JP2648845B2 - 19−ノル−ビタミンd化合物の製造方法及びそれに用いる中間体 - Google Patents

19−ノル−ビタミンd化合物の製造方法及びそれに用いる中間体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は19−ノル−ビタミンD
化合物の製造方法及びそれに用いる中間体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ホルモ
ン、1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、動物内
のカルシウムホメオスタシス(homeostasi
s)の調節剤として高い効果をもつものであることが知
られており、最近では、細胞分化におけるその活性が、
確認されている。[V.Ostrem,Y.Tanak
a,J.Prahl,H.F.DeLuca及びN.I
kekawaの論文Proc.Natl.Acad.S
ci.USA, (1987),84,2610]多く
の構造類似体が合成され、これらのうちのいくつかは、
細胞分化とカルシウム調節において興味ある活性の違い
(separation)を示すことが認められてい
る。この活性の違いは、幾つかの癌や骨粗鬆症の治療に
有用であり得る[H.Sai,S.Takatsut
o,N.Ikekawa,I.Tanaka及びH.
F.DeLuca,Chem.Pharm.Bul
l.,(1986),34,4508]。近年、新規な
19−ノル−ビタミンD化合物と呼ばれるビタミンD類
似体が発見され、その特徴は、下記の一般的構造
【0003】
【化12】
【0004】に示されるように、ビタミンD系に特有の
A−外サイクリックメチレン環基(炭素19)が、2個
の水素原子に置換されることにある。上記構造のR基
は、あらゆる天然ビタミンD化合物または、その合成類
似体に表われるように、ステロイド側鎖を示す。19−
ノル−ビタミンD化合物の具体的な例は、後述のスキー
ムIV中構造(20)に示されている。そのような、1
9−ノル−類似体[例えば、化合物(20)]の生物学
的試験により、極めて低いカルシウム流動化活性(mo
bilizing activity)を伴って、悪性
細胞の分化を誘導することによって高い効果を特徴とす
る活性の特徴が明らかにされた。したがってかかる化合
物は、悪性腫瘍の治療のための、治療薬としての用途が
期待される。
【0005】19−ノル−ビタミンD化合物の合成方法
は、PerlmanらによりTetrahedron
Letters 13,1823(1990)で報告さ
れた。しかし、この方法は現存するビタミンD化合物中
のC−19−メチレン基の除去を必要とし、19−ノル
−類似体のさらに規模の大きい合成には、あまり適して
いない。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)式
【0007】
【化13】 [式中、X 及びX はそれぞれヒドロキシ保護基を表
わし、X は水素又はヒドロキシ基を表わす] で表わさ
れるエステルを、式
【0008】
【化14】 [式中、X 、X 及びX は上記で定義されたとお
り]で表わされるケトンに、エステル還元とジオール開
裂によって変換し、前記ケトンを塩基の存在下で縮合
し、但し、前記ケトン中のX がヒドロキシ官能基であ
る場合、そのヒドロキシ官能基は該塩基で促進される縮
合反応の前にヒドロキシ保護基で最初に保護され、式
【0009】
【化15】 [式中、X 、X 及びX は上記で定義されたとお
り]で表わされるエステルを得、前記エステルを還元し
て、但し、前記エステル中のX がヒドロキシ官能基又
は保護されたヒドロキシ官能基であれば、その官能基は
前記還元反応の前に水素ラジカル源及びラジカル開始剤
での反応により除去され、式
【0010】
【化16】 [式中、X 及びX は上記で定義されたとおり]で表
わされる対応するアルコールを得、前記アルコールを、
【0011】
【化17】 [式中、Y はハロゲン又はO−スルホニル基を表わ
し、X 及びX は同一であってもよいし又は異なって
いてもよく、ヒドロキシ保護基を表わす]で表わされる
誘導体に変換し、前記誘導体を、金属ジフェニルホスフ
ィドでの前記誘導体の処理及びそれに続く過酸化物酸化
により、式
【0012】
【化18】 [式中、X 及びX は上記で定義されたとおり]で表
わされるホスフィンオキシドに変換し、前記ホスフィン
オキシドを式
【0013】
【化19】 [式中、Rは式
【0014】
【化20】 で表わされる19−ノル−ビタミンD化合物を製造する
のに必要ないかなる側鎖 でもよく、X 、X 及びRは
上記で定義されたとおり]で表わされるケトンと反応さ
せ、次いでヒドロキシ保護基を除去する各工程を含んで
なる19−ノル−ビタミンD化合物の製造方法、 (2)ヒドロキシ保護基が、ヒドロキシル基を保護され
た19−ノル−ビタミンD化合物より、加水分解または
水素化物還元をすることにより除去される(1)項の方
法、 (3)側鎖Rが式
【0015】
【化21】 [式中、R ,R ,R は独立に水素、ヒドロキシ
基、保護されたヒドロキシ基又はアルキル基を表わし、
22位と23位の炭素間の結合は、単結合、二重結合ま
たは三重結合でもよい。] で表わされ、Qが
【0016】
【化22】 [式中、R 及びR は、独立して、水素、アルキル
基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、保護された
ヒドロキシ基及びフルオロ基から選ばれるか又は、R
及びR は、一緒にオキソ基又はアルキリデン基を表わ
し、n及びmは独立して、0,1,2,3,4又は5の
値をとる整数である]で表わされ、R 及びR は独立
して重水素化アルキル基、フルオロアルキル基及び、Q
−H基を表わすか又は、R 及びR は一緒に、Q基を
表わし(但し、n又はmの少なくと も1つが1以上であ
る)、側鎖の20位、22位又は23位のいずれかの位
置における炭素が、O、S又はN原子により置換されて
いる(1)項の方法、(4)製造される化合物が、19
−ノル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD である
(1)項の方法、 (5)製造される化合物が、19−ノル−1α−ヒドロ
キシビタミンD である(1)項の方法、 (6)下記の構造で表わされる化合物
【0017】
【化23】 [式中、X 及びX は同一であってもよいし又は異な
っていてもよく、水素又はヒドロキシ保護基を表わし、
Yは−POPh 又は−PO(Oアルキル) 又は−S
Ar又は−Si(アルキル) である]、及び (7)Yが−POPh である(6)項の化合物を提供
するものである。 本発明は、19−ノル−ビタミンD化
合物の新規な合成方法及びそれに用いる中間体を開示し
ている。この新しい方法の特徴的要素は下記の構造Iに
よって表わされるA環単位と下記の構造IIのウインダ
ウス−グルンドマン(Windaus−Grundma
nn)型の2環式ケトンとの縮合により、構造IIIの
所望する19−ノル−ビタミンD化合物を得ることにあ
る。
【0018】
【化24】
【0019】したがって、上記に示されたプロセスが、
その集中的な方法としての新規な合成コンセプトの新規
な適用を示しており、それは、ビタミンD化合物の合成
に、効果的に適用されている。[例えば、Lythgo
eら、J.Chem.Soc.Perkin Tran
s.I 590(1978);2386(1976);
Lythgoe,Chem.Soc.Rev.,44
9(1983);H.T.Toh及びW.H.Okam
ura,J.Org.Chem.48,1414(19
83);E.G.Baggioliniら、J.Or
g.Chem.51,3098(1986);Sard
inaら、J.Org.Chem.51,1264(1
986);J.Org.Chem.51,1269(1
986)]
【0020】本発明の他の重要な点は、一般構造IのA
環単位の(−)キナ酸からの調製である。上記の構造I
において、X及びXは、同一であってもよいし又は
異なっていてもよく、ヒドロキシ保護基を表わし、Y
