JP2655739B2 - ウインドウレギユレータ構造 - Google Patents

ウインドウレギユレータ構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ワイヤの軸方向移動により移動部材を車両
上下方向へ移動させることにより、ウインドウガラスの
車両後方端縁を円弧状に移動させながら昇降させるウイ
ンドウレギユレータ構造に関する。
〔従来技術〕
従来、車両前後方向のガイドレールによりウインドウ
ガラスの姿勢を制限させながら昇降させるウインドウレ
ギユータの構造には主に2種類ある。その1つは、車両
前後方向のガイドレールによってウインドウガラス自身
の移動を緩やかに制限しながら、ワイヤの軸移動による
レギユータガイドに案内された移動部材の移動(ワイヤ
式という)又はアームの回動(以下アーム式という)に
よってウインドウガラスを昇降させる構造である。
アーム式ウインドウレギユレータにおいては、ウイン
ドウガラスの下端部を案内溝に少なくとも2箇所でロー
ラを介して支持してウインドウガラスを昇降させてい
る。すなわち、このアーム式ウインドウレギユレータに
おいては、車両前後のガイドレールによりウインドウガ
ラスの車両前後方向、ウインドウガラスの厚さ方向及び
回動方向移動の全ての移動を制限し、ウインドウガラス
の前後方向移動は案内溝とウインドウガラスとの相対移
動をフリーとし、ウインドウガラスの厚さ方向はアーム
の撓みで逃げ、さらに、ウインドウガラスの回転方向は
ローラとアームとの相対回転によって逃げて、ウインド
ウガラスを安定して昇降させるようにしている。
ところで、ワイヤ式ウインドウレギユレータにおいて
は、移動部材がウインドウガラスの下端部の1箇所のみ
と連結されているのみであるので、このままでは安定し
た昇降を行うことができない。このため、以下に示すよ
うな構造で安定した昇降を得るようにしている。
ガイドレールに収容されるウインドウガラスに固着
されたスライダ(キヤリアプレート)の車両前後方向、
肉厚方向を緊密に支持する。
ウインドウガラス下端部のウインドウガラス案内溝
を車両前後方向に延長し、かつウインドウガラスとウイ
ンドウガラス案内溝との間の少なくとも2箇所にローラ
を介在させる。
車両前後方向のガイドレールとレギユレータガイド
とがこじらないように、車両内方向にのみ若干の逃げる
ことがてきる隙間を形成する。
以上の構造とすることにより、ワイヤ式ウインドウレ
ギユレータにおいて、ウインドウガラスの昇降を安定さ
せることができる。このような構造を示す従来技術とし
て、例えば実開平1−94582号公報(実願昭62−19066
5)がある。
ところで、車両のサイドドア内でウインドウガラスを
昇降させる場合、ウインドウガラスを直線的に移動させ
る従来構造では、ウインドウガラスを降ろす角度によっ
てウインドウガラスの下端位置が決まる。すなわち、こ
の下端位置によてドアの全長(車両前後方向寸法)が決
まる。このウインドウガラスの降ろす角度は、ドアの意
匠面から決定されるものであるが、さらに、ドアの全長
を短くするためには、ウインドウガラスを若干円弧上に
移動させるようにする必要がある。
この場合、ウインドウガラスのスライダを案内するガ
イドレールを円弧状とし、このガイドレールにスライダ
を車両前後方向、ウインドウガラスの厚さ方向、ウイン
ドウガラスの回動方向の全て方向を緊密として、この円
弧状のガイドレールに沿って移動させるようにすればよ
い。
上記構造をアーム式ウインドウレギユレータに用いた
場合は、ウインドウガラス押上毛位置が昇降中大きく変
化することや重量軽減を軽視すれば、構造的には可能で
ある 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記構造をこれまでのワイヤ式ウイン
ドウレギユレータに用いれば、重量を軽減することがで
きるが、ウインドウガラスを円弧状に案内し、かつ安定
した昇降を行う構造は技術的に確立されていない。
本発明は上記事実を考慮し、ワイヤ式ウインドウレギ
ユレータにおいて、ウインドウガラスを円弧状に移動さ
せて車両ドアの設計の自由度を増加させ、かつウインド
ウガラス押上げ位置を一定に保ちながら安定した昇降を
