JP3232434B2 - 車両用ウインドガラス昇降装置 - Google Patents

車両用ウインドガラス昇降装置

Info

Publication number
JP3232434B2
JP3232434B2 JP35376995A JP35376995A JP3232434B2 JP 3232434 B2 JP3232434 B2 JP 3232434B2 JP 35376995 A JP35376995 A JP 35376995A JP 35376995 A JP35376995 A JP 35376995A JP 3232434 B2 JP3232434 B2 JP 3232434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
regulator
window glass
vehicle body
regulator rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35376995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09184358A (ja
Inventor
雅宣 吉田
Original Assignee
日産車体株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産車体株式会社 filed Critical 日産車体株式会社
Priority to JP35376995A priority Critical patent/JP3232434B2/ja
Publication of JPH09184358A publication Critical patent/JPH09184358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3232434B2 publication Critical patent/JP3232434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤを介して昇
降駆動されるワイヤドラム式の車両用ウインドガラス昇
降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドラム式の車両用ウインド
ガラス昇降装置としては、図9に示したものが提案され
ている(実開平3−103811号公報参照)。すなわ
ち、サイドドアには上下方向に延在するレギュレータレ
ール1が設けられている。レギュレータレール1は上端
側と下端側とを図示しないブラケットを介してサイドド
アに固定される一方、キャリアプレート2を摺動自在に
支持している。キャリアプレート2は、図示しないウイ
ンドレギュレータの作動に伴い引張方向に走行するワイ
ヤ3に連結されており、前記ウインドレギュレータによ
り昇降駆動されるようになっている。また、キャリアプ
レート2には、スライドローラ4を介して車体前後方向
へ摺動自在なガイドチャンネル5が設けられており、ガ
イドチャンネル5にはウインドガラス6が固着されてい
る。なお、ウインドガラス6の両側縁は、前記レギュレ
ータレール1に沿って平行に延在する一対のガイド部
材、すなわち、フロントガイドレールとリアガイドレー
ル(共に図外)に摺接している。
【0003】そして、かかる構造では、組み付け誤差に
起因してレギュレータレール1と前記ガイド部材とが非
平行状態であり、昇降時にウインドガラス6の両側縁が
前記ガイド部材に対して車体前後方向の力で圧接する場
合には、その反力によりウインドガラス6がガイドチャ
ンネル5と共に車体前後方向へ移動する。よって、レギ
ュレータレール1に組み付け誤差が存在する場合にあっ
ても、ウインドガラス6の両側縁と前記ガイド部材との
圧接が緩和されるため、両者間の摩擦抵抗が増大するこ
となくウインドガラス6が円滑に昇降するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置にあっては、レギュレータレール1に、
前記ガイド部材に対してその延在方向に沿った軸を中心
とする回動方向の傾きが存在している場合、ウインドガ
ラス6の側縁がフロントガイドレールやリアガイドレー
ルに対して車体前後方向の力で圧接する。このため、そ
うした場合においては、依然として両者間の摩擦抵抗が
増大することによりウインドガラス6の円滑な昇降が阻
害されてしまう。従って、一定の操作力によりウインド
ガラス6を円滑に昇降させ得るためには、レギュレータ
レール1と前記ガイド部材との平行度を確保するだけで
なく、レギュレータレール1に前述した傾きを生じさせ
ないように、精度を厳しく管理しつつ組み付け作業を行
わなければならなかった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、レギュレータレール等の部材に、
