JP2650408B2 - 2線式テレビドアホンシステム - Google Patents

2線式テレビドアホンシステム

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JP2650408B2 JP7726989A JP7726989A JP2650408B2 JP 2650408 B2 JP2650408 B2 JP 2650408B2 JP 7726989 A JP7726989 A JP 7726989A JP 7726989 A JP7726989 A JP 7726989A JP 2650408 B2 JP2650408 B2 JP 2650408B2
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慶一 水口
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一対のケーブルでカメラ付子器と複数のモ
ニタテレビ付親器間の映像および音声の情報伝送ができ
る2線式テレビドアホンシステムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来の2線式テレビドアホンシステムを第3図に示
す。モニタテレビ付親器1とカメラ付子器2を一対のケ
ーブル3で接続する。室内に設置される親器1から玄関
等の室外に設置される子器2へは、子器2へ供給する直
流電流と周波数f1でFM変調した音声FMキャリア信号を送
出する。子器2から親器1へは、カメラで得られた映像
信号と周波数f2でFM変調した音声FMキャリア信号を送出
する。第4図に示す周波数配置により、周波数多重伝送
をすることにより、子器2のカメラからの映像を親器1
のモニタテレビで映しだし、親器1と子器2間で通話が
できる。
子器2に対して親器1を複数台(例えば2台)接続す
るには、第5図のようにアダプタ4を介して接続するの
である。アダプタ4は、子器2からの映像信号を親器1
a、1bへ伝え、通話はハンドセット11を上げた方の子器
との間で行なえるようにするという機能を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここで、親器1a、1bの送出する信号は周波数f2であ
り、受信できる信号は周波数f1であるので、そのままで
は親器1a、1b間での室内間通話はできない。
そこで、親器1a、1b間の通話が行なえるようにするた
めには、次に示す2つの方法がある。
第1の方法は、親器1a、1b内に周波数f1、f2の両周波
数の変調回路および復調回路を備えておき、送信信号の
周波数と受信信号の周波数を切り換えて用いるという方
法である。第6図に、この方法における、親器内の音声
に関する部分を示す。11はハンドセット、12、16は音声
信号アンプ、13aは周波数f1で変調するFM変調回路、13b
は周波数f2で変調するFM変調回路、14、18は切換スイッ
チ、15はケーブル接続端子、17aは周波数f1のFM信号を
復調する復調回路、17bは周波数f2のFM信号を復調する
復調回路である。親器1a、1bが子器2と通話する場合
は、FM変調回路13bの信号を子器2へ送出し、子器2か
らの信号は復調回路17aで復調するが、親器1a、1b間の
通話は、一方の親器1aはFM変調回路13aの信号を送出
し、他方の親器1bからの信号は復調回路17bで復調す
る。従って、変復調回路13a、13b、17a、17bや切換スイ
ッチ14、18が親器1a、1b内に余分に必要となり、コスト
アップにつながる。
また、別の方法として、アダプタ4内で、一方の親器
1aから送られてくる周波数f2の変調信号を一旦復調した
後、再度周波数f1で変調して他方の親器1bへ送出すると
いう方法が考えられる。しかし、この方法でも、アダプ
タ4内に変復調回路を設けなければならず、やはりコス
トアップにつながるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであり、その
目的とするところは、安価で室内間通話の行なえる2線
式テレビドアホンシステムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、カメラ付子器と複数のモニタテレビ付親器
とをアダプタを介して一対のケーブルで接続し、前記子
器から前記親器へは、音声キャリア信号と映像信号を伝
送し、前記親器から子器へは、前記キャリア信号とは異
なった周波数の音声キャリア信号と子器供給用電流を伝
送する2線式テレビドアホンシステムにおいて、前記ア
ダプタ内に周波数変換回路を設け、前記複数の親器の
内、1つの親器からの信号を、周波数変換し、親器の受
信可能な周波数の信号として、他の親器へ送出するよう
にしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明の2線式テレビドアホンシステムにおいては、
子器と複数の親器間に介在するアダプタ内に周波数変換
回路を設け、親器間を接続する場合に前記周波数変換回
路により、1つの親器から送出された周波数f2の音声キ
ャリア信号を親器として受信可能な周波数f1の音声キャ
リア信号に変換して、他の親器へ送出するのである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、図面に基づき説明する。
本実施例では親器が2台の場合について説明するが、3
台以上の親器がある場合でも、本発明の適用ができるも
のである。
第1図は、本発明の一実施例に係るブロック図であ
る。1a、1bは室内に設置されるモニタテレビ付親器で、
子器に供給する直流電流信号と周波数f2でFM変調した音
声キャリア信号F2を周波数多重で送出する。また、周波
数f1でFM変調した音声キャリア信号F1を受信し、復調し
て音声信号を得る。2は玄関等の屋外に設置されるカメ
ラ付子器で、カメラから得られた映像信号と、周波数f1
でFM変調した音声キャリア信号F1を周波数多重で送出す
る。また、周波数f2でFM変調した音声キャリア信号F2
