JP3988212B2 - 拡声通話システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭内における通話端末間での拡声通話を行う拡声通話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の拡声通話システムとしては、中央処理部に伝送線を介して複数の通話端末を接続し、各通話端末と中央処理部との間で通話信号を伝送し、中央制御部を介して各通話端末間で拡声通話を行うものがあり、中央処理部は、伝送線を介して接続された複数の通話端末間の接続を制御するための網制御部と、網制御部を介して入力される通話信号を信号処理して通話端末間の拡声通話を行う信号処理部とを備えている(特開平8−32493号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の拡声通話システムでは、通話端末間で拡声通話を行うために、複数の通話端末間の接続を制御するための網制御部が必要であり、拡声通話を行う通話端末の数に応じて、網制御部と信号処理部との間の配線形態が複雑になるという問題があった。また、中央処理部に接続される通話端末の数によって網制御部を変更する必要があるという問題もあった。
【0004】
さらに、通話端末間で拡声通話を行う際に、各通話端末に設けられたスピーカとマイクとの間で音声の回り込みによるハウリングが発生するのを防止する必要があり、各通話端末で音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行っていたので、通話端末の構成が複雑になるという問題もあった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、各通話端末と中央処理部との間の配線を簡素化するとともに、通話端末の構成を簡略化した拡声通話システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、上記目的を達成するために、スピーカ及び第1のマイクを備え、外部との間でデジタル通話信号や制御信号を授受する伝送処理部、及び、伝送処理部から入力されたデジタル通話信号をアナログ通話信号に変換してスピーカに出力するとともに、第1のマイクから入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換して伝送処理部に出力するコーデック部が設けられた複数の通話端末と、上記伝送処理部との間でデジタル通話信号及び制御信号を授受する中央伝送処理部、中央伝送処理部との間でデジタル通話信号を送受するためのシリアル入出力ポートを1ポートだけ備え中央伝送処理部を介して入力されたデジタル通話信号を信号処理するデジタル信号処理部、及び、各部の動作を制御するとともに中央伝送処理部との間で制御信号を授受する中央制御部よりなる中央処理部とから構成され、複数の通話端末と中央処理部とがそれぞれ2本の伝送線を介して接続され、伝送処理部と中央伝送処理部との間では、デジタル通話信号及び制御信号が多重化され、上記伝送線の伝送方向を所定の時間毎に切り替えるピンポン伝送方式により信号伝送され、中央伝送処理部は、各通話端末から伝送されたデジタル通話信号と制御信号とを分離して各信号毎に時分割多重化し、シリアル入出力ポートを介してデジタル信号処理部及び中央制御部との間で各信号を入出力するとともに、通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、デジタル信号処理部が各通話端末のスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行う拡声通話システムであって、中央処理部に、ISDN回線を介して外部の端末と通信するための外線アダプタを設け、デジタル信号処理部が外線アダプタを介して入力された制御信号に応じた外線処理を行い、各通話端末が外線呼び出しに応答するとともに、ドアホン或いはISDN対応端末の何れかが接続されるモジュラージャックと、ドアホンと中央処理部との間で通話信号及び制御信号をコーデックするコーデック部と、モジュラージャックにドアホン或いはISDN対応端末のどちらを接続するかを切り換える切換スイッチとを備えてドアホン或いはISDN対応端末の何れかを中央処理部に接続する手段を、上記通話端末とは別に設け、前記切換スイッチは、ドアホン側に切り替えられた場合はドアホンと中央処理部との間の通話信号及び制御信号をコーデック部によりコーデックさせるとともに、ISDN対応端末側に切り換えられた場合はコーデック部を介さずにISDN対応端末を伝送線に直接接続することを特徴とし、中央処理部に網制御部を設ける必要がなくなり、中央処理部内の配線が簡略化できる。また、中央処理部では、通話端末から中央伝送処理部を介して入力されたデジタル通話信号を拡声通話処理し、再び中央伝送処理部を介して他の通話端末へ伝送しているので、通話端末で拡声通話処理を行う必要がなくなり、通話端末の構成を簡略化できる。また、中央処理部に、ISDN回線を介して外部の端末と通信するための外線アダプタを設け、デジタル信号処理部が外線アダプタを介して入力された制御信号に応じた外線処理を行い、各通話端末が外線呼び出しに応答しているので、拡声通話用の通話端末で外線からの呼び出しに応答することができる。また、切換スイッチは、ドアホン側に切り替えられた場合はドアホンと中央処理部との間の通話信号及び制御信号をコーデック部によりコーデックさせるとともに、ISDN対応端末側に切り換えられた場合はコーデック部を介さずにISDN対応端末を伝送線に直接接続しているので、ドアホン又はISDN対応端末の何れかを接続して使用できる。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末から夫々入力される音量制御信号に応じて、各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを設定する音量設定部をデジタル信号処理部に設けているので、個々の通話端末にスピーカの音量を調整するためのアンプなどからなる回路を設ける必要がなくなり、通話端末の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0008】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、通話相手側の通話端末のスピーカから自己の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みや、自己の通話端末のスピーカから通話相手側の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みによる発振を検出する発振検出部をデジタル信号処理部に設け、デジタル信号処理部が発振検出部の検出結果に応じて各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを低下させているので、通話端末同士が近接して配置されている場合でも、任意の通話端末間で拡声通話を行う際に、他の通話端末からの音声の回り込みを抑制して、音声の回り込みによる発振を防止することができる。
