JP2008072631A - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

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【課題】一斉放送を聞きながら個別通話を行うことができる集合住宅用インターホンシステムを提供する。
【解決手段】各住戸機2と共用部装置(ロビーインターホン1)並びに一斉放送装置(警報監視盤5)とが複数系統の伝送線路(幹線L11,L12並びに分岐線L21,L22)で接続され、何れかの系統の伝送線路における通話線Laを介して伝送される個別通話用の音声信号と他の何れかの系統の伝送線路における通話線Laを介して伝送される一斉放送用の音声信号とを重畳してスピーカ22に出力する音声信号重畳手段(加算器24d)が各住戸機2に設けられている。故に、一斉放送の音声と個別通話の音声を同時にスピーカ22から鳴動させることができて一斉放送を聞きながら個別通話を行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅の共用玄関に設置された共用部装置と各住戸にそれぞれ設置される住戸機の何れか1台との間で択一的に通信路を確立して通話可能とする集合住宅用インターホンシステムに関し、特に共用部装置と1台の住戸機とが一対一で通話する個別通話の他に、集合住宅の共用部や管理人室などに設置された一斉放送装置により複数の住戸機へ音声を一斉に放送することができる集合住宅用インターホンシステムに関するものである。
従来、集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置(ロビーインターホン)と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段(テンキーなど)を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機(インターホン親機や住宅情報盤など)と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され住戸機とは通話用の子器接続線を介して接続されるドアホン子器と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置とを備えた集合住宅用インターホンシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−14125号公報
ところで上記従来例においては、共用部装置から一斉放送が行われているときに来訪者が共用部装置の選択手段を操作しても、共用部装置と選択された住戸機との間で一斉放送を聞きながら個別通話を行うことができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、一斉放送を聞きながら個別通話が行える集合住宅用インターホンシステムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは複数系統の伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは前記複数系統の伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置とを備え、各系統の伝送線路は、少なくとも選択手段の操作に伴って発生し個別通話の開始を指示する制御信号を伝送する制御線と、音声信号を伝送する通話線とからなり、住戸機は、共用部装置との間で通話線を介した通話を行う通話手段と、何れかの系統の伝送線路に択一的に切り換えて接続する伝送線路切換手段と、少なくとも一斉放送の音声を鳴動するスピーカと、制御線を介して伝送される制御信号に基づいて伝送線路切換手段を制御する制御手段と、何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される個別通話用の音声信号と他の何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される一斉放送用の音声信号とを重畳してスピーカに出力する音声信号重畳手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、各住戸機の通話手段は、通話線を介して伝送されてくる音声信号とマイクロホンから出力される音声信号のレベルを比較することで通話状態が受話状態又は送話状態の何れであるかを推定し、受話状態と推定したときには送話信号の伝送経路に損失を挿入し、送話状態と推定したときには受話信号の伝送経路に損失を挿入することで受話モードと送話モードを切り換える音声スイッチを有し、各住戸機の音声信号重畳手段は、