JP7217110B2 - 椅子 - Google Patents

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本願発明は、背もたれの取付け構造に特徴を有する椅子に関するものである。
椅子は様々の形態があり、背もたれの形態や取付け構造も千差万別であるが、宿命として、フィット性やクッション性の向上が要請されている。そこで、特許文献1には、背もたれを、多数のエレメントがヒンジ部によって連結された構成として、この背もたれを、その下端部は座アウターシェル等の座受け部材に回動可能に連結して、上下中途部は背支柱に回動可能に連結することにより、着座者の体圧によって背もたれの形態を変化させるようにした椅子が開示されている。
特開2017-86374号公報
特許文献1の背もたれは、着座者の動きに対する形状変化の追従性に優れており、例えば、着座者が上半身を捩じると、上部のエレメントが集中的に変形して高いフィット性を確保できるなどの利点があり、従来にない画期的な椅子として評価できる。従って、その機能を活かして様々に展開できるといえるが、構造的にみると、改善の余地は残っているといえる。
例えば、特許文献1では背もたれの下端部がピンで座受け部材に連結されているが、ピンによる連結は、背もたれと座受け部材とを離脱不能に連結できる利点はあるものの、組み立て作業に手間がかかるという問題がある。従って、展開するに当たっての一つの態様として、背もたれを座受け部材等に離脱不能に連結できる機能は保持しつつ、連結作業を能率よく行える構造が要請されているといえる。
本願発明はこのような現状を契機して成されたものであり、背もたれの下端部を他の部材に連結すること等について、改良された技術を提供しようするものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は、
「座と背もたれを備えており、
前記背もたれの下端と前記座又はその下方に配置された座受け部材とに、前記背もたれを人が着座できる使用姿勢よりも前傾させた非使用姿勢から嵌め合わせて使用姿勢に起こすと互いに係合して前記背もたれが上向き離反不能となる係合手段を設けており、前記係合手段は、前記座又は座受け部材に設けた固定係合部と、前記背もたれの下端に設けた可動係合部とから成っている椅子であって、
前記固定係合部は、前記可動係合部が前記非使用姿勢で上から嵌入する逃がし空所と、前記逃がし空所を挟んで手前に位置した係合片と、前記逃がし空所を挟んで後ろに位置した後ろ壁とを有している一方、
前記可動係合部は、前記使用姿勢において前記係合片に下方から係合して上向き動不能になる第1ボス部と、同じく前記使用姿勢において前記後ろ壁に手前から係合して後退動不能になる第2ボス部とを有している」、
という構成になっている。
請求項2の発明は、請求項1において、
記可動係合部の第1ボス部は、前記背もたれを非使用姿勢にした状態で下端が側面視で丸みを帯びた形態である一方、
前記固定係合部の下方に、前記背もたれを非使用姿勢から使用姿勢に後傾させるに際して前記可動係合部の下端が当たって後傾動の支点を構成させるガイド部が、側面視で上向きに凹んだ状態に形成されている」
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2の具体例であり、
「前記座は、合成樹脂製の座インナーシェルの上面に座クッションを張ってこれを表皮材で覆った構造であって、前記座の下方に前記座受け部材を配置しており、前記座受け部材の後端部に前記固定係合部を設けている」
という構成になっている。
請求項3の展開例として、請求項4の発明では、
「前記座インナーシェルの後端部は、前記座受け部材の後端よりも後ろにはみ出たオーバーハング部になっている一方、
前記背もたれの下端に、前記座におけるオーバーハング部の下面に密接又は近接した前向き部が形成されており、前記前向き部の前端に、前記座受け部材と座との間に位置するように前記可動係合部を形成している」
という構成になっている。
更に、請求項1~4のうちのいずれかの発明の具体例として、請求項5の発明は、