維持することができるウインドウレギユレータ構造を得
ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るウインドウレギユレータ構造は、ウイン
ドウガラスの車両前後方向端縁に固着されたスライダを
それぞれ長手方向に車両前方若しくは後方の膨らむ曲線
に形成されたガイドレールによって案内し、ワイヤによ
って移動部材を車両上下方向へ移動させることにより、
ウインドウガラス下端部を支持する支持部材を介してウ
インドウガラスを回転させながら昇降させるウインドウ
レギユレータであって、前記ガイドレールの一方へ前記
スライダの車両幅方向への移動のみ拘束するように収容
され、前記ガイドレールの他方へ前記スライダの車両幅
方向及び車両前後方向への移動が拘束されるように収容
されて、前記移動部材と前記支持部材とが相対移動自在
に連結されたことを特徴としている。
〔作用〕
本発明によれば、車両後方側ガイドレールが曲線とさ
れているので、ウインドウガラスはこのガイドレールに
沿って若干回動しながら昇降される。これにより、ウイ
ンドウガラスの降下時に車両後方側下端部が車両前方側
へ寄るので、車両のサイドドアの全長を短くすることが
でき、設計の自由度が増加する。
ところで、このようにウインドウガラスを若干回動さ
せながら昇降させる場合、ワイヤの移動により移動部材
は直線的に移動されるので、この移動部材とウインドウ
ガラス下端を支持する支持部材との間でこれらの相対移
動量を吸収する必要がある。本発明では、移動部材と支
持部材とを相対移動自在に連結させたので、移動部材が
直線的な移動であってもウインドウガラスは円滑に回動
しながら昇降される。
また、車両前方側ガイドレールでは、ウインドウガラ
スに固着されたスライダの車両幅方向への移動のみが拘
束され、他の移動方向、すなわち車両前後方向、ウイン
ドウガラスの回動方向は余裕を持たせ、車両後方側のガ
イドレールでは、スライダの車両幅方向及び車両前後方
向への移動が拘束されているので、ウインドウガラスの
昇降中も安定した移動を行うことができる。なお、車両
後方側におけるウインドウガラスの回動方向に対して
は、スライダをローラとすることにより、昇降時にこの
ローラが回転してウインドウガラスを円滑に移動させる
ことができる。また、摩擦係数の小さい部材によってス
ライダを形成してもよい。
〔実施例〕
第1図には本実施例に係るウインドウレギユレータ10
が示されている。このウインドウレギユレータ10は、車
両のサイドドア(図示省略)に設けられている。
ウインドウガラス12は、第2図及び第3図に示される
如く、その車両前後方向両端縁の円孔14が形成されてお
り、有底の筒体16が挿入されている。この筒体16の底部
は拡径され前記円孔14の内径よりも大きい頭部18が形成
されている。筒体16の内周面には雌ねじ20が形成されて
おり、シヤフト22の一端に形成された雄ねじ24が螺合さ
れている。シヤフト22はその軸方向中間部に前記頭部18
と同一形状の鍔部26が形成され、前記雄ねじ24が雌ねじ
20へ螺合されていることにより、頭部18、鍔部26によっ
てウインドウガラス12は挟持されるようになっている。
シヤフト22の他端にはスライダとしての車両前方側ロー
ラ28A、車両後方側ローラ28Bが軸支されている。ローラ
28A、28Bは、その軸方向移動が図示しない止め輪によっ
て阻止されている。
第1図に示される如く、ウインドウガラス12に上記構
成で固着された車両前方側ローラ28Aは1箇所、車両後
方側ローラ28Bは2箇所それぞれ設けられている(以下
単にローラ28A、ローラ28Bという)。なお、ローラ28
A、28Bの外径は、車両前後方向で異なり、ローラ28Aの
方がローラ28Bよりも外径が大きくなっている。
第2図に示される如く、ローラ28Aは、車両上下方向
に沿って配設された車両前方側ガイドレール30Aに収容
されている(以下単にガイドレール30Aという)。ガイ
ドレール30Aは、軸直角方向断面が略C字状とされ、そ
の開口部32がウインドウガラス12と対向され、この開口
部32を前記シイフト22が貫通してローラ28Aが収容され
ている。ガイドレール30Aの軸線は僅かな曲線とされて
