JPH10304350A - テレビドアホンシステム - Google Patents

テレビドアホンシステム

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JPH10304350A
JPH10304350A JP10636497A JP10636497A JPH10304350A JP H10304350 A JPH10304350 A JP H10304350A JP 10636497 A JP10636497 A JP 10636497A JP 10636497 A JP10636497 A JP 10636497A JP H10304350 A JPH10304350 A JP H10304350A
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television
intercom
camera
master unit
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Yuzo Kawahara
雄三 川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ付きインターホン親機の回路構成を簡
単にするとともに、テレビ副親機の設置に際してスイッ
チの切替などの設定作業が不要で、以て、容易に設置で
きるテレビドアホンシステムを提供すること。 【解決手段】 カメラ付きドアホン子機(カメラ子機)
1と、テレビ付きインターホン親機(テレビ親機)2及
びテレビ付きインターホン副親機(テレビ副親機)3、
3と、2線平衡ケーブルにて形成された伝送線路4と、
を備え、音声信号、映像信号及び制御信号の伝送を多重
化し行うテレビドアホンシステムにおいて、テレビ親機
2及びカメラ子機1は、映像信号の伝送周波帯域におい
て伝送線路4の特性インピーダンスと整合した入力イン
ピーダンスをもった送受端回路を有し、伝送線路4の特
性インピーダンスよりも高い入力インピーダンスを有し
たテレビ副親機3、3を、テレビ親機2及びカメラ子機
1が接続され終端された伝送線路4上に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ付きインタ
ーホン親機とカメラ付きドアホン子機とが2線によって
接続されたテレビドアホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ付きドアホン子機(以下、カメラ
子機と称する)のテレビカメラによって撮影した映像
を、テレビ付きインターホン親機(以下、テレビ親機と
称する)のモニターテレビに映し出し、来訪者の映像を
確認して通話を行うテレビドアホンシステムにおいて、
テレビ親機の設置された場所以外の場所にて来訪者の映
像を確認して通話を行うために、図7に示すように、テ
レビ付きインターホン副親機(以下、テレビ副親機と称
する)の増設が可能なテレビドアホンシステムが提案さ
れている。このテレビドアホンシステムにおいては、テ
レビ親機100は、2線平衡ケーブルにて形成された伝
送線路101を介し、カメラ子機102に電源を供給し
ている。従って、この伝送線路101にて伝送される音
声信号と映像信号とには直流が重畳され、さらには制御
信号も重畳されている。このテレビ親機100、カメラ
子機102間の音声信号、映像信号及び制御信号の信号
伝送は、一般に、図8の伝送信号のスペクトルに示すよ
うに、それぞれの信号が互いに影響を与えない周波数帯
域に分割し多重化する周波数分割多重化伝送方式が用い
られている。
【0003】一方、テレビ親機100には、同じく2線
平衡ケーブルにて形成された伝送線路103によって、
テレビ親機の設置された場所以外の場所に設置されたテ
レビ副親機104、105が接続され、この伝送線路1
03においても、テレビ親機100、カメラ子機102
間の信号伝送と同様、音声信号、映像信号及び制御信号
の周波数分割多重化伝送が行われている。
【0004】周波数分割多重化伝送方式は、図8の伝送
信号のスペクトルからもわかるように、映像信号が高周
波で広帯域にわたっている。従って、この周波数分割多
重化伝送を行う上記の伝送線路101、103において
は、良好な映像伝送品質を得るために、映像信号帯域の
インピーダンス整合を正しく行い、さらに伝送信号の反
射波の発生を極力抑えた信号分岐を行うことが重要であ
る。
【0005】従って、図7に示す、テレビ親機100、
カメラ子機102間の伝送線路101は、テレビ親機1
00とカメラ子機102との接続端回路で、伝送線路1
01を形成する2線平衡ケーブルの特性インピーダンス
に等しいインピーダンスをもった終端器が接続されてい
る。また、テレビ親機100とテレビ副親機104、1
05とを結ぶ伝送線路103は、テレビ親機100の内
部回路の構成において、前記カメラ子機102側の伝送
線路101とは別の伝送線路103を構成するようにな
っている。そして伝送線路103に接続される、親機1
00と親機100から最遠端のテレビ副親機105と
は、それぞれの内部接続部分の回路構成が伝送線路10
3の特性インピーダンスに等しい入力インピーダンスと
なるように構成されている。この親機100とテレビ副
親機105とはバス接続されるが、さらにその間にバス
接続されるテレビ副親機104は、伝送信号への影響を
最小限に抑えるために、内部接続部分の回路構成におい
て、伝送線路103の特性インピーダンスよりも高い入