は、強塩基で処理した時、隣接した炭素中心の水素を十
分に酸性化して、反応性カルボアニオンを作る群を表わ
す。そのようなY群の例は、−P(O)Ph,−P
(O)(Oアルキル),−SOAr、又は−Si
(アルキル)である。上記のI型の化合物は新規であ
る。それらの合成、及びそれらの合成に用いられる他の
新規な中間体は以下に開示される。
【0021】上記の構造IIの2環式ケトン又は、構造
IIIの19−ノル−ビタミンD化合物において、置換
基Rは、いかなる所望する基を表わしてもよく、鋭敏で
あるかまたは、縮合反応を妨げるRのいかなる機能も当
業者に周知のように、適切に保護されなければいけない
ことはいうまでもない。さらに詳しくは、Rは例えば、
水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、重水素化ア
ルキル基、フルオロアルキル基、または式
【0022】
【化25】 の側鎖で、式中R,R,Rは独立して水素、ヒド
ロキシ基、保護されたヒドロキシ基、またはアルキル基
を表わし、22位と23位の炭素間の結合は、単結合、
二重結合又は三重結合でもよく、Qは式
【0023】
【化26】
【0024】で表わされる基で、式中、RとRは独
立して、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒ
ドロキシ基、保護されたヒドロキシ基及び、フルオロ基
より選ばれるか又は、R及びR一緒に、オキソ基
又はアルキリデン基を表わし、n及びmは独立して、
0,1,2,3,4、又は5の値をとる整数で、式中R
及びRは、独立して重水素化アルキル基、フルオロ
アルキル基及びQ−H基を表わすか又はR及びR
一緒に、nまたはmの少くとも1つが1またはそれ以上
という条件で、Q基を表わし、かつ側鎖にある20,2
2又は23位のどの炭素も、O,S、又はN原子により
置換されてもよい。
【0025】発明の開示及び特許請求の範囲で用いられ
ている“ヒドロキシ保護基”とは、続いて起こる反応
中、ヒドロキシ官能基の保護に通常用いられるいかなる
基も意味し、それらには、例えば、トリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基
及び類似のアルキルラジカル又はアリールシリルラジカ
ルのようなアシル又は、アルキルシリル基又は、メトキ
シメチル基、エトキシメチル基、メトキシエトキシメチ
ル基、テトラヒドロフラニル基又はテトラヒドロピラニ
ル基のようなアルコキシアルキル基が含まれる。“保護
されたヒドロキシ基”とは、上記のヒドロキシ保護基の
1種によって誘導されたヒドロキシ官能基である。“ア
ルキル基”はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基等のよ
うな、炭素数1から10のすべての異性体を含む直鎖ま
たは分岐鎖の炭化水素基を表わし、また、“ヒドロキシ
アルキル基”“フルオロアルキル基”及び“重水素化ア
ルキル基”とは、1つまたはそれ以上のヒドロキシ基、
フルオロ基または重水素基でそれぞれ置換されたアルキ
ル基を表わす。“アシル基”は、炭素数が1から6のす
べての異性体を含む、アルカノイル基、又はベンゾイル
基のようなアロイル基、又はハロ−、ニトロ−又はアル
キル−置換されたベンゾイル基、又はメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニ
ル基等のようなアルキル−O−CO−型のアルコキシカ
ルボニル基である。“アリール基”とはフェニル基、又
はアルキル−、ニトロ−又はハロ−置換のフェニル基を
表わす。“アルコキシ基”とは、アルキル−O−基であ
る。同族化された(homologated)側鎖を特
徴とする一般構造IIのケトンは新規な化合物である。
【0026】種々の側鎖基Rを持つ構造IIのケトン
は、例えば、Baggioliniら、J.Org.C
hem.51,3098(1951);Baggiol
iniら、米国特許4,804,502;Sardin
aら、J.Org.Chem.51,1264(198
6);Kocienskiら、J.Chem.Soc.
Perkin Trans.1,834(1978);
Toh及びOkamura,J.Org.Chem.
,1414(1983);Mascovenasら、
J.Org.Chem.,51,1269(1986)
に書かれているように、既知の方法で、合成することが
できる。同族化された(homologated)側鎖
を特徴とする一般構造IIのケトンは、新規な化合物で
ある。構造のシントン(synthon)の合成の
ために(−)キナ酸を出発原料とすることを基礎とし
て、新規な合成経路が開発された。商業的に入手でき、
立体化学上正確に所望する部位にヒドロキシ基を持つこ
の物質は、ビタミンD化学において有用なシントンであ
る[Desmaele及びTanier,Tetrah
edron Letters,26,4941(198
5)]。一般的な形での全体の経路は、下記の反応スキ
ームにより、要約される。
【0027】
【化27】
【0028】このスキームに示されたように、キナ酸か
ら、所望のA環単位Iへの変換は、2つの主要な合成変
換、すなわち、キナ酸の炭素4にある中心ヒドロキシ基
の除去及び炭素1にあるカルボキシ及びヒドロキシ置換
基が所望のY−機能を持った不飽和の炭素2つよりなる
側鎖により置き変れることよりなる。この全体の経過
は、重要な合成操作が達成される順序が主に異なってい
る数種の概念的に関連したバリエーションを持って達成
しうることが明らかとなった。
【0029】上記構造(IV,V,VI)において、X
及びXは同一であってもよいし又は異なっていても
よくヒドロキシ保護基を表わし、Aは−COOアルキル
基または−CHOH基を表わし、Bはヒドロキシ基で
あり、A及びBは一緒にオキソ基(=O)または=CH
COOアルキルを表わしてもよい
【0030】全体の合成過程の最初の段階は、酸触媒下
における、適切なアルキルアルコール(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノールまたはより高級アルコー
ル)処理によるキナ酸のエステル化に続いて、当業者に
既知の条件下でのヒドロキシ保護により化合物IVを得
ることよりなり、ここでAは−COOアルキル基、Bは
ヒドロキシ基、X及びXはヒドロキシ−保護基であ
る。X及びXの特異的な性質は決定的ではないが、
むろん、選択された保護基は、続いて起こる化学変換と
両立できかつ、所望する時に、除去可能であることはい
うまでもない。例えば、適切なものとしては、アルキル
シリル−又はアルキルアリールシリル基又はアルコキシ
アルキル基である。上記の保護されたヒドロキシアルキ
ルエステルの適切なさらなる変換例えば、エステルの水
素化物還元(それにより、Aが−CHOHで、Bが−
OHである化合物IVが作られる)に続き、過ヨウ素酸
塩またはテトラアセテート鉛のような既知のビシナルの
ジオール開裂試薬(vicinal diol cle
avage reagents)を用いて得られたビシ
ナルのジオールの開裂によって、対応のシクロヘキサノ
ン誘導体、すなわち、A及びBが一緒にオキソ官能基を
表わし、X及びXが、ヒドロキシ保護基である化合
物IV、を得る。このケトンは残留する炭素4における
中心ヒドロキシ基の一時的な保護の後(例えば、アシ
ル、アルキルシリルまたはアルコキシアルキル保護)次
々にアルキル化され、例えば、NaH、ジイソプロピル
アミドリチウムのような強塩基、又はアルキル又はアリ
ールリチウム塩基の存在下にアルキル(トリメチルシリ
ル)アセテートによる処理を行い、一時的な炭素4に結
合した−OH基の保護基の除去後、一般構造IVで表わ
されるアルキルシクロヘキシリデンエステルを得る。こ
こで、A及びBは、一緒に=CHCOOアルキル基を表
わし、X及びXは、ヒドロキシ保護基を表わす。
【0031】上述のすべての構造の修飾変更において、
中間体IVは、フリーラジカル脱酸素操作[Barto
n and McCambie J.Chem.So
c.Perkin Trans.1,1574(197
5);Robinsら,J.Am.Chem.Soc.