異なる種類の取り付け誤差が存在する場合であっても、
一定の操作力にて、円滑にウインドガラスを昇降させる
ことを可能にした車両用ウインドガラス昇降装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、車体側に、上下方向に延在するレ
ギュレータレールが設けられ、該レギュレータレール
に、ウインドレギュレータにより駆動されて昇降するキ
ャリアプレートが支持され、該キャリアプレートにウイ
ンドガラスが取り付けられる一方、車体側に、前記レギ
ュレータレールの両側方に位置して前記ウインドガラス
の両側縁が摺動自在に内嵌するガイド部材がそれぞれ配
設された構造において、前記レギュレータレールの上端
側が、車体側に固定され略水平方向へ延在する支持レー
ルと、前記レギュレータレールに突設された支持軸と、
該支持軸の先端部に外嵌され該先端部と共に球面対偶を
なす一方、前記支持レールに転動自在に係合されたロー
ラとからなる連結手段を介して車体側に支持されたもの
とした。
【0007】かかる構成において、組み付け誤差に起因
して、レギュレータレールとガイド部材とが非平行状態
に配設されている場合、レギュレータレールに沿って昇
降するウインドガラスの側縁は、非平行状態となってい
るガイド部材に圧接する。一方、組み付け誤差に起因し
て、レギュレータレールに、その延在方向に沿った軸を
中心とする回動方向の相対的な傾きが存在している場
合、レギュレータレールに沿って昇降するウインドガラ
スの側縁は、ウインドガラスと交差する方向の力でガイ
ド部材に圧接する。
【0008】しかしながら、レギュレータレールの上端
側は、車体側に固定され略水平方向へ延在する支持レー
ルと、前記レギュレータレールに突設された支持軸と、
該支持軸の先端部に外嵌され該先端部と共に球面対偶を
なす一方、前記支持レールに転動自在に係合されたロー
ラとからなる連結手段を介して車体側に支持されてい
る。このため、レギュレータレールの上端側は、ガイド
部材へ向かう方向への移動と、上下方向に延びる軸を中
心とした回動とを許容されており、前者の場合では、ウ
インドガラスの側縁がガイド部材に圧接したことの反力
により、レギュレータレールの上端側が、圧接していな
い側のガイド部材へ向かって移動する。一方、後者の場
合では、レギュレータレールの上端側が前記傾きを修正
するように回動することとなる。したがって、組み付け
誤差に起因して、レギュレータレールとガイド部材とが
非平行状態に配設されている場合や、レギュレータレー
ルに、ガイド部材に対する相対的な傾きが存在している
場合であっても、昇降するウインドガラスの側縁とガイ
ド部材との圧接が緩和される。しかも、ウインドガラス
の側縁がガイド部材に圧接したことの反力によりレギュ
レータレールの上端側が移動又は回動する際の抵抗が極
めて小さくなる。
【0009】また、前記レギュレータレールの一端側が
前記連結手段を介して車体側に支持される一方、前記レ
ギュレータレールの他端側が弾性体を介して車体側に支
持されたものとした。かかる構成において、前述したよ
うに、レギュレータレールの一端側が移動又は回動する
ときには、弾性部材が変形することにより、レギュレー
タレールの他端側が一端側に追随して移動又は回動す
る。しかも、ウインドガラスの側縁がガイド部材に圧接
したことの反力によりレギュレータレールの一端 側が移
動又は回動する際の抵抗が極めて小さくなる。
【0010】また、前記レギュレータレールの上端側と
下端側とが、前述した連結手段を介して車体側にそれぞ
れ支持されたものとしてもよい。かかる構成では、前述
したように、レギュレータレールの上端側又は下端側の
一方が移動又は回動するとき、他方も同様に、移動又は
回動可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。すなわち、第3図に示したよう
に、自動車用ドア10は、ドア本体11とドアサッシュ
部12とから構成されており、前記ドア本体11は、車
室外側に位置するドアアウタパネル13と、車室内側に
位置するドアインナパネル14とを、周縁部においてヘ
ミング結合させた閉断面形状に形成されている。前記ド
アインナパネル14には、上下方向に延在し、上端部が
やや車体後部側Rに変位したレギュレータレール15が
設けられている。
【0012】レギュレータレール15は、その上端側と
下端側を、前記ドアインナパネル14に設けられ略水平
方向に延在する支持レール16に支持されている。支持
レール16は、図1及び図2に示すようにレギュレータ
レール15に向かって開口する断面チャンネル形状であ
って、ウエルドボルト17,17により前記ドアインナ
パネル14に固着されている。一方、レギュレータレー
ル15の裏面側には、上端側と下端側に位置して短尺状
の支持軸18が固着されている。支持軸18は支持レー
