JP2607977B2 - インタホン装置 - Google Patents

インタホン装置

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JP2607977B2
JP2607977B2 JP2406784A JP40678490A JP2607977B2 JP 2607977 B2 JP2607977 B2 JP 2607977B2 JP 2406784 A JP2406784 A JP 2406784A JP 40678490 A JP40678490 A JP 40678490A JP 2607977 B2 JP2607977 B2 JP 2607977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインタホン装置に関
し、特に、同一伝送路を介して音声信号および映像信号
などの信号と、制御内容を含むデータの信号とを多重化
して伝送するインタホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のインタホン装置の構成を
示す概略図である。
【0003】図示されるようにインタホン装置は室内側
に主親機30と、前記主親機30に4線式伝送路34を
介して直列に接続される副親機31を含み、さらに、室
外側には、前記主親機30に2線式伝送路22を介して
接続される子機32および33を含む。前記子機32お
よび33は、マイクおよびスピーカなどを含んで構成さ
れる。来訪者は、子機32または33のマイクを介して
来訪の意図を音声入力すれば、この音声はベースバンド
方式により前記2線式伝送路22を介して伝送され、室
内側の主親機30に設けられたスピーカから出力され
る。したがって、室内にいる人は、室内にいながら来訪
者の来訪の意図を確認できる。なお、前記主親機30お
よび副親機31は、通話の制御機能、電源などを備え、
室外側に設けられた子機32および33は前記親機30
または31に接続されなければ使用できないものをい
う。
【0004】また、室内側に設けられる主親機30と副
親機31は、たとえば1階と2階に別々に設けられて、
4線式伝送路34を介して音声信号のほかに該インタホ
ン装置を制御するためのデータの信号を相互にやりとり
するので、副親機31は子機32または33からの音声
信号を主親機30を介して得ることができる。なお、前
記制御に関するデータの信号は、主親機30および副親
機31に設けられる図示されない操作パネルのスイッチ
操作などに応じて4線式伝送路34に送出される信号で
ある。
【0005】以上のように、従来のインタホン装置は、
室外側の子機32ならびに33と室内側の主親機30と
の間では音声信号のみが送受信されるので、伝送媒体で
ある伝送路22は2線式(2W)、すなわち1対のツイ
ストペア線から構成される。そして、室内側の主親機3
0と副親機31との間では、前記音声信号などのほかに
前記制御に関するデータの信号も送受信されるので、伝
送路34は4線式(4W)、すなわち音声信号送受信用
の1対のペア線と、前記データ信号送受信用の1対のペ
ア線とを含んで構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のインタホン装置では、音声信号と該インタホン装置自
体を制御するためのデータの信号とを、それぞれ別のペ
ア線を介した4線方式により伝送するようにしていた。
そのため、上述したように主親機30と副親機31とを
室内に設置して通信する場合、すでに室内側にペア線が
敷設されていたとしても、前記データ信号伝送のために
新たにペア線を配線する必要があり、配線に関するコス
トと労力がかかり問題であった。さらに、ペア線のみが
配線されている室内側には、配線の増設なしに前記主親
機30と副親機31とを設置することはできないという
設置上での自由度が低く問題であった。
【0007】また、全く伝送路が敷設されていない室内
側では、前記主親機30および副親機31を設置するた
めには、4線方式による配線を施す必要があり、配線に
関するコストがかかりすぎるという問題があった。ま
た、そうした問題を解決する上で、インタホン装置のハ
ードウェアを必要以上に複雑とすることは好ましくな
い。
【0008】それゆえに本発明の目的は、特に伝送線路
の増設をすることなく、第1情報を伝送する伝送路を利
用して、前記第1情報とは異なる第2情報を前記第1情
報と同時に伝送することが可能な、簡易な構成のインタ
ホン装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインタホン
装置は、第1の通信端末と、第2の通信端末と、前記第