【0009】
請求項4の発明では、請求項1乃至3の発明において、3個以上の通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末の第1のマイクから入力されたデジタル通話信号の音量レベルが略同じになるように各デジタル通話信号を合成して対応する通話端末へ出力させる通話レベル出力/合成部をデジタル信号処理部に設けているので、3個以上の通話端末間で拡声通話を行う際に、各通話端末から入力される音声の均衡をとることができる。
【0010】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の発明において、中央制御部から入力される制御信号に応じた信号をデジタル通話信号に重畳して出力させる出力合成部をデジタル信号処理部に設けているので、各通話端末から入力される音声に、ドアホンからの呼び出しや各種センサの報知信号を重畳して出力することにより、拡声通話中でもドアホンの呼び出しに応対したり、報知信号を受けることができる。
【0011】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の発明において、中央処理部と通話端末とを接続する伝送線に、通話端末からのアナログ信号をデジタル信号に変換して中央処理部との間でピンポン伝送方式により伝送を行うアダプタを介在させているので、アダプタを用いることによりアナログ信号を入出力する従来の通話端末を、デジタル信号を入出力する通話端末と同様に使用することができる
【0012】
請求項の発明では、請求項1乃至の発明において、伝送処理部と中央伝送処理部との間では、複数のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、複数のデジタル通話信号のうちの1個をドアホン又は外線のいずれかとの通話用に、他のデジタル通話信号を屋内に設置された通話端末との通話用に用いているので、通話端末間で拡声通話中にドアホン或いは外線から呼び出しがあった場合でも、デジタル通話信号を切り換えることにより、拡声通話中の通話端末でドアホン或いは外線からの呼び出しに対応することができる。
【0013】
請求項の発明では、請求項1乃至の発明において、通話端末に画像を表示する映像表示部とハウリング防止用の第2のマイクとを設け、伝送処理部と中央伝送処理部との間で2個のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、中央処理部から通話端末へ伝送される2個のデジタル通話信号の内の1個を映像信号用に用い、通話端末から中央処理部へ伝送される2個のデジタル通話信号を第1及び第2のマイクから入力された信号用に用い、デジタル信号処理部が第1及び第2のマイクから入力された信号に基づいてスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行っているので、中央処理部側で拡声通話処理を行うことができる。
【0014】
請求項の発明では、請求項1乃至の発明において、上記通話端末が、カメラ及びカメラの撮像したアナログ映像信号を変調する変調部を備えた屋外設置用通話端末と、上記変調部によって変調された変調映像信号を復調する復調部及び復調部によって復調されたアナログ映像信号を表示する映像表示部を備えた屋内設置用通話端末とで構成され、両通話端末と中央処理部との間で、デジタル通話信号と制御信号と変調映像信号とを多重化しピンポン伝送方式により伝送しているので、通話端末間で中央処理部を介してデジタル通話信号及び変調映像信号を授受することにより、通話端末間で拡声通話を行いながら、カメラの撮像した映像をモニタすることができる。
【0015】
請求項10の発明では、請求項1乃至の発明において、伝送処理部と中央伝送処理部との間で伝送される上記デジタル通話信号が圧縮され、低ビットレートで伝送されているので、デジタル通話信号に含まれるノイズ成分を圧縮・伸長させることにより、ノイズ成分を低減させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
参考例1)
図1は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。1a,1b,1cは通話端末、2は中央処理部であり、複数の通話端末1a…が2線の伝送線3a,3b,3cを介して中央処理部2に接続されている。
【0018】
通話端末1aは、スピーカ11aと、第1のマイクたるマイク12aと、中央処理部2から伝送されたスピーカ11aへのデジタル通話信号をアナログ通話信号に変換するとともに、マイク12aから入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換するコーデック部13と、中央処理部12との間でデジタル通話信号及び制御信号を授受する伝送処理部14と、各部の動作を制御するCPU15と、伝送線3aを介して電源供給されるとともに各部に動作電源を供給する受電部16とから構成される。尚、通話端末1b,1c…も、通話端末1aと同様の構成となっている。
【0019】
中央処理部2は、複数の通話端末1a…との間でデジタル通話信号や制御信号を授受する中央伝送処理部21と、シリアル入出力ポートを備えたデジタル信号処理部22と、各部の動作を制御する中央制御部たるCPU23と、時分割多重伝送に必要な様々なタイミングを発生するタイミング発生部24とから構成される。
【0020】
ここで、中央伝送処理部21とデジタル信号処理部22との間では、図2に示すような時分割多重信号4aを用いて、各通話端末1a…へのデジタル通話信号(スピーカ信号)や各通話端末1a…からのデジタル通話信号(マイク信号)を授受している。また、中央伝送処理部21とCPU23との間では、図3に示すような時分割多重信号4bを用いて、各通話端末1a…との間で制御信号を授受している。
【0021】
そして、通話端末1aの伝送処理部14と中央処理部2の中央伝送処理部21との間では、2本の伝送線3aを介して、図4に示す多重化されたデジタル通話信号(スピーカ信号及びマイク信号)と制御信号とが所謂ピンポン伝送方式により送受信されている。なお、ピンポン伝送方式とは、伝送線の信号の伝送方向〔例えば、上り(通話端末1a→中央制御部2)/下り(中央処理部2→通話端末1a)〕を数μSec〜数mSec毎に切り換えて信号を伝送する伝送方式のことを言う。尚、通話端末1b,1c…も、通話端末1aと同様にして、中央処理部2との間でピンポン伝送方式により信号伝送を行っている。
【0022】