「前記座受け部材の後端は上向きの前記後ろ壁で構成されていて、前記座受け部材の後端部のうち前記後ろ壁よりも手前の部位に左右長手の金属製補強板が固定されており、前記補強板に前記係合片が形成されている
という構成になっている。
本願発明では、背もたれの下端部の連結は、背もたれを使用姿勢よりも前傾させた不使用姿勢にしてから使用姿勢に起こすというワンタッチ的な作業によって行われるため、椅子の組み立て作業の手間を軽減できる。しかも、背もたれは、使用姿勢に戻さないと下部部材から離脱させることができないが、使用状態において背もたれは背支柱に連結されていて前傾することは有り得ないため、使用状態において背もたれに上向きの外力が掛かったとしても、背もたれが外れるようなことはない。
従って、本願発明では、連結状態の保持機能は確実に保持しつつ、組み立ての手間を抑制できる。特に、請求項2の構成を採用すると、背もたれの後傾動の支点(回動支点)がガイド部によって規定されているため、背もたれの後傾動を正確かつスムースに行える。従って、背もたれの取付けを迅速かつ正確に行える。
背もたれの下端は座に連結することも可能であるが、座をセットした状態で背もたれを前傾姿勢にして連結できる構造を実現するには、背もたれの固定係合部と座の可動係合部係合手段とについて設計が面倒になるおそれがある。また、座及び背もたれの係合部が座素の後方に露出して美観悪化を招来するおそれもある。
これに対して、請求項3のように座受け部材に固定係合部を設けると、座受け部材には、背もたれの可動係合部を上から挿脱できる固定係合部を容易に形成できるため、現実性に優れている。また、係合部が座の下方に隠れるように形成することも容易であるため、美観の悪化防止にも貢献できる。
請求項4の構成を採用すると、係合部は座の下方に確実に隠れるため、係合部が人目に触れることによる美観悪化の問題を確実に防止できる。また、背もたれの前向き部に座のオーバーハング部が上から重なっているため、使用状態において背もたれが前傾動することを確実に防止できる。
また、請求項4の構成では、背もたれを前傾させるには前向き部を上に起こさねばならないが、オーバーハング部の上には背もたれの前向き部があって、背もたれの前向き部は起き上がり不能に保持されているため、連結状態の保持も更に確実化できる。
請求項5の構成では、固定係合部を後付け式の補強板に形成できるため、固定係合部を設けることに起因して座受け部材の設計が厄介になるという問題は生じない。従って、座受け部材の設計・製造の容易性を確保しつつ、固定係合部を形成できる。
しかも、座受け部材は軽量化や製造の容易性から合成樹脂製とするのが好適であるが、補強板は金属板製であるため、座受け部材が合成樹脂製であっても、座受け部材の固定係合部を薄くても頑丈な構造に形成できる。従って、設計の自由性も向上できる。また、背もたれの前向き部は座受け部材によって前後離脱不能に保持されているため、背もたれの下端の前後方向の位置決めを正確に行える。
椅子の外観を示す図で、(A)は前方斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 椅子の外観を示す図で、(A)は背面図、(B)は後方斜視図、(C)は平面図である。 座を省略した状態での前方斜視図である。 (A)は座クッションと背もたれとを分離した状態の斜視図、(B)は座インナーシェルを分離した状態の斜視図である。 (A)は分離斜視図、(B)は下方から見た斜視図である。 座を省略した状態で正面図である。 (A)は背もたれの側面図、(B)の背もたれの平面図である。 (A)は背板の下端の取付け構造を示す斜視図、(B)は背板の取付け手順の一部を示す分離斜視図である。 (A)は図3のIX-IX 視断面図、(B)は背もたれの下部の連結構造を示す分離斜視図である。 (A)(B)とも、背支柱に対する背板の連結構造を示す斜視図である。 (A)は背支柱に対する背板の連結構造を示す斜視図、(B)は背支柱の部分斜視図、(C)はブラケットの斜視図である。 背板と背支柱との連結部を中心にした縦断側面図であり、取付け手順を示すため背板を併記している。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を説明する。本願発明は、オフィス等で使用されている回転椅子に適用している。まず、図1~5を参照して、椅子の概要を説明する。椅子は、座1と背もたれ2と脚装置3とを備えている。脚装置3は、5本の枝杆と脚支柱4(ガスシリンダ)を備えており、各枝杆の先端にキャスタを設けている。
