JPH06157498A - ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 - Google Patents

ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体

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JPH06157498A
JPH06157498A JP4154017A JP15401792A JPH06157498A JP H06157498 A JPH06157498 A JP H06157498A JP 4154017 A JP4154017 A JP 4154017A JP 15401792 A JP15401792 A JP 15401792A JP H06157498 A JPH06157498 A JP H06157498A
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JP
Japan
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formula
methyl
compound
bone
carboxylic acid
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Application number
JP4154017A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Han Hatayama
範 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH06157498A publication Critical patent/JPH06157498A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [構成] (式中、R、Rは同一または異なって水素原子また
は水酸基の保護基を表す。Xは、ヨウ素、臭素等のハロ
ゲン原子を表す。)で示されるビタミンD誘導体合成の
ための新規な中間体及びその前駆化合物。 [効果] この化合物は、骨吸収抑制作用あるいは骨形
成作用を有し、骨疾患の治療薬としての用途が期待され
るビタミンDラクトン類の有用な合成中間体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンD類の全合成
のための新規な合成中間体に関する。さらに詳しくは、
本発明の化合物は、ビタミンD類の代謝物である26、
23−ラクトン類、例えば1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD−26、23−ラクトン等の合成に有用であ
る。
【002】
【従来の技術】1α、25−ジヒドロキシビタミンD
−26、23−ラクトンは、活性型ビタミンである1
α、25−ジヒドロキシビタミンDの代謝物の一つで
ある。この代謝物の生理活性については、本来活性型ビ
タミンが有している骨吸収促進作用がなく、逆に骨吸収
抑制作用がある、あるいは骨形成促進作用があるとの報
告がなされている。このため注目を集めている代謝物で
ある。
【003】この化合物の合成法としては、入手容易なス
テロイド化合物を出発物質として用いる方法として、例
えば、特許公告公報平2−51551号あるいは特許公
告公報平2−231449号記載の方法が知られてい
る。また、ビタミンDのA環部分とCD環部分をそれぞ
れ合成して結合させるコンバージェント法による方法と
しては、例えばジャーナル オブ オーガニック ケミ
ストリー(Journal of Organic C
hemistry)第48巻4433〜4436頁(1
983年)とジャーナル オブ オーガニック ケミス
トリー(Journal of Organic Ch
emistry)第50巻2598〜2600頁(19
85年)記載の方法が知られている。
【004】しかしながら、これまで知られている、ステ
ロイド化合物を出発物質として合成する方法もコンバー
ジェント法もどちらも工程数が長く、収率も低いので実
用化はかなり困難であるという欠点があった。
【005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の工程
数が長いという欠点を克服し、短工程でしかも大量合成
に適した実用化可能な製法でコンバージェント法に用い
るCD環部分を製造できる中間体を得ることを目的とす
るものである。
【006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはCD環部分
の効率的な合成法について鋭意研究を重ねた結果、イン
ホッヘン−ライスゴージオール(Inhoffen−L
ythgoe diol)として知られる化合物(II
I)
【化3】 から、例えば、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の方法で得られる化合物(IV)
【化4】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表
す。)を出発物質として数工程で一般式(I)で示され
る化合物を高収率で得られることを見いだし、この知見
に基づいて本発明をなすに至った。
【007】すなわち、本発明は一般式(I)で示される
ビタミンD−26、23−ラクトン類の全合成のための
合成中間体およびその前駆体である一般式(II)で示
される化合物を提供するものである。
【008】本発明の一般式(I)で示される化合物とし
ては、例えば以下の通りである。 a.[1R−[1β[1S′,2S′,[3R′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン b.[1R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3
β,5α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1
−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−
1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3
−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メ
チル−γ−ブチロラクトン
【009】また、一般式(II)で示される化合物とし
ては、例えば以下の通りである。c.[1R−[1β
(R′,E,R′),3aα,4β,7aβ]]−6−
(オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル)−2−(4−メトキシフェニル)メチルオ
キシ−2−メチル−4−ヘプテン酸
【010】本発明の化合物は文献末記載の新規化合物で
あり、例えば、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)第40巻2283〜2296頁(1984年)記載