このように、中央処理部2は各通話端末1a…との間でデジタル通話信号及び制御信号を送受信しており、デジタル信号処理部22は、ある通話端末から中央伝送処理部21を介して入力されたデジタル通話信号を信号処理し、中央伝送処理部12を介して別の通話端末へ出力することにより、通話端末は中央処理部2を介して別の通話端末と拡声通話を行うことができる。
【0023】
デジタル信号処理部22に設けられた拡声通話処理部25は、図5に示すように、例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いたデジタルフィルタ25a,25bを備えており、デジタルフィルタ25aで通話端末1aのスピーカ11aからマイク12aへ回り込む音声を抑制するとともに、デジタルフィルタ25bで通話端末1bのスピーカ11bからマイク12bへ回り込む音声を抑制することにより、音声の回り込みによる発振やエコーの発生を防止している(拡声通話処理)。
【0024】
例えば、通話端末1a,1b間で中央処理部2を介して拡声通話を行う際に、デジタル信号処理部22の拡声通話処理部25は、通話端末1aのマイク12aから入力された音声信号を信号処理して通話端末1bのスピーカ11bへ出力し、通話端末1bのマイク12bから入力された音声信号を信号処理して通話端末1aのスピーカ11aへ出力することにより、従来の中央処理部2に設けられていた網制御部が不要になるため、中央処理部2内の配線が簡略化される。
【0025】
ここで、伝送処理部14と中央伝送処理部21との間では、デジタル信号であるデジタル通話信号及び制御信号を時分割多重化し、ピンポン伝送方式により信号伝送を行っているので、1対の伝送線3a…でデジタル通話信号及び制御信号の両方を伝送することができ、従来の拡声通話システムにおいて各通話端末1aに設けられていたハイブリッド回路(2線4線変換回路)が不要になる。さらに、各通話端末1a…と中央処理部2との間の信号伝送にはデジタル信号が用いられているので耐ノイズ性能が向上する。
【0026】
そのうえ、中央処理部2では、中央伝送処理部21とデジタル信号処理部22との間で時分割多重信号により信号を授受しているので、物理的には一対であるが、論理的には複数の伝送線を確保することができ、全ての通話端末1a…からのデジタル通話信号を同時にデジタル信号処理部22に取り込むことが可能となる。
【0027】
また、図6に示すように、拡声通話処理部25のデジタルフィルタ25a,25b間に低損失の音声スイッチ25cを設けても良く、音声スイッチ25cは、通話端末1aから入力されたデジタル通話信号と通話端末1bから入力されたデジタル通話信号との音量レベルを比較して、音量レベルが大きい方の通話端末が現在話をしており、音量レベルの小さい方の通話端末が現在話を聞いているものとして、音量レベルの小さい方のデジタル通話信号を減衰させて、ハウリングの発生を防止しており、拡声通話処理部25の信号処理量を低減させることができる。
【0028】
尚、本参考例ではデジタルフィルタのアルゴリズムとしてLMSを用いているが、アルゴリズムをLMSに限定する趣旨のものではなく、LMS以外のRLMS法や最急降下法等の手法を用いても良いことは言うまでもない。
参考例2)
図7は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0029】
本参考例の拡声通話システムでは、参考例1の拡声通話システムにおいて、音量操作部17の操作により各通話端末1a…から伝送される音量制御信号に基づいて、各通話端末1a…のスピーカ11a…から出力される音声の音量レベルを設定する音量設定部26を設けている。なお、音量設定部26以外の構成は参考例1の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
音量設定部26が、各通話端末1a…から伝送された音量制御信号に基づいて、各通話端末1a…にそれぞれ設けられたスピーカ11a…から出力される音声の音量調整を行っているので、各通話端末1a…にスピーカ11a…から出力される音声の音量を調整するためのアンプなどの回路をそれぞれ設ける必要がなく、各通話端末1a…の回路構成を簡略化することができ、各通話端末1a…の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0031】
参考例3)
図8は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0032】
本参考例では、参考例2の拡声通話システムにおいて、各通話端末1a,1b,1cが近接して配置された場合に、ある通話端末1a…のスピーカから出力された音声が別の通話端末のマイクへ回り込んで発振するような発振現象を検出するための発振検出部27をデジタル信号処理部22に設けている。尚、発振検出部27以外の構成は参考例1又は2の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
例えば、図9に示すように、近接して配設された通話端末1a,1b間で拡声通話を行う場合、通話端末1aのスピーカ11aから出力された音声が通話端末1bのマイク12bへ回り込んだり、通話端末1bのスピーカ11bから出力された音声が通話端末1aのマイク12aへ回り込んだりして、音声の回り込みによる発振現象が発生すると、発振検出部27が発振現象を検出して、音量設定部26a,26bを用いて、通話端末1a,1bのスピーカ11a,11bの音量レベルを下げることにより、音声の回り込みによる発振を抑制し、各通話端末1a…間のハウリングのない拡声通話を実現することができる。
【0034】
参考例4)
図10は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0035】
本参考例では、参考例1乃至3の拡声通話システムにおいて、各通話端末1a,1b,1c…のスピーカから出力される音声(すなわち、デジタル通話信号)の音量レベルを調整するための通話レベル調整/合成部28をデジタル信号処理部22に設けている。尚、通話レベル調整/合成部28以外の構成は参考例1乃至3の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
ところで、中央処理部2に2本の伝送線3a,3b,3cを介してそれぞれ接続された3個の通話端末1a,1b,1c間で通話する場合、通話レベル調整/合成部28は、中央伝送処理部21を介して入力された各通話端末1a,1b,1cのマイク信号の音量レベルを比較して、各マイク信号の音量レベルの整合をとる。例えば、図11に示すように、通話レベル調整/合成部28は、通話端末1aのスピーカ11へは通話端末1bのマイク信号に0.5を乗じた信号と、通話端末1cのマイク信号との和を出力し、通話端末1bのスピーカへは通話端末1c,1aのマイク信号の和を出力し、通話端末1cのスピーカへは通話端末1aのマイク信号と、通話端末1cのマイク信号に0.5を乗じた信号との和を出力することにより、3個の通話端末1a,1b,1cの間で音量レベルの整合のとれた拡声通話を行うことができる。