1の通信端末および前記第2の通信端末を接続する1対
線からなる伝送路とを含み、前記二つの通信端末の少な
くとも一方は、当該通信端末の制御を行なうとともに、
音声信号の帯域である第1の帯域を有した第1情報が前
記伝送路に送出されるとき、他方の通信端末への制御信
号である第2情報の前記伝送路への送出要求に応答し
て、前記第2情報を前記第1の帯域以下の第2の帯域を
有するように変調するための制御手段と、前記制御手段
により変調された前記第2情報を、前記第1情報に多重
化しながら前記伝送路に送出する情報送出手段とを備え
て構成される。
【0010】
【作用】本発明に係るインタホン装置は上述のように構
成され、第2情報の変調の帯域を音声信号帯域以下とし
て、第2情報をFM変調やASK変調などを用いて変調
する必要なく、通信端末の制御に通常使用される制御手
段を第2情報の変調に用いることができるようにした。
そして、前記第2情報の送出要求に応答して、前記制御
手段は、前記第2情報を前記第1の帯域以下の第2の帯
域を有するように変調し、さらに前記情報送出手段は、
前記制御手段により変調された前記第2情報を、前記第
1情報に多重化しながら伝送路に送出するように作用す
る。したがって、前記情報送出手段により、前記第1情
報と前記第2情報とが同一伝送路に同時に送出される
が、前記制御手段は、第2情報を前記音声信号帯域以下
の第2の帯域を有するように変調しているので、伝送時
において前記第1情報と前記第2情報は相互に干渉し合
うことはなく、受信側の通信端末では前記第1情報と前
記第2情報とを正常に復調して得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0012】図1(a)および(b)は、本発明の一実
施例によるインタホン装置の機能構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【0013】図1(a)において、インタホン装置は室
内側に主親機1と、前記主親機1に2線式伝送路20を
介して通信接続される副親機2を含み、さらに室外側に
は前記主親機1と2線式伝送路21を介して通信接続さ
れる通話機能を備えた子機35を含む。
【0014】なお、本実施例では、前掲図1(a)に示
されるように1台の子機35を主親機1に接続するよう
にしているが、主親機1に複数台の子機を並列に接続す
るようにしてもよい。また、主親機1は1台の副親機2
を接続するようにしているが、主親機1に複数台の副親
機を接続するようにしてもよい。
【0015】前記子機35は、2線式伝送路21を介し
て主親機1との間で音声信号をやり取りする。また、主
親機1と副親機2との間では、音声信号に該インタホン
装置自体の動作を制御するためのデータの信号(以下、
データ信号と呼ぶ)が多重化された信号が、2線式伝送
路20を介して同時に伝送される。
【0016】次に、上述の主親機1と副親機2との間に
おける2線式伝送路20を介した多重化伝送について説
明する。
【0017】主親機1と副親機2との間でやり取りされ
る信号は、音声信号および前述したデータ信号を想定す
る。前記音声信号は、該インタホン装置自体のコスト抑
制のためにベースバンド方式により伝送されると想定す
る。このベースバンド方式は、音声信号を変調すること
なくそのまま伝送路に送出するような伝送方式なので、
音声信号の伝送帯域は約100Hz以上を有することに
なる。したがって、前記データ信号をこの音声信号に多
重化して伝送するには、前記音声信号の帯域以下(10
0Hz以下)の周波数を有するように変調する必要があ
る。
【0018】図1(b)は、前記子機35、主親機1お
よび副親機2の接続状態を示すとともに、主親機1およ
び副親機2の内部機能構成を示す図である。
【0019】図において、主親機1(副親機2)は、通
話用のスピーカ1a(1b)およびマイク2a(2
b)、副親機2(主親機1)または子機35との通信を
制御する通信制御回路部3a(3b)、2線式伝送路2
0に変調されたデータ信号を送出するためのD/A変換
回路4a(4b)、データ検出回路部5a(5b)、L
PF(ロー・パス・フィルタの略)回路6a(6b)、
切換スイッチ7a(7b)およびマイクロコンピュータ
8a(8b)を含んで構成される。上述したように主親
機1と副親機2は同様な機能構成を有し、各構成部は同
様な動作を行なうので、以下は、主親機1および副親機
2をそれぞれ区別するための符号aおよびbを削除して
説明する。
【0020】マイクロコンピュータ8は、出力制御信号
OEおよび切換制御信号CHを通信制御回路部3および
切換スイッチ7にそれぞれ与え、また所望される制御内
容を前記データ信号として伝送するために、前記制御内
