JP2002061371A - 内装ボードの取付構造及び取付方法 - Google Patents
内装ボードの取付構造及び取付方法Info
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- JP2002061371A JP2002061371A JP2000245122A JP2000245122A JP2002061371A JP 2002061371 A JP2002061371 A JP 2002061371A JP 2000245122 A JP2000245122 A JP 2000245122A JP 2000245122 A JP2000245122 A JP 2000245122A JP 2002061371 A JP2002061371 A JP 2002061371A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工後に内装ボードの裏側にカビを発生させ
ず、簡易かつ迅速に施工できる内装ボードの取付構造及
び取付方法を提案する。 【解決手段】 躯体壁3に近接して天井スラブ1の下
面、床スラブ2の上面にそれぞれ上ランナー4、下ラン
ナー5を取り付ける第一工程と、上ランナー4と下ラン
ナー5とにスタッド10,10,…を架設してボード下
地11を形成する第二工程と、スタッド10と躯体壁3
との間に発泡ウレタンフォーム13を注入して、ボード
下地11を躯体壁3に固定する第三工程と、ボード下地
11の室内側面に内装ボード14を取り付ける第四工程
と、を含んでなる内装ボードの取付方法。
ず、簡易かつ迅速に施工できる内装ボードの取付構造及
び取付方法を提案する。 【解決手段】 躯体壁3に近接して天井スラブ1の下
面、床スラブ2の上面にそれぞれ上ランナー4、下ラン
ナー5を取り付ける第一工程と、上ランナー4と下ラン
ナー5とにスタッド10,10,…を架設してボード下
地11を形成する第二工程と、スタッド10と躯体壁3
との間に発泡ウレタンフォーム13を注入して、ボード
下地11を躯体壁3に固定する第三工程と、ボード下地
11の室内側面に内装ボード14を取り付ける第四工程
と、を含んでなる内装ボードの取付方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製等
の躯体壁に近接してボード下地を形成し、このボード下
地に内装ボードを張り付けることにより構成される内装
ボードの取付構造及び取付方法に関する。
の躯体壁に近接してボード下地を形成し、このボード下
地に内装ボードを張り付けることにより構成される内装
ボードの取付構造及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】RC造のマンション等の戸境壁は、躯体
壁に近接して軽量鉄骨構造のボード下地を形成し、この
ボード下地に内装ボードを張り付けることによって構成
されることが多い。
壁に近接して軽量鉄骨構造のボード下地を形成し、この
ボード下地に内装ボードを張り付けることによって構成
されることが多い。
【0003】そして、この種の従来技術として、例えば
特開平9−158446で開示された二重壁の施工方法
が挙げられる。この工法の概要は次のとおりである(図
5参照)。 (1)天井スラブ1、床スラブ2にそれぞれ上ランナー
4、下ランナー5を取付け、これらの間にスタッド1
0,10,…を一定間隔で架設することにより、ボード
下地11を形成する。 (2)スタッド10と躯体壁3との間に多孔質弾性片1
5,15,…を差し込み、スタッド10に穿設された接
着剤注入孔10aからウレタン樹脂液(接着剤)を注入
することにより、多孔質弾性片15にウレタン樹脂液を
含浸させる。 (3)ボード下地11の室内側に内装ボード14をビス
で張り付ける。 (4)内装ボード14にアジャスタピン16を打ち付け
て、内装ボード14の不陸調整、ウレタン樹脂液の硬化
膨張に伴うスタッド10の室内側へのはらみ出しを防止
する。 (5)ウレタン樹脂液が硬化した後、アジャスタピン1
6を抜き取る。
特開平9−158446で開示された二重壁の施工方法
が挙げられる。この工法の概要は次のとおりである(図
5参照)。 (1)天井スラブ1、床スラブ2にそれぞれ上ランナー
4、下ランナー5を取付け、これらの間にスタッド1
0,10,…を一定間隔で架設することにより、ボード
下地11を形成する。 (2)スタッド10と躯体壁3との間に多孔質弾性片1
5,15,…を差し込み、スタッド10に穿設された接
着剤注入孔10aからウレタン樹脂液(接着剤)を注入
