JP6162376B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、背凭れ支持部材の前面に背当部材を取り付け、かつ背凭れ支持部材の後面に、例えば、ハンガーやヘッドレスト等のオプション部材を取り付けうるようにした椅子に関する。
従来のこの種の椅子には、背凭れの上部の後フレームの前方に、左右2個のねじ孔を設けたねじ座片を配設し、後フレームの後方に、オプション部材であるハンガーと、取付部材とを順次前後に配設し、それらを左右1対のボルトをもって締着することにより、ハンガーを背凭れに取り付けたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、オプション部材であるハンガー取付用のビスが螺合される板ナットを、クランク状に折り曲げ、その一部を、ハンガーとバックフレームとの間に挟むことにより、板ナットの位置決めを図るようにしたものや(例えば特許文献2参照)、同様に、オプション部材であるショルダーレスト取付用のビスを、ショルダーレストにねじ止めした金具のビス挿通穴に挿通し、かつバックフレームのナット挿入穴に挿入したナットに螺合して、ショルダーレストをバックフレームに取り付けるようにしたもの(例えば特許文献3参照)等がある。
特許第4740626号公報 特開2009−066001号公報 特開2012−040252号公報
特許文献1に記載されているものにおいては、ハンガーを後フレームに取り付ける際、ねじ座片を手で押さえておかなければならず、取付け時の作業性が悪い。
また、特許文献2に記載されているものにおいては、特殊な形状の板ナットを用いたり、板ナットの一部をハンガーとバックフレームとの間に挟み込んだりしなければならず、加工が面倒である上に、取付け時の作業性が悪い。
さらに、特許文献3に記載されているものにおいては、ショルダーレストの取付作業前に、ナットがナット挿入穴から脱落するおそれがある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で、背凭れへのオプション部材の取り付け作業が容易であり、しかも特殊な加工を施したり、特別な部品を用いたりすることなく、締結部材の脱落を防止しうるようにした椅子を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、前記背凭れ支持部材の前面に本体が取り付けられ、前記本体の上部後面に、複数のボスが突設され、一部のボスが背凭れ支持部材に固着され、かつ他の一部のボスの後端をもって、前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部とした背当部材とを備えるものとする。
このような構成によると、背凭れ支持部材の締結部材収容部に、締結部材の一部を収容した状態で、背凭れ支持部材に背当部材を取り付けると、締結部材の一部の前面は、背当部材の当接部の後端に当接して、締結部材収容部からの脱落が阻止される。
したがって、この状態で、締結部材の一部を手で保持することなく、オプション部材を、その被取付部を背凭れ支持部材の取付部に当接させて、締結手段をもって、背凭れ支持部材に、簡単かつ迅速に取り付けることができる。
しかも、背凭れ支持部材や背当部材を、締結部材収容部や当接部が形成されるように成形しておくだけで、特別な加工や部品を必要とすることがなく、構造を簡素化しうるとともに、安価に製造することができる。
また、背当部材の製造が容易になる。
(2)後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、前記背凭れ支持部材の前面に本体が取り付けられ、前記本体の上部後面に、該後面から後方に離間するようにして垂下片が設けられ、この垂下片の前面に当て板が配設され、前記当て板の後面に突設した複数のボスを、前記垂下片に設けたボス挿通孔に挿通させて、一部のボスを背凭れ支持部材に固着し、かつ他の一部のボスの後端をもって、前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部とした背当部材とを備えるものとする。
このような構成によると、上記(1)項の発明と同様の効果を奏しうる他に、次のような効果を奏することができる。
すなわち、背凭れ支持部材への取付部や当接部を、背当部材の本体に直接設けるのではなく、上記本体と別体とした当て板に設けてあるので、背当部材の本体の製造が容易になるだけでなく、背当部材の本体の均質性を保つことができ、背当部材に着座者の背中が当接したとき、上記本体が均一に弾性撓曲することができ、上記本体に直接背凭れ支持部材への取付部や当接部を設けた場合のように、それらの部分の弾性が他部と異なって、着座者に違和感を与えるといったことがない。
)後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、 前記背凭れ支持部材の前面に取り付けられ、かつ前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部を有する背当部材と、前記オプション部材と背凭れ支持部材との間に挟まれて、前記オプション部材を、前記締結部材をもって、背凭れ支持部材に締着されることにより、前記背凭れ支持部材の後面に取り付けられた後面カバーとを備えるものとする。
このような構成によると、上記(1)項の発明と同様の効果を奏しうる他に、次のような効果を奏することができる。
すなわち、オプション部材の取付部においても、後面カバーを背凭れ支持部材に固定することができる。