容をたとえば4bitのデジタル信号してD/A変換回
路4に与える。
【0021】通信制御回路部3は、与えられる出力制御
信号OEに応答して、その出力側を子機35および副親
機2(主親機1)のいずれか一方に切換える。前記切換
制御信号CHは、主親機1と副親機2との間で「通話
中」状態である間は、切換スイッチ7の出力側を端子a
側に切換えるように作用し、さらに前記両者間が「非通
話中」状態である間は、切換スイッチ7の出力側を端子
b側に切換えるように作用する信号内容を含む。したが
って、切換スイッチ7は、与えられる前記切換制御信号
CHに応答してその出力側が端子aおよび端子bのいず
れか一方に切換えられるので、2線式伝送路20を介し
て受信される信号は両親機間が「通話中」状態である場
合はLPF回路6に導出され、逆に両親機間が「非通話
中」状態の場合はデータ検出回路部5に導出される。
【0022】前記LPF回路6は、前段に接続されたス
イッチ7の端子aを介して導出された2線式伝送路20
からの受信信号を通過させることにより、その低域周波
数成分のみを次段に接続されたデータ検出回路部5に与
える。
【0023】次に、マイクロコンピュータ8のD/A変
換回路4に対するデータ信号出力動作について説明す
る。
【0024】前記データ信号の伝送では、0か1かとい
う2種類の値を伝送する。言換えれば、信号が振幅方向
にも、時間軸方向にも離散的な状態になって予め定めら
れた速度で次々に伝送される。これに対し、音声や画像
の信号は本来、振幅・時間の両方向ともに連続的な状態
で伝送される。このようなデータ信号と音声・映像など
の信号とを多重化し、同一伝送路を介して伝送しようと
する場合、伝送中に音声・映像信号に雑音成分が混入し
ないように特に注意する必要がある。これは、データ信
号については受信端での忠実な再生は比較的容易である
が、音声・映像信号については、一度その帯域内に混入
した雑音成分は除去できず、受信端では雑音の混じった
不明瞭な音声・画像信号が得られるので、音質の劣化し
たまたは画像の劣化した、情報として利用者に供給され
るからである。これを解決するために、マイクロコンピ
ュータ8は2線式伝送路20に音声信号が載っているか
否か、すなわち現在副親機2(主親機1)と「通話中」
状態であるか否かに応じてデータ信号成分が音声信号の
帯域内に混入しないように、次のように処理する。
【0025】マイクロコンピュータ8は、たとえば外部
からの入力信号(ユーザのスイッチ操作による入力信
号)に応答して、該主親機1(副親機2)は副親機2
(主親機1)と「通話中」状態にあるか否かを検知す
る。このとき、「通話中」状態を検知すれば、データ信
号(4bitのデジタル信号)をそのデータ変調速度が
12.5ボーとなるように出力する。逆に「非通話中」
状態を検知すれば、データ信号(4bitのデジタル信
号)をそのデータ変調速度が100ボーとなるように出
力する。
【0026】上述のようにしてマイクロコンピュータ8
によって速度変調されて出力されたデータ信号は、次段
のD/A変換回路4に与えられる。D/A変換回路4
は、「通話中」状態であれば、すなわち与えられたデー
タ信号の変調速度が12.5ボーであれば、信号の入力
に応じて、入力信号を逐次音声信号の帯域以下の帯域を
有するアナログ信号となるように低域変換して出力す
る。したがって、2線式伝送路20には前記データ信号
がたとえば正弦波状の信号として送出される。逆に、
「非通話中」状態である、すなわち与えられる信号の変
調速度が100ボーであれば、信号の入力に応じて、入
力信号を逐次アナログ信号に変換し、2線式伝送路20
には前記データが矩形波状の信号として送出される。
【0027】以上のように、主親機1と副親機2との間
で「通話中」状態であれば、2線式伝送路20には音声
信号とデータ信号とが多重化されて同時に伝送される。
このとき、データ信号を音声信号の帯域以下(100H
z以下)の低い変調速度(12.5ボー)を有した正弦
波状に変調することによって、データ信号は狭帯域にし
て伝送されるので、データ信号の高調波成分が、多重化
されている音声信号に影響を与えることはない。逆に、
「非通話中」状態であれば、2線式伝送路20には、デ
ータ信号のみが送出されるので、データ信号の変調速度
を高める(100ボーに設定する)ことによってデータ
伝送速度を高めることができる。つまり、「非通話中」
状態においては、単位時間あたりのデータ伝送量を増加
させることができる。したがって、「通話中」状態にお
いて、伝送できなかったデータ信号を、その直後の「非
通話中」状態において伝送することも可能となるので、
伝送すべきデータ信号の内容を、「非通話中」状態にお