103,933(1981);105,4059(19
83);Barton 及び Motherwell,
Pure & Appl.Chem.,53,15(1
981)]によって炭素4−ヒドロキシ基の還元的除去
に用いることができる。この合成過程は、化合物IVの
フリーの炭素4−ヒドロキシ基の適切な誘導体、例えば
上記の反応スキーム中の一般構造Vで表わされるよう
な、チオノ−エステル又はキサントゲン酸塩誘導体への
変換を伴う。ここは−C(S)−イミダゾリル又
は−C(S)−Oアルキル又は−C(S)−Oアリール
又は−C(S)−Sアルキルのような基を表わし、A,
B,X及びXは前記で定義した通りである。V型の
中間体は、ラジカル開始剤の存在下で、水素ラジカル源
で処理されると、その後、還元的脱酸素を通して、一般
構造VIの化合物が供給される。ここで、A,B,X
及びXは、前述で定義した置換基を表わす。このよう
な脱酸素反応に対して、水素ラジカル源の適切なもの
は、水素化トリアルキル錫(例えば水素化トリブチル
錫)又は、トリス(トリアルキルシリル)シラン(例え
ば、(MeSi)SiH)[Schummer及び
Hofle,Syn,Lett.106(1990);
Ballestriら、J.Org.Chem.5
678(1991)]、また、適切なラジカル開始剤
は、アザイソブチロニトリル(AIBN)によってか又
は、照射によって、供給される。置換基A,B,X
びXは、上述の2段階脱酸素過程において、不変のま
まである。したがって、Aが−COOアルキルでBが−
OHの化合物IVから、Aが−COOアルキルで、Bが
−OHの化合物VIが得られ、同様にして、A及びBが
一緒に=Oまたは=CHCOOアルキルである化合物I
Vから、A及びBが一緒に=Oまたは=CHCOOアル
キルである化合物VIがそれぞれ得られる。
【0032】構造IVの化合物の場合、構造IVの化合
物のA及びB置換基の変換を、構造式IVの化合物に関
連して説明されたプロセスと全く類似のプロセスによっ
て実現させることは、可能である。すなわち、AがCO
Oアルキル基でBがヒドロキシ基である化合物VIか
ら、化合物IVの場合で上述のように、エステル還元及
びビシナルディオール開裂によってA及びBが一緒に
キソ基を表わす、シクロヘキサノン類似体のような化合
物VIが得られ、後者から、上述のようにアルキル化に
よって、シクロヘキシリデン変態、すなわち、A及びB
一緒に=CHCOOアルキルであるVIが得られる。
【0033】一般構造Iで表わされるAシントンの
成に向けて、ひき続いて起こる反応段階のためには、A
及びBが一緒に=CHCOOアルキルで、X及びX
が、ヒドロキシ保護基を表わすシクロヘキシリデンエス
テルVIが、所望の中間体である。これらのひき続いて
起こる段階には、第1に、(例えば、LiAlHまた
は、水素化ジイソブチルアルミニウム、DIBAL−H
を用いて)エステルを下記に示された構造VIIで表わ
される対応する1級アルコールに還元することよりな
る。ここで、X及びXは、ヒドロキシ保護基であ
り、Yはヒドロキシ基である。このアルコールは、通
常のトシル化又はメシル化条件下で構造VIIの対応す
るトシル塩又はメシル塩に変換されるだろう。ここで、
は−O−SOPhMe、又は−OSOMeを表
わす。その代わりとして、このアルコールは、ハロゲン
により置換され、構造VIIで表わされる対応するハロ
ゲン化物にすることもできる。ここで、Yは、ハロゲ
ン原子、すなわち、I,Br、又はClである。構造V
IIのメシル塩、トシル塩またはハロゲン化物から、構
造Iで表わされる所望のシントンが、種々の一般に知ら
れた変換反応によって得られる。したがってハロゲン化
物、トシル塩、又はメシル塩は、金属のジフェニルリン
化物による処理及び、それに続く、過酸化物酸化によ
り、所望の構造Iで表わされるホスフィンオキシド誘導
体を得る。ここで、Y=−P(O)Phである。同様
にして、ハロゲン化物は、アルブゾフ(Arbuzo
v)反応条件下で、トリエチルホスファイトによる処理
で、対応のホスホン酸塩誘導体Iが得られる。ここで、
Y=−P(O)(OEt)である。トシル塩またはメ
シル塩からは、アリールスルフィン酸のナトリウム塩に
よる置換により、化合物Iのアリールスルフォン誘導体
が得られる。ここでY=−SOArである。同様にし
て、ハロゲン化物VIIトリクロロシランと反応させ、
その後アルキルハロゲン化物でアルキル化することによ
り化合物Iのアルキルシラン誘導体が得られる。ここで
Y=−Si(アルキル)である。
【0034】この縮合反応は、有機溶媒に溶解された、
一般構造IのA環単位をIのアニオンを発生させるため
に、強塩基(例えば、アルカリ金属水素化物、アルキル
又はアリールリチウム、又はアルキルアミドリチウム試
薬)で処理し、そして、このアニオンを19−ノル−ビ
タミン類似体IIIとの縮合を完了するために、ケトン
IIと直接または既知の手順によって、IIIに変換可
能な中間体(例えば、縮合の場合は、Y=SOArで
ある化合物I)を介して、反応させることにより、有利
に行なわれる。いかなるヒドロキシ保護基も、(すなわ
ち、保護基X及びXかつ/または側鎖に存在するで
あろうヒドロキシ保護基)当業者により既知の適切な加
水分解または還元操作により、除去することができ、X
及びXが水素である構造IIIで表わされるフリー
のヒドロキシ−ビタミン類似体が得られる。
【0035】(発明の典型的な実施態様) 上述のA環単位の調製のより具体的実施態様は、スキー
ムI,II及びIIIで概説されており、一方、スキー
ムIVにより、目的の19−ノル−ビタミンD化合物が
得られる縮合反応の具体的実施態様が示されている。以
下の記述と、それに続く実施例において、アラビア数字
(例えば(1),(2),(3)等)は、具体的な合成
産物を指し、スキームの中で、そのように番号を付され
た構造を表している。スキームIに示されたように、A
環単位の合成用出発物質はこのスキームIにおいて、化
合物(1)と示された商業的に入手可能な(1R,3
R,4R,5R)(−)キナ酸で、所望の19−ノル−
ビタミンD化合物において、立体化学上正確な1位及び
3位のヒドロキシ基をすでに含んでいる。触媒量の酸
(例えば、p−トルエンスルホン酸)存在下で、メタノ
ールによるエステル化を行い、次に、tert−塩化ブ
チルジメチルシリル及びトリエチルアミンにより、ジメ
チルホルムアミド中で処理することにより、保護された
メチルエステル(2)が得られる。高級アルカノール
(例えばエタノール、プロパノール等)による類似条件