)上記(3)項において、後面カバーに、前後方向に貫通する挿通孔を設け、オプション部材の被取付部を、前記挿通孔に挿通させて、被取付部の前端面を背凭れ支持部材のオプション部材取付部に当接させる。
このような構成によると、オプション部材の被取付部を、背凭れ支持部材に直接取り付けることができ、オプション部材の支持を安定させることができる。
)上記(1)〜()項のいずれかにおいて、締結部材を、オプション部材側から背凭れ支持部材の貫通孔に挿通されたボルトと、背凭れ支持部材の締結部材収容部に収容され、前記ボルトと螺合するナットとからなるものとし、かつ前記背凭れ支持部材の締結部材収容部に、前記ナットの回り止め手段を設ける。
このような構成によると、ナットを締結部材収容部に収容した状態で、背凭れ支持部材に背当部材を取り付けることにより、ナットは背凭れ支持部材に回り止めされ、かつ外れ止めされた状態で確実に保持されるので、背凭れ支持部材へのオプション部材の取り付け時に、ボルトを貫通孔に貫通させて、ナットに螺合させる際に、ナットを手で押さえておく必要がなく、オプション部材を背凭れ支持部材に、簡単かつ迅速に取り付けることができる。
)上記(1)〜()項のいずれかにおいて、背凭れ支持部材における締結部材収容部および貫通孔、締結部材、並びに背当部材における当接部を、それぞれ左右1対ずつ設け、それらの中間部において、前記背凭れ支持部材と背当部材とを、結合手段をもって結合する。
このような構成によると、左右1対の当接部の中間部において、当接部が設けられている背当部材と、締結部材収容部が設けられている背凭れ支持部材とが結合手段をもって結合されるので、当接部によって、締結部材の一部の脱落を確実に防止することができる。
本発明によると、構造が簡単で、背凭れへのオプション部材の取り付け作業が容易であり、しかも特殊な加工を施したり、特別な部品を用いたりすることなく、締結部材の脱落を防止しうるようにした椅子を提供することができる。
本発明の椅子の一実施形態における、背凭れにオプション部材としてのハンガーを取り付ける前の状態の正面図である。 同じく、斜め前方から見た斜視図である。 背凭れおよび背凭れ支持杆の一部を斜め前方から見た分解斜視図である。 背凭れを斜め後方から見た分解斜視図である。 ハンガーおよび後面カバーを外したときの背凭れの背面図である 後面カバーおよび背凭れ支持杆を取り付けた状態での図5のVI−VI線拡大縦断側面図である。 後面カバーおよび背凭れ支持杆を取り付けた状態での図5のVII−VII線拡大縦断側面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のVIII−VIII線拡大縦断側面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のIX−IX線拡大断面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のX−X線拡大横断平面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のXI−XI線拡大横断平面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のXII−XII線拡大横断平面図である。 後面カバーを取り付けた状態での図5のXIII−XIII線拡大横断平面図である。 図8のXIV−XIV線拡大断面図である。 本発明の椅子の一実施形態における、背凭れにオプション部材としてハンガーを取り付けた状態を斜め後方から見た斜視図である。 背凭れの一部とハンガーとを斜め後方から見た分解斜視図である。 同じく、斜め前方から見た分解斜視図である。 背凭れにハンガーを取り付けた状態の背面図である。 図18のXIX−XIX線拡大横断平面図である。 図18のXX−XX線拡大縦断側面図である。 図18のXXI−XXI線拡大縦断側面図である。 図18のXXII−XXII線拡大縦断側面図である。
以下、本発明の椅子の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図14は、本発明の椅子の一実施形態における、背凭れにオプション部材としてのハンガーを取り付ける前の状態を示し、図15〜図22は、背凭れにオプション部材としてハンガーを取り付けた状態を示す。
図1および図2に示すように、この椅子においては、先端にキャスタ1を設けた放射状に延びる5本の脚2の中央に支柱3を立設してなる脚体4における上記支柱3の上端に、座5および背凭れ6を支持する支持体7が設けられている。
本発明は、背凭れ6の上部後面に、オプション部材としてのハンガーを取り付けたことを特徴とするものであるが、そのハンガーの取付構造に関して説明する前に、前提となる背凭れの構造に関して詳述する。
背凭れ6は、支持体7より後方に向かって延出した後、起立する側面視前向L字状をなす背凭れ支持杆8(図3参照)における起立部の上部によって支持されている。
背凭れ支持杆8の前端部は、左右方向を向く軸(図示略)をもって、支持体7に枢着され、背凭れ6とともに、支持体7に対して後傾可能となっているが、その後傾のためのリクライニング機構に関しては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
なお、背凭れ支持杆8の前端部を、支持体7に固着して実施することもある。
背凭れ6は、硬質合成樹脂材料よりなる正面視ほぼ方形枠状の背凭れ支持部材をなす背凭れフレーム9と、その前面に装着されたエラストマーまたは軟質合成樹脂材料等の可撓性を有する軟質材料よりなる背当部材10と、この背当部材10の前面と外周部とを被包するようにして背当部材10に装着された袋状の表皮材11と、硬質合成樹脂材料よりなり、背凭れフレーム9の後面を覆うようにして、背凭れフレーム9に装着された後面カバー12とを備えている。
