JP2001027001A - 壁パネル上部の取付け構造 - Google Patents

壁パネル上部の取付け構造

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JP2001027001A
JP2001027001A JP11199306A JP19930699A JP2001027001A JP 2001027001 A JP2001027001 A JP 2001027001A JP 11199306 A JP11199306 A JP 11199306A JP 19930699 A JP19930699 A JP 19930699A JP 2001027001 A JP2001027001 A JP 2001027001A
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wall panel
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ceiling
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Masuhiro Shibata
益弘 柴田
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け用の部材を露出させず、取付け作業の
手間を軽減する。 【解決手段】 壁パネル4の厚みより幅の狭い間隔の2
つの垂直フランジ1b,1cで構成された固定部材1を
天井2の下面2aに設置する。一方、短辺木口4aに平
行に、上下動ができかつ上方で位置を維持できる水平面
6aをもつ接続部材6を設置し、該水平面6aを、固定
部材1の2つのフランジ1b,1c間に狭入し、上方で
位置を維持することにより、壁パネル短辺木口を前記天
井の下面に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦長に配設した壁
パネルの上部を建物躯体の天井の下面(本発明では、天
井の下面とともに屋根の下面またはスラブの下面あるい
は梁の下面等を含むものとする)に取付けて壁面を構成
する壁パネルの上部取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁材の一種として、軽量気泡
コンクリートパネル(以下ALCパネルという)が用い
られている。このALCパネルは、発泡材を含むコンク
リートに補強用の鉄筋を埋設したものであり軽量で断熱
性および強度的に優れている。このようなALCパネル
は、例えば縦長方向に用いて壁面を構成し、その上部が
天井スラブあるいは梁下に取付けられる。
【0003】図14および図15は、従来のALCパネ
ルの上部取付け構造の斜視図および断面図である。図示
したように、天井102の下面102aに固定用L型鋼
101をアンカーピン103を打ち込むことによって取
付ける。ALCパネル104には、その板面上部に座堀
孔104bおよび貫通孔104cが施されている。この
貫通孔104cに座金付きボルト105aを挿通し、こ
れにナット105bを螺合する。このALCパネルを取
付ける場合、最初は、前記ナット105bを、締め付け
ずに若干暖めた状態としておく。
【0004】次に前記ALCパネル104の上部を前記
固定用L型鋼101の垂直フランジ101aに当接さ
せ、イナズマプレート106とパネル間に前記垂直フラ
ンジ101aを狭んだ状態で、孔106bに釘109を
打ち込み、前記ALCパネル104を仮留めする。この
後、前記ナット105bを締込み、前記ALCパネル1
04を天井の下面102aに固定する。
【0005】更に、天井102の下面102aとALC
パネル104の上部である短辺木口104aとの間の隙
間部分(目地部分)に、バックアップ材107を挿設
し、その側方からシーリング材108を打設する。当該
目地部分および周囲部分に耐火性能が必要な場合は、バ
ックアップ材107の材質をロックウール、グラスウー
ル若しくは石綿等とし、前記座堀孔104bにモルタル
110を充填する。また、固定用L型鋼101、座金付
きボルト105a、ナット105bイナズマプレート1
06をロックウール、石綿若しくはモルタル等の耐火性
能を有する材料111で被覆する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、ALCパネルの板面側に固定用L型鋼101や
イナズマプレート106および座金付きボルト105a
