JP3310301B2 - ビタミンdおよびステロイド誘導体の合成用中間体およびその製造方法 - Google Patents

ビタミンdおよびステロイド誘導体の合成用中間体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本出願を通じて、各種刊行物が引用される。これらの
刊行物の開示はその全てが、本発明が属する技術の水準
を十分に記載するために本出願中に引用により取り込ま
れる。
発明の背景 ビタミンDおよびその誘導体は、重要な生理学的機能
を有する。例えば、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
は、カルシウム代謝調節活性、増殖阻害活性、腫瘍細胞
等の細胞に対する分化誘導活性、および免疫調節活性な
どの広範な生理学的機能を示す。しかし、ビタミンD3
導体は高カルシウム血症などの望ましくない副作用を示
す。
特定の疾患の治療における効果を保持する一方で付随
する副作用を減少させるために、新規ビタミンD誘導体
が開発されている。
例えば、日本特許公開公報昭和61−267550号(1986年
11月27日発行)は、免疫調節活性と腫瘍細胞に対する分
化誘導活性を示す9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナ
トリエン誘導体を開示している。さらに、日本特許公開
公報昭和61−267550号(1986年11月27日発行)は、最終
産物を製造するための2種類の方法も開示しており、一
方は出発物質としてプレグネノロンを使用する方法で、
他方はデヒドロエピアンドロステロンを使用する方法で
ある。
1α,25−ジヒドロキシ−22−オキサビタミンD3(OC
T)、即ち、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の22−オ
キサアナログ体は、強力なインビトロ分化誘導活性を有
する一方、低いインビボカルシウム上昇作用(calcemic
liability)を有する。OCTは、続発性上皮小体機能亢進
症および幹癬の治療の候補として臨床的に試験されてい
る。
日本特許公開公報平成6−072994(1994年3月15日発
行)は、22−オキサコレカルシフェロール誘導体および
その製造方法を開示している。この公報は、20位に水酸
基を有するプレグネン誘導体をジアルキルアクリルアミ
ド化合物と反応させてエーテル化合物を得て、次いで得
られたエーテル化合物を有機金属化合物と反応させて所
望の化合物を得ることを含む、オキサコレカルシフェロ
ール誘導体の製造方法を開示している。
日本特許公開公報平成6−080626号(1994年3月22日
発行)は、22−オキサビタミンD誘導体を開示してい
る。この公報はまた、出発物質としての1α,3β−ビス
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−プレグネ−5,
7−ジエン−20(S又はR)−オールを塩基の存在下で
エポキシドと反応させて20位からエーテル結合を有する
化合物を得ることを含む方法を開示している。
さらに、日本特許公開公報平成6−256300号(1994年
9月13日発行)およびKubodera他(Bioorganic & Medi
cinal Chemistry Letters,4(5):753−756,1994)
は、1α,3β−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−プレグナ−5,7−ジエン−20(S)−オールを4
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−3−メチ
ル−2−ブテン−1−ブロミドと反応させてエーテル化
合物を得て、それを脱保護し、そして脱保護されたエー
テル化合物をシャープレス酸化することを含む、エポキ
シ化合物を立体特異的に製造する方法を開示している。
しかし、上記方法は、ステロイド基の側鎖にエーテル結
合およびエポキシ基を導入するのに1工程より多くの工
程を必要とし、従って所望の化合物の収率が低くなる。
さらに、上記文献のいずれにも、アルコール化合物を
末端に脱離基を有するエポキシ炭化水素化合物と反応さ
せて、それによりエーテル結合を形成する合成方法は開
示されていない。また、上記文献には、側鎖にエーテル
結合およびエポキシ基を有するビシクロ[4.3.0]ノナ
ン構造(本明細書中以下においてCD環構造と称する)、
ステロイド構造またはビタミンD構造は開示されていな
い。
発明の概要 本発明は、以下の式Iの構造を有する化合物の製造方
法であって: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する); (a)以下の式IV: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で以下の式VまたはV': (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) の構造を有する化合物と反応させて式Iの化合物を製造
すること;並びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む方法を提供する。
本発明はまた、式Iの構造を有する化合物を提供す
る: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する) 本発明はさらに、以下の式VIの構造を有する化合物の
製造方法であって: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する); (a)以下の式IV: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で以下の式Vまたは式
V': (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) の構造を有する化合物と反応させて式I: の構造を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して式VIの
化合物を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む方法を提供する。
本発明はさらに、以下の構造を有する化合物の製造方
法であって: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZ'は、1以上の保護
された未保護の置換基および/または1以上の保護基を
所望により有するビタミンD構造であり、ここでZ'は好
ましくは: であり、R10、R11、R12およびR13は各々独立に水素、置
換または未置換の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキ
ル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシ
ル、または保護されたヒドロキシルである); (a)下記構造: (式中、W、XおよびYは上記定義の通りであり、そし
てZ"は、1以上の保護または未保護の置換基および/ま
たは1以上の保護基を所望により有するステロイド構造
を示し、Z"は最も好ましくは: であり、ここでR4、R5、R8、およびR9は各々独立に水
素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミノ、
アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒドロ
キシル、または保護されたヒドロキシルであり;そして
R6およびR7は各々独立に水素、置換または未置換の低級
アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデン、カ
ルボニル、オキソ、ヒドロキシル、保護されたヒドロキ
シルであるか、または一緒になって二重結合を形成す
る); を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)かくして得られたエポキシド化合物を還元剤で処
理して還元された化合物VIを製造すること; (c)かくして得られた還元されたステロイド化合物
を、Z"のステロイド構造をZ'のビタミンD構造に転換さ
せるような条件下で紫外線照射および熱異性化に付する
こと;および (d)かくして製造された化合物を回収すること; を含む方法を提供する。
本発明はさらに、下記構造を有する化合物の製造方法
であって: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZ'は、1以上の保護
または未保護の置換基および/または1以上の保護基を
所望により有するビタミンD構造であり、ここでZ'は好
ましくは: であり、R10、R11、R12およびR13は各々独立に水素、置
換または未置換の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキ
ル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシ
ル、または保護されたヒドロキシルである); (a)下記構造: (式中、W、XおよびYは上記定義の通りであり、そし
てZ'''は、1以上の保護または未保護の置換基および/
または1以上の保護基を所望により有するCD環構造を示
し、Z'''は最も好ましくは: であり、ここでR14、R15、R16、およびR17は各々独立に
水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、または保護されたヒドロキシルである) を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)かくして得られたエポキシド化合物を還元剤で処
理して還元された化合物を製造すること; (c)かくして得られた還元されたCD環化合物をビタミ
ンDの環構造を製造できる構築ブロックとZ'''のCD環構
造をZ'のビタミンD構造に転換させるような条件下で反
応させること;および (d)かくして製造された化合物を回収すること; を含む方法を提供する。
発明の詳細な説明 本発明は、下記構造を有する化合物の製造方法であっ
て: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する); (a)下記構造: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む方法を提供する。
本明細書で使用する「脱離基」という用語は、上記定
義した−YH基と反応してHEを脱離して−Y−結合を形成
することができる基を意味する。脱離基の例としては、
フッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲン原子、
トシル基、メシル基、トリフルオロメタンスルホニル
基、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニ
ルオキシ基、およびイミデート基が挙げられ、ハロゲン
原子が好ましく、臭素原子が特に好ましい。
下記構造: を有する化合物の製造方法は新規であり、細胞に対する
分化誘導活性および増殖阻害活性などの多様な生理学的
活性を有することができるビタミンD誘導体の合成に有
用である。
本発明はまた、下記構造: (式中、ZはCD環構造、ステロイド構造またはビタミン
D構造を示し、これらは各々、1以上の保護または未保
護の置換基および/または1以上の保護基を所望により
有していてもよい) を有する化合物を提供する。本発明に関するCD環構造、
ステロイド構造およびビタミンD構造は各々、特には下
記する構造を意味し、これらの環は何れも1以上の不飽
和結合を所望により有していてもよい。ステロイド構造
においては、1個または2個の不飽和結合を有するもの
が好ましく、5−エンステロイド化合物、5,7−ジエン
ステロイド化合物、またはそれらの保護された化合物が
特に好ましい。
CD構造、ステロイド構造、またはビタミンD構造であ
るZ上の置換基は特に限定されず、水酸基、置換または
未置換の低級アルキルオキシ基、置換または未置換のア
ミノ基、置換または未置換のアルキル基、置換または未
置換のアルキリデン基、カルボニル基およびオキソ基
(=O)などを例示することができ、水酸基が好まし
い。これらの置換基は保護されていてもよい。有用な保
護基は特に限定されないが、アシル基、置換シリル基お
よび置換または未置換アルキル基を挙げることができ、
アシル基および置換シリル基が好ましい。アシル基の例
としては、アセチル基、ベンゾイル基、置換アセチル基
および置換ベンゾイル基、並びにカーボネート型および
カルバメート型のものが挙げられ、アセチル基が好まし
い。アセチル基およびベンゾイル基上の置換基の例とし
ては、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基および
アリール基が挙げられ、フッ素原子、塩素原子、メチル
基、フェニル基およびエチリデン基が好ましい。置換さ
れたアセチル基の好ましい例としては、クロロアセチル
基、トリフルオロアセチル基、ピバロイル基およびクロ
トノイル基が挙げられる。置換ベンゾイル基の好ましい
例としては、p−フェニルベンゾイル基および2,4,6−
トリメチルベンゾイル基が挙げられる。置換シリル基の
例としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチル
シリル(TBS)基およびtert−ブチルジフェニルシリル
基が挙げられ、tert−ブチルジメチルシリル(TBS)基
が好ましい。置換または未置換のアルキル基の例として
は、メチル基、メトキシメチル基、メチルチオメチル
基、tert−ブチルチオメチル基、ベンジルオキシメチル
基、p−メトキシベンジルオキシメチル基、2−メトキ
シエトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、tert−
ブチル基、アリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基、およびo−またはp−ニトロベンジル基が挙げら
れる。
ステロイド構造における不飽和結合のための保護基の
例としては、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5
−ジオンおよびマレイン酸ジエチルが挙げられる。その
ような保護基を有する付加物の例は以下のものである: さらに、ビタミンD構造はSO2の付加によって保護さ
れていてもよい。そのような保護されたビタミンD構造
の例を下記に示す: 本発明による式I、V、V'およびVIにおいて、R1およ
びR2は、同一でも異なっていてもよく、各々置換された
未置換の低級アルキル基を示し、未置換の低級アルキル
基が好ましい。R1およびR2の定義において、低級アルキ
ル基とは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝
のアルキル基を意味する。低級アルキル基の例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基が挙
