JP3021533U - 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造 - Google Patents

支持金具およびそれを用いたパネル支持構造

Info

Publication number
JP3021533U
JP3021533U JP1995008347U JP834795U JP3021533U JP 3021533 U JP3021533 U JP 3021533U JP 1995008347 U JP1995008347 U JP 1995008347U JP 834795 U JP834795 U JP 834795U JP 3021533 U JP3021533 U JP 3021533U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
fitting
bolt
support
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995008347U
Other languages
English (en)
Inventor
登 小野山
辰志 平林
邦昭 善入
Original Assignee
日軽アーバンビルド株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日軽アーバンビルド株式会社 filed Critical 日軽アーバンビルド株式会社
Priority to JP1995008347U priority Critical patent/JP3021533U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021533U publication Critical patent/JP3021533U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】鉛直、水平方向調整および出入り方向の調整が
迅速かつ容易にできるようにして、施工効率の向上を図
る。 【解決手段】外装パネル用支持金具1は、ボルト状部材
13およびこれに螺合連結されるブラケット部材12
と、前記ボルト状部材13の頭部を嵌合するために前記
頭部形状と整合する嵌合孔11aが形成された板状の固
定ファスナー11と、対峙する一対の断面L字状フラン
ジ片10A、10Bにより前記ボルト状部材の螺子部径
よりやや大なるスリット10eを有する溝状ポケット空
間10aが形成され、この溝状ポケット空間10aに、
前記固定ファスナー11にボルト状部材13の頭部を嵌
合させたままで、固定ファスナー11を移動可能な状態
で収容するアンカーファスナー10とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建物等の躯体壁面の化粧または改装のために取り付けられる外装用 パネル構造に係り、そのための支持金具およびそれを用いたパネル支持構造に関 する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物外壁の老朽化対策や美観向上のために、壁面を覆う外装用パネルを 取付けることが行われている。この種の外装パネル支持構造は、図15に示され るように、躯体Sに断面L字状の第1アングル部材50を取付けるとともに、こ の第1アングル部材50に対して第2アングル部材52や断面T字状支持部材5 1を取付け、この第2アングル部材52やT字状部材51等に対して外装パネル Pを支持させている。この場合、前記第1アングル部材50に鉛直方向の所謂バ カ孔50aが形成されることにより鉛直方向の調整が可能とされ、前記第1アン グル部材50と第2アングル部材等51、52とのボルト連結部において、一方 がわのボルト孔が所謂バカ孔50bとされることにより、壁面垂直方向(出入り 方向)の調整が可能とされている。
【0003】 他の例としては、建物の躯体Sに対して外装パネルPを前記支持金具50〜5 2を介して直に取付けるのではなく、図16に示されるように、支持金具55を 介してパネル用下地部材56を取付け、このパネル用下地部材56に外装パネル Pを支持させる場合もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記パネル支持構造の場合には、確かに鉛直および出入り方向 にそれぞれ調整が可能ではあるものの、その調整量が小さいため、壁面に対する 固定段階で高い精度が要求される。すなわち、壁面に対して引かれた墨出線に対 してアンカーボルト取付けのための削孔やアンカーボルトの取付けを精度良く慎 重に行う必要がある。また、所謂バカ孔により移動調整代を確保しているため、 支持金具相互間での相対的調整を行うに当たっても、仮止めのために一々ボルト を締付けたり、緩めたりする操作が必要となり、調整作業にも多くの手間と時間 を要している。