力インピーダンスもつ回路構成としている。
【0006】次に、図9の、テレビ親機100の回路ブ
ロック、図10の、カメラ子機102の回路ブロック、
図11のテレビ副親機104、105の回路ブロック、
を参照して詳しく説明する。
【0007】テレビ親機100は、図9に示すように、
映像部aと、通話部bと、電源部cと、制御部dと、を
有し、カメラ子機を接続するためのカメラ子機回線端子
e、eと、テレビ副親機を接続するための副親機回線端
子f、fとがそれぞれ設けられている。
【0008】カメラ子機回線端子e、eには、カメラ子
機回線を平衡伝送線路とするために、高周波の対接地イ
ンピーダンスを高くする接地側のコイルL2が挿入さ
れ、信号側にはコイルL1を介して通話部bと、電源部
cと、制御部dとが接続され、また高周波トランスT1
を通して交流的に映像部aが接続されている。
【0009】コイルL1は、通話部b、電源部c、制御
部dが、接続回線系であるカメラ子機回線に対して、高
周波的に高いインピーダンスをもって接続されるよう挿
入されるものである。従って、カメラ子機回線である伝
送線路101側からテレビ親機100を見たときの高周
波インピーダンスが、高周波トランスT1の入力インピ
ーダンスによって伝送線路101の特性インピーダンス
と整合される。なお、C1、C2は直流阻止用のコンデ
ンサであって、高周波、広帯域の映像信号が通過し得る
値に設定されている。
【0010】一方、副親機回線端子f、fには、副親機
回線を平衡伝送線路とするために、高周波の対接地イン
ピーダンスを高くする接地側のコイルL4が挿入され、
信号側にはコイルL3を介して通話部bが接続され、ま
た高周波トランスT2を通して交流的に映像部aが接続
されている。
【0011】コイルL3は、通話部bが、接続回線系で
ある副親機回線に対して、高周波的に高いインピーダン
スをもって接続されるよう挿入されるものである。その
結果、副親機回線である伝送線路103側からテレビ親
機100を見たときの高周波インピーダンスが、高周波
トランスT2の入力インピーダンスによって伝送線路1
03の特性インピーダンスと整合される。また副親機回
線には、テレビ副親機104、105間とも通話をおこ
なうため、この通話制御のための制御信号も多重化す
る。従って、この通話制御のための制御信号の送信と受
信とをおこなう制御コード送受信回路gが接続される
が、この制御コード送受信回路gは、上記の映像信号の
周波数帯域における入力インピーダンスが高いような構
成となっている。
【0012】カメラ子機102は、図10に示すよう
に、撮像部hと、通話部iと、受電部jと、呼出回路k
と、を有し、テレビ親機100と接続するためのカメラ
子機回線端子l、lが設けられている。
【0013】カメラ子機回線端子l、lには、カメラ子
機回線を平衡伝送線路とするために、高周波的に高いイ
ンピーダンスをもって接続されるよう挿入された、コイ
ルL5、L6を介して通話部iと、受電部jと、呼出回
路kとが接続され、また高周波トランスT3を通して交
流的に撮像部hが接続されている。従って、カメラ子機
回線である伝送線路101側からカメラ子機102を見
たときの高周波インピーダンスが、高周波トランスT3
の入力インピーダンスによって伝送線路101の特性イ
ンピーダンスと整合される。
【0014】テレビ副親機104、105は、図11に
示すように、映像部mと、通話部nと、制御部oと、電
源部pと、終端切替部qとを有し、テレビ親機100と
接続するための副親機回線端子r、rが設けられてい
る。
【0015】副親機回線端子r、rには、副親機回線を
平衡伝送線路とするために、高周波的に高いインピーダ
ンスをもって接続されるよう挿入された、コイルL7、
L8を介して通話部nが接続され、また、それぞれの入
力端に抵抗R1、R2が挿入された高周波トランスT4
を通して交流的に映像部pが接続されている。従って、
終端切替部qのことを考慮しないときには、副親機回線
である伝送線路103側からテレビ副親機104、10
5を見たときの高周波インピーダンスが、高周波トラン
スT4の入力インピーダンスと、抵抗R1、R2の合成
抵抗値となるため、伝送線路101の特性インピーダン
スよりも高い値を示すことになる。なお、副親機回線端
子r、rには、テレビ親機100、あるいはテレビ副親
機104、105間において通話をおこなうための、制
御信号の送信と受信とをおこなう制御コード送受信回路
sが接続されるが、この制御コード送受信回路sも、上
記の映像信号の周波数帯域における入力インピーダンス
が高いような構成となっている。
【0016】終端切替部qは、テレビ副親機を、テレビ
親機100から最遠端に接続するテレビ副親機105と
する場合と、テレビ親機100、テレビ副親機105間
に接続するテレビ副親機104とする場合とにおいて、
それぞれの場合の入力インピーダンスを変えて設定する
ためのもので、副親機回線端子r、r間をつなぐよう
に、切替スイッチS3、コンデンサC3及び抵抗R3を
直列接続して形成され、コンデンサC3及び抵抗R3の
直列回路が、伝送線路101の特性インピーダンスに整
合する値に設定されている。従って、テレビ親機100
から最遠端のテレビ副親機105として接続する場合
は、切替スイッチS3を閉じた状態に設定するものとな
る。
【0017】以上説明したテレビドアホンシステムは、
図7に示す、テレビ親機100、テレビ副親機104ま
たは105間、あるいはテレビ副親機104、105間
における室内間通話のための伝送線路103は、終端切