背もたれ2は、合成樹脂製の背板のみで構成されている。従って、本実施形態では背もたれ2と背板とは同じあり、以下では、背板の意味として背もたれ2の文言を使用する。なお、背もたれ2は、背板の前面に背クッションを張った構造と成したり、背板(背インナーシェル)を化粧用のクロスで覆った構造と成したりすることも可能であり、この場合は、背もたれ2と背板とは異なる概念になる。
図5に示すように、脚支柱4の上端に平面視四角形のベース5を嵌着している。他方、例えば図4のとおり、座1は、合成樹脂製の座インナーシェル6に座クッション7を張って表皮材で覆った構造であり、座インナーシェル6は、合成樹脂製の座アウターシェル8に連結している(座アウターシェル8は座受け部材の一例である。)。そして、図5(B)から理解できるように、座アウターシェル8に、下向きに開口した底面視角形のボス部8aが形成されており、ボス部8aとベース5とを互いに嵌め合わせてビスで固定している。
脚支柱4の上端にはロックを解除するためのプッシュバルブ(図示せず)が突出しており、プッシュバルブは、例えば図3に示す前倒れ回動式の押圧部材9によって押し下げられる。押圧部材9は、座アウターシェル8に回動自在に連結されている。座アウターシェル8のうち押圧部材9よりも手前の部位には中継リンク11が水平回動自在に取付けられており、中継リンク11と押圧部材9とは、両端にボール(図示せず)を設けたワイヤー12によって連結されている。
図3に簡単に示すように、中継リンク11には、操作具の一例としての操作ベルト13の一端が係止されている。操作ベルト13の他端13aは、座アウターシェル8に形成したスリット穴14(図5(A)(B)参照)から下方に延出しており、操作ベルト13の他端13aを引っ張ると、中継リンク11が水平回動して押圧部材9を下向きに回動させ、その結果、脚支柱のプッシュバルブが押し下げられて、ガスシリンダのロックが解除される。
背もたれ2の下端には前向き部15が一体に形成されている一方、座アウターシェル8の後部上面に、スチール板等の金属板からなる左右長手の補強板(補強金具)16が固定されている。そして、請求項に記載した固定係合部の一例として、左右の係合片(軸受け部)17を形成しており、この係合片17により、背もたれ2の前向き部15が上向き動不能に保持されている(詳細は後述する。)。背もたれ2は、座アウターシェル8及び補強板16に対して、僅かながら後傾可能になっている。
また、座アウターシェル8の後端には、背もたれ2の後ろに位置した上下長手の背支柱18が一体に形成されており、背支柱18の上端部に、背もたれ2のうち左右中間部でかつ上下中途高さ部位が連結されている。背もたれ2は、背支柱18に対しても僅かに後傾可能に連結されている。なお、背支柱18は、正確には、座アウターシェル8に繋がった前向きのロア部18aを有しており、ロア部18aの後端から背支柱18が上向きに立ち上がっている。
図1(A)に示すように、椅子には、オプション品として肘掛け19を設けることができる。本実施形態の肘掛け19は、全体が合成樹脂製の一体成型品で構成された固定タイプであり、座アウターシェル8の後ろ側部の下面にビスで固定されている。なお、図1(A)では、肘掛け19は座1の片側にしか表示していないが、肘掛け19は座1の左右両側に配置される。
(2).背もたれの構造
例えば図6に明示するように、正面視において、背もたれ2のうち左右側縁は、着座者の腰部のあたりの高さ部分が左右外側に膨れている。従って、背もたれ2のうち前向き部15を除いた部分(着座者の体圧を受ける必須の部分)は、正面視で略六角形になっており、各頂点部は丸みを持っている。
更に、背もたれ2は、例えば図7(A)に示すように、側面視では、着座者の腰部を支える部分(ランバーサポート部)が最も前に位置するように前向きに凸状に曲がって、平面視では、図7(B)に明示するように、左右側部が斜め前向き姿勢となって前向きに凹んでいる。