音声スイッチからスピーカへの出力端において個別通話用の音声信号に一斉放送用の音声信号を重畳させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、音声信号重畳手段で重畳される前に個別通話用の音声信号を増幅する第1の増幅手段と、音声信号重畳手段で重畳される前に一斉放送用の音声信号を増幅する第2の増幅手段とが各住戸機に設けられ、第1並びに第2の増幅手段の増幅度が外部からの指示に応じて調整可能であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、音声信号重畳手段で重畳される前の個別通話用の音声信号及び音声信号重畳手段で重畳される前の一斉放送用の音声信号をそれぞれ個別に録音し且つ再生する録音再生手段が各住戸機に設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、各住戸機と共用部装置並びに一斉放送装置とが複数系統の伝送線路で接続され、何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される個別通話用の音声信号と他の何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される一斉放送用の音声信号とを重畳してスピーカに出力する音声信号重畳手段が各住戸機に設けられているので、一斉放送の音声と個別通話の音声を同時にスピーカから鳴動させることができて一斉放送を聞きながら個別通話を行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、一斉放送用音声信号によって音声スイッチが受話モードに片倒れしてしまうのを防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、第1の増幅手段並びに第2の増幅手段の増幅度を調整することで個別通話の音声と一斉放送の音声とを各々個別に音量調整することができて使い勝手が向上する。
請求項4の発明によれば、各住戸機に設けられた録音再生手段によって個別通話の音声と一斉放送の音声を各々個別に録音及び再生できて使い勝手が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の集合住宅用インターホンシステムの構成例を図1に示す。本実施形態では、集合住宅の共用玄関に設置される共用部装置(ロビーインターホン)1と、各住戸にそれぞれ設置される複数台の住戸機2とを備え、ロビーインターホン1と住戸機2とが伝送線路を介して接続されている。伝送線路は、幹線制御装置3において複数系統(図示例では2系統)に分配される幹線L11,L12と、各住戸機2にそれぞれ接続される分岐線L21,L22とを含む。この伝送線路としては、3対以上のペア線をシース内に備える多対ツイストペアケーブルを用いており、図示例ではロビーインターホン1と住戸機2との間で音声信号を伝送する通話線Laと、ロビーインターホン1が具備するテレビカメラ67で撮像された映像信号を伝送する映像線Lbと、ロビーインターホン1が有する選択手段(後述する)により選択された住戸機2を指定する制御信号を伝送する制御線Lcとにそれぞれペア線を用いている。つまり、図示例の伝送線路では3対のペア線を用いている。ここで、映像線Lbを介して伝送される映像信号はロビーインターホン1において周波数変調され、後述するように各住戸機2に設けた映像処理部12で周波数復調されてモニタ部13に表示される。但し、周波数が異なる音声信号と映像信号を多重化して同一のペア線で伝送することで伝送線路を2対のペア線で構成することも可能である。
ロビーインターホン1は、CPUを主構成要素とする制御部60と、制御部60と制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信部61と、音声を入出力するマイクロホン62及びスピーカ63と、マイクロホン62及びスピーカ63とそれぞれ増幅器64a,64bを介して接続される通話処理部65と、増幅器64c,64dを介して通話処理部65と接続され受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部66と、来訪者を撮像するテレビカメラ67と、テレビカメラ67で撮像した映像を周波数変調した映像信号を映像線Lbを介して幹線制御装置3に出力する映像処理部68と、番号キーや呼出釦などを含む操作スイッチ類を有し各操作スイッチ類の操作入力を制御部60に出力する操作部69とを備えており、来訪者が番号キーを操作して訪問先の住戸番号を選択した後に呼出釦を操作すると住戸番号に対応する住戸機2を選択したことになる。ここで、ロビーインターホン1には通話線La及び制御線Lcを介して一斉放送装置(警報監視盤)5が接続されており、ロビーインターホン1で選択された住戸番号が制御線Lcを介して警報監視盤5に伝送されると、警報監視盤5が当該住戸番号に対応する住戸機2に対して制御線Lcを介して制御信号(呼出コマンド)を送出する。