【0037】
尚、本参考例では、通話レベル調整/合成部28が3個の通話端末1a,1b,1c間で拡声通話を行っているが、通話端末1a,1b,1cの数を3個に限定する趣旨のものではなく、通話レベル調整/合成部28が同様の処理を行って、4個以上の通話端末1a…間で拡声通話を行うようにしても良い。
参考例5)
図12は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0038】
本参考例では、参考例4の拡声通話システムにおいて、CPU23から入力された制御信号に応じた信号とデジタル通話信号とを合成する出力合成部29をデジタル信号処理部22に設けている。尚、出力合成部29以外の構成は参考例1乃至4の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0039】
例えば、通話端末1a,1bが中央処理部2を介して拡声通話を行っている場合(内線通話時)、デジタル信号処理部22は、通話端末1bから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)を信号処理して通話端末1aへスピーカ信号として出力するとともに、通話端末1aから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)を信号処理して通話端末1bへスピーカ信号として出力している。
【0040】
この内線通話時に、屋外に設置されたドアホンよりなる屋外設置用の通話端末1cから呼び出しがあった場合、図13に示すように、出力合成部29が、通話端末1bから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)に通話端末1cからのドアホン呼出信号を重畳し、中央伝送処理部21を介して通話端末1aへスピーカ信号として出力するとともに、通話端末1aから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)に通話端末1cからのドアホン呼出信号を重畳し、中央伝送処理部21を介して通話端末1bへスピーカ信号として出力することにより、通話端末1a,1bは拡声通話中でも他の通話端末1cからの呼び出しに応答することができる。
【0041】
また、図14に示すように、中央処理部2に各種のセンサー(例えば、火災報知器やガス漏れ検知器等)7を設け、CPU23にセンサー7の報知信号を入力して、出力合成部29が、通話端末1a…のマイクから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)に、CPU23からの制御信号即ちセンサー7の報知信号を重畳して、他の通話端末へスピーカ信号として出力するようにしても良い。
【0042】
例えば、通話端末1a,1bが中央処理部2を介して拡声通話を行っている際に、センサー7が火災を検知して報知信号(火災警報)を発報すると、図15に示すように、出力合成部29が、通話端末1bから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)にセンサー7の報知信号を重畳し、中央伝送処理部21を介して通話端末1aへスピーカ信号として出力するとともに、通話端末1aから入力されたデジタル通話信号(マイク信号)にセンサー7の報知信号を重畳し、中央伝送処理部21を介して通話端末1bへスピーカ信号として出力することにより、通話端末1a,1bは拡声通話中でもセンサー7の報知信号を受けることができる。
【0043】
参考例6)
図16は本参考例の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0044】
本参考例では、参考例4の拡声通話システムにおいて、アナログ信号を入出力するドアホンからなる通話端末1dと、通話端末1dを伝送線3cに接続するためのアダプタたるドアホンアダプタ4を設けている。なお、通話端末1d及びドアホンアダプタ4以外の構成は参考例1乃至4の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
ドアホンアダプタ4は、図17に示すように、伝送線3cを介して中央伝送処理部21との間でピンポン伝送方式により信号伝送を行うピンポンLSI43と、ピンポンLSI43から入力されたデジタル通話信号をアナログ通話信号に変換するとともに、通話端末1dから入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換するコーデック部42と、コーデック部42と通話端末1dとの間を接続する2線4線変換回路(ハイブリッド回路)41から構成される。なお、2線4線変換回路はトランスや電子回路などから構成され、2線側では送信信号と受信信号とを共に送受信し、4線側では4線の内の2線を送信用に、残りの2線を受信用に用いている。
【0046】
ドアホンアダプタ4では、通話端末1dから入力されたアナログ通話信号を、他の通話端末1a,1bのデジタル通話信号の音量レベルに調整した後、時分割多重化して、ピンポン伝送方式により中央伝送処理部21へ伝送しているので、アナログ信号を入出力する通話端末1dを用いて、デジタル通話信号を入出力する他の通話端末1a…と同様に拡声通話を行うことができる。
【0047】
(実施形態
図18は本実施形態の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【0048】
本実施形態では、参考例4の拡声通話システムにおいて、日本電信電話株式会社(NTT)の提供するISDN回線6との間で通信処理を行う外線アダプタ5を中央伝送処理部21に接続し、中央処理部2に接続された通話端末1b,1cとISDN回線6との間の通話処理を行う外線通話処理部30をデジタル信号処理部22に設けている。尚、外線アダプタ5及び外線通話処理部30以外の構成は、参考例1乃至4の拡声通話システムと同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
ここで、ISDN回線6からの呼び出し信号が外線アダプタ5及び中央伝送処理部21を介してデジタル信号処理部22に入力されると、デジタル信号処理部22の外線通話処理部30がISDN回線6から入力された呼び出し信号を信号処理して各通話端末1b,1cに出力し、応答スイッチ(図示せず)が押し下げられた通話端末とISDN回線6との間の通話処理を行っているので、ISDN回線6からの着信を各通話端末1b…で受けることができる。
【0050】
ところで、本実施形態の拡声通話システムでは、図19に示すように、ケース前面に、ISDN回線又は拡声インターホンのいずれかが接続されるモジュラージャック18と、モジュラージャック18にISDN回線又は拡声インターホンのどちらを接続するかを選択する切換スイッチSWとが配設された端末1eが用いられる。