従って、背もたれ2は、概ね着座者の腰部の高さに位置した左右長手の稜線(ランバーサポート部)を挟んで上下のエリアに分かれて、上下のエリアは、それぞれ左右の傾斜エリアと、傾斜エリアの間に位置したセンターエリアに分かれている。従って、背もたれ2は、上センターエリア21と左右の上サイドエリア22、下センターエリア23と左右の下サイドエリア24との6つのエリアに分かれている。
かつ、上下センターエリア21,23はセンター横長ヒンジ部25を介して一体に繋がり、上下サイドエリア22,24はサイド横長ヒンジ部26を介して一体に繋がり、上センターエリア21と上サイドエリア22とは、上縦長ヒンジ部27を介して一体に繋がり、下センターエリア23と下サイドエリア24は、下縦長ヒンジ部28を介して一体に繋がっている。左右の上縦長ヒンジ部27は上に向けて間隔が広がるように傾斜しており、左右の下縦長ヒンジ部28は、下に向けて間隔が広がるように傾斜している。従って、上センターエリア21は上広がりの台形になって、下センターエリア23は下広がりの台形状になっている。
図7(B)に明示するように、各ヒンジ部25,26,27,28は薄肉化によって形成しており、概ね50~60mm程度の幅を有している。従って、各ヒンジ部25,26,27,28は、それ自体が湾曲した形態になっている。また、サイド横長ヒンジ部26は、左右外側に向けて幅寸法が若干広がっている。他のヒンジ部25,27,28はほぼ等幅になっている。
図7(A)に明示するように、背もたれ2のうち上センターエリア21の下端部が背支柱18に連結されている。また、背もたれ2には、円形の多数の小穴29が斜め格子方向に整列して多数形成されている。各小穴29は、基本的に前後に開口した貫通穴であるが、背支柱18との取付け部では、貫通せずに前にだけ開口した形態になっているものがある(図12参照)。
小穴29の群は、各ヒンジ部25,26,27,28にも多数形成されている。ヒンジ部25,26,27,28は、多数の小穴29が存在することにより、容易に変形する。小穴29の内径は数mmであり、斜め方向のピッチは内径の2倍程度になっているが、これは一例であり、内径やピッチ、配列態様は任意に設定できる。内径が異なる複数種類の小穴29を形成してもよい。
(3).背もたれの意義
着座者が例えば執務を行う場合は、腰部をセンター横長ヒンジ部25に当てることにより、上半身を直立させた姿勢を長時間に亙って採り続けることができる。従って、身体への負担が少ない姿勢をとり続けることができる。この場合、センター横長ヒンジ部25は、縦断側面視で緩く湾曲しているため、着座者の腰部への当たりは柔らかくて快適である。
着座者腰部がセンター横長ヒンジ部25にある程度の強さで当たると、センター横長ヒンジ部25は伸び勝手になって(縦断側面視で曲がりの程度が小さくなって)、左右のサイドエリア22,24が引っ張られる。その結果、背もたれ2は内向きに窄まるような傾向を呈する。換言すると、背もたれ2が着座者の身体を包むような状態に変形する。従って、着座者の身体の姿勢安定性は高くなる。
本実施形態の背もたれ2はロッキングしないが、背支柱18との連結部には多少のクリアランスがあるため、僅かながら後傾できる。そして、着座者が身体を伸ばすようにして背もたれ2にもたれ掛かると、体圧の作用点が背支柱18の上端よりも上に位置することにより、図3に矢印31で示すように、上エリア21,22が少し後傾し得る。
この場合、上エリア21,22が後傾すると、背もたれ2が全体として広がる傾向を呈するため、横長ヒンジ部25,26は曲がりやすくなる。また、横長ヒンジ部25,26は帯状でもともと前後方向に曲がり変形しやすいため、上エリア21,22の後傾は更に容易になる。このため、着座者が身体を後傾させようとする動きに対するクッション性を高めて、快適性を向上できる。
また、背もたれ2の下端は補強板16に連結されているため、着座者の体圧が横長ヒンジ部25,26よりも上の部位に作用すると、横長ヒンジ部25,25は、縦断側面視での曲がりの程度を小さくする傾向を呈する。すると、左右エリア22、24は外側に広がる傾向を呈する。
