JP2660850B2 - 印刷物用搬送装置及びその使用方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ずれ重なり編成で送られてくる新聞等の印
刷物用搬送装置及びこの搬送装置の使用方法に関する。

（従来の技術） 係る装置がドイツ特許公開明細書第2657691号または
これとほぼ同一内容の米国特許明細書第4039182号によ
り知られている。

従来の搬送装置では、引取りコンベヤのグリッパが、
各々それ自体完結した案内レール内を走行する摺動可能
なキャリッジに取り付けられている。キャリッジ（上記
ドイツ特許公開明細書の第４図と第７図参照）が、各々
キャリッジの相互間隔を最低値と最高値との間で変更可
能とするドラグ継手を介し、先行のキャリッジ及び後続
のキャリッジに直接接続するようになっている。

各キャリッジは追従要素を備え、この追従要素が引取
り領域において、被動ウォームのピッチ間に介入し、従
ってこのウォームがウォームの範囲でキャリッジ相互の
距離が確定し、単品搬送コンベヤにより「同一位相」で
引取ることができる。

引き渡し領域でもこの引取りコンベヤのキャリッジが
被動ウォームにより駆動されるのに対し、引取り領域と
引き渡し領域との間では、引取りコンベヤのキャリッジ
列がドラグ継手のゆえにその間で伸長しまたはぶつかり
合うことがある。

印刷物は、単品搬送コンベヤ搬送されるかぎり相互距
離が一定しており、つまり編成は正常で規則的である。
しかし、印刷物を引取りコンベヤが引取って継続搬送す
るや、規則的かつ正常な編成が乱され、印刷物間の相互
距離は引取りグリッパ担持したキャリッジの相互距離が
変化する程度に変化する。引取りコンベヤの引き渡し領
域において、初めて規則的かつ正常な編成が回復され
る。

（発明が解決しようとする課題） 従来の搬送装置では、印刷物は引取りコンベヤで搬送
する間、引取りグリッパ間の距離が変わるので、こすり
合うことがある。このことは「刷り上がったばかりの」
印刷物にとって不利である。公知の搬送装置では、さら
に引取り領域でも引き渡し領域でも引取りコンベヤが駆
動されるので、技術的支出も電力コストもかなりとな
る。最後に、公知の搬送装置を運転すると引取りコンベ
ヤが主に高速搬送時にうるさい騒音を発生する。

このような事情に鑑みて本発明は、従来欠点を除いた
ずれ重なり編成で送られてくる新聞等の印刷物用搬送装
置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目手を達成するため、本発明の搬送装置は、請求
項１に記載の構成を有する。また、この搬送装置の好ま
しい実施態様が請求項２〜５に記載され、また、好まし
い使用方法が請求項６に記載されている。

（作用） 上記構成によれば、受渡しグリッパ（12）と引取りグ
リッパ（19）は、引取り領域で互いにグリッパの開閉動
作が反対となるように制御され、引取りコンベヤ（18）
は、エンドレス循環式のもので、引取り領域では被駆動
の偏向ホィール（21）の回りに牽引手段（20）が巻き掛
けられ、この引取りコンベヤ（18）の固定または旋回時
において、偏向ホィール（21）及びその駆動軸が移動し
ないようになっている。

このため、本発明では、引取りコンベヤが旋回した場
合でも偏向ホィールの位置及びその駆動部分が、すなわ
ち、引取り領域全体の位置が変化することがないので、
無理のないコンベヤ駆動により、高速操作でのグリッパ
の受け渡し及び引取りが確実に行われる。

さらに、受渡しグリッパ（12）の開口部と取りグリッ
パ（19）の開口部とが対向し合い、両コンベヤ（11,1
8）の引取り領域では、受渡グリッパ（12）と引取りグ
リッパ（19）とを互いにグリッパの開閉動作が反対にな
るように制御される。

引取りコンベヤ（18）の引取りグリッパ（19）は、互
いに等間隔に被駆動牽引部材（20）に取り付けられてい
る。引取りグリッパ（19）の可動ジョー（43）は、ねじ
り力としての第１ばね作用によって、関連する固定ジョ
ーから横方向に離反旋回して開位置となるように付勢さ
れており、一方、引取りグリッパ（19）の閉位置のとき
には、可動ジョー（43）はそれに協動する固定ジョーと
同一方向を向き、第２のばね作用による圧縮ばね（49）
の反発力によって可動ジョー（43）が係止される。