受信し、復調して音声信号を得る。従って、親器と子器
の間は、音声信号は双方向伝送が可能である。3は一対
のケーブルで、親器1a、1bと子器2の間を接続するもの
である。
5はアダプタで、親器1a、1bと子器2間の接続と、親
器1a、1b間の接続を切り換えるためのものであり、以下
に詳述する。即ち、51a〜51bは切換スイッチ、52はバッ
ファアンプ、53は交流信号阻止用のインピーダンス回
路、54はダミー抵抗である。
55は音声キャリア信号の周波数変換回路であり、第2
図により具体的に説明する。551a、551bは周波数f2の信
号(親器1a、1bが送出する音声キャリア信号)を通過さ
せるバンドパスフィルタ(BPF)であり、552a、552bは
周波数f1の信号(親器1a、1bが受信できる音声キャリア
信号)を通過させるバンドパスフィルタ(BPF)であ
る。553a、553bは混合回路であり、554は|f1±f2|なる
周波数の信号を発生させる局部発振器である。555a、55
5bは高周波信号阻止用のコイルであり、556a、556bは親
器1a、1bからの直流電流を消費するダミー抵抗である。
周波数変換回路55の周波数変換の動作を説明する。親
器1aから送出される周波数f2でFM変調した音声キャリア
信号F2は、BPF551aを通過し、|f1±f2|の周波数の信号
と混合され、周波数f1の周波数成分に変換された信号
が、BPF552aを通過し、親器1bへ送出される。親器1bか
らの周波数f2でFM変調した音声キャリア信号F2も同様に
して、周波数f1の周波数成分の信号に変換され、親器1a
に送出される。つまり、親器1a、1bから送出される周波
数f2の信号は周波数f1の信号に変換されて各々他方の親
器1b、1aに送出されるので、親器1a、1b間での通話が可
能となる。また、親器1a、1bから送出される子器供給用
電流はダミー抵抗556a、556bで消費されるので、親器1
a、1bの動作に影響が及ぼされることもない。
次に、本実施例の動作を説明する。子器2から親器1
a、1bの呼び出し時は、各スイッチ51a〜51dは第1図に
示したような状態になっており、親器1aからの供給電流
は子器2へ送られる。親器1bからの供給電流はインピー
ダンス回路53を介してダミー抵抗54で消費される。子器
2のカメラからの映像信号は親器1aへは直接伝わるが、
親器1bへはバッファアンプ53を介して伝わる。このと
き、映像信号はインピーダンス回路53の交流インピーダ
ンスが大きいのでダミー抵抗54へは伝わることはない。
ここで、親器1a側でハンドセット11を上げると、各ス
イッチ51a〜51dの状態は変わらず、親器1aから音声キャ
リア信号がスイッチ51cを介して子器2へ伝送され、親
器1aと子器2間で通話可能となる。親器1b側でハンドセ
ットを上げると、スイッチ51c、51dがノーマルオープン
(NO)側に切り替わり、親器1bからの音声キャリア信号
もスイッチ51cを介して子器2へ伝送される。従って、
親器1a、1bの子器2間の通話が可能となる。
親器1a、1b間で室内間通話をする場合は、スイッチ51
a、51bをNO側に切り替える。その結果、親器1aと親器1b
が周波数変換回路55を介して接続されることになり、各
々一方の親器1a、1bからの周波数f2の音声キャリア信号
F2は、周波数f1に変換されて、他方の親器1b、1aに伝え
られるのである。
本実施例によれば、親器1a、1b内に余分な変復調回路
やスイッチが不必要になり、アダプタ5内にも変復調回
路が不必要になるので、コストを上げることなく、親器
1a、1b間の通話ができるようになった。
また、周波数変換回路55では、各親器1a、1bからの音
声キャリア信号の周波数変換のための局部発振回路とし
ては、1つの局部発振回路554でまかなえるのである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、子器と複数の親器を
アダプタを介して一対のケーブルで接続してなる2線式
テレビドアホンシステムにおいて、前記アダプタ内に周
波数変換回路を設け、前記複数の親器の内、1つの親器
からの信号を、周波数変換し、親器の受信可能な周波数
の信号として、他の親器へ送出するようにしたので、安
価で室内間通話の行なえる2線式テレビドアホンが提案
できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、 第2図は、同上に係る周波数変換回路を示すブロック
図、 第3図は、従来例を示す構成図、 第4図は、同上に係る周波数配置図、 第5図は、他の従来例を示す構成図、 第6図は、同上に係る親器を示すブロック図である。 1a、1b……親器、2……子器 3……ケーブル、5……アダプタ 11……ハンドセット、55……周波数変換回路 554……局部発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 正彦 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−295527(JP,A) 実開 昭60−55153(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ付子器と複数のモニタテレビ付親器
    とをアダプタを介して一対のケーブルで接続し、前記子
    器から前記親器へは、音声キャリア信号と映像信号を伝
    送し、前記親器から子器へは、前記キャリア信号とは異
    なった周波数の音声キャリア信号と子器供給用電流を伝
    送する2線式テレビドアホンシステムにおいて、前記ア
    ダプタ内に周波数変換回路を設け、前記複数の親器の
    内、1つの親器からの信号を、周波数変換し、親器の受
    信可能な周波数の信号として、他の親器へ送出するよう
    にしたことを特徴とする2線式テレビドアホンシステ
    ム。
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