JPH06157498A - ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 - Google Patents
ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体Info
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- JPH06157498A JPH06157498A JP4154017A JP15401792A JPH06157498A JP H06157498 A JPH06157498 A JP H06157498A JP 4154017 A JP4154017 A JP 4154017A JP 15401792 A JP15401792 A JP 15401792A JP H06157498 A JPH06157498 A JP H06157498A
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- JP
- Japan
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- methyl
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- bone
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Furan Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[構成]
(式中、R1、R2は同一または異なって水素原子また
は水酸基の保護基を表す。Xは、ヨウ素、臭素等のハロ
ゲン原子を表す。)で示されるビタミンD誘導体合成の
ための新規な中間体及びその前駆化合物。 [効果] この化合物は、骨吸収抑制作用あるいは骨形
成作用を有し、骨疾患の治療薬としての用途が期待され
るビタミンDラクトン類の有用な合成中間体である。
は水酸基の保護基を表す。Xは、ヨウ素、臭素等のハロ
ゲン原子を表す。)で示されるビタミンD誘導体合成の
ための新規な中間体及びその前駆化合物。 [効果] この化合物は、骨吸収抑制作用あるいは骨形
成作用を有し、骨疾患の治療薬としての用途が期待され
るビタミンDラクトン類の有用な合成中間体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンD類の全合成
のための新規な合成中間体に関する。さらに詳しくは、
本発明の化合物は、ビタミンD類の代謝物である26、
23−ラクトン類、例えば1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD3−26、23−ラクトン等の合成に有用であ
る。
のための新規な合成中間体に関する。さらに詳しくは、
本発明の化合物は、ビタミンD類の代謝物である26、
23−ラクトン類、例えば1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD3−26、23−ラクトン等の合成に有用であ
る。
【002】
【従来の技術】1α、25−ジヒドロキシビタミンD3
−26、23−ラクトンは、活性型ビタミンである1
α、25−ジヒドロキシビタミンD3の代謝物の一つで
ある。この代謝物の生理活性については、本来活性型ビ
タミンが有している骨吸収促進作用がなく、逆に骨吸収
抑制作用がある、あるいは骨形成促進作用があるとの報
告がなされている。このため注目を集めている代謝物で
ある。
−26、23−ラクトンは、活性型ビタミンである1
α、25−ジヒドロキシビタミンD3の代謝物の一つで
ある。この代謝物の生理活性については、本来活性型ビ
タミンが有している骨吸収促進作用がなく、逆に骨吸収
抑制作用がある、あるいは骨形成促進作用があるとの報
告がなされている。このため注目を集めている代謝物で
ある。
【003】この化合物の合成法としては、入手容易なス
テロイド化合物を出発物質として用いる方法として、例
えば、特許公告公報平2−51551号あるいは特許公
告公報平2−231449号記載の方法が知られてい
る。また、ビタミンDのA環部分とCD環部分をそれぞ
れ合成して結合させるコンバージェント法による方法と
しては、例えばジャーナル オブ オーガニック ケミ
ストリー(Journal of Organic C
hemistry)第48巻4433〜4436頁(1
983年)とジャーナル オブ オーガニック ケミス
トリー(Journal of Organic Ch
emistry)第50巻2598〜2600頁(19
85年)記載の方法が知られている。
テロイド化合物を出発物質として用いる方法として、例
えば、特許公告公報平2−51551号あるいは特許公
告公報平2−231449号記載の方法が知られてい
る。また、ビタミンDのA環部分とCD環部分をそれぞ
れ合成して結合させるコンバージェント法による方法と
しては、例えばジャーナル オブ オーガニック ケミ
ストリー(Journal of Organic C
hemistry)第48巻4433〜4436頁(1
983年)とジャーナル オブ オーガニック ケミス
トリー(Journal of Organic Ch
emistry)第50巻2598〜2600頁(19
85年)記載の方法が知られている。
【004】しかしながら、これまで知られている、ステ
ロイド化合物を出発物質として合成する方法もコンバー
ジェント法もどちらも工程数が長く、収率も低いので実
用化はかなり困難であるという欠点があった。
ロイド化合物を出発物質として合成する方法もコンバー
ジェント法もどちらも工程数が長く、収率も低いので実
用化はかなり困難であるという欠点があった。
【005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の工程
数が長いという欠点を克服し、短工程でしかも大量合成
に適した実用化可能な製法でコンバージェント法に用い
るCD環部分を製造できる中間体を得ることを目的とす
るものである。
数が長いという欠点を克服し、短工程でしかも大量合成
に適した実用化可能な製法でコンバージェント法に用い
るCD環部分を製造できる中間体を得ることを目的とす
るものである。
【006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはCD環部分
の効率的な合成法について鋭意研究を重ねた結果、イン
ホッヘン−ライスゴージオール(Inhoffen−L
ythgoe diol)として知られる化合物(II
I)
の効率的な合成法について鋭意研究を重ねた結果、イン
ホッヘン−ライスゴージオール(Inhoffen−L
ythgoe diol)として知られる化合物(II
I)
【化3】 から、例えば、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の方法で得られる化合物(IV)
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の方法で得られる化合物(IV)
【化4】 (式中、R1は水素原子または水酸基の保護基を表
す。)を出発物質として数工程で一般式(I)で示され
