JP2603872B2 - チオジアルキルカルボン酸の製造法 - Google Patents
チオジアルキルカルボン酸の製造法Info
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- JP2603872B2 JP2603872B2 JP1308649A JP30864989A JP2603872B2 JP 2603872 B2 JP2603872 B2 JP 2603872B2 JP 1308649 A JP1308649 A JP 1308649A JP 30864989 A JP30864989 A JP 30864989A JP 2603872 B2 JP2603872 B2 JP 2603872B2
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- acid
- thiodialkylcarboxylic
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C323/00—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
- C07C323/50—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C323/51—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
- C07C323/52—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
-
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C319/00—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
- C07C319/02—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols
- C07C319/12—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols by reactions not involving the formation of mercapto groups
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、有機高分子樹脂の添加剤の中間原料として
有用なチオジアルキルカルボン酸の製造法に関する。
有用なチオジアルキルカルボン酸の製造法に関する。
(従来の技術及び解決するための課題) 従来、チオジアルキルニトリルからチオジアルキルカ
ルボン酸を製造する方法としては、松田ら(石油学会誌
第9巻38(1966))の方法や特開昭58−21662号に記載
された方法が知られている。前者による方法は、チオジ
アクリルニトリルを苛性ソーダを用い加水分解させてチ
オジアルキルカルボン酸を得るが、その収率は70〜75%
であり、また、硫黄触媒の存在下で苛性ソーダによる加
水分解反応させてチオジアルキルカルボン酸を得る後者
方法を行ったところ80〜85%程度の収率を得ることが出
来た。しかし、工学的製造法としては、満足できる製造
法とは言い難い。
ルボン酸を製造する方法としては、松田ら(石油学会誌
第9巻38(1966))の方法や特開昭58−21662号に記載
された方法が知られている。前者による方法は、チオジ
アクリルニトリルを苛性ソーダを用い加水分解させてチ
オジアルキルカルボン酸を得るが、その収率は70〜75%
であり、また、硫黄触媒の存在下で苛性ソーダによる加
水分解反応させてチオジアルキルカルボン酸を得る後者
方法を行ったところ80〜85%程度の収率を得ることが出
来た。しかし、工学的製造法としては、満足できる製造
法とは言い難い。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、更に高収率を得られる製造法について
鋭意検討を重ねた結果、一般式(I) で表されるチオジアルキルカルボン酸は鉱酸の存在下で
チオジアルキルニトリルを加水分解させることによって
高収率で得られることを見いだし課題を解決することが
出来た。
鋭意検討を重ねた結果、一般式(I) で表されるチオジアルキルカルボン酸は鉱酸の存在下で
チオジアルキルニトリルを加水分解させることによって
高収率で得られることを見いだし課題を解決することが
出来た。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられるチオジアルキルニトリルとして
は、例えば、チオジプロピオニトリル、チオジブチルニ
トリル、チオジペンチルニトリル等が挙げられる。加水
分解反応時に促進剤として添加される鉱酸としては、塩
酸、硫酸、リン酸などがあるが反応速度等を勘案すると
塩酸を用いるのが好ましい。使用する酸の量は、原料で
あるチオジアルキルニトリル1モルに対して2.2〜10.0
モルの範囲がよく、好ましくは3.0〜5.0モルの使用量が
良い。使用する酸の量が少ないと反応時間が長くなり設
備効率が悪くなる。反対に使用する酸の量が多くなれ
ば、チオジアルキルカルボン酸のコストが高くなるので
好ましくない。加水分解時の反応温度については、90〜
120℃の範囲が好ましい。反応温度が低いと反応時間が
長くなり、また、反応温度を高くすれば反応時間は短く
できるが、そのためには加圧してやらねばならず設備費
が上昇する。
は、例えば、チオジプロピオニトリル、チオジブチルニ
トリル、チオジペンチルニトリル等が挙げられる。加水
分解反応時に促進剤として添加される鉱酸としては、塩
酸、硫酸、リン酸などがあるが反応速度等を勘案すると
塩酸を用いるのが好ましい。使用する酸の量は、原料で