【0005】 他方、パネル用下地部材56の取付けに際しても、基本的に支持金具55に対 する固定はボルトにより行っているため、その取付けに多くの手間と時間を要し ている。
【0006】 さらに、既設構造躯体の場合は、経年変化により鉛直精度や平面精度が予想以 上に悪い場合も多く、前記バカ孔調整のみでは対応し得ない場合も多い。
【0007】 そこで、本考案の主たる課題は、鉛直、水平方向調整および出入り方向の調整 が迅速かつ容易にできるようにして施工効率の向上を図ること、調整幅を大きく 取れる構造とすることにより、壁面等に対する支持金具の取付け精度を低下でき 、かつ既設構造体の躯体精度如何に拘わらず精度良く外装パネルの取付けができ るようにすること、さらには下地部材の取付け構造を簡易化し迅速に取付けがで きること等の種々の利点を備えた支持金具およびそれを用いたパネル支持構造を 提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本考案は、外装パネル用部材を支持するために構造 体側に固定される支持金具であって、 前記支持金具は、ボルト状部材と、このボルト状部材の頭部を嵌合するための 嵌合孔が形成された板状の固定ファスナーと、この固定ファスナーに対し前記ボ ルト状部材の頭部を嵌合させ、かつ前記ボルト状部材の螺子部を外方に突出させ たままで、該固定ファスナーを移動可能な状態で収容する溝状ポケット空間が形 成されたアンカーファスナーとからなることを特徴とし、また、前記ボルト状部 材の螺子部に対し、パネル用下地部材を嵌合支持するためのブラケット部材を螺 合したことを特徴とするものである。
【0009】 より具体的には、外装パネル用部材を支持するために構造体側に固定される支 持金具であって、 前記支持金具は、ボルト状部材と、前記ボルト状部材の頭部を嵌合するために 前記頭部形状と整合する嵌合孔が形成された板状の固定ファスナーと、対峙する 一対の断面L字片により前記ボルト状部材の螺子部径よりやや大なるスリットを 有する溝状ポケット空間が形成され、この溝状ポケット空間に、前記固定ファス ナーに対しボルト状部材の頭部を嵌合させ、かつ前記ボルト状部材の螺子部を外 方に突出させたままで、該固定ファスナーを移動可能な状態で収容するアンカー ファスナーとからなることを特徴とし、また、前記ボルト状部材の螺子部に対し 、パネル用下地部材を嵌合支持するための断面コ字状ブラケット部材を螺合した ことを特徴とするものである。
【0010】 上記のように本考案支持金具の場合には、ボルト状部材を保持する固定ファス ナーをアンカーファスナーの溝状ポケット空間に沿って自由に移動できるように しているため、その移動可能範囲内の任意の位置に固定ファスナーを位置決めで きるようになり、鉛直または水平方向の移動調整量を従来より格段に大きく取る ことができる。また、出入り方向の調整に当たっては、ボルト状部材に螺合する 前記ブラケット部材を所定方向に回転させることにより、迅速かつ簡単に、かつ 手間の掛かる仮止め等を必要とすることなく調整を行うことができる。また、ア ンカーファスナーの壁面に対する固定作業を多少ラフに行っても、最終的に所定 の位置に支持金具(最終的にはブラケット部材)を位置決めすることができ、支 持金具の取付け作業も格段に効率化する。
【0011】 また、本考案において、下地部材との係合関係により決定される配向方向は、 最終的にブラケット部材の向きを調整することにより行われるため、壁面に対す るアンカーファスナーの固定に際しては、配向方向を考慮することなく固定作業 を進めることができる。この点においても施工の煩雑さが解消される。
【0012】 他方、パネル支持構造は、構造体がわに固定された前記支持金具を支持部材と して、少なくとも2以上の前記支持金具間に跨がり、かつ前記ブラケット部材に 対して横嵌めされるパネル用下地部材を設け、このパネル用下地部材に対して外 装パネルを支持させる。したがって、パネル用下地部材の取付けは、横方向から 差し込むだけで取付けができるため、施工の簡易化、迅速化が図れる。
【0013】 また、外装パネルの支持は、前記パネル用下地部材の前面に部材長手方向に沿 う凹溝を形成し、かつこの凹溝に嵌着される断面ハット状のパネル押え部材によ りパネル嵌合溝を形成し、このパネル嵌合溝に外装パネル周縁を嵌合させるよう にしている。したがって、パネル用下地部材とパネル押え部材とにより、パネル 周縁を挟持しているため、外装パネルを確実かつ安定に支持することができ、脱 落の心配もない。