つまり、着座者の体圧横長ヒンジ部25,26よりも上の部分に作用すると、背板2は、偏平な状態に変形しようとする。このため、窮屈感を無くしてリラックス状態を得ることができる。また、背板2は弾性変形するため、着座者が身体を後傾させようとする動きに対するクッション性も保持できる。この面でも、快適性を向上できる。
着座者が身体を右又は左に傾けた状態で背もたれ2にもたれ掛かったり、着座者が身体を右又は左に偏らせた状態で座1に腰掛けていて、その状態で背もたれ2にもたれ掛かったりすると、センター横長ヒンジ部25に体圧が強く作用するが、本実施形態では、縦長ヒンジ部27,28は広幅で変形しやすいため、図3に矢印32で示すように、片側の上下サイドエリア22,24が一緒に後ろ側に回動する。従って、着座者が身体を偏らせて後傾しても、身体に追従して変形する機能に優れているし、着座者の身体への当たりも柔らかい。従って、快適さを向上できる。
着座者が上半身を右又は左に傾けた状態(或いは上半身を捩じった状態)で背もたれ2にもたれ掛かることも多くあるが、この場合、図3及び図7(B)に矢印33で示すように、片側の上サイドエリア22に強く作用する。すると、本実施形態では、図7(B)に一点鎖線で示すように、上サイドエリア22が後ろに大きく後傾(回動)しうる。この点においても、身体の動きに追従して背もたれ2が変形する機能に優れている。
以上のとおり、本実施形態の背もたれ2は、合成樹脂製の単一品でありながら、着座者の身体への高い追従性を確保して弾性変形できる。従って、シンプルな構造でありながら着座者の身体へのフィット性、クッション性に優れており、高い品質を確保できる。
(4).背もたれと座アウターシェルとの連結構造
次に、主として図8,9を参照して、背もたれ2と座アウターシェル8との連結構造を説明する。既述のとおり、座アウターシェル8の後部上面には、左右長手の補強板16がビス(図示せず)で固定されており、この補強板16に係合片17が形成されている。
例えば図9(B)に示すように、補強板16の係合片17は、切り起こしによって形成されており、起立部とその上端から後ろに向いた水平片とを有して側面逆L形の形態になっている。他方、図8(B)及び図9(A)に示すように、背もたれ2における前向き部15の左右両端部には、係合片17に下方から係合する左右長手の第1ボス部35が一体に形成されている。
図9(A)に示すように、座アウターシェル8の後面は後ろ壁37で規定されており、背もたれ2の前向き部15は後ろ壁37に載っている。後ろ壁37と係合片17との間に逃がし空所36が空いており、この逃がし空所36の箇所に、請求項に記載したガイド部の一例として左右のリブ36aを形成している。リブ36aの上面は、側面視で上向きに凹んだ湾曲面(ガイド面)36bになっている。そして、左右のリブ36aは、平面視で第1ボス部35と重なるように配置されている。背もたれ2の前向き部15には、逃がし空所36に入り込んで後ろ壁37の前面に係合する第2ボス部(段部)38が形成されている。
第1ボス部35及び第2ボス部38は請求項に記載した可動係合部を構成して、座アウターシェル8の後ろ壁37と補強板16の係合片17とは、固定係合部を構成している。なお、第2ボス部38の下端と第1ボス部35の下端とを同一面状に揃えることも可能である。
背もたれ2の下端は、第2ボス部38が後ろ壁37の前面に係合する(当たる)ことによって後ろ向き移動不能に保持され、更に、第1ボス部35が係合片17に下方及び後方から係合する(当たる)ことにより、上向き動不能及び前進動不能に保持されている。背もたれ2の第1ボス部35は、前向き部15の前端から下方に段落ちした状態に形成されており、側面視で前後長手の長円形状になっている。従って、座アウターシェル8における後ろ壁37と補強板16の係合片17との間には、ボス部35,38を挿入可能な逃がし空所36が空いている。
また、背もたれ2を是軽させた姿勢で第1ボス部35を逃がし空所36に上から挿入すると、第1ボス部35の先端(下端)がリブ36aの湾曲面36bに当たるように設定している。