（実施例） 本発明の実施例を図面に取づいて説明する。第１図〜
第３図に示す搬送装置10は、例えば、スイス特許第5925
62号またはドイツ特許第2519561号（米国特許明細書第3
955667号等ほぼ同一内容）に準拠して構成することので
きる単品搬送コンベヤ11を有する。

この搬送コンベヤ11が制御された複数の受渡しグリッ
パ12（第２図）を備えており、各受渡しグリッパは、等
間隔ａで回転駆動される牽引部材、例えばチェーン13
（第３図）に固着されている。チェーン13は転輪14を介
し開口中空レール15内で案内され、図示省略した手段に
より矢印16（第１図）の方向に駆動される。また、各受
渡しグリッパ12は、印刷物17、この場合に新聞の前縁を
把持し、この新聞をいわば吊り下げた状態で搬送するよ
うになっている。

単品搬送コンベヤ11の下に引取りコンベヤ18が配設し
てある。これもやはり、制御された複数の引取りグリッ
パ19（第２図）を有し、引取りグリッパは等間隔で、回
転駆動される牽引部材としてのチェーン20（第３図）に
取り付けられている。

チューン20が巻き掛けてある二重壁スプロケット（偏
向ホィール）21は軸22に楔で固定されている。軸22の第
３図に見られない他端にスプロケット23（第２図）が嵌
着してあり、これがチェーン24を介しモータ25と連結し
ている。モータ25と軸22用の支持等27（第３図）とがブ
ラケット26に強固に取り付けてあり、該ブラケットは、
第１図に概略示しただけの巻取りステーション28の架台
から張り出している。

二重壁スプロケット21は、ケーシング29の内部に配設
しており、ケーシングの外縁に固着した中空レール30内
で引取りコンベヤ18のチェーン20が転輪31（第３図）を
介し案内されている。中空レール30は、いわば支柱32に
より補強された自立形成体して引取りコンベヤ18の引き
渡し領域内いにまで達し、そこで別のケーシング33を担
持している。

このケーシング内でスプロケット34を回転可能に支承
し、これにチェーン20が巻き掛けられる。第３図からわ
かるように、ケーシング29は（従って、中空レール30と
引取りコンベヤ18全体も）玉軸受35を介し軸22で回転可
能または旋回可能に支承されている。これでもって引取
りコンベヤ18の引き渡し領域（スプロケット34）は、一
定範囲内で高さを調整することができる。

本実施例の場合、引取りコンベヤ18は、引張ばね、例
えばガススプリング36の作用を受けており、このスプリ
ングは、一端がブラケット26の下方で固定ピンに、そし
て他端はケーシング29に固着した接合板37に数着してあ
る。この場合、ガススプリング36は、第１図と第２図に
一転鎖線で示したように引取りコンベヤ18全体を左回り
に旋回させる傾向を有する。

この点には、なお、この特別の実施例に関連して立ち
返ることになる。しかし、引取りコンベヤ18が旋回した
場合でもスプロケット21の位置及びその駆動部分24,25
がが引取り領域全体の位置が変化することのないように
注意しなければならない。搬送コンベヤの受け渡しグリ
ッパ12の詳細は、上記特許明細書にすべて記載されてい
る。

受け渡しグリッパ12の下部にある可動ばねジョー38
（第２図）は軸部に固着され開口用ばねの作用を受けて
いる。この可動ばねジョー38をそれに付属した固定ジョ
ーから離しておくだけでなく横に旋回進出させて保持す
るように努める（第２図右上）。閉位置のときには、ジ
ョー38はそれに付属した固定ジョーに合わせて整列さ
れ、ここには見ることのできないロック機構によりこの
位置で保持される。このロック機構と結合された舌片ま
たはラグ39（第2,3図）が揚起時、ロック機構を解除
し、可動ジョー38が瞬時に開位置となり、搬送してきた
新聞17を落下させる。ラグ39を揚起するために引取り領
域に解除装置40（第２図）が設けてあり、これが例え
ば、電磁石により昇降可能な転輪41を有し、これがラグ
39に下から作用する。揚起状態のとき、転輪41は通過す
るラグ39を揚起し、こうして付属の受け渡しグリッパ12
を開く。