ル16に向かって突出するとともに、先端部19が略半
球状に形成されている。また先端部19には、該先端部
19と共に球面対偶をなす断面環状のローラ20が外嵌
されており、該ローラ20は支持レール16内に転動自
在に収容されている。すなわち、支持レール16と支持
軸18とローラ20とによって本発明の連結手段が構成
されており、これにより、レギュレータレール15の上
端側と下端側とが、後述するガイド部材へ向かう方向へ
の移動と、上下方向に延びる軸を中心とする回動とを許
容されている。
【0013】また、レギュレータレール15は、図1に
示したように断面略コ字状であって、両側縁には管状部
21,21が一体に成形されている。レギュレータレー
ル15内には無端状ワイヤ22が配索されており、無端
状ワイヤ22はレギュレータレール15の上下端部に軸
支された各プーリー23,24、及びレギュレータレー
ル15の側方に設けられたウインドレギュレータ25に
架装されている。レギュレータレール15の管状部2
1,21には、キャリアプレート26が摺動自在に嵌合
されており、キャリアプレート26は裏面側において前
記無端状ワイヤ22に固着されている。また、キャリア
プレート26にはウインドガラス27の下端部が固着さ
れている。
【0014】また、前記レギュレータレール15の両側
方には、前述したガイド部材である車体前部側Fに位置
するフロントガイドレール28と、該フロントガイドレ
ール28より長尺状であって、車体後部側Rに位置する
リアガイドレール29とが配設されている。この両ガイ
ドレール28,29は、前記レギュレータレール15に
対して平行となるように、前記ドアインナパネル14に
組み付け固定されており、前記フロントガイドレール2
8の上端部は、前記ドアサッシュ部12の斜状部30に
固着され、またリアガイドレール29はドアサッシュ部
12の起立延在辺31に沿って固着されている。前記両
ガイドレール28,29は断面略コ字状であって、その
内部には、適宜のラップ代をもって前記ウインドガラス
27の前部側縁27aと後部側縁27bが、各々摺動自
在に内嵌されている。
【0015】以上の構成にかかる本実施例において、ウ
インドレギュレータ25を作動させると無端状ワイヤ2
2が走行し、これによりキャリアプレート26はレギュ
レータレール15に沿って昇降する。したがって、キャ
リアプレート26に固着されたウインドガラス27も
ャリアプレート26と共にレギュレータレール15に沿
って昇降する。このとき、ウインドガラス27は、前記
両側縁27a,27bを、前記両ガイドレール28,2
9に摺接させつつ昇降することから、それぞれが前記レ
ギュレータレール15と平行状態にあれば、ウインドガ
ラス27の両側縁27a,27bが、前記両ガイドレー
ル28,29と適性なラップ代をもって摺接し、これに
よりウインドガラス27は円滑に昇降移動する。
【0016】ここで、図4に示すように、例えばレギュ
レータレール15とリアガイドレール29とが、組み付
け誤差により非平行状態となっている場合、昇降するウ
インドガラス27の後部側縁27bが、リアガイドレー
ル29に圧接してしまう。しかしながら、このときレギ
ュレータレール15は、その上端側と下端側とを前記支
持軸18を介して支持レール16に移動自在に支持され
ていることから、後部側縁27bが前記リアガイドレー
ル29に圧接すると、その反力により、支持軸18のロ
ーラ20が支持レール16内で転動することにより、レ
ギュレータレール15の上端側または下端側あるいは双
方が、フロントガイドレール28側へ移動する。
【0017】これにより、レギュレータレール15とリ
アガイドレール29の非平行状態は、前記移動により修
正される。よって、後部側縁27bとリアガイドレール
29の圧接は緩和され、両者の摩擦抵抗を増大させるこ
となく、ウインドガラス27は適切なラップ代を保持し
つつ円滑に昇降する。なお、レギュレータレール15と
フロントガイドレール28とが非平行状態に組み付けら
れた場合、さらには、レギュレータレール15と、両ガ
イドレール28,29とが非平行状態に組み付けられた
場合であっても同様にして、両ガイドレール28,29
との摩擦抵抗を増大させることなく、ウインドガラス2
7は適切なラップ代を保持しつつ円滑に昇降する。
【0018】また、上記の場合と異なり、図5に示すよ
うに、組み付け誤差に起因して、レギュレータレール1
5に、その延在方向に沿った軸を中心とする回動方向の
傾きが相対的に存在している場合、レギュレータレール
15に沿って昇降するウインドガラス27の両側縁27
a,27bは、ウインドガラス27と交差する方向の力
で前記両ガイドレール28,29に圧接する。しかしな
がら、このときレギュレータレール15の上端側と下端
側とが、前記支持レール16に、上下方向に延びる軸を
中心とする回動を可能に支持されていることから、ウイ