下でのエステル化により、対応する高級エステルが得ら
れ、同様に、他のヒドロキシ−保護基(例えば、他のア
ルキル又はアリールシリル基、又はアルコキシアルキル
基)が、既知の方法によりこの段階で、導き出されるこ
とは、注意すべきことである。このような(2)で示さ
れる代替エステル又はヒドロキシ基が保護された誘導体
も同様にスキームI,II又はIIIにのっとった後続
の変換において用いることができる。水素化ジイソブチ
ルアルミニウムによるエステルの還元によりトリオール
(3)が得られ、続いて起こる過ヨウ素酸ナトリウムに
よる酸化で、シクロヘキサノン誘導体(4)が得られ
た。4位のヒドロキシ基は、アルキルシリル基によって
保護され、(5)を得た。これらケトン中間体(化合物
(4)及び(5))の対称性により、炭素4にある酸素
置換基は、α−又はβ−のどちらかの立体化学的配向性
を持っていると言える。したがって、常法に従い、化合
物(4)及び(5)の炭素4にある酸素置換基との結合
は波線(〜〜)で示されている。従って後続の中間体
(化合物(6),(7)及び(8))の3つは、一対の
合成物として得られ、炭素4にある酸素置換基を1つは
α−配向に、他の1つは、β−配向に持っている。この
事実もまた、スキームIの構造式(6),(7)及び
(8)において、4位の酸素置換への波線結合により示
されている。無水テトラヒドロフラン中、塩基存在下で
のエチル(トリメチルシリル)アセテートとのペターソ
ン反応(Peterson reaction)によ
り、不飽和エステル(6)が得られる。他のアルキル
(トリメチルシリル)アセテートエステル(例えば、ア
ルキル=メチル、プロピル、ブチルなど)は、アルキル
エステル類似体を(6)(例えば、対応するメチル、プ
ロピル、ブチルエステルなど)にするこの反応で用いる
ことができる。4−トリメチルシリルオキシ基を希釈酢
酸のテトラヒドロフラン溶液で部分的に脱保護すること
により(7)が得られる。この4−ヒドロキシ基の脱酸
素化は、フリーラジカル分裂操作(freeradic
al fragmentation procedur
e)により、達成することができる。[D.H.R.B
arton及びS.W.McCombie,J.Che
m.Soc.Perkin Trans,1,1574
(1975);D.H.R.Barton and
W.B.Motherwell,Pure & App
l.Chem.,53,15(1981)]。したがっ
て、エステル(7)を対応するチオイミダゾライド
(8)に変換することは、有機溶媒に溶かした1,1−
チオカルボニル−ジイミダゾールで処理することで得ら
れ、次いで、水素化トリブチル錫で、ラジカル開始剤の
存在下で、ラジカル脱酸素化することにより保護された
シクロヘキシリデンエステル(9)が得られる。後者
は、水素化ジイソブチルアルミニウムで還元して、アリ
ルアルコール(10)が得られ、これは、次にN−クロ
ロスクシンイミドと硫化ジメチルとの錯体と反応するこ
とにより塩化アリル(11)に変換することができる。
[E.J.Corey,C.U.Kim,M.Take
da,Tetrahedran Letters,43
39(1972)]。そして、最後にリチウムジフェニ
ルフォスファイドによる処理と続いて、過酸化水素によ
る酸化により、所望のホスフィンオキシド(12)に変
換される。
【0036】スキームIIは、A環単位を合成する代替
の方法を説明している。この方法では、スキームIのよ
うにして得られたエステル(2)をチオイミダゾライド
(13)への変換とそれに続く水素化トリブチル錫によ
る処理でエステル(14)を得ることを含むフリーラジ
カル脱酸素化が直接行なわれている。化合物(14)を
水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBALH)によ
る還元することにより、ジオール(15)を得て、続い
て、過酸化ナトリウムによる酸化で、シクロヘキサノン
誘導体(16)が得られる。続いて、塩基存在下で、エ
チル(トリメチルシリル)アセテートによるオレフィン
化することにより、保護されたシクロヘキシリデンエス
テル(9)が得られ、これはさらに、スキームIに関連
するところで述べられたのと同じ方法で、ホスフィンオ
キシド(12)にすることができる。
【0037】スキームIIIは、A環単位の調製のさら
に別の変更態様を示している。ここで、前に述べられた
中間体(4)(スキームIを参照)は、スキームI及び
IIに関連して述べられたのと類似の条件を用いてフリ
ーラジカル脱酸素化される。すなわち、化合物(4)
は、チオイミダゾール(17)に変換され、AIBN存
在下で、水素化トリブチル錫と反応して、シクロヘキサ
ノン誘導体(16)が得られる。さらに、スキームI及
びスキームIIと同様に、この原料を処理することによ
りホスフィンオキシド(12)が得られる。上記の一般
構造Iの所望のA環シントンに加えて、この処理によ
り、別の新規な中間体が得られる。新しい化合物とは例
えば、上述の一般構造VIIで表わされる中間体又は上
述の一般構造IV,V及びVIで表わされるシクロヘキ
シリデンエステルで、ここで、A及びBは一緒に=CH
COOアルキルを表わし、具体的態様は、スキームIの
構造(6),(7),(8)及び(9)で表わされてい
る。同様にして、新しい化合物として、上記の構造VI
の4−デオキシ中間体でここで、Aは−COOアルキ
ル、−CHOHで、BはOH、又はA及びBが一緒に
オキソ基を表わす。これらの例は、スキームIIの構造
(14),(15)及び(16)で表されている。これ
らの中間体は、一般的には、上で述べた種々の処理にお
いて、ヒドロキシ基が保護された形で使われているが、
ヒドロキシ保護基(X,X,X)は、当業者によ
って既知の条件下で、除去されてもよく、その結果対応
するフリーのヒドロキシ中間体(化合物I,IV,V,
VI及びVIIで、X及び/又はX及び/又はX
はHを表わす)が得られるか、又は代替のヒドロキシ保
護基により置換されてもよい。
【0038】スキームIVは、ホスフィンオキシド(1
2)(スキームI)と、C環とD環及び、所望の19−
ノル−ビタミン化合物の側鎖を持つ適切なケトン(構造
18)との縮合反応の具体的態様を概説している。この
ホスフィンオキシド(12)は、テトラヒドロフラン
中、低温で塩基(ブチルリチウム)で処理され、対応す
るホスフィノキシアニオンを発生させ、それは、ヒドロ
キシ基が保護されたケトン(18)と反応することによ
り[Baggioliniら、J.Ong.Chem.