の[1R−[1β(αS′,βS′),3aα,4β,
7aβ]]−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−
[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ]−α−エテニル−1H−インデン−1−エタノール
を出発物質として製造される。
【011】以下にその製法の一例を式示する。
【化5】
【012】上記反応式において一般式(IV)で示され
る化合物に一般式(V)
【化6】 (式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表
す。)で示されるカルボン酸を反応させてエステル体
(VI)とし、ついで転位反応によりカルボン酸(I
I)に変換する。カルボン酸(II)は、ハロラクトン
化反応により目的とするハロラクトン体(I)を得る。
【013】得られたハロラクトン体(I)は、次式に示
すように容易にケト−ラクトン体(IX)に変換でき
る。
【014】
【化7】 (式中、R、R、Rは同一または異なって、水素
原子または水酸基の保護基を表す。)
【015】すなわち、ハロラクトン体(I)を還元反応
に付して一般式(VII)で示される化合物に変換し、
次いで脱保護して一般式(VIII)とする。ついで、
常法により二級アルコールのみを選択的に酸化し、水酸
基を保護して一般式(IX)で示される化合物を得る。
【016】得られたこの化合物(IX)は、例えばジャ
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(Jour
nal of Organic Chemistry)
第48巻4433〜4436頁(1983年)記載の方
法により、別途合成したA環部分と反応させてビタミン
D−26,23−ラクトン類を容易に合成できる。この
反応に用いるA環部分は、例えば特許公開公報平2−2
50844号記載の方法で合成される。
【017】本発明において、一般式中、R、R、R
が水酸基の保護基を表す場合、その保護基としては各
反応において脱離しないものであれば使用し得る。その
ような保護基としては、t−ブチルジメチルシリル、ト
リフェニルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル等のシリルエーテル類、メトキシメチル、エトキシメ
チル、メトキシエトキシメチル等のアルキルエーテル
類、ベンジル、p−メトキシフェニルメチル等のアラル
キルエーテル類であるエーテル型の保護基である。
【018】つぎに本発明の実施例及び参考例によって本
発明を詳しく説明するが、これにより本発明が限定され
るものではない。
【019】
【実施例】[1R−[1β[1S′,2S′,[3R′
(3β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−
[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−
ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチ
ル−1H−インデン−1−イル]−2−メチルエチル]
−3−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3
−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1R−[1β
[1S′,2R′,[3S′(3β,5α)]],3a
α,4β,7aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オク
タヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチル
シリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン−1−
イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メトキシフ
ェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラク
トンの製法
【020】i)[1R−[1β(αS′,βS′),3
aα,4β,7aβ]]−4−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−3−
[2−[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]プロ
ピオニルオキシ]−1−ペンテンの製法
【021】1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノ
エチル)カルボジイミドメト−p−トルエンスルホネー
ト(morphoCDI)2.12g(80%純度:
5.00mmol)、ジメチルアミノピリジン397m
g(3.25mmol)および4Aモレキュラーシーブ
ス1.3gを塩化メチレン35mlに懸濁し、[1R−
[1β(αS′,βS′),3aα,4β,7aβ]]
−オクタヒドロ−β,7a−ジメチル−4−[[(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−α−
エテニル−1H−インデン−1−エタノール 880m
g(2.50mmol)と2−(4−メトキシフェニ
ル)メチルオキシプロピオン酸 788mg(3.75
mmol)の塩化メチレン溶液15mlを室温下加え
て、72時間撹拌した。反応液をエーテルで希釈してセ
ライト濾過し、濾液を水、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:
15)で精製して標記化合物1.08gと原料及び標記
化合物の混合物254mgを得た。
【022】混合物は、もう一度、2−(4−メトキシフ
ェニル)メチルオキシプロピオン酸227mg(1.0
8mmol)でエステル化を行い、標記化合物185m
gを得た。合わせて無色飴状の標記化合物を1.265
g(収率92.7%)得た。
【023】IR(neat)cm−1:1747,16
13,1513,1249. H−NMR(90MHz:CDCl)δ:7.29
(2H,d,J=8.7Hz),6.86(2H,d,
J=8.7Hz),5.97−5.61(1H,m),
5.49(1H,brs),5.05(1H,brd,
J=7.8Hz),4.67(1H,d,J=11.2
Hz),4.37(1H,d,J=11.2Hz),
4.17−3.98(2H,m),3.80(3H,
s),1.97−0.60(22H,m),0.88
(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:544(M). Excat mass:C2843Siとして計
算値;487.2880, 実測値;487.2880 元素分折値(%)C2843Siとして計算値;
C,70.67;H,9.46.実測値;C,70.6
9;H,9.48.
