JPH0717967A - アルキレンカーボネートの製造方法 - Google Patents
アルキレンカーボネートの製造方法Info
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- JPH0717967A JPH0717967A JP5161857A JP16185793A JPH0717967A JP H0717967 A JPH0717967 A JP H0717967A JP 5161857 A JP5161857 A JP 5161857A JP 16185793 A JP16185793 A JP 16185793A JP H0717967 A JPH0717967 A JP H0717967A
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- JP
- Japan
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- urea
- reaction
- glycol
- alkylene
- carbonate
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】鉛、カルシウムから選ばれた1種以上の金属単
体又は化合物からなる触媒を用い、一般式 RCH(O
H)CH2 OH(Rは水素又はC1 〜C4 の脂肪族低級
アルキル基)で表されるアルキレングリコールと尿素を
反応させる。 【効果】尿素とアルキレングリコールからアルキレンカ
ーボネートが極めて高収率で容易に製造される。
体又は化合物からなる触媒を用い、一般式 RCH(O
H)CH2 OH(Rは水素又はC1 〜C4 の脂肪族低級
アルキル基)で表されるアルキレングリコールと尿素を
反応させる。 【効果】尿素とアルキレングリコールからアルキレンカ
ーボネートが極めて高収率で容易に製造される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルキレンカーボネート
の製造方法に関する。アルキレンカーボネートは、有機
溶剤、合成繊維の加工剤、医薬品の原料或はジアルキル
カーボネート合成の中間体等として重要な物質である。
の製造方法に関する。アルキレンカーボネートは、有機
溶剤、合成繊維の加工剤、医薬品の原料或はジアルキル
カーボネート合成の中間体等として重要な物質である。
【0002】
【従来の技術】アルキレンカーボネートの一つであるエ
チレンカーボネートは、例えば米国特許2733881
号に記載されているように、ピリジン触媒を用いエチレ
ンオキシドと二酸化炭素を、240℃、140気圧程度
の反応条件で連続反応させて工業的に製造される。この
エチレンオキシドと二酸化炭素を反応させる工業的製造
法は、爆発性のあるエチレンオキシドを高圧下で反応さ
せるので、爆発の危険性があり、種々の対策が必要であ
る。アルキレンカーボネートの製造法として更に種々の
方法が知られているが、グリコールと尿素とを反応させ
る方法は、原料が比較的安価に得られ、容易に製造され
る方法として注目されており、EP443758号には
アルキレングリコールと尿素とを、無触媒或いは錫化合
物触媒を用いて反応させる方法が記載されている。
チレンカーボネートは、例えば米国特許2733881
号に記載されているように、ピリジン触媒を用いエチレ
ンオキシドと二酸化炭素を、240℃、140気圧程度
の反応条件で連続反応させて工業的に製造される。この
エチレンオキシドと二酸化炭素を反応させる工業的製造
法は、爆発性のあるエチレンオキシドを高圧下で反応さ
せるので、爆発の危険性があり、種々の対策が必要であ
る。アルキレンカーボネートの製造法として更に種々の
方法が知られているが、グリコールと尿素とを反応させ
る方法は、原料が比較的安価に得られ、容易に製造され
る方法として注目されており、EP443758号には
アルキレングリコールと尿素とを、無触媒或いは錫化合
物触媒を用いて反応させる方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EP443758号記