51,3098(1986)]所望の19−ノル−ビタ
ミンD誘導体(19)が得られる。これから、通常の条
件下で、保護基を除去して1α,25−ジヒドロキシ−
19−ノル−ビタミンD(20)の結晶が得られる。
【0039】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。 実施例1 (a)(1R,3R,4R,5R)メチル3,5−ビス
(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−1,4−ジ
ヒドロキシシクロヘキサン−Cカルボキシレート(2) キナ酸(1)(12.74g,66.3ミリモル)のメ
タノール溶液に、p−トルエンスルホン酸(0.5g)
を加えた。この溶液を24時間攪拌した。固形のNaH
CO(1.0g)を加え、15分後にこの溶液を濾過
し、濃縮した結果、12.61g(62.16ミリモ
ル)のメチルエステルを収率92%で得た。 tert
−ブチルジメチルシリルクロライド(6.73g,4
4.62ミリモル)を、メチル(1R,3R,4R,5
R)(−)キナ酸(3.68g,17.85ミリモル)
とトリエチルアミン(6.2ml,44.62ミリモ
ル)との44mlの無水ジメチルホルムアミド溶液に0
℃で、攪拌しながら加える。4時間後、この溶液を室温
まで暖め、攪拌をもう14時間続けた。その溶液を水中
に注ぎ、エーテルで抽出した。一緒にしたこの有機相を
塩水で抽出し、無水MgSO上で乾燥し、濾過、濃縮
した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィ
ーにより、5−10%のエチルアセテートのヘキサン混
合液溶で溶出することにより精製して、4.6g(60
%)の白色結晶(2)を得た。融点82−82.5℃
(ヘキサンから再結晶の結晶)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.5
3(bs,1H),4.36(bs,1H),4.11
(ddd,1H),3.76(s,3H),3.42
(dd,1H),2.31(bs,1H),2.18
(bd,1H),2.05(ddd,2H),1.82
(dd,1H),0.91(s,9H),0.89
(s,9H),0.15(s,3H),0.14(s,
3H),0.11(s,3H),0.09(s,3
H). MS m/e(相対強度):377(70),227
(91).
【0040】(b)(1R,3R,4R,5R)[3,
5−ビス(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−
1,4−ジヒドロキシ]−1−ヒドロキシメチルシクロ
ヘキサン(3) エステル(2)(3.26g,7.5ミリモル)のエー
テル(45ml)溶液に水素化ジイソブチルアルミニウ
ム(45ml,45ミリモル,1.0Mヘキサン溶液)
を−78℃で加えた。20分後この溶液を−23℃まで
暖めて、2時間攪拌した。この溶液をエーテルで希釈し
た後、2Nの酒石酸カリウムナトリウムをゆっくりと加
えた。この溶液を室温まで暖めて、15分攪拌した。エ
ーテル層を分離して、水層をエーテルで抽出した。一緒
にしたエーテル層を食塩水で抽出し、無水MgSO
で乾燥し、濾過、濃縮した。この原料をさらにシリカゲ
ル上でカラムクロマトグラフィーを用いて、25%エチ
ルアセテート/ヘキサンで溶出することにより精製した
結果、収率83%で(3)(2.52g,6.20ミリ
モル)を得た。融点はヘキサンからの再結晶で108−
109℃。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.5
2(bs,1H),4.12(ddd,1H),3.4
0(dd,1H),(dd,2H),2.28(d,1
H),2.11(dd,1H),2.00(ddd,2
H),1.52(dd,1H),1.33(dd,1
H),0.91(s,9H),2.00(ddd,2
H),1.52(dd,1H),1.33(dd,1
H),0.91(s,3H),0.11(s,3H). MS m/e(相対強度):349(8),331(1
3),239(12),199(100).
【0041】(c)(3R,4R,5R)[3,5−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−4−ジヒ
ドロキシ]−1−シクロヘキサノン(4) トリオール(3)(1.91g,4.7モル)のメタノ
ール(124ml)溶液に過ヨウ素酸ナトリウム飽和水
(28.5ml)を0℃で加えた。この溶液を1時間攪
拌した後、水中に注ぎ、エーテルで抽出した。一緒にし
たエーテル分画を食塩水で洗い、無水MgSO上で乾
燥し、濾過、濃縮した結果1.72g(4.59ミリモ
ル)の(4)(98%)を得た。さらに精製することは
必要ではなかった。融点はヘキサンからの再結晶で98
−100℃。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.2
8(m,2H),3.80(bs,1H),2.77
(dd,1H,J=14.3,3.4Hz),2.59
(dd,1H,J=13.1,10.7Hz),2.4
5(dd,1H,J=14.1,5.2Hz),2.2
5(bd,1H,J=15.9Hz),0.90(s,
9H),0.85(s,9H),0.08(s,34
H),0.08(s,3H),0.06(s,6H). MS m/e(相対強度):317(62),231
(16),185(76),143(100).
【0042】(d)(3R,4R,5R)[3,5−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−4−トリ
メチルシリロキシ]−1−シクロヘキサノン(5) ヒドロキシケトン(4)(1.56g,4.167ミリ
モル)の塩化メチレン(38ml)溶液に、N−(トリ
メチルシリル)イミダゾール(2.52ml,26.6
7ミリモル)を加えた。この溶液を20時間攪拌した。
水(1ml)を加え、この溶液を30分攪拌した。食塩
水及び塩化メチレンを加えた。食塩水を塩化メチレンで
抽出した。一緒にした塩化メチレン分画を無水MgSO
で乾燥し、濾過、濃縮した。残留物をシリカゲル上で
カラムクロマトグラフィーを用いて、10%エチルアセ
テートのヘキサン溶液で溶離した結果、95%の回収率
で(5)(1.76g,3.95ミリモル)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.2
5(m,1H),4.13(m,1H),4.04
(m,1H),2.74(ddd,2H),2.38
(dd,1H),2.19(dd,1H),0.90
(s,9H),0.86(s,9H),0.16(s,
9H),0.07(bs,12H). MS m/e(相対強度):431(5),389(1
00),299(45),257(28).
【0043】(e)(3R,4R,5R)エチル[3,
5−ビス(tert−ブチルジメチル シリロキシ)−4
−ヒドロキシ]−シクロヘキシリデンカルボキシレート
(7) ジイソプロピルアミン(0.43ml,3.106ミリ
モル)の無水テトラヒドロフラン(2.10ml)溶液
にn−ブチルリチウム(1.83ml,3.106ミリ
モル)の1.5Mヘキサン溶液をアルゴン下−78℃で
攪拌しながら加えた。15分後、この溶液を0℃で15
分間暖め、−78℃に冷却して、エチル(トリメチルシ
リル)アセテート(0.57ml,3.11ミリモル)
を加えた。15分後、保護されたケト化合物(5)
(0.6934g,1.55ミリモル)の無水テトラヒ
ドロフラン(2.1+1.0ml)を加えた。この溶液
を−78℃で2時間攪拌した。水と追加のエーテルを加
えた。水をエーテルで抽出し、一緒にしたエーテル分画
を食塩水で抽出し無水MgSO上で乾燥して、濾過、
蒸発処理した。残留物(保護されたエステル(6)をテ
トラヒドロフラン(5ml)に溶かし、酢酸(5ml)
と水(1ml)を加えた。この溶液を72時間攪拌して
エーテルで希釈した。飽和重炭酸ナトリウムを、二酸化
炭素の発生がそれ以上見られなくなるまでゆっくりと加
えた。エーテルを分離し、この重炭酸塩溶液をエーテル
で抽出した。一緒にしたエーテル分画を食塩水で抽出
し、無水MgSO上で乾燥し、濾過、濃縮した。この
生成物をさらにカラムクロマトグラフィーで精製してエ
チルアセテート−ヘキサン混合物(10%から25%の
エチルアセテートのヘキサン溶液)で溶出して、86%
の収率で(2段階)(7)(0.544g,1.135
ミリモル)を得た。 MS m/e(相対強度):429(4),399
(6),387(100),341(46).