ンドガラス27の両側縁27a,27bの双方または一
方が前記両ガイドレール28,29の双方または一方に
圧接すると、その反力により、ローラ20に対して支持
軸18が回動し、レギュレータレール15の上端側と下
端側の双方または一方が回動する。これにより前記傾き
が修正される。
【0019】これにより、ウインドガラス27の両側縁
27a,27bの双方または一方と、前記両ガイドレー
ル28,29の双方または一方との圧接は緩和され、ウ
インドガラス27は、両ガイドレール28,29の双方
または一方との摩擦抵抗を増大させることなく、適切な
ラップ代を保持しつつ円滑に昇降する。よって、このよ
うに、組み付け誤差に起因して、レギュレータレール1
5と両ガイドレール28,29とが非平行状態に配設さ
れている場合や、レギュレータレール15に、その延在
方向に沿った軸を中心とする回動方向の傾きが相対的に
存在している場合であっても、前記ウインドレギュレー
25の操作力を増大させることなく、常に安定した操
作力をもって、ウインドガラス27の昇降を行うことが
可能となる。
【0020】また、以上のようにレギュレータレール1
5に異なる種類の組み付け誤差が存在する場合であって
も、円滑にウインドガラス27の昇降を行うことが可能
となる結果、レギュレータレール15の組み付け作業に
際しては、従来にも増して組み付け精度の管理が楽にな
り、これにより作業効率をさらに向上させることが可能
となるのである。しかも、ウインドガラス27が単にキ
ャリアプレート26に固着された構造であるため、レギ
ュレータレール15とウインドガラス27との距離を、
従来例で説明したものと比べて短くできる。よって、レ
ギュレータレール15の取り付け誤差に起因して不可避
的に生じる、ウインドガラス27の前記両側縁27a,
27bの軌道のずれ量を、従来例構造のもに比べて小さ
くすることができる。これによっても組み付け精度の管
理が楽になり、作業効率をさらに向上させることが可能
となる。
【0021】また、本実施の形態においては、前述した
連結手段が、断面チャンネル形状の支持レール16と、
レギュレータレール15に突設された支持軸18と、そ
の先端部19に外嵌され該先端部19と共に球面対偶を
なす一方、支持レール16に転動自在に係合されたロー
ラ20とからなるため、レギュレータレール15の上端
側と下端側の双方または一方が移動又は回動する際の抵
抗が極めて小さくなる。よって、前述した場合におけ
る、昇降するウインドガラス27とガイド部材との圧接
を極めて効率的に緩和させることができ、前述した効果
をより顕著なものとすることができる。なお、前述した
支持レール16、支持軸18、ローラ20以外の部材に
より本発明の連結手段を構成させるようにしても構わな
い。
【0022】また、本実施の形態においては、レギュレ
ータレール15の上端側と他端側との双方が、前述した
連結手段を介してドア本体11に支持され、両ガイドレ
ール28,29へ向かう方向の移動と、上下方向に延び
る軸を中心とした回動とを許容されたものを示したが、
これに限らず、以下に述べるような構成としても、前述
した効果を奏することができる。
【0023】すなわち、図6及び図7は、本発明の他の
実施の形態を示す図であって、レギュレータレール15
は、その上端側を図2及び図3に示したものと同一の構
成により、ドアインナパネル14に固着された支持レー
ル16に、移動及び回動を許容された状態に支持されて
いる。また、レギュレータレール15の裏面の下端側に
は、断面略L字型のレール側ブラケット41が固着され
る一方、前記ドアインナパネル14には、断面略L字型
の支持ブラケット42が固着されている。双方のブラケ
ット41,42は、両者を貫通するボルト43及びそれ
に螺合するナット44を用いて連結されており、双方の
ブラケット41,42とボルト43及びナット44の間
には、本発明の弾性部材であるゴムブッシュ45が介挿
されている。
【0024】かかる構成において、既説したものと同様
に昇降するウインドガラス27と前記両ガイドレール2
8,29とが圧接すると、その反力によりレギュレータ
レール15の上端側が移動又は回動する。またこのと
き、ゴムブッシュ45が変形するとともに、その変形可
能な範囲内においてレギュレータレール15の下端側が
上端側に追随するよう移動又は回動する。これにより、
レギュレータレール15等の取り付け誤差に起因した、
昇降するウインドガラス27と前記両ガイドレール2
8,29との圧接を緩和させることができる。
【0025】よって、本実施の形態においては、レギュ
レータレール15や前記両ガイドレール28,29に組
み付け誤差が存在する場合であっても、ゴムブッシュ4
5が変形可能な範囲内におけるレギュレータレール15
の移動量又は回動量に応じて前記誤差を吸収でき、前記
ウインドレギュレータ25の操作力を増大させることな
く、常に安定した操作力をもって、ウインドガラス27