することにより、多孔質弾性片15にウレタン樹脂液を
含浸させる。 (3)ボード下地11の室内側に内装ボード14をビス
で張り付ける。 (4)内装ボード14にアジャスタピン16を打ち付け
て、内装ボード14の不陸調整、ウレタン樹脂液の硬化
膨張に伴うスタッド10の室内側へのはらみ出しを防止
する。 (5)ウレタン樹脂液が硬化した後、アジャスタピン1
6を抜き取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな二重壁の施工方法には、次のような問題がある。 (1)ウレタン樹脂液は空気に触れると硬化する性質を
有しており、これを多孔質弾性片15に含浸させると、
多孔質弾性片15の内部に含浸したウレタン樹脂液が硬
化する前に多孔質弾性片15の表面付近に含浸している
ウレタン樹脂液だけが硬化してしまうため、多孔質弾性
片15の内部に含浸したウレタン樹脂液が未硬化のまま
残ってしまい、カビの発生原因となる。 (2)多孔質弾性片15に含浸させることによってウレ
タン樹脂液の硬化が遅延するため、後続作業である内装
ボード14の張り付け作業にすぐに着手できず、工期が
長期化する。また、内装ボード14の張り付け後におい
てもウレタン樹脂液が膨張するため、内装ボード14の
不陸調整のためのアジャスタピン16が必要となり、手
間及びコストが嵩む。 (3)スタッド10と躯体壁3との間に多孔質弾性片1
5を差し込む作業が面倒である。
うな二重壁の施工方法には、次のような問題がある。 (1)ウレタン樹脂液は空気に触れると硬化する性質を
有しており、これを多孔質弾性片15に含浸させると、
多孔質弾性片15の内部に含浸したウレタン樹脂液が硬
化する前に多孔質弾性片15の表面付近に含浸している
ウレタン樹脂液だけが硬化してしまうため、多孔質弾性
片15の内部に含浸したウレタン樹脂液が未硬化のまま
残ってしまい、カビの発生原因となる。 (2)多孔質弾性片15に含浸させることによってウレ
タン樹脂液の硬化が遅延するため、後続作業である内装
ボード14の張り付け作業にすぐに着手できず、工期が
長期化する。また、内装ボード14の張り付け後におい
てもウレタン樹脂液が膨張するため、内装ボード14の
不陸調整のためのアジャスタピン16が必要となり、手
間及びコストが嵩む。 (3)スタッド10と躯体壁3との間に多孔質弾性片1
5を差し込む作業が面倒である。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、施工後に内装ボ
ードの裏側にカビを発生させず、簡易かつ迅速に施工で
きる内装ボードの取付構造及び取付方法を提案する点に
ある。
ものであり、その目的とするところは、施工後に内装ボ
ードの裏側にカビを発生させず、簡易かつ迅速に施工で
きる内装ボードの取付構造及び取付方法を提案する点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、躯体壁に近接して天井スラブ下面、床スラブ
上面にそれぞれ取り付けられた上ランナー、下ランナー
と、前記上ランナーと前記下ランナーとに架設されたス
タッドと、前記スタッドと前記躯体壁との間に注入され
た発泡ウレタンフォームと、前記上ランナー、前記下ラ
ンナー、前記スタッドからなるボード下地の室内側面に
取り付けられた内装ボードと、を備えることを特徴とす
る内装ボードの取付構造である。
る発明は、躯体壁に近接して天井スラブ下面、床スラブ
上面にそれぞれ取り付けられた上ランナー、下ランナー
と、前記上ランナーと前記下ランナーとに架設されたス
タッドと、前記スタッドと前記躯体壁との間に注入され
た発泡ウレタンフォームと、前記上ランナー、前記下ラ
ンナー、前記スタッドからなるボード下地の室内側面に
取り付けられた内装ボードと、を備えることを特徴とす
る内装ボードの取付構造である。
【0007】また、請求項2に係る発明は、躯体壁に近
接して天井スラブ下面、床スラブ上面にそれぞれ上ラン
ナー、下ランナーを取り付ける第一工程と、前記上ラン
ナーと前記下ランナーとにスタッドを架設してボード下
地を形成する第二工程と、前記スタッドと前記躯体壁と
の間に発泡ウレタンフォームを注入して、前記ボード下
地を前記躯体壁に固定する第三工程と、前記ボード下地
の室内側面に内装ボードを取り付ける第四工程と、を含
んでなることを特徴とする内装ボードの取付方法であ
る。
接して天井スラブ下面、床スラブ上面にそれぞれ上ラン
ナー、下ランナーを取り付ける第一工程と、前記上ラン
ナーと前記下ランナーとにスタッドを架設してボード下
地を形成する第二工程と、前記スタッドと前記躯体壁と