等の金物が露出するために以下の(1)〜(5)の問題
点が存在する。
【0007】(1) 座堀孔104aにモルタル充填処
理を行っても、前記の露出した金物が美観を損ねる。
【0008】(2) 梁下に取付ける場合は、梁の幅が
ALCパネルの厚みより充分に広くないと、取付けが不
可能である。
【0009】(3)当該壁体に耐火性能が必要な場合
は、天井102の下面102aとALCパネル104上
部である短辺木口104aの間の目地部分の耐火被覆処
理のみならず、前記露出する金物は全て耐火被覆が必要
となり、作業に手間を要するとともにコストが増大す
る。
【0010】(4)前記露出する金物部分には、その防
錆の為の塗装仕上げが必要であり、これについても作業
に手間を要しコストが増大する。
【0011】(5)天井102の下面102aとALC
パネル104の上部である短辺木口104aの間の目地
部分については、その片側の面にのみシーリング処理が
可能であり、地震時の建物の動きにより前記シーリング
の一部が損傷した場合、前記目地部分の水密性能が低下
する。
【0012】また、上記構成では固定用L型鋼101の
垂直フランジ101aをALCパネル104とイナズマ
プレート106で挟むことにより、ALCパネルを取付
けるために、さらに以下の(6)、(7)の問題点が存
在する。
【0013】(6)ALCパネル104の取付作業中、
ナット105bを締めつける前においては、前記ALC
パネルが転倒する恐れがあるため、イナズマプレート1
06に仮留釘109を打込むような仮留め作業工程が必
要になり、作業が面倒になるとともにコストが増大す
る。
【0014】(7)ALCパネル104を固定用L型鋼
101に最終的に固定するには、ナット105bの締め
付け作業工程が必要になり、これについても作業に手間
を要するとともにコストが増大する。
【0015】本発明は、上記(1)〜(7)の問題点を
解決することを課題としてなされたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のため、本
発明では、縦長配置の壁パネル上側短辺の木口面または
これに対向する天井下面の一方の側の面から突出する係
止用接続部材を設け、他方の側の面にこの係止用接続部
材をパネル面に垂直方向の両側から挟んで保持する保持
用固定部材を設け、前記係止用接続部材は、前記一方の
側の面からの突出量を変えることにより、前記保持用固
定部材に係合しない退避位置と前記保持用固定部材に係
合する係止位置間を上下に移動可能で且つ前記係止位置
に維持可能としたことを特徴とする壁パネル上部の取付
け構造を提供する。
【0017】この構成によれば、壁パネルを天井面に取
付けるための取付け部材を構成する係止用接続部材およ
びこれを挟持する保持用固定部材のうち一方が天井面に
設けられ、他方が壁パネルの木口面に設けられるため、
壁パネルの板面には取付け用の部材が配置されず、従来
必要であったこのパネル板面の取付け用部材のモルタル
被覆処理や耐火被覆処理が不要になる。また、狭い幅の
梁に対しても取付け可能になる。この場合、例えば壁パ
ネルの木口に係止用接続部材を突出して設け、この突出
長さを小さくした退避位置の状態で、この接続部材を天
井側の保持用固定部材の下部に配置し、その後係止用接
続部材の突出量を大きくして係止位置に移動させて保持
用固定部材により両側から挟持して壁パネルを固定保持
する。これにより簡単な作業で壁パネルの取付けができ
る。
【0018】好ましい構成例では、前記係止用接続部材
は、上下方向に変位する弾性部材からなり、前記保持用
固定部材は、前記弾性部材の端部の両側の位置に対応し
て前記他方の側の面に配置された一対のフランジ片から
なることを特徴としている。この構成によれば、例えば
鋼材を折曲げた板バネ等の弾性部材を用いて上下方向に
弾性変形させ、これにより係止位置と退避位置間を移動
可能とし、係止位置でこの弾性部材をその両側から一対
のフランジ片の間に挟持して保持することができる。
【0019】この場合、さらに好ましい構成例では、前
記一対のフランジ片のうち少なくとも一方のフランジ片
が内側に向かって傾斜していることを特徴としている。
【0020】この構成によれば、弾性部材をフランジ片
の外側から押し付けながら内側に移動させることによ
り、この弾性部材が傾斜に沿って自動的に弾性変形しな
がら両フランジ片の間に装着される。
【0021】別の好ましい構成例では、前記係止用接続
