JP2670079B2 - 自動二輪車の吸気装置 - Google Patents

自動二輪車の吸気装置

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JP2670079B2
JP2670079B2 JP63108055A JP10805588A JP2670079B2 JP 2670079 B2 JP2670079 B2 JP 2670079B2 JP 63108055 A JP63108055 A JP 63108055A JP 10805588 A JP10805588 A JP 10805588A JP 2670079 B2 JP2670079 B2 JP 2670079B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車の吸気装置に関し、特に吸気騒音
の軽減に関する。
〔従来の技術〕
自動二輪車の吸気装置は、外気をエンジン負圧によっ
てエアクリーナ,気化器を介して吸引するようになって
いる。この吸気装置では、エアクリーナの容量,吸い込
み口の形状等の如何によっては、吸気騒音が生じるが、
最近の騒音軽減の要請に応じて、エアクリーナ容量を大
きくする等の対策が講じられている。このようにエアク
リーナ容量を拡大できるようにしたエアクリーナの配置
構造として、従来の制約の多いシート下に配置するかわ
りに、比較的制約の少ない、例えば、車体フレームの前
部の燃料タンク等で覆われた部分にエアクリーナボック
スを配置した例があり、これによれば、エアクリーナ容
量を拡大でき、吸気騒音を軽減できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記エアクリーナ容量の拡大だけで
は、特に周波数の高い領域(400Hz程度)における吸気
騒音の軽減が不充分であり、さらなる騒音軽減が要請さ
れている。
上記周波数レベルの吸気騒音の軽減には、例えば外気
の吸気口とエアクリーナエレメントとの間に、所定容積
を有する共鳴ボックス(レゾネータ)を形成することが
有効であると考えられる。しかしこの共鳴ボークスはあ
る程度の容積を要するから、上記エアクリーナボックス
の容量を確保した上でさらにこの共鳴ボックスの配置ス
ペースを確保するのは困難であり、また、該ボックスの
配置如何によっては外観が悪化するおそれがある。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、
上記所定容量の共鳴ボックスを、外観等を悪化させるこ
となく配置でき、特に上記周波数レベルの騒音抑制に効
果があり、全体としての吸気騒音レベルを低下できる自
動二輪車の吸気装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、燃料タンク又はトップカバーの下方で、か
つ車体フレーム内にエアクリーナボックスを形成した自
動二輪車の吸気装置において、上記エアクリーナボック
スに内蔵するエレメントの着脱を可能とする開口を設
け、該開口を覆うとともに外気導入口を有するキャップ
を該開口に着脱可能に装着し、上記燃料タンク又はトッ
プカバーと上記エアクリーナボックスとで形成された空
間内に吸気音を軽減するための共鳴ボックスを配設し、
該共鳴ボックスと上記キャップとを連通部を介して一体
的に接続形成し、該連通部の内部空間を上記キャップと
共鳴ボックスとを連通する空気通路としたことを特徴と
している。
ここで本発明における車体フレーム内にエアクリーナ
ボックスを形成するとは、車体フレーム自体をエアクリ
ーナボックスに兼用する場合、及び左,右2本のフレー
ム間にエアクリーナボックスを配置する場合が含まれ
る。
また、本発明における共鳴ボックスの容量は、対象と
する吸気音レベルに応じて適宜選択することとなるが、
例えば対象周波数レベルが低いほど大きな容量が必要と
なる。また本発明の共鳴ボックスの配置位置は、燃料タ
ンク又はトップカバーとエアクリーナボックスとで形成
される空間内であればどこでもよく、例えば上記エアク
リーナボックスのエレメント挿入用キャップの後側、該
キャップの上側、エアクリーナボックスの左,右側方等
に配置することができる。
〔作用〕 本発明に係る吸気装置によれば、共鳴ボックスを設け
たので、吸気音の特に上記周波数レベルの音はこの共鳴
ボックスによって吸収され、全体としての吸気騒音を軽
減できる。そしてこの場合、車体フレーム内に配置され
たエアクリーナボックスと、該部分を覆う燃料タンク又