替部qの切替スイッチS3が閉路されたときには、映像
信号の周波数帯域において、テレビ親機100と、最遠
端に接続されたテレビ副親機105の終端切替部qのコ
ンデンサC3及び抵抗R3によって、伝送線路103の
特性インピーダンスと整合した値で正しく終端されると
ともに、終端切替部qの切替スイッチS3が開路されて
高い入力インピーダンスをもったテレビ副親機104が
その間に接続される構成をとる。従って、複数のテレビ
副親機104、105、さらにはそれ以上の個数のテレ
ビ副親機が接続される多局構成のシステムにおいても、
良好な映像伝送品質を保つことができる。すなわち、テ
レビ副親機は、図11に示すように、最遠端に接続する
ものと、テレビ親機とテレビ副親機との間に接続するも
のとを、一つの機種にて対応可能とするため、伝送線路
の特性インピーダンスよりも高いインピーダンスで接続
する場合と、伝送線路の特性インピーダンスに等しいイ
ンピーダンスで接続する場合とを切り替えて使用可能な
構成とし、例えば、テレビ親機から最遠端に設置するテ
レビ副親機において、設置時に、切替スイッチS3を閉
じる側に切り替えて使用する方法をとっていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、テレビ親機100は、カメラ子機102側のカメ
ラ子機回線の伝送線路101とテレビ副親機104、1
05側の副親機回線の伝送線路103とがそれぞれ設け
られて、カメラ子機102側から送出される映像信号を
中継すると共に、テレビ親機100とカメラ子機102
間通話、テレビ副親機104とカメラ子機102間通話
及びテレビ親機100とテレビ副親機104、105間
通話のいずれかを行うための通話路切替回路を搭載する
とともに、複雑な回路制御を必要とするものであった。
また、テレビ副親機104、105は、テレビ親機10
0とテレビ副親機104、105間における良好な映像
伝送品質を確保するために、テレビ親機100から最遠
端に設置されるテレビ副親機105においては伝送線路
の特性インピーダンスと整合した値で正しく終端し、ま
たその間に設置されるテレビ副親機104は高いインピ
ーダンスで接続するよう、例えばスイッチを切り替える
などの設定をおこなう必要があった。そして、実際の施
工現場においては、この設定が正しく行われないことが
あり、映像伝送品質を良好に確保出来ないことがあっ
た。
【0019】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、テレビ付きインターホン
親機の回路構成を簡単にするとともに、テレビ副親機の
設置に際してスイッチの切替などの設定作業が不要で、
以て、容易に設置できるテレビドアホンシステムを提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のテレビドアホンシステムは、テレビ
カメラによって撮影した映像信号を出力するカメラ付き
ドアホン子機と、映像信号を入力しカメラ付きドアホン
子機にて撮影された映像を映し出すテレビ付きインター
ホン親機及びテレビ付きインターホン副親機と、2線平
衡ケーブルにて形成された伝送線路と、を備え、カメラ
付きドアホン子機、テレビ付きインターホン親機及びテ
レビ付きインターホン副親機間の音声信号、映像信号及
び制御信号の伝送を、それぞれの信号が互いに影響を与
えない周波数帯域に分割し多重化して伝送線路を介して
行うテレビドアホンシステムにおいて、前記テレビ付き
インターホン親機及びカメラ付きドアホン子機は、少な
くとも映像信号の伝送周波帯域において伝送線路の特性
インピーダンスと整合した入力インピーダンスをもった
送受端回路を有し、前記テレビ付きインターホン副親機
は、伝送線路の特性インピーダンスよりも高い入力イン
ピーダンスを有して、テレビ付きインターホン親機及び
カメラ付きドアホン子機が接続されてそれぞれ終端され
た伝送線路上にテレビ付きインターホン副親機を接続し
ている。これにより、少なくとも映像信号の伝送周波帯
域において伝送線路の特性インピーダンスと整合した入
力インピーダンスをもった送受端回路を有するテレビ付
きインターホン親機及びカメラ付きドアホン子機にてそ
れぞれ終端された伝送線路上に、伝送線路の特性インピ
ーダンスよりも高い入力インピーダンスを有したテレビ
付きインターホン副親機が接続されるものとなる。
【0021】また、請求項2記載のテレビドアホンシス
テムは請求項1記載のテレビ付きインターホン親機及び
テレビ付きインターホン副親機を、前記カメラ付きドア
ホン子機からの呼び出しがなされた場合に、テレビ付き
インターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機の
いずれにおいても前記映像を映し出す映し出す構成とし
ている。これにより、テレビ付きインターホン親機及び
テレビ付きインターホン副親機が、カメラ付きドアホン
子機からの呼び出しがなされた場合には、テレビ付きイ
ンターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機のい
ずれにおいても前記映像を映し出すものとなる。
【0022】また、請求項3記載のテレビドアホンシス
テムは請求項1又は2記載の、カメラ付きドアホン子機
は、前記テレビ付きインターホン親機及びテレビ付きイ
ンターホン副親機間、又は複数設けた前記テレビ付きイ
ンターホン副親機間が通話中の場合において、この通話