載の方法では、反応したグリコールに対するアルキレン
カーボネートの選択率が84〜99%と高いが、グリコ
ールの転化率は理論値に対して66%以下である。また
尿素基準でのアルキレンカーボネートの選択率が63%
以下と低く、分解する尿素が多い。本発明の目的は尿素
とアルキレングリコールからアルキレンカーボネートを
高収率で工業的に有利に製造する方法を提供することに
ある。
載の方法では、反応したグリコールに対するアルキレン
カーボネートの選択率が84〜99%と高いが、グリコ
ールの転化率は理論値に対して66%以下である。また
尿素基準でのアルキレンカーボネートの選択率が63%
以下と低く、分解する尿素が多い。本発明の目的は尿素
とアルキレングリコールからアルキレンカーボネートを
高収率で工業的に有利に製造する方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者等は、上記の如き
目的を達成すべく鋭意検討した結果、鉛又はカルシウム
触媒の存在下、尿素とグリコールとを反応させることに
よりアルキレンカーボネートが極めて高収率に製造され
ることを見い出し、本発明に到達した。
目的を達成すべく鋭意検討した結果、鉛又はカルシウム
触媒の存在下、尿素とグリコールとを反応させることに
よりアルキレンカーボネートが極めて高収率に製造され
ることを見い出し、本発明に到達した。
【0005】即ち本発明は、鉛及びカルシウムから選ば
れた一種以上の金属単体又は化合物からなる触媒の存在
下、一般式 RCH(OH)CH2 OH(Rは水素又は
C1〜C4 の脂肪族低級アルキル基)で表されるグリコ
ールと、尿素とを反応させることを特徴とするアルキレ
ンカーボネートの製造法である。
れた一種以上の金属単体又は化合物からなる触媒の存在
下、一般式 RCH(OH)CH2 OH(Rは水素又は
C1〜C4 の脂肪族低級アルキル基)で表されるグリコ
ールと、尿素とを反応させることを特徴とするアルキレ
ンカーボネートの製造法である。
【0006】本発明の反応は、通常、尿素とアルキレン
グリコールの混合液に触媒を添加し、次いで加熱するこ
とによって行われる。本発明の原料に用いられるアルキ
レングリコールは、一般式 RCH(OH)CH2 OH
(Rは水素又はC1 〜C4 の脂肪族低級アルキル基)で
表され、例えばエチレングリコール、1,2-プロピレング
リコール等が挙げられる。原料の尿素とグリコールの比
率は、尿素1モルに対して上記のグリコールを1〜5モ
ルの範囲とすることが望ましい。尿素に対するグリコー
ルのモル比が1未満の場合には、尿素自身の副反応によ
りアルキレンカーボネートへの選択率が低下する。
グリコールの混合液に触媒を添加し、次いで加熱するこ
とによって行われる。本発明の原料に用いられるアルキ
レングリコールは、一般式 RCH(OH)CH2 OH
(Rは水素又はC1 〜C4 の脂肪族低級アルキル基)で
表され、例えばエチレングリコール、1,2-プロピレング
リコール等が挙げられる。原料の尿素とグリコールの比
率は、尿素1モルに対して上記のグリコールを1〜5モ
ルの範囲とすることが望ましい。尿素に対するグリコー
ルのモル比が1未満の場合には、尿素自身の副反応によ
りアルキレンカーボネートへの選択率が低下する。
【0007】本発明における触媒は、鉛及びカルシウム
から選ばれた一種以上の金属単体又は化合物からなる触
媒であれば特に限定されるものではないが、一般にこれ
らの金属粉、酸化物、亜酸化物、水酸化物、無機塩、炭
酸塩、塩基性炭酸塩、有機酸塩、有機金属化合物等が用
いられる。また鉛又はカルシウム化合物が反応系中に存
在する有機化合物、例えば尿素、アルキレングリコー
ル、アルキレンカーボネート等と反応したものも用いら
れる。これらの化合物は一種類でも良いし、二種類以上
を混合して用いることもできる。また、反応に不活性な
化合物や担体と混合させたり、或いは担持させて使用す
ることもできる。触媒の使用量は特に制限されないが、
通常、尿素1モルに対して鉛又はカルシウム金属が0.