る化合物を高収率で得られることを見いだし、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
す。)を出発物質として数工程で一般式(I)で示され
る化合物を高収率で得られることを見いだし、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
【007】すなわち、本発明は一般式(I)で示される
ビタミンD−26、23−ラクトン類の全合成のための
合成中間体およびその前駆体である一般式(II)で示
される化合物を提供するものである。
ビタミンD−26、23−ラクトン類の全合成のための
合成中間体およびその前駆体である一般式(II)で示
される化合物を提供するものである。
【008】本発明の一般式(I)で示される化合物とし
ては、例えば以下の通りである。 a.[1R−[1β[1S′,2S′,[3R′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン b.[1R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3
β,5α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン
ては、例えば以下の通りである。 a.[1R−[1β[1S′,2S′,[3R′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン b.[1R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3
β,5α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン
【009】また、一般式(II)で示される化合物とし
ては、例えば以下の通りである。c.[1R−[1β
(R′,E,R′),3aα,4β,7aβ]]−6−
(オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル)−2−(4−メトキシフェニル)メチルオ
キシ−2−メチル−4−ヘプテン酸
ては、例えば以下の通りである。c.[1R−[1β
(R′,E,R′),3aα,4β,7aβ]]−6−
(オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル)−2−(4−メトキシフェニル)メチルオ
キシ−2−メチル−4−ヘプテン酸
【010】本発明の化合物は文献末記載の新規化合物で
あり、例えば、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の[1R−[1β(αS′,βS′),3aα,4β,
7aβ]]−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−
[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]−α−エテニル−1H−インデン−1−エタノール
を出発物質として製造される。
あり、例えば、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の[1R−[1β(αS′,βS′),3aα,4β,
7aβ]]−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−
[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]−α−エテニル−1H−インデン−1−エタノール
を出発物質として製造される。
【011】以下にその製法の一例を式示する。
【化5】
【012】上記反応式において一般式(IV)で示され
る化合物に一般式(V)
る化合物に一般式(V)
【化6】 (式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を表
す。)で示されるカルボン酸を反応させてエステル体
(VI)とし、ついで転位反応によりカルボン酸(I
I)に変換する。カルボン酸(II)は、ハロラクトン
化反応により目的とするハロラクトン体(I)を得る。
す。)で示されるカルボン酸を反応させてエステル体
(VI)とし、ついで転位反応によりカルボン酸(I
I)に変換する。カルボン酸(II)は、ハロラクトン
化反応により目的とするハロラクトン体(I)を得る。
【013】得られたハロラクトン体(I)は、次式に示
すように容易にケト−ラクトン体(IX)に変換でき
る。
すように容易にケト−ラクトン体(IX)に変換でき
る。
【014】
【化7】 (式中、R1、R2、R3は同一または異なって、水素
原子または水酸基の保護基を表す。)
原子または水酸基の保護基を表す。)
【015】すなわち、ハロラクトン体(I)を還元反応
に付して一般式(VII)で示される化合物に変換し、
次いで脱保護して一般式(VIII)とする。ついで、
常法により二級アルコールのみを選択的に酸化し、水酸
基を保護して一般式(IX)で示される化合物を得る。
に付して一般式(VII)で示される化合物に変換し、
次いで脱保護して一般式(VIII)とする。ついで、
常法により二級アルコールのみを選択的に酸化し、水酸
基を保護して一般式(IX)で示される化合物を得る。
【016】得られたこの化合物(IX)は、例えばジャ
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(Jour
nal of Organic Chemistry)
第48巻4433〜4436頁(1983年)記載の方
法により、別途合成したA環部分と反応させてビタミン
D−26,23−ラクトン類を容易に合成できる。この
反応に用いるA環部分は、例えば特許公開公報平2−2
50844号記載の方法で合成される。
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(Jour
nal of Organic Chemistry)
第48巻4433〜4436頁(1983年)記載の方
法により、別途合成したA環部分と反応させてビタミン
D−26,23−ラクトン類を容易に合成できる。この
反応に用いるA環部分は、例えば特許公開公報平2−2
50844号記載の方法で合成される。
【017】本発明において、一般式中、R1、R2、R
3が水酸基の保護基を表す場合、その保護基としては各
反応において脱離しないものであれば使用し得る。その
ような保護基としては、t−ブチルジメチルシリル、ト
リフェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル等のシリルエーテル類、メトキシメチル、エトキシメ
チル、メトキシエトキシメチル等のアルキルエーテル
類、ベンジル、p−メトキシフェニルメチル等のアラル
キルエーテル類であるエーテル型の保護基である。
3が水酸基の保護基を表す場合、その保護基としては各
反応において脱離しないものであれば使用し得る。その
ような保護基としては、t−ブチルジメチルシリル、ト
リフェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル等のシリルエーテル類、メトキシメチル、エトキシメ
チル、メトキシエトキシメチル等のアルキルエーテル
類、ベンジル、p−メトキシフェニルメチル等のアラル