中の音声がカメラ付ドアホン子機から出力されるのを阻
止する音声出力阻止手段を有することとしている。これ
により、カメラ付きドアホン子機は、テレビ付きインタ
ーホン親機及びテレビ付きインターホン副親機間、又は
複数設けた前記テレビ付きインターホン副親機間が通話
中の場合、この通話中の音声が出力されるのを阻止する
音声出力阻止手段を有するものとなる。
【0023】また、請求項4記載のテレビドアホンシス
テムは請求項3記載のテレビ付きインターホン親機及び
テレビ付きインターホン副親機を、前記通話中の場合の
カメラ付きドアホン子機の呼出操作において、テレビ付
きインターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機
のいずれにおいても前記映像を映し出すようなしてい
る。これにより、テレビ付きインターホン親機及びテレ
ビ付きインターホン副親機が通話中の場合のカメラ付き
ドアホン子機の呼出操作において、テレビ付きインター
ホン親機及びテレビ付きインターホン副親機のいずれに
おいても前記映像を映し出すものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテレビドアホンシ
ステムの一実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明す
る。
【0025】図1は、本発明のテレビドアホンシステム
の接続構成図である。図2は、図1に示すテレビドアホ
ンシステムのカメラ付きドアホン子機のブロック図であ
る。図3は、図2に示すカメラ付きドアホン子機の電圧
検出/電源スイッチ回路の一実施の形態である。図4
は、図1に示すテレビドアホンシステムのテレビ付きイ
ンターホン親機のブロック図である。図5は、図1に示
すテレビドアホンシステムのテレビ付きインターホン副
親機のブロック図である。図6は、図1に示すテレビド
アホンシステムの、室内間通話中にカメラ付きドアホン
子機から呼出操作したときの回線電圧波形図である。
【0026】このテレビドアホンシステムは、従来例に
て説明したものと同様に、テレビカメラによって撮影し
た映像信号を出力するカメラ子機1と、映像信号を入力
しカメラ子機にて撮影された映像を映し出すテレビ親機
2と、テレビ副親機3、3と、2線平衡ケーブルにて形
成された伝送線路4を備えている。伝送線路4は、テレ
ビ親機2及びカメラ子機1間を2線平衡ケーブルによっ
て接続し、その間にテレビ副親機3、3がバス接続され
て構成されている。そして、カメラ子機1、テレビ親機
2及びテレビ副親機3、3間の音声信号、映像信号及び
制御信号の伝送を、従来の技術の説明の図8に示すよう
に、それぞれの信号が互いに影響を与えない周波数帯域
に分割し多重化して伝送線路を介して行う。
【0027】カメラ子機1は、例えば玄関などに設置さ
れるもので、図2に示すように、撮像部11と、後述す
るテレビ親機2との通話を行う通話部12と、カメラ子
機1の内部回路用電源生成のための受電部13と、呼出
回路14と、を有し、これらはいずれも端子15、15
に接続されている。
【0028】撮像部11は、来訪者を撮影し映像信号を
出力するもので、撮影した映像信号を出力するテレビカ
メラをもったカメラ回路111と、カメラ回路111か
らの映像信号を例えば所定周波数のFM信号にFM変調
する映像変調回路112、さらにはFM映像信号を送出
するための増幅回路113とを有している。
【0029】通話部12は、受話の音声などを出力する
スピーカ121と、送話音声を入力し電気的な音声信号
に変換するマイク122と、音声信号を増幅しスピーカ
121を駆動するためのスピーカアンプ回路123と、
マイク122からの音声信号を増幅するためのマイクア
ンプ回路124と、送話及び受話の音声信号を一対の配
線によって伝送するために4線配線を2線配線に変換す
るためのハイブリッドトランス回路125とを有してい
る。
【0030】受電部13は、上記の音声信号や映像信号
に影響を与えることなく、後述するテレビ親機2から入
力される伝送信号に重畳された直流電源を得るための回
路で、端子15からみた入力インピーダンスを所定の値
以上に高くするための受電回路131と、電圧検出/電
源スイッチ回路132と、安定化電源回路133と、を
有している。
【0031】電圧検出/電源スイッチ回路132は、テ
レビ親機2及びテレビ副親機3間、又はテレビ副親機
3、3間が通話中の場合において、この通話中の音声が
カメラ子機1から出力されるのを阻止する音声出力阻止
手段に相当するもので、図3に示すように、受電回路1
31からの電源出力をスイッチするトランジスタスイッ
チQ1、受電回路131からの出力電圧によりトランジ
スタスイッチQ1をオンするためのツェナーダイオード
ZD及びトランジスタスイッチQ2を有している。そし
て、受電回路131への入力である端子15、15に接
続される伝送線路4の回線間の電圧が所定の電圧値より
も低いときは、トランジスタスイッチQ1をオフして安
定化電源133をオフにし、カメラ子機1のスピーカア
ンプ回路123、マイクアンプ回路124、撮像部11
等の各回路を動作停止状態とし、通話中の音声がカメラ
子機1から出力されるのを阻止してカメラ子機1を待機
状態とする。なお、伝送線路4の回線間の電圧値が上記
ツェナー電圧よりも高くなると、この電圧検出/電源ス
イッチ回路132の働きにより、安定化電源133をオ
ン状態としてカメラ子機1の映像、通話の機能をオン状
態とする。