部材は、水平部と垂直部からなるL字形状の部材からな
り、該水平部をパネル短辺木口面に配置し、垂直部をパ
ネル長辺木口面に上下方向の位置移動可能に設けたこと
を特徴としている。
【0022】この構成によれば、壁パネルのコーナー部
の角に沿って設けられたL字状の係止用接続部材の位置
を調整して、退避位置の状態でこの係止用接続部材を保
持用固定部材に対向した位置に配置し、ここで係止用接
続部材を係止位置に移動して保持用固定部材に挟持させ
て壁パネルを天井面に保持することができる。
【0023】別の好ましい構成例では、前記係止用接続
部材は、パネル面に垂直方向の貫通孔を有する板材から
なり、該板材は前記短辺木口に設けた溝内に挿入され、
該板材を該木口面から突出させた状態で前記貫通孔に係
止片を挿入して該板材を前記係止位置にかんぬき式に保
持可能としたことを特徴としている。
【0024】この構成によれば、係止用接続部材を構成
する板材がパネル木口に設けた溝内に挿抜可能に装着さ
れ、溝から所定量引出して突出させた係止位置でこの板
材に設けた孔に係止片を挿入してかんぬき式にこの板材
を木口上に突出した状態で維持する。
【0025】さらに別の好ましい構成例では、前記係止
用接続部材は、前記短片木口に螺入するボルトからなる
ことを特徴としている。
【0026】この構成によれば、ボルトの螺入量により
木口面からの突出量が調整でき、ボルトをパネル内に深
く螺入させて突出量が小さい退避位置でパネル木口面を
天井の下面に対向した位置に配置し、この状態でボルト
を係止位置まで引出して天井側の保持用固定部材により
挟持させて壁パネルを固定保持することができる。
【0027】即ち、本発明に係る壁パネル取付け構造
は、壁パネルを縦長に用い、壁パネル上部の短辺木口を
建物躯体の天井の下面に取付ける壁パネルの取付け構造
において、壁パネルの厚みより幅の狭い間隔となる2つ
の垂直フランジで構成された固定部材を壁パネルの短辺
木口上方の天井の下面に設置し、一方、前記短辺木口に
平行に、上下動ができかつ上方で位置を維持できる水平
面を持つ接続部材を前記短辺木口に設置し、前記固定部
材の2つのフランジ間隔の内側の下に配置した前記接続
部材の水平面を上方で位置を維持し、前記固定部材の2
つのフランジ間に前記接続部材の水平面を挟入すること
により、前記壁パネル短辺木口を前記天井の下面に取付
けられることを特徴としている。
【0028】本発明において、固定部材の形状として
は、溝型鋼形状やH型鋼形状等の2つのフランジを有す
る鋼材形状が使用できる。固定部材の材質としては、鋼
製、樹脂製、木製、押出成形されたセメント製等が使用
できるが、壁の取付強度や建物火災時の耐熱性が、一般
的には必要なことから、鋼製若しくは押出成形されたセ
メント製が好ましい。
【0029】壁パネルの短辺木口に設置される係止用接
続部材としては、Z型に折り曲げられた平鋼をその弾性
により水平部分が上下動できるようにし、かつ自由状態
で上方で前記水平面が維持されるような形状・寸法にし
たものを用いることができる。また、L型に曲げられた
平鋼の水平部分を上下動できるように該平鋼の垂直部分
に長孔を設け、ビス・釘等で壁パネルに取付けて仮留め
し、その後に上方にスライドさせて上方の位置で前記水
平面が維持されるよう固定する構成としてもよい。
【0030】あるいは、壁パネルの短辺木口に溝若しく
は孔を設け、T型金物や頭部が本発明における水平面と
なるボルト等を該溝若しくは該孔に挿入し、該水平面部
分が上下動できる状態とし、該水平面部を上方で維持す
るための部材として閂やナットを備えるような構成にし
てもよい。さらには、前記固定部材と前記係止用接続部
材の配置若しくは構成が入れ替わってもよい。
【0031】本発明において、壁パネル短辺木口に設置
された接続部材の水平部分を、一時的に下方に下げた状
態で天井の下面に設置された固定部材の2つのフランジ
間の内側下方に配置した後、上方に移動させて上方で位
置を維持し、前記固定部材の2つのフランジ間に前記接
続部材の水平面を挟入することにより、前記壁パネル短
辺木口を前記天井の下面に取付ける。
【0032】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。以下の実施形態は、建物の天
井部分が、鉄筋コンクリート製のスラブで構成され、当
該天井にALCパネルの上部を取付ける場合の例であ
る。
【0033】図1は本発明の第1の実施の形態の斜視図
であり、図2はその固定部材の固定方法の例を示す説明