座アウターシェル8の後ろ壁37は、座1の後端よりも手前に位置している。従って、座インナーシェル6のうち座アウターシェル8の後ろに位置した後部は、オーバーハング部6aになっている。このオーバーハング部6aは、ヒンジ部6bにより、着座者の体圧によって後傾可能になっている。
背もたれ2の取付けは、背もたれ2を、図8(B)に示すように、その前向き部15が下向き姿勢になるように手前がわに大きく倒れた姿勢にしてから、ボス部35,38を逃がし空所36に嵌め込み、次いで、背もたれ2を所定の姿勢に起こし、次いで、背もたれ2の上部を背支柱18の上端部に連結する、という手順で行われる。従って、背もたれ2の下部の連結は、ビス等のファスナを使用することなくワンタッチ的に行うことができる。従って、椅子の組み立ての手間を軽減できる。
そして、本実施形態では、背もたれ2を前傾した非使用姿勢から使用姿勢に起こす(後傾させる)において、第1ボス部35がリブ36aの湾曲面36bに当たっていて、湾曲面36bを支点にして背もたれ2の回動を行えるため、背もたれ2を所定の姿勢に保持することを自動的に行える。従って、背もたれ2の組み付けを、迅速かつ正確に行うことがより確実になる。
なお、実施形態では第1ボス部35を湾曲面36bに当てたが、第1ボス部35を左右のリブ36aの間に入り込ませて、前向き部15のうち第1ボス部35の左右両側の部位を湾曲面36bに当てるこも可能である。この場合は、背もたれ2の左右位置決め効果も保持できる。
補強板16は、図1(A)に示す肘掛け19の取付けにも使用されている。図5(A)及び図9(B)に示すように、座アウターシェル8の後部のうち補強板16の左右端部の下方部位に、平坦で三角形状の固定座39aを形成する一方、補強板16の左右両端部に、固定座39aに上から重なる重合部39bを形成しており、固定座39aにはビスの軸部が上から挿通される貫通穴40aを形成して、重合部39bには貫通穴40bを形成している。ビスは、肘掛けのベース部にねじ込まれる。
図8(A)や図9(B)に示すように、補強板16のうち左右中間部寄りの部位にビス穴16aが空いており、補強板16はこの部位でも座アウターシェル8に固定されている。
(5).背もたれと背支柱との連結構造
次に、背もたれ2と背支柱18との連結構造を、図10~12を参照して説明する。図10~12の各図に示すように、背もたれ2の上センターエリア21のうち下部の左右中間部に、左右の側壁41とこれに連続した庇板42とを有するブラケット部43が形成されており、ブラケット部43の内部に継手部材44が左右長手のピン45で連結されていて、継手部材44が背支柱18の上端部に連結されている。
ブラケット部43を構成する左右側壁41の上部に厚肉状の軸支部41aが形成されており、継手部材44の上部がピン45によって軸支部41aに連結されている。ブラケット部43における庇板42の下方には、ピン45を斜め上方から支持する支持片47が、左右方向に並んで多数形成されている。
継手部材44は合成樹脂製であり、背支柱18の側に位置した背板(基板)48と、左右の側板49と、上面板50及び下面板51とを有しており、全体としては、背もたれ2のブラケット部43に向けて開口した箱状の形態を成しており、側板49の上部を上向きに延出させて軸受け部49aを形成し、これにピン45が挿通している。ピン45の左右両端部は、継手部材44の外側にはみ出た露出部45aになっている。また、上面板50の先端には、上向きリブ50aを形成している。
背支柱18は、基板とその左右両端に設けた前向きの側板18bとによって樋状の形態を成しており、上端部に、側板18bの前向き突出寸法を大きくした抱持部(ポケット部)52が形成されて、この抱持部52に、背もたれ2のブラケット部43及び継手部材44が入り込んでいる。抱持部52の上面は天板で塞がれている。
そして、抱持部52の内部には、ブラケット部43を左右両側から囲う左右の内壁53が形成されており、内壁53の上部に、ピン45の露出部45aが上から嵌まり込む軸受け溝穴54を形成している。また、背支柱18の抱持部52に、左右中間部に位置した係合爪55と、その左右両側に位置した位置決め突起56を前向きに突設している。