0001〜10モル、好ましくは0.001〜1モルの
範囲となる量が用いられる。
から選ばれた一種以上の金属単体又は化合物からなる触
媒であれば特に限定されるものではないが、一般にこれ
らの金属粉、酸化物、亜酸化物、水酸化物、無機塩、炭
酸塩、塩基性炭酸塩、有機酸塩、有機金属化合物等が用
いられる。また鉛又はカルシウム化合物が反応系中に存
在する有機化合物、例えば尿素、アルキレングリコー
ル、アルキレンカーボネート等と反応したものも用いら
れる。これらの化合物は一種類でも良いし、二種類以上
を混合して用いることもできる。また、反応に不活性な
化合物や担体と混合させたり、或いは担持させて使用す
ることもできる。触媒の使用量は特に制限されないが、
通常、尿素1モルに対して鉛又はカルシウム金属が0.
0001〜10モル、好ましくは0.001〜1モルの
範囲となる量が用いられる。
【0008】本発明の反応は、尿素、アルキレングリコ
ール及び触媒の混合物を反応温度に保持し、同時に反応
混合物から生成したアンモニアを除去することにより行
われる。本反応においては、通常、アルキレンカーボネ
ートの選択率を高くするためにグリコール過剰系で反応
が行われるので、溶媒は特に必要でないが、反応条件下
に不活性な溶媒を用いることもできる。
ール及び触媒の混合物を反応温度に保持し、同時に反応
混合物から生成したアンモニアを除去することにより行
われる。本反応においては、通常、アルキレンカーボネ
ートの選択率を高くするためにグリコール過剰系で反応
が行われるので、溶媒は特に必要でないが、反応条件下
に不活性な溶媒を用いることもできる。
【0009】本発明の反応は上記の触媒を用いて常圧、
加圧、減圧下のいずれでも行うことができるが、好まし
くは反応混合物から生成するアンモニアを除去すること
が容易な減圧系で行われる。減圧度は、反応液組成、反
応温度や使用するグリコールの種類等により異なるが、
通常60〜600mmHgの範囲であり、特にエチレン
グリコールを用いる場合には減圧下で反応させることに
より選択率が改善される。なお圧力は反応温度でグリコ
ールが還流するように適宜選択される。アンモニアを除
去するため、反応条件下で不活性ガスを反応液中に導入
する方法も用いられる。不活性ガスとしては通常、窒素
または二酸化炭素が用いられ、その使用量はアンモニア
1モルに対して1〜100モルである。また不活性ガス
に代えてグリコール還流下で反応を行う方法も行われ、
特に減圧下でアンモニアが効果的に分離される。この場
合のグリコールの還流量は、生成するアンモニア1モル
に対して1〜100モルとする。
加圧、減圧下のいずれでも行うことができるが、好まし
くは反応混合物から生成するアンモニアを除去すること
が容易な減圧系で行われる。減圧度は、反応液組成、反
応温度や使用するグリコールの種類等により異なるが、
通常60〜600mmHgの範囲であり、特にエチレン
グリコールを用いる場合には減圧下で反応させることに
より選択率が改善される。なお圧力は反応温度でグリコ
ールが還流するように適宜選択される。アンモニアを除
去するため、反応条件下で不活性ガスを反応液中に導入
する方法も用いられる。不活性ガスとしては通常、窒素
または二酸化炭素が用いられ、その使用量はアンモニア
1モルに対して1〜100モルである。また不活性ガス
に代えてグリコール還流下で反応を行う方法も行われ、
特に減圧下でアンモニアが効果的に分離される。この場
合のグリコールの還流量は、生成するアンモニア1モル
に対して1〜100モルとする。
【0010】本発明における反応温度は120〜200
℃が好適である。反応温度が低すぎる場合には反応速度
が遅く、高すぎる場合には副反応量が増大する。反応時
間はグリコールの種類及び尿素とのモル比、触媒の種類
及び量、反応温度ならびにグリコールの還流量等により
異なるが、通常は0.5〜20時間である。
℃が好適である。反応温度が低すぎる場合には反応速度
が遅く、高すぎる場合には副反応量が増大する。反応時
間はグリコールの種類及び尿素とのモル比、触媒の種類
及び量、反応温度ならびにグリコールの還流量等により
異なるが、通常は0.5〜20時間である。
【0011】反応で生成したアルキレンカーボネート
は、反応終了後、常法により、例えば蒸留により反応液
から容易に分離して回収することができる。なお本発明
の反応は回分式、連続式の何れの方法でも行うことがで
きる。
は、反応終了後、常法により、例えば蒸留により反応液
から容易に分離して回収することができる。なお本発明
の反応は回分式、連続式の何れの方法でも行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】次に実施例により本発明をより具体的に説明
する。但し本発明はこれらの実施例により制限されるも
のではない。
する。但し本発明はこれらの実施例により制限されるも
