JPH0665194A - シクロペンタン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

シクロペンタン誘導体及びその製造方法

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JPH0665194A
JPH0665194A JP4239998A JP23999892A JPH0665194A JP H0665194 A JPH0665194 A JP H0665194A JP 4239998 A JP4239998 A JP 4239998A JP 23999892 A JP23999892 A JP 23999892A JP H0665194 A JPH0665194 A JP H0665194A
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克明 宮地
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(3)のシクロペンテノン誘導体と式
(4)の求核試剤とを反応させて式(1)のシクロペン
タノン誘導体を製造し、これを還元して式(2)のシク
ロペンタノール誘導体誘導体を得る。 (式中Rは(置換)アルキル又は(置換)フェニル
基、R,RはOHの保護基、RはH,OHの保護
基である。MはNa,K,Mg,H,OH,Ni等より
選ばれる金属又は該金属を含む基を示す。) 【効果】 シクロペンタン誘導体は、特に3位に酸素原
子を有するプロスタグランジン類の合成中間体として有
用である。5,6位の二重結合がシス配合であるシクロ
ペンタン誘導体を高収率に合成ができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬又はその中間
体、特に強力な生理活性を有するプロスタグランジン類
又はその中間体として有用なα及びβ位置換シクロペン
タン誘導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シクロ
ペンタン誘導体類は医薬品の中間体として注目されてお
り、特に強力な生理活性を有するプロスタグランジン類
の中間体として有用である。
【0003】従来、シクロペンタン誘導体類の製造は、
例えば下記化合物(VI)を合成する場合、下記反応式
のように行われていた(テトラヘドロン・レター,Vo
l.31, No. 24, 3425頁,199
0)。
【0004】
【化5】
【0005】即ち、上記式(VII)のコレイラクトン
(Corey lactone)から9段階反応で上記
式(VIII)で示されるアルデヒドを合成し、次いで
このアルデヒドに対してウィッティヒ反応(Witti
ng reaction)を行った後、還元反応を進め
ることにより上記式(IX)で示されるアルコールを合
成し、更に5段階の反応を経て式(VI)の化合物が製
造されていた。
【0006】しかしながら、上記方法では、プロスタグ
ランジンの5,6位の二重結合をシス配置にするため、
式(VIII)のアルデヒドをウィッティヒ反応させる
際に入手困難な(CF3CH2O)2P(O)CH2CO2
CH3,毒性を有する18−Croum−6及びKN
〔Si(CH332といった特殊な試剤を使用しなけ
ればならない(テトラヘドロン・レター,Vol. 2
4, No. 41, 4405頁,1983参照)と
いう欠点があった。
【0007】更に、上述の試剤を使用しても5,6位の
二重結合がトランス配置の副生物が10%程度副生して
しまうため、その分離が煩雑となり、しかも目的化合物
の収率が低下してしまうという問題があった。
【0008】従って、上述した問題がなく工業的に有利
に製造でき、しかも光学活性なプロスタグランジン類又
はその中間体として有用なシクロペンタン誘導体及びそ
の製造方法の開発が望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
要望に応えるため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式
(I)及び(II)で示されるシクロペンタン誘導体が
光学活性なプロスタグランジン類又はその合成中間体と
して有効であり、しかも工業的に非常に有利に製造でき
ることを見い出した。
【0010】
【化6】 (但し、式中R1は炭素数1〜15の置換もしくは非置
換のアルキル基又は置換もしくは非置換のフェニル基、
2,R3はそれぞれ水酸基の保護基、R4は水素原子又