一方、継手部材44の背板48には、係合爪55が嵌入し係合する角形の係合ボス部57と、位置決め突起56が嵌まり込む角筒状の位置決めボス部58とを形成している。係合爪55の先端には下向きの鉤部が形成されており、係合爪55が係合ボス部57の先端に引っ掛かり係合することにより、背もたれ2が、継手部材44を介して背支柱18に外れ不能に連結される。また、左右の位置決め突起56が位置決めボス部58は上下左右にガタツキのない状態に保持されている。
背もたれ2の取付け手順としては、まず、予め継手部材44を背もたれ2のブラケット部43にピン45で連結しておく。そして、既に述べたように、使用姿勢に対して大きく前倒しした姿勢で、ボス部35,38を係合片17の手前の逃がし空所36に挿入し、次いで、背もたれ2を使用姿勢に起こすことにより、係合片17に対する第1ボス部35の係合と後ろ壁37に対する第2ボス部38の係合とを行うと共に、ピン45の露出部45aを背支柱18の軸受け溝穴54に上から嵌め込みつつ、係合爪55に対する共係合ボス部57の嵌め込みと、突起56に対する位置決めボス部58の嵌め込みとを行う。
係合爪55に対する係合ボス部57の嵌め込みと、突起56に対する位置決めボス部58の嵌め込みとは、継手部材44を、ピン45を支点にして後ろ向きに回動させることによって行う。
係合爪55に対する係合ボス部57の嵌め込みに伴い、係合爪55が、弾性に抗していったん逃げ回動してから戻り回動することにより、鉤部が係合ボス部57に引っ掛かった状態になって、継手部材44及び背もたれ2は、背支柱18に対して上下左右に離脱不能に保持される。これにより、ピン45の露出部45aが軸受け溝穴54に嵌まり込んだ状態に保持される。従って、背もたれ2の取付けをワンタッチ的に行うことができる。
背板2を取り外す場合は、係合爪55を上向きに起こして係合ボス部57との係合を解除してから、背板2を手前に引いたらよい。
例えば図11(C)及び図12に示すように、背支柱18の上端部内に、ピン45に対して上斜め後方から当たる受けリブ59の群を左右に多数並設している。正確には、受けリブ59の前面は前倒れ姿勢になっている。従って、着座者の体圧によって背もたれ2に後ろ向きの外力が掛かると、ピン45は、受けリブ59によって下向きに推される傾向を呈して、軸受け溝穴54に深く入り込ませられるような作用を受ける。従って、着座者の体圧によって背もたれ2が背支柱18から外れるような不具合は皆無である。
受けリブ59はこのように優れた機能を有しているが、ピン45が受けリブ59に当たることが長期に亙って繰り返されると、受けリブ59が磨滅して樹脂粉が発生することがあり、この樹脂粉が床に落下したり、背もたれ2の前向き部15に落下したりして人目に触れると、美観を損なうおそれがある。
この点について本実施形態では、図12に明示するように、継手部材44の上面板50を受けリブ59及びピン45の直下部に位置させて、上面板50の先端に上向きリブ50aを形成することにより、上面板50を樹脂粉の受け部材として機能させている。従って、樹脂粉の落下による美観の悪化を、構造を複雑化することなく防止できる。
背もたれ2の下端は、若干のクリアランスを持って座アウターシェル8に連結されており、また、背支柱18との連結部では、ピン45を支点にして少し前後傾動し得る。従って、背もたれ2は僅かながら前後方向に回動可能である。
(6).その他
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えは、固定係合部としては、補強板の前端に下向きの係合片を形成する一方、背もたれの前向き部に、可動係合部として、係合片に下方から嵌まり込む係合穴を形成することも可能である。係合穴に代えて、下向きの係合片に手前から係合する上向き係止片を形成することも可能である。補強板に係合穴を形成して、背もたれの前向き部に上向きの係止片を形成することも可能である。固定係合部及び可動係合部とも、他の様々な係合態様を採用できる。
実施形態では背もたれを背板のみで構成したが、少なくとも前面に背クッションを張った構造にしたり、前後面をクロス等の袋状表皮材で覆ったりすることも可能である。フレームにメッシュ材を張った構造の背もたれにも適用できる。また、本願発明は、背もたれ及び背支柱がばね手段に抗して後傾するロッキング椅子にも適用できる。