キルエーテル類であるエーテル型の保護基である。
【018】つぎに本発明の実施例及び参考例によって本
発明を詳しく説明するが、これにより本発明が限定され
るものではない。
発明を詳しく説明するが、これにより本発明が限定され
るものではない。
【019】
【実施例】[1R−[1β[1S′,2S′,[3R′
(3β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−
[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチ
ル−1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]
−3−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3
−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1R−[1β
[1S′,2R′,[3S′(3β,5α)]],3a
α,4β,7aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オク
タヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メトキシフ
ェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラク
トンの製法
(3β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−
[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチ
ル−1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]
−3−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3
−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1R−[1β
[1S′,2R′,[3S′(3β,5α)]],3a
α,4β,7aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オク
タヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メトキシフ
ェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラク
トンの製法
【020】i)[1R−[1β(αS′,βS′),3
aα,4β,7aβ]]−4−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−3−
[2−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]プロ
ピオニルオキシ]−1−ペンテンの製法
aα,4β,7aβ]]−4−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−3−
[2−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]プロ
ピオニルオキシ]−1−ペンテンの製法
【021】1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノ
エチル)カルボジイミドメト−p−トルエンスルホネー
ト(morphoCDI)2.12g(80%純度:
5.00mmol)、ジメチルアミノピリジン397m
g(3.25mmol)および4Aモレキュラーシーブ
ス1.3gを塩化メチレン35mlに懸濁し、[1R−
[1β(αS′,βS′),3aα,4β,7aβ]]
−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−[[(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−α−
エテニル−1H−インデン−1−エタノール 880m
g(2.50mmol)と2−(4−メトキシフェニ
ル)メチルオキシプロピオン酸 788mg(3.75
mmol)の塩化メチレン溶液15mlを室温下加え
て、72時間撹拌した。反応液をエーテルで希釈してセ
ライト濾過し、濾液を水、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:
15)で精製して標記化合物1.08gと原料及び標記
化合物の混合物254mgを得た。
エチル)カルボジイミドメト−p−トルエンスルホネー
ト(morphoCDI)2.12g(80%純度:
5.00mmol)、ジメチルアミノピリジン397m
g(3.25mmol)および4Aモレキュラーシーブ
ス1.3gを塩化メチレン35mlに懸濁し、[1R−
[1β(αS′,βS′),3aα,4β,7aβ]]
−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−[[(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−α−
エテニル−1H−インデン−1−エタノール 880m
g(2.50mmol)と2−(4−メトキシフェニ
ル)メチルオキシプロピオン酸 788mg(3.75
mmol)の塩化メチレン溶液15mlを室温下加え
て、72時間撹拌した。反応液をエーテルで希釈してセ
ライト濾過し、濾液を水、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:
15)で精製して標記化合物1.08gと原料及び標記
化合物の混合物254mgを得た。
【022】混合物は、もう一度、2−(4−メトキシフ
ェニル)メチルオキシプロピオン酸227mg(1.0
8mmol)でエステル化を行い、標記化合物185m
gを得た。合わせて無色飴状の標記化合物を1.265
g(収率92.7%)得た。
ェニル)メチルオキシプロピオン酸227mg(1.0
8mmol)でエステル化を行い、標記化合物185m
gを得た。合わせて無色飴状の標記化合物を1.265
g(収率92.7%)得た。
【023】IR(neat)cm−1:1747,16
13,1513,1249.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:7.29
(2H,d,J=8.7Hz),6.86(2H,d,
J=8.7Hz),5.97−5.61(1H,m),
5.49(1H,brs),5.05(1H,brd,
J=7.8Hz),4.67(1H,d,J=11.2
Hz),4.37(1H,d,J=11.2Hz),
4.17−3.98(2H,m),3.80(3H,
s),1.97−0.60(22H,m),0.88
(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:544(M+). Excat mass:C28H43O5Siとして計
算値;487.2880, 実測値;487.2880 元素分折値(%)C28H43O5Siとして計算値;
C,70.67;H,9.46.実測値;C,70.6
9;H,9.48.