【0032】また、端子15、15には、映像信号の伝
送周波帯域において伝送線路4の特性インピーダンスと
整合した入力インピーダンスをもった送受端回路を構成
するコイルL5、L6、高周波トランスT3が設けられ
ている。具体的には、端子15、15には、伝送線路4
を平衡伝送線路とするために、高周波的に高いインピー
ダンスをもって接続されるよう挿入された、コイルL
5、L6を介して通話部12と、受電部13と、呼出回
路14とが接続され、また、伝送線路4の特性インピー
ダンスと整合した入力インピーダンスをもった高周波ト
ランスT3を通して交流的に撮像部11が接続されてい
る。従って、伝送線路4側からカメラ子機1を見たとき
の高周波インピーダンスが、映像信号の伝送周波帯域に
おいて伝送線路の特性インピーダンスと整合した入力イ
ンピーダンスをもった高周波トランスT3によって決ま
り、伝送線路4の特性インピーダンスと整合される。
【0033】テレビ親機2は、例えば台所など住宅の居
室内に設置されるもので、図4に示すように、映像部2
1と、カメラ子機1あるいはテレビ副親機3、3との通
話を行う通話部22と、電源部23と、カメラ子機1か
らの呼出を検出したり、テレビ副親機3、3との通信制
御を行う制御部24と、を有し、これらはいずれも端子
25、25に接続されている。
【0034】映像部21は、映像信号を入力して映像を
映し出すもので、カメラ子機1にて撮影された映像を映
し出すテレビモニタをもったテレビ回路211と、カメ
ラ子機1から伝送されたFM変調された映像信号を所定
の信号レベルに増幅し復調する映像信号復調回路212
とを有している。
【0035】通話部22は、受話の音声などを出力する
スピーカ、及び送話音声を入力し電気的な音声信号に変
換するマイクを有しているハンドセット221と、音声
信号を増幅しハンドセット221のスピーカを駆動する
ためのスピーカアンプ回路222と、ハンドセット22
1のマイクからの音声信号を増幅するためのマイクアン
プ回路223と、一対の配線によって伝送されて入力さ
れた送話及び受話の音声信号を2線配線を4線配線に変
換する4線2線変換回路224とを有している。
【0036】電源部23は、テレビ親機2の内部回路用
の電源生成を行う電源回路231と、カメラ子機1に向
けての電源生成のための給電回路232とを有してい
る。
【0037】制御部24は、テレビ親機2の各回路の動
作制御を行うマイコン(以下、マイコンと称する)24
1と、カメラ子機1からの呼出を伝送線路4の電源電圧
変化によって検出するための呼出検出回路242と、テ
レビ副親機3との間で制御コードを送受信し、室内間通
話の開始や終了などの通信制御コードの送受信を行う制
御コード送受信回路243とを有する。すなわち、この
制御部24は、例えばワンチップマイクロコンピュータ
(以下、マイコンと称する)241を主体に構成されて
おり、マイコン241の内部の記憶部に制御部24によ
る所定の動作手順を規定するプログラムや、制御部24
によって処理されうるデータを記憶する。
【0038】マイコン241は、伝送線路4の回線間の
電圧を検知している、呼出検出回路242からの入力状
態を常時監視している。そして、伝送線路4の回線間の
電圧値が、所定の電圧変動に比べて大きな電圧変化が一
定時間持続して生じたときをもって、カメラ子機1の呼
出スイッチSWが操作されて呼び出されたことを検出す
る。また、このマイコン241は、給電回路232への
電圧切替制御信号244によって伝送線路4の回線間の
電圧値を所定の待機時電圧値にする機能をもっており、
カメラ子機1を待機状態におくときは、カメラ子機1へ
の給電制御をおこなう。
【0039】また、端子25、25には、映像信号の伝
送周波帯域において伝送線路4の特性インピーダンスと
整合した入力インピーダンスをもった送受端回路を構成
するコイルL1、L2、高周波トランスT1が設けられ
ている。具体的には、コイルL1は、通話部22、電源
部23、制御部24が、接続回線系である伝送線路4に
対して、高周波的に高いインピーダンスをもって接続さ
れるよう挿入されたものである。従って、伝送線路4側
からテレビ親機2を見たときの高周波インピーダンス
が、高周波トランスT1によって決まり、伝送線路4の
特性インピーダンスと整合される。なお、C1、C2は
直流阻止用のコンデンサであって、高周波、広帯域の映
像信号が通過し得る値に設定されている。
【0040】テレビ副親機3は、例えば住宅の2階など
の居室内に設置されるもので、図5に示すように、映像
部31と、カメラ子機1あるいはテレビ親機2や他のテ
レビ副親機3との通話を行う通話部32と、カメラ子機
1からの呼出を検出したりテレビ親機2や他のテレビ副
親機3との通信制御を行う制御部34と、を有し、これ
らはいずれも端子35、35に接続されている。
【0041】映像部31は、映像信号を入力して映像を
映し出すもので、カメラ子機1にて撮影された映像を映
し出すテレビモニタを有するテレビ回路311と、カメ
ラ子機1から伝送されたFM変調された映像信号を所定
の信号レベルに増幅し復調する映像信号復調回路312
とを有している。
【0042】通話部32は、受話の音声などを出力する
スピーカ及び送話音声を入力し電気的な音声信号に変換
するマイクを有しているハンドセット321と、音声信
号を増幅しハンドセット321のスピーカを駆動するた
めのスピーカアンプ回路322と、ハンドセット321
のマイクからの音声信号を増幅するためのマイクアンプ