の昇降を行うことが可能となる。また、図1〜図3に示
したものと同様の理由により、レギュレータレール15
等の組み付け作業に際しては、従来にも増して組み付け
精度の管理が楽になり、これにより作業効率をさらに向
上させることが可能となる。
【0026】なお、本実施の形態においは、レギュレー
タレール15の上端側が本発明の連結手段を介して車体
側に支持される一方、レギュレータレール15の下端側
が、前記両ブラケット41,42とゴムブッシュ45を
介して車体側に支持されたものを示したが、これとは逆
に、レギュレータレール15の上端側をゴムブッシュ4
5を介して、またその下端側を連結手段を介して車体側
に支持させるようにしてもよい。その場合でも同様の効
果が得られる。
【0027】また、図8は、本発明の他の実施の形態を
示す図であって、レギュレータレール15は、その先端
側を図2及び図3に示したものと同一の構成により、ド
アインナパネル14に固着された支持レール16に、移
動及び回動を許容された状態に支持されている。また、
レギュレータレール15の下端側は、ウエルドボルト5
1,51によりドアインナパネル14に固着された断面
ハット型の取付ブラケット52を介して車体側に支持さ
れている。かかる構成においては、先に説明したよう
に、昇降するウインドガラス27と前記両ガイドレール
28,29とが圧接すると、その反力によりレギュレー
タレール15の上端側は、取付ブラケット52とレギュ
レータレール15の剛性の許す範囲で移動又は回動す
る。これにより、昇降するウインドガラス27と前記両
ガイドレール28,29との圧接を緩和させることがで
きる。
【0028】よって、本実施の形態においては、レギュ
レータレール15や前記両ガイドレール28,29に組
み付け誤差が存在する場合であっても、取付ブラケット
52とレギュレータレール15の剛性が許す範囲内にお
けるその上端側の移動量又は回動量に応じて前記誤差を
吸収でき、前記ウインドレギュレータ25の操作力を増
大させることなく、常に安定した操作力をもって、ウイ
ンドガラス27の昇降を行うことが可能となる。また、
図1〜図3に示したものと同様の理由により、レギュレ
ータレール15等の組み付け作業に際しては、従来にも
増して組み付け精度の管理が楽になり、これにより作業
効率をさらに向上させることが可能となる。
【0029】なお、前述した各実施の形態においては、
ドア本体11とドアサッシュ部12を一体にプレス成形
したいわゆるフルドアの例を示したが、別に成形したド
アサッシュをドア本体にとりつけ、このドアサッシュを
ガイドレール28,29の代わりにガイド部材として前
記ウインドガラスを昇降させる構成であっても、本発明
の適用は可能であり、また、自動車用ドア10に設けら
れたウインドガラスを昇降させる構造のみならず、車体
に設けられたウインドガラスを昇降させる構造において
も、本発明を適用し得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
レギュレータレールの上端側が、車体側に固定され略水
平方向へ延在する支持レールと、前記レギュレータレー
ルに突設された支持軸と、該支持軸の先端部に外嵌され
該先端部と共に球面対偶をなす一方、前記支持レールに
転動自在に係合されたローラとからなる連結手段を介し
て車体側に支持されたことから、組み付け誤差に起因し
て、レギュレータレールとガイド部材とが非平行状態に
配設され、又はレギュレータレールに、その延在方向に
沿った軸を中心とする回動方向の相対的な傾きが存在し
ている場合であっても、ウインドガラスの側縁がガイド
部材に圧接したときの反力によって、前者の場合にあっ
てはレギュレータレールの上端側が、圧接していない側
のガイド部材へ向かって移動することにより、また後者
の場合にあっては、前記傾きを修正する方向に回動する
ことにより、昇降するウインドガラスの側縁とガイド部
材との圧接が緩和される。しかもウインドガラスの側縁
がガイド部材に圧接したことの反力によりレギュレータ
レールの上端側が移動又は回動する際の抵抗が極めて小
さくなる。
【0031】よって、レギュレータレールとガイド部材
とが非平行状態に配設されている場合のみならず、レギ
ュレータレールに、その延在方向に沿った軸を中心とす
る回動方向の傾きが相対的に存在していた場合において
も、ウインドレギュレータの操作力を増大させることな
く、常に安定した操作力をもって、円滑にウインドガラ
スの昇降を行うことが可能となる。また、このようにレ
ギュレータレール等の部材に異なる種類の組み付け誤差
が存在する場合であっても、円滑にウインドガラスの昇
降を行うことが可能となる結果、レギュレータレールの
組み付け作業に際しては、従来にも増して組み付け精度
の管理が楽になり、これにより作業効率をさらに向上さ
せることが可能となるのである。
【0032】また、レギュレータレールの一端側が上記