【024】ii)[1R−[1β(R′,E,R′),
3aα,4β,7aβ]]−6−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
(4−メトキシフェニル)メチルオキシ−2−メチル−
4−ヘプテン酸の製法
【025】i)で得たエステル体323mg(0.59
4mmol)をベンゼン共沸後、さらに減圧下(<1m
mHg)50℃で3時間乾燥した。これをTHF3.5
mlに溶解し、n−ブチルリチウム(1.56M/n−
hexane)0.53ml(0.827mmol)お
よびジイソプロピルアミン0.12ml(0.856m
mol)から製したリチウムジイソプロピルアミド(L
DA)のTHF溶液(2.6ml)に−78℃で加え
た。−78℃で30分間撹拌後、塩化トリメチルシラン
0.23ml(1.812mmol)を加え、−78℃
で45分、さらに室温で4時間撹拌した。反応液を氷冷
下撹拌し、1N塩酸を加えて酸性にしエーテルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標記化合物361m
gを得た。
【026】一部をジアゾメタンでメチルエステル化し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:エー
テル:n−ヘキサン=1:20)で精製して構造を確認
した。
【027】メチルエステル体:無色飴状物 旋光度[α]28+30.4°(C 0.610,CH
Cl) IR(neat)cm−1:1741,1613,15
13,1461. H−NM,R(90MHz:CDCl)δ:7.3
0(2H,d,J=8.8Hz),6.86(2H,
d,J=8.8Hz),5.30(2H,brd),
4.39(2H,s),3.98(1H,brs),
3.79(3H,s),3.73(3H,s),2.4
6(2H,brd),2.18−0.91(22H,
m),0.88(9H,s),0.00(6H,s). MS m/e:558(M). Excat mass:C3354Siとして計
算値;558.3741,実測値;558.3719. 元素分析値(%)C3354Siとして計算値;
C,70.92;H,9.74.実測値;C,71.1
6;H,9.64.
【028】iii)[1R−[1β[1S′,2S′,
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトンおよび[1
R−[1β[1S′,2R′,[3S′(3β,5
α)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[1−ヨー
ド−2−[オクタヒドロ−4−[(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−
インデン−1−イル]−2−メチルエチル]−3−
[(4−メトキシフェニル)メチルオキシ]−3−メチ
ル−γ−ブチロラクトンの製法
【029】ii)で得たカルボン酸361mgをアセト
ニトリル41mlに溶解し、2,4,6−トリメチルピ
リジン0.31ml(2.32mmol)を加えた。室
温で30分間撹拌後、反応液を−30℃に冷却し、ヨウ
素451mg(1.78mmol)を加え、−30℃で
1時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%
チオ硫酸ナトリウム水溶液、1N塩酸、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
して減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン
=1:23)に付し、[1R−[1β[1S′,2
R′,[3S′(3β,5α)]],3aα,4β,7
aβ]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4
−[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ
シ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−
メチルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチ
ルオキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3S−
ラクトン体)89.4mg(i)で得たエステル体から
の収率:23%)と[1R−[1β[1S′,2S′,
[3R′(3β,5β)]],3aα,4β,7a
β]]−5−[1−ヨード−2−[オクタヒドロ−4−
[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ
−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2−メ
チルエチル]−3−[(4−メトキシフェニル)メチル
オキシ]−3−メチル−γ−ブチロラクトン(3R−ラ
クトン体)234.7mg(i)で得たエステル体から
の収率:59%)を得た。
【030】3S−ラクトン体: 無色針状晶;融点167−168℃ (エタノールから
再結晶) 旋光度[α]28+12.6°(C 0.980.CH
Cl) IR(neat)cm−1:1766,1614,15
15,1459,1376,1246. H−NMR(500MHz:CDCl)δ:7.2
2(2H,d,J=8.9Hz),6.88(2H,
d,J=8.9Hz),4.82(1H,ddd,J=
11.0,5.5,4.9Hz),4.52(1H,
d,J=10.7Hz),4.03(1H,dd,J=
11.0,1.8Hz),4.00(1H,d,J=1
3.7,5.5Hz),3.80(3H,s),2.8
8(1H,dd,J=13.7,5.5Hz),1.9
4−1.13(14H,m),1.56(3H,s),
1.00(3H,s),0.92(3H,d,J=6.