回路323と、一対の配線によって伝送されて入力され
た送話及び受話の音声信号を2線配線を4線配線に変換
する4線2線変換回路324とを有している。
【0043】電源回路331は、テレビ副親機3の内部
回路用の電源生成を行う。
【0044】制御部34は、テレビ副親機3の各回路の
動作制御を行うとともに、カメラ子機1からの呼出を検
出したり、テレビ親機や他のテレビ副親機との間で制御
コードを送受信し、室内間通話の開始や終了の通信制御
を行う。この制御部34は、例えばマイコン341を主
体に構成されており、その内部の記憶部に制御部による
所定の動作手順を規定するプログラムや、制御部34に
よって処理されうるデータを記憶する。このマイコン3
41には、カメラ子機1の呼出スイッチSWが操作され
て呼び出されたことを、伝送線路4の回線間の電圧値に
よって検出するための呼出検出回路342からの出力が
入力される。そして、テレビ副親機3は、、カメラ子機
1の呼出スイッチSWが操作されて呼び出されたとき
に、前記テレビ親機2とともにカメラ子機1にて撮影さ
れた映像を映し出す。
【0045】また、端子35、35には、副親機回線を
平衡伝送線路とするために、高周波的に高いインピーダ
ンスをもって接続されるよう挿入された、コイルL7を
介して通話部32が接続されるとともに、高周波の対接
地インピーダンスを高くする接地側のコイルL8が挿入
されている。そして、それぞれの入力端に抵抗R1、R
2が挿入された高周波トランスT4を通して交流的に映
像部31が接続されている。従って、伝送線路4側から
テレビ副親機3を見たときの高周波インピーダンスが、
高周波トランスT4の入力インピーダンスと、抵抗R
1、R2の合成抵抗値となるが、抵抗R1、R2は、伝
送線路4の特性インピーダンスよりも高い入力インピー
ダンスとなるように設定されている。
【0046】次に、電圧切替制御信号244による、テ
レビ親機2及びテレビ副親機3間、又はテレビ副親機
3、3間の室内間通話中の場合の、カメラ子機1の呼出
操作において、テレビ親機2及びテレビ副親機3のいず
れにおいても映像を映し出す処理について説明する。
【0047】図6に示す、室内間通話時の、カメラ子機
1からの呼出に際しての回線電圧波形において、室内間
通話時は、テレビ親機2の給電制御により伝送線路4の
回線間の電圧値は直流的に待機状態の電圧値(たとえば
6V)にあり、この電圧に室内間通話の音声信号が重畳
している。この室内間通話中における、t0に示すタイ
ミングでカメラ子機1の呼出スイッチSWが操作される
と、伝送線路4の回線間の電圧値は急激に低下して所定
の呼出電圧以下となる。
【0048】テレビ親機2とテレビ副親機3のマイコン
241、341は、それぞれ呼出検出回路242、34
2にて、伝送線路4の回線間の電圧値を監視している。
そして、所定の呼出電圧値Vc以下となったことを所定
時間だけ監視して呼出を検知するタイミングt2よりも
早い、単に電圧が所定の値よりも降下しただけのt1の
タイミングにて、直ちにそれぞれ内部のスピーカアンプ
回路222、322、及びマイクアンプ回路223、3
23を動作停止状態とし、呼出信号による大きな電圧変
化に伴う音声雑音の発生を最小限に抑える処理を行う。
【0049】次いで、テレビ親機2のマイコン241
は、所定時間後のt2のタイミングで呼出検出の確定を
すると、テレビ親機2及びテレビ副親機3のいずれにお
いても映像を映し出すために、電圧切替制御信号244
を出力して給電回路232の制御を行い、給電電圧を立
ち上げて伝送線路4の回線間の電圧値を上昇させ、カメ
ラ子機1を動作状態に移行させると共に、テレビ親機2
内部の各回路に対しても、映像受信の動作状態に移行す
る制御を行う。
【0050】なお、テレビ親機2は、図示していない呼
出報知信号を出力する呼出報知音生成回路を有してお
り、上記の映像受信の動作状態に移行するとき、マイコ
ン241からの制御にて、呼出報知音をテレビ親機2の
ハンドセット221のスピーカから出力させると共に、
カメラ子機1及びテレビ副親機3、3への音声信号とし
て送出する。すると、伝送線路4の回線間の電圧値が上
昇して電圧検出/電源スイッチ回路132にて安定化電
源133をオン状態として、スピーカ121及びスピー
カアンプ回路123の動作が可能となったカメラ子機1
からも、呼出報知音がバックトーンとして出力される。
【0051】また、テレビ副親機3、3側においては、
テレビ親機2と同様に、ほぼt2のタイミングでカメラ
子機1からの呼出検出の確定をし、テレビ副親機3内部
の各回路に対しても、映像受信の動作状態に移行する制
御を行う。従って、テレビ親機2と同様に、呼出報知音
がテレビ副親機3のハンドセット321のスピーカから
も呼出報知音が出力され、上記のテレビ親機2とともに
テレビ副親機3においても前記映像を映し出すことがで
きる。
【0052】従って、室内間通話時にあっても、テレビ
親機2とテレビ副親機3のいずれにおいても、カメラ子
機1からの呼出を検知し、直ちに撮像動作と映像受信動
作へ移行することにて、チャイム音などのバックトーン
による呼出報知音応答の即答性も確保できる。
【0053】以上説明したテレビドアホンシステムは、
図1に示すように、テレビ親機2及びカメラ子機1が接
続されてそれぞれ終端された伝送線路4上にテレビ副親
機3、3が接続されて構成される。すなわち、上記した
回路構成において、テレビ親機2は、映像部21の映像
信号の周波数帯域に対する入力インピーダンスが伝送線
路4の特性インピーダンスに等しい値であり、また端子