13,1513,1249.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:7.29
(2H,d,J=8.7Hz),6.86(2H,d,
J=8.7Hz),5.97−5.61(1H,m),
5.49(1H,brs),5.05(1H,brd,
J=7.8Hz),4.67(1H,d,J=11.2
Hz),4.37(1H,d,J=11.2Hz),
4.17−3.98(2H,m),3.80(3H,
s),1.97−0.60(22H,m),0.88
(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:544(M+). Excat mass:C28H43O5Siとして計
算値;487.2880, 実測値;487.2880 元素分折値(%)C28H43O5Siとして計算値;
C,70.67;H,9.46.実測値;C,70.6
9;H,9.48.
【024】ii)[1R−[1β(R′,E,R′),
3aα,4β,7aβ]]−6−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
(4−メトキシフェニル)メチルオキシ−2−メチル−
4−ヘプテン酸の製法
3aα,4β,7aβ]]−6−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
(4−メトキシフェニル)メチルオキシ−2−メチル−
4−ヘプテン酸の製法
【025】i)で得たエステル体323mg(0.59
4mmol)をベンゼン共沸後、さらに減圧下(<1m
mHg)50℃で3時間乾燥した。これをTHF3.5
mlに溶解し、n−ブチルリチウム(1.56M/n−
hexane)0.53ml(0.827mmol)お
よびジイソプロピルアミン0.12ml(0.856m
mol)から製したリチウムジイソプロピルアミド(L
DA)のTHF溶液(2.6ml)に−78℃で加え
た。−78℃で30分間撹拌後、塩化トリメチルシラン
0.23ml(1.812mmol)を加え、−78℃
で45分、さらに室温で4時間撹拌した。反応液を氷冷
下撹拌し、1N塩酸を加えて酸性にしエーテルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標記化合物361m
gを得た。
4mmol)をベンゼン共沸後、さらに減圧下(<1m
mHg)50℃で3時間乾燥した。これをTHF3.5
mlに溶解し、n−ブチルリチウム(1.56M/n−
hexane)0.53ml(0.827mmol)お
よびジイソプロピルアミン0.12ml(0.856m
mol)から製したリチウムジイソプロピルアミド(L
DA)のTHF溶液(2.6ml)に−78℃で加え
た。−78℃で30分間撹拌後、塩化トリメチルシラン
0.23ml(1.812mmol)を加え、−78℃
で45分、さらに室温で4時間撹拌した。反応液を氷冷
下撹拌し、1N塩酸を加えて酸性にしエーテルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標記化合物361m
gを得た。
【026】一部をジアゾメタンでメチルエステル化し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:エー
テル:n−ヘキサン=1:20)で精製して構造を確認
した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:エー
テル:n−ヘキサン=1:20)で精製して構造を確認
した。
【027】メチルエステル体:無色飴状物 旋光度[α]28+30.4°(C 0.610,CH
Cl3) IR(neat)cm−1:1741,1613,15
13,1461.1 H−NM,R(90MHz:CDCl3)δ:7.3
0(2H,d,J=8.8Hz),6.86(2H,
d,J=8.8Hz),5.30(2H,brd),
4.39(2H,s),3.98(1H,brs),
3.79(3H,s),3.73(3H,s),2.4
6(2H,brd),2.18−0.91(22H,
m),0.88(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:558(M+). Excat mass:C33H54O5Siとして計
算値;558.3741,実測値;558.3719. 元素分析値(%)C33H54O5Siとして計算値;
C,70.92;H,9.74.実測値;C,71.1
6;H,9.64.
