JP2577652Y2 - カーテンウォール用アンカー装置 - Google Patents

カーテンウォール用アンカー装置

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JP2577652Y2
JP2577652Y2 JP1991010729U JP1072991U JP2577652Y2 JP 2577652 Y2 JP2577652 Y2 JP 2577652Y2 JP 1991010729 U JP1991010729 U JP 1991010729U JP 1072991 U JP1072991 U JP 1072991U JP 2577652 Y2 JP2577652 Y2 JP 2577652Y2
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bolt
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Inventor
尅依 宮前
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新日軽株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート躯体に対
するカーテンウォール用方立あるいはパネル等の取付け
に際して使用されるアンカー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル等のコンクリート建造物に施
工に際しては、ビル壁面に既成のパネルを順次、嵌め込
んでいくカーテンウォール工法が主流となりつつある。
カーテンウォール工法には、たとえば図6に示されるよ
うにコンクリート躯体30に対して、アンカー装置40
により先ず方立37の固定が成され、前記方立37を介
してパネル41が嵌込まれる場合や、図7に示されるよ
うに直接アンカー装置40に対してパネル41が固定さ
れる場合等の工法があり、いずれの工法においてもアン
カー金具40部において方立37もしくはパネル41の
位置決め調整を必要とする。
【0003】従来より、前記方立等の取付けに際して
は、現場において長尺の方立等を上下左右方向に位置調
整をしてから取付けていたため、その調整に手間と時間
が要していた。そのため、本考案者等は、先の実願平2
−41406号公報において、方立等の調整作業を簡略
化したアンカー装置を提案した。前記アンカー装置は、
および図に示されるように、コンクリート躯体1
側に一体的に埋設されたアンカー金物2に、長孔2aを
形成するとともに、このアンカー金物の裏面側に函体
3を設けて前記長孔2aを開口とするポケット空間Pを
形成し、このポケット空間Pに頭部が装入されたアンカ
ーボルトによりファスナー7を締結する構造とするこ
とによって、ファスナー7の前後面方向(室内から室外
に至る方向)の調整を可能とするとともに、前記ファス
ナー7側にも前記長孔2aに交差する方向の長孔7cを
形成することによって、このファスナー7の取付け時に
水平方向の位置調整をも同時に行い得るようにし、方立
8の取付け時には方立8の上下方向の位置調整のみを行
うことで作業を簡略化を図るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記ア
ンカー装置の場合において、たとえばアンカー金物2の
長孔2a端に形成された拡大孔部2cからアンカーボル
ト4を一本毎に嵌装するのは、その作業が手間であると
ともに、嵌装時に作業員の不注意によりボルトを落下さ
せる場合もあり安全上の問題もある。また、コンクリー
ト側アンカー金物は埋込み金物であるため、コンクリ
ート打設時に型枠とともにセッティングした後コンクリ
ートが打設されるが、このコンクリート打設時に前記長
孔2aよりコンクリートが流入し、ポケット空間Pを閉
塞する問題が起こる。これを防止す るため、たとえば前
長孔2aを仮シールするにしても、相当の数があり、
その作業が容易でない。さらに、前記長孔2a端の拡大
孔部2cにアンカーボルトが近接した場合には構造上
の弱点となるとともに、前記拡大孔部2cの形成も製作
上手間であるなどの問題もある。
【0005】そこで、本考案の主たる目的は、方立等の
取付け用アンカー装置に係り、その取付けに係る作業を
簡略化し得るとともに、コンクリート流入等の問題を解
決したアンカー装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、コンクリー
ト躯体に一体的に固定されるアンカー金物と、このアン
カー金物に固定されるファスナーと、これらアンカー金
物とファスナーとを締結するアンカーボルトとからなる
カーテンウォール用アンカー装置であって、 前記アンカ
ー金物は、アンカーボルトのネジ部挿通用の長孔が形成
されているとともに、この長孔形成部位の裏面側にアン
カーボルトを内部に収容した状態で函体が設けられ、か
つ前記長孔の表面側に、長孔を塞ぐ離脱自在の封止部材
が設けられているとともに、この封止部材を取り外した
後に前記函体に収容されているアンカーボルトのネジ部
を前記長孔から外部に臨ませるための取出し手段が設け