のではない。
【0013】実施例1 攪拌機、還流冷却器及び温度計を付した300mlの三
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、エ
チレングリコール77.6g(1.25モル)及び二酸
化鉛3.0gを加え、攪拌下、100mmHgに減圧し
て145℃に加熱した。3時間の反応後、冷却して9
6.2gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ、未反応エチレングリコール
17.3g、生成したエチレンカーボネート76.6g
であった。この結果、エチレングリコールの転化率は理
論値80.0%に対して77.7%、エチレングリコー
ル基準のエチレンカーボネートの選択率は89.6%、
尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は87.0%
(尿素の転化率100%)である。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、エ
チレングリコール77.6g(1.25モル)及び二酸
化鉛3.0gを加え、攪拌下、100mmHgに減圧し
て145℃に加熱した。3時間の反応後、冷却して9
6.2gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ、未反応エチレングリコール
17.3g、生成したエチレンカーボネート76.6g
であった。この結果、エチレングリコールの転化率は理
論値80.0%に対して77.7%、エチレングリコー
ル基準のエチレンカーボネートの選択率は89.6%、
尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は87.0%
(尿素の転化率100%)である。
【0014】実施例2 実施例1と同様の容器に、尿素60.1g(1.00モ
ル)、エチレングリコール77.6g(1.25モル)
及び酸化カルシウムを3.0gを加え、攪拌下80mm
Hgに減圧して135℃に加熱した。4時間の反応後、
冷却して99.7gの反応液を得た。反応液組成をガス
クロマトグラフィーで分析したところ、未反応エチレン
グリコール21.6g、生成したエチレンカーボネート
70.6gであった。この結果、エチレングリコールの
転化率は理論値80.0%に対して72.2%、エチレ
ングリコール基準のエチレンカーボネートの選択率は8
8.9%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は
80.2%(尿素の転化率100%)である。
ル)、エチレングリコール77.6g(1.25モル)
及び酸化カルシウムを3.0gを加え、攪拌下80mm
Hgに減圧して135℃に加熱した。4時間の反応後、
冷却して99.7gの反応液を得た。反応液組成をガス
クロマトグラフィーで分析したところ、未反応エチレン
グリコール21.6g、生成したエチレンカーボネート
70.6gであった。この結果、エチレングリコールの
転化率は理論値80.0%に対して72.2%、エチレ
ングリコール基準のエチレンカーボネートの選択率は8
8.9%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は
80.2%(尿素の転化率100%)である。
【0015】実施例3 攪拌機、還流冷却器及び温度計を付した500mlの三
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、エ
チレングリコール186.2g(3.00モル)及び一
酸化鉛3.0gを加え、攪拌下、150mmHgに減圧
して145℃に加熱した。4時間の反応後、冷却して2
10.5gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、未反応エチレングリコー
ル125.7g、生成したエチレンカーボネート75.
1gであった。この結果、エチレングリコールの転化率
は理論値33.3%に対して32.5%、エチレングリ
コール基準のエチレンカーボネートの選択率は87.4
%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は85.
3%(尿素の転化率100%)である。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、エ
チレングリコール186.2g(3.00モル)及び一
酸化鉛3.0gを加え、攪拌下、150mmHgに減圧
して145℃に加熱した。4時間の反応後、冷却して2
10.5gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、未反応エチレングリコー
ル125.7g、生成したエチレンカーボネート75.