【0014】 さらに、外装パネルの目地部分には、前記パネル押え部材の凹溝を利用して、 目地カバーを設けているため、外観的にも優れたものとなる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1は一般部壁面の改 装後の正面図である。 壁面の所定位置に固定された外装パネル用支持金具(以下、単に支持金具とい う。)1、1…を支持材として、水平方向に横下地部材2、2…が長手通しで配 置されるとともに、この横下地部材2、2…間に跨がって縦下地部材3、3…が 配置され、全体として格子状にフレームが枠組されている。各格子枠に対しては 前記横および縦下地部材2、3により周縁が支持された状態で外装パネルP、P …が嵌め込まれている。
【0016】 前記支持金具1は、詳細には図3に示されるように、壁面にボルト固定される アンカーファスナー10と、このアンカーファスナー10に挿入される固定ファ スナー11と、この固定ファスナー11に保持されるボルト状部材13と、ナッ ト部材14を介して前記ボルト状部材13に螺合連結されるブラケット部材12 とにより構成される。
【0017】 前記アンカーファスナー10は、図4に示されるように、壁面に対して面接触 するベース板10Cと、対峙する一対の断面L字状フランジ片(以下、L字フラ ンジ片ともいう。)10A、10Bにより中央に前記ボルト状部材13の螺子部 径よりやや大なるスリット10eを有する溝状ポケット空間10aが形成され、 この溝状ポケット空間10aに対して前記固定ファスナー11が挿入される。ま た、前記ベース板10Cに対しては、ボルト挿通孔10c、10dが夫々形成さ れ、壁面に対して定着されるボルトにより固定される。この場合、ボルト挿通孔 10cがやや大径のボルト通孔とされ、躯体に対して予め植設されたアンカーボ ルト15が挿通されナット16により固定される。一方、ボルト通孔10dはや や小径とされ、外側からコンクリートボルト17が壁面に対してねじ込まれる。
【0018】 すなわち、支持金具1に作用する剪断力の多くは前記アンカーボルト15により 支持されるようになっている。もちろん、両側のボルト通孔10c、10dの両 者を共に躯体に植設されたアンカーボルト15により支持させることもできるが 、アンカーボルト15の植設に当たっては、躯体に対する穿孔作業およびアンカ ーボルト15をレジン等の硬化型樹脂により固定する設置作業を必要とし、これ らの作業に要する費用と手間が大きいことから、アンカーボルトの一方側のみを 比較的強固な支持構造としている。基本的に支持金具1は梁状態で横下地部材2 を支持するものであり、支持金具1自体が回転力(捩じれ)を受けることはない ため、アンカーボルトの一方側のみに負担を課す支持構造であっても構造上何ら 問題はない。
【0019】 一方、固定ファスナー11は、ほぼ前記溝状ポケット空間10aに整合する断 面形状の板状体であり、下方側にボルト状部材13の頭部が嵌合するための嵌合 孔11aが形成されている。この場合、前記嵌合孔11aの形状はほぼボルト状 部材13の頭部形状と整合させ、嵌合状態でボルト状部材13がガタ付かないよ うにするのが望ましい。また、上方側には固定ビス22が設けられ、後述のよう に、固定ファスナー11を位置決めする際に利用される。
【0020】 なお、前記嵌合孔11aは、裏面に貫通する通孔であっても良いし、また底部 を有する凹状の孔であってもよい。要は、ボルト状部材13の頭部が嵌合する空 間が形成されておればよい。
【0021】 他方、前記ボルト状部材13に対しては、一体的に固着されたナット部材14 を介してブラケット部材12が螺合連結され、このブラケット部材12に対し横 下地部材2が嵌合支持される。前記ボルト状部材13は、図5に示されるように 、螺子部13aと頭部13bとからなり、螺子部13aに対して、先ずナット部 材18を螺合させた後、固定リング19、ブラケット部材12およびナット部材 14を順に嵌入し、次いで図6に示されるように、ナット部材14のボス部14 aに前記固定リング19を嵌め合わせ、ボス部14aの先端をカシメることによ り、ブラケット部材12を挟着保持している。なお、ブラケット部材12とナッ ト部材14との一体化構造としては、前記構造に限定されるものではなく、たと えば図7に示されるように、予め工場製作段階で、ブラケット部材12に対して 汎用のナット部材14Aを溶接等により固定することでもよい。前記ボルト状部 材13とブラケット部材12とは、工場で一体化されブラケットユニット4とし て現場に搬入される。
【0022】 前記ナット部材18は、アンカーファスナー10の一対のL字フランジ片10 A、10Bのフランジ面に跨がって当接し、ボルト状部材13の頭部とでL字フ ランジ片10A、10Bを挟み付け、ボルト状部材13の安定を確保する。最終 的にボルト状部材13の位置決めが成された段階で、締結方向に回転させ前記L 字フランジ片10A、10Bを間に挟んで緊結する。前記ナット部材18は本考 案において、必須の構成ではないが、ボルト状部材13の安定を確保するために 用いることが望ましい。なお、たとえば図8に示されるように、固定ファスナー 11に嵌合される頭部20aの他に、前記L字フランジ片10A、10Bの肉厚 分の離間を空けて、たとえばリング状のフランジ20bを固設したボルト状部材 20を用い、前記頭部20aとフランジ20bとによるL字フランジ片10A、 10Bの挟み込みにより、ボルト状部材20の安定を確保することもできる。