げられ、メチル基およびエチル基が特に好ましい。R1
よびR2の定義において、置換されたアルキル基上の置換
基の例としては水酸基およびアミノ基を例示することが
でき、水酸基が好ましい。
本発明による式I、IVおよびVIにおいて、WおよびX
は、同一でも異なっていてもよく、各々水素原子または
直鎖または分枝の低級アルキル基を示す。好ましくは、
WおよびXの一方はアルキル基、最も好ましくはメチル
基であり、他方は水素原子である。特に好ましくは、W
はメチル基であり、Xは水素原子である。
本発明による式I、IVおよびVIにおいて、YはO、S
またはNR3を示し、ここでR3は水素原子または保護基を
示す。R3における保護基の例としては、置換または未置
換のカルバメート基、置換または未置換のアミド基およ
び置換または未置換のアルキル基が挙げられ、アルキル
は好ましくはC1−C6アルキルであり、メチルカルバメー
ト基、エチルカルバメート基、トリクロロエチルカルバ
メート基、t−ブチルカルバメート基、ベンジルカルバ
メート基、アセトアミド基、トリフルオロアセトアミド
基、メチル基およびベンジル基が好ましい。Yは好まし
くはOまたはSであり、Oが特に好ましい。
本発明による式I、V、V'およびVIにおいて、nは
1、2、3または4であり、好ましくは1または2であ
り、特に好ましくは1である。好ましくは、nが1であ
り、R1およびR2の一方がメチル基である場合、他方はヒ
ドロキシメチル基ではない。
本発明による式Iで表される化合物の特に好ましい態
様は、式Iにおいて、R1およびR2は同一であり、各々メ
チル基またはエチル基を示し、WおよびXは異なり、各
々水素原子またはメチル基を示し、YはOを示し、そし
てnは1または2を示すものである。
本発明による式Iで表される化合物のより好ましい例
は、以下の式II AおよびII B: (式中、R18およびR19は、同一でも異なっていてもよ
く、各々水素原子または保護基を示す) または以下の式III AおよびIII B: (式中、R18およびR19は、同一でも異なっていてもよ
く、各々水素原子または保護基を示す) で表される。
本発明による式Iで表される化合物の最も好ましい例
は、上記式II AおよびII Bで表される。
式Iの化合物の製造について本明細書に開示した反応
の概略を以下の反応図Aに示す。
本発明による上記方法で出発化合物として使用される
化合物の幾つかは、公知化合物である。例えば、「Y」
がOである場合、以下のものを出発化合物として使用す
ることができる:日本特許公開公報昭和61−267550号
(1986年11月27日発行)に記載された1α,3β−ビス
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−プレグナ−5,
7−ジエン−20(S)−オール;日本特許公開公報昭和6
1−267550号(1986年11月27日発行)および国際特許公
開公報WO90−09991(1990年9月7日)およびWO90/0999
2(1990年9月7日)に記載された所望により水酸基が
保護されている9,10−セコ−5,7,10(19)−プレグナト
リエン−1α,3β,20β−トリオール;J.Org.Chem.,57,3
173(1992)に記載されたオクタヒドロ−4−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−7−メチル−1H−インデ
ン−1−オール;並びにJ.Am.Chem.Soc.,104,2945(198
2)に記載されたオクタヒドロ−4−(アセチルオキ
シ)−7−メチル−1H−インデン−1−オール。
「Y」がSである場合、20位にチオール基(−SH−
基)を有する出発化合物(式IV)を20位に水酸基を有す
る上記化合物の代わりに使用することができる。そのよ
うな化合物は、例えば、先に記載された方法(Journal
of the American Chemical Society,102:10[1980]pp.
3577−3583)に従ってケトン化合物をチオール化合物に
転換することによって得ることができる。より具体的に
は、ケトン化合物を触媒の存在下で1当量の1,2−エタ
ンジチオールと反応させて対応するエチレンチオケター
ル化合物を製造し、次いでかくして得られたエチレンチ
オケタール化合物を3〜4当量のn−ブチルリチウムと
反応させて対応するチオール化合物を産生させる。ある
いは、そのようなチオール化合物は、国際特許公開公報
WO94/14766(1994年7月7日)に記載された方法に従っ
て20位にアルデヒド基または保護された水酸基を有する
化合物から合成することができる。
さらに、「Y」がNR3(ここでR3は水素原子または保
護基を示す)である出発化合物もまた公知であり、開示
されている(Chem.Pharm.Bull.Vol.32,pp.1416−1422
[1984])。
本発明による上記方法で反応物質として使用される下
記構造: を有する化合物の幾つかは公知化合物であり、末端に脱
離基を有するアルケニル化合物をm−クロロ過安息香酸
(m−CPBA)などの有機過酸と不活性有機溶媒中で反応
させることにより公知の方法に従って製造することがで
きる。「E」は脱離基を示す。本明細書で使用する「脱
離基」という用語は、式IVの−YH基と反応してHEを脱離
して−Y−結合を形成することができる基を意味する。
脱離基の例としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素
などのハロゲン原子、トシル基、メシル基、トリフルオ
ロメタンスルホニル基、メタンスルホニルオキシ基、p
−トルエンスルホニルオキシ基、およびイミデート基が
挙げられ、ハロゲン原子が好ましく、臭素原子が特に好
ましい。
本発明による上記反応(図A)は、塩基の存在下で実
施される。使用できる塩基の例としては、アルカリ金属
水素化物、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属ア
ルコキシドが挙げられ、アルカリ金属水素化物が好まし
く、水素化ナトリウムが特に好ましい。
反応は好ましく不活性溶媒中で実施される。使用でき
る溶媒の例としては、エーテル系溶媒、飽和脂肪族炭化
水素系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、アミド系溶媒、お
よびそれらの組み合わせを挙げることができ、ジメチル
ホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、ベ
ンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、およびDMFとジ
エチルエーテルの混合物が好ましく、ジメチルホルムア
ミドおよびテトラヒドロフランがより好ましい。
反応温度は適切に調節することができ、一般的には25
℃から溶媒の還流温度、好ましくは40℃から65℃の範囲
内である。
反応時間は適切に調節することができ、一般的には1
時間から30時間、好ましくは2時間から5時間の範囲内
である。反応の進行は薄層クロマトグラフィー(TLC)
で監視することができる。
本発明の一態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;お
よび (b)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明の別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;そ