1gであった。この結果、エチレングリコールの転化率
は理論値33.3%に対して32.5%、エチレングリ
コール基準のエチレンカーボネートの選択率は87.4
%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は85.
3%(尿素の転化率100%)である。
【0016】実施例4 攪拌機、還流冷却器及び温度計を付した300mlの三
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、1,
2-プロピレングリコール152.2g(2.00モル)
及び二酸化鉛1.5gを加え、攪拌下、320mmHg
に減圧して165℃に加熱した。2時間の反応後、冷却
して185.2gの反応液を得た。反応液組成をガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、未反応1,2-プロピ
レングリコール77.2g、生成した1,2-プロピレンカ
ーボネート95.9gであった。この結果、1,2-プロピ
レングリコールの転化率は理論値50%に対して49.
3%、1,2-プロピレングリコール基準の1,2-プロピレン
カーボネートの選択率は95.2%、尿素基準の1,2-プ
ロピレンカーボネートの選択率は93.9%(尿素の転
化率100%)である。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、1,
2-プロピレングリコール152.2g(2.00モル)
及び二酸化鉛1.5gを加え、攪拌下、320mmHg
に減圧して165℃に加熱した。2時間の反応後、冷却
して185.2gの反応液を得た。反応液組成をガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、未反応1,2-プロピ
レングリコール77.2g、生成した1,2-プロピレンカ
ーボネート95.9gであった。この結果、1,2-プロピ
レングリコールの転化率は理論値50%に対して49.
3%、1,2-プロピレングリコール基準の1,2-プロピレン
カーボネートの選択率は95.2%、尿素基準の1,2-プ
ロピレンカーボネートの選択率は93.9%(尿素の転
化率100%)である。
【0017】実施例5 触媒として酸化カルシウム1.5g加えた以外は実施例
4と同様に実験を行った。反応後、冷却して179.1
gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、未反応1,2-プロピレングリコール
76.9g、生成した1,2-プロピレンカーボネート9
7.4gであった。この結果、1,2-プロピレングリコー
ルの転化率は理論値50.0%に対して49.5%、1,
2-プロピレングリコール基準の1,2-プロピレンカーボネ
ートの選択率は96.4%、尿素基準の1,2-プロピレン
カーボネートの選択率は95.4%(尿素の転化率10
0%)である。
4と同様に実験を行った。反応後、冷却して179.1
gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、未反応1,2-プロピレングリコール
76.9g、生成した1,2-プロピレンカーボネート9
7.4gであった。この結果、1,2-プロピレングリコー
ルの転化率は理論値50.0%に対して49.5%、1,
2-プロピレングリコール基準の1,2-プロピレンカーボネ
ートの選択率は96.4%、尿素基準の1,2-プロピレン
カーボネートの選択率は95.4%(尿素の転化率10
0%)である。
【0018】実施例6〜9 鉛又はカルシウムの異なる触媒を使用したほかは、実施
例4と同様にして反応を行った。結果を表1に示す。な
お実施例6〜9における1,2-プロピレングリコールの転
化率の理論値は50.0%である。
例4と同様にして反応を行った。結果を表1に示す。な
お実施例6〜9における1,2-プロピレングリコールの転
化率の理論値は50.0%である。
【0019】
【表1】
【0020】比較例1 EP443758号の方法によって、常圧系で、攪拌
機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を付した500
mlの三ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モ
ル)、1,2-プロピレングリコール190.3g(2.5
0モル)及びジラウリン酸ジブチル錫1.5gを加え、
窒素導入、攪拌下、145℃に加熱した。2時間の反応
後、冷却して232.7gの反応液を得た。反応液組成
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、未反応1.