いて十分に補完することができる。
【0028】なお、「通話中」状態では、データ信号を
上述したように正弦波状に変調しながら送出している
が、変調波形は正弦波に特定されるものではない。つま
り、データ信号の急峻な立上がり(信号レベル“L”→
“H”への変化時)のタイミングによって発生するノイ
ズ成分が、音声信号の帯域にまで達するのを防止できる
ように、その信号の立上がりが緩かである信号波形であ
ればよい。
【0029】また、「非通話中」状態では、データ信号
を送受信端それぞれにおける信号処理が容易となるよう
に矩形波状に変調しながら伝送しているが、変調波形は
矩形波に特定されるものではない。つまり、送信端から
送信されたデータ信号成分が他方の受信端で容易に再生
できるような波形であればよい。
【0030】データ検出回路部5は、「通話中」状態で
はLPF回路6を介して、また「非通話中」状態ではス
イッチ回路7の端子bを介して受信されたデータ信号が
与えられる。データ検出回路部5は、与えられるデータ
信号(正弦波状または矩形波状)の入力に応じて、逐次
2値レベルのデータに変換しながら出力するので、マイ
クロコンピュータ8にはデータ信号が元のデジタル信号
として与えられる。したがって、マイクロコンピュータ
8はデータ検出回路部5から与えられるデジタル信号に
基づいて受信されたデータ信号の内容を読取り、応答す
べきデータ信号を作成できるとともに、読取られた内容
に基づいて主親機1(副親機2)自体を所望されるよう
に制御することができる。
【0031】図2は、本発明の一実施例による「通話
中」状態のデータ伝送における多重化の様子を周波数ス
ペクトラムで示した図である。
【0032】図3(a)ないし(f)は、前掲図1
(b)に示されたD/A変換回路およびデータ検出回路
部5における通話時ならびに非通話時の出力信号波形を
示す概略図であり、縦軸には信号の振幅が、横軸には時
間がそれぞれとられている。
【0033】図2においては、横軸に周波数(単位:H
z)、縦軸に信号レベル(単位:dB)がそれぞれとら
れる。図示されるように、「通話中」状態では、音声信
号が100Hz以上の帯域を有し、データ信号は12.
5Hz(“0”)と25Hz(“1”)付近の帯域を有
して、前記音声信号に多重化されていることがわかる。
ここには図示されないが、同時に映像信号が伝送される
場合、映像信号は音声信号よりもさらに上のたとえば4
MHz以上の帯域を有して多重化される。「通話中」状
態は図示されるように各々の帯域幅を占める音声信号と
データ信号とが多重化された信号が、切換スイッチ7を
介してLPF回路6に与えられる。LPF回路6は、多
重化された信号中のデータ信号のみを通過させて、次段
のデータ検出回路部5に与えるために、たとえば、図2
に示されるように50Hz付近のカットオフ周波数を有
すればよい。
【0034】次に、図3(a)ないし(c)を参照し
て、「通話中」状態におけるデータ信号の変換の方法を
説明する。
【0035】通話時、マイクロコンピュータ8が前掲図
3(a)のような内容のデータ信号(“10100”)
を変調速度12.5ボーで出力すると、D/A変換回路
4は図3(b)に示されるように正弦波状に前記データ
信号をアナログ変換して伝送路20に送出する。受信端
側のデータ検出回路部5は、送信端側で送信されたデー
タ信号の内容が忠実に再生して得られるように図3
(c)に示されるように検出し出力する。
【0036】逆に非通話時、マイクロコンピュータ8
は、図3(d)のような内容のデータ信号(“1010
0”)を変調速度100ボーで出力する。D/A変換回
路4は、図3(e)に示されるように前記データ信号を
矩形波状にアナログ変換して伝送路20に送出する。受
信端側のデータ検出回路部5は、送信端側で送信された
データ信号の内容が再生して得られるように図3(f)
に示されるように検出し出力する。
【0037】図4は、本発明の一実施例によるインタホ
ン装置におけるデータ伝送時の動作を示す概略処理フロ
ー図である。
【0038】図示される処理フローは、プログラムとし
て予めマイクロコンピュータ8の図示されない内部のメ
モリにストアされ、図示されない内部のCPUによって
実行制御される。
【0039】次に、インタホン装置におけるデータ伝送
時の動作について図1(a)および(b)ないし図4を
参照して説明する。
【0040】該インタホン装置に電源投入されると、応
じてマイクロコンピュータ8は図4に示される処理フロ
ーを実行開始する。図示されるように、マイクロコンピ
ュータ8のCPUは、まず該インタホン装置自体が「通
話中」状態であるか否かを判断し、その判断結果に基づ
いて処理を実行した後、データ信号の出力要求はあるか
