JP2669036B2 - 縦型中空パネル建材の施工方法 - Google Patents
縦型中空パネル建材の施工方法Info
- Publication number
- JP2669036B2 JP2669036B2 JP6752489A JP6752489A JP2669036B2 JP 2669036 B2 JP2669036 B2 JP 2669036B2 JP 6752489 A JP6752489 A JP 6752489A JP 6752489 A JP6752489 A JP 6752489A JP 2669036 B2 JP2669036 B2 JP 2669036B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dowel pin
- panel building
- hollow
- building material
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、縦型中空パネル建材を建物の躯体や壁面等
に取付ける施工方法に関し、さらに詳しくは、隣接する
中空パネル建材の互いに対向する中空孔同士を垂直にし
て接合する縦型中空パネル建材の施工方法に関する。
に取付ける施工方法に関し、さらに詳しくは、隣接する
中空パネル建材の互いに対向する中空孔同士を垂直にし
て接合する縦型中空パネル建材の施工方法に関する。
従来、一般に建築物等の外装に用いる石材、人造石、
結晶化ガラス等の施工には第3図に示す構造が用いら
れ、その取付金具は第4図に示すようなアングル12、接
続金具13から構成されたもので、市販されている。
結晶化ガラス等の施工には第3図に示す構造が用いら
れ、その取付金具は第4図に示すようなアングル12、接
続金具13から構成されたもので、市販されている。
このような従来の石材の取付手順は次の通りである。
第3図に示すように、躯体のコンクリート壁10にアン
カーボルト11を打っておき、これにアングル12を取付
け、そのアングル12に接続金具13を取付ける。石材など
の外装材14にはダボピン16の入る穴17を開けておき、接
続金具13のダボピン孔18と外装材14のダボ穴17にダボピ
ン16を通し、下から上へ外装材15を取付ける。仕上げ面
の出入りの調整のため、接続金具13は、ボルト通し穴19
及びダボピン孔18がそれぞれルーズホールになってい
て、目地幅及び外装材表面の出入りを調整することがで
きる。また、外装材側のダボ穴17には、エポキシ樹脂や
速硬セメント等を注入して、ダボピン16を固定する。外
装材1枚についてほとんどの場合、上下2箇所づつがこ
の取付金具により建築物の躯体などに取付けられる。
カーボルト11を打っておき、これにアングル12を取付
け、そのアングル12に接続金具13を取付ける。石材など
の外装材14にはダボピン16の入る穴17を開けておき、接
続金具13のダボピン孔18と外装材14のダボ穴17にダボピ
ン16を通し、下から上へ外装材15を取付ける。仕上げ面
の出入りの調整のため、接続金具13は、ボルト通し穴19
及びダボピン孔18がそれぞれルーズホールになってい
て、目地幅及び外装材表面の出入りを調整することがで
きる。また、外装材側のダボ穴17には、エポキシ樹脂や
速硬セメント等を注入して、ダボピン16を固定する。外
装材1枚についてほとんどの場合、上下2箇所づつがこ
の取付金具により建築物の躯体などに取付けられる。
この石材を用いた外装施工方法を中空パネル建材に応
用した場合、外装用中空パネルや窯業系の中空パネル等
では軽量化するために薄肉とした物が多く、ダボ穴が中
空パネルの薄い肉を貫通してしまう場合が殆どである。
用した場合、外装用中空パネルや窯業系の中空パネル等
では軽量化するために薄肉とした物が多く、ダボ穴が中
空パネルの薄い肉を貫通してしまう場合が殆どである。
また石材等ではダボピンを固定するためにエポキシ樹
脂や速硬セメントをダボ穴内に注入する方法が取られる
が、中空パネル建材の場合、これらの接着剤が中空孔内
に拡がり、これらを大量に使用しないとダボピンを固定
することができないので無駄である。
脂や速硬セメントをダボ穴内に注入する方法が取られる
が、中空パネル建材の場合、これらの接着剤が中空孔内
に拡がり、これらを大量に使用しないとダボピンを固定
することができないので無駄である。
一方、従来の中空パネル建材の通常の取付方法を第5
図、第6図によって説明する。
図、第6図によって説明する。
第5図に示すように中空パネル建材1の中空孔に弾性
的に挿入されるナット部材21を挿入し、中空パネル建材
1に設けた取付孔22に合わせ、これに中空パネルの外部
