JP2654151B2 - シクロヘキサンジカルボン酸類の製造方法 - Google Patents

シクロヘキサンジカルボン酸類の製造方法

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JP2654151B2 JP63328908A JP32890888A JP2654151B2 JP 2654151 B2 JP2654151 B2 JP 2654151B2 JP 63328908 A JP63328908 A JP 63328908A JP 32890888 A JP32890888 A JP 32890888A JP 2654151 B2 JP2654151 B2 JP 2654151B2
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シクロへキサンジカルボン酸類の製造方法
に関するものである。より詳しくは、4−シアノシクロ
ヘキセン(以下、CCHと略する。)のシアン化水素化お
よび分別蒸留により製造される1,3−および1,4−ジシア
ノシクロヘキサン(以下、1,3DCHおよび1,4−DCHと略
し、DCH類と総称する。)を加水分解することによる工
業的に経済的な新規な1,3−および1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸類(以下、1,3−CHCおよび1,4−CHCと略
し、CHC類と総称する。)の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、CHC類の製法としては、イソフタル酸ジメチ
ルエステルの接触還元と加水分解により、1,3−CHCを得
る方法(ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティ;J.Amer.Chem.Soc.,74,5785(195
2))。テレフタル酸塩の還元により1,4−CHCを得る
方法(特公昭50−10581号)。アクリル酸と1,3−ブタ
ジエンカルボン酸との縮合物を水素化し、1,3−CHCを得
る方法(ケミッシェ・ベリッヒテ;Chem.Ber.,86,1312
(1953))等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来法に掲げた,は核水添を行っているた
め、高圧水素が必要であり、装置等の建設費が莫大とな
る。また、高価な貴金属触媒を用いるため取扱上の損
失、再生等による経費が多大となる。
一方、の製法では、1,3−ブタジエンカルボン酸の
入手が困難であるため、工業的には好ましくない。
このように従来法では、工業的に経済的にCHC類を得
ることは困難であると考えられていた。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明者らは、工業的に効率的に、かつ、経済的に新
規CHC類を製造する方法を確立せんと鋭意検討した結
果、CCHのシアン化水素化を特定の触媒および特定の反
応条件下で行うことによってのみ高収率で得られるDCH
類を分別蒸留によって精製した後、加水分解を行うこと
によって、初めて1,4−CHCおよび1,3−CHCを成分とす
る、新規CHC類の製造方法を見出し、さらに研究を重ね
て、高収率で、かつ工業的に効率的、経済的にCHC類を
製造することが可能となり、本発明を完成させるに至っ
た すなわち、本発明は、ゼロ価ニッケル錯体触媒の存在
下にCCHをシアン化水素と反応させ、次いで該反応液を
分別蒸留することにより得られるDCH類を加水分解する
ことを特徴とするCHC類の製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるDCH類は、CCHのシアン化水素化に
おいて、例えば「ジシアノシクロヘキサン類の製造方
法:特願昭63−294071号(特開平2−142762号公報)」
に記載されたような特定のゼロ価ニッケル錯体と助触媒
を用い、特定の反応条件下において製造されたDCH類を
分別蒸留によって精製されたものを使用することができ
る。
上記特許出願されたCCHのシアン化水素化法とは、一
般式(I) Ni〔(A)(B)(C)(D)〕 (I) で表されるゼロ価ニッケル錯体(式中、A,B,C,Dは同じ
もの又は異なるものであってもよい一般式(II) P(x)(y)(z) (II) を有する中性配位子を示し、Pは燐原子、x,y,zは、式O
Rで示されるものとし、Rは炭素数18以下のアルキル基
および炭素数18以下のアリール基からなる群より選択さ
れるものを示す。)と反応を促進する量の助触媒の存在
下、仕込みゼロ価ニッケル錯体に対する助触媒およびCC
Hのモル比を0.05〜50および150〜2000の範囲、CCHに対
するシアン化水素のモル比を0.05〜1.20の範囲、溶媒を
CCHに対し0.4重量比以下とし、また、仕込みゼロ価ニッ
ケル錯体に対し、シアン化水素供給速度を10〜120モル
比/時間の範囲でシアン化水素化させるものである。
該シアン化水素化により、シス体/トランス体=1〜
3モル比の1,3−DCHおよびシス体/トランス体=0.3〜
0.4モル比の1,4−DCHを成分とするDCH類が高収率で工業
的に、効率的、経済的に製造される。本発明における加
水分解は、アルカリもしくは酸によって行われる。アル
カリ加水分解に使用される水酸化物は、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジ
ウム、水酸化セシウム等のアルカリ金属水酸化物および