の間に発泡ウレタンフォームを注入して、前記ボード下
地を前記躯体壁に固定する第三工程と、前記ボード下地
の室内側面に内装ボードを取り付ける第四工程と、を含
んでなることを特徴とする内装ボードの取付方法であ
る。
【0008】このような内装ボードの取付構造及び取付
方法によれば、発泡ウレタンフォームがスタッドを躯体
壁に固定する接着剤の役割を果たし、スタッドと躯体壁
との間に多孔質弾性片を差し込む等の手間も不要である
ので、簡易にボード下地を躯体壁に固定することができ
る。また、スタッドと躯体壁との間に注入される発泡ウ
レタンフォームはスタッドと躯体壁との距離・隙間形状
に応じた大きさ・形状で速やかに硬化するので、躯体壁
面に不陸があってもボード下地に不陸が生じることはな
く、内装ボードの不陸調整作業が不要となる。さらに、
発泡ウレタンフォームを多孔質弾性片に含浸させるので
はなく、注入ガン等を用いてスタッドと躯体壁との間に
発泡ウレタンフォームを直接注入して、短時間で発泡ウ
レタンフォーム全体を硬化させるので、内装ボードの裏
側にカビが発生することがなく、しかも後続作業である
内装ボードの張り付け作業にすぐに着手できる。
方法によれば、発泡ウレタンフォームがスタッドを躯体
壁に固定する接着剤の役割を果たし、スタッドと躯体壁
との間に多孔質弾性片を差し込む等の手間も不要である
ので、簡易にボード下地を躯体壁に固定することができ
る。また、スタッドと躯体壁との間に注入される発泡ウ
レタンフォームはスタッドと躯体壁との距離・隙間形状
に応じた大きさ・形状で速やかに硬化するので、躯体壁
面に不陸があってもボード下地に不陸が生じることはな
く、内装ボードの不陸調整作業が不要となる。さらに、
発泡ウレタンフォームを多孔質弾性片に含浸させるので
はなく、注入ガン等を用いてスタッドと躯体壁との間に
発泡ウレタンフォームを直接注入して、短時間で発泡ウ
レタンフォーム全体を硬化させるので、内装ボードの裏
側にカビが発生することがなく、しかも後続作業である
内装ボードの張り付け作業にすぐに着手できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明におい
て、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略
する。
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明におい
て、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略
する。
【0010】図1(1)は、天井スラブ1、床スラブ
2、躯体壁3が完成し、後述する上ランナー4及び下ラ
ンナー5の取付位置を示すための墨出し作業が完了した
状態を示している。
2、躯体壁3が完成し、後述する上ランナー4及び下ラ
ンナー5の取付位置を示すための墨出し作業が完了した
状態を示している。
【0011】そして、まず図1(2)に示すように、墨
に沿って天井スラブ1の下面に上ランナー4を、床スラ
ブ2の上面に下ランナー5をそれぞれ取り付ける。
に沿って天井スラブ1の下面に上ランナー4を、床スラ
ブ2の上面に下ランナー5をそれぞれ取り付ける。
【0012】ここで、上ランナー4、下ランナー5はい
ずれも図2に示すように、躯体壁側立上部6、水平部
7、室内側立上部8からなる断面略凹字形状を呈する長
尺の軽量鉄骨形材である。室内側立上部8は、後述する
内装ボード14の裏面をぴったり当接させるため水平部
7から鉛直に立上げ形成されているが、躯体壁側立上部
6は鉛直よりも少し室内側立上部8側に倒れて立上げ形
成されている。これは、後述するように躯体壁側立上部
6と室内側立上部8との間に挿入されるスタッド10
を、躯体壁側立上部6と室内側立上部8の弾性力によっ
て保持すべく、躯体壁側立上部6と室内側立上部8との
内法間隔を水平部7から遠ざかるほど小さく(同図にお
いてL1<L2)したものである。
ずれも図2に示すように、躯体壁側立上部6、水平部
7、室内側立上部8からなる断面略凹字形状を呈する長
尺の軽量鉄骨形材である。室内側立上部8は、後述する
内装ボード14の裏面をぴったり当接させるため水平部
7から鉛直に立上げ形成されているが、躯体壁側立上部
6は鉛直よりも少し室内側立上部8側に倒れて立上げ形
成されている。これは、後述するように躯体壁側立上部
6と室内側立上部8との間に挿入されるスタッド10
を、躯体壁側立上部6と室内側立上部8の弾性力によっ
て保持すべく、躯体壁側立上部6と室内側立上部8との
内法間隔を水平部7から遠ざかるほど小さく(同図にお