一方、住戸機2は、音声を入出力するマイクロホン21及びスピーカ22を備え、マイクロホン21とスピーカ22とはそれぞれ増幅器23a,23bを介して通話処理部24に接続されている。また、通話処理部24には受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部25が増幅器26a,26bを介して接続されている。通話処理部24は、図2に示すように通話線Laを介して伝送されてくる音声信号(受話信号)とマイクロホン21から出力される音声信号(送話信号)のレベルを比較することで通話状態(受話状態又は送話状態)を推定し、受話状態と推定したときには送話信号の伝送経路に損失を挿入し、送話状態と推定したときには受話信号の伝送経路に損失を挿入することで受話モードと送話モードを切り換える音声スイッチ24a、マイクロホン21とスピーカ22の音響結合によって生じる音響エコーを消去するためのエコーキャンセラ24b、2線4線変換部25における回り込みやロビーインターホン1のマイクロホン62とスピーカ63の音響結合等によって生じる回線エコーを消去するためのエコーキャンセラ24cなどを具備する。但し、このような音声スイッチ24aやエコーキャンセラ24b,24cは従来周知であるから詳細な構成及び動作の図示並びに説明は省略する。また、本実施形態では通話処理部24並びに音量補正部30をDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)のハードウェアをソフトウェアで制御することによって実現しているため、図2に示すように通話処理部24と音量補正部30の入力段並びに出力段には各々A/D変換器又はD/A変換器がそれぞれ設けられ、アナログの音声信号をディジタル信号に変換して通話処理部24や音量補正部30で信号処理した後に再度アナログの音声信号に変換している。而して、ロビーインターホン1と住戸機2との間で通話線Laを通して音声信号を授受することができ、来訪者がロビーインターホン1を用いるとともに居住者が住戸機2を用いることによって、来訪者と居住者との間で音声通話が可能となる。
また住戸機2には、一方の分岐線L21を通話処理部24に接続するとともに他方の分岐線L22を音量補正部30に接続する状態と、他方の分岐線L22を通話処理部24に接続するとともに一方の分岐線L21を音量補正部30に接続する状態とを択一的に切り換える幹線インタフェース部14が設けられている。但し、通話処理部24に接続された分岐線L21又はL22の通話線Laと映像線Lbは、それぞれ通話信号(受話信号及び送話信号)の伝送経路(以下、「通話路」と呼ぶ。)と映像信号の伝送経路(以下、「映像路」と呼ぶ。)に分離される。映像路は映像処理部12に接続され、通話路は通話路切換部16に接続されている。通話路切換部16は、2線4線変換部25に接続された通話路を、幹線インタフェース部14に接続する状態と、後述する子器インタフェース部18に接続する状態と、同一住戸内に設置された他の住戸機(図示せず)に接続する状態とを択一的に切り換えるものである。
通話路切換部16に接続された子器インタフェース部18には子器接続線L3を介してドアホン子器6が接続される。ドアホン子器6は集合住宅の各住戸の玄関先に配置されるものであってマイクロホン及びスピーカを備える。したがって、通話路切換部16が2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えているときにドアホン子器6と住戸機2との間での通話が可能になっている。また、ドアホン子器6にはテレビカメラが設けられ、子器インタフェース部18では子器接続線L3を介して伝送される音声信号と映像信号を分離し、分離した映像信号を映像路を介して映像処理部12に出力してモニタ部13に表示することができるようになっている。さらにドアホン子器6には呼出釦が設けられ、呼出釦が操作されたときに子器接続線L3に呼出信号を送出する機能を有し、住戸機2では呼出信号を検出したときに報知音生成部27で生成された呼出音がスピーカ22から送出されるようになっている。