られてあり、 前記ファスナーは、前記アンカーボルトに
よる締結部位において、前記アンカー金物に形成された
長孔に交差する方向にアンカーボルト用長孔が形成され
ていることで解決できる。
【0007】この場合に、前記取出し手段はアンカーボ
ルトのネジ部に係止する索状部材とすることもできる
し、あるいはアンカーボルトのネジ部側と函体底板との
間に介在され、封止部材の離脱時にアンカーボルトネジ
部を外部に臨ませる弾発部材とすることもできる。
【0008】
【作用】本考案においては、コンクリート躯体に対して
一体的に固定されるアンカー金物に、アンカーボルトの
ネジ部挿通用の長孔が形成されるとともに、この長孔を
開口とするポケット空間を形成するための函体が固着さ
れ、この函体内部に予めアンカーボルトが収容されてい
る。また、前記長孔には離脱自在の封止部材が設けられ
ている。したがって、コンクリート打設時に前記ポケッ
ト空間へのコンクリート流入を阻止することができる。
そして、コンクリート打設が完了したならば、前記封止
部材を取り外し、本考案にいう取出し手段によって、前
記アンカーボルトのネジ部を容易に前記長孔から外方に
臨ませることができる。
【0009】前記長孔よりネジ部を外方に臨ませたアン
カーボルトに対し、ファスナーが取付けられるわけであ
るが、前記アンカーボルトが貫通する通孔は、前記アン
カー金物に形成された長孔に交差する方向の長孔となっ
ている。したがって、ファスナー取付け時において、前
後面方向および左右方向位置の調整が可能となり、その
後の方立等の取付けに際しては、上下方向の調整のみを
行えばよく、その取付け作業が簡略化される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
説する。図1はカーテンウォール取付け後のアンカー装
置の縦断面図を示し、図2は前記アンカー装置の平面図
である。図1において、コンクリート躯体1側の隅部に
対して、アンカー金物2が埋込まれている。前記アンカ
ー金物2としては、不等辺山形鋼等の形鋼が用いられて
おり、その水平側フランジ2bに室内から室外に至る方
向に長い長孔2aが形成されるとともに、その裏面側に
前記長孔3aを開口とするポケット空間Pを形成するた
めの函体3が溶接等により前記アンカー金物2に固着さ
れているとともに、この函体3内部には予めアンカーボ
ルト4が収容されている。なお、前記長孔2aの孔幅は
後述のアンカーボルト4のネジ4aのみが貫通し得る程
度の孔幅 全長に亘り一定とされる。かかるアンカー金
物2の躯体1に対する埋込みに際しては、型枠ととも
に、予め所定位置にセッティングされた後、コンクリー
ト打設が行われるが、この際に打設したコンクリート
が、前記アンカー金物2の長孔2aから前記ポケット空
間Pに流入する場合がある。そのため、図3および図4
に示されるように、前記長孔2aを塞ぐ本考案にいう封
止部材たるシールテープ11を貼着し、前記長孔2aを
封止している。前記シールテープ11としては、プラス
チックフィルム、樹脂、不織布等の適宜のものを選択で
き、その片面全面もしくは周囲に粘着剤を塗布したもの
を使用することができる。また、前記シールテープ11
の他に、たとえば図に示されるように、天然ゴム、合
成ゴム、プラスチック等の材質の板状材12aに対し、
同様の材質による前記長孔2a周壁に対して係止する
鍵片12bが形成されたシールキャップ12を用いるこ
とでもよい。
【0011】ファスナー7の取付け時には、前記ポケッ
ト空間P内に収容されているアンカーボルト4のネジ部
4bを前記長孔2aから外に臨ませる。しかしながら、
前記アンカーボルト4のネジ4b部分を前記長孔2aか
ら外方に取り出すことは、長孔2aの幅が狭いため容易
でない。そのため、図3および図4に示されるように、
函体3内に横置きされているアンカーボルト4のネジ部
4aに、針金13を巻付け、その端部を長孔2aから外
に出して前記シールテープ11の粘着面に接着してお
く。したがって、前記シールテープ11を剥がした際
に、容易にアンカーボルト4のネジ部4a側を引き上げ
ることができ、前記長孔2aの外方に臨ませることがで
きる。なお、前記針金13としては、極力細い方が望ま
しく、たとえば荷札に使用されている針金や、またはひ
もなど適宜のものを使用することができる。なお、前記
針金13の他端をシールテープ11に接着しておくこと
は本考案の要件とはされず、たとえば前記シールテープ
11を剥がした後、外方に飛び出している針金によりボ
ルト4のネジ部4aを取り出すことでもよい。
【0012】また、前記針金13に代えて、図5に示さ
れるように、アンカーボルト4のネジ部側4aと函体3
底部との間に、ウレタンフォーム等の弾発手段14を介
在し、シールキャップ12の取り外しによってボルト4
のネジ部4aが長孔2aの外方に突出するようにするこ
とでもよい。
【0013】かかる方法により、前記アンカーボルト4
のネジ部4aを摘み出し、アンカーボルト4を起立状態
にしたならば、前記アンカーボルト4に対して、ファス
ナー7が取付けられる。このファスナー7としては、前
記アンカー金物2と同じく横断面L字状の形鋼が用いら
れており、前記アンカー金物2との面着側フランジ7b