【0051】
端末1eでは、図20に示すように、切換スイッチSWを図20中の実線で示す位置(TEL側)に切り換えた場合、中央処理部2又はISDN回線6から入力されたデジタル通話信号をそのまま出力し、切換スイッチSWを図20中の破線で示す位置(HF側)に切り換えた場合、コーデック部13が拡声インターホン(図示せず)から入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換した後、ピンポン伝送LSI14’がこのデジタル通話信号を時分割多重化し、ピンポン伝送方式により中央伝送処理部21に伝送する。
【0052】
ここで、図21に示すように、切換スイッチSWがISDN回線(TEL)側に設定されている場合は、DSU41やISDN回線に対応したISDN対応端末42を端末1eに直接接続することにより、端末1eが設置されている場所であれば、どこでも外線通話を行うことができる。また、切換スイッチSWが拡声インターホン(HF)側に設定されている場合は、スピーカ及びマイクのみからなる拡声インターホン43を端末1eに接続することで、拡声インターホン43を家庭用通話端末として使用することができる。
【0053】
(実施形態
実施形態1および参考例1乃至6の拡声通話システムでは、図22に示すように、通話端末1と中央処理部2との間で、例えば1個の制御信号と2個のデジタル通話信号とを多重化した信号を用いて、ピンポン伝送方式により信号伝送を行っている。
【0054】
本実施形態の拡声通話システムに用いる通話端末1の概略構成図を図23に示す。本実施形態では、図24に示すように、通話端末1と中央処理部2との間で伝送される2個のデジタル通話信号(通話路)のうちの一方をドアホン用通話端末の信号とし、他方を内線用通話端末の信号としている。ここで、通話端末1が他の内線用通話端末との間で内線通話中に、ドアホンからの呼び出しを受けた場合、切換手段35を用いて、内線用通話端末側の通話路を保留状態として、通話路をドアホン用通話端末側に切り換えることにより、ドアホン用通話端末との間で通話を行うことができ、所謂キャッチホンと同様の通話処理を行うことができる。
【0055】
なお、通話端末1以外の構成は実施形態1および参考例1乃至6の拡声通話システムと同様であるので、その説明は省略する。また、共通する構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
(実施形態
本実施形態の拡声通話システムに用いる、屋外設置用通話端末たる通話端末1fの外観図を図25(a)に、概略構成図を図25(b)に示し、屋内設置用通話端末たる通話端末1gの外観図を図26(a)に、概略構成図を図26(b)に示し、通話端末1f,1gと中央伝送処理部21との間でピンポン伝送方式により伝送される信号を図27(a)(b)に示す。なお、通話端末1f,1g以外の構成は実施形態1、2および参考例1乃至6の拡声通話システムと同様であるので、その説明を省略する。また、共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0057】
通話端末1fは、周囲の画像を撮像するカメラ18と、カメラ18によって撮像された画像を圧縮する映像圧縮部19と、映像圧縮部19によって圧縮された画像をマイク12によって入力された音声とともに中央伝送処理部21へ伝送するピンポン伝送LSI14’とを備えており、玄関等に配設されている。中央伝送処理部21から通話端末1fへ伝送される信号は1個の制御信号と2個のデジタル通話信号とから構成され、2個のデジタル通話信号の内の1個をマイク12によって入力された通話データとし、残りの1個を映像圧縮部19によって圧縮された圧縮映像信号としている。
【0058】
一方、通話端末1gは、ピンポン伝送LSI14’から入力された圧縮映像信号を伸長する映像伸長部31と、映像伸長部31によって伸長されたデジタル映像信号を表示するモニタ20と、音声を入力するための第1のマイクたるマイク12aと、ハウリング防止用の第2のマイクたるマイク34とを備えており、室内に配設されている。通話端末1gと中央伝送処理部21との間の信号伝送に用いられる信号は1個の制御信号と2個のデジタル通話信号とから構成され、図27(a)に示すように、中央伝送処理部21から通話端末1gへ伝送される信号は、2個のデジタル通話信号の内の1個をマイク12によって入力された通話データ(デジタル通話信号)とし、残りの1個を映像圧縮部19によって圧縮された圧縮映像信号としている。
【0059】
したがって、通話端末1f,1gを用いて、通話端末1fのカメラ18で玄関にいる来訪者を撮像し、通話端末1gのモニタ20にカメラ18によって撮像された画像を表示すれば、モニタ20で玄関にいる来訪者の映像を見ながら、拡声通話を行うことができる。
【0060】
また、図27(b)に示すように、通話端末1gから中央伝送処理部21へ伝送される信号は、2個のデジタル通話信号のうちの1個をマイク12aから入力された通話データ(デジタル通話信号)とし、他の1個をマイク34から入力された参照マイクデータとして、両マイク12a,34から入力された通話データ及び参照マイクデータを中央処理部2へ伝送し、デジタル信号処理部22で両データの差分を信号処理することにより、ハウリングを防止することができ、通話端末1gにハウリングを抑制する信号処理部を設ける必要が無くなり、通話端末1gの小型化、低コスト化を図ることができる。
【0061】
ところで、図28(a)(b)に示すように、通話端末1fに映像圧縮部19を設けるかわりに、カメラ18によって撮像された画像を変調する映像変調部19’と、映像変調部19’によって変調された変調映像信号を周波数f以上とするハイパスフィルタ32aと、音声信号及び制御信号を周波数f以下とするローパスフィルタ33aとを設け、図29(a)(b)に示すように、通話端末1gに映像伸長部31を設ける変わりに、伝送線3を介して中央処理部21から伝送された信号のうち周波数f以上の周波数成分、すなわち、変調映像信号を通過させるハイパスフィルタ32bと、ハイパスフィルタ32bを介して入力された変調映像信号を復調する映像復調部31’と、伝送線3を介して中央処理部21から伝送された信号のうち周波数f以下の周波数成分、すなわち、音声信号及び制御信号を通過させるローパスフィルタ33bとを設けてもよく、図30に示すように、映像信号と音声信号及び制御信号との周波数帯域を分離して信号伝送することにより、通話端末1f,1gと中央処理部2との間で、通話データとともに映像信号を伝送することができ、来訪者の顔を見ながら拡声通話を行うことができる。この時、変調映像信号はアナログ信号で伝送されるので、伝送線3のビットレートによらず、動画像を伝送することができる。
【0062】
(実施形態