して (b)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明のさらに別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;そ
して (b)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明の別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;そ
して (b)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明のさらに別の態様では、化合物の回収は濾過ま
たはクロマトグラフィーを含む。
本発明の別の態様では、脱離基はハロゲン、メシル、
トシル、イミデート、トリフルオロメタンスルホニル、
またはフェニルスルホニルである。
本発明のさらに別の態様では、ハロゲンは臭素であ
る。
本発明の別の態様では、塩基はアルカリ金属水素化
物、アルカリ金属水酸化物、またはアルカリ金属アルコ
キシドである。
本発明のさらに別の態様では、アルカリ金属水素化物
は、NaHまたはKHである。
本発明の別の態様では、塩基はNaOR20、KOR20、R20L
i、NaN(R21、KN(R21、またはLiN(R21
あり;R20はアルキルであり;そしてR21はイソプロピル
または(CH33Siである。
本発明はまた、下記構造を有する化合物を提供する: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する) 下記構造: を有する化合物は新規化合物であり、細胞に対する分化
誘導活性および増殖阻害活性などの多様な生理学的活性
を有することができるビタミンD誘導体の合成のための
有用な中間体である。
本発明の一態様では、本化合物は下記構造: を有する。
本発明の別の態様では、本化合物は、下記構造: を有する。
本発明のさらに別の態様では、本化合物は、下記構
造: を有する。
本発明の別の態様では、本化合物は、下記構造: を有する。
本発明はさらに、下記構造を有する化合物の製造方法
であって: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
ルキルまたは保護基であり;そしてZは、 であり、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
一緒になって二重結合を形成する); (a)下記構造: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む方法を提供する。
本発明は、本明細書中上記した新規な中間体を経てビ
タミンDまたはステロイド誘導体を製造する方法に関す
る。この反応の概略を以下の反応図Bに示す。
本発明による上記2工程の反応の工程(1)の反応
は、本明細書中に既に記載した反応図Aの方法と同様に
実施できる。
工程(2)の反応は工程(1)で得られたエポキシ化
合物中のエポキシ環を開環する反応であり、これは還元
剤を使用して実施される。工程(2)で使用できる還元
剤は、工程(1)で得られたエポキシ化合物の環を開環
して水酸基を生成できるもの、好ましくは第3アルコー
ルを選択的に形成できるものである。
還元剤の例を下記に列挙する: リチウムアルミニウムハイドライド[LiAlH4]; リチウムトリエチルボロハイドライド[LiEt3BH、ス
ーパーハイドライド]; リチウムトリ−sec−ブチルボロハイドライド[Li
(s−Bu)3BH、L−セレクトライド); カリウムトリ−sec−ブチロボロハイドライド[K
(s−Bu)3BH、K−セレクトライド); リチウムトリシアミルボロハイドライド[LiB[CH(C
H3)CH(CH33H、LS−セレクトライド); カリウムトリシアミルボロハイドライド[KB[CH(CH
3)CH(CH33H、KB[Sia]3H、KS−セレクトライ
ド); リチウムジメチルボロハイドライド[LiB(CH3
2H2]; リチウムテキシルボロハイドライド[Li[(CH32CH
C(CH3]BH3]; リチウムテキシルリモニルボロハイドライド; リチウムトリ−tert−ブトキシアルミノハイドライド
[LiAl[OC(CH33H]; カリウムトリス(3,5−ジメチル−1−ピラゾリル)
ボロハイドライド; KB(C6H53H; リチウム9−BBNハイドライド; NaBH4; NaBH3CN: さらに、特に還元剤がカリウムを含む場合には、リチ
ウム塩、好ましくは臭化リチウム(LiBr)およびヨウ化
リチウム(LiI)などのハロゲン化リチウム、特に好ま
しくはLiIなどの添加剤を還元剤に添加してもよい。
還元剤の好ましい例を下記に列挙する: リチウムアルミニウムハイドライド[LiAlH4]; カリウムトリ−sec−ブチルボロハイドライド[K
(s−Bu)3BH、K−セレクトライド)+LiI; リチウムトリエチルボロハイドライド[LiEt3BH、ス
ーパーハイドライド]; リチウムトリ−sec−ブチルボロハイドライド[Li
(s−Bs)3BH、L−セレクトライド); リチウム9−BBNハイドライド: 還元剤の特に好ましい例を下記に列挙する: リチウムトリエチルボロハイドライド[LiEt3BH、ス
ーパーハイドライド]; リチウムトリ−sec−ブチルボロハイドライド[Li
(s−Bu)3BH、L−セレクトライド); リチウム9−BBNハイドライド: 例えば、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(DI
BAL−H)などの好適な還元剤を選択することによって
ビタミンD化合物の24位に水酸基を有する化合物を優先
的に得ることもできる。
工程(2)の反応は好ましく不活性溶媒中で実施され
る。使用できる溶媒の例としては、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(D
MF)、ベンゼンおよびトルエンが挙げられ、ジエチルエ
ーテルおよびテトラヒドロフランが好ましい。
工程(2)の反応温度は適切に調節することができ、
一般的には10℃から100℃、好ましくは室温から65℃の
範囲内である。
工程(2)の反応時間は適切に調節することができ、
一般的には30分から10時間、好ましくは1時間から5時
間の範囲内である。反応の進行は薄層クロマトグラフィ
ー(TLC)で監視することができる。
工程(2)の反応は工程(1)の後に、より具体的に
はシリカゲルクロマトグラフィーなどの適切な方法によ
って工程(1)の反応生成物を精製した後に実施するこ
とができ、あるいはまたそれは、工程(1)の反応生成
物を精製することなくそれを含む混合物に還元剤を直接
添加することによって実施することもできる。工程
(2)を工程(1)の後に生成物を精製することなく実
施する方法は「ワンポット反応」と称され、この方法は
操作上の冗長さが少ないので好ましい。
比較的少量の式Vの反応物質並びに比較的少量の塩基
を使用して、中間体化合物IVを最初に精製することな
く、化合物Iから直接化合物VIを高い収率で得ることが
できる、非常に好ましく意外なほど優れたワンポット反
応が見い出された。この改良された方法は、THFを溶媒
として使用することによって得られる。DMFやDMFとジメ
チルエーテルの組み合わせではワンポット転換は生じな
い。還元剤の選択も最高のワンポット収率を達成するた
めには重要である。好ましいワンポット方法のために
は、好ましい還元剤はL−セレクトライド;添加剤とし
てLiIを含むK−セレクトライド;リチウム9−BBNハイ
ドライドまたはスーパーハイドライドである。LiALH4