は水酸基の保護基である。)
【0011】即ち、上記式(I)のシクロペンタン誘導
体(シクロペンタノン誘導体)は、本発明者が先に光学
活性なプロスタグランジン中間体として工業的に有利に
製造できるものとして特開平2−128号公報に提案し
た下記一般式(III)で示されるシクロペンテノン誘
導体と、下記一般式(IV)で示される求核試剤、より
好ましくは式(V)で示される求核試剤とを反応させ、
必要に応じてR4の保護基を脱保護基化することにより
合成することができ、更に上記式(II)のシクロペン
タン誘導体(シクロペンタノール誘導体)は上記式
(I)のシクロペンタノン誘導体に還元剤を反応させる
ことにより合成することができるものである。
【0012】
【化7】
【0013】これらの方法によれば、少ない反応段数
で、かつ特殊な試剤を用いることなく入手容易で安全性
の高い試剤を使用して、しかも3位に酸素原子を有し、
5,6位の二重結合が完全にシス配向である式(I)又
は(II)のシクロペンタン誘導体を選択的に分離操作
不要で高収率に合成できることを知見し、本発明をなす
に至った。
【0014】従って、本発明は、(1)上記式(I)又
は(II)で示されるシクロペンタン誘導体、(2)上
記式(III)のシクロペンテノン誘導体と上記式(I
V)の求核試剤とを反応させ、必要に応じてR4の保護
基を脱保護基化する上記式(I)のシクロペンタン誘導
体の製造方法、(3)上記式(I)のシクロペンタン誘
導体に還元剤を作用させる上記式(II)のシクロペン
タノン誘導体の製造方法を提供する。
【0015】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明のシクロペンタン誘導体は、下記一般式(I)又は
(II)で示されるものである。
【0016】
【化8】 (但し、式中R1は炭素数1〜15の置換もしくは非置
換のアルキル基又は置換もしくは非置換のフェニル基、
2,R3はそれぞれ水酸基の保護基、R4は水素原子又
は水酸基の保護基である。)
【0017】ここで、式中のR1は炭素数1〜15、好
ましくは3〜7の置換もしくは非置換のアルキル基、又
は置換もしくは非置換のフェニル基であり、例えばメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、アミル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、2−メチルヘキシル基、2−ヘキシル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル
基、ヘキサ−4−イン−2−イル基、ヘプタ−4−イン
−2−イル基、2,6−ジメチル−ヘプタ−5−エン−
1−イル基、ペンタ−1−エン−1−イル基、ペンタ−
2−エン−1−イル基、ヘキサ−1−エン−2−イル
基、3−エトキシ−2−メチル−プロパン−2−イル
基、エトキシエチル基、5−メトキシヘキシル基、2−
(トリメチルシリルオキシ)−2−ヘキシル基、ハロゲ
ン化メチル基、ハロゲン化n−ブチル基、ハロゲン化n
−ペンチル基、ハロゲン化ノニル基、フェニル基、ベン
ジル基、ハロゲン化フェニル基、n−ペンチルオキシメ
チル基、1−エトキシ−2−メチル−プロパン−2−イ
ル基、フェノキシメチル基、ベンジロキシメチル基、p
−クロルフェノキシメチル基、2−フェニルエチル基、
ベンジロキシエチル基、p−フルオロフェノキシメチル
基、フェニルアセチレニル基、m−クロルフェノキシメ
チル基、m−トリフルオロメチル−フェノキシメチル
基、1−ブチル−シクロプロピル基、3−エチル−シク
ロペンチル基、ベンゾチオフェノン−5−イル基、2−
オクテニル基、3−メトキシカルボニルプロピル基、ビ
ニル基等が挙げられ。
【0018】また、R2,R3はそれぞれ水酸基の保護基
であり、具体的にはベンジル基,p−メトキシベンジル
基等のアリールメチル基、トリメチルシリル基,t−ブ
チルジメチルシリル基等のトリアルキルシリル基、メト
キシメチル基,エトキシエチル基等のアルコキシアルキ
ル基、ベンジルオキシメチル基等のアラルキルオキシア
ルキル基、トリチル基、テトラヒドロピラニル(TH
P)基などが例示される。
【0019】R4は水素原子又は水酸基の保護基であ
り、水酸基の保護基としては上記R2,R3と同様の基が
例示され、R4はR2,R3と同一の基であっても異なる
基であってもよい。
【0020】本発明の上記式(I)で示されるシクロペ
ンタン誘導体(シクロペンタノン誘導体)は、下記一般