いてL1<L2)したものである。
【0013】また、室内側立上部8の数カ所には、水平
部7と同一面上になるように切り込んで折り曲げた留付
片9が形成されており、留付片9にはピン孔9aが穿設
されている。したがって、上ランナー4、下ランナー5
は、水平部7及び留付片9をそれぞれ天井スラブ1の下
面、床スラブ2の上面に当接させ、ピン孔9aを介して
天井スラブ1、床スラブ2にピン(図示省略)を打ち込
むことにより固定される。
部7と同一面上になるように切り込んで折り曲げた留付
片9が形成されており、留付片9にはピン孔9aが穿設
されている。したがって、上ランナー4、下ランナー5
は、水平部7及び留付片9をそれぞれ天井スラブ1の下
面、床スラブ2の上面に当接させ、ピン孔9aを介して
天井スラブ1、床スラブ2にピン(図示省略)を打ち込
むことにより固定される。
【0014】次に、図1(3)に示すように、スタッド
10の取付位置を示すための墨出し作業を行い、この墨
に従って上ランナー4と下ランナー5とにスタッド1
0,10,…を架設し、ボード下地11を形成する。
10の取付位置を示すための墨出し作業を行い、この墨
に従って上ランナー4と下ランナー5とにスタッド1
0,10,…を架設し、ボード下地11を形成する。
【0015】ここで、スタッド10は、図2に示すよう
に、断面略C字形状を呈する長尺の軽量鉄骨形材であ
る。スタッド10の奥行寸法Dは、上ランナー4、下ラ
ンナー5における躯体壁側立上部6と室内側立上部8と
の内法間隔と、L1<D<L2なる関係にある。したがっ
て、躯体壁側立上部6を躯体壁3側へ押し戻すようにし
ながら躯体壁側立上部6と室内側立上部8との間にスタ
ッド10の上下端を挿入すれば、躯体壁側立上部6と室
内側立上部8の弾性力によって上ランナー4と下ランナ
ー5とにスタッド10が架設保持される。
に、断面略C字形状を呈する長尺の軽量鉄骨形材であ
る。スタッド10の奥行寸法Dは、上ランナー4、下ラ
ンナー5における躯体壁側立上部6と室内側立上部8と
の内法間隔と、L1<D<L2なる関係にある。したがっ
て、躯体壁側立上部6を躯体壁3側へ押し戻すようにし
ながら躯体壁側立上部6と室内側立上部8との間にスタ
ッド10の上下端を挿入すれば、躯体壁側立上部6と室
内側立上部8の弾性力によって上ランナー4と下ランナ
ー5とにスタッド10が架設保持される。
【0016】なお、スタッド10は開放断面側を躯体壁
3に向けて配置されるが、スタッド10と躯体壁3表面
との間隔(図3(1)においてL3として表示)は、あ
まり大きくすると室内の有効床面積が小さくなってしま
うことから25mm以内とすることが適当であり、一方
L3があまりに小さいと後述する発泡ウレタンフォーム
13の注入作業ができなくなってしまうから、L3を1
0mm前後に設定することが特に望ましい。また、スタ
ッド10,10,…の配置ピッチは、内装ボード14と
して9.5mm厚のプラスターボードを使用する場合に
は303mm程度、12.5mm厚以上のプラスターボ
ードを使用する場合には455mm程度であることが強
度上適当である。
3に向けて配置されるが、スタッド10と躯体壁3表面
との間隔(図3(1)においてL3として表示)は、あ
まり大きくすると室内の有効床面積が小さくなってしま
うことから25mm以内とすることが適当であり、一方
L3があまりに小さいと後述する発泡ウレタンフォーム
13の注入作業ができなくなってしまうから、L3を1
0mm前後に設定することが特に望ましい。また、スタ
ッド10,10,…の配置ピッチは、内装ボード14と
して9.5mm厚のプラスターボードを使用する場合に
は303mm程度、12.5mm厚以上のプラスターボ
ードを使用する場合には455mm程度であることが強
度上適当である。
【0017】続いて、図1(4)に示すように、スタッ
ド10と躯体壁3との間に、注入ガン12を用いて発泡
ウレタンフォーム13を注入する。具体的には、図3に
示すように、スタッド10と躯体壁3との隙間に対して
側方から注入ガン12のノズル12a先端を向け(同図
(1)参照)、スタッド10を躯体壁3に固定するため
の接着剤の役割を果たす発泡ウレタンフォーム13を団
子状に注入すれば(同図(2)参照)、躯体壁3の表面
が平らでなく、躯体壁3とスタッド10との間隔L3が
各スタッド10毎に異なっていても、注入時には不定形
の発泡ウレタンフォーム13がスタッド10の内部空間
の形状やスタッド10と躯体壁3との間隔に応じて変形
して速やかに硬化する(同図(3)参照)ので、簡易に
スタッド10を躯体壁3に固定でき、事後的な不陸調整