Cl3) IR(neat)cm−1:1741,1613,15
13,1461.1 H−NM,R(90MHz:CDCl3)δ:7.3
0(2H,d,J=8.8Hz),6.86(2H,
d,J=8.8Hz),5.30(2H,brd),
4.39(2H,s),3.98(1H,brs),
3.79(3H,s),3.73(3H,s),2.4
6(2H,brd),2.18−0.91(22H,
m),0.88(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:558(M+). Excat mass:C33H54O5Siとして計
算値;558.3741,実測値;558.3719. 元素分析値(%)C33H54O5Siとして計算値;
C,70.92;H,9.74.実測値;C,71.1
6;H,9.64.
【028】iii)[1R−[1β[1S′,2S′,
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1
R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3β,5
α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1−ヨー
ド−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−
インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3−
[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メチ
ル−γ−ブチロラクトンの製法
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1
R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3β,5
α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1−ヨー
ド−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−
インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3−
[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メチ
ル−γ−ブチロラクトンの製法
【029】ii)で得たカルボン酸361mgをアセト
ニトリル41mlに溶解し、2,4,6−トリメチルピ
リジン0.31ml(2.32mmol)を加えた。室
温で30分間撹拌後、反応液を−30℃に冷却し、ヨウ
素451mg(1.78mmol)を加え、−30℃で
1時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%
チオ硫酸ナトリウム水溶液、1N塩酸、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
して減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン
=1:23)に付し、[1R−[1β[1S′,2
R′,[3S′(3β,5α)]],3aα,4β,7
aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4
−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
メチルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチ
ルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3S−
ラクトン体)89.4mg(i)で得たエステル体から
の収率:23%)と[1R−[1β[1S′,2S′,
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3R−ラ
クトン体)234.7mg(i)で得たエステル体から
の収率:59%)を得た。
ニトリル41mlに溶解し、2,4,6−トリメチルピ
リジン0.31ml(2.32mmol)を加えた。室
温で30分間撹拌後、反応液を−30℃に冷却し、ヨウ
素451mg(1.78mmol)を加え、−30℃で
1時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%
チオ硫酸ナトリウム水溶液、1N塩酸、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
して減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン
=1:23)に付し、[1R−[1β[1S′,2
R′,[3S′(3β,5α)]],3aα,4β,7
aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4
−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
メチルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチ
ルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3S−
ラクトン体)89.4mg(i)で得たエステル体から
の収率:23%)と[1R−[1β[1S′,2S′,
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3R−ラ
クトン体)234.7mg(i)で得たエステル体から
の収率:59%)を得た。
【030】3S−ラクトン体: 無色針状晶;融点167−168℃ (エタノールから
再結晶) 旋光度[α]28+12.6°(C 0.980.CH
Cl3) IR(neat)cm−1:1766,1614,15
15,1459,1376,1246.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.2
2(2H,d,J=8.9Hz),6.88(2H,
d,J=8.9Hz),4.82(1H,ddd,J=
11.0,5.5,4.9Hz),4.52(1H,
d,J=10.7Hz),4.03(1H,dd,J=
11.0,1.8Hz),4.00(1H,d,J=1
3.7,5.5Hz),3.80(3H,s),2.8
8(1H,dd,J=13.7,5.5Hz),1.9
4−1.13(14H,m),1.56(3H,s),
1.00(3H,s),0.92(3H,d,J=6.
1Hz),0.89(9H,s),0.01(6H,
s). MS m/e=670(M+). Excat mass:C32H51O5SiIとして
計算値;670.2551,実測値;670.258
5. 元素分析値(%)C32H51O5SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.15;H,7.79.