住戸機2において、モニタ部13には液晶表示器あるいはCRTが用いられる。映像線Lbを通して住戸機2に入力される映像信号は平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部12において周波数復調される。また、子器接続線L3を通して住戸機2に入力される映像信号も、子器インタフェース部18で平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部12において周波数復調される。そして、映像処理部12から出力された映像信号は、モニタ部13に入力されることによってモニタ部13の画面に映像を表示する。つまり、ロビーインターホン1やドアホン子器6のテレビカメラ67において撮像された来訪者の映像が住戸機2のモニタ部13に表示されるから、住戸内の居住者が来訪者を確認することができるのである。
また報知音生成部27は、ロビーインターホン1やドアホン子器6からの呼出等を報知するための報知音を生成し、生成した報知音を増幅器28aを介してスピーカ5に出力するとともに当該報知音をバックトーンとして分岐線L21,L22又は子器接続線L3にも出力する。すなわち、報知音生成部27には増幅器28bを介してバックトーン送出路切換部17が接続されており、このバックトーン送出路切換部17がバックトーンの送出先を分岐線L21,L22と子器接続線L3とに択一的に切り換えるようになっている。
住戸機2には、CPUを主構成要素とし内部回路を制御する主制御部10が設けられ、主制御部10には制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信部11と、応答釦(図示せず)や一斉放送釦(図示せず)などの操作スイッチ群を有する操作部19とが接続される。制御信号送受信部11は、主制御部10から出力された制御信号を制御線Lcに送出し、制御線Lcから受信した制御信号を主制御部10に引き渡す機能を有する。
ところで、分岐線L21,L22は分岐器7を介して幹線L11,L12から分岐され、幹線制御装置3においては各系統の幹線L11,L12を直結している。したがって、ロビーインターホン1から送出された制御信号は制御線Lcに接続されるすべての住戸機2に伝送される。ここに、住戸機2の主制御部10には個別にアドレス(たとえば、住戸番号)が設定されており、ロビーインターホン1においてアドレスを選択することにより、アドレスを指定する制御信号(呼出コマンド)が警報監視盤5から制御線Lcを介して全ての住戸機2に伝送することが可能になっている。住戸機2の主制御部10は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば映像処理部12やモニタ部13を起動してロビーインターホン1のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機2のモニタ部13に表示させるとともに、報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の操作部19が有する応答釦を押操作すれば、主制御部10が幹線インタフェース部14を制御して何れかの幹線L11又はL12を通話路切換部16に切換接続させるとともに通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を幹線インタフェース部14に接続する状態に切り換えさせてロビーインターホン1との間に何れかの幹線L11又はL12を介した通信路を確立することにより、ロビーインターホン1と選択された住戸機2との間でのみ通話可能にすることができるとともに、選択された住戸機2でのみテレビカメラで撮像された来訪者をモニタ部13に表示することが可能になる。尚、ロビーインターホン1において選択された住戸機2がロビーインターホン1との間で通信路を確立している状態は、ロビーインターホン1または住戸機2において適宜の操作釦を用いた通話終了が検出されると終了する。
また、ドアホン子器6の呼出釦が押操作されて子器接続線L3に呼出信号が送出されると、呼出信号を検出した住戸機2の主制御部10が映像処理部12やモニタ部13を起動してドアホン子器6のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機2のモニタ部13に表示させるとともに、報知音生成部27に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ22から送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機2の操作部19が有する応答釦を押操作すれば、主制御部10が通話路切換部16を制御して2線4線変換部25に接続された通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えさせてドアホン子器6との間に通信路を確立することにより、ドアホン子器6と住戸機2との間で通話可能にすることができるとともテレビカメラで撮像された来訪者をモニタ部13に表示することが可能になる。