作業も不要で、発泡ウレタンフォーム13の硬化不良に
よるカビの発生も防止できる。また、発泡ウレタンフォ
ーム13は、室内と躯体壁3との間の熱伝導(ヒートブ
リッジ)を最小限に抑えて、躯体壁3の内面の結露によ
るカビの発生を防止するとともに、内装ボード14の振
動に対する追随性を高める役割も果たす。
ド10と躯体壁3との間に、注入ガン12を用いて発泡
ウレタンフォーム13を注入する。具体的には、図3に
示すように、スタッド10と躯体壁3との隙間に対して
側方から注入ガン12のノズル12a先端を向け(同図
(1)参照)、スタッド10を躯体壁3に固定するため
の接着剤の役割を果たす発泡ウレタンフォーム13を団
子状に注入すれば(同図(2)参照)、躯体壁3の表面
が平らでなく、躯体壁3とスタッド10との間隔L3が
各スタッド10毎に異なっていても、注入時には不定形
の発泡ウレタンフォーム13がスタッド10の内部空間
の形状やスタッド10と躯体壁3との間隔に応じて変形
して速やかに硬化する(同図(3)参照)ので、簡易に
スタッド10を躯体壁3に固定でき、事後的な不陸調整
作業も不要で、発泡ウレタンフォーム13の硬化不良に
よるカビの発生も防止できる。また、発泡ウレタンフォ
ーム13は、室内と躯体壁3との間の熱伝導(ヒートブ
リッジ)を最小限に抑えて、躯体壁3の内面の結露によ
るカビの発生を防止するとともに、内装ボード14の振
動に対する追随性を高める役割も果たす。
【0018】なお、発泡ウレタンフォーム13はスタッ
ド10の全長にわたって注入する必要はなく、図1
(4)にも示すように団子状に、例えば900mm以内
のピッチで注入すれば強度上充分である。
ド10の全長にわたって注入する必要はなく、図1
(4)にも示すように団子状に、例えば900mm以内
のピッチで注入すれば強度上充分である。
【0019】以上のようにしてボード下地11が完成し
たら、最後に図1(5)に示すように、スタッド10及
び上ランナー4、下ランナー5に内装ボード14をビス
留めして完成となる(図4参照)。ここで、発泡ウレタ
ンフォーム13は既に硬化していてこれ以上膨張するこ
とがないので、内装ボード14の不陸調整は不要であ
り、また、内装ボード14の裏側でカビが発生すること
もない。
たら、最後に図1(5)に示すように、スタッド10及
び上ランナー4、下ランナー5に内装ボード14をビス
留めして完成となる(図4参照)。ここで、発泡ウレタ
ンフォーム13は既に硬化していてこれ以上膨張するこ
とがないので、内装ボード14の不陸調整は不要であ
り、また、内装ボード14の裏側でカビが発生すること
もない。
【0020】なお、本発明に係る内装ボードの取付構造
及び取付方法は、上記実施形態に限定されるわけではな
く、適宜の変更を加えて実施される。例えば、上ランナ
ー4、下ランナー5、スタッド10の断面形状や、上ラ
ンナー4、下ランナー5とスタッド10との接合形態等
については、事情に応じて適宜定めることができる。
及び取付方法は、上記実施形態に限定されるわけではな
く、適宜の変更を加えて実施される。例えば、上ランナ
ー4、下ランナー5、スタッド10の断面形状や、上ラ
ンナー4、下ランナー5とスタッド10との接合形態等
については、事情に応じて適宜定めることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る内装ボード
の取付構造及び取付方法によれば、簡易にボード下地を
躯体壁に固定でき、躯体壁面に不陸があっても内装ボー
ドの不陸調整作業が不要で、内装ボードの裏側にカビが
発生することもなく、後続作業である内装ボードの張り
付け作業にすぐに着手できるので、工期短縮・工費削減
・品質向上に絶大な効果を発揮する。
の取付構造及び取付方法によれば、簡易にボード下地を
躯体壁に固定でき、躯体壁面に不陸があっても内装ボー
ドの不陸調整作業が不要で、内装ボードの裏側にカビが
発生することもなく、後続作業である内装ボードの張り
付け作業にすぐに着手できるので、工期短縮・工費削減
・品質向上に絶大な効果を発揮する。
【図1】本発明に係る内装ボードの取付方法の一実施形
態を表す斜視図である。
態を表す斜視図である。
【図2】上ランナー、下ランナー、スタッドの拡大斜視
図である。
図である。
【図3】図1(4)に示した発泡ウレタンフォーム注入
作業の様子を表す横断面図である。
作業の様子を表す横断面図である。
【図4】本発明に係る内装ボードの取付構造の一実施形
態を表す縦断面図である。
態を表す縦断面図である。
【図5】従来技術として例示した二重壁の施工方法の説
明図である。