いる。また、ローラ28Aはその軸線方向寸法がガイドレ
ール30Aの内幅寸法aに対して緊密とされている。すな
わち、ウインドウガラス12が車両幅方向に対しての移動
が阻止されるようになっている。これに対し、ローラ28
Aの直径は、ガイドレール30Aの対応される内径寸法に対
し小さく形成されている。これにより、ウインドウガラ
ス12の前端は、車両前後方向に対して移動可能とされて
いる。本実施例ではこの隙間は約5mm程度とされてい
る。
一方、第3図に示される如く、ローラ28Bは、車両上
下方向に沿って配設された車両後方向側ガイドレール30
Bに収容されている(以下単にガイドレール30Bとい
う)。ガイドレール30Bは、軸直角方向断面が略C字状
とされ、その開口部34がウインドウガラス12と対向さ
れ、この開口部34を前記シヤフト22が貫通してローラ28
Bが収容されている。このガイドレール30Bは、その長手
方向が車両後方へ膨らむように若干円弧状に屈曲されて
いる。
ローラ28Bはその軸線方向寸法がガイドレール30Bの内
幅寸法bに対して緊密とされていると共にローラ28Bの
直径方向もガイドレール30Bの対応される内径寸法cに
対して緊密とされている。なお、本実施例ではこれらの
隙間は0.5mm程度とされている。このため、ウインドウ
ガラス12の後端は、車両幅方向及び車両前後方向に対し
てがたつくことがない。
第6図に示される如く、ウインドウガラス12の車両下
端部には支持部材としてのブラケツト36が固着されてい
る。案内レール36は、その軸直角方向断面が略コ字状と
され、案内溝38が形成されている。このため、ウインド
ウガラス12は、この案内溝38に収容されている。第6図
に示される如く、ブラケツト36からは車両上方へ向けて
フランジ36Aが形成され、このフランジ36Aと対応するウ
インドウガラス12面には円孔42が形成されており、第6
図に示される如く、これに対応してブラケツト36及び保
護部材40にも同軸状の円孔44、46が形成されている。こ
れらの円孔42、44、46へはボルト48が貫通され、ナツト
50に螺合されてウインドウガラス12はブラケツト36に固
定されている。
第5図及び第6図に示される如く、ブラケツト36の車
両下端面には車両前後方向に伸びるレール部材52が固着
されている。レール部材52は、車両幅方向へ向けられた
部分に長手方向に沿って開口部54が形成され、この開口
部54の幅寸法とほぼ同一の径寸法とされる軸56が貫通さ
れている。軸56のレール部材52の内方側端部には揺動部
材58が軸支されている。揺動部材58は略菱形とされ、そ
の車両上下方向はレール部材52の内周面と当接されてい
る。また、この揺動部材58の当接面は円弧面とされ、こ
れにより、揺動部材58は軸56を中心に第5図矢印R方向
へ回動可能とされている。第6図に示される如く、軸56
の先端は小径とされ、揺動部材58から若干突出されてお
り、先端が球面状とされている。これに対応するレール
部材52の内周面には、円弧状の凹部60が形成されてい
る。これにより、レール部材52は軸56に対して、軸56の
先端の1点(第6図参照)、揺動部材58の車両上下方向
2点(第5図参照)の計3点によって支持されている。
第4図に示される如く、56の他方の端部には支持ブロ
ツク62が一体成形されている。支持ブロツク62は、箱体
形状とされ、その一面に矩形状の開口部64が形成されて
いる。この開口部64が形成された面と対向する面の内周
側からは開口部64へ向けて突出部66が形成され、略コ字
形状とされたレギユレータガイドレール80の凹部に密着
するように収容されている。また、レギユレータガイド
レール80の脚部70の先端は互いに離反する方向へ略直角
に屈曲された屈曲部72が形成されている。この屈曲部72
に対応して支持ブロツク62の内周面からは一対の舌片74
が突出形成され、屈曲部72を挟持している。また、舌片
74と支持ブロツク62の内周面との間には弾性ボール76が
介在されている。これにより、レギユレータガイドレー
ル80と支持ブロツク62とは弾性ボール76が弾性変形する
ことにより、車両幅方向に相対移動可能とされている。
第1図に示される如く、レギユレータガイドレール80