25、25に接続される他の回路はこのインピーダンス
に比して高い値で構成されている。また、カメラ子機1
は、撮像部11の出力インピーダンスが、伝送線路4の
特性インピーダンスに等しい値であり、端子15に接続
されている他の回路は、これに比して高いインピーダン
スをもって構成されている。さらに、テレビ副親機3、
3は、端子35に接続される映像部31及び他の回路
の、映像信号帯域入力インピーダンスが伝送線路の特性
インピーダンスに比して高い値で構成されている。その
結果、伝送線路4においては、テレビ親機2と、カメラ
子機1との両端において終端されている伝送線路4間に
接続されたテレビ副親機3、3が、伝送線路4の映像信
号に与える影響は低く抑えられて、同時に複数のテレビ
モニタで、映像伝送品質を良好に確保し映像を映し出す
ことが可能となる。
【0054】上記の構成において、テレビ親機2は、制
御部24のマイコン動作プログラムによって、通常時
は、カメラ子機1のスピーカアンプ回路123とマイク
アンプ回路124とを動作停止状態としている。そし
て、来訪者によってカメラ子機1の呼出スイッチSWが
操作されて呼び出されると、制御部24は、伝送線路4
の回線間の電圧を所定の通話状態とする電圧値とし、カ
メラ子機1の電圧検出/電源スイッチ回路132にて安
定化電源133をオン状態として居住者は来訪者の映像
を確認して通話を行う。このとき、テレビ副親機3の制
御部34も映像部31を動作させて来訪者の映像を映し
出す。そして、通話が終了すると、カメラ子機1を待機
状態とするために、電圧切替制御信号244を給電回路
232へ出力し、伝送線路4の回線間の電圧値を所定の
待機時電圧値にする。
【0055】一方、カメラ子機1は、テレビ親機2及び
テレビ副親機3間、又は複数設けた前記テレビ副親機
3、3間が通話中の場合、この通話中の音声が出力され
るのを阻止する電圧検出/電源スイッチ回路132を有
しているので、テレビ親機2からの給電制御によりカメ
ラ子機1が待機状態にあるときにはカメラ子機1の通話
部12は動作停止状態となり、このとき、テレビ親機2
やテレビ副親機3、3間にて室内間通話を行っても、カ
メラ子機1から通話中の音声がカメラ子機1から出力さ
れるのが阻止されて、通話妨害を受けたり、通話内容が
戸外に漏れるということがない。
【0056】以上説明したテレビドアホンシステムによ
ると、少なくとも映像信号の伝送周波帯域において伝送
線路4の特性インピーダンスと整合した入力インピーダ
ンスをもった送受端回路を有するテレビ親機2及びカメ
ラ子機1にてそれぞれ終端された伝送線路4上に、伝送
線路4の特性インピーダンスよりも高い入力インピーダ
ンスを有したテレビ副親機3、3が接続されるものとな
るので、テレビ親機2の回路構成が簡単になるととも
に、テレビ副親機3、3の設置に際して従来例にて示し
たスイッチの切替などの設定作業が不要で、以て、容易
に設置できる。また、テレビ親機2及びテレビ副親機3
がカメラ子機1からの呼び出しがなされた場合には、テ
レビ親機2及びテレビ副親機3のいずれにおいてもカメ
ラ子機1による映像を映し出すものとなるので、テレビ
親機2とテレビ副親機3のいずれにおいても、同時に複
数の室内から映像確認をした上での来客応答が行える。
また、カメラ子機1は、テレビ親機2及びテレビ副親機
3間、又は複数設けた前記テレビ副親機3、3間が通話
中の場合、室内間で通話中の音声が出力されるのを阻止
する電圧検出/電源スイッチ回路132を有するものと
なるので、カメラ子機1から通話中の音声がカメラ子機
1から出力されるのが阻止されて、通話妨害を受けた
り、通話内容が戸外に漏れるということがない。また、
テレビ親機2及びテレビ副親機3が通話中の場合のカメ
ラ子機1の呼出操作において、テレビ親機2及びテレビ
副親機3のいずれにおいてもカメラ子機1による映像を
映し出すものとなるので、来訪者による呼出操作に対し
て機敏に対応出来る。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載のテレビドアホンシステム
は、少なくとも映像信号の伝送周波帯域において伝送線
路の特性インピーダンスと整合した入力インピーダンス
をもった送受端回路を有するテレビ付きインターホン親
機及びカメラ付きドアホン子機にてそれぞれ終端された
伝送線路上に、伝送線路の特性インピーダンスよりも高
い入力インピーダンスを有したテレビ付きインターホン
副親機が接続されるものとなるので、テレビ付きインタ
ーホン親機の回路構成が簡単になるとともに、例えばテ
レビ付きインターホン副親機の設置に際してスイッチの
切替などの設定作業が不要で、以て、容易に設置でき
る。
【0058】また、請求項2記載のテレビドアホンシス
テムは、請求項1記載のものの効果に加え、テレビ付き
インターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機が
カメラ付きドアホン子機からの呼び出しがなされた場合
には、テレビ付きインターホン親機及びテレビ付きイン
ターホン副親機のいずれにおいても前記映像を映し出す
ものとなるので、テレビ付きインターホン親機とテレビ
付きインターホン副親機のいずれにおいても、同時に複
数の室内から映像確認をした上での来客応答が行える。
【0059】また、請求項3記載のテレビドアホンシス
テムは、請求項1又は2記載のものの効果に加え、カメ
ラ付きドアホン子機は、テレビ付きインターホン親機及