【0044】(f)(3R,4R,5R)エチル[3,
5−ビス(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−4
−イミダゾリル−チオカルボニルオキシ]−シクロヘキ
シリデンカルボキシレート(8) ヒドロキシエステル(7)(0.163g,0.37ミ
リモル)の塩化メチレン(1.64ml)溶液に、1,
1−チオカルボニルジイミダゾール(0.131g,
0.735ミリモル)を加えた。この溶液を60時間攪
拌した。シリカゲルを加えて、この溶液を濃縮した。残
留物をシリカゲルのカラムにのせ、この粗生成物を25
%エチルアセテートヘキサン溶液で溶出して、87%の
回収率(0.178g,0.32ミリモル)で(8)を
得た。
【0045】(g)(3R,5R)エチル[3,5−ビ
ス−(tert−ブチルジメチルシリロキシ)]−シク
ロヘキシリデンカルボキシレート(9) AIBN(17mg)とチオノイミダゾール(8)
(0.59g,1.06ミリモル)の脱ガストルエン
(106ml)溶液に水素化トリブチル錫(0.72m
l,2.66ミリモル)を加えた。この溶液を攪拌しな
がら100℃で2時間加熱し、濃縮した。この残留物を
シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーを用いて、ヘ
キサン続いて3%及び25%のエチルアセテートのヘキ
サン溶液で溶出して、さらに精製した結果、0.322
g(0.75ミリモル)の(9)を回収率71%で得
た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:5.7
0(s,1H),4.13(m,4H),3.05(d
d,J=6.74,6.16Hz,1H),2.78
(dd,J=6.96,2.75Hz,1H),2.3
8(dd,J=6.51,3.25Hz,1H),2.
15(dd,J=7.74,6.48Hz,1H),
1.80(m,1H),1.70(m,1H),1.2
6(t,J=7.29Hz,3H),087(s,9
H),085(s,9H),0.04(s,12H). MS m/e(相対強度):413(14),371
(100),213(23).
【0046】(h)(3R,5R)[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ−シクロヘキシリ
デン]エタノール(10) 2mlの無水トルエンに、96mgのエステル(9)
(0.22ミリモル)溶かした溶液を−78℃でアルゴ
ン下0.62ml(0.92ミリモル)の1.5M水素
化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液で処理し
た。この後、−78℃で1時間攪拌を続けた。この反応
混合物を2Nの酒石酸カリウムナトリウムを加えること
により冷却し、有機相を分離し、水相はエチルアセテー
トで抽出した。一緒にした有機相を水及び食塩水で洗
い、無水MgSO上で乾燥して、濾過、蒸発処理し
た。残留物をヘキサン続いてヘキサン−エチルアセテー
ト(10:1)を溶離剤とするシリカゲルカラムを用い
て高速濾過することにより、58mg(68%)の白色
固体のアルコール(10)を得た。 H NMR(500MHz)δ:0.06(br
s,12H),0.87(s,18H),1.80
(m,1H),2.05(dd,1H),2.18(b
r dd,J=13,11Hz,1H),2.34
(m,1H),4.02(m,2H),4.13(m,
2H),5.60(br t,J=7.08Hz,1
H). MS m/e(相対強度):237(85),211
(83),171(100).
【0047】(i)(3R,5R)[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリ
デン]−1−クロロエタン(11) 2mlの無水ジクロロメタノに50mg(0.37ミリ
モル)のN−クロロスクシンイミドを溶かした溶液を0
℃でアルゴン下、30μl(0.41ミリモル)の硫化
ジメチルで処理する。白色の沈殿物が形成された。この
混合物をさらに0℃で15分攪拌した後、−25℃まで
冷却して、50mg(0.13ミリモル)のアルコール
(10)を0.5mlの無水ジクロロメタンに溶かした
溶液で処理する。この混合物をアルゴン下、−20℃で
30分攪拌した。この反応混合物を氷の上に注ぎ、酢酸
エチルで抽出する。有機相を食塩水で洗って、無水Mg
SO上で乾燥して、濾過、蒸発した。残留物をシリカ
ゲルカラムを用いて酢酸エチルの5%ヘキサン溶液で溶
出する高速濾過による精製で、52mg(クアント(q
uant))の塩化化合物(11)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
6(s,12H),0.89(s,18H),1.73
(br,dd,1H),2.22(m,1H),2.3
0(m,1H),2.32(m,1H),4.04(d
d,J=7.3,10.8Hz,2H),4.11(d
d,J=2.87,10.46Hz,2H),5.51
(brt,1H). MS m/e(相対強度):237(93),215
(52),189(79),105(100).
【0048】(j)(3R,5R)−[ビス(tert
−ブチルジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリデン]
エチルージフェニルフォスフィンオキサイド(12) 30μlの無水テトラハイドロフラン中の10μl(6
0マイクロモル)のジフェニルホスフィンに40μl
(60マイクロモル)のn−ブチルリチウム(ヘキサン
1.5M溶液)を0℃でアルゴン下、攪拌しながら加え
る。このオレンジ色の溶液を0℃で20mg(50マイ
クロモル)の塩化アリル(11)と200μlの無水テ
トラハイドロフランとで処理する。こうして得られた黄
色の溶液をさらに40分間0℃で攪拌した後、水を加え
て急冷する。溶媒を減圧下で留発させ、残留物をクロロ
ホルムに溶かした。このクロロホルム層を5%過酸化水
素で2回シェイクする。このクロロホルム層を分離し
て、亜硫酸ナトリウム水、水及び食塩水で洗浄し、無水
MgSO上で乾燥し、濾過及び蒸発処理する。この残
留物を20%の2−プロパノールヘキサン溶液に溶か
し、シリカセプパック(Silica SepPak)
に通した後、HPLC(Zorbax−Sil 9.4
×25cmカラム,20%2−プロパノールヘキサン溶
液)で精製した結果、5.5mg(22%)のホスフィ
ンオキシド(12)が得られた。 UV(EtOH)λmax :258,265,272
nm. H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
1(ms,12H),0.85(m s,18H),
1.65(m,2H),1.91(m,1H),2.0
0(m,1H),2.22(br d,J=3.2H
z,1H),3.05(dt,J=8.5,14.9H
z,1H),3.14(dt,J=8.5,14.9H
z,1H),3.98(br s,1H),5.28
(q,1H),7.46(m,Ar−5H),7.73
(m,Ar−5H). MS m/e(相対強度):570(M,1),51
3(100),381(46),306(20),20
2(55),75(20).