明図である。
1 … 天井スラブ 2 … 床スラブ 3 … 躯体壁 4 … 上ランナー 5 … 下ランナー 6 … 躯体壁側立上部 7 … 水平部 8 … 室内側立上部 9 … 留付片 9a … ピン孔 10 … スタッド 10a … 接着剤注入孔 11 … ボード下地 12 … 注入ガン 12a … ノズル 13 … 発泡ウレタンフォーム 14 … 内装ボード 15 … 多孔質弾性片 16 … アジャスタピン
Claims (2)
- 【請求項1】 躯体壁に近接して天井スラブ下面、床ス
ラブ上面にそれぞれ取り付けられた上ランナー、下ラン
ナーと、 前記上ランナーと前記下ランナーとに架設されたスタッ
ドと、 前記スタッドと前記躯体壁との間に注入された発泡ウレ
タンフォームと、 前記上ランナー、前記下ランナー、前記スタッドからな
るボード下地の室内側面に取り付けられた内装ボード
と、を備えることを特徴とする内装ボードの取付構造。 - 【請求項2】 躯体壁に近接して天井スラブ下面、床ス
ラブ上面にそれぞれ上ランナー、下ランナーを取り付け
る第一工程と、 前記上ランナーと前記下ランナーとにスタッドを架設し
てボード下地を形成する第二工程と、 前記スタッドと前記躯体壁との間に発泡ウレタンフォー
ムを注入して、前記ボード下地を前記躯体壁に固定する
第三工程と、 前記ボード下地の室内側面に内装ボードを取り付ける第
四工程と、を含んでなることを特徴とする内装ボードの
取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245122A JP2002061371A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 内装ボードの取付構造及び取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000245122A JP2002061371A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 内装ボードの取付構造及び取付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061371A true JP2002061371A (ja) | 2002-02-28 |
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ID=18735698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000245122A Pending JP2002061371A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 内装ボードの取付構造及び取付方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002061371A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004346514A (ja) * | 2003-05-20 | 2004-12-09 | Kirii Construction Materials Co Ltd | ランナー |
JP2005146651A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Kirii Construction Materials Co Ltd | 内装壁 |
JP2008002158A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Sanyo Industries Ltd | 内装材の取付工法及び取付構造 |
KR102195278B1 (ko) * | 2019-12-11 | 2020-12-30 | 주식회사 공존공영 | 현장 맞춤형 지하 이중벽 고정 구조 및 그 방법 |
JP2022030779A (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-18 | 三井住友建設株式会社 | 内装壁の取付構造、建築物及び内装壁の設計方法 |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000245122A patent/JP2002061371A/ja active Pending
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