また改良されたワンポット反応の還元剤として使用でき
るが、後者の還元剤を使用した場合、所望の生成物への
転換率はそれほど高くはないであろう。好ましい塩基お
よび溶媒(THF)を使用することによって、反応で使用
する塩基のモル当量を1.5まで低下させることができ、
基質に対する式Vの試薬のモル当量をわずか1.3まで低
下させることができ、この場合でも所望の立体特異的生
成物へのほぼ100%の転換が得られる。
以下の反応図Cは、本発明の化合物および方法を使用
する反応経路を示す。対応するステロイド化合物からの
ビタミンD化合物の合成方法は、紫外線照射および熱異
性化などの慣用的方法によって実施できる。対応するCD
環化合物からのビタミンD化合物の合成方法もまた慣用
的である。そのような方法は、例えば、E.G.Baggiolini
他、J.Am.Chem.Soc,104,2945−2948(1982)およびWovk
ulich他、Tetrahedron,40,2283(1984)に記載されてい
る。反応図Cに示した方法の一部または全部は本発明の
範囲内であるものと理解すべきである。
(式中、W、X、Y、O、R1およびR2は上記定義と同一
であり、構造の環は何れも1または2個の不飽和結合を
所望により有していてもよい) 本発明を利用して得ることができる最終生成物のビタ
ミンD誘導体の特に好ましい例は、以下の式VIIおよびV
IIIで表される: 最も好ましい例は、式VIIで表される。
本発明の一つの好ましい態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)エポキシド化合物を還元剤で処理して化合物を製
造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること: を含む。
本発明の別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)エポキシド化合物を還元剤で処理して化合物を製
造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明のさらに別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)エポキシド化合物を還元剤で処理して化合物を製
造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明のさらに別の態様では、下記構造: を有する化合物の製造方法は、 (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)エポキシド化合物を還元剤で処理して化合物を製
造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む。
本発明のさらに別の態様では、化合物の回収は濾過ま
たはクロマトグラフィーを含む。
本発明のさらに別の態様では、脱離基はハロゲン、メ
シル、トシル、イミデート、トリフルオロメタンスルホ
ニル、またはフェニルスルホニルである。
本発明の別の態様では、ハロゲンは臭素である。
本発明のさらに別の態様では、塩基はアルカリ金属水
素化物、アルカリ金属水酸化物、またはアルカリ金属ア
ルコキシドである。
本発明の別の態様では、アルカリ金属水素化物は、Na
HまたはKHである。
本発明のさらに別の態様では、塩基はNaOR20、KO
R20、R20Li、NaN(R21、KN(R21、またはLiN
(R21であり;R20はアルキルであり;そしてR21はイ
ソプロピルまたは(CH33Siである。
本発明の別の態様では、還元剤は、LiAlH4、Li(s−
Bu)3BH、またはLiEt3BHである。
本発明は以下の詳細な実験からさらに良く理解される
であろう。しかし、当業者は記載した具体的方法および
結果が実施例の後に続く請求の範囲においてより十分に
記載される本発明の単なる例示にすぎないことを容易に
理解するであろう。
実施例1:4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン
の合成 300mLの塩化メチレン(CH2Cl2)中の市販の(96%)
4−ブロモ−2−メチルブテン(化合物1)(10g、0.0
64モル)の撹拌溶液にm−クロロ過安息香酸(mCPBA)
(80−85%)(20g、0.093−0.099モル)を室温で徐々
に添加した。反応混合物を1時間撹拌し、得られた固体
を濾過によって除去した。5%Na2S2O4溶液(100mL)を
濾液に添加し、30分間撹拌した。塩化メチレン層を分離
し、飽和NaHCO3(200mL、2回)水溶液、飽和NaCl水溶
液で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒の蒸発後、残
存する液体を蒸留して8.9g(85%)の標題化合物(化合
物2)を純粋な生成物として得た(無色液体、bp55℃/2
9mmHg)。
標題化合物(化合物2)のプロトン核磁気共鳴スペク
トルは以下のシグナルを与えた。
400MHz1H NMR(CDCl3): δ 3.52(dd,J=10.3,6.0Hz,1H),3.27(dd,J=10.3,
7.5Hz,1H),3.09(dd,J=7.5,6.0Hz,1H),1.37(3,3
H),1.33(s,3H). エポキシドは塩基条件下でジブロモ化合物から製造で
きる(Journal of American Chemical Society,76,p.43
74;1954)。以下の反応図は例示のものである。
従って、反応が塩基条件下である場合は上記反応図のジ
ブロモ化合物をエポキシド化合物の代わりに使用するこ
とができる。上記定義した他の脱離基を、ブロモヒドリ
ンの一方または両方のBr原子の代わりに使用してもよ
い。
実施例2:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(S)−2,3−エポキシ−3−メチルブチル
オキシ)プレグナ−5,7−ジエンの合成 氷水浴で冷却した20mlのDMF/ジエチルエーテル(1:
1)の溶液中のアルコール化合物3(0.5g、0.89mmol)
の激しく撹拌した溶液に、アルゴン下で水素化ナトリウ
ム(60%オイル分散物、0.2g、5.0mmol)を添加した。
一定の1:1DMF/ジエチルエーテル混合物を維持するため
に(蒸発のため)30分後に追加のジエチルエーテル(〜
5ml)を添加した。1時間撹拌した後、反応混合物を室
温まで暖め、強流のアルゴンを激しく撹拌した反応混合
物上に吹き付け、ジエチルエーテルを除去した。ジエチ
ルエーテルの除去後、アルゴン流を低レベルまで減少さ
せ、実施例1で得た化合物2(1.5g、8.9mmol)を一度
に添加した。反応混合物を50〜55℃の間に加熱した。30
分後、さらに1gの化合物2を添加した。薄層クロマトグ
ラフィー(TLC)は1時間後に反応の終結を示した。反
応混合物を飽和NaCl水溶液に注入し、酢酸エチルで抽出
し、有機層を無水MgSO4で乾燥した。溶媒を濃縮した
後、ヘキサン:酢酸エチル(19:1)を使用するシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより0.58g(90%)の標題化合
物(化合物4)が無色のオイルとして得られた(ジアス
テレオマーの混合物)。
標題化合物(化合物4)のプロトン核磁気共鳴スペク
トルは以下のシグナルを与えた。
400MHz1H NMR(CDCl3): δ 5.57(1H),5.31(1H),4.01(1H),3.65(2H),3.
42−3.20(2H),2.90(1H),2.90(1H),2.77(1H),2.