連結手段を介して車体側に支持される一方、その他端側
が弾性体を介して車体側に支持されたものでは、レギュ
レータレールの一端側が移動又は回動するとき、弾性部
材の変形により、その他端側が一端側に追随するよう移
動又は回動する。よって、前述した場合における、昇降
するウインドガラスの側縁とガイド部材との圧接を、弾
性部材が変形可能な範囲内で緩和させることができ、前
述した効果が顕著なものとなる。
【0033】また、レギュレータレールの上端側と下端
側とが、前記連結手段を介して車体側にそれぞれ支持さ
れたものとすれば、レギュレータレールの上端側が移動
又は回動するとき、レギュレータレールの下端側も上端
側と同様に、移動又は回動することができる。よって、
前述した場合における、昇降するウインドガラスの側縁
とガイド部材との圧接をより効率的に緩和させることが
でき、前述した効果がさらに顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるレギュレータレ
ールの車体側への取付部分を示す分解斜視図である。
【図2】同レギュレータレールの取付部分を示す一部断
面図である。
【図3】同実施の形態の全体を示す一部破断側面図であ
る。
【図4】同実施の形態におけるレギュレータレールの移
動時の動作を示す模式図である。
【図5】同実施の形態におけるレギュレータレールの回
動時の動作を示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施の形態におけるレギュレータ
レールを示す外観図である。
【図7】図6のレギュレータレールの下端側と車体側と
の取付部分を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態におけるレギュレータ
レールを示す外観図である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ドア本体 15 レギュレータレール 16 支持レール(連結手段) 18 支持軸(連結手段) 19 先端部 20 ローラ(連結手段) 25 ウインドレギュレータ 26 キャリアプレート 27 ウインドガラス 27a 前部側縁 27b 後部側縁 28 フロントガイドレール(ガイド部材) 29 リアガイドレール(ガイド部材) 45 ゴムブッシュ(弾性部材)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に、上下方向に延在するレギュレ
    ータレールが設けられ、該レギュレータレールに、ウイ
    ンドレギュレータにより駆動されて昇降するキャリアプ
    レートが支持され、該キャリアプレートにウインドガラ
    スが取り付けられる一方、車体側に、前記レギュレータ
    レールの両側方に位置して前記ウインドガラスの両側縁
    が摺動自在に内嵌するガイド部材がそれぞれ配設された
    構造において、 前記レギュレータレールの上端側が、車体側に固定され
    略水平方向へ延在する支持レールと、前記レギュレータ
    レールに突設された支持軸と、該支持軸の先端部に外嵌
    され該先端部と共に球面対偶をなす一方、前記支持レー
    ルに転動自在に係合されたローラとからなる連結手段を
    介して車体側に支持されたことを特徴とする車両用ウイ
    ンドガラス昇降装置。
  2. 【請求項2】 車体側に、上下方向に延在するレギュレ
    ータレールが設けられ、該レギュレータレールに、ウイ
    ンドレギュレータにより駆動されて昇降するキャリアプ
    レートが支持され、該キャリアプレートにウインドガラ
    スが取り付けられる一方、車体側に、前記レギュレータ
    レールの両側方に位置して前記ウインドガラスの両側縁
    が摺動自在に内嵌するガイド部材がそれぞれ配設された
    構造において、 前記レギュレータレールの一端側が、車体側に固定され
    略水平方向へ延在する支持レールと、前記レギュレータ
    レールに突設された支持軸と、該支持軸の先端部に外嵌
    され該先端部と共に球面対偶をなす一方、前記支持レー
    ルに転動自在に係合されたローラとからなる連結手段を
    介して車体側に支持され、かつ前記レギュレータレール
    の他端側が、弾性体を介して車体側に支持されたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用ウインドガラス昇降装
    置。
  3. 【請求項3】 車体側に、上下方向に延在するレギュレ
    ータレールが設けられ、該レギュレータレールに、ウイ
    ンドレギュレータにより駆動されて昇降するキャリアプ
    レートが支持され、該キャリアプレートにウインドガラ
    スが取り付けられる一方、車体側に、前記レギュレータ