びテレビ付きインターホン副親機間、又は複数設けた前
記テレビ付きインターホン副親機間が通話中の場合、こ
の通話中の音声が出力されるのを阻止する音声出力阻止
手段を有するものとなるので、室内間で通話中の音声が
カメラ付きドアホン子機から出力されるのが阻止され
て、通話妨害を受けたり、通話内容が戸外に漏れるとい
うことがない。
【0060】また、請求項4記載のテレビドアホンシス
テムは、請求項3記載のものの効果に加え、テレビ付き
インターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機が
通話中の場合のカメラ付きドアホン子機の呼出操作にお
いて、テレビ付きインターホン親機及びテレビ付きイン
ターホン副親機のいずれにおいても前記映像を映し出す
ものとなるので、来訪者による呼出操作に対して機敏に
対応出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビドアホンシステムの接続構成図
である。
【図2】図1に示すテレビドアホンシステムのカメラ付
きドアホン子機のブロック図である。
【図3】図2に示すカメラ付きドアホン子機の電圧検出
/電源スイッチ回路の一実施の形態である。
【図4】図1に示すテレビドアホンシステムのテレビ付
きインターホン親機のブロック図である。
【図5】図1に示すテレビドアホンシステムのテレビ付
きインターホン副親機のブロック図である。
【図6】図1に示すテレビドアホンシステムの、室内間
通話中にカメラ付きドアホン子機から呼出操作したとき
の回線電圧波形図である。
【図7】従来例のテレビドアホンシステムの接続構成図
である。
【図8】従来例のテレビドアホンシステムの伝送信号の
スペクトルである。
【図9】従来例のテレビドアホンシステムのテレビ付き
インターホン親機のブロック図である。
【図10】従来例のテレビドアホンシステムのカメラ付
きドアホン子機のブロック図である。
【図11】従来例のテレビドアホンシステムのテレビ付
きインターホン副親機のブロック図である。
【符号の説明】
1 カメラ付きドアホン子機(カメラ子機) 132 電圧検出/電源スイッチ回路(音声出力阻止手
段) 2 テレビ付きインターホン親機(テレビ親機) 3 テレビ付きインターホン副親機(テレビ副親機) 4 伝送線路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラによって撮影した映像信号
    を出力するカメラ付きドアホン子機と、映像信号を入力
    しカメラ付きドアホン子機にて撮影された映像を映し出
    すテレビ付きインターホン親機及びテレビ付きインター
    ホン副親機と、2線平衡ケーブルにて形成された伝送線
    路と、を備え、カメラ付きドアホン子機、テレビ付きイ
    ンターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機間の
    音声信号、映像信号及び制御信号の伝送を、それぞれの
    信号が互いに影響を与えない周波数帯域に分割し多重化
    して伝送線路を介して行うテレビドアホンシステムにお
    いて、 前記テレビ付きインターホン親機及びカメラ付きドアホ
    ン子機は、少なくとも映像信号の伝送周波帯域において
    伝送線路の特性インピーダンスと整合した入力インピー
    ダンスをもった送受端回路を有し、前記テレビ付きイン
    ターホン副親機は、伝送線路の特性インピーダンスより
    も高い入力インピーダンスを有して、テレビ付きインタ
    ーホン親機及びカメラ付きドアホン子機が接続されてそ
    れぞれ終端された伝送線路上にテレビ付きインターホン
    副親機を接続したことを特徴とするテレビドアホンシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記テレビ付きインターホン親機及びテ
    レビ付きインターホン副親機を、前記カメラ付きドアホ
    ン子機からの呼び出しがなされた場合に、テレビ付きイ
    ンターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機のい
    ずれにおいても前記映像を映し出す構成としたことを特
    徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
  3. 【請求項3】 前記カメラ付きドアホン子機は、前記テ
    レビ付きインターホン親機及びテレビ付きインターホン
    副親機間、又は複数設けた前記テレビ付きインターホン
    副親機間が通話中の場合において、この通話中の音声が
    カメラ付ドアホン子機から出力されるのを阻止する音声
    出力阻止手段を有することを特徴とする請求項1又は2
    記載のテレビドアホンシステム。
  4. 【請求項4】 前記テレビ付きインターホン親機及びテ
    レビ付きインターホン副親機を、前記通話中の場合のカ
    メラ付きドアホン子機の呼出操作において、テレビ付き
    インターホン親機及びテレビ付きインターホン副親機の
    いずれにおいても前記映像を映し出すようなしたことを
    特徴とする請求項3記載のテレビドアホンシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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