はトップカバーとの間に従来から形成されており、かつ
利用されていないデッドスペースを利用して共鳴ボック
スを配置したので、必要なボックス容量を確保でき、上
述の騒音軽減が実現できる。
また、本発明では、共鳴ボックスを上記空間内に配置
されているので、外方から見えることはなく、従って該
共鳴ボックスによって外観が悪化することはない。
共鳴ボックスをキャップと一体的に形成したので、キ
ャップをエアクリーナボックスに取り付けるだけで同時
に共鳴ボックスを所定位置に配置固定でき、共鳴ボック
スを取り付けるための部品が不要であるとともに、取り
付け作業が簡単である。
またエアクリーナボックス内のエレメントの交換ある
いは清掃等のメンテナンスの際に、キャップを取り外す
と共鳴ボックスも同時に外れるので、エレメント着脱用
の開口の周囲が大きく開放され、上記メンテナンスの作
業性が良好である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例による自動
二輪車の吸気装置を説明するための図である。
図において、1は本実施例吸気装置が採用された自動
二輪車であり、これは、車体フレーム2の前端に固着さ
れた操向軸筒2aによって、下端で前輪3を軸支する前フ
ォーク4を左右に回動自在に軸支し、該フレーム2の前
部下方にエンジンユニット5を懸架し、略中央後側に上
下揺動自在に枢支された後アーム6の後端で後輪7を軸
支し、さらに中央上側にシート8を搭載して構成されて
いる。
上記エンジンユニット5は、クランクケース5aの上面
に2つの気筒5b,5cを前,後V字状に配置してなり、こ
の各気筒5b,5c間に、それぞれの気化器9,9が配置されて
いる。
また、上記車体フレーム2の操向軸筒2aに接続された
エンジン上方部分は、鋼板をボックス状に形成してなる
パネル構造になっており、この部分がエアクリーナボッ
クス10となっている。また、このエアクリーナボックス
10の後端にパイプ状のフレーム部材2bが接続されてい
る。このエアクリーナボックス10の上方及び左,右側方
は、燃料タンク14で覆われている。
上記エアクリーナボックス10内には、これの上面に形
成された開口10aから円筒状のエレメント11が挿入され
ておい、該エレメント11はエアクリーナボックス10の底
部に架け渡して固定されたブラケット10b上に載置され
ている。またこのエアクリーナボックス10の底面10cに
は上記気化器9が連結管9aを介して接続されている。
上記エアクリーナボックス10の開口10aにはシールリ
ング12を介在させて合成樹脂製のキャップ13が装着され
ている。このキャップ13に形成された導入口13cにはゴ
ム製の導入ダクト15が接続されており、該ダクト15はエ
アクリーナボックス10の側面と上記燃料タンク14の内側
面14bとの間を通って下方に導出され、該エアクリーナ
ボックス10の側方に配置された装飾用ダミーボックス16
に接続され、該ボックス16内に開口している。
そして上記キャップ13の後側には、共鳴ボックス17が
一体形成されており、これはエアクリーナボックス10の
上面と上記燃料タンク14の底面14aとの間の空間A内に
位置している。この共鳴ボックス17は所定容積を有し、
かつこれとキャップ13との接続部13dは所定断面積にな
るよう絞られており、これらの容積,断面積等は、抑制
しようとする周波数レベルと容積等との関係を実験等に
よって求め、これに応じて決定することとなる。そして
このキャップ13及び共鳴ボックス17は、それぞれ蓋部13
a,17aと底部13b,17bとの二分割構造になっており、ボル
トによって固定されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実例吸気装置では、ダミーボックス16内の空気が導
入ダクト15からキャップ13内に導入され、エレメント11
を透過する際に塵埃等が除去され、エアクリーナボック
ス10の後部から気化器9を経てエンジン本体5b,5c内に
吸入される。この場合、空気が導入ダクト15,キャップ1
3内等を通る際に、空気の吸入音,流動音,各通路構成
部材の振動音等によって吸気騒音が発生するわけである
が、本実施例では、上記キャップ13に所定容量の共鳴ボ
ックス17を接続したので、上記空気の流れ,通路構成部
材の振動等が該ボックス17の容量によって吸収され、全
体としての吸気騒音を軽減できる。
そして本実施例では、上記共鳴ボックス17を、エアク
リーナボックス10の上面と燃料タンク14の底面14aとの