背凭れフレーム9は、側面視において上下方向の中央部よりやや下方の部分が、前方に向かって突出するように緩やかに屈曲する、上下方向を向く左右1対の縦杆13、13と、その上端部同士を連結するとともに、平面視において左右方向の中央部が後方に突出するようにほぼ円弧状に湾曲する上部連結部14と、左右の縦杆13、13の下端部同士を、上部連結部14の上下幅より大きい上下幅を持って連結するとともに、平面視において左右方向の中央部が後方に突出するようにほぼ円弧状に湾曲する下部連結部15と、この下部連結部15の上端における左右方向の中央部から、左右の縦杆13、13のやや上部に向かって互いに拡開するように斜めに延出する左右1対の傾斜杆16、16とを備えている。なお、背凭れフレーム9と背凭れ支持杆8とを、一体成形されたひとつの部材とすることもある。
図6および図7に示すように、下部連結部15における左右方向の中央部には、下端のみが開口する方形の凹部17が設けられ、この凹部17に、背凭れ支持杆8の後部の起立部の上端部が下方より嵌合され、その上端部と下部連結部15における凹部17の前壁18とを、4個のボルト・ナット19をもって締着することにより、背凭れフレーム9は、背凭れ支持杆8の後部の起立部の上端部に安定よく固着されている。
背凭れ支持杆8の起立部は、図3に示すように、左右方向を向く金属板の左右両側部に、前方に向かって突出する上下方向を向く突条8a、8aを折曲形成してなり、図7に示すように、各突条8aの上部2箇所において、ボルト・ナット19をもって前壁18に締着されている。
図3、および図8〜図13に示すように、背凭れフレーム9における左右の各縦杆13の前面には、上下方向を向く前向凹溝20が設けられ、この凹溝20と交差するように、各縦杆13には、左右方向を向く複数のピン挿入孔21が、上下方向に適宜の間隔をもって設けられている。
図4、図5、および図10に示すように、各縦杆13の後面における外側部には、各ピン挿入孔21にピンを案内するための左右方向を向く円弧状の案内溝22が設けられている。
また、図4、図5、および図8に示すように、各縦杆13における凹溝20の溝底部であって、ピン挿入孔21に対応する部分には、前後方向に貫通する縦長の貫通孔23が設けられている。
図4、図5、および図12に示すように、各縦杆13の下部であって、下部連結部15の両側部には、凹溝20の一部を含んで前後方向に貫通する方形の貫通孔24が設けられている。
図4、図5、図11、および図13に示すように、各縦杆13の後面における上記貫通孔24を挾む上下部には、段付き孔25、25が設けられている。
図3、図5、および図8に示すように、各縦杆13の上端であって、上部連結部14の両側部には、平面視ほぼ方形の係合孔26が設けられている。
図3〜図5、および図9に示すように、上部連結部14の後面における左右方向の中央部には、左右方向を向く長円形の浅い凹入段部27が設けられており、その凹入段部27の中央には、ねじ挿通孔28が、またその両側部には、前後方向の貫通孔をなすオプション部材取付孔29、29が設けられている。
上部連結部14の後面における凹入段部27の両側方には、位置決め孔30、30が、さらにその外側の両側方には、段付き孔31、31が設けられている。
背凭れフレーム9の前面および後面には、補強および材料の軽減を目的とした多数のリブや肉抜き孔が設けられているが、それらについては、本発明に関連するもののみについて説明し、その他については説明を省略する。
図3、および図9〜図13に示すように、背凭れフレーム9には、各縦杆13の内側の縁を形成するとともに、そこから上下に延長して、上部連結部14および下部連結部15の前面におけるリブを形成する縦リブ32が設けられている。
背当部材10の両側部を支持する支持手段(後述する)よりも内方において、左右の縦杆13の内側の前縁、すなわち各縦リブ32の内側の前縁には、背当部材10の後面に当接する前端面から内側方に向かって、背当部材10の後面からの離間寸法が漸次増大するなだらかな円弧状の曲面をなす、背当部材10のための変形許容部33が、上下方向に連続して設けられている。
この変形許容部33の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次小とすることにより、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法が、上方に向かって漸次大となるようにしてある(図9〜図13参照)。
なお、図示は省略するが、この変形許容部33の曲率半径を上部から下部に向かって漸次大として、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにすることもある。また、変形許容部33は、円弧状の曲面とする以外に、例えば内方に向かうにしたがって曲率半径が漸次小となる放物面、または一部にフラットな傾斜面を有するものとしてもよい。
このように、左右の縦杆13における縦リブ32の内側の前縁に、背当部材10の後面に当接する前端面から内側方に向かって、背当部材10の後面からの離間寸法が漸次増大する変形許容部33を設けると、着座者の背中により背当部材10が後方へ押圧された際に、その中央部が後方に弾性変形するのに伴なって、背当部材10の左右両側部も、縦杆13の内側の前縁を支点として変形許容部33に沿って後方に弾性変形し易くなる。従って、背当部材10の中央部と両側部との変形量に大きな差が生じにくくなり、背当部材10全体が効果的に後方に弾性変形することにより、着座者の背中が快適に支持されるようになる。