からボルト23で係止片24を取り付ける。この係止片24
は、第6図に示すように、建築物のベース25、桁26に取
りつけたアングル27の刃に係着される。
的に挿入されるナット部材21を挿入し、中空パネル建材
1に設けた取付孔22に合わせ、これに中空パネルの外部
からボルト23で係止片24を取り付ける。この係止片24
は、第6図に示すように、建築物のベース25、桁26に取
りつけたアングル27の刃に係着される。
このような取付は、躯体がコンクリート壁であるよう
な場合は施工が著しく困難となる。
な場合は施工が著しく困難となる。
以上述べたように、一般に広く利用されている石材の
取付金具を中空パネル建材の施工に利用する場合、中空
パネル建材ではダボピンの固定方法に難点がある。
取付金具を中空パネル建材の施工に利用する場合、中空
パネル建材ではダボピンの固定方法に難点がある。
本発明はこの問題点を除去し、簡単で確実な中空パネ
ル建材の施工方法を提供することを目的とする。
ル建材の施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、中空パネル建材の中空孔内に、ダボピンを
固定するための速硬性充填剤の充填用型枠を形成し、こ
の型枠内に速硬性充填剤を充填すると共にダボピン孔を
形成させたパネル建材同士の接合部を構成しておき、こ
のダボピン孔にダボピンを固定し、このダボピン介して
順次パネル建材を建付ける方法を採ったものである。す
なわち、 隣接する中空パネル建材の互いに対向する中空孔に、
それぞれ中空孔内の開口部から所定位置に底板を挿着
し、中空孔内に離型剤を塗布したダボピン穴型を挿入す
ると共に中空孔内に速硬性充填剤を充填し、充填剤が硬
化した後、ダボピン穴型を引抜きダボピン孔を形成して
パネル建材同士の接合部を構成しておく。なお、ダボピ
ン穴型を使用せずに、錐で穴あけするなど機械的な方法
もある。この後、下側パネル建材の接合部のダボピン孔
にダボピンを差込み接着剤で固定すると共に、躯体に取
付けた取付金具にダボピンを係止させて下側パネル建材
を建付けた後、順次隣接する上側パネル建材を建付ける
ことを特徴とする縦型中空パネル建材の施工方法であ
る。
固定するための速硬性充填剤の充填用型枠を形成し、こ
の型枠内に速硬性充填剤を充填すると共にダボピン孔を
形成させたパネル建材同士の接合部を構成しておき、こ
のダボピン孔にダボピンを固定し、このダボピン介して
順次パネル建材を建付ける方法を採ったものである。す
なわち、 隣接する中空パネル建材の互いに対向する中空孔に、
それぞれ中空孔内の開口部から所定位置に底板を挿着
し、中空孔内に離型剤を塗布したダボピン穴型を挿入す
ると共に中空孔内に速硬性充填剤を充填し、充填剤が硬
化した後、ダボピン穴型を引抜きダボピン孔を形成して
パネル建材同士の接合部を構成しておく。なお、ダボピ
ン穴型を使用せずに、錐で穴あけするなど機械的な方法
もある。この後、下側パネル建材の接合部のダボピン孔
にダボピンを差込み接着剤で固定すると共に、躯体に取
付けた取付金具にダボピンを係止させて下側パネル建材
を建付けた後、順次隣接する上側パネル建材を建付ける
ことを特徴とする縦型中空パネル建材の施工方法であ
る。
本発明の施工方法は、接合しようとする中空パネル建
材の相対する中空孔の開口部近傍にそれぞれ接合部型枠
を構成し、型枠に速硬性充填剤を充填して中空パネル建
材の接合部を形成すると共に接合部にはダボピン孔を形
成してあるので、先ず、下側のパネル建材にダボピンの
片側を固定し、このダボピンの中央部を躯体に設けた取
付金具に取付け、下側のパネル建材を建付ける。次い
で、このダボピンに上側のパネル建材のダボピン孔を係
合させ固定し上側のパネル建材を建付ける。以下同様
に、順次上側のパネル建材を建付けて行けばよい。
材の相対する中空孔の開口部近傍にそれぞれ接合部型枠
を構成し、型枠に速硬性充填剤を充填して中空パネル建
材の接合部を形成すると共に接合部にはダボピン孔を形
成してあるので、先ず、下側のパネル建材にダボピンの
片側を固定し、このダボピンの中央部を躯体に設けた取
付金具に取付け、下側のパネル建材を建付ける。次い
で、このダボピンに上側のパネル建材のダボピン孔を係
合させ固定し上側のパネル建材を建付ける。以下同様
に、順次上側のパネル建材を建付けて行けばよい。
ダボピンとダボピン孔はエポキシ樹脂等の接着剤で固
定できるので、極めて簡単に施工できる。また、ダボピ
ンと躯体との取付は通常の石材等の施工方法と同じであ
る。
定できるので、極めて簡単に施工できる。また、ダボピ
ンと躯体との取付は通常の石材等の施工方法と同じであ
る。
なお、ダボピンを固定するための接着剤の使用量は石
材等の施工時と変らない。