【0049】(K)1α,25−ジヒドロキシ−19−
ノル−ビタミンD (20) 5.5mg(10マイクロモル)のホスフィンオキシド
(12)を200μlの無水テトラヒドロフランに溶か
し、0℃まで冷却し、7ml(10マイクロモル)のn
−ブチルリチウム(ヘキサン中1.5モル)をアルゴン
存在下で、攪拌しながら加えた。この混合物を−78℃
に冷却し、200μl+100μlの無水テトラヒドロ
フランに溶かした5mg(14マイクロモル)の保護さ
れたケトン(18)を加えた。この混合物をアルゴン存
在下、−78℃で1時間、そして0℃で16時間攪拌し
た。20%エチルアセテートのヘキサン溶液を加え、有
機相を飽和塩化アンモニウム溶液、10%NaHCO
溶液、食塩水で洗い、無水MgSO 上で乾燥、濾過し
蒸発処理した。残留物を10%エチルアセテートのヘキ
サン溶液に溶かし、シリカセプパック(Silica
SepPak)を通し、10%エチルアセテートのヘキ
サン溶液を入れたHPLC(ゾルバックスシル(Zor
bax Sil)9.4×25cmカラム)で精製し、
550μgの保護された19−ノル−ビタミンD (1
9)を得た。これを500μlの無水テトラヒドロフラ
ンに溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの1Mテ
トラヒドロフラン溶液で処理した。この混合物をアルゴ
ン存在下、50℃で50分攪拌した後冷却し、エーテル
で抽出した。このエーテル相を10%NaHCO 水溶
液、食塩水で洗った後、無水MgSO 上で乾燥、濾過
し蒸発処理した。この残留物をシリカセプパック(Si
lica Sep Pak)で濾過し、HPLC(ゾル
バックスシル(Zorbax Sil)9.4×25c
mカラム,20%2−プロパノールのヘキサン溶液)で
精製して、100μgの純粋な1α,25−ジヒドロキ
シ−19−ノル−ビタミンD (20)を得た。 H NMR CDCl ,500MHz)δ:0.5
2(3H,s,18−CH ),0.92(3H,d,
J=6.9Hz,21−CH ),1.21(6H,
s,26&27−CH ),4.02(1H,m,3α
−H),4.06(1H,m,1β−H),5.83
(1H,d,J=11.6Hz,7−H),6.29
(1H,d,J=10.7Hz,6−H). UV(in EtOH)λ max :243,251.
5,261nm. MS m/e(相対強度):404(M ,100),
386(41),371(20),275(53),2
45(51),180(43),135(72 ),95
(82),59(18). UV(EtOH)λ max :243,251.5,26
1(ε31,300,34,600,24,900).
【0050】参考例1 (a)(1R,3R,4R,5R)メチル[3,5−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ハ
イドロキシ−4−イミダゾオリルチオカルボニルオキシ
−シクロヘキサノンカルボキシレート(13) 1.3位が保護された、メチルキナ酸(2)(1.1
g,2.5ミリモル)の塩化メチレン(10ml)溶液
に、1,1′−チオカルボニルジイミダゾール(0.7
g,4.0ミリモル)を加えた。この溶液を室温で70
時間攪拌する。その溶液を濃縮して、シリカゲル上でカ
ラムクロマトグラフィーによる精製でヘキサンエチルア
セテート混合物で溶離した物質が(13)(1.2g,
90%)である。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
2(s,3H),0.07(s,3H),0.09
(s,3H),0.14(s,3H),0.77(s,
9H),0.91(s,9H),2.03(m,2
H),2.28(m,2H),3.80(s,3H),
4.43(br,s,1H),4.58(m,1H),
4.66(br,s,1H),5.52(dd,1H,
J=2.71,9.05Hz),7.06(d,1H,
J=1.49Hz),7.64(d,1H,J=2.7
6Hz),8.38(s,1H).
【0051】(b)(1R,3R,5R)メチル[3,
5−ビス(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−1
−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキシレート(1
4) AIBN(17mg)と脱ガストルエン(106ml)
にとかした、チオノイミダゾール(13)の溶液に、水
素化トリブチル錫(0.72ml,2.66ミリモル)
を加えた。この溶液を攪拌しながら100℃で2時間加
熱した後、濃縮した。この残留物をさらにシリカゲル上
のカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン、続いて
3%及び25%のヘキサンに溶かしたエチルアセテート
で溶出して(14)を得た(0.322g,71%)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
9(s,3H),0.11(s,3H),0.14
(s,3H),0.15(s,3H),0.89(s,
9H),0.91(s,9H),1.46(m,2
H),1.56(m,1H),1.82(dd,1
H),2.42(d,J=12.21Hz),2.51
(d,J=13.39Hz),3.69(s,3H),
4.17(br,s,1H),4.25(m,1H).
【0052】(c)(1R,3R,5R)−[3,5−
ビス(tert−ブチルジメチルシリオキシ)−1−ヒ
ドロキシ−1−ハイドロキシメチルシクロヘキサン(1
5) 無水トルエン(20ml)に溶かした(14)のエステ
ル(0.56g,1.3ミリモル)に水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(6ml,9ミリモル,1.5Mトルエ
ン溶液)を−78℃で加える。20分後、この溶液を0
℃まで暖めて1時間攪拌した。この溶液を攪拌した0℃
の2Nの酒石酸カリウムナトリウム溶液に加えて、ゆっ
くりと冷却した。エチルアセテートを加えて、有機層を
分離し、水相をエチルアセテートで抽出した。一緒にし
たこの有機相を食塩水で洗い、無水MgSOの上で乾
燥し、濾過、蒸発処理した。この原料をさらにシリカゲ
ル上のカラムクロマトグラフィーを用い、エチルアセテ
ートとヘキサンの混合物で精製し、ジオール(15)を
得た(0.3g,59%)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.1
1(s,3H),0.12(s,3H),0.14
(s,3H),0.16(s,3H),0.90(s,
9H),0.91(s,9H),1.28(dd,1
H),1.43(dd,1H),2.00(ddd,3
H),2.16(dd,1H),3.33(dd,1
H),3.40(dd,1H),4.34(m,2×1
H).
【0053】(d)(3R,5R)[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)]−1−シクロヘ
キサノン(16) 0℃のメタノール(124ml)に溶したジオール(1
5)(1.8g,4.7ミリモル)に過ヨウ素酸ナトリ
ウムで飽和した水(28.5ml)を加えた。この溶液
を1時間攪拌して、水の中に注ぎ、エーテルで抽出し
た。一緒にしたエーテル分画を食塩水で洗い、無水Mg
SOの上で乾燥し、濾過、濃縮し(16)(1.5
g,90%)が得られた。さらに精製することは必要な
かった。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.1
1(s,3H),0.12(s,3H),0.14
(s,3H),0.15(s,3H),0.91(s,
9H),0.90(s,9H),1.94(m,2
H),2.35(m,2H),2.54(m,2H),
4.35(m,2×1H).