本発明に係る引取りコンベヤ18の引取りグリッパ19
は、上記受渡しグリッパ12とはその構造が異なってい
る。

第３図から明らかなように、引取りグリッパ19の各々
は、チェーン20から横方向に張り出したグリッパ板42を
有し、このグリッパ板42に固定ジョー42aを担持すると
ともに、グリッパ板42に支承した軸部44の上端に可動ジ
ョー43が取り付けられている。

この可動ジョー43固定ジョー42aとの間に、引取りグ
リッパ19の開口が形成される。また、可動ジョー43は、
軸部44の軸方向に摺動可能でありかつ横方向に旋回でき
るようになっている。

そのために、軸部44の下端には、そこから突出するカ
ムフォロア45担持されており、これが固定スライドカム
46と協動する。また、軸部44は、グリッパ板42とカムフ
ォロアォロア45との間でばね（コイルばね）49によって
取り囲まれており、このばねの両端部がグリッパ板42と
カムフォロア45に係止し、軸部44を下方に付勢してい
る。

また、軸部44の底面44aは、好ましくは合成樹脂で被
覆されており、この底面が水平軸に支承されたカムホィ
ール47と協動する。カムホィール47は支持体48の上端に
回転自在に支承されていて、支持体自体は軸22の支持筒
27に取り付けられている。また、スライドカム46がブラ
ケットを介して支持筒27に固定されている。

上記カムフォロア45とスライドカム46は、第１のばね
作用に抗して可動ジョー43を旋回させる第１カム手段を
構成し、また、カムホィール47は、第２のばね作用に抗
して可動ジョー43を軸方向に移動する第２カム手段を構
成する。

さらに、ばね49は、第１ばね作用しての捩り力が作用
するように捩った状態で軸部44に取り付けてあり、この
結果、軸部44が下方に押し下げられるように第２ばね作
用による付勢力が軸部44に働くとともに、可動ジョー43
がチェーン20に向かって側方に旋回できるように第１ば
ね作用による回転力が軸部44に働く。

第２図において、引取りグリッパ19の移動に伴って軸
部44の底面がカムホィール47上に乗り上がると、ばね49
により下方に付勢された軸部44は、そのばね力に抗して
持ち上げられる（最左側の引取りグリッパ参照）。すな
わち、可動ジョー43がそれに対向する固定ジョー42aか
ら離れ、固定ジョー42aの上に新聞17を載せることが可
能となる。

この動作に続いて、引取りグリッパ19が左から２番目
の位置に移動すると、カムフォロア45がスライドカム46
に接触するので、可動ジョー43は、新聞17の搬送方向に
向きを移動するため旋回し、グリッパ板42の固定ジョー
42aと整列する。

次に、引取りグリッパ19が左から３番目の位置では、
引取りグリッパ19がカムホィール47から離れるので、ば
ね49の第２ばね作用により軸部が下方に押圧されて、可
動ジョー43は、引取りグリッパ19の閉位置となり、固定
ジョー42aとの間に新聞17の後縁を挾持する。

ところで、ばね49の第１ばね作用としてのねじり力
（すなわち引取りグリッパ19の開方向へ向かう力）は、
圧縮ばね49の反発力により第２ばね作用として働く軸方
向の付勢力に打ち勝つことができず、固定ジョー42aと
の間で新聞17を挾持する可動ジョー43は、新聞17を押圧
する力により生じる摩擦によって引取りグリッパ19の閉
位置に留まる。

しかし、下方へばねの反発力により付勢されている軸
部44がカムフォロア45を介し，下方からの押し上げられ
ると、可動ジョー46が回転するのを阻止しできなくな
り、可動ジョー43と新聞17さらに対向する固定ジョー42
aとの間の摩擦掛合が解消され、可動ジョー43が側方に
急激に旋回する、このため、引取りグリッパ19は開位置
となり、後縁を挾持していた新聞17を開放することがで
きる。

以上、述べたように、本発明では、引取りグリッパ19
の開閉位置は、ばね49の第1,第２のばね作用を利用して
行れる。

そして、第１のばね作用によって旋回しかつこの開位
置に可動ジョー43を予め付勢するための手段は、可動ジ
ョー43がカムホィール47によって軸方向に移動する構造
及びばね49の第１ばね作用によりねじり力によって構成
されており、カムホィール47によって軸部44の底部が持
ち上げられ、可動ジョー43が軸方向に移動した際に、ば
ね49によって生じるものである。