1Hz),0.89(9H,s),0.01(6H,
s). MS m/e=670(M). Excat mass:C3251SiIとして
計算値;670.2551,実測値;670.258
5. 元素分析値(%)C3251SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.15;H,7.79.
【031】3R−ラクトン体 無色飴状物;旋光度[α]29+47.5°(C 1.
240,CHCl) IR(neat)cm−1:1783,1612,15
13,1461,1375,1249. H−NMR(500MHz:CDCl)δ:7.2
9(2H,d,J=8.5Hz),6.88(2H,
d,J=8.5Hz),4.61(1H,d,J=1
0.4Hz),4.57−4.54(2H,m),3.
99(1H,brd,J=2.4Hz),3.80(3
H,s),2.45(1H,dd,J=2.1,7.0
Hz),2.02−1.78(14H,m),1.55
(3H,s),1.11(3H,d,J=6.7H
z),0.90(3H,s),0.88(9H,s),
0.01(6H,s). MS m/e:670(M).613. Excat mass:C2842SiI(M
Bu)として計算値;613.1846,実測値;
613.1840. 元素分析値(%)C3251SiIとして計算
値;C,57.29;H,7.67.実測値;C,5
7.06;H,7.69.
【032】つぎに、得られた本発明の化合物から、コン
バージェント法に付すラクトン類合成のCD環部分、例
えばジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(Journal of Organic Chemi
stry)第48巻4433〜4436頁(1983
年)記載のCD環部分に変換する製法の一例を参考例と
して示す。
【033】
【参考例】[1R−[1β[1R′,[3S′(3β,
5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4−ケ
ト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−1−
イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−トリメ
チルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
【034】a)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−[オクタヒドロ−4[(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル]オキシ−7a−メチル−1H−インデン
−1−イル]−2−メチルエチル]−3−[(4−メト
キシフェニル)メチルオキシ]−3−メチル−γ−ブチ
ロラクトンの製法
【035】実施例で得た3Rラクトン体681mg
(1.02mmol)のTHF溶液(8.5ml)にア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)触媒量と水素化
トリブチルスズ0.59ml(純度92%:2.03m
mol)を加えて、2時間加熱還流した。反応液を室温
に冷却後、10%フッ化カリウム5.3mlを加えて、
3時間撹拌した。エーテルで抽出し、水、飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:12)に付し、
無色飴状の標記化合物524mg(収率94.7%)を
得た。
【036】旋光度[α]29+34.1°(C 0.6
90.CHCl) IR(neat)cm−1:1775,1613,15
13,1462,1374,1249. −NMR(500MHz:CDCl)δ:7.30
(2H,d,J=8.5Hz),6.86(2H,d,
J=8.5Hz),4.63(1H,d,J=10.4
Hz),4.50−4.40(1H,m),4.47
(1H,d,J=10.4Hz),3.99(1H,b
rd,J=2.4Hz),3.80(3H,s),2.
25(1H,dd,J=13.4,6.4Hz),2.
17(1H,dd,J=13.4,8.5Hz),1.
98−1.09(15H,m),1.55(3H,
s),0.97(3H,d,J=6.7Hz),0.9
1(3H,s),0.89(9H,s),0.01(6
H,s). MS m/e:544(M). Excat mass:C2843Si(M
Bu)として計算値;487.2880,実測値;4
87.2882. 元素分析値(%)C3252Siとして計算値;
C,70.54;H,9.63.実測値;C,70.3
4;H,9.48.