【0023】 前記ブラケット部材12としては、好ましくは図示のように断面コ字状の断片 部材とし、上フランジ12aが横下地部材2の上フランジ内面に面接触し、かつ 下フランジ12bが横下地部材2の下フランジ内面に面接触するようにし、横下 地部材2をしっかりと安定的に支持し得る形状のものが好適に使用される。
【0024】 次いで、躯体Sに対する前記支持金具1の固定および調整作業について詳述す ると、予め植設されたアンカーボルト15、およびコンクリートボルト17によ り躯体Sに対するアンカーファスナー10の固定作業が完了したならば、固定フ ァスナー11の嵌合孔11aに対して、前記ブラケットユニット4のボルト状部 材頭部13bを嵌合させ、その状態のままで、アンカーファスナー10の溝状ポ ケット空間10aに対して挿入する。
【0025】 固定ファスナー11の上下方向調整は、たとえば図9に示されるように、楔あ るいは樹脂材等の介在物21をアンカーファスナー10の上部と固定ファスナー 11の固定ビス22との間に介在させることにより、固定ファスナー11の高さ 方向位置を調整する。なお、前記介在物21を用いることなく、前記固定ビス2 2の足を長くして、躯体Sに対して食い込ませることにより固定ファスナー11 を仮固定することもできる。
【0026】 固定ファスナー11の仮固定を終え、かつ支持金具1相互間での位置調整も完 了したならば、電動ドリル等によりL字フランジ片10Bおよび固定ファスナー 11を共に貫く孔を形成し、固定ビス23を螺入することにより固定ファスナー 11の本固定を行う。
【0027】 次いで、ブラケット部材12の出入り方向調整は、ボルト状部材13に螺合さ れたブラケットユニット4を時計方向または半時計方向に回転させることにより 行う。この際、アンカーファスナー10の配向方向とは無関係に、ブラケット部 材12の向きを横下地部材2方向に合わせ調整する。
【0028】 このようにして、支持金具1の固定・調整作業が完了したならば、横下地部材 2をブラケット部材12に横方向から嵌め込むことにより、支持金具1、1…間 に架け渡し、固定ビス24、24により固定する。横下地部材2の設置と同時に または設置後に、縦下地部材3の設置を行う。縦下地部材3は、図3に示される ように、横下地部材2、2間に跨がって鉛直方向に配設され、固定ビス25によ り横下地部材2に対して固定される。
【0029】 以上の要領により、横下地部材2、2…および縦下地部材3、3…の設置を行 い、格子状のフレーム枠が構築されたならば、外装パネルPの建て込みを行う。
【0030】 前記横および縦下地部材2、3の前面には、それぞれ部材長手方向に沿って凹 溝2a,3aが形成されており、この凹溝2a,3aに対して断面ハット状のパ ネル押え部材30を嵌着させるとともに、前記パネル押え部材30の底部におい て、固定ビス33によって前記パネル押え部材30と横・縦下地部材2、3とを 固定する。前記横・縦下地部材2、3と前記パネル押え部材30とによってパネ ル嵌合溝32が形成され、このパネル嵌合溝32に対して外装パネルPの周縁が 嵌め込まれ支持される。
【0031】 外装パネルPの建込みが完了したならば、最後に前記パネル押え部材30の凹 溝30aに対して目地カバー31を長手方向に沿って嵌着し、外装パネルPの取 付けを完了する。目地カバーの例としては、たとえば図10に示されるように、 固定ビス33によりパネル押え部材30の底部に略断面コ字状の目地カバー用の 係止金具44を所定間隔で取付けておき、その後目地カバー43の足片先端を前 記係止金具44に対し係止させることにより取付けることもできる。
【0032】 ところで、前記横下地部材2の支持に関しては、支持金具1の配設箇所以外の 箇所で中間的に支持することもできる。たとえば、支持金具1、1の設置場所が 限定されたり、施工の効率化のために支持金具1の取付数を少なくする等の理由 により、横下地部材2の支間が長くなる場合などは、図9に鎖線で示されるよう に、アンカーボルト34によって支持される断面階段状のピース部材35により 横下地部材2の中間位置を支持することができる。また、外装パネルPに関して も同様に、図11に示されるように、アンカーボルト36に支持される断面階段 状のピース部材38と、外装パネルPに固定されたアングル部材37とを連結ボ ルト39により連結して外装パネルPの中間位置を補助的に支持することもでき る。外装パネルPの中間支持は、外装パネルPとしてタイルまたは石板等の比較 的低強度のパネル材を用いるときに、特に有効となる。