これにより、可動ジョー43を対向する固定ジョー42a
から側方に難した引取りグリッパ19の開位置へ旋回しか
つこの開位置に可動ジョー43を予め付勢することができ
る。

また、第２ばね作用により、引取りグリッパの閉位置
に可動ジョーを係止するための手段は、グリッパ板42、
軸部44、及びばね49の第２ばね作用によって構成されて
おり、可動ジョー43を固定ジョー42aに向けて軸方向に
押圧してその間に新聞を挾持することができる。

この結果、グリッパ19を開くのにその軸部44を揚起す
るだけであるので、引取りグリッパ19の引き渡し端（第
１図下方）には、カムホィール47に類似したリンクホィ
ール54だけが設けてあり、スプロケット34の領域にスラ
イドカム46に対応したカム構造を設けていない。

本実施例の場合、スロケット34に連結して小型ベルト
コンベヤ50が設けられており、その一方のプーリは、ス
プロケット34と同軸でかつこれと強固に結合してあり、
他方のプーリは、ケーシング33から張り出した図示を省
略したブラケットの末端に介て可能に支承してある。小
型ベルトコンベヤ50は、巻取物の架台28で形成されつつ
ある巻取物51の周面または（引取りコンベヤ18が第１図
に一点鎖線で示す揚起状態にあるとき）巻取物51用の巻
心52の周面とで締付間隙を形成し、この間隙を通して、
引取りコンベヤ18によって引取られた新聞17が図示省略
した巻取りテープとともに、矢印53の方向に回転する巻
取物表面に巻き取られていく。

すでに触れたガススプリング36が引取りコンベヤ18
を、そして、それとともに小型ベルトコンベヤ50を、巻
取物51がその直径が増大させるのに合わせて変位できる
ようになっているが、スプロケット21が配置されている
引取り領域ではその位置の移動は必要としない。

引取りグリッパ19の相互距離とスプロケット21の直径
は、グリッパ19間の距離がスプロケット21の周囲を回転
する間は、搬送コンベヤ11の受渡しグリッパ12間の距離
ａに正確に一致するように互いに調整されている。

しかし、第２図及び第３図からわかるように、引取り
グリッパ19が、印刷物17を把持する個所はチェーン20よ
り半径方向外側に張り出しているので、引取りコンベヤ
18により引取られた印刷物は、このコンベヤの直線部分
では多少圧縮したずれ重なり流として反証された巻取物
51に達することがわかる。いずれにせよ搬送コンベヤ11
から引取られた印刷物17の編成は維持される。

印刷物17を引取りコンベヤ18が引取りやすくするため
に、引取り領域の前に一対のスライドガイド54（第2,3
図）が設けてあり、これらが主に高速搬送時、搬送コン
ベヤ11により送られてくる印刷物17の遊動を防止し、ま
た印刷物の後縁をグリッパ19で引取るのに適した高さに
する。

（発明の効果） 本発明は、引取りグリッパが互いに等間隔にチェーン
に取り付けられ、引取りグリッパの可動ジョーがそれに
付属する固定ジョーとの間で形成される開位置と閉位置
とを第１ばね作用と第２ばね作用の関連で行なわれ、ま
た、偏向ホィールの位置及びその駆動部分、すなわち、
引取り領域全体の位置が変化することがないので、無理
のないコンベヤ駆動により、高速操作でのグリッパの受
け渡し及び引取りを確実に行って引取りコンベヤの搬送
時における騒音を低減することができる。さらに、コン
ベヤの駆動自体も簡易となり、搬送コンベヤにより引取
られた編成は引取りコンベヤで搬送される間も事実に変
わることなく維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、巻取りステーションに至る供給用コンベヤと
して使用した搬送装置の側面図、 第２図は、第１図の一部を示す拡大図、 第３図は、第２図のIII−III線に沿った断面図である。 10……搬送装置 11……搬送コンベヤ 12……グリッパ 17……印刷物 18……引取りコンベヤ 19……引取りグリッパ 20……牽引部材 38,43……可動ジョー