図、図3は係止用接続部材の単品図、図4はこの第1の
実施形態の断面図である。図1において、天井2は、鉄
筋コンクリート製のスラブである。まず、当該天井の下
面2aの壁を取付ける位置に固定部材1を取付ける。固
定部材1の形状は図のように溝型鋼形状の断面であり、
そのフランジ1bと1cの間の距離W1は、ALCパネ
ルの厚みW2より小さい。この溝型鋼のウェブ面1aを
天井の下面2aに着設してビスまたはピン3により固定
する。
【0034】この固定部材1の材質は、鋼製、樹脂製、
木製、押出成形されたセメント製等が使用できるが、壁
の取付け強度や建物火災時の耐熱性が、一般的には必要
なことから、鋼製若しくは押出成形されたセメント製が
好ましい。
【0035】また、天井の下面2aにウェブ面1aを固
定する方法として、図2(a)のようにピン3aを打ち
込み釘着させる方法や、(b)のように天井面に予めイ
ンサートナット3bを埋設し、ビス3cを螺入させる方
法や、(c)のようにメカニカルアンカー3dを天井面
に挿設させる方法がある。
【0036】次にALCパネル4の短辺木口4aに接続
部材6をタッピングねじ5を挿設して取付ける。接続部
材6は、平鋼の片側若しくは両側の端部をZ型に折り曲
げた形状のものを用いる。
【0037】図3は、接続部材6の形状を示したもので
ある。6a面と6c面は水平面とし、その間に弾性変位
部6bを介して水平面6aを下方に押し下げることがで
きるようにし、弾性によって水平面6aが押し下げる前
の状態に復元することができるようにする。このため
に、接続部材6は厚さ0.5mm〜1.6mm程度の鋼
製とすることが望ましい。6c面にはビス用孔6dが形
成される。
【0038】パネル取付けに際し、まず、ALCパネル
の短辺木口4aに取り付けられた接続部材6の水平面6
aを一時的に押し下げた状態で前記固定部材1のウェブ
1aの下側に配置する。その後、水平面6aを元の形状
に復元させ水平面6aおよび弾性変位部6bをフランジ
1b,1cの間に挟入させ、ALCパネルの上部である
短辺木口4aを天井の下面2aに取り付ける。
【0039】さらに、天井の下面2aとALCパネルの
上部である短辺木口4aの間の目地部分には、固定部材
1のフランジ1b,1cの両外面に充填材料をバックア
ップ材7として挿設し、天井の下面2aとALCパネル
の短辺木口4aを接着面としたシーリング材8を打設す
る。当該目地部分に耐火性能が必要となる場合は、バッ
クアップ材7の材質をロックウール、グラスウール若し
くは石綿等とする。
【0040】図5は、本発明の第2の実施の形態の斜視
図である。この第2実施形態の固定部材9は、前述の第
1実施形態の固定部材1の形状を変えて、水平なウェブ
9aの両側縁の端部から幾分内面側に垂直フランジ9
b,9cを設け、ウェブ9aの両側縁に水平フランジ9
d,9eを形成したものである。その他の構成および作
用効果は前記第1実施形態と同様である。
【0041】図6は、本発明の第3の実施の形態の斜視
図である。この第3実施形態においては、固定部材10
の水平ウェブ10aの側縁の一方のフランジ10bが内
側に向かって水平面と鋭角を成して傾斜している。これ
により、接続部材6の両端の水平部を傾斜フランジ10
bの傾斜面に押し付けながら嵌め込むことにより、接続
部材6が自動的に弾性変形してこの接続部材6を固定部
材10に装着することができる。その他の構成および作
用効果は前述の第1実施形態と同様である。
【0042】図7は、本発明の第4の実施の形態の斜視
図である。この第4実施形態においては、接続部材11
は、水平部11aと垂直部11bとからなるL字状部材
からなり、垂直部11bに長孔11cおよび孔11dを
形成したものである。ALCパネル4を取付ける場合、
まず、ALCパネル4の長辺木口4dに、接続部材11
をその長孔11cにタッピングねじ5aを挿設して取り
付ける。このとき接続部材11の水平部11aをALC
パネル4の短辺木口4aに接した位置にし、タッピング
ねじ5aを若干緩めた状態にしておく。
【0043】次に、前記水平部11aを固定部材1のウ
ェブ1aの下側に配置し、その後、水平部11aを上方
へスライドさせ、フランジ1b,1cの間に挟入させ
る。ここで接続部材11の孔11dにタッピングねじ5
bを挿設し、前記タッピングねじ5aを締込むことによ
って、ALCパネルの上部である短辺木口4aを天井の
下面2aに取り付けることができる。その他の構成およ
び作用効果は前記第1実施形態と同様である。
