てられる。
前カバー部11が背枠固定部3Bの前面へと押し当てられた状態で、前カバー部11が弾性変形させられ、前カバー部11の上端から延出/突出する左右一対の上側係止部13,13のそれぞれが背枠3の下枠フレーム3eの後面側へと回り込ませられる。
この際、例えば、前カバー部11が弾性変形しつつ上側係止部13の上端面が下枠フレーム3eの下面を摺動しながら上側係止部13が下枠フレーム3eの後面側へと回り込ませられる。そして、上側係止部13の前面が下枠フレーム3eの後面に掛けられて係止される。
図に示す例では、背枠3の下枠フレーム3eの後面下端部の、背枠固定部3Bの左右端のそれぞれの近傍位置に、第一のカバー部材10の上側係止部13を係止させるための凹み3fが設けられる。
なお、上側係止部13が前カバー部11の左右両側端各々の上端部のそれぞれから側方へと横向きに延出する左右一対の突出片として形成される場合には、これら横向きの突出片が係止し得る形態で背枠3側の凹みが形成される。
上記により、第一のカバー部材10は、前カバー部11の左右方向における中間部分(別言すると、左右両端部の上側係止部13,13に挟まれる部分)は背枠3の背枠固定部3Bの前面側に位置すると共に前カバー部11の左右両端部の上側係止部13,13は背枠3の下枠フレーム3eの後面側に位置して係止した状態で、弾性変形が元に戻ろうとする弾性力を発揮しながら背枠3に対して係合する。具体的には、前カバー部11の左右方向における中間部分に対して左右両端部分が後方へと押し込まれた変形が元に戻ろうとする弾性力が発揮される。
第一のカバー部材10は、また、下側係止部14が背支桿2の背支桿固定部2Bに掛けられて係止すると共に上側係止部13が背枠3の下枠フレーム3eに掛けられて係止した状態で、弾性変形が元に戻ろうとする弾性力を発揮しながら背支桿2及び背枠3に対して係合する。具体的には、側面視において湾曲している第一のカバー部材10の湾曲の程度が緩められた変形(言い換えると、湾曲している形状が押し広げられた変形)が元に戻ろうとする弾性力が発揮される。
弾性力が発揮されることにより、前カバー部11の左右方向における中間部分が背枠3の背枠固定部3Bの前面に押し付けられると共に左右両端部の上側係止部13,13が下枠フレーム3eの後面に押し付けられ、さらに、下側係止部14が背支桿2の背支桿固定部2Bに押し付けられると共に左右一対の上側係止部13,13が背枠3の下枠フレーム3eに押し付けられる。
前カバー部11の左右方向における中間部分及び左右両端部の上側係止部13,13を介して発揮される弾性力は左右方向に分布する作用点に於いて発揮される拘束力であると言え、また、下側係止部14及び上側係止部13を介して発揮される弾性力は上下方向/前後方向に分布する作用点に於いて発揮される拘束力であると言え、これら相互に直交する二方向において発揮される面的な拘束力により、第一のカバー部材10は背支桿2及び背枠3に対して確りと固定されてがたつきが発生しないように取り付けられる。
次に、背支桿2の後方に於いて、第二のカバー部材20の後カバー部21の前面の上端部に設けられる左右一対の係止爪部22,22が背枠3の背枠固定部3Bの上面に掛けられて係止される。
図に示す例では、背枠3の背枠固定部3Bの上面に、第二のカバー部材20の左右一対の係止爪部22,22を係止させるための左右一対の穴部3g,3gが設けられる。
左右一対の係止爪部22,22が背枠固定部3Bに掛けられて係止された状態で、後カバー部21の前面に設けられる左右一対の係合凹部23,23が第一のカバー部材10の前カバー部11の後面に設けられる左右一対の係合凸部12,12と嵌合させられる。
上記により、第二のカバー部材20は、後カバー部21が背枠3の背枠固定部3Bに係止すると共に第一のカバー部材10の前カバー部11と嵌合することにより、第一のカバー部材10との間に背枠3の背枠固定部3B及び背支桿2を挟んだ状態で、第一のカバー部材10に対して組み付けられる。
背支桿2に対して固定されて取り付けられる背枠3の背枠固定部3Bに対して連結されると共に背支桿2及び背枠3に対して確りと固定されて取り付けられる第一のカバー部材10に対して連結されることにより、第二のカバー部材20は第一のカバー部材10と共に背支桿2及び背枠3に対して確りと固定されてがたつきが発生しないように取り付けられる。
すなわち、背支桿2及び背枠3に対して第一のカバー部材10が弾性力を利用して係止し、さらに、背枠3に対して係止する第二のカバー部材20が第一のカバー部材10と嵌合することにより、背支桿2及び背枠3と第一のカバー部材10と第二のカバー部材20とが一体に連結し結合して合体し、相互に確りと固定されてがたつきが発生しないように組み付けられる。