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷物（17）、特にずれ重なり編成で送ら
   れてくる新聞のための搬送装置（10）であって、 所定の方向に印刷物（17）を個々に把持して供給するた
   めに制御され、互いにほぼ等間隔に配置される複数の受
   渡しグリッパ（12）を有し、印刷物の引取り領域を形成
   する単品搬送コンベヤ（11）と、 前記印刷物の引取り領域において、前記単品搬送コンベ
   ヤ（11）と同一方向に移動し、関連する印刷物をそれぞ
   れ引取るために制御された複数の引取りグリッパ（19）
   を有する、エンドレス循環式の引取りコンベヤ（18）と
   を備え、 前記搬送コンベヤ（11）の各受け渡しグリッパ（12）の
   開口と引取りコンベヤ（18）の各引取りグリッパ（19）
   の開口とが互いに対向しており、前記受渡しグリッパと
   引取りグリッパは、前記引取り領域で互いに開閉動作が
   反対となるように制御されており、 前記引取りコンベヤ（18）は、循環駆動の牽引部材（2
   0）を有し、各引取りグリッパ（19）が互いにほぼ等間
   隔で前記牽引部材（20）に配置され、各引取りグリッパ
   （19）が可動ジョー（43）と固定ジョー（42a）を有
   し、 前記可動ジョー（43）が、１つの軸回りに旋回可能であ
   るとともにその軸方向に移動可能であり、 可動ジョー（43）を対向する固定ジョー（42a）から側
   方に離した引取りグリッパ（19）の開位置へ第１のばね
   作用によって旋回しかつこの開位置に可動ジョー（43）
   を予め付勢するための手段と、 可動ジョー（43）を固定ジョー（42a）に向けて軸方向
   に押圧する第２のばね作用により、引取りグリッパ（1
   9）の閉位置に可動ジョー（43）を係止するための手段
   と、 前記第１のばね作用に抗して可動ジョー（43）を旋回さ
   せる第１カム手段（45,46）と前記第２のばね作用に抗
   して可動ジョー（43）を軸方向に移動する第２カム手段
   （47）と、 前記引取り領域で、前記牽引手段（20）がその回りに巻
   き掛けられている被駆動の偏向ホィール（21）とをさら
   に備えていることを特徴とする搬送装置。
2. 【請求項２】引取りグリッパ（19）の可動ジョー（43）
   を軸部（44）に固定し、この軸部が、牽引部材（20）か
   ら横方向に突出したグリッパ板（42）に支承され、軸方
   向に摺動可能でかつ施回可能に配置されており、前記可
   動ジョー（43）は、軸部（44）を取り囲んだコイルばね
   （49）の捩り力及び反発力により第1,第２のばね作用を
   受けており、前記コイルばねが、弛緩し捩られていない
   とき可動ジョー（43）を横方向に旋回した状態に保つこ
   とを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】偏向ホィール（21）の範囲で引取りグリッ
   パ（19）の相互距離が、単品搬送コンベヤ（11）の受渡
   しグリッパ（12）の相互距離（ａ）に等しいことを特徴
   とする請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】引取りコンベヤ（18）の引き渡し端の高さ
   を、形成される巻取物（51）の直径に合わせるために、
   案内レール（30）は、偏向ホィール（21）の回転軸（2
   2）を中心に旋回可能となるように支承されていること
   を特徴とする請求項３に記載の装置。
5. 【請求項５】引取りグリッパ（19）の可動ジョー（43）
   を揚起しこれを閉位置に旋回させるためのカム機構（4
   6,47）を備えており、このカム機構は、単品搬送コンベ
   ヤ（11）の引取り領域の近くでかつ単品搬送コンベヤ
   （11）に対して固定位置に設けられていることを特徴と
   する請求項４に記載の装置。
6. 【請求項６】請求項４又は５記載の装置において、引取
   りコンベヤ（18）の引き渡し領域の後段に引取りコンベ
   ヤ（18）を基準に不動の小型ベルトコンベヤ（50）を設
   け、引取りコンベヤ（18）は、小型コンベヤ（50）を巻
   取物（51）の周面に押圧する力の作用を受けるようにし
   て、印刷物（17）を巻き取って巻取物（51）とするため
   の巻取りステーション（28）に至る供給用コンベヤとし
   て使用することを特徴とする印刷物用搬送装置の使用方
   法。