【0044】図8は、本発明の第5の実施の形態の断面
図であり、図9は、その全体斜視図である。この第5実
施形態の接続部材12は、水平面12aとその略中央部
下方の垂直面12bによりT型の断面形状若しくはハッ
ト型の断面形状の部材で構成される。図8、図9は、ハ
ット型の断面形状の部材を示している。この接続部材1
2の腹部である垂直面12bには穴12cが形成され
る。
【0045】一方、ALCパネル4の短辺木口4aにパ
ネル幅方向と平行な溝4bをALCパネルの厚み方向の
略中心に設ける。溝4bのパネル幅方向の長さは、前記
接続部材の垂直面12bのパネル幅方向の長さより若干
大きくする。また、溝4bの深さは、前記接続部材の垂
直面12bの高さに対して若干大きくする。
【0046】接続部材12の垂直面12bをALCパネ
ル4の短辺木口4aの溝4bに挿入し、前記水平面12
aを固定部材1のウェブ1aの下側に配置した後に、水
平面12aを上方の係止位置へスライドさせる。ここで
この水平面12aをフランジ1b,1cの間に挟入さ
せ、接続部材12の腹部の穴12cに部材12dを挿設
し、これにより接続部材12をかんぬき式に係止位置に
保持してこの接続部材12の自重による溝4bの底部へ
の落下を防止する。これによって、ALCパネルの上部
である短辺木口4aを天井の下面2aに取り付けること
ができる。
【0047】なお、前記水平面12aの端部は、図8、
図9に示すように下方へ折り下げると、前記フランジ1
b,1cの間に前記水平面12aを挟入する際、スムー
ズに挿入できるため好ましい。その他の構成および作用
効果は前記第1実施形態と同様である。
【0048】図10は、本発明の第6の実施の形態の断
面図であり、図11は、その全体斜視図である。この第
6実施形態の接続部材13は、その上端に円形若しくは
矩形の水平板13aを有し、その略中心から下方にねじ
部13bが設けられ、これに螺合するナット13cと座
金13dを備えている。
【0049】一方、ALCパネル4の短辺木口4aに
は、木口面に垂直な孔4cをALCパネルの厚みの略中
心に設ける。孔4cの内径は、前記接続部材のねじ部1
3bの外径に対して若干大きくする。また、孔4cの深
さは、前記接続部材のねじ部13bの長さに対して若干
大きくする。
【0050】パネルを取り付ける場合、まず、接続部材
13のねじ部13bをALCパネル4の短辺木口4aの
孔4cに挿入する。このとき、前記ナット13cと座金
13dの位置は、なるべく前記水平板13aに近い位置
としておく。
【0051】次に、前記水平板13aを固定部材1のウ
ェブ1aの下側に配置した後に、ナット13cを回転さ
せ、水平板13aを上方へスライドさせ、フランジ1
b,1cの間に挟入することによって、ALCパネルの
上部である短辺木口4aを天井の下面2aに取り付け
る。
【0052】前記水平板13aをフランジ1b,1cの
間に挟入させるためには、水平板13aが円形である場
合は、その外径寸法が図11に示すフランジ1b,1c
の間の内法距離より、若干小さくする必要がある。ま
た、水平板13aが短形の場合には、その幅寸法がフラ
ンジ11b11cの間の内法距離よりも若干小さくする
必要がある。
【0053】なお、ALCパネルの取り付けの強度や剛
性を向上させるために、図11のように接続部材13を
複数使用してもよい。その他の構成および作用効果は前
述の第1実施形態と同様である。
【0054】図12は、本発明の第7の実施の形態の断
面図である。この第7実施形態は、固定部材14として
第1実施形態の接続部材6と同様の形状のものを用い、
接続部材15として第1実施形態の固定部材1と同様の
形状のものを用いたものである。即ち、第1実施形態に
おける固定部材1と接続部材6の位置関係を置換したも
のとなる。この実施形態の作用は第1実施形態と同様で
ある。
【0055】図13は、本発明の第8の実施の形態の断
面図である。この第8実施形態は、固定部材16として
図6の第3実施形態の接続部材6と同様の形状のものを
用い、接続部材17として第3実施形態の固定部材10
と同様の形状のものを用いたものである。即ち、第3実
施形態における固定部材10と接続部材6の位置関係を
置換したものとなる。この実施形態の作用は第3実施形
態と同様である。
【0056】
【発明の効果】本発明は以下(1)〜(7)の効果を有
する。 (1)固定部材や接続部材が事実上露出しないため、美
観を損ねることがない。 (2)梁下に取り付ける場合において、梁の幅が壁パネ