式(III)で示されるシクロペンテノン誘導体と下記
一般式(IV)で示される求核試剤とを反応させ、必要
に応じて脱保護基化することにより合成することができ
る。
【0021】
【化9】
【0022】この場合、上記式(III)のシクロペン
テノン誘導体は、本発明者が先に特開平2−128号公
報に提案した方法で製造することができる。
【0023】また、上記式(IV)の求核試剤として具
体的には、下記化合物が例示される。
【0024】
【化10】
【0025】なお、上記式中のR5は炭素数1〜10の
置換もしくは未置換のアルキル基,アルケニル基,アル
キニル基,アルキルチオ基,アルキルアミノ基,アルキ
ルシリル基,アルキルオキシ基,アルキルカルボニル基
及びシアノ基より選ばれる基であり、Qはハロゲン原
子、シアノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基又はチ
オシアノ基を示す。
【0026】上記式(IV)の求核試剤の中では、特に
下記式(V)で示す化合物が好適に使用される。
【0027】
【化11】 (但し、式中R4は前記と同様の意味を示す。)
【0028】本発明においては、上記式(III)のシ
クロペンテノン誘導体に対して上記式(V)の求核試剤
を0.5〜4当量、特に0.8〜1.2当量用いること
が好ましい。求核試剤の使用量が0.5当量に満たない
と原料が大量に残る場合があり、4当量を超えると副生
成物を生じる場合がある。
【0029】また、上記式(III)の化合物と求核試
剤との反応は溶媒の存在下で行うことができ、溶媒とし
ては反応を阻害しないものであればよく、例えばテトラ
ヒドロフラン、ヘキサン、ペンタン、ジエチルエーテル
等が挙げられる。
【0030】なお、反応温度は通常−100〜50℃、
好ましくは−80〜0℃であり、反応時間は通常5分〜
50時間である。
【0031】更に、R4の保護基の脱保護基化は、化合
物(I)の他の部分を損なわない条件下で行えばよく、
例えばp−トルエンスルホン酸、ピリジニウム・p−ト
ルエンスルホネートなどの弱酸性触媒、或いはnBu4
Fで代表されるフッ素イオンなどの存在下で行うことが
できる。
【0032】また、上記式(II)で示されるシクロペ
ンタノール誘導体は、上記式(I)で示されるシクロペ
ンタノン誘導体に還元剤を反応させることにより合成す
ることができる。
【0033】ここで還元剤としては、例えばNaB
4,LiAlH4,NaBH3CN,(iBu)2Al
H,KB〔CH(CH3)C253H,KB〔CH(C
3)CH(CH323H,LiB〔CH(CH3)C2
5 Hなどが挙げられる。
【0034】上記還元剤の使用量は、式(I)のシクロ
ペンタノン誘導体に対して0.1〜10当量、特に0.
3〜3当量することが好ましい。
【0035】上記還元反応は溶媒の存在下で行うことが
好ましく、溶媒としては例えばテトラヒドロフラン、ヘ
キサン、ペンタン、ジエチルエーテル、メタノール、エ
タノール、ジクロロメタン、ジクロロエチレン等が挙げ
られる。
【0036】また反応条件は別に限定されないが、−5
0〜20℃で0.1〜5時間反応させることが望まし
い。
【0037】
【発明の効果】本発明のシクロペンタン誘導体、即ち式
(I)のシクロペンタノン誘導体及び式(II)のシク
ロペンタノール誘導体は、医農薬又はその中間体、特に
下記式A,Bで示される3位に酸素原子を有するプロス
タグランジン類の合成中間体として有用である。更に本
発明の製造方法によれば、上記シクロペンタン誘導体を
少ない反応段数で、かつ特殊な試剤を用いることもな
く、しかも3位に酸素原子を有し、5,6位の二重結合
がシス配合であるものを簡単な操作で高収率に合成する
ことができる。
【0038】
【化12】
【0039】
【実旋例】以下、実旋例及び参考例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実旋例に制限され
るものではない。なお、EEはエトキシエチル基、TB
Sはt−ブチルジメチルシリル基、t−Buはt−ブチ
ル基、n−Buはn−ブチル基である。
【0040】
【化13】
【0041】上記式(1)の(Z)−1−ヨード−3−
(1−エトキシエチルオキシ)−1−プロペン(1.6
6g,6.48m mol)のエーテル(13ml)溶
液に−78℃でtert−ブチルリチウムのペンタン溶
液(7.6ml,0.7M,12.97m mol)を
滴下し、40分間撹拌した後、(2−エチル)Cu(C
N)LiのTHF(テトラヒドロフラン)溶液(33.