また、変形許容部33を、なだらかな曲面をなす形状としてあるので、変形許容部33に沿って、背当部材10が後方に弾性変形し易くなり、かつ背当部材10の両側部に大きな曲げ応力が加わらないので、縦杆13と当接する後面が損耗する恐れが小さくなる。
さらに、変形許容部33の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次小とし、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法を、上方に向かって漸次大となるようにすると、背中の荷重が大きく加わる背当部材10の上部の両側部ほど、後方に大きく弾性変形するようになるので、背凭れ6をリクライニングさせて凭れ掛けた際の感触がよくなる。
なお、これとは反対に、変形許容部33の曲率半径を上部から下部に向かって漸次大とし、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにすると、臀部を座5の奥部に位置させて深く着座し、この状態で背凭れ6をリクライニングさせた際等において、背当部材10の下部の両側部ほど、後方に大きく弾性変形し易くなるので、腰部付近が好適に支持される。
各縦杆13は、上記縦リブ32と、縦杆13の外側面を形成する縦リブ34との間の前面に、上下方向を向く肉抜き凹溝35と上記凹溝20とが互いに並列して設けられた、前向き凵状断面をなしている。
図3〜図5に示すように、背当部材10は、正面視ほぼ方形の板状の本体を有し、その上下左右の縁部を除く内側の部分に、多数の小孔36を設けることにより、その部分を撓み易くしてある。この本体の左右両側部の後面には、上下方向を向く差込片37、37が、後方に向かって突出するようにして一体的に設けられている。
各差込片37には、背凭れフレーム9の各縦杆13における複数のピン挿入孔21と対応する部分に、左右方向を向くピン挿入孔38が、また各縦杆13における貫通孔24と対応する部分に、後端部に内向きの係合爪39aを有する弾性係合片39がそれぞれ設けられている。
各差込片37の後端縁における各ピン挿入孔38の後方の部分には、各ピン挿入孔38の中心を曲率中心とする側面視円弧状の突部37aが形成されている。
背当部材10の上半部の後面における左右の差込片37、37の外側の部分には、各差込片37と平行の左右1対の縦リブ40、40が設けられている。各縦リブ40における上部の3個のピン挿入孔38に対応する部分には、ピンの挿入の妨げとならないための円弧状の切欠き40aが設けられている。
図6〜図8に示すように、背当部材10の上部には、後上方に向かって緩く屈曲する屈曲部10aが形成されており、この屈曲部10aの後面における上端より下方の部分には、平面視および後面視において三日月形をなし、かつ左右方向の中央部の縦断面形状が前方に凸の円弧状をなし、かつ屈曲部10aの後面に対して鋭角をなして後下方を向く下向片41と、その下縁から鈍角をなして後方に向かって延出する後向片42と、下向片41と後向片42との結合部から垂下する垂下片43とが、一体的に設けられている。
この下向片41と後向片42とにより、背凭れ支持部材である背凭れフレーム9の上端から上方に離間するようにして、背当部材10の上部後面から後方に向かって延出し、かつ背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間の上方と、背凭れフレーム9の上方とを覆う可撓性を有する軟質材料性の後覆い部が形成されている。
後向片42は、下向片41の左右方向の外側においても延出し、その外側の部分の後端は、屈曲部10aの後面と一体となっている。
なお、後向片42の前後方向の長さは、本実施例のように、背凭れフレーム9の上面のほぼ全体を覆う長さとすることが、背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間に指や物品が入り込むのを確実に回避できる点、および、後向片42の下端部が背凭れフレーム9の上端面に当接して、後向片42の下端部よりも上方の部位、および下向片41を撓曲させやすくする点から好ましいが、少なくとも、背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間の上方を覆いうるだけの長さがあればよい。この場合でも、着座者が背当部材10にもたれかかると、背当部材10の屈曲部10aは後方へ撓曲し、後面カバー12の上端部との距離が小となるので、背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間に指や物品が入り込むことを回避することができる。また、前向き片60の前後方向の長さを大として、背凭れフレーム9の上方の空間を、より広い範囲にわたって覆ってもよい。
垂下片43から両側方に離間する後向片42の両側部後端には、下端に前向き片44aを有し、かつ背当部材10の各側部を背凭れフレーム9に係止させる係止手段をなす下向きの係合片44が設けられている(図8参照)。
この係合片44の横断面形状は、図14に示すように、内側方に向かって拡開する楔状をなしている。
垂下片43における左右方向の中央部とその両側方とには、背凭れフレーム9の上部連結部14におけるねじ挿通孔28とその両側方におけるオプション部材取付孔29、29、位置決め孔30、30、および段付き孔31、31に対応するボス挿通孔45、46、46、47、47、48、48が設けられている。
垂下片43の前面には、硬質合成樹脂材料よりなる補強材を兼ねる当て板49が配設されている。この当て板49の後面には、上記垂下片43におけるボス挿通孔45、46、46、47、47、48、48に対応し、それらに前方から嵌合しうる後方を向く複数のボス50、51、51、52、52、53、53が一体的に設けられている。