再結晶) 旋光度[α]28+12.6°(C 0.980.CH
Cl3) IR(neat)cm−1:1766,1614,15
15,1459,1376,1246.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.2
2(2H,d,J=8.9Hz),6.88(2H,
d,J=8.9Hz),4.82(1H,ddd,J=
11.0,5.5,4.9Hz),4.52(1H,
d,J=10.7Hz),4.03(1H,dd,J=
11.0,1.8Hz),4.00(1H,d,J=1
3.7,5.5Hz),3.80(3H,s),2.8
8(1H,dd,J=13.7,5.5Hz),1.9
4−1.13(14H,m),1.56(3H,s),
1.00(3H,s),0.92(3H,d,J=6.
1Hz),0.89(9H,s),0.01(6H,
s). MS m/e=670(M+). Excat mass:C32H51O5SiIとして
計算値;670.2551,実測値;670.258
5. 元素分析値(%)C32H51O5SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.15;H,7.79.
【031】3R−ラクトン体 無色飴状物;旋光度[α]29+47.5°(C 1.
240,CHCl3) IR(neat)cm−1:1783,1612,15
13,1461,1375,1249.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.2
9(2H,d,J=8.5Hz),6.88(2H,
d,J=8.5Hz),4.61(1H,d,J=1
0.4Hz),4.57−4.54(2H,m),3.
99(1H,brd,J=2.4Hz),3.80(3
H,s),2.45(1H,dd,J=2.1,7.0
Hz),2.02−1.78(14H,m),1.55
(3H,s),1.11(3H,d,J=6.7H
z),0.90(3H,s),0.88(9H,s),
0.01(6H,s). MS m/e:670(M+).613. Excat mass:C28H42O5SiI(M+
−tBu)として計算値;613.1846,実測値;
613.1840. 元素分析値(%)C32H51O5SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.06;H,7.69.
240,CHCl3) IR(neat)cm−1:1783,1612,15
13,1461,1375,1249.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.2
9(2H,d,J=8.5Hz),6.88(2H,
d,J=8.5Hz),4.61(1H,d,J=1
0.4Hz),4.57−4.54(2H,m),3.
99(1H,brd,J=2.4Hz),3.80(3
H,s),2.45(1H,dd,J=2.1,7.0
Hz),2.02−1.78(14H,m),1.55
(3H,s),1.11(3H,d,J=6.7H
z),0.90(3H,s),0.88(9H,s),
0.01(6H,s). MS m/e:670(M+).613. Excat mass:C28H42O5SiI(M+
−tBu)として計算値;613.1846,実測値;
613.1840. 元素分析値(%)C32H51O5SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.06;H,7.69.
【032】つぎに、得られた本発明の化合物から、コン
バージェント法に付すラクトン類合成のCD環部分、例
えばジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(Journal of Organic Chemi
stry)第48巻4433〜4436頁(1983
年)記載のCD環部分に変換する製法の一例を参考例と
して示す。
バージェント法に付すラクトン類合成のCD環部分、例
えばジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(Journal of Organic Chemi
stry)第48巻4433〜4436頁(1983
年)記載のCD環部分に変換する製法の一例を参考例と
して示す。
【033】
【参考例】[1R−[1β[1R′,[3S′(3β,
5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4−ケ
ト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−1−
イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−トリメ
チルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4−ケ
ト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−1−
イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−トリメ
チルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
【034】a)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−[オクタヒドロ−4[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メト
キシフェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチ
ロラクトンの製法
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−[オクタヒドロ−4[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メト
キシフェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチ
ロラクトンの製法
【035】実施例で得た3Rラクトン体681mg
(1.02mmol)のTHF溶液(8.5ml)にア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)触媒量と水素化
トリブチルスズ0.59ml(純度92%:2.03m
mol)を加えて、2時間加熱還流した。反応液を室温
に冷却後、10%フッ化カリウム5.3mlを加えて、
3時間撹拌した。エーテルで抽出し、水、飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:12)に付し、
無色飴状の標記化合物524mg(収率94.7%)を
得た。
(1.02mmol)のTHF溶液(8.5ml)にア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)触媒量と水素化
トリブチルスズ0.59ml(純度92%:2.03m
mol)を加えて、2時間加熱還流した。反応液を室温
に冷却後、10%フッ化カリウム5.3mlを加えて、
3時間撹拌した。エーテルで抽出し、水、飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:12)に付し、
無色飴状の標記化合物524mg(収率94.7%)を
得た。
【036】旋光度[α]29+34.1°(C 0.6
90.CHCl3) IR(neat)cm−1:1775,1613,15
13,1462,1374,1249.1 −NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.30
(2H,d,J=8.5Hz),6.86(2H,d,
J=8.5Hz),4.63(1H,d,J=10.4
Hz),4.50−4.40(1H,m),4.47
(1H,d,J=10.4Hz),3.99(1H,b
rd,J=2.4Hz),3.80(3H,s),2.