7ml,0.25M,8.43m mol)を加えた。
−78℃で15分間撹拌した後、上記式(2)の(3
R,4R)−2−メチレン−3−〔(S,E)−3−シ
クロヘキシル−3−(tert−ブルチジメチルシロキ
シ)−1−プロペン−1−イル〕−4−(tert−ブ
チルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−オン
(2.07g,4.32m mol)のエーテル(15
ml)溶液を滴下した。撹拌しながら約1時間かけて室
温に昇温した後、反応液をヘキサン(100ml)と飽
和NaHCO3水溶液(100ml)の混合液中に撹拌
しながら注いだ。有機層を分離し、水層をヘキサン(5
0ml)で抽出した。得られた有機層をMgSO4で乾
燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
したところ、上記式(3)の化合物1.79gが収率6
8%で得られた。なお、式(3)の化合物のNMR及び
Rf値の測定結果は以下の通りである。
【0042】
【化14】 1H NMR (CDCl3,300 MHz)δ:−
0.01,0.03,0.04及び0.05(4s,1
2H),0.87及び0.89(2s,18H),1.
20(t,J=7.1 Hz,3H),1.31(d,
J=5,4 Hz,3H),0.93−1.82(m,
11H),2.00−2.08(m,1H),2.15
(dd,J=8.2,18.2 Hz,1H),2.2
4−2.57(m,3H),2.63(dd,J=6.
9,18.2 Hz,1H),3.41−3.69
(m,2H),3.80−3.87(m,1H),4.
00−4.20(m,3H),4.70(q,J=5.
4 Hz,1H),5.40−5.67(m,4H) Rf:0.50(ヘキサン/エーテル=4/1)
【0043】
【化15】
【0044】実旋例1で合成した上記式(3)の1,
2,3,16,17,18,19,20−オクタノイル
−4−(1−エトキシエチルオキシ)−15−シクロヘ
キシルPGE211,15−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリル)エーテル(1.66g,2.73m m
ol)のTHF(13.6ml)溶液を−78℃に冷却
し、L−Selectride〔LiB〔CH(C
3 25〕H〕(3.55ml,1MのTHF溶
液,3.55m mol)を滴下した。−78℃で1時
間撹拌した後、約1時間かけて室温に昇温した。35%
過酸化水素水溶液(3ml)を滴下した後、室温で15
分間撹拌した。飽和NH4Cl水溶液(50ml)とエ
ーテル(50ml)を加えた後、有機層を分離し、水層
をエーテル(30ml)で抽出した。得られた有機層を
MgSO4を用いて乾燥した後、濾過した。濾液を減圧
下で濃縮し、得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製したところ、上記式(4)の
化合物1.12gが収率67%で得られた。NMR測定
結果は以下の通りであった。
【0045】
【化16】 1H NMR (CDCl3,300 MHz)δ:−
0.01,0.02,0.05及び0.10(4s,1
2H),0.87及び0.89(2s,18H),1.
21(t,J=7.0 Hz,3H),1.32(d,
J=5.2 Hz,3H),0.90−1.35(m,
6H),1.38−2.50(m,11H),3.43
−3.69(m,2H),3.74−3.80(m,1
H),3.98−4.25(m,4H),4.74
(q,J=5.2 Hz,1H),5.32(dd,J
=8.8,15.4 Hz,1H),5.45(dd,
J=6.0,15.4 Hz,1H),5.52−5.
68(m,2H).
【0046】
【化17】
【0047】実旋例2で合成した上記式(4)の1,
2,3,16,17,18,19,20−オクタノイル
−4−(1−エトキシエチルオキシ)−15−シクロヘ
キシルPGF(2α)11,15−ビス(tert−ブ
チルジメチルシリル)エーテル(318.8mg,0.
52m mol)のイソプロピルアルコール(2.6m
l)とエーテル(2.6ml)との溶液に、ピリジウム
p−トルエンスルホネート(13.1mg,0.052
m mol)を加え、室温で20時間撹拌した。エーテ
ル(10ml)、続いて飽和NaHCO3水溶液(15
ml)を加えた後、エーテル(2×10ml)で抽出し
た。得られた有機層をMgSO4で乾燥した後、濾過し
た。濾液を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製したところ、
上記式(5)の化合物250mgが収率89%で得られ
た。NMR、IR、旋光度及びRf値の測定結果は以下
の通りであった。
【0048】1H NMR (CDCl3,300 MH
z)δ:−0.01,0.03,0.06及び0.07
(4s,12H),0.88及び0.89(2s,18
H),1.02−1.41(m,6H),1.43−
1.92(m,8H),2.03(dt,J=13.
7,3.8 Hz,1H),2.20(dt,J=2.
0,7.1 Hz,1H),2.29(t,J=8.5
Hz,1H),2.52−2.80(m,3H),
3.73−3.90(m,2H),4.10(brs,
2H),4.33−4.47(m,1H),5.34
(dd,J=8.7,15.3 Hz,1H),5.4
5(dd,J=6.1,15.3 Hz,1H),5.
55(dt,J=4.9,11.0 Hz,1H),
5.70−5.89(m,1H).13 C NMR(CDCl3,75 MHz)δ:13
3.1,132.4,131.1,129.2,80.
2,74.5,57.4,56.7,52.0,44.
9,42.6,29.0,28.7,26.7,26.
3,25.9,25.8,18.2,17.9,−4.
1,−4.6,−4.8,−4.9. IR(neat):3340,2940,2860,1
740,1658,1463,1390,1385,1
300,1255,1110,1050,1010,9
70,950,900,840,775cm-1. 〔α〕26 D:+22.70(c 0.80,CHC
3). Rf:0.43(ヘキサン/AcOEt=2/1)
【0049】
【化18】
【0050】上記式(5)の1,2,3,16,17,
18,19,20−オクタノイル−4−ヒドロキシ−1
5−シクロヘキシルPGF(2α)11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシリル)エーテル(49
2.7mg,0.914m mol)とBu4N・HS
4(31mg,0.091m mol)のトルエン
(5ml)/NaOH水溶液(5ml)の溶液に、2−
ブロモ酢酸t−ブチルエステル(0.37ml,2.2
9m mol)を加え、室温で4時間撹拌した。有機層
を分離し、水層をヘキサン(15ml)で抽出した。得
られた有機層を飽和NH4Cl水溶液(10ml)で洗
浄し、MgSO4で乾燥した後、濾過した。濾液を減圧
下で濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製したところ、上記式(6)の
化合物480.4mgが収率80.5%で得られた。N
MR、IR、旋光度及びRf値の測定結果は以下の通り
であった。
【0051】
【化19】 1H NMR (CDCl3,300 MHz)δ:−
0.01,0.03,0.05及び0.06(4s,1
2H),0.87及び0.88(2s,18H),1.
48(s,9H),1.10−1.98(m,14
H),2.15(dt,J=5.1,14.1 Hz,
1H),2.30(dt,J=2.7,8.7Hz,1
H),2.35−2.52(m,1H),3.74−
3.81(m,1H),3.95(s,2H),3.9
8−4.50(m,2H),4.12(dd,J=5.
8,11.6 Hz,1H),4.22(dd,J=
6.3,11.6 Hz,1H),5.32(dd,J
=8.8,15.2 Hz,1H),5.44(dd,
J=6.0,15.2 Hz,1H),5.50−5.
74(m,2H).13 C NMR(CDCl3,75 MHz)δ:16
9.5,133.5,133.2,131.4,12
5.6,81.4,79.7,73.9,67.7,6
6.6,56.1,51.3,44.8,42.8,2
9.0,28.6,28.0,26.8,26.6,2
6.2,25.8,25.7,18.1,17.8,−
4.1,−4.7,−4.8. IR(neat):3500,2940,2850,1
750,1665,1468,1375,1300,1
255,1170,1130,1060cm-1.〔α〕
21 D:+11.80(c 1.061,CHCl3). Rf:0.45(ヘキサン/AcOEt=4/1)
【0052】
【化20】
【0053】上記式(6)の化合物(273.4mg,
0.419m mol)の塩化メチレン溶液(1.1m
l)に0℃でDMAP(N,N−ジメチルアミノピリジ
ン)(153.6mg,1.67m mol)及びp−
TsCl(p−トルエンスルホニルクロリド)(23
9.6mg,1.26m mol)を加え、室温に昇温
して5時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(10m
l)及びヘキサン(15ml)を加え、10分間撹拌し
た後、有機層を分離した。得られた有機層をMgSO4
で乾燥した後、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得ら
れた粗生成物を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに通した。これを濃縮し、得られた生成物をそのまま
次の反応に用いた。
【0054】上記反応で得られた粗生成物のDMF(4
ml)溶液にn−Bu4NCl(582mg,2.10
m mol)を加え、40℃で5時間撹拌した。飽和食
塩水(10ml)を加えた後、ヘキサン(2×10m
l)で抽出した。得られた有機層をMgSO4を用いて
乾燥した後、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して得られ
た粗生成物を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に通した。これを濃縮して得られた生成物をそのまま次
の反応に用いた。
【0055】上記反応で得られた粗生成物のアセトニト
リル(14.1ml)溶液に0℃でピリジン(0.83
ml)及び(HF) n・ピリジン(0.7ml)を加
え、室温に昇温しながら4時間撹拌した。反応液を酢酸
エチル(15ml)/飽和NaHCO3水溶液(15m
l)中に撹拌しながら注いだ後、有機層を分離し、水層
を酢酸エチル(10ml)で抽出した。得られた有機層
をMgSO4を用いて乾燥した後、濾過した。濾液を減
圧下で濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(トルエン/イソプロピルアルコール
を溶媒に使用)で精製したところ、上記式(7)の化合
物75.4mgが3段階の収率40.6%で得られた。
NMR及びIR測定結果は以下の通りであった。なおこ
の際、下記式(8)の化合物39.1mg(収率22.
9%)が副生した。
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】 1H NMR (CDCl3,300 MHz)δ:0.
82−1.46,(m,6H),1.48(s,9
H),1.59−1.90(m,5H),1.95−
2.42(m,6H),3.74(t,J=7.1 H
z,1H),3.96(s,2H),3.92−4.1
0(m,2H),4.11(d,J=5.7Hz,2
H),5.43(dd,J=7.8,15.2 Hz,
1H),5.52(dd,J=15.2, 7.4 H
z,1H),5.55−5.75(m,2H).13 C NMR(CDCl3,75 MHz)δ:16
9.6,134.5,133.2,130.1,12
7.6,81.7,77.5,75.0,67.8,6
6.5,59.5,56.1,53.2,43.4,4
3.2,28.8,28.7,28.1,26.4,2
6.0,25.9. IR(neat):3400,2990,2940,2
860,1740,1450,1400,1375,1
310,1240,1160,1130,1000,9
75,895,845,760cm-1
【0058】
【化23】
【0059】上記式(7)の化合物(75.4mg,
0.171m mol)のメタノール(5.7ml)/
水(0.57ml)溶液にLiOH・H2O(水酸化リ
チウム−水和物)(35.9mg)を加え、室温で4時
間撹拌した。酢酸エチル(5ml)を加えた後、0.1
N塩酸を少しずつ加えてpH6.5にした。これに(N
42SO4(2g)を加えた後、酢酸エチル(2×7
ml)で抽出した。得られた有機層をMgSO4を用い
て乾燥した後、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/メタノールを溶媒に使用)により精製し
たところ、上記式(9)の化合物58.6mgが収率8
9%で得られた。NMRの測定結果は以下の通りであっ
た。
【0060】
【化24】 1H NMR (CDCl3,300 MHz)δ:0.
85−1.45,(m,6H),1.57−1.92
(m,5H),1.95−2.43(m,6H),3.
77−3.85(m,1H),4.09(s,2H),
4.01−4.35(m,7H),5.48(dd,J
=8.5,15.5 Hz,1H),5.56(dd,
J=15.5,6.0 Hz,1H),5.58−5.
75(m,2H).

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)又は(II)で示され
    るシクロペンタン誘導体。 【化1】 (但し、式中R1は炭素数1〜15の置換もしくは非置
    換のアルキル基又は置換もしくは非置換のフェニル基、
    2,R3はそれぞれ水酸基の保護基、R4は水素原子又
    は水酸基の保護基である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(III)で示されるシクロ
    ペンテノン誘導体と下記一般式(IV)で示される求核
    試剤とを反応させ、必要に応じてR4の保護基を脱保護
    基化する請求項1記載の下記一般式(I)で示されるシ
    クロペンタン誘導体の製造方法。 【化2】
  3. 【請求項3】 式(IV)の求核試剤が下記一般式
    (V)で示されるものである請求項2記載の製造方法。 【化3】 (但し、式中R4は前記と同様の意味を示す。)
  4. 【請求項4】 下記一般式(I)で示されるシクロペン
    タン誘導体に還元剤を反応させる請求項1記載の下記一
    般式(II)で示されるシクロペンタン誘導体の製造方
    法。 【化4】
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