水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム等のアル
カリ土類金属水酸化物から選ばれる少なくとも一種の水
酸化物である。特に好ましい水酸化物は、経済的にも水
酸化ナトリウムである。
水酸化物の使用量は、塩基当量がDCH類のニトリル当
量に対し、0.5〜2比、好ましくは1〜1.5比の範囲であ
る。
アルカリ加水分解温度は、通常50〜200℃の範囲で行
われるが、好ましくは70〜150℃の範囲である。
一方、酸加水分解に使用される触媒は、塩酸、硫酸、
燐酸、硝酸等の鉱酸および沃化水素酸、臭化水素酸、弗
化水素酸等である。特に塩酸、硫酸が好ましい。
鉱酸はDCH類に対し、通常1〜20モル比の範囲で、5
〜75重量%の水溶液として使用されるのが良い。また、
酸加水分解温度は通常70〜200℃、好ましくは90〜170℃
の範囲である。
本発明による好ましい実施態様例は次のとおりであ
る。
CCHのシアン化水素化終了液から分別蒸留によって得
られたDCH類を、水酸化物もしくは鉱酸等の水溶液と共
に所定量を反応器に仕込み、常圧下、還流・撹拌下、2
〜24時間加水分解を行う。反応終了液は、アルカリ加水
分解された反応液の場合には、酸によって液性を中性に
することによって、CHC類を結晶として析出させること
が可能であり、場合によっては、さらに濃縮することに
より収量を増加させることも十分可能である。
一方、酸加水分解による場合の反応液は、反応の進行
と共に目的のCHC類が徐々に析出してくるため、冷却す
ることによって容易にCHC類の結晶を高収率で得ること
が可能である。
かくして、本発明によれば、1,3−DCHおよび1,4−DCH
を主成分とするDCH類の加水分解により、相当する1,3−
CHCおよび1,4−CHCを成分とするCHC類を高収率で工業的
に効率的、かつ経済的に製造し得ることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明す
る。本実施例に記載された分析法は高速液体クロマトグ
ラフィーによった。
(DCH類の合成例) 撹拌機、温度計、ガス導入管、冷却器等を備えた50ml
ガラス製丸底フラスコに、CCH18.8g、テトラキス(トリ
フェニルホスファイト)ニッケル0.6g、塩化亜鉛0.3g、
トリフェニルホスファイト2.4gを仕込み、撹拌下、反応
器の内容物を75℃に保ち、窒素希釈された42モル%濃度
のシアン化水素ガスを17.7ミリモル/時間の速度で反応
器に7時間供給した。
その後、反応液を冷却し、分析した結果、CCH転化率6
4.9%、1,3−DCH選択率61・2%、1,4−DCH選択率33.8
%であった。
この反応液に水および酢酸エチルをそれぞれ50g加
え、撹拌下、5時間放置させた後、有機層を分離し、酢
酸エチルを蒸発させた後、窒素吹き込み口、温度計、圧
力計およびリービッヒコンデンサーを備えた釜内容積25
mlの蒸留装置に仕込み、圧力0.5〜1mmHg、温度120〜130
℃の留分のDCH類を14.5g得た。DCH類は1,3−DCHを64.4
%、1,4−DCHを35.6%含んでいた。
実施例1 マグネット、還流冷却器、温度計を備えた50mlガラス
製丸底フラスコ中に合成例で得られたDCH類4.02g(30ミ
リモル)および10重量%水酸化ナトリウム水溶液28.8g
(72ミリモル)を仕込み、加熱し、撹拌、還流下、4時
間加水分解させた。反応液を冷却し、分析した結果。1,
3−CHC64.4%、1,4−CHC35.6%を含むCHC類が収率96%
で生成していた。
実施例2 実施例1と同様の反応装置に、合成例で得られたDCH
類4.02gおよび15重量%塩酸25gを仕込み、加熱し、撹
拌、還流下、20時間加水分解させた。反応液を減圧下で
50%濃縮し、濾別することにより、純度99%のCHC類を
4.76g得た。このCHC類は1,3−CHCが64.4%、1,4−CHCが
35.6%の組成であり、結晶収率は91.3%あった。
実施例3 実施例2において、塩酸を50重量%硫酸20gに、ま
た、還流下を120℃に変えること以外は、全く実施例2
と同じ仕込みで、同様に加水分解させた。反応液を冷却
し、濾別することにより、純度99%のCHC類の結晶を4.4
9g得た。CHC類の結晶収率は86.1%であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、工業的に入手容易なアクリロニトリ
ルおよびブタジエンより製造されるCCHのシアン化水素
化、分別蒸留により高収率で得られるDCH類を加水分解
させることにより、初めて1,3−CHCおよび1,4−CHCを主
成分とする目的の新規CHC類を高収率および高純度で製
造することができるため、非常に工業的に効率的、かつ
経済的な新規CHC類の製造方法である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼロ価ニッケル錯帯媒体の存在下に4−シ
    アノシクロヘキセンをシアン化水素と反応させ、次いで
    該反応液を分別蒸留することにより得られるジシアノシ
    クロヘキサンを加水分解することを特徴とするシクロヘ
    キサンジカルボン酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101421748B1 (ko) * 2006-06-09 2014-08-13 로디아 오퍼레이션스 니트릴 화합물을 카르복실산 및 상응하는 에스테르로 전환하는 방법

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