間の、従来利用されていないデッドスペースA内に配置
したので、比較的大きい配置スペースを要する共鳴ボッ
クス17を無理なく配置できる。
また、本実施例では、共鳴ボックス17をキャップ13と
一体形成したので、該キャップ13をエアクリーナボック
ス10の上部開口10aに装着するだけで、上記スペースA
内に共鳴ボックス17を配置でき、別個の取り付け用部品
が不要であるとともに、取り付け作業が簡単である。
上記実施例では、共鳴ボックス17を、エアクリーナボ
ックス10の後部上面と燃料タンク14と間に配置したが、
この共鳴ボックス17の配置位置、配置方法等には各種の
変形例が考えられ、例えば、第5図ないし第7図に示す
第2実施例、第8図ないし第10図に示す第3実施例、さ
らに第11図に示す第4実施例が考えられ、図中、第1図
ないし第3図と同一符号は同一又は相当部分を示す。
第5図ないし第7図に示す第2実施例は、共鳴ボック
ス17を上記空間Aの、キャップ13の上面と燃料タンク14
の底面14aとの間の部分に配置した例である。共鳴ボッ
クス17は平面矩形状の箱状に形成されており、接続管18
を介してキャップ13の上面に連通接続されている。
第8図ないし、第10図に示す第3実施例は、共鳴ボッ
クス17を上記空間Aの、エアクリーナボックス10の側面
と燃料タンク14の内側面14bとの間の部分に配置した例
である。共鳴ボックス17は接続管18を介してキャップ13
の側面に接続されており、ここからエアクリーナボック
ス10の側面に拡がっている。
なお、上記各実施例では、車体フレームをエアクリー
ナボックスに兼用した例を説明したが、本発明は左,右
一対のフレーム間に別体のエアクリーナボックスを配置
した場合にも適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明では、トップカバー又は燃料タン
クと、車体フレーム内に形成されたエアクリーナボック
スとの間の空間に共鳴ボックスを配置したので、比較的
大きい配置スペースを要する共鳴ボックスを無理なく配
置でき、吸気騒音を軽減できる効果がある。
また本発明では、共鳴ボックスをキャップと一体的に
形成したので、キャップをエアクリーナボックスに取り
付けるだけで同時に共鳴ボックスを所定位置に配置固定
でき、取付け用部品の削減,取り付け作業性の向上を図
ることができる効果がある。
またキャップを取り外すと共鳴ボックスも同時に外れ
るので、エレメント着脱用の開口の周囲が大きく開放さ
れ、エレメント交換,清掃等のメンテナンスの作業性を
向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例を示し、第1
図はその側面図、第2図はその断面正面図、第3図はそ
の平面図、第4図は該実施例が適用された自動二輪車の
側面図、第5図ないし第7図は本発明の第2実施例を示
し、第5図はその側面図、第6図はその断面正面図、第
7図はその平面図、第8図ないし第10図は本発明の第3
実施例を示し、第8図はその側面図、第6図はその断面
正面図、第10図はその平面図である。 図において、1は自動二輪車、2は車体フレーム、5は
エンジンユニット、9は気化器、10はエアクリーナボッ
クス、14は燃料タンク、17は共鳴ボックス、24はトップ
カバー、Aは空間である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの上方に位置する車体フレームの
    上方を燃料タンク又はトップカバーで覆い、該燃料タン
    ク又はトップカバーの下方で、かつ車体フレーム内にエ
    アクリーナボックスを形成し、該エアクリーナボックス
    及びこれの下方に配置された気化器を介して空気をエン
    ジンに導入するようにした自動二輪車の吸気装置におい
    て、上記エアクリーナボックスに内蔵するエレメントの
    着脱を可能とする開口を設け、該開口を覆うとともに外
    気導入口を有するキャップを該開口に着脱可能に装着
    し、上記燃料タンク又はトップカバーと上記エアクリー
    ナボックスとで形成された空間内に吸気音を軽減するた
    めの共鳴ボックスを配設し、該共鳴ボックスと上記キャ
    ップとを連通部を介して一体的に接続形成し、該連通部
    の内部空間を上記キャップと共鳴ボックスとを連通する
    空気通路としたことを特徴とする自動二輪車の吸気装
    置。
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