図8〜図13に示すように、左右の各差込片37を、背凭れフレーム9の前面における左右の凹溝20に前方より挿入し、対応するピン挿入孔21とピン挿入孔38とを整合させた状態で、ピン54を背凭れフレーム9の両側方から、各ピン挿入孔21とピン挿入孔38とに挿入して(図10参照)、差込片37を凹溝20から抜け止めし、かつ弾性係合片39を貫通孔24に嵌合して、その後端の係合爪39aを、貫通孔24の後端の外側の縁に係止させ(図12参照)、さらに、垂下片43の前面に配設した当て板49のボス50、51、51、52、52、53、53を、垂下片43におけるボス挿通孔45、46、46、47、47、48、48に嵌合し、かつボス52、52、53、53を、背凭れフレーム9の上部連結部14における位置決め孔30、30および段付き孔31、31に嵌合し、かつ各段付き孔31に後方より挿通させた止めねじ55を、ボス53に設けた雌ねじ孔56に螺合して締め付けることにより(図9参照)、背当部材10は、背凭れフレーム9に、強固に、かつ安定よく装着されている。
上記差込片37、ピン54、弾性係合片39、および突片24a等により、背凭れフレーム9の左右の縦杆13に、背当部材10の両側部を支持する支持手段が形成されている。
各差込片37を、背凭れフレーム9の前面における左右の凹溝20に前方より挿入したとき、差込片37の後端における円弧状の各突部37aが、背凭れフレーム9における対応する貫通孔23に嵌合することにより、各差込片37は、背凭れフレーム9に対して上下方向に位置決めされる。
図3および図4に示すように、背凭れフレーム9の両側方よりピン挿入孔21に挿入する上方の3本のピン54の頭部同士は、上下方向を向く連結杆57をもって互いに連結され、各ピン54をピン挿入孔21に挿入したとき、図10に示すように、連結杆57が背凭れフレーム9の外側面に当接するようにしてある。
図示は省略してあるが、背凭れフレーム9の両側の下方のピン挿入孔21に挿入する2本のピンも、連結杆57と同様の連結杆をもって連結し、上方の3本のピン54と同様にして、背凭れフレーム9の下方のピン挿入孔21に挿入するのがよい。
なお、弾性係合片39の係合爪39aを、貫通孔24の後端の外側の縁に係止させるだけでも、背当部材10の下部は背凭れフレーム9に確実に装着されるので、下方の2本のピンのピン挿入孔21への挿入は省略することもある。
図5および図12に示すように、弾性係合片39の係合爪39aには、上下方向を向く係合孔39bを設けておき、係合爪39aを貫通孔24の後端の外側の縁に係止させたとき、上記係合孔39bに、背凭れフレーム9における貫通孔24の後端の外側の縁に突設した後方を向く突片24aが係合して、係合爪39aが、貫通孔24の後端の外側の縁から内方に外れるのを防止しうるようにしておくのが望ましい。
図3〜図5、および図8に示すように、背凭れフレーム9の上端両側部における係合孔26に、背当部材10の後面側の上隅部に設けた下向の係合片44を上方より嵌合して、係合孔26の前縁に係合させ、かつ係合片44の下端の前向き片44aが、係合孔26の下端の前縁に係合しうるようにしておくことにより、背当部材10の上端における左右の角部が、背凭れフレーム9から前方に剥離するのを防止することができる。
なお、組み付け手順としては、背凭れフレーム9の上端両側部における係合孔26に、背当部材10の係合片44を上方より嵌合して、係合孔26の前縁に係合させ、かつ係合片44の下端の前向き片44aが、係合孔26の下端の前縁に係合させ、その後、上記のように、差込片37を、背凭れフレーム9の前面における左右の凹溝20に前方より挿入して、背当部材10を背凭れフレーム9に装着することになる。
図6および図7に示すように、背当部材10を背凭れフレーム9の正規の位置に装着したとき、背当部材10における後向片42が、背凭れフレーム9の上端を覆って、外観を向上させるようにしてある。
表皮材11は、織布、メッシュ地、その他の張材の外周縁部に形成した筒状の紐通し部11aに引き紐58(図6以降参照)を挿通し、背当部材10の前面と外周部とを被包させた後、背当部材10の後面側において、引き紐58を引き締めて結ぶことにより、背当部材10に装着されている。引き紐58は、伸縮性を有するものを使用することもある。
背当部材10に表皮材11を装着した状態で、背当部材10を上記のようにして背凭れフレーム9に装着することにより、背当部材10の両側部の後面側においては、表皮材11の両側部の端末における紐通し部11aが、背当部材10の後面側の縦リブ40の内側に係合した状態で、表皮材11における紐通し部11aから背当部材10の外側縁に沿って前方に折り返されるまでの部分が、背凭れフレーム9における縦リブ40の前端と、後面カバー12の前面における両側端より僅かに内方寄りの部分に突設した前向き片59の前端とによって、背当部材10の後面に向かって前向きに押圧され、表皮材11の両側部が背凭れフレーム9から外側方に外れるのが確実に阻止されている。
表皮材11における背当部材10の上端部において後面側に折り返された部分の下縁は、背当部材10の後面における下向片41と後向片42との結合部分に当接したり(図6参照)、下向片41より上方の背当部材10の後面に密接したり(図7参照)、背当部材10の後面と後向片42との連結部に当接したり(図8参照)するようになっている。
表皮材11の下縁は、図6〜図8に示すように、背当部材10の下端部において、単に上向きに折り返されているだけである。
