JPH062716B2 - 芳香族第二級アミノ化合物の製造方法 - Google Patents
芳香族第二級アミノ化合物の製造方法Info
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- JPH062716B2 JPH062716B2 JP60134689A JP13468985A JPH062716B2 JP H062716 B2 JPH062716 B2 JP H062716B2 JP 60134689 A JP60134689 A JP 60134689A JP 13468985 A JP13468985 A JP 13468985A JP H062716 B2 JPH062716 B2 JP H062716B2
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- Japan
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- catalyst
- secondary amino
- amino compound
- reaction
- aromatic secondary
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族第二級アミノ化合物の製造方法に関する
ものである。
ものである。
すなわち本発明は、一般式(I): (式中Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又
は低級アルコキシ基を表わし、nは1乃至3の整数であ
る) で表わされるアニリン類と一般式(II): ROH (II) (式中Rはアルキル基、又はフェニル基を表わす) で表わされるアルコール類とを亜鉛(Zn)、カドミウ
ム(Cd)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)の中か
ら選ばれた少くとも二種の金属酸化物と酸化マグネシウ
ムを含有する触媒の存在下で反応させることを特徴とす
る一般式(III): (式中X、n及びRは前記と同じ意味を表わす)で表わ
される芳香族第二級アミノ化合物の製造方法に関する。
は低級アルコキシ基を表わし、nは1乃至3の整数であ
る) で表わされるアニリン類と一般式(II): ROH (II) (式中Rはアルキル基、又はフェニル基を表わす) で表わされるアルコール類とを亜鉛(Zn)、カドミウ
ム(Cd)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)の中か
ら選ばれた少くとも二種の金属酸化物と酸化マグネシウ
ムを含有する触媒の存在下で反応させることを特徴とす
る一般式(III): (式中X、n及びRは前記と同じ意味を表わす)で表わ
される芳香族第二級アミノ化合物の製造方法に関する。
一般にアニリン類とアルコール類とを種々の触媒の存在
下で反応させてN−アルキル化およびN−アリール化を
行なうことはよく知られており、たとえば硫酸触媒法
(ユニットプロセス・インオーガニックケミストリー,
第850頁,1958年)、濃燐酸触媒法(米国特許第2991
311号)、アルミナ触媒法(ヘミッシェス・チェントラ
ブルプラット,第2579頁,1953年)等が挙げられる。し
かしながらこれらの方法は、いづれも高分子タール様物
質が副生するため目的物の収量の低下を招くのみなら
ず、特に硫酸および濃燐酸触媒法においては、触媒の取
り扱い、生成物の分離および精製が困難であって、工業
的規模の製造においては、非常に複雑な工程となって諸
設備が高価となり、またアルミナ触媒法においても特に
エーテル類が副生し、その結果アルコールの回収分離工
程における設備費が更に高価になる。またマグネシア触
媒法(米国特許第3558706号)があるが、この場合、反
応温度が高い上転化率が低く工業的に不利である。
下で反応させてN−アルキル化およびN−アリール化を
行なうことはよく知られており、たとえば硫酸触媒法
(ユニットプロセス・インオーガニックケミストリー,
第850頁,1958年)、濃燐酸触媒法(米国特許第2991
311号)、アルミナ触媒法(ヘミッシェス・チェントラ
ブルプラット,第2579頁,1953年)等が挙げられる。し
かしながらこれらの方法は、いづれも高分子タール様物
質が副生するため目的物の収量の低下を招くのみなら
ず、特に硫酸および濃燐酸触媒法においては、触媒の取
り扱い、生成物の分離および精製が困難であって、工業
的規模の製造においては、非常に複雑な工程となって諸
設備が高価となり、またアルミナ触媒法においても特に
エーテル類が副生し、その結果アルコールの回収分離工
程における設備費が更に高価になる。またマグネシア触
媒法(米国特許第3558706号)があるが、この場合、反
応温度が高い上転化率が低く工業的に不利である。
本発明者らは触媒の取扱いが容易で高分子タール様物質
およびエーテル類の副生がなく比較的低温において好収
率で選択的にアニリン類をN−モノアルキル化及びN−
モノアリール化する方法を検討した結果、Zn、Cd、Al、
Feの中から選ばれた少くとも二種の金属の酸化物と酸化
マグネシウムを含有する触媒を使用する方法が、触媒の
活性も優れ触媒の調製および取扱いが容易であり、再焼