は、車両上下方向に直線状に配設されている。支持ブロ
ツク62の突出部66には、中間部がモータ82の回転軸84に
図示しない歯車、ウオームギヤを介して連結されたプー
リ86にに巻き付けられたワイヤ88の両端がそれぞれ車両
上面及び下面に固定されている。
プーリ86にはその外周面に螺旋状の連続された溝(図
示省略)が形成され、ワイヤ88はこの溝に収容された状
態でプーリ86に巻き付けられている。ここで、モータ82
が駆動され回転軸84が回転されると、ワイヤ88が軸方向
へ移動され、これに伴って一体成形された支持ブロツク
62、軸56及び揺動部材58からなる移動部材78がレギユレ
ータガイドレール80に沿って車両上下方向に直線的に移
動される構成である。移動部材78の移動力はレール部材
52から案内レール36へと伝達されるため、移動部材78の
車両上下方向の移動により、このブラケツト36の案内溝
38に固定されたウインドウガラス12を昇降可能にしてい
る。
以下に本実施例の作用を説明する。
モータ82へ給電すると回転軸84が回転し、プーリ786
に巻き付けられたワイヤ88がプーリ86に形成された螺旋
状の溝に沿って軸線方向へ移動される。この軸方向移動
により、一体成形された支持ブロツク62、軸56及び揺動
部材58からなる移動部材78がレギユレータガイドレール
80に案内されて車両上下方向へ直線的に移動される。
さらに、移動部材78の移動はリール部材52、ブラケツ
ト36へと伝達され、このブラケツト36の案内溝38へ固定
されたウインドウガラス12が移動されるので、ウインド
ウガラス12を昇降させることができる。
ウインドウガラス12は、その車両前後方向がガイドレ
ール30A及びガイドレール30Bによってローラ28A及びロ
ーラ28Bを介して案内されて移動する。ガイドレール30A
は車両上下方向にほぼ直線となっているが、ガイドレー
ル30Bは車両後方へ膨らむように円弧状とされている。
このため、ウインドウガラス12は、この円弧状のガイド
レール30Bに案内されて、若干回転しながら昇降され
る。ここで、ガイドレール30Bでは28Bが車両幅方向及び
車両前後方向に対して緊密に収容され、また、ガイドレ
ール30Aでは、ローラ28Aが車両幅方向に対して緊密に収
容されている。これにより、ウインドウガラス12は、予
めガイドレール30Bによって形成された円弧軌跡に忠実
な移動軌跡に沿って昇降される。ここで、ウインドウガ
ラス12が上記の如く、若干回転しながら昇降すると、こ
のウインドウガラス12へ移動力を伝達する移動部材78と
の間で相対位置の変位が生じる。本実施例では、この相
対位置の変位を移動部材78の揺動部材58とウインドウガ
ラス12との間で吸収するようにしている。以下、この相
対位置変位の吸収について詳細に説明する。
移動部材78の移動はレギユレータガイドレール80によ
ってその移動軌跡が直線と決められいる。また、移動部
材78は支持ブロツク62、軸56及び揺動部材58が一体成形
されているため、ウインドウガラス12の動きにより車両
幅方向へ移動されることがある。このため、移動部材78
とレギレータガイドレール80とは車両幅方向の相対位置
が変位することになる。そこで、本実施例では、レギユ
レータガイドレール80の屈曲部72を支持ブロツク62の内
周面に設けられた舌片74によって挟持し、この舌片74を
弾性ボール76で支持したので、舌片74及び弾性ボール76
の弾性変形により、移動部材78とレギユレータガイドレ
ール80との相対位置変位を可能とし、ウインドウガラス
12の昇降時の車両幅方向の変位が移動部材78のレギユレ
ータガイドレール80に沿った移動を妨げることがなく、
円滑に移動させることができる。
支持ブロツク62は、軸56を介してその移動力がレール
部材52へ伝達される。ここで、軸56とレール部材52との
間に介在させる揺動部材58は、車両上下方向の2点でレ
ール部材52の内周面へ当接されているので、ウインドウ
ガラス12の昇降中の回動を揺動部材58の軸56を中心とす
る回転で吸収し、この回転方向変位を移動部材78への伝
達を防止している。このため、移動部材78はレギユレー
タガイドレール80に沿って円滑に移動される。また、揺