否かを判断し、さらに、伝送路20を介してデータ信号
の入力があるか否かを判断し、これらの判断結果に基づ
いて処理を分岐させて実行するようにしている。この詳
細について次に説明する。
【0041】まず、CPUは、ステップS1の処理にお
いて、主親機1と副親機2との間で「通話中」状態であ
るか否かを判別し、この判別結果に基づいて処理をステ
ップS2およびステップS9のいずれか一方に分岐させ
る。「通話中」状態であるか否かは、マイクロコンピュ
ータ8に与えられる外部入力信号に基づいて判別され
る。このとき、「通話中」状態と判別されると、ステッ
プS2以降の処理が実行されるが、「非通話中」状態と
判断されれば、後述するステップS9以降の処理が実行
される。
【0042】ステップS2の処理において、CPUは
「通話中」状態の判別に応答して、切換スイッチ7に信
号CHを与えて、その出力側を端子a側に切換えるよう
に制御するので、伝送路20を介して受信される信号は
スイッチ7を介してLPF回路6に与えられる。CPU
は、切換制御信号CH出力後、次のステップS3の処理
においてデータ変調速度を「通話中」状態の変調速度、
すなわち12.5ボーに設定し、D/A変換回路4でデ
ータ信号が正弦波状に変換されるように設定する。
【0043】一方、前記ステップS1の処理において
「非通話中」状態であることが判別されると、ステップ
S9の処理に移行して、CPUはスイッチ7に信号CH
を与えて、その出力側を端子b側に切換制御するので、
伝送路20を介して受信される信号は、スイッチ7を介
してデータ検出回路部5に与えられる。CPUはステッ
プS9の処理実行後、次のステップS10の処理におい
て、データ変調速度を「非通話中」状態の変調速度、す
なわち100ボーに設定して、D/A変換回路4でデー
タ信号が矩形波状になるように設定する。以上のように
して、データ変調速度が設定された後、次のステップS
4以降の処理に移行する。
【0044】まずステップS4ないしステップS5の処
理においては、データ信号の出力が要求されているか否
かにより、ステップS5の処理が実行されるか否かが決
定される。つまり、マイクロコンピュータ8に備えつけ
られる外部スイッチ(図示せず)が操作などされて該イ
ンタホン装置のデータ信号出力動作が所望されているか
否かを判別する。このとき、データ信号の出力要求があ
ると判別されれば、次のステップS5の処理において、
データ信号を出力する。つまり、CPUは図3(a)ま
たは(d)のようなデータ信号内容をD/A変換回路4
に与えて、D/A変換回路4は図3(b)または(e)
のように12.5ボーまたは100ボーとなるように変
調したデータ信号を伝送路20に送出する。このとき、
「通話中」状態などで伝送路20にマイク2からの音声
信号または子機35からの音声信号が通信制御回路部3
を介して送出されれば、音声信号とデータ信号とは図2
に示された周波数スペクトラムを有して多重化され、伝
送される。ステップS4に戻り、データ信号出力要求は
ないと判断されれば、処理は直ちにステップS6以降に
分岐する。
【0045】ステップS6の処理において、CPUは伝
送路20を介してデータ信号が受信されるか否かを判別
する。このとき、伝送路20を介して受信される信号
は、切換スイッチ7を介してデータ検出回路部5に与え
られるので、CPUはデータ検出回路部5によりデータ
検出されなかった旨の信号が与えられると、応じて一連
の伝送処理を終了する。逆に、ステップS6の処理にお
いて、データ検出回路部5によりデータ検出されると、
CPUは次のステップS7以降の処理に分岐する。
【0046】ステップS7の処理においては、伝送路2
0を介して受信されたデータ信号の変調速度を検出し、
この検出結果に基づいて次の処理をステップS8および
S11のいずれか一方に分岐させる。つまり、データ検
出回路部5は、入力するデータ信号を検出して、応じて
図3(c)および図3(f)のいずれか一方の波形を有
するデータ信号をマイクロコンピュータ8に与える。マ
イクロコンピュータ8のCPUは、データ検出回路部5
から与えられるデータ信号の周期、たとえば信号立上が
り周期に基づいて受信したデータ信号の変調速度を判別
する。そして、前記判別された変調速度が12.5ボー
であれば、次にステップS8の処理が実行され、受信さ
れたデータ信号を12.5ボーで復調(読取り)して、
受信されたデータ信号の内容を解読する。逆に、前記ス
テップS7の処理において、変調速度が100ボーであ
ると判別されれば、次にステップS11の処理が実行さ
れ、受信されたデータ信号を100ボーで復調(読取
り)して、受信されたデータ信号の内容を解読する。そ