ル厚さ程度の狭いものでも取り付けられる。
【0057】(3)当該壁体に耐火性能が必要な場合に
おいて、事実上露出する金物がないため、耐火被覆は目
地部分の処理のみで済み、取付け作業の手間が軽減し、
コストダウンできる。
【0058】(4)事実上露出する金物がないため、そ
の防錆のための塗装仕上げが不要になり、取付け作業の
手間が軽減し、コストダウンできる。
【0059】(5)パネルの表裏両面にシーリング処理
でき、水密性能が向上する。
【0060】(6)取付け作業中の壁パネルの転倒を防
ぐための仮留め作業が不要になり、作業の手間が軽減す
る。
【0061】(7)壁パネルの取付け時にナット若しく
はねじの締め付け作業が不要になり、取付け作業の手間
が軽減し、コストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の斜視図。
【図2】 第1実施形態の固定部材の固定方法の説明
図。
【図3】 第1実施形態の接続部材の斜視図。
【図4】 第1実施形態の断面図。
【図5】 本発明の第2実施形態の斜視図。
【図6】 本発明の第3実施形態の斜視図。
【図7】 本発明の第4実施形態の斜視図。
【図8】 本発明の第5実施形態の断面図。
【図9】 第5実施形態の斜視図。
【図10】 本発明の第6実施形態の断面図。
【図11】 第6実施形態の斜視図。
【図12】 本発明の第7実施形態の断面図。
【図13】 本発明の第8実施形態の断面図。
【図14】 従来例の斜視図。
【図15】 従来例の断面図。
【符号の説明】
1:固定部材、1a:ウェブ面、1b,1c:フラン
ジ、2:天井、2a:天井の下面、3:ビスまたはピ
ン、4:ALCパネル、5:タッピングネジ、6:接続
部材、7:バックアップ材、8:シーリング材、9,1
0,14:固定部材、11,12,13,15,17:
接続部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦長配置の壁パネル上側短辺の木口面また
    はこれに対向する天井下面の一方の側の面から突出する
    係止用接続部材を設け、 他方の側の面にこの接続部材をパネル面に垂直方向の両
    側から挟んで保持するパネル保持用固定部材を設け、 前記係止用接続部材は、前記一方の側の面からの突出量
    を変えることにより、前記保持用固定部材に係合しない
    退避位置と前記保持用固定部材に係合する係止位置間を
    上下に移動可能で且つ前記係止位置に維持可能としたこ
    とを特徴とする壁パネル上部の取付け構造。
  2. 【請求項2】前記係止用接続部材は、上下方向に変位す
    る弾性部材からなり、 前記保持用固定部材は、前記弾性部材の端部の両側の位
    置に対応して前記他方の側の面に配置された一対のフラ
    ンジ片からなることを特徴とする請求項1に記載の壁パ
    ネル上部の取付け構造。
  3. 【請求項3】前記一対のフランジ片のうち少なくとも一
    方のフランジ片が内側に向かって傾斜していることを特
    徴とする請求項2に記載の壁パネル上部の取付け構造。
  4. 【請求項4】前記係止用接続部材は、水平部と垂直部か
    らなるL字形状の部材からなり、該水平部をパネル短辺
    木口面に配置し、垂直部をパネル長辺木口面に上下方向
    の位置移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の壁パネル上部の取付け構造。
  5. 【請求項5】前記係止用接続部材は、パネル面に垂直方
    向の貫通孔を有する板材からなり、該板材は前記短辺木
    口に設けた溝内に挿入され、該板材を該木口面から突出
    させた状態で前記貫通孔に係止片を挿入して該板材を前
    記係止位置にかんぬき式に保持可能としたことを特徴と
    する請求項1に記載の壁パネル上部の取付け構造。
  6. 【請求項6】前記係止用接続部材は、前記短片木口に螺
    入するボルトからなることを特徴とする請求項1に記載
    の壁パネル上部の取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111816A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Clion Co Ltd Alcパネルの取付構造

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