図3および図4に示すように、後面カバー12は、その前面に、上記の左右の前向き片59、59の他に、上端より僅かに下方の部分に突設され、かつ左右の前向き片59、59の上端と結合するようにした、前方に向かってほぼ水平に延出する前向き片60を備えている。
この前向き片60の左右両側部の前縁には、垂下片61、61が設けられている。
この垂下片61の前面は、図14に示すように、係合片44の後面と平行をなすように、平面視において外側部が内側部より前方に位置するように傾斜し、かつ横断面形状が、後方に向かって開口する後向コ字状をなしている。
後面カバー12の前面における下部の両側部には、背凭れフレーム9における貫通孔24に対応する正面視方形の嵌合突部62と、同じく上下の係合孔25、25に対応する円筒状の係合突部63、63とが突設されている。
各係合突部63の先端部には、外向きの係止爪63aが設けられている。
後面カバー12の後面における上部の左右方向の中央部には、左右方向を向く長円形の浅い凹入段部64が設けられており、その凹入段部64の中央には、ねじ挿通孔65が、またその両側部には、左右方向を向く長円形のオプション部材取付孔66、66が設けられている。
図8および図14に示すように、背当部材10の係合片44が前縁に係合された、背凭れフレーム9の上端両側部の係合孔26に、左右の垂下片61を、その前面が係合片44の後面に当接するか、または近接するようにして嵌合し、図12に示すように、背当部材10における弾性係合片39の係合爪39aが後端の外側の縁に係止された、背凭れフレーム9の左右の貫通孔24に、左右の嵌合突部62を、その外側面が弾性係合片39の内側面に当接するようにして嵌合し、図11および図13に示すように、各係合突部63を、背凭れフレーム9における対応する段付き孔25に嵌合して、その係止爪63aを段付き孔25の前端縁に係止し、さらに、図6および図9に示すように、後面カバー12の後方から、ねじ挿通孔65と、背凭れフレーム9のねじ挿通孔28とを順次挿通させた止めねじ67を、当て板49のボス50に設けた雌ねじ孔68に螺合して締め付けることにより、後面カバー12は、背凭れフレーム9の後面に、強固に、かつ安定よく装着されている。
図10に示すように、後面カバー12を背凭れフレーム9に装着した状態において、ピン54と一体をなす連結杆57は、後面カバー12の左右両側部における前面、および/または左右の前向き片59と当接することにより押えられ、外側方への脱落が防止されている。これにより、ピン54のピン挿入孔38からの脱落を防止する脱落防止手段を別途設けることなく、ピン54の脱落が防止されるとともに、背当部材10の背凭れフレーム9からの脱落も防止される。なお、複数のピン54を連結杆57により連結しないで、ピン54を単体で使用することもできるが、この際には、各ピン54に拡径頭部を設け、この拡径頭部を、後面カバー12における両側部の前面により押えうるようにすれば、その脱落を防止することができる。
また、左右の垂下片61を、背当部材10の係合片44が前縁に係合された、背凭れフレーム9の上端両側部の係合孔26に、上記のようにして嵌合することにより、係合片44を係合孔26から抜け止めすることができ、また、左右の嵌合突部62を、背当部材10における弾性係合片39の係合爪39aが後端の外側の縁に係止された、背凭れフレーム9の左右の貫通孔24に、上記のようにして嵌合することにより、弾性係合片39を貫通孔24から抜け止めすることができる。
後面カバー12の後面における凹入段部64には、銘板を兼ねるキャップ69が、着脱可能として嵌着されている。
次に、図15〜図22を参照して、オプション部材としてのハンガー70と、その背凭れ6への取付構造とについて説明する。
ハンガー70は、図15〜図17に示すように、ハンガー本体71と、その前後に配設されて、ハンガー本体71の下部を前後から挾む前取付部材72と後取付部材73とを備えている。
ハンガー本体71は、下端が左右方向を向く連結部74をもって互いに連結され、かつ上下方向を向く直線部75aの上端に、互いに上方に向かって左右方向の外側に拡開するように傾斜する傾斜部75bと有する左右1対の支持杆75、75と、左右方向の両端部が両支持杆75、75の上端に連設されて支持され、上着を掛けることができるようにした、左右方向を向く上面板76とを備えている。
左右の支持杆75、75の直線部75a、75aの前面における内側の縁部には、後方に向かって凹入する前部凹入段部77が設けられており、両直線部75a、75aの後面における内側の縁部には、前方に向かって凹入する後部凹入段部78が設けられている。
前部凹入段部77には、前向きに突出する複数の山形突部79が、上下方向に並べて設けられている。
前取付部材72は、上下方向を向く基片80を備えており、この基片80の前面には、前向き突部81が、また基片80の後面には、ハンガー本体71における左右の支持杆75、75間に嵌合される後向き突部82が設けられている。
前向き突部81の前面は、オプション部材の被取付部をなし、その前面には、それぞれの基部に左右方向に長い長円形の拡幅段部83aが設けられた左右1対のボス83、83が、前向きに突設されており、各ボス83の中心には、前取付部材72全体を貫通するねじ挿通孔84が設けられている。
後向き突部82の後面には、肉抜き孔85が適宜設けられている。
基片80の後面における後向き突部82の両側部には、左右1対の後向き突片86、86が設けられており、各後向き突片86の後端には、図22に示すように、ハンガー本体71における複数の山形突部79のうち、任意の、互いに隣接する2個の山形突部79に跨って係合するようにした側面視谷形の係合溝87が設けられている。