の後、一連の処理を終了する。
【0047】以上のようにして、該インタホン装置がそ
の親機間で「通話中」状態であるか否か、またデータ信
号の出力要求はあるか否か、さらにはデータ信号が伝送
路20を介して受信されるか否かに基づいて、対応する
処理に分岐し実行するようにしている。
【0048】前述したように、該インタホン装置におい
て音声信号は100Hz以上の帯域を有するようなベー
スバンド伝送方式により伝送され、データ信号は前記音
声信号帯域(100Hz)以下の帯域を有するように低
い変調速度(12.5ボー)で変調されることによって
両信号を多重化して同一伝送路20に送出できる。した
がって、伝送路20を音声信号とデータ信号とのそれぞ
れについて個別に1対線(4線方式)設ける必要はな
く、2線方式で構成することができる。また、「非通話
中」状態である、すなわち音声信号が伝送路20に送出
されてないときは、データ信号の変調速度を高める(1
00ボーに設定)ことによって、その伝送速度は大幅に
向上されるので、単位時間あたりのデータ信号の伝送量
は大幅に増加する。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るインタホン装置は、第2の
帯域が音声信号帯域以下となるようにして、通信端末の
制御に通常使用される制御手段を第2情報の変調にも使
用できるようにした。そして第1の通信端末と第2の通
信端末とを1対線からなる伝送路を介して通信接続し、
制御手段は、音声信号の帯域である第1の帯域を有した
第1情報が前記伝送路に送出されるとき、第2情報の前
記伝送路への送出要求に応答して、他方の通信端末への
制御信号である前記第2情報を前記第1の帯域以下の第
2の帯域を有するように変調するので、情報送出手段
は、前記制御手段により変調された前記第2情報を、前
記第1情報に多重化しながら前記伝送路に送出すること
ができる。前記第1情報伝送のために予め敷設された伝
送路を利用して、前記第2情報を同時に伝送することが
可能となるので、前記第2情報伝送のために新たに伝送
路を準備する必要がなくなる。また、制御手段が第2情
報の変調を行なうので、FM変調やASK変調などを行
なうための回路を付加する必要はなく、インタホン装置
のハードウェアを必要以上に複雑にすることがない。こ
れにより、簡易な構成で第1情報と第2情報とを通信す
ることが可能なインタホン装置を実現できるとともに、
該インタホン装置の設置が極めて容易となり、前記通信
端末が増設される際の配線に関する労力が大幅に削減さ
れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の一実施例による
インタホン装置の機能構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例による「通話中」状態のデー
タ伝送における多重化の様子を周波数スペクトラムで示
した図である。
【図3】(a)ないし(f)は図1(b)に示されたD
/A変換回路およびデータ検出回路部における通話時な
らびに非通話時の出力信号波形を示す概略図である。
【図4】本発明の一実施例によるインタホン装置におけ
るデータ伝送時の動作を示す概略処理フロー図である。
【図5】従来のインタホン装置の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 主親機 2 副親機 20および21 2線式伝送路 35 子機 3aおよび3b 通信制御回路部 4aおよび4b D/A変換回路 5aおよび5b データ検出回路部 6aおよび6b LPF回路 7aおよび7b 切換スイッチ 8aおよび8b マイクロコンピュータ CHaおよびCHb 切換制御信号 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通信端末と、 第2の通信端末と、 前記第1の通信端末および前記第2の通信端末を接続す
    る1対線からなる伝送路とを含み、 前記二つの通信端末の少なくとも一方は、 当該通信端末の制御を行なうとともに、音声信号の帯域
    である第1の帯域を有した第1情報が前記伝送路に送出
    されるとき、他方の通信端末への制御信号である第2情
    報の前記伝送路への送出要求に応答して、前記第2情報
    を前記第1の帯域以下の第2の帯域を有するように変調
    するための制御手段と、 前記制御手段により変調された前記第2情報を、前記第
    1情報に多重化しながら前記伝送路に送出する情報送出
    手段とを備えた、インタホン装置。
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