材等の施工時と変らない。
すなわち、本発明の施工方法は、石材等の施工方法に
加えて、中空パネル建材の接合部を形成する工程が加わ
るだけなので、ほかに難しい操作も必要としない上、特
定の職人も必要としない。
加えて、中空パネル建材の接合部を形成する工程が加わ
るだけなので、ほかに難しい操作も必要としない上、特
定の職人も必要としない。
第1図,第2図に本発明の施工例の説明図を示した。
第1図は中空パネル接合部の構造図、第2図は中空パネ
ルの躯体取付構造図である。
第1図は中空パネル接合部の構造図、第2図は中空パネ
ルの躯体取付構造図である。
中空パネル建材1は、中空セラミックスパネルであっ
て、長さ1800mm、幅296mm、厚み26mmで中空孔が9個あ
り、各部の肉厚が約6mm程度である。
て、長さ1800mm、幅296mm、厚み26mmで中空孔が9個あ
り、各部の肉厚が約6mm程度である。
中空パネル建材1を従来の石材等の取付け施工方法に
従い、縦張りで10枚取付け施工した。
従い、縦張りで10枚取付け施工した。
一枚の中空パネル建材1当り、2カ所の中空孔2に底
板3を設け、底板3と中空孔2の壁とで接合部の型枠4
を形成する。次いで、その型枠4内に速硬性充填剤を充
填すると共に、離型剤を塗布したダボピン穴型(図示し
ていない)を挿入する。充填剤が硬化した後、ダボピン
穴型を引抜きダボピン孔6を形成させる。
板3を設け、底板3と中空孔2の壁とで接合部の型枠4
を形成する。次いで、その型枠4内に速硬性充填剤を充
填すると共に、離型剤を塗布したダボピン穴型(図示し
ていない)を挿入する。充填剤が硬化した後、ダボピン
穴型を引抜きダボピン孔6を形成させる。
先ず、下側中空パネル建材1のダボピン孔6にダボピ
ン5の片側を挿入してエポキシ樹脂等の接着剤でダボピ
ン5の片側を型枠4に固定する。次に、躯体のコンクリ
ート壁10に設けられた取付金具(アンカーボルト11、ア
ングル12、接続金具13、ボルト、ナットなど)の接続金
具13のダボピン孔に下側中空パネル建材1のダボピン5
の中央部を固定する。このとき、接続金具13に設けられ
たダボピン孔やボルト孔は何れもルーズホールになって
いるので、目地幅や外装材表面の出入りを調整すること
ができる。次いで、ダボピン5の他の片側に上側中空パ
ネル建材1のダボピン孔6を係合させて接着剤で固定す
る。同様にして、中空パネル建材1を下から上へ順次建
付けることができる。
ン5の片側を挿入してエポキシ樹脂等の接着剤でダボピ
ン5の片側を型枠4に固定する。次に、躯体のコンクリ
ート壁10に設けられた取付金具(アンカーボルト11、ア
ングル12、接続金具13、ボルト、ナットなど)の接続金
具13のダボピン孔に下側中空パネル建材1のダボピン5
の中央部を固定する。このとき、接続金具13に設けられ
たダボピン孔やボルト孔は何れもルーズホールになって
いるので、目地幅や外装材表面の出入りを調整すること
ができる。次いで、ダボピン5の他の片側に上側中空パ
ネル建材1のダボピン孔6を係合させて接着剤で固定す
る。同様にして、中空パネル建材1を下から上へ順次建
付けることができる。
本発明の施工方法は極めて簡単であり、経験のない職
人でもスムーズに施工をすることができた。
人でもスムーズに施工をすることができた。
本発明によれば、中空パネル建材を建築物の躯体に誰
でも極めて簡単に取付けることができ、また、市販の金
具を用いて、安価容易に施工することができる。
でも極めて簡単に取付けることができ、また、市販の金
具を用いて、安価容易に施工することができる。
第1図および第2図は本発明の実施例の説明図であり、
第1図は中空パネル接合部の構造図、第2図は中空パネ
ルの躯体取付構造図、第3図は従来の石材の取付構造
図、第4図はその取付金具の斜視図、第5図は従来の中
空パネルの取付方法を示す斜視図、第6図はその取付施
工図である。 1……中空パネル建材、2……中空孔 3……底板、4……接合部の型枠 5……ダボピン、6……ダボピン孔 10……コンクリート壁、11……アンカーボルト 12……アングル、13……接続金具 14、15……外装材
第1図は中空パネル接合部の構造図、第2図は中空パネ
ルの躯体取付構造図、第3図は従来の石材の取付構造
図、第4図はその取付金具の斜視図、第5図は従来の中
空パネルの取付方法を示す斜視図、第6図はその取付施
工図である。 1……中空パネル建材、2……中空孔 3……底板、4……接合部の型枠 5……ダボピン、6……ダボピン孔 10……コンクリート壁、11……アンカーボルト 12……アングル、13……接続金具 14、15……外装材
Claims (1)
- 【請求項1】隣接する中空パネル建材の互いに対向する