後取付部材73の後面上部には、後面カバー12の凹入段部64と同形の左右方向に長い長円形の凹入段部88が設けられており、凹入段部88の中央部には、小孔89が、両側部にはねじ挿通孔90、90がそれぞれ設けられている。
図16に示すように、背凭れフレーム9の上部連結部14の後面における凹入段部27、およびその内側のオプション部材取付孔29、29は、オプション部材取付部をなしている。
また、図17に示すように、背凭れフレーム9の上部連結部14の縦断側面形状は、前方に向かって開口する凹部91が形成されたコ字状をなし、この凹部91の左右方向の中央部における左右1対のオプション部材取付孔29、29の前方の部分が、締結部材収容部92をなしている。
この実施形態においては、ハンガー70を背凭れフレーム9に取り付けるための締結部材93は、左右1対のボルト94、94(図16、図17、図19および図21参照)と、それらに螺合する左右1対の板ナット95、95とからなっている。
各板ナット95は、長円形の板部95aの片面の中央に、ボス部95bが連設され、板部95aとボス部95bの中央をねじ孔95cが貫通するようにしたものよりなっている。
各板ナット95は、板部95aの後面が背凭れフレーム9の上部連結部14におけるオプション部材取付孔29の前端開口縁に当接するまで、ボス部95bをオプション部材取付孔29に前方より嵌合したとき、板部95aの長辺が、上部連結部14における凹部91の底壁上面に設けた左右方向を向く突条96に当接して、回り止めされるようになっている。したがって、突条96は、板ナット95の回り止め手段をなしている。
図19および図21に示すように、左右の板ナット95を上部連結部14における締結部材収容部92に収容した状態で、背当部材10を背凭れフレーム9に、上述したようにして取り付けると、当て板49における左右のボス51、51の後端が、当接部となって、各板ナット95の前面に当接し、板ナット95が締結部材収容部91から前方へ脱落するのが阻止されるようになっている。
次に、背凭れ6へのオプション部材の取り付け要領について説明する。
上記のように、左右の板ナット95を、予め上部連結部14における締結部材収容部91に収容した状態で、背当部材10を背凭れフレーム9に取り付け、各板ナット95を上部連結部14に回り止めおよび抜け止めした状態で、背凭れフレーム9の後面に、後面カバー12を、上記のようにして取り付ける。
このとき、キャップ69は、後面カバー12の凹入段部64から外しておく。
次いで、ハンガー本体71が、前取付部材72に対して所望の高さとなるように、左右の支持杆75における複数の山形突部79のうちの互いに隣接する2個の山形突部79が、前取付部材72における左右の後向き突片86の係合溝87に係合するようにし、かつ後取付部材73の両側部が、左右の支持杆75の後部凹入段部78に嵌合するようにして、ハンガー本体71の両支持杆75の直線部75aを前後から挟み、その状態で、前取付部材72の前面における左右のボス83の拡幅段部83aが、後面カバー12における左右のオプション部材取付孔66に嵌合し、かつ左右のボス83が、背凭れフレーム9における左右のオプション部材取付孔29に嵌合するようにし、左右のボルト94を、後取付部材73のねじ挿通孔90、前取付部材72のねじ挿通孔84に挿通させて、その前方に配設された各板ナット95のねじ孔95cに螺合して締め付けることにより、ハンガー本体71は、前取付部材72および後取付部材73とともに、背凭れフレーム9に強固に取り付けられる。
各ボルト94を板ナット95のねじ孔95cに螺合するとき、各板ナット95は、その板部95aの長辺が突条96の上面に当接して回り止めされ、かつ板部95aの前面が当て板49のボス51の後端に当接して、締結部材収容部92から前方への脱落が阻止されているので、ボルト94を板ナット95のねじ孔95cに、円滑かつ迅速に螺合して締め付けることができる。
その後、後面カバー12から外しておいたキャップ69を、後取付部材73の後面における凹入段部88に着脱自在に嵌合する。
背凭れフレーム9に対するハンガー本体71の取り付け高さを変更したいときは、ボルト94を板ナット95から一旦外して、後取付部材73を若干後方に移動し、ハンガー本体71における複数の山形突部79のうちの、それまでとは異なる別の互いに隣接する2個の山形突部79が、前取付部材72における左右の後向き突片86の係合溝87に係合するようにして、後取付部材73を元の位置まで戻し、ボルト94を板ナット95のねじ孔95cに螺合して締め付け直せばよい。
後面カバー12を省略して実施する場合には、被取付部である前取付部材72の前面を、背凭れフレーム9の後面におけるオプション部材取付部に直接当接させて、ボルト94と板ナット95とからなる締結部材93をもって、ハンガー本体71を、前取付部材72と後取付部材73とにより前後から挟んで、背凭れフレーム9に締着固定すればよい。
オプション部材は、ハンガー70に限るものではなく、例えば、ヘッドレストやその他の部材とすることができる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(1) 板ナット95に代えて、六角ナットとする。
(2) ボス52を、ボス53と同様に、雌ねじ孔を設けたものとし、この雌ねじ孔に螺合する止めねじ等の結合手段をもって、ボス52を背凭れフレーム9の上部連結部14に固着する。
(3) 当て板49におけるボス50、51、52、53と同様のものを、背当部材10の本体の上部後面に直接突設し、当て板49および垂下片43等を省略する。
1 キャスタ
2 脚
3 支柱
4 脚体
5 座
6 背凭れ
7 支持体
8 背凭れ支持杆
8a突条
9 背凭れフレーム(背凭れ支持部材)