2-プロピレングリコール146.4g、生成した1,2-プ
ロピレンカーボネート34.9gであった。この結果、
1,2-プロピレングリコールの転化率は理論値40.0%
に対して23.1%であり、1,2-プロピレングリコール
基準の1,2-プロピレンカーボネートの選択率は59.3
%、尿素基準の1,2-プロピレンカーボネートの選択率は
34.2%(尿素の転化率100%)である。
機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を付した500
mlの三ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モ
ル)、1,2-プロピレングリコール190.3g(2.5
0モル)及びジラウリン酸ジブチル錫1.5gを加え、
窒素導入、攪拌下、145℃に加熱した。2時間の反応
後、冷却して232.7gの反応液を得た。反応液組成
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、未反応1.
2-プロピレングリコール146.4g、生成した1,2-プ
ロピレンカーボネート34.9gであった。この結果、
1,2-プロピレングリコールの転化率は理論値40.0%
に対して23.1%であり、1,2-プロピレングリコール
基準の1,2-プロピレンカーボネートの選択率は59.3
%、尿素基準の1,2-プロピレンカーボネートの選択率は
34.2%(尿素の転化率100%)である。
【0021】
【発明の効果】実施例に示される如く、本発明の方法に
よりアルキレングリコールと尿素からアルキレンカーボ
ネートが極めて高収率で製造される。この方法は比較的
安価な原料を用いて容易に製造することができるので、
工業的に優れた方法である。また本発明の方法では、爆
発性のある危険な物質を用いることなく温和な反応条件
でアルキレンカーボネートを製造することができ、また
反応液から生成したアルキレンカーボネートと未反応ア
ルキレングリコールを容易に分離して未反応アルキレン
グリコールを循環使用することができる点でも工業的に
優れた方法である。
よりアルキレングリコールと尿素からアルキレンカーボ
ネートが極めて高収率で製造される。この方法は比較的
安価な原料を用いて容易に製造することができるので、
工業的に優れた方法である。また本発明の方法では、爆
発性のある危険な物質を用いることなく温和な反応条件
でアルキレンカーボネートを製造することができ、また
反応液から生成したアルキレンカーボネートと未反応ア
ルキレングリコールを容易に分離して未反応アルキレン
グリコールを循環使用することができる点でも工業的に
優れた方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 隆 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】鉛及びカルシウムから選ばれた一種以上の
金属単体又は化合物からなる触媒の存在下、一般式 R
CH(OH)CH2 OH(Rは水素又はC1 〜C4 の脂
肪族低級アルキル基)で表されるアルキレングリコール
と尿素とを反応させることを特徴とするアルキレンカー
ボネートの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5161857A JPH0717967A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | アルキレンカーボネートの製造方法 |
DE69328056T DE69328056T2 (de) | 1992-07-31 | 1993-07-15 | Verfahren zur Herstellung von Alkylen-Karbonaten |
EP93111370A EP0581131B1 (en) | 1992-07-31 | 1993-07-15 | A process for producing alkylene carbonates |
US08/099,461 US5349077A (en) | 1992-07-31 | 1993-07-30 | Process for producing alkylene carbonates |
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JP5161857A JPH0717967A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | アルキレンカーボネートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0717967A true JPH0717967A (ja) | 1995-01-20 |
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ID=15743280
Family Applications (1)
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JP5161857A Pending JPH0717967A (ja) | 1992-07-31 | 1993-06-30 | アルキレンカーボネートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0717967A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010527976A (ja) * | 2007-05-24 | 2010-08-19 | アルケマ フランス | 環状カーボネートならびに脂肪族ニトリルおよび/またはアミンの同時製造 |
JP2012505181A (ja) * | 2008-10-08 | 2012-03-01 | アルケマ フランス | ポリオールカーボネートに対して選択的である溶媒を用いて実施される、ポリオールからのポリオールカーボネートの合成方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5161857A patent/JPH0717967A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010527976A (ja) * | 2007-05-24 | 2010-08-19 | アルケマ フランス | 環状カーボネートならびに脂肪族ニトリルおよび/またはアミンの同時製造 |
JP2012505181A (ja) * | 2008-10-08 | 2012-03-01 | アルケマ フランス | ポリオールカーボネートに対して選択的である溶媒を用いて実施される、ポリオールからのポリオールカーボネートの合成方法 |
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