【0033】 一方、壁面コーナー部の場合には、納まりを考慮して、図12および図13に 示されるように、コーナー線Cの隣接してそれぞれの壁面がわに、前記コーナー 線Cに沿い長手通しでコーナー部縦下地部材5、5を配設した後、これら両縦下 地部材5、5に跨がって、断面略L字状のコーナー部材40を取付けている。取 付けは、外装パネルPと面一とする関係上、縦下地部材5、5の長手方向に所定 ピッチで繋ぎ材41、41…を設け、この繋ぎ部材41を介して前記コーナー部 材40の取付けを行う。また、図14に示されるように、横下地部材2をコーナ ー部において突き合わせするまで延長させて横通しとすることもできる。この場 合は、縦下地部材5、5…は横下地部材2、2間に跨がって取り付けられる。な お、コーナー部において、縦下地部材5を長手通しとするか、横下地部材2、2 を長手通しとするかは美観上の問題であり、好みに応じて任意に選択し得る。
【0034】 以上、本考案支持金具1およびパネル支持構造適用による建物壁面の改装工事 を例に採り説明したが、本考案は新築建物の壁面に対しても同様に適用すること ができる。
【0035】
【考案の効果】
以上詳説のとおり、本考案によれば、鉛直、水平方向調整および出入り方向の 調整が迅速かつ容易に行うことができる。また、調整幅を大きく取れるため、壁 面に対する支持金具の取付け精度が低くても、最終的に精度良く外装パネルを取 付けることができる。既設構造体の躯体精度如何に拘わらず外装パネルの取付け が可能となる。さらに、支持金具のブラケット部材に対して横嵌めにより簡単に 下地部材の取付けを行うことができる。外装パネルを安定かつ確実に支持できる などの種々の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案適用による一般部壁面の改装後の正面図
である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】本考案支持金具の斜視図である。
【図4】本考案支持金具の組立図である。
【図5】ブラケットユニットの組立図である。
【図6】ブラケット部材とナット部材との一体化構造を
示す平面図である。
【図7】他のブラケット部材とナット部材との一体化構
造を示す平面図である。
【図8】他のボルト状部材例の側面図である。
【図9】外装パネルの支持状態側面図である。
【図10】目地カバー取付け態様の他の例を示す外装パ
ネルの支持状態側面図である。
【図11】外装パネルの中間支持部側面図である。
【図12】本考案適用によるコーナー壁面部の改装後の
斜視図である。
【図13】コーナー壁面部の納まり状態を示す水平断面
図である。
【図14】他のコーナー壁面部改装後の斜視図である。
【図15】従来の外装パネル支持例を示す縦断面図であ
る。
【図16】従来の他の外装パネル支持例を示す水平断面
図である。
【符号の説明】
1…支持金具、2…横下地部材、3…縦下地部材、4…
ブラケットユニット、5…コーナー部縦下地部材、10
…アンカーファスナー、10A・10B…L字フランジ
片、10a…溝状ポケット空間、11…固定ファスナ
ー、11a…嵌合孔、12…ブラケット部材、13…ボ
ルト状部材、14…ナット部材、15…アンカーボル
ト、21…介在物、30…パネル押え部材、31…目地
カバー材、32…パネル嵌合溝

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装パネル用部材を支持するために構造体
    側に固定される支持金具であって、 前記支持金具は、ボルト状部材と、このボルト状部材の
    頭部を嵌合するための嵌合孔が形成された板状の固定フ
    ァスナーと、この固定ファスナーに対し前記ボルト状部
    材の頭部を嵌合させ、かつ前記ボルト状部材の螺子部を
    外方に突出させたままで、該固定ファスナーを移動可能
    な状態で収容する溝状ポケット空間が形成されたアンカ
    ーファスナーとからなることを特徴とする支持金具。
  2. 【請求項2】前記ボルト状部材の螺子部に対し、パネル
    用下地部材を嵌合支持するためのブラケット部材を螺合
    させた請求項1記載の支持金具。
  3. 【請求項3】外装パネル用部材を支持するために構造体
    側に固定される支持金具であって、 前記支持金具は、ボルト状部材と、前記ボルト状部材の
    頭部を嵌合するために前記頭部形状と整合する嵌合孔が
    形成された板状の固定ファスナーと、対峙する一対の断
    面L字片により前記ボルト状部材の螺子部径よりやや大
    なるスリットを有する溝状ポケット空間が形成され、こ
    の溝状ポケット空間に、前記固定ファスナーに対しボル
    ト状部材の頭部を嵌合させ、かつ前記ボルト状部材の螺
    子部を外方に突出させたままで、該固定ファスナーを移
    動可能な状態で収容するアンカーファスナーとからなる
    ことを特徴とする支持金具。
  4. 【請求項4】前記ボルト状部材の螺子部に対し、パネル