には、アンカー金物2に形成された長孔2aに対して平
面的に視て直交する方向に長孔7cが形成されていると
ともに、方立ブラケット8側フランジには締結ボルト9
が貫通するための円形の貫通孔7aが形成されている。
したがって、前記ファスナー7は、アンカー金物2に形
成される長孔aと前記長孔7とで十字に構成される
各長孔方向への移動により、前後面方向および左右方向
の位置調整がなされる。前記ファスナー7に取付けられ
る方立ブラケット8には、前記締結ボルト9が貫通する
鉛直方向に長い長孔8bが形成され、上下方向の位置調
整された後に前記締結ボルト9にナット10が螺合され
締結される。
【0014】以上のように、本アンカー装置において
は、従来と同様に、躯体コンクリートの打設によって
ンカー金物2が躯体1に固定され、このアンカー金物2
に対してファスナー7がアンカーボルト4により固定さ
れるわけであるが、ファスナー7の取付け時に、前後面
方向の位置調整とともに左右方向の位置調整を行うこと
ができるため、残る方立8の取付け時には、上下方向の
調整のみで済むため、かかる取付け作業を簡略化するこ
とができる。なお、方立の取付けに際しては、予めアン
カー部において上下方向の調整をしておくことも可能で
あるが、方立等の固定が成される上下スラブにおいて
は、常に不可避的な施工誤差が生じているため、この施
工誤差を容易に吸収するためには、上下方向の調整は方
立自身により行うことが得策である。
【0015】
【考案の効果】以上詳説したように本考案によれば、カ
ーテンウォール用方立等の取付けに際し、係る作業を簡
略化し得るとともに、打設コンクリートの流入等の問題
を同時に解決し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォール取付け後のアンカー装置の縦
断面図である。
【図2】図1のアンカー装置の平面図である。
【図3】シールテープ貼着状態時におけるアンカー金物
の縦断面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】アンカー金物の他の例の縦断面図である。
【図6】カーテンウォール工法によるパネルの取付け方
法を示す図である。
【図7】カーテンウォール工法によるパネルの取付け方
法を示す図である。
【図8】従来のアンカー装置の縦断面図である。
【図9】従来のアンカー装置の平面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート躯体、2…アンカー金物、3…函体、
4…アンカーボルト、5…ナット、7…ファスナー、8
…方立ブラケット、11…シールテープ、12…シール
キャップ、13…針金、14…弾発手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/88 - 2/96 F16B 41/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体に一体的に固定されるア
    ンカー金物と、このアンカー金物に固定されるファスナ
    ーと、これらアンカー金物とファスナーとを締結するア
    ンカーボルトとからなるカーテンウォール用アンカー装
    置であって、 前記アンカー金物は、アンカーボルトのネジ部挿通用の
    長孔が形成されているとともに、この長孔形成部位の裏
    面側にアンカーボルトを内部に収容した状態で函体が設
    けられ、かつ前記長孔の表面側に、長孔を塞ぐ離脱自在
    の封止部材が設けられているとともに、この封止部材を
    取り外した後に前記函体に収容されているアンカーボル
    トのネジ部を前記長孔から外部に臨ませるための取出し
    手段が設けられてあり、 前記ファスナーは、前記アンカーボルトによる締結部位
    において、前記アンカー金物に形成された長孔に交差す
    る方向にアンカーボルト用長孔が形成されている ことを
    特徴とするカーテンウォール用アンカー装置。
  2. 【請求項2】前記取出し手段はアンカーボルトのネジ部
    に係止する索状部材である請求項記載のカーテンウォ
    ール用アンカー装置。
  3. 【請求項3】前記取出し手段はアンカーボルトのネジ部
    側と函体底板との間に介在され、封止部材の離脱時にア
    ンカーボルトネジ部を外部に臨ませる弾発部材である請
    求項記載のカーテンウォール用アンカー装置。
JP1991010729U 1991-03-01 1991-03-01 カーテンウォール用アンカー装置 Expired - Lifetime JP2577652Y2 (ja)

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EP4185753A4 (en) 2020-07-22 2024-01-17 Ubfs Llc BUILDING FACADE SYSTEM AND METHOD FOR PRODUCING A BUILDING FACADE
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