警報監視盤5は、CPUを主構成要素とする制御部50と、制御部50と制御線Lcとのインタフェースとなる制御信号送受信部51と、通話用のハンドセット(送受話器)52と、送話信号及び受話信号を増幅する増幅器53a,53bと、受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部54と、ハンドセット52の送話経路を2線4線変換部54を介して通話線Laに接続する状態と2線4線変換部54を介さずに増幅器56を介して通話線Laに接続する状態と通話線Laに接続しない状態とに択一的に切り換える通話/一斉放送切換部55と、幹線制御装置3に接続された2系統の通話線Laの何れか一方を2線4線変換部54並びに増幅器56に択一的に切換接続する通話線切換部57と、幹線制御装置3に接続された2系統の通話線Laの何れか一方を増幅器56の入力側に択一的に切換接続する一斉放送通話線切換部58と、ロビーインターホン1に接続された通話線Laを2系統の通話線Laの何れか一方に接続する状態と何れの通話線Laにも接続しない状態とに択一的に切り換えるロビー通話/一斉放送切換部59とを備えている。尚、図示は省略するが、警報監視盤5には住戸番号を指定するための番号キーと呼出釦を有する選択手段とが設けられ、管理人が番号キーを操作して何れかの住戸番号を選択した後に呼出釦を操作することで住戸番号に対応する住戸機2を選択すれば、選択した住戸機2との間に通信路が形成されてハンドセット52により当該住戸機2との間でのみ通話を行うことができる。また警報監視盤5の制御部50は、2系統の幹線L11,L12の使用状況(個別通話の使用状況)を常に監視し、これから個別通話又は一斉放送に使用する幹線L11又はL12を指定するための番号(以下、「幹線指定番号」と呼ぶ。)をロビーインターホン1から送信される制御信号(呼出コマンド)に含めて制御信号送受信部51から住戸機2へ送信させている。したがって、ロビーインターホン1に選択された住戸機2では、主制御部10が幹線インタフェース部14を制御して制御信号に含まれる幹線指定番号で指定された幹線L11又はL12を通話処理部24(通話路切換部16)に切換接続することができる。
また、警報監視盤5から全ての住戸機2に対して一斉放送を行う場合、警報監視盤5から一斉放送の開始を指示する制御信号(一斉放送開始コマンド)が制御線Lcを介して各住戸機2に送信される。さらに警報監視盤5では、制御部50が通話/一斉放送切換部55を制御してハンドセット52の送話経路を2線4線変換部54を介さずに増幅器56を介して通話線Laに接続する状態に切り換えるとともに、通話線切換部57を制御して何れか一方の幹線(例えば、幹線L11)の通話線Laに切換接続する。制御信号(一斉放送開始コマンド)を受信した各住戸機2では、一斉放送開始コマンドに応じて主制御部10が幹線インタフェース部14を制御して一斉放送開始コマンドに含まれる幹線指定番号で指定された幹線L11を音量補正部30に切換接続して警報監視盤5との間に通信路を確立し、警報監視盤5から送出される一斉放送の音声信号(以下、「一斉放送用音声信号」と呼ぶ。)が通話線Laを介して各住戸機2に伝送される。そして、各住戸機2においては音量補正部30で一斉放送用音声信号の音量が自動的に補正され、音量補正された一斉放送用音声信号がスピーカ22から送出される。
図2は音量補正部30の具体構成を示すブロック図である。本実施形態における音量補正部30は、一斉放送用音声信号を遅延させる遅延部31と、遅延部31で遅延された一斉放送用音声信号を増幅する可変増幅器32と、遅延部31に入力する一斉放送用音声信号の音声パワー(音圧レベル)を推定する音声パワー推定部33と、音声パワー推定部33で推定される一斉放送用音声信号の音声パワーに応じて可変増幅部32の増幅度Gを調整する増幅度調整部34とを有する。
音声パワー推定部33は、立ち上がりが緩やかであり、且つ立ち下がりが急峻な特性をもつ積分回路又はデジタルフィルタによって構成され、図3(c)に示すように初期(t=0〜t1)の一斉放送用音声信号の信号レベルの長時間平均値を音声パワー推定値Pnとする。増幅度調整部34は、音声パワー推定部33が出力する音声パワー推定値Pnと音声パワーの基準値との差分から音声パワー推定値Pnを音声パワー基準値に一致させるために必要な増幅度Gを決定し、可変増幅器32の増幅度を決定した増幅度Gに調整する。具体的には、図3(a)に示すように一斉放送用音声信号の音声パワーと増幅度Gとは比例関係(比例係数が負)にあるから、予め与えられた関係式に基づいて音声パワー推定値Pnから増幅度Gが決定できる。したがって、警報監視盤5から個々の住戸機2までの配線長や一斉放送の対象となる住戸機2の台数等に起因した伝送ロスの違いにかかわらず、図3(b)に示すように一斉放送用音声信号の音量を音量補正部30で補正して所定範囲X内に収めることができる。なお、一斉放送の音声信号から伝送ロスを推定する方式に限らずとも、伝送ロスを推定するためのテスト信号(トレーニング信号)を伝送線路を介して伝送し、伝送されたトレーニング信号の減衰量に応じて伝送ロスを推定する方式であっても構わない。