    用下地部材を嵌合支持するための断面コ字状ブラケット
    部材が螺合された請求項3記載の支持金具。
  5. 【請求項5】構造体がわに固定された前記請求項2記載
    の支持金具を支持部材として、少なくとも2以上の前記
    支持金具間に跨がり、かつ前記ブラケット部材に対して
    横嵌めされるパネル用下地部材を設け、このパネル用下
    地部材に対して外装パネルを支持させたことを特徴とす
    るパネル支持構造。
  6. 【請求項6】構造体がわに固定された前記請求項4記載
    の支持金具を支持部材として、少なくとも2以上の前記
    支持金具間に跨がり、かつ前記ブラケット部材に対して
    横嵌めされるパネル用下地部材を設け、このパネル用下
    地部材に対して外装パネルを支持させたことを特徴とす
    るパネル支持構造。
  7. 【請求項7】前記パネル用下地部材の前面に部材長手方
    向に沿う凹溝が形成されるとともに、この凹溝に嵌着さ
    れる断面ハット状のパネル押え部材によりパネル嵌合溝
    が形成され、このパネル嵌合溝により外装パネルを支持
    した請求項5記載のパネル支持構造。
  8. 【請求項8】前記パネル用下地部材の前面に部材長手方
    向に沿う凹溝が形成されるとともに、この凹溝に嵌着さ
    れる断面ハット状のパネル押え部材によりパネル嵌合溝
    が形成され、このパネル嵌合溝により外装パネルを支持
    した請求項6記載のパネル支持構造。
  9. 【請求項9】前記パネル押え部材に対して目地カバー材
    を嵌着した請求項7記載のパネル支持構造。
  10. 【請求項10】前記パネル押え部材に対して目地カバー
    材を嵌着した請求項8記載のパネル支持構造。
JP1995008347U 1995-08-10 1995-08-10 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造 Expired - Lifetime JP3021533U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995008347U JP3021533U (ja) 1995-08-10 1995-08-10 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995008347U JP3021533U (ja) 1995-08-10 1995-08-10 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3021533U true JP3021533U (ja) 1996-02-27

Family

ID=43156870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995008347U Expired - Lifetime JP3021533U (ja) 1995-08-10 1995-08-10 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021533U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2941271B1 (ja) 外壁板の縦張り用留め付け金具、該金具を使用した縦張り外壁板の下端部留め付け方法及び留め付け構造
JP3021533U (ja) 支持金具およびそれを用いたパネル支持構造
JPH0913798A (ja) サッシの取付装置
JPH01256644A (ja) 床パネルの固定装置
JP2520164Y2 (ja) コーナ用パネルの取り付け構造
JP2571093B2 (ja) 床パネルの固定金具
JP3180144B2 (ja) パネル取付構造
JPH0431364Y2 (ja)
JPH0516330Y2 (ja)
JP2545019Y2 (ja) 格子体の取付構造
JP2590570Y2 (ja) カーテンウォールの取付構造
JP2513803B2 (ja) 改装建物
JP4005975B2 (ja) 外断熱工法を用いた建物の外壁パネル材取付金物
JPH0319586Y2 (ja)
JPH06505Y2 (ja) 軽量鉄骨下地組の窓用金物
JP2883307B2 (ja) 床パネル支持構造
JPS585022Y2 (ja) サツシ枠の仮止め具
JP3609664B2 (ja) 擁壁及びその構築方法
JPH04105348U (ja) 板状体の取付け装置
JP3280329B2 (ja) 手摺支柱の取付具
JP2916817B2 (ja) 軽量気泡コンクリート床パネルの取付方法
JP3047847U (ja) 基礎取付用金具および基礎取付用柱
JPH0416839Y2 (ja)
JPS6347203Y2 (ja)
JP2702872B2 (ja) 出窓の床パネルの取り付け構造