31(2H),1.31(sx2,3H),1.28(sx2,3H),1.19(dx2,3
H),0.88(3Hx7),0.59(sx2,3H),0.10(3H),0.06(3
H),0.05(3H),0.00(3H). 実施例3:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(R)−(2,3−エポキシ−3−メチルブチ
ルオキシ)プレグナ−5−エンの合成 アルコール化合物5(5.0g、8.88mmol)、4−ブロモ
−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(2.2g、13.32mmo
l)、次いで水素化ナトリウム(乾燥95%、561mg、22.2
mmol)を100mlの丸底ナス型フラスコに加えた。次いでT
HF(20ml)をそれに添加した。反応を還流下で2時間行
った。反応混合物を冷却後、反応を飽和NH4Cl水溶液の
添加により停止した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有
機層をMgSO4で乾燥して濃縮した。n−ヘキサン/酢酸
エチル(20:1)を使用するシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーによる単離および精製により、5.5g(95.7%)
の標題化合物(化合物6)を白色粉末として得た。
標題化合物(化合物6)のプロトン核磁気共鳴スペク
トルは以下のシグナルを与えた。
270MHz1H NMR(δ:ppm) 5.42−5.44(m,1H),3.99−3.95(m,1H),3.75(br,1
H),3.71−3.61(m,1H),3.41−3.28(m,2H),2.96−2.
92(t,1H,J=5.61),2.28−2.06(m,3H),1.32(S,3
H),1.28−1.27(3H),1.10−1.06(3H),0.95(3H,
s),0.86(18H,s),0.72−0.63(3H),0.04,0.03,0.02,
0.01(12H,Si−CH3): 実施例4:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(S)−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ルオキシ)プレグナ−5,7−ジエンの合成 20mLの乾燥ジエチルエーテル中のエポキシステロイド
化合物4(実施例2で得たもの、200mg、0.3mmol)の撹
拌溶液に、アルゴン下で室温でリチウムアルミニウム水
素化物(LiAlH4、22mg、3.0mmol)を添加した。薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)は数時間後に出発物質(化合
物4)の完全かつ明白な転換を示した。反応混合物を10
0mLの酢酸エチル/飽和NaCl水溶液(1:1)の間で分画し
た。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥した。濃縮およ
びヘキサン/酢酸エチル(9:1)を使用するシリカゲル
クロマトグラフィーにより582mg(90%)の標題化合物
(化合物7)が無色固体として得られた。
標題化合物(化合物7)のプロトン核磁気共鳴スペク
トルは以下のシグナルを与えた。
400MHz1H NMR(CDCl3): δ 5.56(1H),5.30(1H),4.02(1H),3.82(1H),3.
73(1H,OH),3.67(1H),3.47(1H),3.24(1H),2.75
(1H),2.33(2H),1.22(3H),1.21(3H),1.18(d,3
H),0.88(s,3H),0.86(s,3Hx6),0.59(3H),0.08
(s,3H),0.04(s,3H),0.03(s,3H),0.00(s,3H). 実施例5:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(S)−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ルオキシ)プレグナ−5−エンのワンポット合成 容器にアルコール化合物8(0.5g、0.89mmol)、水素
化ナトリウム(60%オイル分散物、71.2mg、1.78mmo
l)、THF(3ml)および4−ブロモ−2,3−エポキシ−2
−メチルブタン(220mg、1.34mmol)を順番に添加し
た。混合物を50〜60℃の反応温度で4時間撹拌した。反
応混合物を室温まで冷却した後、混合物を精製すること
なく、1.8ml(1.8mmol)のLi(s−Bu)3BH(L−セレ
クトライド、THF中1.0M溶液)を添加し、反応を室温で
2時間行った。反応を飽和NH4Cl水溶液の添加により停
止した。有機層を飽和NaHCO3水溶液、次いで飽和NaCl水
溶液で洗浄し、有機層を無水MgSO4で乾燥した。有機層
の濃縮およびn−ヘキサン/酢酸エチル(8:1)を使用
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製に
より537mg(93%)の標題化合物(化合物9)が得られ
た。
270MHz1H(CDCl3): δ 6.43(1H),3.97(1H),3.82(1H),3.77(1H),3.
75(1H,OH),3.46(1H),3.23(1H),2.27−2.14(2
H),1.21(6H),1.17(d,3H,J=6.3Hz),0.94(3H),0.
86(9H),0.65(3H),0.054(3H),0.036(3H),0.026
(3H),0.006(3H): 実施例6:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(S)−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ルオキシ)プレグナ−5−エンのワンポット合成 容器に水素化ナトリウム(アッセイ95%、179.5g、7.
10mol)、THF(8L)、アルコール化合物8(2kg、3.55m
ol)次いで4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブ
タン(762g、4.62mol)を順番に添加した。反応を還流
下で3時間行った。反応混合物を室温まで冷却した後、
Li(s−Bu)3BH(L−セレクトライド、9.9L、8.88mo
l)をこれに添加し、反応を還流下で3時間行った。次
いで、3NのNaOH水溶液および35%の過酸化水素水溶液を
反応混合物に順番に添加し、反応を室温で2時間行っ
た。この反応混合物をNa2S2O3水溶液に注入し、反応を
1時間行った。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液、次いで
飽和NaCl水溶液で洗浄した。洗浄後、有機層を濃縮し、
メタノールから再結晶して標題化合物(2.16kg、収率9
3.7%)が得られた。
実施例7:1α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−20(R)−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチ
ルオキシ)プレグナ−5−エンのワンポット合成 アルコール化合物5(25g、44.4mmol)、水素化ナト
リウム(2.24g)、4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メ
チルブタン(9.5g)、次いでTHF(100ml)をナス型フラ
スコに添加し、混合物を2.5時間還流した。混合物を冷
却した後、L−セレクトライド(THF中1.0M溶液、100m
l)をこれに添加し、反応を還流下で2時間行った。反
応混合物を冷却した後、3NのNaOH水溶液(50ml)をこれ
に徐々に添加し、次いで35%のH2O2溶液(150ml)を徐
々に滴加した。添加後、混合物を1時間撹拌した。次い
で20%Na2S2O3水溶液(100ml)を添加し、混合物を1時
間撹拌した。
混合物の分離後、有機層を飽和NaCl水溶液(100mlで
3回)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。MgSO4を濾去
し、有機層を減圧下で濃縮した。アセトニトリル(300m
l)をこれに添加した。混合物を還流し、次いで室温ま
で冷却し、結晶化させた。得られた結晶を濾過し、乾燥
して25.0g(86.7%)の標題化合物(化合物10)を白色
結晶として得た。
270MHz1H NMR(δ:ppm) 5.45−5.43(1H,m),4.02−3.94(1H,m),3.85−3.76
(1H,m),3.78−3.76(1H,m),3.48−3.41(1H,m),3.2
9−3.23(1H,m),1.23(3H,s),1.22(3H,s),1.12−1.