また、実施形態のように背もたれを複数のエリアがヒンジ部で繋がった構成とする場合、特許文献1と同様に、背板を、上段のエリアと中段のエリアと下段のエリアとの3段式に構成して、格段をセンターエリーと左右のサイドエリアとに分けることも可能ある。この場合は、上段においてセンターエリアとサイドエリアとを繋ぐ左右の縦長ヒンジ部は、上に向けて互いの間隔が狭まる姿勢とするのが好ましい。背支柱は、座アウターシェルとは別部材に構成してもよい。
背もたれ(背板)の下端は、座の後端や背支柱の下端部(前後方向に延びる部分)に連結することも可能である。或いは、座アウターシェルでない他の座受け部材(例えば、ベースや、ベースと座アウターシェルとの間に配置された中間金具など)に連結することも可能である。脚装置はガスシリンダ方式である必要はないのであり、4本足方式等の非回転椅子にも適用できる。
本願発明は、椅子に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 座
2 背もたれ
5 ベース
6 座インナーシェル
6a 座インナーシェルのオーバーハング部
8 下部部材の一例として座アウターシェル
16 補強板
17 固定係合部を構成する係合片(軸受け部
18 背支柱
35 可動係合部を構成する第1ボス部
36 逃がし空所
37 固定係合部を兼用する後ろ壁
38 可動係合部を構成する第2ボス部

Claims (5)

  1. 座と背もたれを備えており、
    前記背もたれの下端と前記座又はその下方に配置された座受け部材とに、前記背もたれを人が着座できる使用姿勢よりも前傾させた非使用姿勢から嵌め合わせて使用姿勢に起こすと互いに係合して前記背もたれが上向き離反不能となる係合手段を設けており、前記係合手段は、前記座又は座受け部材に設けた固定係合部と、前記背もたれの下端に設けた可動係合部とから成っている椅子であって、
    前記固定係合部は、前記可動係合部が前記非使用姿勢で上から嵌入する逃がし空所と、前記逃がし空所を挟んで手前に位置した係合片と、前記逃がし空所を挟んで後ろに位置した後ろ壁とを有している一方、
    前記可動係合部は、前記使用姿勢において前記係合片に下方から係合して上向き動不能になる第1ボス部と、同じく前記使用姿勢において前記後ろ壁に手前から係合して後退動不能になる第2ボス部とを有している、
    椅子。
  2. 記可動係合部の第1ボス部は、前記背もたれを非使用姿勢にした状態で下端が側面視で丸みを帯びた形態である一方、
    前記固定係合部の下方に、前記背もたれを非使用姿勢から使用姿勢に後傾させるに際して前記可動係合部の下端が当たって後傾動の支点を構成させるガイド部が、側面視で上向きに凹んだ状態に形成されている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記座は、合成樹脂製の座インナーシェルの上面に座クッションを張ってこれを表皮材で覆った構造であって、前記座の下方に前記座受け部材を配置しており、前記座受け部材の後端部に前記固定係合部を設けている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記座インナーシェルの後端部は、前記座受け部材の後端よりも後ろにはみ出たオーバーハング部になっている一方、
    前記背もたれの下端に、前記座におけるオーバーハング部の下面に密接又は近接した前向き部が形成されており、前記前向き部の前端に、前記座受け部材と座との間に位置するように前記可動係合部を形成している、
    請求項3に記載した椅子。
  5. 前記座受け部材の後端は上向きの前記後ろ壁で構成されていて、前記座受け部材の後端部のうち前記後ろ壁よりも手前の部位に左右長手の金属製補強板が固定されており、前記補強板に前記係合片が形成されている、
    請求項1~4のうちのいずれかに記載した椅子。
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