そして、これら第一のカバー部材10と第二のカバー部材20とにより、背部カバーが構成され、背支桿2や背枠3のうち椅子全体としての背面側に露出させたくない部分が覆われる。
なお、図に示す例では、第一のカバー部材10の前カバー部11の下端/前端から前方斜め下向き/前向きに延出する左右一対のサイドカバー部11a,11aのがたつきを抑えると共に第二のカバー部材20の後カバー部21の下端/前端から前方斜め下向き/前向きに延出する左右一対のサイドカバー部21a,21aのがたつきを抑えるため、左右一対のサイドカバー部21a,21a各々の前端寄りの位置に係止爪21b及びねじ穴21cが設けられ、第一のカバー部材10の左右一対のサイドカバー部11a,11aを座4のアウターシェル4aとの間に挟んだ状態で第二のカバー部材20のサイドカバー部21aの係止爪21bが座4のアウターシェル4aの下方から差し込まれて係止すると共にねじ穴21cからねじが差し込まれてねじ止めされることによって第二のカバー部材20のサイドカバー部21aが座4のアウターシェル4aに固定されるようにしている。しかしながら、上述した通り第一のカバー部材10の左右一対のサイドカバー部11a,11aや第二のカバー部材20の左右一対のサイドカバー部21a,21aはデザイン上の構造として(言い換えると、本発明としての作用を奏させるために必要な構成ではない構造として)設けられているものであり、これらサイドカバー部11a,11a及び21a,21aを有しない形態であっても前カバー部11及び後カバー部21が背支桿2及び背枠3に対して確りと固定されてがたつきが発生しないように取り付けられるという効果は奏される。
以上のように構成された椅子のカバーの取付構造や椅子によれば、背枠3と第一のカバー部材と第二のカバー部材とが一体に連結し結合して合体し、相互に確りと固定されてがたつきが発生しないように組み付けることができる。このため、追加的な部品を用いること無く、椅子を使用する際の快適性の向上や良好な外観の創出が可能になる。
なお、椅子のカバーの取付構造に関する上述の実施形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では椅子のカバーの取付構造の実施形態の一例が図1などに示す椅子の座及び背凭れに関連する構造に対して適用されている場合を例に挙げて説明したが、本発明に係る椅子のカバーの取付構造が適用され得る座や背凭れに関連する構造は実施形態として図に示される例に限られるものではなく、種々の形態を備える座や背凭れに関連する構造に対して本発明は適用され得る。さらに言えば、本発明に係る椅子のカバーの取付構造が適用され得る椅子の構成要素は座や背凭れに限られるものではなく、椅子を構成する種々の部材や要素に対して本発明は適用され得る。
また、上述の実施形態では第一のカバー部材10と第二のカバー部材20との間に背支桿2の一部並びに背枠3の一部(具体的には、支持アーム2Aの湾曲部2e,上側部分2f,及び取付部2C並びに背枠固定部3B)を挟んでこれらを覆うようにしているが、第一のカバー部材10と第二のカバー部材20とによって覆われる部材/領域は上述の実施形態における部材/領域に限定されるものではなく、背支桿2や背枠3などの、背部を構成する部材のうちの少なくとも一部を覆う構造として本発明は適用され得る。さらに言えば、背部に限らず、椅子を構成する種々の部材や要素のうちの少なくとも一部を覆う構造として本発明は適用され得る
上記も踏まえ、上述の実施形態における背枠3を背凭れ構成部材として捉えると共に図に示す例の具体的な構造に限定されないものとして本発明の構成を捉えることにより、本発明の要点は以下のように整理される。すなわち、本発明に係る椅子のカバーの取付構造は(尚、下記では、上述の実施形態において対応する構成を括弧内に記載する)、背凭れ構成部材(背枠3)の下部(背枠固定部3B)の前面に上側部分の左右方向における中間部分が押し当てられ且つ上端の左右両端部の突出片(上側係止部13,13)が背凭れ構成部材(背枠3)の下部(下枠フレーム3e)の後面側へと回り込んで係止して弾性力を発揮すると共に背凭れ構成部材(背枠3)と連結する背支桿(背支桿2)に下端部(下側係止部14の係止部14a)が係止して弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材(第一のカバー部材10)と、背凭れ構成部材(背枠3)の下部(背枠固定部3B)に対して係止すると共に第一のカバー部材(第一のカバー部材10)との間に背凭れ構成部材(背枠3)の少なくとも一部(背枠固定部3B)及び背支桿(背支桿2)の少なくとも一部(支持アーム2Aの湾曲部2e,上側部分2f,及び取付部2C)を挟んだ状態で第一のカバー部材(第一のカバー部材10)と嵌合する第二のカバー部材(第二のカバー部材20)とを有するものである。