而して、集合住宅の規模によっては一斉放送装置から各住戸機までの伝送線路の配線長が数百メートルから数キロメートルにも及ぶ場合があり、また住戸機の接続台数及び、幹線機器(共用部装置や一斉放送装置)の台数も集合住宅の規模によって異なるため、配線、住戸機、幹線機器のインピーダンスに起因した伝送線路の伝送ロスも悪化して住戸機における一斉放送の音量が低下してしまい、住戸機間に音量のばらつきが生じる虞があるが、本実施形態によれば、一斉放送の音量が所定範囲の値となるように補正する音量補正部30を各住戸機2が備えているため、一斉放送の対象となる住戸機2の台数や各住戸機2までの配線長に応じて一斉放送装置(警報監視盤5)で一斉放送用音声信号の増幅度を調整することなく、複数の住戸機2間における一斉放送の音量のばらつきを抑えることができる。
ところで本実施形態においては、図2に示すように音量補正部30で音量補正された一斉放送用音声信号と、個別通話の音声信号(以下、「個別通話用音声信号」と呼ぶ)とを、通話処理部24に設けられた音声信号重畳手段たる加算器24dで加算(重畳)してスピーカ22に出力するように構成されている。加算器24dは、受話信号の伝送経路における音声スイッチ24aの出力側に設けられている。また、加算器24dに入力する個別通話用音声信号(受話信号)を増幅する第1の増幅手段たる増幅器24eと、加算器24dに入力する一斉放送用音声信号を増幅する第2の増幅手段たる増幅器24fとが設けられている。これら2つの増幅器24e,24fは何れも増幅度が可変であって、後述するように主制御部10によって増幅度が調整される。
例えば、ロビーインターホン1と住戸機2(2A)との間で幹線L11を介して個別通話が行われているときに警報監視盤5から一斉放送を行う場合、警報監視盤5では個別通話で使用されていない方の幹線L12を幹線指定番号で指定した一斉放送開始コマンド(制御信号)を各住戸機2に伝送する。さらに警報監視盤5の制御部50が通話/一斉放送切換部55を制御してハンドセット52の送話経路を2線4線変換部54を介さずに増幅器56を介して通話線Laに接続する状態に切り換えるとともに、通話線切換部57を制御して幹線L12の通話線Laに切換接続する。一斉放送開始コマンドを受信した住戸機2のうちで個別通話中の住戸機2A以外の住戸機2(2Bなど)では、一斉放送開始コマンドに応じて主制御部10が幹線インタフェース部14を制御して一斉放送開始コマンドに含まれる幹線指定番号で指定された幹線L12を音量補正部30に切換接続して警報監視盤5との間に通信路を確立する。そして、警報監視盤5から送出される一斉放送用音声信号が通話線Laを介して各住戸機2に伝送され、各住戸機2においては音量補正部30で一斉放送用音声信号の音量が自動的に補正され、音量補正された一斉放送用音声信号がスピーカ22から送出される。また個別通話中の住戸機2Aでは、一斉放送開始コマンドを受信すると主制御部10が音量補正部30を起動し、警報監視盤5から送出される一斉放送用音声信号の音量が自動的に補正され、音量補正された一斉放送用音声信号が加算器24dで個別通話用音声信号に加算(重畳)されてスピーカ22から送出される。
而して、各住戸機2と共用部装置(ロビーインターホン1)並びに一斉放送装置(警報監視盤5)とが複数系統の伝送線路(幹線L11,L12並びに分岐線L21,L22)で接続され、何れかの系統の伝送線路における通話線Laを介して伝送される個別通話用の音声信号と他の何れかの系統の伝送線路における通話線Laを介して伝送される一斉放送用の音声信号とを重畳してスピーカ22に出力する音声信号重畳手段(加算器24d)が各住戸機2に設けられているので、一斉放送の音声と個別通話の音声を同時にスピーカ22から鳴動させることができて一斉放送を聞きながら個別通話を行うことが可能となる。なお、加算器24dを音声スイッチ24aの入力側に設けた場合、一斉放送用音声信号によって音声スイッチ24aが受話モードに切り換えられたままの状態(いわゆる「片倒れ」)になってしまう虞があるが、本実施形態では音声スイッチ24aの出力側に加算器24dを設けているので、上述のような片倒れが生じる虞がない。
また、加算器24dで加算される個別通話用音声信号と一斉放送用音声信号を各々増幅器24e,24fで個別に増幅して音量を調整できるため、使用者(住人)が操作部19に設けられている音量調整用の摘みを操作して個別通話の音量と一声放送の音量を調整することができて使い勝手が向上するという利点がある。