成により再生が可能であるという経済的且つ工業的に有
利で優れたものであることを見い出し、本発明の方法を
完成した。
およびエーテル類の副生がなく比較的低温において好収
率で選択的にアニリン類をN−モノアルキル化及びN−
モノアリール化する方法を検討した結果、Zn、Cd、Al、
Feの中から選ばれた少くとも二種の金属の酸化物と酸化
マグネシウムを含有する触媒を使用する方法が、触媒の
活性も優れ触媒の調製および取扱いが容易であり、再焼
成により再生が可能であるという経済的且つ工業的に有
利で優れたものであることを見い出し、本発明の方法を
完成した。
本発明の方法で使用する金属酸化物触媒はZn、Cd、Al、
Feの中から選ばれた少くとも二種の金属の酸化物と酸化
マグネシウムを含有する。この場合の酸化マグネシウム
と他の酸化物の合計との割合はモル比で1:0.01〜
1であることが望ましい。
Feの中から選ばれた少くとも二種の金属の酸化物と酸化
マグネシウムを含有する。この場合の酸化マグネシウム
と他の酸化物の合計との割合はモル比で1:0.01〜
1であることが望ましい。
これらの触媒中、好ましい組合せの例としてはMgO−ZnO
−Al2O3,MgO−CdO−Al2O3,MgO−ZnO−Fe2O3,MgO−Cd
O−Fe2O3が挙げられる。
−Al2O3,MgO−CdO−Al2O3,MgO−ZnO−Fe2O3,MgO−Cd
O−Fe2O3が挙げられる。
これらの触媒は、公知の方法に従い、例えば次のように
して調製される。成分元素の可溶性塩(例えばMgO−ZnO
−Al2O3系を得る場合にあっては、硝酸マグネシウム、
硝酸亜鉛、硝酸アルミニウム)の水溶液を混合し、アル
カリを加えて沈澱を得る。得られた沈澱を充分に水洗後
乾燥し、例えば空気中で300〜800℃で2時間焼成
した後、破砕ないし打錠により触媒を調製する。この場
合触媒を不活性な担体に担持させてもよいし、担体に担
持させなくも良い。
して調製される。成分元素の可溶性塩(例えばMgO−ZnO
−Al2O3系を得る場合にあっては、硝酸マグネシウム、
硝酸亜鉛、硝酸アルミニウム)の水溶液を混合し、アル
カリを加えて沈澱を得る。得られた沈澱を充分に水洗後
乾燥し、例えば空気中で300〜800℃で2時間焼成
した後、破砕ないし打錠により触媒を調製する。この場
合触媒を不活性な担体に担持させてもよいし、担体に担
持させなくも良い。
本発明の方法における反応の様式としては、加圧接触法
又は気相接触法のどちらでも、その目標を達成できる
が、気相接触法は反応が連続的に実施できる点でより好
ましい。
又は気相接触法のどちらでも、その目標を達成できる
が、気相接触法は反応が連続的に実施できる点でより好
ましい。
又、アニリン類に対するアルコール類のモル比は0.1倍
モル以上であればよいが、好ましくは0.5〜10倍モル
である。
モル以上であればよいが、好ましくは0.5〜10倍モル
である。
又、反応温度は150〜450℃の範囲が好ましく、反応は、
水素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、窒
素ガスの存在下、又は不存在下で行なわれる。
水素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、窒
素ガスの存在下、又は不存在下で行なわれる。
反応により活性の低下した触媒は熱した空気を送ること
により再生できる。
により再生できる。
反応終了後は副生した水層を分液し、油層を分留すると
目的物が得られるが、必要があれば再結晶法、カラムク
ロマトグラフィ法等の方法によってさらに精製すること
も可能である。
目的物が得られるが、必要があれば再結晶法、カラムク
ロマトグラフィ法等の方法によってさらに精製すること
も可能である。
このようにして得られる芳香族第二級アミノ化合物は、
一般化学工業における中間体、特に医薬、農薬等の中間
体として有用である。
一般化学工業における中間体、特に医薬、農薬等の中間
体として有用である。
次に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1: 硝酸マグネシウム82重量部、硝酸亜鉛5重量部、硝酸
アルミニウム13重量部の混合水溶液に撹拌下、アンモ
ニア水を理論量1.05〜1.1倍加え沈澱を得た。沈澱を充
分水洗乾燥し、550℃で5時間焼成して目的の触媒を
得た(酸化物モル比MgO:ZnO:Al2O3=90:5:5)。
アルミニウム13重量部の混合水溶液に撹拌下、アンモ
ニア水を理論量1.05〜1.1倍加え沈澱を得た。沈澱を充
分水洗乾燥し、550℃で5時間焼成して目的の触媒を
得た(酸化物モル比MgO:ZnO:Al2O3=90:5:5)。
内径3mmのガラス製気相接触用反応管に前記触媒1gを
充填し320℃に加熱する。次に反応管に窒素を20ml
/分の速度で通じながら蒸発器にアニリン1重量部とメ
タノール1重量部よりなる混合液を6.5g/時間の速度
で注入した。発生した混合蒸気は反応管中の触媒と接触
して反応しながら留出する。反応開始後5時間迄の反応
物を採取しガスクロマトグラフィーで分析したところN
−メチルアニリンのみが検出され、転化率はアニリン基
準で94.3%であった。
充填し320℃に加熱する。次に反応管に窒素を20ml
/分の速度で通じながら蒸発器にアニリン1重量部とメ