あるチオジアルキルニトリル1モルに対して2.2〜10.0
モルの範囲がよく、好ましくは3.0〜5.0モルの使用量が
良い。使用する酸の量が少ないと反応時間が長くなり設
備効率が悪くなる。反対に使用する酸の量が多くなれ
ば、チオジアルキルカルボン酸のコストが高くなるので
好ましくない。加水分解時の反応温度については、90〜
120℃の範囲が好ましい。反応温度が低いと反応時間が
長くなり、また、反応温度を高くすれば反応時間は短く
できるが、そのためには加圧してやらねばならず設備費
が上昇する。
このようにして得られた反応液には、95%を超える収
率でチオジアルキルカルボン酸が生成していることが明
らかになった。
率でチオジアルキルカルボン酸が生成していることが明
らかになった。
(発明の効果) 以上のように、チオジアルキルニトリルから加水分解
反応によりチオジカルボン酸を製造するに際し、加水分
解反応の促進剤として鉱酸を用いることにより95%を超
える収率が得られることが明らかになり、従来のアルカ
リでの加水分解による収率に比べて大幅な改善が認めら
れた。
反応によりチオジカルボン酸を製造するに際し、加水分
解反応の促進剤として鉱酸を用いることにより95%を超
える収率が得られることが明らかになり、従来のアルカ
リでの加水分解による収率に比べて大幅な改善が認めら
れた。
(実施例) 次に本発明によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1 還流器、温度計を装備した1l4ツ口フラスコにチオジ
プロピオニトリル266.0g(1.9モル)、35%HCl720.0g
(6.9モル)、水360.0gを仕込み〜108℃まで徐々に昇温
した。この後、108〜110℃で還流させながら6時間加熱
反応して加水分解反応を終了した。反応粗液を一部サン
プリングして高速液体クロマトグラフィーで分析した結
果、98%の収率でチオジプロピオン酸が生成していた。
さらに、反応粗液を10℃まで冷却し、チオジプロピオン
酸を析出させた後、ろ別し、水洗後減圧乾燥機で脱水
し、312.0gの白色結晶を得た、(単離収率92%)m.p.13
0〜132℃
プロピオニトリル266.0g(1.9モル)、35%HCl720.0g
(6.9モル)、水360.0gを仕込み〜108℃まで徐々に昇温
した。この後、108〜110℃で還流させながら6時間加熱
反応して加水分解反応を終了した。反応粗液を一部サン
プリングして高速液体クロマトグラフィーで分析した結
果、98%の収率でチオジプロピオン酸が生成していた。
さらに、反応粗液を10℃まで冷却し、チオジプロピオン
酸を析出させた後、ろ別し、水洗後減圧乾燥機で脱水
し、312.0gの白色結晶を得た、(単離収率92%)m.p.13
0〜132℃
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、R1,R2は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル
基、nは0〜3の整数を示す。) で表されるチオジアルキルカルボン酸を製造するに鉱酸
の存在下でチオジアルキルニトリルを加水分解させるこ
とを特徴とするチオジアルキルカルボン酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308649A JP2603872B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | チオジアルキルカルボン酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308649A JP2603872B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | チオジアルキルカルボン酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03169850A JPH03169850A (ja) | 1991-07-23 |
JP2603872B2 true JP2603872B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17983611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1308649A Expired - Lifetime JP2603872B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | チオジアルキルカルボン酸の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603872B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105061274A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-11-18 | 山西其右建材科技有限公司 | 硫代二丙酸的制备方法 |
CN114890925A (zh) * | 2022-05-10 | 2022-08-12 | 天津力生化工有限公司 | 硫代二丙酸生产过程中抑制丙烯酸聚合物产生的生产工艺 |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP1308649A patent/JP2603872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03169850A (ja) | 1991-07-23 |
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