ところで本実施形態では、図2に示すように加算器24dで重畳される前の個別通話用音声信号と一斉放送用音声信号をそれぞれ個別に録音し且つ再生する録音再生手段が各住戸機2に設けられている。録音再生手段は、個別通話用並びに一斉放送用の各音声信号(ディジタル信号)を圧縮し、また、圧縮された音声信号を伸張する圧縮/伸張処理部40と、圧縮された音声信号を記録する記録部41とを有する。操作部19には録音釦並びに再生釦が設けられ、録音釦が操作されたときに主制御部10が圧縮/伸張処理部40に音声信号の圧縮処理を行わせるとともに圧縮された音声信号を記録部41に記録させる。また、再生釦が操作されると、主制御部10が記録部41に記録している音声信号を圧縮/伸張処理部40に伸張させ、伸張された音声信号がスピーカ22に出力されることで録音されていた個別通話又は一斉放送の音声が再生されることになる。このように各住戸機2に設けられた録音再生手段によって個別通話の音声と一斉放送の音声を各々個別に録音及び再生できるため、使い勝手が向上するという利点がある。
本発明の実施形態を示すシステム構成図である。 同上における通話処理部並びに音量補正部のブロック図である。 (a)〜(c)は同上における音量補正部の動作説明図である。
符号の説明
1 ロビーインターホン(共用部装置)
2 住戸機
3 幹線制御装置
5 警報監視盤(一斉放送装置)
10 制御部
14 幹線インタフェース部
24d 加算器(音声信号重畳手段)
30 音量補正部
L11,L12 幹線
L21,L22 分岐線
La 通話線

Claims (4)

  1. 集合住宅の共用玄関に設置され音声の入出力が可能な共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され共用部装置とは複数系統の伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段を来訪者が操作することにより選択されると共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機と、集合住宅の共用部若しくは管理人室に設置され各住戸機とは前記複数系統の伝送線路を介して接続されるとともに一部又は全部の住戸機に対して一斉に音声を放送する一斉放送装置とを備え、
    各系統の伝送線路は、少なくとも選択手段の操作に伴って発生し個別通話の開始を指示する制御信号を伝送する制御線と、音声信号を伝送する通話線とからなり、
    住戸機は、共用部装置との間で通話線を介した通話を行う通話手段と、何れかの系統の伝送線路に択一的に切り換えて接続する伝送線路切換手段と、少なくとも一斉放送の音声を鳴動するスピーカと、制御線を介して伝送される制御信号に基づいて伝送線路切換手段を制御する制御手段と、何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される個別通話用の音声信号と他の何れかの系統の伝送線路における通話線を介して伝送される一斉放送用の音声信号とを重畳してスピーカに出力する音声信号重畳手段とを備えたことを特徴とする集合住宅用インターホンシステム。
  2. 各住戸機の通話手段は、通話線を介して伝送されてくる音声信号とマイクロホンから出力される音声信号のレベルを比較することで通話状態が受話状態又は送話状態の何れであるかを推定し、受話状態と推定したときには送話信号の伝送経路に損失を挿入し、送話状態と推定したときには受話信号の伝送経路に損失を挿入することで受話モードと送話モードを切り換える音声スイッチを有し、
    各住戸機の音声信号重畳手段は、音声スイッチからスピーカへの出力端において個別通話用の音声信号に一斉放送用の音声信号を重畳させることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。
  3. 音声信号重畳手段で重畳される前に個別通話用の音声信号を増幅する第1の増幅手段と、音声信号重畳手段で重畳される前に一斉放送用の音声信号を増幅する第2の増幅手段とが各住戸機に設けられ、第1並びに第2の増幅手段の増幅度が外部からの指示に応じて調整可能であることを特徴とする請求項2記載の集合住宅用インターホンシステム。
  4. 音声信号重畳手段で重畳される前の個別通話用の音声信号及び音声信号重畳手段で重畳される前の一斉放送用の音声信号をそれぞれ個別に録音し且つ再生する録音再生手段が各住戸機に設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の集合住宅用インターホンシステム。
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