タノール1重量部よりなる混合液を6.5g/時間の速度
で注入した。発生した混合蒸気は反応管中の触媒と接触
して反応しながら留出する。反応開始後5時間迄の反応
物を採取しガスクロマトグラフィーで分析したところN
−メチルアニリンのみが検出され、転化率はアニリン基
準で94.3%であった。
実施例2: 実施例1の触媒を用いて、反応温度を変える以外は実施
例1と同一の条件で反応を行なった。反応開始後5時間
迄の反応物を採取し分析を行なった。結果を表1に示
す。他の触媒についても同様の条件で反応を行なった。
結果を表1にまとめて示す。
例1と同一の条件で反応を行なった。反応開始後5時間
迄の反応物を採取し分析を行なった。結果を表1に示
す。他の触媒についても同様の条件で反応を行なった。
結果を表1にまとめて示す。
実施例3: 実施例1の触媒を用いて、反応温度を350℃とし、且
つアニリン類とアルコール類を表1に示したものに変え
る以外は実施例1と同一の条件で反応を行った。結果を
表2に示す。
つアニリン類とアルコール類を表1に示したものに変え
る以外は実施例1と同一の条件で反応を行った。結果を
表2に示す。
実施例4: アルコール類としてフエノールを用いる以外は実施例1
と同様の方法で反応を行ったところ、高収率でN−フェ
ニルアニリンが得られた。
と同様の方法で反応を行ったところ、高収率でN−フェ
ニルアニリンが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 217/84 7457−4H // B01J 21/10 X 8017−4G 23/06 X 8017−4G 23/78 X 8017−4G 23/80 X 8017−4G C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I): (式中Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又
は低級アルコキシ基を表わし、nは1乃至3の整数であ
る) で表わされるアニリン類と一般式(II): ROH (II) (式中Rはアルキル基、又はフェニル基を表わす) で表わされるアルコール類とを亜鉛(Zn)、カドミウ
ム(Cd)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)の中か
ら選ばれた少なくとも二種の金属酸化物と酸化マグネシ
ウムを含有する触媒の存在下で反応させることを特徴と
する一般式(III): (式中X、n及びRは前記と同じ意味を表す)で表わさ
れる芳香族第二級アミノ化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60134689A JPH062716B2 (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 芳香族第二級アミノ化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60134689A JPH062716B2 (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 芳香族第二級アミノ化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61291551A JPS61291551A (ja) | 1986-12-22 |
JPH062716B2 true JPH062716B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=15134277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60134689A Expired - Lifetime JPH062716B2 (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 芳香族第二級アミノ化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062716B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19709488A1 (de) * | 1997-03-07 | 1998-09-10 | Basf Ag | Verfahren zur N-Alkylierung von Aminen |
JP2006028145A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | モノ置換n−アルキルアニリン類の製造方法 |
CN100386145C (zh) * | 2006-06-07 | 2008-05-07 | 山东轻工业学院 | 一种合成丙二醇醚的固体催化剂及其制备方法 |
-
1985
- 1985-06-20 JP JP60134689A patent/JPH062716B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61291551A (ja) | 1986-12-22 |
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