09(3H,d,J=5.94Hz),0.95(3H,s),0.87(9H,s,t−Bu
−Si),0.86(9H,s,t−Bu−Si),0.69(3H,s),0.05(3
H,s,Si−CH3),0.04(3H,s,Si−CH3),0.03(3H,s,Si−
CH3),0.01(3H,s,Si−CH3) 実施例8−21:エポキシ化合物と各種還元剤との反応の
試験 実施例5と同様に、アルコール化合物8(0.5g、0.89
mmol)、水素化ナトリウム(60%オイル分散物、71.2m
g、1.78mmol)、THF(3ml)および4−ブロモ−2,3−エ
ポキシ−2−メチルブタン(220mg、1.34mmol)を順番
に容器に添加した。混合物を50〜60℃の反応温度で4時
間撹拌した。反応を飽和NaCl水溶液の添加により停止し
た。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水Mg
SO4で乾燥した。有機層の濃縮およびn−ヘキサン/酢
酸エチル(20:1)を使用するシリカゲルカラムクロマト
グラフィーによる精製により化合物8'が得られた。
次いで、試験用の各還元剤を、上記で得たエポキシ化
合物(化合物8')(100mg、0.155mmol)を充填した容器
に添加し、反応を以下の表1に記載した条件下で行っ
た。反応混合物を後処理した後、生成物への転換率
(%)および25−ヒドロキシ化合物(化合物9、最終生
成物)および24−ヒドロキシ化合物(化合物11、副生
物)の生成比を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に
より測定した。
得られた結果を表1に示す。
a)所望化合物(化合物9):副生物(化合物11)の生
成比 b)HPLCにより測定 c)所望化合物9が約5%の収率で産生し、副生化合物
11も僅かに産生した。
d)副生化合物11が28.3%の収率で産生し、所望化合物
9は産生しなかった。2種類の他の未知物質が産生し
た。
e)副生化合物11は42%の収率で産生し、所望化合物9
は産生しなかった。他の未知物質が31.2%の収率で産生
した。
f)シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる単離お
よび精製後に、得られた化合物が所望化合物9であるこ
とをNMR測定により確認した。
注:r.t.は室温を意味する。
上記データから分かるように、本発明の方法により、
反応を完結して、還元の位置に関して高い選択性を有す
る所望化合物を合成することができた。
実施例22:(1S,3R,20S)−1,3−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−(2,3−エポキシ−3−メチル
ブチルオキシ)プレグナ−5−エンの合成 DMF:Et2O=1:1(40ml)中のアルコール(8)(1.0
g、1.78mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(67mg、2.6
6mmol)および4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチル
ブタン(3.5g、21.3mmol)を室温で添加した。反応混合
物を激しく撹拌しながら5時間80℃で加熱し、次いでブ
ラインで停止した。転換率を逆相HPLCで測定した(8';2
0.7%)。
実施例23:(1S,3R,20S)−1,3−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−(2,3−エポキシ−3−メチル
ブチルオキシ)プレグナ−5−エンの合成 DMF(5ml)中のアルコール(8)(1.0g、1.78mmol)
の溶液に、水素化ナトリウム(67mg、2.66mmol)および
4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(0.38
g、2.31mmol)を室温で添加した。反応混合物を激しく
撹拌しながら5時間80℃で加熱し、次いでブラインで停
止した。転換率を逆相HPLCで測定した(8';15.1%)。
実施例24:(1S,3R,20S)−1,3−ビス(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−(2,3−エポキシ−3−メチル
ブチルオキシ)プレグナ−5−エンの合成 DMF(5ml)中のアルコール(8)(1.0g、1.78mmol)
の溶液に、水素化ナトリウム(90mg、5.34mmol)および
4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(0.44
g、2.67mmol)を室温で添加した。反応混合物を激しく
撹拌しながら2時間80℃で加熱した。2時間後、追加量
の4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(0.4
4g、2.67mmol)を添加した。さらに1時間後、0.88gの
4−ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(5.34m
mol)を80℃で添加した。さらに1時間後、1.76gの4−
ブロモ−2,3−エポキシ−2−メチルブタン(10.7mmo
l)を80℃で添加した。反応混合物を激しく撹拌しなが
ら2時間80℃に加熱し、次いでブラインで停止した。転
換率を逆相HPLCで測定した(8';44.8%)。
具体的態様の上記記載は本発明の一般的性質を十分に
明らかにするので、他者は現在の知識を適用することに
よって、過度の実験なしにかつ一般的概念から離れるこ
となく上記のような具体的態様を多様な応用のために容
易に改良および/または改造できるであろう。従って、
そのような改造および改良は開示した態様の均等の意味
および範囲内のものであるべきであり、またそのように
意図される。各種の開示した機能を実施するための手段
および材料は本発明から離れることなく多様な代替形態
を取ることができる。本明細書で使用した表現または用
語は説明のためのものであり限定のためのものではない
ことを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホーン,デービッド・エイ アメリカ合衆国ニューヨーク州10027, ニューヨーク,リバーサイド・ドライブ 560,アパートメント 16―エル (72)発明者 久保寺 登 東京都中央区京橋2丁目1番9号 中外 製薬株式会社内 (72)発明者 鈴木 裕史 東京都中央区京橋2丁目1番9号 中外 製薬株式会社内 (72)発明者 清水 仁 東京都中央区京橋2丁目1番9号 中外 製薬株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−256300(JP,A) Bioorg.Med.Chem.L ett.,(1994),4(5),p. 753−6 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07J 3/00 C07C 41/03 C07C 43/184 C07C 401/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造を有する化合物の製造方法であっ
    て: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
    立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
    よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
    はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
    ルキルまたは保護基であり;そしてZは、式 のCD環構造、式 のステロイド環構造、または式 のビタミンD構造であり、Zの構造の各々は、1以上の
    保護または未保護の置換基および/または1以上の保護
    基を所望により有していてもよく、Zの構造の環はいず
    れも1以上の不飽和結合を所望により有していてもよ
    い) (a)下記構造: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
    てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
    びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む方法。
  2. 【請求項2】Zが (式中、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
    15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
    の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
    ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
    れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
    に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
    ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
    ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
    一緒になって二重結合を形成する) である請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】下記構造を有する化合物を製造するための
    方法であって: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
    びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】下記構造を有する化合物を製造するための
    方法であって: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
    びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】下記構造を有する化合物を製造するための
    方法であって: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
    びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】下記構造を有する化合物を製造するための
    方法であって: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて化合物を製造すること;並
    びに (b)かくして製造された化合物を回収すること、 を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】化合物の回収が濾過またはクロマトグラフ
    ィーを含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】脱離基がハロゲン、メシル、トシル、イミ
    デート、トリフルオロメタンスルホニル、またはフェニ
    ルスルホニルである、請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】ハロゲンが臭素である、請求の範囲第8項
    記載の方法。
  10. 【請求項10】塩基がアルカリ金属水素化物、アルカリ
    金属水酸化物、またはアルカリ金属アルコキシドであ
    る、請求の範囲第1項記載の方法。
  11. 【請求項11】アルカリ金属水素化物がNaHまたはKHで
    ある、請求の範囲第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】塩基がNaOR20、KOR20、R20Li、NaN
    (R21、KN(R21、またはLiN(R21であり;R
    20はアルキルであり;そしてR21はイソプロピルまたは
    (CH33Siである、請求の範囲第1項記載の方法。
  13. 【請求項13】下記構造を有する化合物の製造方法であ
    って: (式中、nは1〜5の整数であり;R1およびR2は各々独
    立に、所望により置換されたC1−C6アルキルであり;Wお
    よびXは各々独立に水素またはC1−C6アルキルであり;Y
    はO、SまたはNR3であり、ここでR3は水素、C1−C6ア
    ルキルまたは保護基であり;そしてZは、式: のCD環構造、式: のステロイド環構造、または式: のビタミンD構造であり、Zの構造の各々は、1以上の
    保護または未保護の置換基および/または1以上の保護
    基を所望により有していてもよく、Zの構造の環はいず
    れも1以上の不飽和結合を所望により有していてもよ
    い) (a)下記構造: (式中、W、X、YおよびZは上記定義の通りである) を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: (式中、n、R1およびR2は上記定義の通りであり、そし
    てEは脱離基である) を有する化合物と反応させて、下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
    を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む方法。
  14. 【請求項14】Zが (式中、R4、R5、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R
    15、R16およびR17は各々独立に水素、置換または未置換
    の低級アルキルオキシ、アミノ、アルキル、アルキリデ
    ン、カルボニル、オキソ、ヒドロキシル、または保護さ
    れたヒドロキシルであり;そしてR6およびR7は各々独立
    に水素、置換または未置換の低級アルキルオキシ、アミ
    ノ、アルキル、アルキリデン、カルボニル、オキソ、ヒ
    ドロキシル、保護されたヒドロキシルであるか、または
    一緒になって二重結合を形成する); である、請求の範囲第13記載の方法。
  15. 【請求項15】下記構造を有する化合物の製造方法であ
    って: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて、下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
    を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む請求の範囲第13項記載の方法。
  16. 【請求項16】下記構造を有する化合物の製造方法であ
    って: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて、下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
    を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む請求の範囲第13項記載の方法。
  17. 【請求項17】下記構造を有する化合物の製造方法であ
    って: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて、下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
    を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む請求の範囲第13項記載の方法。
  18. 【請求項18】下記構造を有する化合物の製造方法であ
    って: (a)下記構造: を有する化合物を塩基の存在下で下記構造: を有する化合物と反応させて、下記構造: を有するエポキシド化合物を製造すること; (b)そのエポキシド化合物を還元剤で処理して化合物
    を製造すること;および (c)かくして製造された化合物を回収すること; を含む請求の範囲第13項記載の方法。
  19. 【請求項19】化合物の回収が濾過またはクロマトグラ
    フィーを含む、請求の範囲第13項記載の方法。
  20. 【請求項20】脱離基がハロゲン、メシル、トシル、イ
    ミデート、トリフルオロメタンスルホニル、またはフェ
    ニルスルホニルである、請求の範囲第13項記載の方法。
  21. 【請求項21】ハロゲンが臭素である、請求の範囲第20
    項記載の方法。
  22. 【請求項22】塩基がアルカリ金属水素化物、アルカリ
    金属水酸化物、またはアルカリ金属アルコキシドであ
    る、請求の範囲第13項記載の方法。
  23. 【請求項23】アルカリ金属水素化物がNaHまたはKHで
    ある、請求の範囲第22項記載の方法。
  24. 【請求項24】塩基がNaOR20、KOR20、R20Li、NaN
    (R21、KN(R21、またはLiN(R21であり;R
    20はアルキルであり;そしてR21はイソプロピルまたは
    (CH33Siである、請求の範囲第13項記載の方法。
  25. 【請求項25】還元剤が、LiAlH4、Li(s−Bu)3BH、
    またはLiEt3BHである、請求の範囲第13項記載の方法。
  26. 【請求項26】上記工程(b)が工程(a)の反応生成
    物から工程(a)で生成したエポキシド化合物を分離す
    ることなく行われる、請求の範囲第13項記載の方法。
  27. 【請求項27】上記工程(a)および(b)が溶媒とし
    てのテトラヒドロフランの存在中で行われる、請求の範
    囲第26項記載の方法。
  28. 【請求項28】上記還元剤が、リチウムトリ−sec−ブ
    チルボロハイドライド、カリウムトリ−sec−ブチルボ
    ロハイドライド、リチウムトリエチルボロハイドライ
    ド、およびリチウム9−BBNハイドライドから成る群か
    ら選択される、請求の範囲第27項記載の方法。
  29. 【請求項29】n=1である、請求の範囲第1項記載の
    方法。
  30. 【請求項30】n=1である、請求の範囲第13項記載の
    方法。
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