25(1H,dd,J=13.4,6.4Hz),2.
17(1H,dd,J=13.4,8.5Hz),1.
98−1.09(15H,m),1.55(3H,
s),0.97(3H,d,J=6.7Hz),0.9
1(3H,s),0.89(9H,s),0.01(6
H,s). MS m/e:544(M+). Excat mass:C28H43O5Si(M+−
tBu)として計算値;487.2880,実測値;4
87.2882. 元素分析値(%)C32H52O5Siとして計算値;
C,70.54;H,9.63.実測値;C,70.3
4;H,9.48.
90.CHCl3) IR(neat)cm−1:1775,1613,15
13,1462,1374,1249.1 −NMR(500MHz:CDCl3)δ:7.30
(2H,d,J=8.5Hz),6.86(2H,d,
J=8.5Hz),4.63(1H,d,J=10.4
Hz),4.50−4.40(1H,m),4.47
(1H,d,J=10.4Hz),3.99(1H,b
rd,J=2.4Hz),3.80(3H,s),2.
25(1H,dd,J=13.4,6.4Hz),2.
17(1H,dd,J=13.4,8.5Hz),1.
98−1.09(15H,m),1.55(3H,
s),0.97(3H,d,J=6.7Hz),0.9
1(3H,s),0.89(9H,s),0.01(6
H,s). MS m/e:544(M+). Excat mass:C28H43O5Si(M+−
tBu)として計算値;487.2880,実測値;4
87.2882. 元素分析値(%)C32H52O5Siとして計算値;
C,70.54;H,9.63.実測値;C,70.3
4;H,9.48.
【037】b)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−(4ヒドロキシ−7a−メチル−1H−オクタヒドロ
インデン−1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−(4ヒドロキシ−7a−メチル−1H−オクタヒドロ
インデン−1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
【038】前記a)で得られたラクトン体60mg
(0.11mmol)のアセトリトリル溶液(2.5m
l)に46%フッ化水素0.2mlを加えて室温で4時
間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えてアルカリ性とし、塩化メチレンで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=
2:1)に付し、無色結晶の標記化合物28mg(収率
82.4%)を得た。
(0.11mmol)のアセトリトリル溶液(2.5m
l)に46%フッ化水素0.2mlを加えて室温で4時
間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えてアルカリ性とし、塩化メチレンで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=
2:1)に付し、無色結晶の標記化合物28mg(収率
82.4%)を得た。
【039】融点129−130℃(ベンゼン−ヘキサン
系から再結晶) 旋光度[α]31+28.7°(C 0.985,CH
Cl3) IR(Nujol)cm−1:3440,1761,1
460,1376.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:4.4
3(1H,m),4.08(1H,brs),3.13
−2.98(1H,m)2.38(1H,ddd,J=
2.4,5.5,12.8Hz),2.04−1.13
(19H,m),1.49(3H,s),0.99(3
H,d,J=6.7Hz),0.94(3H,s). MS m/e:310(M+). Excat mass:C18H30O4として計算
値;310.2144,実測値;310.2116. 元素分析値(%)C18H30O4として計算値;C,
69.63; H,9.75.実測値;C,69.4
3;H,9.82.
系から再結晶) 旋光度[α]31+28.7°(C 0.985,CH
Cl3) IR(Nujol)cm−1:3440,1761,1
460,1376.1 H−NMR(500MHz:CDCl3)δ:4.4
3(1H,m),4.08(1H,brs),3.13
−2.98(1H,m)2.38(1H,ddd,J=
2.4,5.5,12.8Hz),2.04−1.13
(19H,m),1.49(3H,s),0.99(3
H,d,J=6.7Hz),0.94(3H,s). MS m/e:310(M+). Excat mass:C18H30O4として計算
値;310.2144,実測値;310.2116. 元素分析値(%)C18H30O4として計算値;C,
69.63; H,9.75.実測値;C,69.4
3;H,9.82.