10 背当部材
10a屈曲部
11 表皮材
11a紐通し部
12 後面カバー
13 縦杆
14 上部連結部
15 下部連結部
16 傾斜杆
17 凹部
18 前壁
19 ボルト・ナット
20 凹溝
21 ピン挿入孔
22 案内溝
23 貫通孔
24 貫通孔
24a突片
25 段付き孔
26 係合孔
27 凹入段部(オプション部材取付部)
28 ねじ挿通孔
29 オプション部材取付孔(貫通孔)
30 位置決め孔
31 段付き孔
32 縦リブ
33 変形許容部
34 縦リブ
35 肉抜き凹溝
36 小孔
37 差込片
37a突部
38 ピン挿入孔
39 弾性係合片
39a係合爪
39b係合孔
40 縦リブ
40a切欠き
41 下向片(後覆い部)
42 後向片(後覆い部)
43 垂下片
44 係合片
44a前向き片
45、46、46、47、48 ボス挿通孔
49 当て板
50、51、52、53 ボス
54 ピン
55 止めねじ
56 雌ねじ孔
57 連結杆
58 引き紐
59、60 前向き片
61 垂下片
62 嵌合突部
63 係合突部
63a係止爪
64 凹入段部
65 ねじ挿通孔
66 オプション部材取付孔
67 止めねじ
68 雌ねじ孔
69 キャップ
70 ハンガー(オプション部材)
71 ハンガー本体
72 前取付部材
73 後取付部材
74 連結部
75 支持杆
75a直線部
75b傾斜部
76 上面板
77 前部凹入段部
78 後部凹入段部
79 山形突部
80 基片
81 前向き突部
82 後向き突部
83 ボス
83a拡幅段部
84 ねじ挿通孔
85 肉抜き孔
86 後向き突片
87 係合溝
88 凹入段部
89 小孔
90 ねじ挿通孔
91 凹部
92 締結部材収容部
93 締結部材
94 ボルト
95 板ナット
95a板部
95bボス部
95cねじ孔
96 突条(回り止め手段)

Claims (6)

  1. 後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、
    前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、
    一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、
    前記背凭れ支持部材の前面に本体が取り付けられ、前記本体の上部後面に、複数のボスが突設され、一部のボスが背凭れ支持部材に固着され、かつ他の一部のボスの後端をもって、前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部とした背当部材とを備えることを特徴とする椅子。
  2. 後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、
    前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、
    一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、
    前記背凭れ支持部材の前面に本体が取り付けられ、前記本体の上部後面に、該後面から後方に離間するようにして垂下片が設けられ、この垂下片の前面に当て板が配設され、前記当て板の後面に突設した複数のボスを、前記垂下片に設けたボス挿通孔に挿通させて、一部のボスを背凭れ支持部材に固着し、かつ他の一部のボスの後端をもって、前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部とした背当部材とを備えることを特徴とする椅子。
  3. 後面にオプション部材取付部が、また前面に締結部材収容部が設けられ、かつ前記締結部材収容部からオプション部材取付部にかけて、前後方向を向く貫通孔が設けられた背凭れ支持部材と、
    前面に、前記背凭れ支持部材におけるオプション部材取付部に取り付けられる被取付部が設けられたオプション部材と、
    一部が前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容され、かつ他部が前記貫通孔へ挿通され、前記オプション部材と背凭れ支持部材とを締結する締結部材と、
    前記背凭れ支持部材の前面に取り付けられ、かつ前記背凭れ支持部材における締結部材収容部に収容された締結部材の一部の前面に当接し、その締結部材収容部から前方への脱落を阻止する当接部を有する背当部材と、
    前記オプション部材と背凭れ支持部材との間に挟まれて、前記オプション部材を、前記締結部材をもって、背凭れ支持部材に締着されることにより、前記背凭れ支持部材の後面に取り付けられた後面カバーとを備えることを特徴とする椅子。
  4. 後面カバーに、前後方向に貫通する挿通孔を設け、オプション部材の被取付部を、前記挿通孔に挿通させて、被取付部の前端面を背凭れ支持部材のオプション部材取付部に当接させた請求項記載の椅子。
  5. 締結部材を、オプション部材側から背凭れ支持部材の貫通孔に挿通されたボルトと、背凭れ支持部材の締結部材収容部に収容され、前記ボルトと螺合するナットとからなるものとし、かつ前記背凭れ支持部材の締結部材収容部に、前記ナットの回り止め手段を設けた請求項1〜のいずれかに記載の椅子。
  6. 背凭れ支持部材における締結部材収容部および貫通孔、締結部材、並びに背当部材における当接部を、それぞれ左右1対ずつ設け、それらの中間部において、前記背凭れ支持部材と背当部材とを、結合手段をもって結合した請求項1〜のいずれかに記載の椅子。
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