中空孔に、それぞれ該中空孔内の開口部から所定位置に
底板を挿着し、該中空孔内に離型剤を塗布したダボピン
穴型を挿入すると共に該中空孔内に速硬性充填剤を充填
し、該充填剤が硬化した後、該ダボピン穴型を引抜きダ
ボピン孔を形成して該パネル建材同士の接合部を構成し
ておき、下側パネル建材の接合部のダボピン孔にダボピ
ンを差込み接着剤で固定すると共に、躯体に取付けた取
付金具に該ダボピンを係止させて該下側パネル建材を建
付けた後、順次隣接する上側パネル建材を建付けること
を特徴とする縦型中空パネル建材の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6752489A JP2669036B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 縦型中空パネル建材の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6752489A JP2669036B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 縦型中空パネル建材の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02248554A JPH02248554A (ja) | 1990-10-04 |
JP2669036B2 true JP2669036B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=13347449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6752489A Expired - Lifetime JP2669036B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 縦型中空パネル建材の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2669036B2 (ja) |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP6752489A patent/JP2669036B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02248554A (ja) | 1990-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2504851C (en) | Stud system for insulation of concrete structures | |
US4045933A (en) | Prefabricated panel structure | |
JP2669036B2 (ja) | 縦型中空パネル建材の施工方法 | |
JP3251262B2 (ja) | Pc板取付け方法および取付け構造 | |
JP2619781B2 (ja) | コンクリート建築物における手摺の取付方法およびその取付装置 | |
US11466451B2 (en) | Panel attachment structure | |
JP3844386B2 (ja) | 耐震補強の鉄骨ブレース増設工法 | |
JPH05499Y2 (ja) | ||
JPH1162264A (ja) | 外殻フレーム耐震補強構造 | |
JPH068561B2 (ja) | 中空パネル建材の施工方法 | |
JP2577652Y2 (ja) | カーテンウォール用アンカー装置 | |
JP2002061371A (ja) | 内装ボードの取付構造及び取付方法 | |
JPS5854489Y2 (ja) | 建造物に於けるフアスナ−基台取付装置 | |
JPS6313292Y2 (ja) | ||
JPH06507Y2 (ja) | 壁装パネルの施工構造 | |
JP2001081945A (ja) | 成形仕上材の取付構造 | |
JPS5820723Y2 (ja) | 外壁パネルと建築物構造体の接続装置 | |
JPH0748892Y2 (ja) | パネルの建付け構造 | |
JPH0696916B2 (ja) | 増築用間仕切耐力壁パネルの施工方法 | |
JPS62248752A (ja) | タイルの乾式施工方法 | |
JPH0567755B2 (ja) | ||
JP2543268Y2 (ja) | 複合外壁材 | |
JPH0137046Y2 (ja) | ||
JPH0232755Y2 (ja) | ||
JPH0372771B2 (ja) |