【0054】(e)(3R,5R)エチル[3,5−ビ
ス(tert−ブチルージメチルシリロキシ)−シクロ
ヘキシリデンカルボキシレート(9) ジイソプロピラミン(0.43ml,3.106ミリモ
ル)の無水テトラヒドロフラン(2.10ml)溶液
に、n−ブチルリチウム(1.83ml,3.106ミ
リモル)1.5Mのヘキサン溶液をアルゴン下、−78
℃で攪拌しながら加えた。15分後、この溶液を0℃で
15分間暖めて、その後−78℃に冷却し、エチル(ト
リメチルシリル)アセテート(0.57ml,3.11
ミリモル)を加えた。15分後に保護されたケト化合物
(16)(0.55g,1.55ミリモル)の無水テト
ラヒドロフラン(2.1+1.0ml)溶液を加えた。
この溶液を2時間、−78℃で攪拌した。水と追加のエ
ーテルを加えた。水はエーテルで抽出し、一緒にしたエ
ーテル分画を食塩水で抽出、無水MgSO上で乾燥、
濾過及び蒸発処理した。こうして得られた物質をカラム
クロマトグラフィーでさらに精製し、エチルアセテート
とヘキサンの混合物で溶出して(9)(0.544g,
86%)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
4(s,12H),0.85(s,9H),0.87
(s,9H),1.26(t,J=7.29Hz,3
H),1.70(m,1H),1.80(m,1H),
2.15(dd,J=7.74,6.48Hz,1
H),2.38(dd,J=6.51,3.25Hz,
1H),2.78(dd,J=6.96,2.75H
z,1H),3.05(dd,J=6.74,06.1
6Hz,1H),4.13(m,4H),5.70
(s,1H).
【0055】参考例2 (a)3,5−ビス(ジ−ブチルジメチルシリオキシ)
−4−イミダゾリル−チオカルボニル−オキシ−1−シ
クロヘキサノン(17参考例1 (a)で述べたのと類似の条件下で、ヒドロキ
シ−ケトン(4)を1,1−チオカルボニルジイミダゾ
ールと反応させ、構造式(17)で表わされる、チオカ
ルボニルイミダゾール誘導体を得た。 (b)3,5−ビス(tert−ブチルジメチルシリロ
キシ)−1−シクロヘキサノン(16) 実施例1(g)で述べたのと類似の条件下で、参考例2
(a)で得られた化合物(17)をアザイソブチロニト
リルのトルエン溶液存在下、水素化トリブチル錫で処理
し、シクロヘキサノン誘導体(16)を得た。
【0056】
【化28】
【0057】
【化】
【0058】
【化30】
【0059】
【化31】
【0060】
【発明の効果】 本発明方法によれば、悪性腫瘍の治療の
ための治療薬としての用途が期待される19−ノル−ビ
タミンD化合物を、入手容易な原料から合成することが
できる。また本発明の化合物は、前記19−ノル−ビタ
ミンD化合物の中間体として好適に用いられるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 9/53 C07F 9/53 (72)発明者 ハインリツヒ ケー. シユノーズ アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシ ン マデイソン サミツト アベニユー 1806 (72)発明者 カトウ エル. ペールマン アメリカ合衆国 53711 ウイスコンシ ン マデイソン チツペワ コート 1 (72)発明者 ロルフ イー. スウエンソン アメリカ合衆国 60044 イリノイ レ イク ブラフ アパートメント 211 ノース ワウケガン ロード 29573 (56)参考文献 特開 平2−262555(JP,A) 特開 昭59−141529(JP,A) 特開 昭62−169762(JP,A) 国際公開90/10620(WO,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 [式中、X 及びX はそれぞれヒドロキシ保護基を表
    わし、X は水素又はヒドロキシ基を表わす]で表わさ
    れるエステルを、式 【化2】 [式中、X 、X 及びX は上記で定義されたとお
    り]で表わされるケトンに、エステル還元とジオール開
    裂によって変換し、前記ケトンを塩基の存在下で縮合
    し、但し、前記ケトン中のX がヒドロキシ官能其であ
    る場合、そのヒドロキシ官能基は該塩基で促進される縮
    合反応の前にヒドロキシ保護基で最初に保護され、式 【化3】 [式中、X 、X 及びX は上記で定義されたとお
    り]で表わされるエステルを得、前記エステルを還元し
    て、但し、前記エステル中のX がヒドロキシ官能基又
    は保護されたヒドロキシ官能基であれば、その官能基は
    前記還元反応の前に水素ラジカル源及びラジカル開始剤
    での反応により除去され、式 【化4】 [式中、X 及びX は上記で定義されたとおり]で表
    わされる対応するアルコールを得、前記アルコールを、
    【化5】 [式中、Y はハロゲン又はO−スルホニル基を表わ
    し、X 及びX は同一であってもよいし又は異なって
    いてもよく、ヒドロキシ保護基を表わす]で表わされる
    誘導体に変換し、 前記誘導体を、金属ジフェニルホスフィドでの前記誘導
    体の処理及びそれに続く過酸化物酸化により、式 【化6】 [式中、X 及びX は上記で定義されたとおり]で表
    わされるホスフィンオキシドに変換し、 前記ホスフィンオキシドを 式 【化7】 [式中、Rは式 【化8】 で表わされる19−ノル−ビタミンD化合物を製造する
    のに必要ないかなる側鎖でもよく、X 及びRは
    上記で定義されたとおり]で表わされるケトンと反応さ
    せ、次いでヒドロキシ保護基を除去する各工程を含んで
    なる19−ノル−ビタミンD化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシ保護基が、ヒドロキシル基を
    保護された19−ノル−ビタミンD化合物より、加水分
    解または水素化物還元をすることにより除去される請求
    1の方法。
  3. 【請求項3】 側鎖Rが式 【化9】 [式中、R,R,Rは独立に水素、ヒドロキシ
    基、保護されたヒドロキシ基又はアルキル基を表わし、
    22位と23位の炭素間の結合は、単結合、二重結合ま
    たは三重結合でもよい。]で表わされ、Qが 【化10】 [式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル
    基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、保護された
    ヒドロキシ基及びフルオロ基から選ばれるか又は、R
    及びRは、一緒にオキソ基又はアルキリデン基を表わ
    し、n及びmは独立して、0,1,2,3,4又は5の
    値をとる整数である]で表わされ、R及びRは独立
    して重水素化アルキル基、フルオロアルキル基及び、Q
    −H基を表わすか又は、R及びR一緒に、Q基を
    表わし(但し、n又はmの少なくとも1つが1以上で
    る)、側鎖の20位、22位又は23位のいずれかの位
    における炭素が、OS又はN原子により置換されて
    いる請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 製造される化合物が、19−ノル−1
    α,25−ジヒドロキシビタミンDである請求項1の
    方法。
  5. 【請求項5】 製造される化合物が、19−ノル−1α
    −ヒドロキシビタミンDである請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 下記の構造で表わされる化合物。 【化11】 [式中、X及びXは同一であってもよいし又は異な
    っていてもよく、水素又はヒドロキシ保護基を表わし、
    Yは−POPh又は−PO(Oアルキル)又は−S
    Ar又は−Si(アルキル)である]
  7. 【請求項7】 Yが−POPhである請求項の化合
    物。
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