ところで、通話端末1と中央処理部2との間で、通話信号(音声信号及び制御信号)を例えばCELP(Code Excited Linear Prediction)等の手法を用いて圧縮して伝送するようにしてもよく、音声信号を無処理のまま伝送した場合〔図31(a)〕に比べて、無処理状態のときのノイズ成分を圧縮・伸長することにより、図31(b)に示すように、ノイズ成分を低減させることができるという効果がある。
【0063】
また、通常のPCM(Pulse Code Modulation)符号化方式に比べて、ビット数を削減できるため、低ビットレートで伝送することができ、図32に示すように、デジタル通話信号(音声信号)及び制御信号が伝送線3を占有する周波数帯域が低くなり、デジタル通話信号(音声信号)及び制御信号を周波数f(f<f)以下とすることができる。したがって、上述したハイパスフィルタ32a,32b、及び、ローパスフィルタ33a,33bに次数の低いフィルタ(急俊でないフィルタ)を用いることができ、フィルタの小規模化、低コスト化を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、スピーカ及び第1のマイクを備え、外部との間でデジタル通話信号や制御信号を授受する伝送処理部、及び、伝送処理部から入力されたデジタル通話信号をアナログ通話信号に変換してスピーカに出力するとともに、第1のマイクから入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換して伝送処理部に出力するコーデック部が設けられた複数の通話端末と、上記伝送処理部との間でデジタル通話信号及び制御信号を授受する中央伝送処理部、中央伝送処理部との間でデジタル通話信号を送受するためのシリアル入出力ポートを1ポートだけ備え中央伝送処理部を介して入力されたデジタル通話信号を信号処理するデジタル信号処理部、及び、各部の動作を制御するとともに中央伝送処理部との間で前記制御信号を授受する中央制御部よりなる中央処理部とから構成され、複数の通話端末と中央処理部とがそれぞれ2本の伝送線を介して接続され、伝送処理部と中央伝送処理部との間では、デジタル通話信号及び制御信号が多重化され、上記伝送線の伝送方向を所定の時間毎に切り替えるピンポン伝送方式により信号伝送され、中央伝送処理部は、各通話端末から伝送されたデジタル通話信号と制御信号とを分離して各信号毎に時分割多重化し、シリアル入出力ポートを介してデジタル信号処理部及び中央制御部との間で各信号を入出力するとともに、通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、デジタル信号処理部が各通話端末のスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行う拡声通話システムであって、中央処理部に、IS DN回線を介して外部の端末と通信するための外線アダプタを設け、デジタル信号処理部が外線アダプタを介して入力された制御信号に応じた外線処理を行い、各通話端末が外線呼び出しに応答するとともに、ドアホン或いはISDN対応端末の何れかが接続されるモジュラージャックと、ドアホンと中央処理部との間で通話信号及び制御信号をコーデックするコーデック部と、モジュラージャックにドアホン或いはISDN対応端末のどちらを接続するかを切り換える切換スイッチとを備えてドアホン或いはISDN対応端末の何れかを中央処理部に接続する手段を、上記通話端末とは別に設け、前記切換スイッチは、ドアホン側に切り替えられた場合はドアホンと中央処理部との間の通話信号及び制御信号をコーデック部によりコーデックさせるとともに、ISDN対応端末側に切り換えられた場合はコーデック部を介さずにISDN対応端末を伝送線に直接接続することを特徴とし、中央処理部に網制御部を設ける必要がなくなり、中央処理部内の配線が簡略化できるという効果がある。また、中央処理部と各通話端末との間の信号伝送にデジタル信号を用いているので、耐ノイズ性を向上させることができるという効果がある。さらに、中央処理部では、通話端末から中央伝送処理部を介して入力されたデジタル通話信号を拡声通話処理し、再び中央伝送処理部を介して他の通話端末へ伝送しているので、通話端末で拡声通話処理を行う必要がなくなり、通話端末の構成を簡略化して、拡声通話システム全体のコストを低減することができるという効果もある。また、拡声通話用の通話端末で外線からの呼び出しに応答することができ、通話端末の設置されている場所であれば、どこからでも外線の呼び出しに応答できるという効果がある。また、切換スイッチは、ドアホン側に切り替えられた場合はドアホンと中央処理部との間の通話信号及び制御信号をコーデック部によりコーデックさせるとともに、ISDN対応端末側に切り換えられた場合はコーデック部を介さずにISDN対応端末を伝送線に直接接続しているので、ドアホン又はISDN回線の接続用に切り換えて使用できるという効果がある。
【0065】
請求項2の発明は、各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末から夫々入力される音量制御信号に応じて、各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを設定する音量設定部をデジタル信号処理部に設けているので、個々の通話端末にスピーカの音量を調整するためのアンプなどからなる回路を設ける必要がなくなり、通話端末の小型化、低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0066】
請求項3の発明は、各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、通話相手側の通話端末のスピーカから自己の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みや、自己の通話端末のスピーカから通話相手側の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みによる発振を検出する発振検出部をデジタル信号処理部に設け、デジタル信号処理部が発振検出部の検出結果に応じて各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを低下させているので、通話端末同士が近接して配置されている場合でも、任意の通話端末間で拡声通話を行う際に、他の通話端末からの音声の回り込みを抑制して、音声の回り込みによる発振を防止することができ、適切な音量で拡声通話を行うことができるという効果がある。
【0067】
請求項4の発明は、3個以上の通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末の第1のマイクから入力されたデジタル通話信号の音量レベルが略同じになるように各デジタル通話信号を合成して対応する通話端末へ出力させる通話レベル出力/合成部をデジタル信号処理部に設けているので、3個以上の通話端末間で拡声通話を行う際に、各通話端末から入力される音声の均衡のとれた通話を行うことができるという効果がある。