【037】b)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,4β,7aβ]]−5−[2
−(4ヒドロキシ−7a−メチル−1H−オクタヒドロ
インデン−1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
【038】前記a)で得られたラクトン体60mg
(0.11mmol)のアセトリトリル溶液(2.5m
l)に46%フッ化水素0.2mlを加えて室温で4時
間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えてアルカリ性とし、塩化メチレンで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=
2:1)に付し、無色結晶の標記化合物28mg(収率
82.4%)を得た。
【039】融点129−130℃(ベンゼン−ヘキサン
系から再結晶) 旋光度[α]31+28.7°(C 0.985,CH
Cl) IR(Nujol)cm−1:3440,1761,1
460,1376. H−NMR(500MHz:CDCl)δ:4.4
3(1H,m),4.08(1H,brs),3.13
−2.98(1H,m)2.38(1H,ddd,J=
2.4,5.5,12.8Hz),2.04−1.13
(19H,m),1.49(3H,s),0.99(3
H,d,J=6.7Hz),0.94(3H,s). MS m/e:310(M). Excat mass:C1830として計算
値;310.2144,実測値;310.2116. 元素分析値(%)C1830として計算値;C,
69.63; H,9.75.実測値;C,69.4
3;H,9.82.
【040】c)[1R−[1β[1R′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−ヒドロキシ−3
−メチル−γ−ブチロラクトンの製法
【041】前記b)で得られたジオール体175mg
(0.564mmol)の50%水性ジグリム溶液(1
1.5ml)に白金黒98.9mgとラウリル硫酸ナト
リウム8.1mg(0.028mmol)を加え、酸素
気流中室温で2時間、ついで55℃で3時間撹拌した。
反応液を室温に冷却後セライト濾過してエーテル抽出
し、水洗後硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去
した。さらに真空ポンプを用いて減圧下ジグリムを留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:1)に付し、無
色飴状の標記化合物173.7mg(収率100%)を
得た。
【042】旋光度[α]26+3.7°(C 1.27
5,CHCl) IR(neat)cm−1:3442,1769,17
07,1211. H−NMR(90MHz:CDCl)δ:4.52
−4.25(1H,m),3.02(1H,brs),
2.50−0.83(17H,m),1.50(3H,
s),1.08(3H,brd),0.65(3H,
s). MS m/e:308(M). Excat mass:C1828として計算
値;308.1988,実測値;308.1978. 元素分析値(%)C1828して計算値;C,7
0.08;H,9.16.実測値;C,69.82;
H,9.12.
【043】d)[1R−[1β[1S′,[3S′(3
β,5β)]],3aα,7aβ]]−5−[2−(4
−ケト−7a−メチル−1H−オクタヒドロインデン−
1−イル)−2−メチルエチル]−3−メチル−3−ト
リメチルシリルオキシ−γ−ブチロラクトンの製法
【044】前記c)で得られたケトン体143.8mg
(0.467mmol)の塩化メチレン溶液(10m
l)にN−トリメチルシリルイミダゾール0.33ml
(2.24mmol)を加え、室温で9.5時間撹拌し
た。反応液に水0.9mlを加えて30分間撹拌後さら
に水を50ml加えてエーテルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:エーテル:n−ヘキサン=1:4)に
付し、無色飴状の標記化合物154.4mg(収率88
%)を得た。
【045】旋光度[α]26−8.9°(C 1.16
5,CHCl) IR(neat)cm−1:1780,1712,12
11. H−NMR(90MHz:CDCl)δ:4.52
−4.15(1H,m),2.58−0.80(17
H,m),1.45(3H,s),1.06(3H,b
rd),0.64(3H,s),0.18(9H,
s). MS m/e:380(M). Excat mass:C2136Siとして計
算値;380.2383,実測値;380.2351.

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、Xはヨウ素、臭素等のハロゲン原子を表す。R
    、Rは、同一または異なって、水素原子または水酸
    基の保護基を表す。)で示される化合物。
  2. 【請求項2】請求項1化合物の合成中間体として用いる
    一般式(II) 【化2】 (式中、R、Rは、同一または異なって、水素原子
    または水酸基の保護基を表す。)で示される化合物。
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