【040】c)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒドロキシ−3
−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒドロキシ−3
−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
【041】前記b)で得られたジオール体175mg
(0.564mmol)の50%水性ジグリム溶液(1
1.5ml)に白金黒98.9mgとラウリル硫酸ナト
リウム8.1mg(0.028mmol)を加え、酸素
気流中室温で2時間、ついで55℃で3時間撹拌した。
反応液を室温に冷却後セライト濾過してエーテル抽出
し、水洗後硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去
した。さらに真空ポンプを用いて減圧下ジグリムを留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:1)に付し、無
色飴状の標記化合物173.7mg(収率100%)を
得た。
(0.564mmol)の50%水性ジグリム溶液(1
1.5ml)に白金黒98.9mgとラウリル硫酸ナト
リウム8.1mg(0.028mmol)を加え、酸素
気流中室温で2時間、ついで55℃で3時間撹拌した。
反応液を室温に冷却後セライト濾過してエーテル抽出
し、水洗後硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去
した。さらに真空ポンプを用いて減圧下ジグリムを留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:1)に付し、無
色飴状の標記化合物173.7mg(収率100%)を
得た。
【042】旋光度[α]26+3.7°(C 1.27
5,CHCl3) IR(neat)cm−1:3442,1769,17
07,1211.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:4.52
−4.25(1H,m),3.02(1H,brs),
2.50−0.83(17H,m),1.50(3H,
s),1.08(3H,brd),0.65(3H,
s). MS m/e:308(M+). Excat mass:C18H28O4として計算
値;308.1988,実測値;308.1978. 元素分析値(%)C18H28O4して計算値;C,7
0.08;H,9.16.実測値;C,69.82;
H,9.12.
5,CHCl3) IR(neat)cm−1:3442,1769,17
07,1211.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:4.52
−4.25(1H,m),3.02(1H,brs),
2.50−0.83(17H,m),1.50(3H,
s),1.08(3H,brd),0.65(3H,
s). MS m/e:308(M+). Excat mass:C18H28O4として計算
値;308.1988,実測値;308.1978. 元素分析値(%)C18H28O4して計算値;C,7
0.08;H,9.16.実測値;C,69.82;
H,9.12.
【043】d)[1R−[1β[1S′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−ト
リメチルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−ト
リメチルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
【044】前記c)で得られたケトン体143.8mg
(0.467mmol)の塩化メチレン溶液(10m
l)にN−トリメチルシリルイミダゾール0.33ml
(2.24mmol)を加え、室温で9.5時間撹拌し
た。反応液に水0.9mlを加えて30分間撹拌後さら
に水を50ml加えてエーテルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:4)に
付し、無色飴状の標記化合物154.4mg(収率88
%)を得た。
(0.467mmol)の塩化メチレン溶液(10m
l)にN−トリメチルシリルイミダゾール0.33ml
(2.24mmol)を加え、室温で9.5時間撹拌し
た。反応液に水0.9mlを加えて30分間撹拌後さら
に水を50ml加えてエーテルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:4)に
付し、無色飴状の標記化合物154.4mg(収率88
%)を得た。
【045】旋光度[α]26−8.9°(C 1.16
5,CHCl3) IR(neat)cm−1:1780,1712,12
11.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:4.52
−4.15(1H,m),2.58−0.80(17
H,m),1.45(3H,s),1.06(3H,b
rd),0.64(3H,s),0.18(9H,
s). MS m/e:380(M+). Excat mass:C21H36O4Siとして計
算値;380.2383,実測値;380.2351.
5,CHCl3) IR(neat)cm−1:1780,1712,12
11.1 H−NMR(90MHz:CDCl3)δ:4.52
−4.15(1H,m),2.58−0.80(17
H,m),1.45(3H,s),1.06(3H,b
rd),0.64(3H,s),0.18(9H,
s). MS m/e:380(M+). Excat mass:C21H36O4Siとして計
算値;380.2383,実測値;380.2351.
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、Xはヨウ素、臭素等のハロゲン原子を表す。R
1、R2は、同一または異なって、水素原子または水酸
基の保護基を表す。)で示される化合物。 - 【請求項2】請求項1化合物の合成中間体として用いる
一般式(II) 【化2】 (式中、R1、R2は、同一または異なって、水素原子
または水酸基の保護基を表す。)で示される化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4154017A JPH06157498A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4154017A JPH06157498A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157498A true JPH06157498A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=15575091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4154017A Pending JPH06157498A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06157498A (ja) |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4154017A patent/JPH06157498A/ja active Pending
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