    レールの両側方に位置して前記ウインドガラスの両側縁
    が摺動自在に内嵌するガイド部材がそれぞれ配設された
    構造において、 前記レギュレータレールの上端側と下端側とが、車体側
    に固定され略水平方向へ延在する支持レールと、前記レ
    ギュレータレールに突設された支持軸と、該支持軸の先
    端部に外嵌され該先端部と共に球面対偶をなす一方、前
    記支持レールに転動自在に係合されたローラとからなる
    連結手段を介して車体側にそれぞれ支持されたことを特
    徴とする車両用ウインドガラス昇降装置。
JP35376995A 1995-12-29 1995-12-29 車両用ウインドガラス昇降装置 Expired - Fee Related JP3232434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35376995A JP3232434B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 車両用ウインドガラス昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35376995A JP3232434B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 車両用ウインドガラス昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09184358A JPH09184358A (ja) 1997-07-15
JP3232434B2 true JP3232434B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=18433096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35376995A Expired - Fee Related JP3232434B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 車両用ウインドガラス昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3232434B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100957104B1 (ko) * 2008-08-14 2010-05-13 현대자동차주식회사 윈도우 글라스 승강장치
DE102009042350A1 (de) * 2009-09-18 2011-03-24 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Hallstadt Fensterheberbaugruppe und Montageverfahren für eine Fensterheberbaugruppe

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09184358A (ja) 1997-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62189282A (ja) 自動車用サツシユレスドアのウインドウレギユレ−タ
US5782038A (en) Window regulator
JPH0423715B2 (ja)
JPH0341364B2 (ja)
JP3232434B2 (ja) 車両用ウインドガラス昇降装置
JPH0681537A (ja) 窓ガラス角度調節装置
JP3407907B2 (ja) 自動車の可動ルーフ装置
KR20200073649A (ko) 차량의 도어 글래스 어셈블리
JPH0439984Y2 (ja)
JPH0538225Y2 (ja)
JPH0324954B2 (ja)
JPH0323016Y2 (ja)
CN219076972U (zh) 天窗机械组及天窗装置
JPH0636978Y2 (ja) 車両用ドアのウインドレギュレータ構造
JPH0720304Y2 (ja) 車両のドアガラス支持構造
JP2765418B2 (ja) 車両用ドアの昇降機構
JPH0311341Y2 (ja)
JP3781359B2 (ja) 車両用ドア
JP3199453B2 (ja) ポップアップルーフ装置
JPH0515876B2 (ja)
JPH0323708B2 (ja)
JPH0343355Y2 (ja)
JPH0717244A (ja) ウインドウパネルの昇降装置
JPS62191219A (ja) アウタスライドル−フ装置
JPH04132175U (ja) 車両の窓ガラス昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees