JPH03255051A - 11―エピイソカルバサイクリン類およびその製造法 - Google Patents

11―エピイソカルバサイクリン類およびその製造法

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JPH03255051A
JPH03255051A JP2051320A JP5132090A JPH03255051A JP H03255051 A JPH03255051 A JP H03255051A JP 2051320 A JP2051320 A JP 2051320A JP 5132090 A JP5132090 A JP 5132090A JP H03255051 A JPH03255051 A JP H03255051A
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斎藤 清機
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規な11−エピイソカルバサイクリン類およ
びその製造法に関する。更に詳細には医薬として有用な
イソカルバサイクリン(9(0)−メタノ−△639″
〉−プロスタグランジン11)類の11位の水酸基の立
体配置のみが逆の立体配置を有する新規な11−エビイ
ソカルバサイクリン類および3−1]2−(フェニルス
ルフィニル)エトキシ]シクロペンテン請導体を出発原
料とし、分子内熱転位反応により上記の新規な11−エ
ビイソカルバサイクリン類の先駆体を製造することを鍵
工程とする11−エピイソカルバサイクリン類の新規な
製造法に関する。
〈従来技術〉 10スタサイクリンは生体において主として動脈の血管
内壁で生産される局所ホルモンであり、その強力な生理
活性、例えば、血小板凝集抑制活性、血管拡張活性等に
より生態の細胞機能を調節する重要な因子であり、この
ものを直接医薬品として供する試みが行なわれている[
クリニカル・ファーマコロジイー・オブ・プロスタサイ
クリン(C1inical Pharmacoiogy
 or Prostacyclin)Raven  P
ress、  N、Y、、  1981  ]  。
しかし、天然プロスタサイクリンは分子内に非常に加水
分解されやすいエノールエーテル結合を有するため、中
性または酸性条件では容易に加水分解されて失活し、医
薬品としてはその化学的不安定性のため好ましい化合物
とはいえない。このため天然プロスタサイクリンと同様
の生理活性を有する化学的に安定な合成プロスタサイク
リン誘導体が鋭意探索されている。
なかでもプロスタサイクリンの6,9α位の酸素原子を
メチレン基で置換した講導体、すなわち9(0)−メタ
、ノブロスタサイクリン(力lレバサイタリン)は化学
的安定性を十分に満足するプロスタサイクリン類として
知られており[プロスタサイクリン(Prostacy
clin)、 1.R,Vaneand、 SBerg
strom、 Eds、 Raven Press、 
N、Y、 p31−41参照」医薬品としての応用が期
待されている。しかし、この9(0)−メタノプロスタ
サイクリンはその生物活性が天然の10スタサイクリン
よりも弱く、しかも、その作用選択性は特異的とは言え
ず、必すしも好ましい化合物とは言えない。
近年、カルバサイクリンの二重結合異性体の一種である
インカルバサイクリン、すなわち9(O)メタノ−△6
 (9(11−プロスタグランジン11類が、この同族
体の中でも最も強い血小板凝集抑制作用を示すことが発
見され、有用な医薬品としての応用が期待されるように
なっfS[池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tet
rahedron Lett、)、 24゜3493 
(1983) 、特開昭59−137445号公報]。
従来、かかる9(0)−メタノ−△6〈9“〉−10ス
タグランシンI+  (インカルバサイクリン)の製造
に関しては以下のものが知られている。
(1)池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetra
hedron Lett、)、  24.3493 (
1983)およびケミストリー・レクーズ(Chemi
stry]、etters)、 1984. 1.06
9(2)池上ら、デトラヘドロン・レタース(Tetr
ahedron Lett、)、 24.3493 (
1983)(3)池上ら、ジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カルソサイエティー、ケミカル・コミュニケーション(
J、 Chem、 Soc、、 Chemical C
ommuniCatio+s)。
1984、 1602 (4)柴崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetra
)+edron Letters)、 25.5087
 (1984)(5)柴崎ら、テトラヘドロン・レター
ズ(Tetrahedron  Letters)、 
 25. 1067  f19841:0 (6)小島ら、ケミカル・アンド・ファーマシューティ
カル・ブレティン(Chem、 Phar+n、 Bu
ll、)32、2866 (1984): (7)小島ら、特開昭60−28943号公報:(8)
照性t)、デ1〜ラヘドロン・レターズ(Tetrah
edron Lett、)、 27.6353 (19
86):(9)照性ら、特開昭63−77839号公報
、7th IUPACConference on O
rganic 5ynthesis、 NancyJu
t、 4th−7th (19881Abstr、4−
AIO:(10)野依ら、日本化学会第53秋季年会講
演要旨集p499 (]986): (11)羽里ら、日本薬学会第106年会講演要旨集p
379 (1986) (12)間材ら、]」本本字学会106年会講演要旨集
p380 (1986) (13)柴崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetr
ahedron  Lett、)、  25. 508
7  (1984):などが知られている。
これらの方法のうち、方法(1)と方法(5)はPG 
E 2を出発原料とし、数工程を経て鍵中間体に1 導き、さらに数工程を経て目的物のイソカルバサイクリ
ンを得るもので工業的な製法とはいいがたい また、方法(2)と方法(3)は、いずれも、対応する
出発原料および鍵中間体を得るために高価なコーリーラ
クトンから多段階の工程を要し、通算収率も高くなく、
必ずしも工業的に有利な方法とはいえないという難点が
ある。また方法(6)および方法(7)は最終生成物が
41体でしか得られず医薬品化を意図する製法としては
論外の方法である。
また、方法(4)は、その出発原料が本発明者らの方法
により光学活性な(R)−4−ヒドロキシ2−シクロベ
ンテノンから容易に得られく特開昭57−155116
号公報〉、その出発原料から鍵中間体への誘導も工業的
に何ら問題もなくできる方法である。しかし、鍵中間体
から最終のイソカルバサイクリン類へ到る工程が長く、
有機水銀化合物の使用や分離困難な副生成物の混入等の
難点のため実用的、工業的製造法とはなり得ないという
難点がある。また方法(8)および(9)はその鍵中間
体2 が、本発明者らの方法(特開昭62−61937号公報
)および柴崎らの方法[テトラヘドロン・レターズ(T
etraheclron Letters)、 25.
5087 (1984) ]により(R)−4−ヒドロ
キシ−2−シクロベンテノンから得られる、工業的に何
ら問題ない方法であるが、鍵中間体からイソカルバサイ
クリン類へ到る工程において直接ブタン酸部分を導入す
ることが難しく、中間体のオルトエステル体やジスルホ
ン体を経由し、それをイソカルバサイクリン類に変換し
なければならないという欠点を有する。ま/:S方法(
10)は、鍵中間体からイソカルバサイクリン類へ到る
工程の安定性、再現性に乏しいという欠点を有する。方
法(11)は生成物であるイソカルバサイクリン製造時
にカルバサイクリンが副生ずるという欠点がある。また
方法(12)は出発原料から最も短い工程数でイソカル
バサイクリンを製造しうるちのであるが収率が低く、工
業的に満足しうる方法とはいえない。方法(13)は鍵
中間体からイソカルバサイクリン類に到る工程において
、収率が低く工業的に満足しうる方法とはいえない。
]−3 最近、本発明者らは別途提案した方法により、第一銅塩
の存在下に3−アルコキシカルボニルプロピル亜鉛ハラ
イド類をアリルハライドまたはアノルトシレート中間体
に反応させることにより、直接ブタン酸部分を導入し、
−挙にイソカルバサイクリン骨格を横築することを延出
した。
しかし、数多くある合成法によっても11−エピイソカ
ルバサイクリン類は合成されておらず、また本化合物を
効率よく製造する方法も報告されていない。
〈発明の開示〉 本発明者らは、上述した諸点に注目し、インカルバサイ
クリン類の新規誘導体の創製とその位置および立体特異
的な製造法、ならびにそれらを経由する新規なインカル
バサイクリン類の製造法を見出すべく鋭意研究した結果
、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、下記式(1) ○R2 15 提供される。
上記(1)においてR1はC00R11または基/−へ 水素原子、C】〜CIOの炭化水素基、または1当量の
カチオンを表わす。01〜CIOの炭化水素基としては
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t
−ブチル、オクチル、デシル、アリル、シクロヘキシル
、フェニル基などを挙げることができるが、メチル、エ
チル、し−ブチル基が好ましい。1当量のカチオンとし
てはアンモニウム、デトラメチルアンモニウム、モノメ
チルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチル
アンモニウム、ペンジルアンモニウl\、フェネチルア
ンモニウム、モルホリニウム、モノエタノールアンモニ
ウム、トリエタノールアンモニウム。
ピペリジニウムなどのアンモニウムカチオン;Na” 
、 K+などのアルカリ金属カチオン;1/2 Ca”
、 1/2 Mg”、 1/2 Zn”、 I/3 A
I’+などの6 2価もしくは3価の金属カチオンの1当量を挙げること
ができる。またRは01〜C4のアルキル基を表わす。
Rとしてはメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル
基が挙げられ、メチル基が好ましい。
上記式(1)においてR2は水素原子、トリ(ci〜C
7)炭化水素シリル基、または結合している酸素原子と
ともにアセタール結合を形成する水酸基の保護基を表わ
す。トリ(Ct〜C7)炭化水素シリル基としては例え
ば、トリメチルシリル。
トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチ
ルジメチルシリルのようなトリ(Ct〜C4)アルキル
シリル基、t−ブチルジフェニルシリル基のようなジフ
ェニル(ci〜C4)アルキルシリル基、ジメチルフェ
ニルシリル基のような(C1〜C4)アルキルフェニル
シリル基、またはトリベンジルシリル基などを好ましい
ものとして挙げることができる。トリ(ci〜C4)ア
ルキルシリル基、ジフェニル(C□〜C4)アルキルシ
リル基が好ましく、なかでもt−ブチルシフ メチルシリル基が特に好ましい。
また、結合している酸素原子とともにアセタール結合を
形成する水酸基の保護基としては、例えば、メ1〜キシ
メチル、1−エトキシエチル、2−メトキシ−2−プロ
ピル、2−エトキシ−2−プロピル、(2−メトキシエ
トキシ)メチル、ベンジルオキシメチル、2−テトラヒ
ドロピラニル。
または2−テトラヒドロフラニル基を挙げることができ
る。2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラ
ニル11−エトキシエチル、2−工1〜キシー2−プロ
ピル、(2−メトキシエトキシ)メチル基が好ましく、
なかでも2−テトラヒドロピラニル基が特に好ましい。
上記式(1)においてR3は直鎖もしくは分岐鎖のC3
〜C8アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基
、もしくは03〜CIOシクロアルキル基を表わす。直
鎖もしくは分岐鎖の03〜C8アルキル基としてはプロ
ピル、ブチル、ペンチル。
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、1−メチルペンチル、
1−メチルヘキシル、1.1−ジメチルペン8 チル、2−メチルペンチル、2−メチルヘキシル。
5−メチルヘキシル基などが挙げられるが、ペンチル、
ヘキシル、1−メチルペンチル(R体、3体およびR3
体を含む)、2−メチルヘキシル(R体、3体およびR
3体を含む)基が好ましい。
直鎖もしくは分岐鎖のC3〜c8アルケニル基としては
2−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペン゛ンニル、2
−ヘキセニlし、4−へキセニlし、2メヂルーへキセ
ニル、6−メチル−5−へブテニル基などが挙げられる
。直鎖もしくは分岐鎖のC3〜C8アルキニル基として
は2−ブチこニル。
2−ペンチニル73−ペンチニル72−へキシニル、4
−へキシニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチ
ル−3−へキシニル、2−メチル−4−へキシニルなど
が挙げられる。03〜CIOのシクロアルキル基として
は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル。
シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル基など
が挙げられるが、好ましくはシクロペンチル基またはシ
クロヘキシル基が挙げられる。
1 つ 本発明により提供される上記式(1)で表わされる11
−エビイソカルバサイクリン類の好ましい具体例を、R
1をCOOR11、Rt1を水素原子の形で代表させて
、イソカルバサイクリンを母核とした命名法で挙げると
、例えば、 01.11.1−エピイソカルバサイクリン02) 2
0−メチル−11−エビイソカルバサイクリン03) 
20−エチル−11−エピイソカルバサイクリン04)
 16−メチル−11−エピイソカルバサイクリン05
) 16,1.6−シメチルー11−エピイソカルバサ
イクリン 0611H8)、20−ジメチ/レー11−エピイソカ
ルバサイクリン 07) 17(R)、20−−ジメチル−11−エピイ
ソカルバサイクリン 08) 17.18−デヒドロ−11−エピイソカルバ
サイクリン 09) 20−インプロピリデン−11−エビインカル
バサイクリ〉′ 10) 16−メチル−18,18,19,19−デヒ
ドロ−11−0 エピイソカルバサイクリン 1.1+ 16.20−ジメチル−t8,18,19,
19−デヒドロ−11−エビイソカlレバサイクリン +2+ 16.17.18,19.20−ペンタノルー
15−シクロペンチル−11−エピイソカルバサイクリ
ン1.3) 16.17.1g、 1.9.20−ペン
タノルー15−シクロへキシル−11−エピイソカルバ
サイクリン1.4+ Of、)〜13+の15−0− 
t−ブチルジメチルジノルエーテル類 1.5> 01i〜13)の15−O−(2−テトラヒ
ドロピラニル)エーテル類 16) 01)〜15)のメチルニスデル類17) 0
1)〜15)のエチルエステル類18) 011〜15
)のt−ブチルエステル類1.9> 01.)〜13)
のナトリウム塩類などを挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。
上記式(1)で表わされる本発明の11−エピイソカル
バサイクリン類は4(S)−アセトキシ−2−シクロベ
ンテノンへの共役付加に続く、脱アセト21゜ キシ化反応により容易に入手可能な式4の置換シクロベ
ンテノン類に有機リチウl\化合物く式5)を付加させ
て、式3で表わされる置換シクロベンテノール類とし、
さらにフェニルビニルスルホキシドに付加させて、式2
で表わされる置換シクロペンテン類に導き、この式2で
表わされる化合物倉分子内熱転位反応させることにより
製造される。
すなわち、下記式(4) で表わされる置換シクロベンテノン類を下記式(5) で表わされる有機リチウム化合物とを反応せしめて下記
式(3) で表わされる置換シクロベンテノール類を製造し、次い
で塩基性化合物の存在下にフェニルビニルスルホキシド
を反応せしめて下記式(2)で表わされる置換シクロペ
ンテン類を製造し、得られた置換シクロペンテン類を加
熱せしめ、必要により保護された水酸基の脱保護、およ
び/またはシリルアセクール基の加水分解後エステル化
または塩生成反応せしめることにより下記式(王)il
l R2 4 式5 製造される。
以上の製造工程をまとめて図示すると下記のように整理
される。
R21 2)脱アセトキシ化反応 5 h 6 b または塩生成反応 1 めることにより容易に入手できる。反応の詳細について
は参考例として具体的に記載した。また側鎖部分に相当
する有機銅化合物の調製はそれ自身公知の方法の組合せ
により、市販の(S+−(+) −12−○−イン10
ビリデ′ン′グリセロールを出発原料として、下記に示
した方法で製造することができる。なおRoは、直鎖も
しくは分岐鎖の02〜C7アルキル基を表わす。
本発明の製造法において第一工程で原料として用いられ
る上記式(4)で表わされる置換シクロベンテノンは4
(S)−アセトキシ−2−シクロベンテノンに対応する
導入側鎖部分を有機銅化合物の形で共役付加させた後、
脱アセトキシ化反応せし7 II−C=C−Li           OH8 かかる上記式(4)で表わされる置換シクロベンテノン
類の具体例は前記式(1)で表わされる11エピインカ
ルバサイクリン類として具体的に例示した化合物の中の
R21とR3の任意の組合せによる化合物が代表例とし
て挙げることができる。本発明では既に説明したように
上記式(4)で表わされる置換シクロベンテノン類に、
上記式(5)で表わされる有機リチウム化合物を反応せ
しめるのを第一工程とし、以下第二工程、第三工程〈必
要により官能基変換工程〉を経て最終的に上記式(1)
で表わされる11−エピイソカルバサイクリン類が製造
される。各工程の説明の前に、上記式(5)で表わされ
る有機リチウム化合物の調製法について説明する。すな
わち、上記式(5)で表わされる有機9 リチウム化合物は、それ自身公知の反応の組み合わせに
より調製される。例えば、Rがメチル基の場合を例示す
ると、メトキシフェニルチオトリメチルシリルメタンか
ら下記に示す工程を経て容易に調製される。
HMPA 。
83°C e3 1OTf 0℃。
h 0 /’1 加熱還流、22h f−一Δ   0 1ハdS i Me 3 し−BuLi 〜 以下、各工程について説明する。
第一工程 有機リチウム化合物の付加;本発明方法の第
一工程は、上記式(4)で表わされる置換シクロベンテ
ノン類に上記式(5)で表わされる有機リチウム化合物
を付加せしめることにより達成される。
上記式(4)で表わされる置換シクロベンテノン類と上
記式(5)で表わされる有機リチウム化合物1 は化学量論的には当量反応を行なうが、通常、置換シク
ロベンゾノン類1当量に対してO15〜20当量、好ま
しくは0.8〜10当量、特に好ましくは1.0〜3.
0当量の有機リチウム化合物を用いて行なわれる。
反応温度は一100’C〜0°C,特に好ましくは90
℃〜−50℃の温度範囲が採用され、反応時間は反応温
度により異なるが、通常、−90℃・〜−50°0の温
度では数時間以内に終結する。実用上は、78°Cが便
利である。
反応は有機媒体の存在下に行なわれる。有機媒体として
はエーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサン、ベンゼン
、トルエンなどが挙げられ、二種以上の混合媒体として
用いることも可能である。
有機媒体の使用量は反応を円滑に進行させるに充分な量
があればよく、通常は原料の1.〜100倍容量、好ま
しくは5〜30倍容量が用いられる。
反応終了後の後処理は、通常の手段がそのまま好適に用
いられる。例えば、塩化アンモニウムのような電解質を
含んでいてもよい水などで反応を2 停止させた後、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、およびクロマ
トグラフィーなどの分離操作により目的物である上記式
(3)で表わされる置換シクロベンゾ、ノール類が得ら
れる。
第二工程 フェニルビニルスルホキシドへの付加;本発
明方法の第二工程は、第一工程で得られた上記式(3)
で表わされる置換シクロベンゾノール類を塩基性化合物
の存在下にフェニルビニルスルホキシドに付加反応せし
めることにより達成される。
置換シクロベンテノール類とフェニルビニルスルホキシ
ドは化学量論的には当量反応を行なうが、通常、置換シ
クロベンテノール類1当量に対して0.5〜20当量、
好ましくは0.8〜10当量、特に好ましくは2〜5当
量のフェニルビニルスルホキシドを用いて行なわれる。
反応温度は一100℃〜100℃、好ましくは一20℃
〜50℃、特に好ましくは0°C〜30℃の温度範囲が
採用され、反応時間は反応温度により異なるが、通常、
室温付近の反応温度では24時間以内で十分3 である。
反応は塩基性化合物の存在下に行なわれる。塩基性化合
物は置換シクロベンテノール類の水酸基に作用し、その
反応性を高めるものならば何でも用いることができるが
、通常、水素化ナトリウム。
水素化カリウム、またはその組み合わせなどの実施態様
により用いられる。がかる塩基性化合物の使用量は置換
シクロベンテノール類に対して触媒量から数モル倍の範
囲で用いられるが、好ましくは総計量として等モル量用
いられる。
反応は有機媒体中で行なわれる。有機媒体としては、例
えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン。
シクロヘキサンなどの炭化水素類、ベンゼン、1〜ルエ
ンなどの芳香族炭化水素類、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタン。
ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル
系溶媒などが挙げられるが、テトラヒドロフランが特に
好ましく用いられる。
有機媒体の使用量は反応を円滑に進行させるに充分な量
があればよく、通常は原料の1〜100倍4 容量、好ましくは2〜20倍容量が用いられる。
反応終了後の後処理は第一工程とほぼ同様にして実施さ
れ、目的物である上記式(2)で表わされる置換シクロ
ペンテン類が得られる。
第三工程 分子内熱転位反応; 本発明方法の第三工程は、第二工程で得られた上記式(
2)で表わされる置換シクロペンテン類の分子内熱転位
反応を行なうことにより実施される。
反応は有機媒体中で行なわれる。有機媒体としてはデカ
リン、ドデセン、テトラリンなどの高沸点炭化水素類が
用いられる。有機媒体の使用量は反応を円滑に進行させ
るのに充分な量があればよく、通常は原料の1〜100
倍容量、好ましくは2−20倍容量が用いられる。この
場合、ピネン類、好適にはα−ピネンを共謀体として用
いることもでき、しばしば良い結果を与える。これらの
使用量は高沸点炭化水素類の使用量に準じて使用される
本工程では炭酸水素ナトリウムのような塩基を反応助剤
として用いる。その使用量は原料の約数5 10倍量が好適に用いられる。また、炭酸水素ナトリウ
ムの代わりにピリジン系の有機塩基を用いることもでき
る。
反応温度は150°C〜300゛C,特に好ましくは2
00°C付近で実施され、反応時間は反応温度により異
なるが、200℃付近の反応温度では数時間から数十時
間反応させることにより実施される。
反応終了後の後処理は第一工程とほぼ同様にして実施さ
れ、目的物である上記式(1)で表わされる11−エピ
イソカルバサイクリン類のうち、下記式(t−a) l−へ   O ○R21 6 で表わされる保護された11−エピイソカルバサイクリ
ン類が得られる。こうして得られた保護された11−エ
ピイソカルバサイクリン類を最終的な化合物に導くには
基本的には、次のような工程を経て実施される。
/−−一\ ○  O R21 式(1−a) F−コ   O 式(1−b) ○H 式(1−e) H 7 8 前記式(1)で表わされる11−エピイソカルバサイク
リン類は上記式(1−a)がら上記式(1−e)までの
サブグループ化された化合物群をも含んだ化合物群とし
て理解されるべきものであるが、変換工程の変更にとも
なってこれら以外の組み合わせも可能である。
以下、各工程について説明する。
第四工程 水酸基の脱保護; 上記式(1−a)で表わされる水酸基が保護された11
−エピイソカルバサイクリン類の水酸基の脱保護は次の
ようにして達成される。
脱保護反応は、それ自身公知であり、保護基が、それが
結合している酸素原子とともにアセタール結合を形成す
る水酸基の保護基の場合には、例えば、塩酸、リン酸、
硫酸、酢酸、p−何〜ルエンスルホン酸、ピリジニウム
 p−1−ルエンスルホネ=1・、陽イオン交換樹脂等
を触媒とし、例えば水。
メタノール、エタノールまたは、水、メタノール。
9 エタノール等を共存させたテトラヒドロフラン。
エチルエーテル、ジオキサン、アセトン、アセト二1〜
リル等を反応溶媒とすることにより好適に実施される。
反応温度は通常−78℃〜−−1−50’Cの温度範囲
で10分〜3日間程度行なわれる。保護基がトリ<C1
〜C7)炭化水素基の場合には、例えば、酢酸、p−ト
ルエンスルホ〉′酸、ピリジニウムp−トルエンスルホ
ネート等の酸を触媒とし上記した反応溶媒中で同様の温
度で行なうか、またはブトラブチルアンモニウムフルオ
ライド セシウムフルオライド、フッ化水素酸、フッ化
水素−ピリジン等のフッ素系試薬を使用し、テトラヒド
ロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、アセトン。
アセトニトリル等を反応溶媒として上記と同様の温度で
同程度の時間行なうことにより好適に実施される。
前述の後処理により上記+1−b)で表わされる水酸基
が脱保護されfSll−エピイソカルバサイクリン類が
得られる。
第五工程 脱アセタール化反応; 0 上記式(t−b)で表わされる水酸基が脱保護された1
1−エピイソカルバサイクリン類の脱アセタール化反応
は第四工程において、水酸基がその酸素原子とともにア
セタール結合を形成する水酸基の保護基である場合の脱
アセタール化反応条件がそのまま好適に用いられる。従
って、上記弐〇−a)で表わされる水酸基が保護された
11−エピイソカルバサイクリン類の水酸基の保護基が
その酸素原子とともにアセタール結合を形成する水酸基
の保護基の場合は、本工程の脱保護反応条件で一挙に上
記式(1−c)で表わされる脱アセタール化された11
−エピイソカルバサイクリン類が得られることになる。
反応後、前述の後処理により上記式(1−c)で表わさ
れる脱アセタール化された11−エピイソカルバサイク
リン類が得られる。
第六工程 酸化反応; 上記式(t−c )で表わされる脱アセタール化された
11−エピイソカルバサイクリン類は酸化反応を実施す
ることによりカルボキシル基に変換するこ1 とができる。
かかる変換反応に好適な酸化剤としては、例えば、第三
級ブチルハイドロパーオキサイドが最も好適なものとし
て挙げられる。反応は無溶媒下に実施され、酸化剤の使
用量は反応基質の10倍量がら1ooo倍量、好適には
50倍量から200倍量を用いて実施される。
反応温度は0℃〜50℃、好ましくは10℃〜30℃の
温度範囲が採用され、反応時間は反応温度により異なる
が、室温付近では24時間以内に反応は終結する。
反応終了後の後処理は第一工程とほぼ同様にして実施さ
れ、上記式<1−d)で表わされるカルボン酸誘導体で
ある11−エピイソカルバサイクリン類が得られる。
第七工程 エステル化または塩生成反応;上記式<1.
−d)で表わされるカルボン酸誘導体である11−エピ
イソカルバサイクリン類はそれ自身公知の方法によりエ
ステル化または塩生成反応に付して、上記式(1−e)
で表わされるエステルまた2 はカルボン酸塩に変換することができる。
例えば、エステル化反応では上記式<1−d)で表わさ
れるカルボン酸誘導体である11−エピイソカルバサイ
クリン類を出発物質とし、対応するアルコール類または
アルキルハライド類などと公知の方法により反応せしめ
ることにより製造することができる。
また、塩生成反応は、上記式(1−diで表わされるカ
ルボン酸誘導体である11−エピイソカルバサイクリン
類を出発物質とし、はぼ等量の水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基性化合物あるい
はアンモニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンとを通常の方法で中和反応せしめること
によりカルボキシレートに誘導される。
かくして上記式(1−e)で表わされる11−エピイソ
カルバサイクリン誘導体が製造される。
こうして第四工程から第七工程を経て一連の化合物群で
ある、上記式(1)で表わされる11−エピイソカルバ
サイクリン類の製造が達成される。
3 また、本発明方法において重要な中間体であり、かつ、
新規化合物である下記式(6) で表わされる新規な3.3.5−三置換シクロペンテン
類は本発明の製造法を特徴付けている。
さらに、本発明の製造法で得られる上記式(1)で表わ
される水酸基が保護された11−エピイソカルバサイク
リン類は、医薬品として有用なイソカルバサイクリン類
の前駆体としても有用な化合物である。例えば上記式(
1−a)で表わされる水酸基が保護された11−エピイ
ソカルバサイクリン類をイソカルバサイクリン類に誘導
するには下記の製4 造工程を経由して行なうことができ、前述した工程と同
様の工程が適用される。各工程の詳細については参考例
2〜5に示した。
F−コ   0 R21 式(1−a) F−Δ   0 /−Δ   O ○R21 f−−へ   0 H H 5 6 OH エステル化または 塩生成反応 第四工程から第七工程までは前述の工程と全く同様の工
程であり、そのまま適用される。第八工程と第九工程に
ついて説明する。
第八工程 酸化反応; 11−エビの水酸基の酸化反応に供する酸化剤は、アル
コール類をケトン類に酸化する能力のある酸化剤であれ
ばいかなるものでも用いることができ7 るが、好ましくはピリジニウムクロロクロメートやピリ
ジニウムジクロメートなどのクロム系酸化剤が用いられ
る。これらの酸化剤の使用量は化学量論的には等量反応
を行なうが、通常は2〜20倍量程度の過剰量を用いて
実施される。反応媒体。
反応温度1反応時間1反応後の後処理なども通常、これ
らの酸化剤が使用される条件下で行なうことができる。
第九工程 還元反応; 第八工程で得られた11−オキソイソカルバサイクリン
類は還元反応を経てイソカルバサイクリン類に誘導する
ことができる。
この還元反応に用いられる還元剤としてはエステル類は
二重結合などの官能基を還元することなくケトン基をア
ルコールに還元する還元剤であれば何でも用いることが
でき、例えば新実験化学講座、第15巻、酸化と還元、
■(日本化学会網。
1977)に詳しく紹介されているが、水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ
素リチウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化8 トリーS−ブチルホウ素リチウムなど数多くの還元剤が
知られているが、水素化ホウ素ナトリウムが特に好適に
用いられる。
還元剤はケトン類とは化学量論的には当量反応を行なう
が、通常、0.5〜20当量、好ましくは0.8〜10
当量、特に好ましくは1.0〜5.0当量の還元剤を用
いて行なわれる。
反応温度は一100℃〜50℃、特に好ましくは一り0
℃〜30℃程度の温度範囲が採用され、反応時間は反応
温度により異なるが、通常、0°C〜25°Cにて数時
間反応せしめれば充分である。
反応は有機媒体の存在下に行なわれるが、有機媒体の種
類、使用量、および反応後の後処理は通常の方法がその
まま好適に行なわれる。
以上説明したように、本発明によれば、下記式(1) ン類およびその製造法、ならびに下記式(6)4つ で表わされる新規な3.3.5−三置換シクロペンテン
類が製造中間体として提供され、さらには上記0 式(1)で表わされる11−エピイソカルバサイクリン
類は医薬品として有用なインカルバサイクリン類に導く
ことができる前駆物質としても極めて重要な化合物であ
り、本発明の有用性をさらに高めている。
すなわち、本発明で与えられる物質および製造法は、次
のような特徴を有している。
(1)新規物質である11−エピイソカルバサイクリン
類を提供すること。
(2) 11−エピイソカルバサイクリン類からイソカ
ルバサイクリン類に誘導可能なこと。
(3)鍵工程である分子内熱転位反応が高度に位置およ
び立体選択性に富んでいること。
(4)各工程が高選択性、高収率であり、全工程的には
短工程でイソカルバサイクリン類を製造できること。
といった諸点である。
以下、参考例、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
1 参考例1 (Si(E)−1−ヨード−4−t−ブチルジメチルシ
リルオキシ−]−ノネンH,834g、 4.8 mm
ol)を10m1のニーデルに溶かし、アルゴン雰囲気
下、82°Cに冷却して、七−ブチルリチウム(]、、
55mmol/mlペンタン溶液: 6ml、 9.3
6 mmol)を滴下し、1時間攪拌してビニルリチウ
ム溶液を調製した。一方、1−ペンチン銅(627ra
g、 4.8 mmol)をエーテル(6ml )とへ
キサメチルホスホラストリアミド(t7ml、 9.6
 mmallを加えて、アルゴン雰囲気下室温で1時間
攪拌した。この1−ペンチン銅溶液を、−82℃に冷却
した上記ビニルリチウム溶液に滴下し、1時間攪拌後、
(S)−4−アセトキシ−2−シクロベンテノン(56
0■、4.0mmo I lのテトラヒドロフラン(5
ml)溶液を滴下2 し、50分間攪拌した。反応終了後、0.5N塩酸(4
0ml)を加えて反応を停止させ、ヘキサンク50m1
 )とエーテル<30m1)の混合溶媒で抽出し、分液
された有機層をセライト濾過後、1N塩酸(80ml〉
、炭酸水素ナトリウム水溶液<80m1)で洗浄した。
得られた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減
圧濃縮して、1.746 gの粗生成物を得た。この粗
生成物にシリカゲル(10g)とヘキサン(50ml)
を加え、室温で35時間攪拌した。フィルター濾過し、
酢酸エチル(50ml)を用いて洗浄し、濃縮して1.
552gの粗生成物を得、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル−8:1)に付して精
製し、(R1−4[(Sl −(E) −4−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−1−ノネニル]−2−シクロ
ベンテノン〈984■、 2.93 mmol 、 7
3%)を得た。
”HNMR(CDCl2 、 PPm)δ;0.02(
3)1.s)、 0.03(3H,s)。
0.87(12H,s+t)、  1.2−1.45(
8H,ml。
2.05−2.25(3H,m)、 2.57−2.6
7(IH,dd)3 3.55(IH,m)、  3.65(IH,m)、 
 5j−5j7(LH,m)5.53−5.63(IH
,m)、  6.15 (IH,rn) 、  7゜5
2 (IH,m)”CNMR(CDCl2 、  pJ
’111)δ;−4゜43. 14.0. 18.1.
 22.6. 24.9. 25.8゜31.9. 3
6.8. 36.9. 40.2. 41.4. 44
.2゜72.0 129.0 131.5 133.6
. 167.0. 209.6IR(液膜) an−1
; 1720、 1590. t460. 1260. 1
175. 970. 840780゜ 実施例]− 4 5−ヨードペンタノイルトリメチルシラン エチレン 
アセクール(949mg、 2.89 mmol)のエ
ーテル(10ml)溶液をアルゴン雰囲気下、−82°
Cに冷却し、1時間30分間攪拌した。この溶液に、参
考例1で得られた(R) −4−[(Sl −(El 
−4七−ブチルジメチIレシリルオキシ−1−ノネニル
]=2−シクロベンテノン<486 mg、 1.45
 +nmol)のエーテル(8ml>溶液を滴下し、−
82℃で1時間攪拌した。反応液に水<60m1)を加
え、ヘキサン(60ml)で抽出し、得られた有機層を
水洗後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮し
て942mgの粗生成物を得た。このものをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル−5
:1から3:1〉に供して精製し、(1R14R>−1
−(5,5−エチレンジオキシ−5−トリメチルシリル
ペンチル’) −1−[(Sl −(Ilal、4l−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−ノネニル]−2
−シクロベンテノール<561 mg、 1.04mm
ol、 72%)を得た。
’HNMR(CDCl2 、9Rm)δ:5 0.03(6H,s)、  0.07(9H,s)0.
88(12H,s+t)、  1.151.70(18
)1.m)2.1−2j(3H,m)、  3.17(
IH,m)、  3.65(IH,m)。
3.82(2H,m)、  3.95(28m)5j5
−5.50(2H,ml、  5.67−5.75(2
H,m)13C−N M R(CDCI3 、  pp
m) (”r :4.5. −4.3. −3.2. 
14.0. 18.2. 22.623.8. 24.
9. 25.9. 32.0. 36.8. 40.4
45.5. 47.2. 65.2. 72j、  8
5.6. 111.0゜126.4 135.8 13
6.1 136.7iR(液膜) an−”; 3450、 3070. 1455. 1245. 1
095. 1045840 775 実施例2 F−コ ロ F−Δ \ 水素化ナトリウム(含量60%、40■、0.996m
mol)のテトラヒドロフラン(3ml)懸濁液に、ア
ルゴン雰囲気下、室温で実施例1で得られた(IR,4
R)−1−(5,5−エチレンジオキシ5−トリメチル
シリルペンチル)−4−[(Sl−(R1−4−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ1−ノネニル]−2−シクロ
ベンテノール(536■、 0.996 mmol)の
テトラヒドロフラン< 6 ml )溶液を加え、次い
でフェニルビニルスルホキシド(606■、 3.98
 mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を加
え、30分間撹拌後、触媒量の水素化カリウムを加えて
10時間半攪拌した。水(40ml)とエーテル<40
m1)を加えて抽出し、分液された7 水層をさらに酢酸エチル(40ml)で抽出し、有機層
を水洗後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮
して1232gの粗生成物を得た。このものをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル−
3:1〉に付して精製し、<3R,5R)−3−(5,
5−エチレンジオキシ5−トリメチルシリルペンチル)
 −3−(2フエニルスルフイニルエトキシ〉−5−[
(S)(E)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
1−ノネニルコシクロペンテン(612■、 0.89
mmol。
89%)を得た。
1H−N M R(CD C10、pPIIllδ;0
゜03(6M、s)、 0.07(9H,s)0.88
(12H,s+tl、 1.2−1.75(18H,m
)2、0−2.2 f3)1. ml 、 2.9−3
. Of2H,m)3.13−3.23tl)l、m)
、 3.47−3.58(1)1.m)。
3.73−3.87(3)1.m)、 3.9−4.0
(2H,m)5゜3−5.5(2H,m)、  5.5
7−5.80(2H,m)7゜45−7.55(3H,
m)、 7.60−7.70(2H,m)。
13CNMR(CDCl2 、 PI)m)δ;8 −4,5,−4j、  −3,2゜ 23.8 24.5. 25.0 39.6. 39.9. 40.4 65.2 72j、  91.5 129.2. 130.8. 134 137.7. 1.44.6 IR(?後膜)  cm”; 3080 1640 1365 840、 780. 750 実施例3 14.0. 1.8.1. 22.6 25.9. 32.0. 36.9 47.2. 55.8. 59.2゜ 111.0 124.0. 126.70 134.2
. 134.7 1250 1090、 1045゜ 9 / −へ   0 O O3iMe2tBu 実施例2で得られる(3R,5R)−3−<55−エチ
レンジオキシ−5−トリメチルシリルペンチル)−3−
(2−フェニルスルフィニルエトキシ) −5−[(S
) −(E) −4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−1−ノネニルコシクロペンテン(133■、 0.1
9 mmol)をデカリン(3ml)と(−)−α−ピ
ネン(t5m1)の混合液に溶かし、その中に粉末の炭
酸水素ナトリウム(1j3g)を添加して、200〜2
10℃に加熱還流し、11時間攪拌した。冷却後、エー
テル<30m1)と水(30ml)を加えて抽出し、得
られた水層をさらにエーテル〈30m1)で抽出し、有
機層をあわせて水洗後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。減圧濃縮によって得0 られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル−8:])で精製して(Is、
5S、6S、7S)−3−(5,5エチレンジオキシ−
5−トリメチルシリルペンチル) −6−[(S)−(
E)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1、−オ
クテニル] −7−ヒドロキシビシクロ13j、0]−
2−オクテン(43■。
0.076mmol 、 40%)を得た。
lHNMR(CDCl2 、 ppm)δ;0.03(
6H,sl、 0.07(9H,s)。
0.89(12H,s+t)、 1.2−1.、7 (
17)1. m11゜85−2.1.7(4)1.ml
、 2.40−2.50(IH,m)。
2.63−2.75(IH,m)、 3.25−3.3
7(1)1.mL3.75−3.85(2H,ml、 
3.90−4.0(2)1.m)。
4.05−4.17(2H,m)、 5.21(IH,
bs)。
5、5−5.7 (2H,m) 。
13CNMR(CDCl2 、 Ppm)δ;−4,7
,−4,2,−3,2,14,0,18,3,22,6
゜23.2 25.1.25.9.28゜3.31.0
.31.7゜36.1.36.7.38.4.39.4
.40.4.43.61 48.0. 55.t65.1. 73.7. 104
.0. 111.0127.7. 128.0.  ]
、36.7. 142.1゜実施例4 F□]    0 H r−コ   0 H H 2 実施例3で得られた(Is、5S、6S、7S)3−(
5,5−エチレンジオキシ−5−トリメチルシリルペン
チル) −6−[(S) −(E) −3−tブチルジ
メチルシリルオキシ−1−オクテニル]7−ヒドロキシ
ビシクロ[3,3,0] −]2−オクテンク99■、
0.176 mmol)にブトラブチルアンモニウムフ
ルオライドの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(2ml
、 2mmol)を加え、室温で8時間攪拌後、さらに
2ml (2mmol)を加えて40分間攪拌した。反
応終了後、エーテル(30ml)と水(30mBを加え
て抽出し、水洗後、有機層を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、減圧濃縮して87■の粗生成物を得た。このも
のをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル−2=1から1:])に供して精製し、(t
S、5S、6S。
”/S)−:3−(5,5−エチレンジオキシ−5−1
〜リメチルシリルペンチル)−6−[(S) −(E1
3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−ヒドロキシビ
シクロ[3,3,0:]−]2−オクテン54.4■。
0.121mmoL 69%)を得た。
3 ’H−N M R< CD C10、I’Pm)δ;0
.05(9H,s)、  0.87(31(、tLl、
2−1.6(16H,mL  1.85−2.15(5
)1.m)2j5−2.5(2H,m)、  2.5−
2.75(2H,m)3.28(IH,m)、 3.7
9(2)I、m)、 3.93 (2H,m)4.0−
4.1(IH,m)、  4.1−4.15(tLmL
5.19(IH,bs)、  5.5−5.6(ltl
、m)5、65−5.8 (IH,m) 13C−NMR(CDCI:i 、 plum)δ;−
3,2,14,0,22,8,23,t25,228,
230,9,3t7,36,7,37,2,39,54
0,444,0,48,0,55,2,65,t72,
911t0127,9,130,6,135,2,14
2,0IR(液膜) an−1; 3360、 3030. 1650. 1245. 1
105 1030975、 940. 840. 78
5. 750実施例5 4 F−コ   0 ○H H OT−( H H 5 実施例4で得られた(Is、5S、6S、7S)3−<
5.5−−エチレ〉・ジオキシ−5−トリメチルシリル
ペンチル)−6−[(S) −(E) −3−ヒドロキ
シ−1−オクテニル1−7−ヒドロキシビシクロ[3j
、0 ]−]2−オクテン54.4■。
0.121 mmol)にアセトン<3ml>と0.5
N塩酸(2ml )を加え、室温で7時間半攪拌した。
反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を用い
て中和し、ベンゼン(15ml>、酢酸エチル(25m
l)を加えて抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
後、減圧濃縮して、(]、、S、5S、6S。
7S)−3−(5−オキソ−5−トリメデルシリルペン
チル) −6−[(S) −(E) −3−ヒドロキシ
−1−オクテニル]−7−ヒドロキシビシクロ[3j、
0 ]−]2−オクテン45mg、 0.111 mm
ol。
92%)を粗生成物として得た。
このものに第3級ブチルヒドロパーオキサイド(80%
含量、2m1)を加え、室温で13時間半撹拌した。反
応溶液にベンゼン(10ml)、酢酸エチル6 (10ml)、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液(2
0ml)を加えて生成物を水層に移し、水層を酢酸エチ
ル(20ml)で洗浄した。こうして得られた水層に0
.5N塩酸(40ml)を加えて酸性化し、酢酸エチル
(20ml)を加えて抽出した。酢酸エチル(30ml
X2)で繰り返し抽出後、集められた有機層を錘せん(
15m+x2>後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、
減圧濃縮して(Is、5S、6S。
7S) −3−<4−カルボキシブチル)−6[(S)
 −(E) −3−ヒドロキシ−1−オクテニル]7−
ヒトロキシビシクロ[3j、0 ] −]2−オクテン
34mmg、 0.098 mmol、 88%〉を得
た。
”H−NMR(CDCl2 、 ppm)δ;0.87
(3H,t)、 1.1−1.7(141(、m)。
1.8−2.1.5(5H,mL 2゜25−2.5 
(3tl、 m)2.55−2.75(IH,m)、 
 3.30(IH,m)4.0−4.1(IH,m)、
 4.1−4.2 (IH,m)5.21(IH,bs
)、 5.5−5.65(IH,m)。
5、65−5.8 (IH,ml 。
”C−NMR(CDCl2 、 ppm)δ;7 14.0 22.6 24.4 25 31.7 33.9 37.0 39 44.0 48.0 55.1 73 130.6.  H5,t14t5 IR(液膜) cm−1; 3350、 3030. 1710. 1260. 1
025970、 785. 760. 735゜2 2
7.0. 30 4 40.1 1 77.1 178、7゜ 実施例6 OH: OH OH OH 8 28 実施例5で得られた(Is、5S、6S、7S)3−(
4−力lレボキシブチル)−6−[(S)(E)−3−
ヒドロキシ−1−オクテニル]−7ヒドロキシビシクロ
[3,3,01−2−オクテン(34,3■、 0.0
98 mmol)をエーテル(5ml)に溶かし、0℃
に冷却して別途調製したジアゾメタンのエーテル溶液<
1.5m1)を加え、30分間攪拌した。酢酸を加えて
過剰のジアゾメタンを分解させた後に減圧濃縮して粗エ
ステルを得、このものをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー〈ヘキサン:酢酸エチル−1=3〉に付して精製
し、(Is。
5S、6S、7S)−3−<4−メトキシカフレボニル
ブチル)−6−[(S)iE) −3−ヒドロキシ−1
−オクテニル]−7−ヒドロキシビシクロNj、0 ]
−]2−オクテン33゜1mg、 0.091 mmo
l。
93%)を得た。
”HNMR(CDCl2 、 り11m)δ;0.87
(3Ht)、  1.1−1.7(14H,m)1.8
−2.15(5H,m)、 2.25−2.5(3H,
m)2.55−2.75(1)1.m)、 3jO(I
H,m)、 3.67(3H,s)6つ 4.0−4.1(IH,m)、  4.1−4.2(I
H,m)5.23(LH,bsl、  5.5−5.6
5(IH,m)5、65−5.8 (IH,m) IR(液膜〉(2)−1; 3350 3030 1740、 1260. 102
5゜970 785゜ 実施例7 OH OH OH OH 0 実施例5で得られfs (Is、5S、6S、7S)3
−(4−カルボキシブチル)−6−[(Sl(g)−3
−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−ビドロキシビシ
クロ[3j、0]−2−オクテン(35mg、 0.1
 mmol)をエタノール(3ml )に溶かし、0℃
で0.INの水酸化ナトリウム水溶液(1−ml、 0
.1 mmol)lを加え、30分間撹拌した後、減圧
濃縮、凍結乾燥をして前記カルボン酸体のナトリウム塩
(372rttg、 0.1 mmol)を得た。
実施例8〜11 0I4   : H 1 実施例1から実施例5に記載した方法と同様にして下記
の化合物を合成した。最終化合物と特徴的スペクトルデ
ーターを下記に示す。
実施例8; (L、S、5S、6S、7S)−3−(4−カルボキシ
ブチル) −6−II(S) −(E) −3−ヒドロ
キシ−3−シクロペンチル−1−プロペニル]−7−ヒ
ドロキシビシクロ[3j、0 ] −]2−オクテン ;4−T−NMR(CDCl3 、 Ppm)δ;1、
.0−3j(22ft、m)、 4.0−4.2(2H
,m)5.2(IH,bs)、 5.5−5.8(2H
,m)。
6゜3 (3)1. bs) IR(液膜) an−1; 3350 3030、1710.1260.10259
70、785.760 実施例9; <Is、5S、6S、7S) −3−(4−カルボキシ
ブチル)−6−[(S) −(E) −3−ヒドロキシ
−3−シクロヘキシル−]−−プロペニル]−2 7−ヒドロキシビシクロ[3,3,0]−2−オクテン
; 18  NMR(CDCl3 、Ppm)δ;1.0−
3.3(24H,m)、  4.0−4.2(2H,m
)5.23(IH,bsl、  5.5−5.8(2H
,m)6、1(38,bs) IR(液膜)cm’; 3340、 3030. 1710. 1260. 1
025970、 785. 760゜ 実施例10; <Is、5S、63,7S>−3〜(4−カルボキシブ
チル)−6−[(Sl −(E) −3−ヒドロキシ−
5−メチル−1−ノネニル]−7−ヒトロキシビシクロ
[3,3,0] −]2−オクテン;’f  NMR<
CDCl3  、ppm1δ;0、84 (6H,ml
 、 Co−3,3(24H,ml 。
4.0−4.2(2H,ml、 5.21(18,bs
)。
5゜5−5.8(2H,m)、 6.4(3H,bs)
IR(液膜) an−”; 3350、3030.1710.1260.1025゜
3 970 785 760 実施例1]; (Is、5S、6S、7S)−3−(4−カルボキシブ
チル) −6−[(3S、 5S)−(E) −3−ヒ
1〜ロキシー5−メチルー1.−ノネニル]−7−ヒド
ロキシビシクロ[3j、0 ] −]2−オクテン;H
NMR(CDCl3 、 ])IIm)δ;0、84 
(6H,m) 、 1.0−3.3 (24H,m)4
.0−4.2(2H,m)、 5.20(IH,bs)
5、5−5.8 (2H,m) 、 6.2 (3H,
bS)IR<液膜) cm−’; 3350 3030、1710.1260.10259
70、785.760   O H O3iMe2tBu r−Δ OO ピリジニウムクロロクロメート(83mg、 Oj8m
mo I )とモレキュラーシーブス(100mg)の
塩化メチレン(4ml>懸濁液にアルゴン雰囲気下室温
で、実施例3で得られた(L、S、5S、6S、7S)
−3−(5,5−エチレンジオキシ−5−トリメチルシ
リルペンチル)−6−[(S) −(E) −3−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−1−オクテニル]−7−
ヒドロキシビシクロ[3j、0 ] −]2−オクテン
54mg、 0.096 mmol)の塩化メチレン(
4ml >溶液を加え、4時間半攪拌した。この溶液を
そのままフロリジルクロマトグラフィー(エーテル)に
供してほとんど純粋な粗生成物として(Is、5S、6
3,7S)−3−(5,5−エチ5 レンジオキシ−5−トリメチルシリルペンチル)6− 
[(S) −(E)−3−t−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−オクテニル]−7−ヒドロキシビシクロ[3
,3,0] −]2−オクテン42■。
0.075 mmol、 78%)を得た。
”H−NMR(CDCl2 、 ppm1δ;0.03
f6H,s)、 0.07(9H,s)。
0.88(12tl、s+t)、  1.2−1..6
5(14H,m)。
1.95−2.75(9H,m)、 3.33(IH,
m13.75−3.85(2H,ml、 3.90−4
.00(2H,ml。
4.00−4.15(IH,m)、 5.26(IH,
bg)。
5、45−5.62 (2H,ml ”C−N M R(CD C10、PPm)δニー4.
8.−4.2.−3.2.14.0.18.2.22゜
6゜23.2.25.0.25.9.28.1.31.
0.31.736.7.38.2.41.0.41.8
.43.7.44.1゜57j、 65.2.73.5
.111.0.125.4゜127.2.136.4.
144.7.217.9゜参考例3 6 F−コ   0 0  δS iMe。tBu F−Δ   0 (Is、5S、6S、7Sl−3−(5,5−エチレン
ジオキシ−5−トリメチルシリルペンチル)−6−[(
S> −(E)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−1−オクテニル]−7−ヒドロキシビシクロ[3j、
0]−2−オクテン(42■。
0、075 mmol )にエタノール(22ml)と
エーテル<2m1)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリ
ウム7 を加えて室温で2時間半撹拌した。ベンゼン(15m1
)、エーテル(20ml)と水(30ml>を加えて抽
出し、有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、減圧濃縮して39■の粗生成物を得た。
このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー〈ヘキ
サン:酢酸エチル−9:1)に付して精製し、<Is、
5S、6S、7S>−3−(5,5−エチレンジオキシ
−5−トリメチルシリルペンチル)−6−[(S)−(
E)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−オク
テニル]−7−ヒドロキシビシクロ[3,3,0]  
2−オクテン(37■。
0゜066 mmol、 37%)を得た。
’HNMR(CDCl2 、 ppm)δ;0.03<
68.S)、  0.07(9H,S)、  0.88
(12H,s+t)。
1.20−1.75(17H,m)、 1.85−2.
45(6)1.m)。
2.95−3.05(IH,m)、 3.70−3.8
5(3H,m)3.90−4.00(2H,m)、 4
.00−4.10(IH,m)5.26(1)1.bs
)、 5.40−5.60 (2H,m) 。
13C−N M R(CD C10、plum)δ;−
4,7,−4,2,−3,2,14,0,18j、 2
2.68 23.2. 25.1. 25.9. 28.2. 3
0゜9. 31.736.7 38゜4. 39.4.
 39.6.44.4.45.758.0. 65.2
. 73.4. 111..0. 128.1゜130
.6. 136.1. 141.9丁R(液膜) an
−’; 3500、 3060. 1255. 1095.97
5.845゜785、 760  0 F−コ   O 9 0,07(9H,s)、  0.88(38,t)。
1.20−1.60(15)1.m)、  1.80−
2.05(4H,m)。
2、20−2.45 (3H,m)、  2.57 (
IH,bs)2、70 (IH,bs)、  2.93
−3.03 (IH,m)3、67−3.77 (IH
,m) 、  3.77−3.85 (2H,m)3.
90−4.00(2H,m)、  4.00−4.07
(IH,m)5、25 (IH,bs) 、  5.4
3−5.55 (2H,m) 。
参考例5 F−コ   O 1 参考例3で得られた<IS、5S、6S、7S>−3−
(5,5−エチレンジオキシ−5−トリメチルシリルペ
ンチル) −6−[(S) −(E)−3−を−ブチル
ジメチルシリルオキシ−1−オクテニル]−7−ヒトロ
キシビシクロ[3,3,0] −]2−オクテン40m
g、 0.071 mmol)にテトラブチルアンモニ
ウムフルオライドの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(
2ml、 2mmol)を加え、室温で4時間半攪拌し
た。反応終了後、エーテル(30ml)と水(30ml
)を加えて抽出し、水洗後、有機層を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、減圧濃縮して39■の粗生成物を得た
。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィーくヘ
キサン:#酸エチルー5:6)に供して精製し、(Is
、5S、6S、7S)3−<5.5−エチレンジオキシ
−5−トリメチルシリルペンチル) −6−[(Sl 
−(E) −3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−
ヒドロキシビシクロ[3,3,0]−]2−オクテン3
2mg、 0.071mmol、定量的)を得た。
’H−NMR(CDCl2 、 Ppm)δ;0 0H… H 参考例4で得られfS(Is、5S、6S、7S)3−
(5,5−エチレンジオキシ−5−トリメチルシリルペ
ンチル)−6−[(S)−(E) −3−ヒドロキシ−
1−オクテニル]−7−ヒドロキシビシクロ[3,3,
0コー2−オクテン(23■、0.051mmol)に
アセトン(3ml )と0.5N塩酸<2m1)を加え
、室温で7時間半攪拌した。反応液を炭酸2 水素ナトリウム水溶液(20ml)を用いて中和し、ベ
ンゼン<15m1)、酢酸エチル(25ml)を加えて
抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した
。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮して、(
Is、5S、63,7S)−3(5−オキソ−5−1〜
リメチルシリルベンチル)−6−[(S) −(E) 
−3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−ヒドロキシ
ビシクロ[3゜3.0]−2−オクテン<20mg、 
0.049 mrnol、 96%〉を粗生成物として
得た。
このものに第三級ブチルヒドロパーオキサイド(80%
含量、2m1)を加え、室温で11M間撹拌した。反応
溶液にベンゼン<10m+)、酢酸エチル(10ml)
、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて生成物を
水層に移し、水層をベンゼン(10ml)、酢酸エチル
<10m1)の混合溶液で再度洗浄した。こうして得ら
れた水層に0.5N塩酸を加えて酸性化し、ベンゼン(
15ml>、酢酸エチル(30rnl >を加えて抽出
した。得られた有機層を水洗(10mlX3)後、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥3 し、減圧濃縮して(Is、5S、6S、7S)−3−(
4−カルボキシブチル)−6〜[(Sl−(g)3−ヒ
ドロキシ−1−オクテニル]−7−ヒトロキシビシクロ
[3j、O]−2−オクテン(イソカルバサイクリン、
 16■、 0.046 mmol、 93%)を粗生
成物として得た。このものをアセトニトリル(2ml)
を用いて再結晶し、融点77.5〜79.0℃の白色結
晶を得た。
”H−NMR,(CDCl2 、 pPIII)δ;0
.88(3H,t)、 1.2−1.7(13H,m)
1.85−2.10(4tl、ml、 2.20−2.
42(5H,m)2、90−3.04 (IH,m) 
、 3.7−3.8 (IH,m) 。
4.0−4.1(1)1.m)、 4.1付近(3H,
b)5.28(1)1.bs)、 5.4−5.6(2
)1.m)13C−N M R(CD C10、ppm
1δ;14.0.22.6.24.2.25.2.26
.8.30.2゜31.6.33.8.36.9.39
.0.39.4.44.2゜45.4.58.0.73
.4.77.2.128.9.133.2135.6.
141.0.178j。
4 〈発明の効果〉 本発明の新規な11〜エビイソカルバサイクリン類は、
医薬品として有用なイソカルバサイクリンの先駆体とし
て有用なものである。また本発明の新規な3.3.5−
三置換シクロペンテン類は、かかる11−エピイソカル
バサイクリン類の先駆体とし”C有用なものである。
さらに本発明の製造方法は、かかる有用な11エピイン
カルバサイクリン類を効率よく製造することができる優
れた効果を奏するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、R^1はCOOR^1^1または基▲数式、化学
    式、表等があります▼もしくは▲数式、化学式、表等が
    あります▼を表わし、R^1^1は水素原子C_1〜C
    _1_0の炭化水素基、または1当量のカチオンを表わ
    し、RはC_1〜C_4のアルキル基を表わし;R^2
    は水素原子、トリ(C_1〜C_7)炭化水素シリル基
    、または結合している酸素原子とともにアセタール結合
    を形成する水酸基の保護基を表わし;R^3は直鎖もし
    くは分岐鎖のC_3〜C_8アルキル基、アルケニル基
    、またはアルキニル基、もしくはC_3〜C_1_0シ
    クロアルキル基を表わす。 で表わされる11−エピイソカルバサイクリン類。 R^1^1が水素原子、メチル基、エチル基、またはt
    −ブチル基である請求項1記載の11−エピイソカルバ
    サイクリン類。 R^2が水素原子、ジメチル−t−ブチルシリル基、ジ
    フェニル−t−ブチルシリル基、テトラヒドロピラニル
    基、またはメトキシメチル基である請求項1記載の11
    −エピイソカルバサイクリン類。 4、R^3が直鎖のC_3〜C_8アルキル基である請
    求項1記載の11−エピイソカルバサイクリン類。 5、下記式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼…(2) 式中、RはC_1〜C_4のアルキル基を表わし;R^
    2^1はトリ(C_1〜C_7)炭化水素シリル基また
    は結合している酸素原子とともにアセタール結合を形成
    する水酸基の保護基を表わし;R^3は直鎖もしくは分
    岐鎖のC_3〜C_8アルキル基、アルケニル基、また
    はアルキニル基、もしくはC_3〜C_1_0シクロア
    ルキル基を表わす。 で表わされる置換シクロペンテン類を加熱せしめ、必要
    により保護された水酸基の脱保護、および/またはシリ
    ルアセタール基の加水分解後エステル化または塩生成反
    応せしめることを特徴とする請求項1記載の11−エピ
    イソカルバサイクリン類の製造法。 6、下記式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼…(3) 式中、R、R^2^1およびR^3は前記定義に同じで
    ある。 で表わされる置換シクロペンタノール類を塩基性化合物
    の存在下にフェニルビニルスルホキシドを反応せしめて
    下記式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼…(2) 式中、R、R^2^1およびR^3は前記定義に同じで
    ある。 で表わされる置換シクロペンテン類を製造し、次いで該
    加熱を行なう請求項5記載の11−エピイソカルバサイ
    クリン類の製造法。 7、下記式(4) ▲数式、化学式、表等があります▼…(4) 式中、R^2^1およびR^3は前記定義に同じである
    。 で表わされる置換シクロペンテノン類を下記式(5) ▲数式、化学式、表等があります▼…(5) [式中、Rは前記定義に同じである。] で表わされる有機リチウム化合物とを反応せしめて下記
    式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼…(3) 式中、R、R^2^1およびR^3は前記定義に同じで
    ある。 で表わされる置換シクロペンテノール類を製造し、次い
    で該置換シクロペンテン類を製造する請求項6記載の1
    1−エピイソカルバサイクリン類の製造法。 8、下記式(6) ▲数式、化学式、表等があります▼…(6) 式中、RはC_1〜C_4のアルキル基を表わし;R^
    2^1は水素原子、トリ(C_1〜C_7)炭化水素シ
    リル基、または結合している酸素原子とともにアセター
    ル結合を形成する水酸基の保護基を表わし;R^3は直
    鎖もしくは分岐鎖のC_3〜C_8アルキル基、アルケ
    ニル基、またはアルキニル基、もしくはC_3〜C_1
    _0シクロアルキル基を表わし;R^4は水素原子また
    は2−(フェニルスルフィニル)エチル基を表わす。 で表わされる3,3,5−三置換シクロペンテン類。
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