【0068】
請求項5の発明は、中央制御部から入力される制御信号に応じた信号をデジタル通話信号に重畳して出力させる出力合成部をデジタル信号処理部に設けているので、各通話端末から入力される音声に、ドアホンからの呼び出しや各種センサの報知信号を重畳して出力することにより、拡声通話中でもドアホンの呼び出しに応対したり、報知信号を受けることができるという効果がある。
【0069】
請求項6の発明は、中央処理部と通話端末とを接続する伝送線に、通話端末からのアナログ信号をデジタル信号に変換して中央処理部との間でピンポン伝送方式により伝送を行うアダプタを介在させているので、アダプタを用いることによりアナログ信号を入出力する従来の通話端末を、デジタル信号を入出力する通話端末と同様に使用することができるという効果がある
【0070】
請求項の発明は、伝送処理部と中央伝送処理部との間では、複数のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、複数のデジタル通話信号のうちの1個をドアホン又は外線のいずれかとの通話用に、他のデジタル通話信号を屋内に設置された通話端末との通話用に用いているので、通話端末間で拡声通話中にドアホン或いは外線から呼び出しがあった場合でも、デジタル通話信号を切り換えることにより、拡声通話中の通話端末でドアホン或いは外線からの呼び出しに対応することができるという効果がある。
【0071】
請求項の発明は、通話端末に画像を表示する映像表示部とハウリング防止用の第2のマイクとを設け、伝送処理部と中央伝送処理部との間で2個のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、中央処理部から通話端末へ伝送される2個のデジタル通話信号の内の1個を映像信号用に用い、通話端末から中央処理部へ伝送される2個のデジタル通話信号を第1及び第2のマイクから入力された信号用に用い、デジタル信号処理部が第1及び第2のマイクから入力された信号に基づいてスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行っており、中央処理部側で拡声通話処理を行っているので、各通話端末に拡声通話処理を行う拡声通話処理部を設ける必要がなく、通話端末の構成を簡略化して、低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0072】
請求項の発明は、上記通話端末が、カメラ及びカメラの撮像したアナログ映像信号を変調する変調部を備えた屋外設置用通話端末と、上記変調部によって変調された変調映像信号を復調する復調部及び復調部によって復調されたアナログ映像信号を表示する映像表示部を備えた屋内設置用通話端末とで構成され、両通話端末と中央処理部との間で、デジタル通話信号と制御信号と変調映像信号とを多重化しピンポン伝送方式により伝送しているので、通話端末間で中央処理部を介してデジタル通話信号及び変調映像信号を授受することにより、通話端末間で拡声通話を行いながら、カメラの撮像した映像をモニタすることができるという効果がある。
【0073】
請求項10の発明は、伝送処理部と中央伝送処理部との間で伝送させる上記デジタル通話信号が圧縮され、低ビットレートで伝送されているので、デジタル通話信号に含まれるノイズ成分を圧縮・伸長させることにより、ノイズ成分を低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図2】同上の中央伝送処理部とデジタル信号処理部との間で授受される信号を説明する説明図である。
【図3】同上の中央伝送処理部とCPUとの間で授受される信号を説明する説明図である。
【図4】同上の中央伝送処理部と通話端末の伝送処理部との間で授受される信号を説明する説明図である。
【図5】同上の拡声通話処理部の動作を説明する説明図である。
【図6】同上に別の拡声通話処理部の動作を説明する説明図である。
【図7】参考例2の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図8】参考例3の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図9】同上の発振検出部の動作を説明する説明図である。
【図10】参考例4の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図11】同上のレベル調整/合成部の動作を説明する説明図である。
【図12】参考例5の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図13】同上の出力合成部の動作を説明する説明図である。
【図14】同上の拡声通話システムの別の構成を示す概略構成図である。
【図15】同上の出力合成部の動作を説明する説明図である。
【図16】参考例6の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図17】同上のアダプタを示す概略構成図である。
【図18】実施形態の拡声通話システムを示す概略構成図である。
【図19】同上の拡声通話システムに用いる通話端末の外観図である。
【図20】同上の通話端末を示す概略構成図である。
【図21】同上の通話端末に接続される機器を説明する説明図である。
【図22】同上のピンポン伝送方式で伝送される信号を説明する説明図である。
【図23】実施形態の拡声通話システムに用いる通話端末を示す概略構成図である。
【図24】同上のピンポン伝送方式で伝送される信号を説明する説明図である。
【図25】実施形態の拡声通話システムに用いるカメラを備えた通話端末を示し、(a)は外観図、(b)は概略構成図である。
【図26】同上に用いるモニタを備えた通話端末を示し、(a)は外観図、(b)は概略構成図である。
【図27】(a)(b)は同上のピンポン伝送方式で伝送される信号を説明する説明図である。
【図28】同上のカメラを備えた別の通話端末を示し、(a)は外観図、(b)は概略構成図である。
【図29】同上のモニタを備えた別の通話端末を示し、(a)は外観図、(b)は概略構成図である。
【図30】同上のピンポン伝送方式により伝送される信号の占有周波数帯域を説明する説明図である。
【図31】(a)(b)は実施形態の拡声通話システムのピンポン伝送方式により伝送される信号とノイズの関係を説明する説明図である。
【図32】同上の周波数と信号レベルとの関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
1a… 通話端末
2 中央処理部
3a… 伝送線
14 伝送処理部
21 中央伝送処理部
22 デジタル信号処理部