また、上述の実施形態における背支桿2及び背枠3を椅子の構成部材として捉えると共に弾性力の発揮のされ方に着目することにより、本発明の要点は以下のように整理される。すなわち、本発明に係る椅子のカバーの取付構造は(尚、下記では、上述の実施形態において対応する構成を括弧内に記載する)、椅子の構成部材(背支桿2,背枠3)に対して左右方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮すると共に前後方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材(第一のカバー部材10)と、椅子の構成部材(背枠3の背枠固定部3B)に対して係止すると共に第一のカバー部材(第一のカバー部材10)との間に椅子の構成部材(背支桿2,背枠3)の少なくとも一部(支持アーム2Aの湾曲部2e,上側部分2f,及び取付部2C並びに背枠固定部3B)を挟んだ状態で第一のカバー部材(第一のカバー部材10)と嵌合する第二のカバー部材(第二のカバー部材20)とを有するものである。
1 基部天板フレーム
2 背支桿
2A 支持アーム
2B 背支桿固定部
2C 取付部
2d 下側部分
2e 湾曲部
2f 上側部分
3 背枠
3A フレーム部
3B 背枠固定部
3c 左枠フレーム,右枠フレーム
3d 上枠フレーム
3e 下枠フレーム
3f 凹み
3g 穴部
4 座
4a アウターシェル
4b 座受部材
4c クッション
10 第一のカバー部材
11 前カバー部
11a サイドカバー部
12 係合凸部
13 上側係止部
14 下側係止部
14a 係止部
20 第二のカバー部材
21 後カバー部
21a サイドカバー部
21b 係止爪
21c ねじ穴
22 係止爪部
23 係合凹部

Claims (3)

  1. 椅子の構成部材に対して左右方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮すると共に前後方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材と、
    前記構成部材に対して係止すると共に前記第一のカバー部材との間に前記構成部材の少なくとも一部を挟んだ状態で前記第一のカバー部材と嵌合する第二のカバー部材とを有し、
    前記第一のカバー部材及び前記第二のカバー部材は樹脂成形品であり、
    前記構成部材の一方の側の面に左右方向における中間部分が押し当てられ且つ左右両端部が前記構成部材の他方の側の面へと回り込んで係止して弾性力を発揮する
    ことを特徴とする椅子のカバーの取付構造。
  2. 椅子の構成部材に対して左右方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮すると共に前後方向に分布する作用点に於いて弾性力を発揮して係合する第一のカバー部材と、
    前記構成部材に対して係止すると共に前記第一のカバー部材との間に前記構成部材の少なくとも一部を挟んだ状態で前記第一のカバー部材と嵌合する第二のカバー部材とを有し、
    前記構成部材は背凭れを構成する部材であり、
    前記第一のカバー部材は背凭れ構成部材の下部の前面に上側部分の左右方向における中間部分が押し当てられ且つ上端の左右両端部の突出片が前記背凭れ構成部材の下部の後面側へと回り込んで係止して弾性力を発揮すると共に前記背凭れ構成部材と連結する背支桿に下端部が係止して弾性力を発揮して係合し、
    前記第二のカバー部材は前記背凭れ構成部材の下部に対して係止すると共に前記第一のカバー部材との間に前記背凭れ構成部材の少なくとも一部及び前記背支桿の少なくとも一部を挟んだ状態で前記第一のカバー部材と嵌合する
    ことを特徴とする椅子のカバーの取付構造。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の椅子のカバーの取付構造が適用されて背部カバーが取り付けられている背凭れを備えることを特徴とする椅子。
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