動部材58は、ウインドウガラス12の車両前後方向の変位
に対して、レール部材52の内周面に沿って車両前後方向
へ移動し、このウインドウガラス12の車両前後方向変位
を吸収し、前記回転方向の変位と同様に移動部材78への
伝達を防止することができる。
このように、本実施例ではウインドウガラス12の移動
軌跡をガイドレール30A、30Bによって決定させ、移動部
材78とウインドウガラス12との相対位置変位をこれらの
連結するレール部材52、揺動部材58及び弾性ボール76に
よって吸収したので、ワイヤ88によって移動部材を直線
的に移動させ、この移動力をウインドウガラス12へと伝
達する。所謂ワイヤ式ウインドウレギユレータ10を用い
てウインドウガラス12を回転させながら昇降させること
ができる。このため、このウインドウレギユレータ10を
車両のサイドドアに用いることにより、サイドドアの車
両後方側下端部のR面を大きくとることが可能となり、
設計の自由度が増加する。
また、ワイヤ式ウインドウレギユレータ10であるの
で、所謂アーム式ウインドウレギユレータ(従来技術の
項を参照)に比べてウインドウガラス昇降字、ウインド
ウガラスの下端の一定位置を常に荷重点にすることがで
き、さらには重量をも軽減することができる。また、ア
ーム式ウインドウレギユレータの場合に生じるアームの
移動軌跡の確保が不要となり、サイドドアの設計の自由
度がさらに増加する。
なお、本実施例ではウインドウガラス12と移動部材78
との車両幅方向の相対位置変化を弾性ボール76の弾性変
形により吸収したが、第8図に示される如く、ループ状
の舌片90を形成し、レギユレータガイフォレール80の屈
曲部72を挟持するようにしてもよい。
また、本実施例では揺動部材58を略菱形としたが、筒
状又は球状であってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明した如く本発明に係るウインドウレギユレー
タ構造は、ワイヤ式ウインドウレギユレータにおいて、
ウインドウガラスを円弧状に移動させて車両ドアの設計
の自由度を増加させ、かつ安定した昇降を維持すること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係るウインドウレギユレータの側面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第1図
のIII−III線断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面
図、第5図は第4図V−V線断面図、第6図は第1図の
VI−VI線断面図、第7図は舌片の変形例を示す第4図に
対応する断面図である。 10……ウインドウレギユレータ、 12……ウインドウガラス、 28A、28B……ローラ、 30A、30B……ガイドレール、 36……ブラケツト、 38……案内溝、 52……レール部材、 58……揺動部材、 62……支持ブロツク、 74……舌片、 76……弾性ボール、 78……移動部材、 80……レギユレータガイドレール、 82……モータ、 88……モータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウインドウガラスの車両前後方向端縁に固
    着されたスライダをそれぞれ長手方向に車両前方若しく
    は後方の膨らむ曲線に形成されたガイドレールによって
    案内し、ワイヤによって移動部材を車両上下方向へ移動
    させることにより、ウインドウガラス下端部を支持する
    支持部材を介してウインドウガラスを回転させながら昇
    降させるウインドウレギユレータであって、前記ガイド
    レールの一方へ前記スライダの車両幅方向への移動のみ
    拘束するように収容され、前記ガイドレールの他方へ前
    記スライダの車両幅方向及び車両前後方向への移動が拘
    束されるように収容されて、前記移動部材と前記支持部
    材とが相対移動自在に連結されたことを特徴とするウイ
    ンドウレギユレータ構造。
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