25 拡声通話処理部

Claims (10)

  1. スピーカ及び第1のマイクを備え、外部との間でデジタル通話信号や制御信号を授受する伝送処理部、及び、伝送処理部から入力されたデジタル通話信号をアナログ通話信号に変換してスピーカに出力するとともに、第1のマイクから入力されたアナログ通話信号をデジタル通話信号に変換して伝送処理部に出力するコーデック部が設けられた複数の通話端末と、上記伝送処理部との間でデジタル通話信号及び制御信号を授受する中央伝送処理部、中央伝送処理部との間でデジタル通話信号を送受するためのシリアル入出力ポートを1ポートだけ備え中央伝送処理部を介して入力されたデジタル通話信号を信号処理するデジタル信号処理部、及び、各部の動作を制御するとともに中央伝送処理部との間で前記制御信号を授受する中央制御部よりなる中央処理部とから構成され、
    複数の通話端末と中央処理部とがそれぞれ2本の伝送線を介して接続され、伝送処理部と中央伝送処理部との間では、デジタル通話信号及び制御信号が多重化され、上記伝送線の伝送方向を所定の時間毎に切り替えるピンポン伝送方式により信号伝送され、
    中央伝送処理部は、各通話端末から伝送されたデジタル通話信号と制御信号とを分離して各信号毎に時分割多重化し、シリアル入出力ポートを介してデジタル信号処理部及び中央制御部との間で各信号を入出力するとともに、通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、デジタル信号処理部が各通話端末のスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行う拡声通話システムであって、中央処理部に、ISDN回線を介して外部の端末と通信するための外線アダプタを設け、デジタル信号処理部が外線アダプタを介して入力された制御信号に応じた外線処理を行い、各通話端末が外線呼び出しに応答するとともに、ドアホン或いはISDN対応端末の何れかが接続されるモジュラージャックと、ドアホンと中央処理部との間で通話信号及び制御信号をコーデックするコーデック部と、モジュラージャックにドアホン或いはISDN対応端末のどちらを接続するかを切り換える切換スイッチとを備えてドアホン或いはISDN対応端末の何れかを中央処理部に接続する手段を、上記通話端末とは別に設け、前記切換スイッチは、ドアホン側に切り替えられた場合はドアホンと中央処理部との間の通話信号及び制御信号をコーデック部によりコーデックさせるとともに、ISDN対応端末側に切り換えられた場合はコーデック部を介さずにISDN対応端末を伝送線に直接接続することを特徴とする拡声通話システム。
  2. 各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末から夫々入力される音量制御信号に応じて、各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを設定する音量設定部をデジタル信号処理部に設けたことを特徴とする請求項1記載の拡声通話システム。
  3. 各通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、通話相手側の通話端末のスピーカから自己の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みや、自己の通話端末のスピーカから通話相手側の通話端末の第1のマイクへの音声の回り込みによる発振を検出する発振検出部をデジタル信号処理部に設け、デジタル信号処理部が発振検出部の検出結果に応じて各通話端末へ出力するデジタル通話信号の音量レベルを低下させることを特徴とする請求項1又は2記載の拡声通話システム。
  4. 3個以上の通話端末間で中央処理部を介して拡声通話を行う際に、各通話端末の第1のマイクから入力されたデジタル通話信号の音量レベルが略同じになるように各デジタル通話信号を合成して対応する通話端末へ出力させる通話レベル出力/合成部をデジタル信号処理部に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  5. 中央制御部から入力される制御信号に応じた信号をデジタル通話信号に重畳して出力させる出力合成部をデジタル信号処理部に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  6. 中央処理部と通話端末とを接続する伝送線に、通話端末からのアナログ信号をデジタル信号に変換して中央処理部との間でピンポン伝送方式により伝送を行うアダプタを介在させたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  7. 伝送処理部と中央伝送処理部との間では、複数のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、複数のデジタル通話信号のうちの1個をドアホン又は外線のいずれかとの通話用に、他のデジタル通話信号を屋内に設置された通話端末との通話用に用いることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  8. 通話端末に画像を表示する映像表示部とハウリング防止用の第2のマイクとを設け、伝送処理部と中央伝送処理部との間で2個のデジタル通話信号と1個の制御信号とを多重化した信号がピンポン伝送方式により伝送され、中央処理部から通話端末へ伝送される2個のデジタル通話信号の内の1個を映像信号用に用い、通話端末から中央処理部へ伝送される2個のデジタル通話信号を第1及び第2のマイクから入力された信号用に用い、デジタル信号処理部が第1及び第2のマイクから入力された信号に基づいてスピーカから第1のマイクへの音声の回り込みを抑制する拡声通話処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  9. 上記通話端末が、カメラ及びカメラの撮像したアナログ映像信号を変調する変調部を備えた屋外設置用通話端末と、上記変調部によって変調された変調映像信号を復調する復調部及び復調部によって復調されたアナログ映像信号を表示する映像表示部を備えた屋内設置用通話端末とで構成され、両通話端末と中央処理部との間で、デジタル通話信号と制御信号と変調映像信号とを多重化しピンポン伝送方式により伝送することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の拡声通話システム。
  10. 伝送処理部と中央伝送処理部との間で伝送される上記デジタル通話信号が圧縮され、低ビットレートで伝送されることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の拡声通話システム
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