JPH08325226A - ビタミンd3 誘導体の製造法 - Google Patents

ビタミンd3 誘導体の製造法

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JPH08325226A
JPH08325226A JP7131630A JP13163095A JPH08325226A JP H08325226 A JPH08325226 A JP H08325226A JP 7131630 A JP7131630 A JP 7131630A JP 13163095 A JP13163095 A JP 13163095A JP H08325226 A JPH08325226 A JP H08325226A
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JP
Japan
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group
formula
compound
derivative
palladium
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JP7131630A
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English (en)
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Masato Okamoto
真人 岡本
Junichi Oshida
淳一 押田
Toshio Tanaka
利男 田中
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1α,24―ジヒドロキシ―22(E)―デ
ヒドロビタミンD3 またはその誘導体の簡便な製造法を
提供する。 【構成】 下記式で表わされるビタミンD3 誘導体の製
造法。 [式中、R1 、R2 、およびR3 は同一もしくは異なっ
て、水素原子、トリ(低級アルキル)シリル基、アリー
ルジ(低級アルキル)シリル基、ジアリール低級アルキ
ルシリル基、またはトリアリールシリル基を表わし、X
はヨウ素原子または臭素原子を表わし、AおよびBはい
ずれも水素原子であるか、または一緒になって炭素―炭
素単結合を表わす。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として有用な1
α,24―ジヒドロキシ―22(E)―デヒドロビタミ
ンD3 およびその誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1α―ヒドロキシビタミンD類
の合成法は、a)ステロイド化合物からの合成、b)ビ
タミンD前駆物質からの合成、c)コンバージェント法
によるA環、CD環、側鎖の合成とそれらのカップリン
グによるもの、の3種類に分類される。
【0003】このうちc)の方法としては、トロストら
(Trost, B.M., J. Am. Chem. Soc., ジャーナル・オブ
・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティー、11
,9836―9845(1992))によるパラジウ
ム触媒を用いるカップリング法の報告がある。しかしな
がら、このトロストらによって具体的に開示されている
のは1α―ヒドロキシビタミンD3 および1α,25―
ジヒドロキシビタミンD 3 の合成のみであり、側鎖にア
リルアルコールを有する1α,24―ジヒドロキシ―2
2(E)―デヒドロビタミンD3 またはその誘導体の例
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パラジウムがアリルア
ルコールまたはその誘導体と反応することは広く知られ
た事実である。従って、側鎖にパラジウムと反応しうる
アリルアルコールまたはその誘導体を有するハロゲン化
メチレン誘導体をトロストらの方法でパラジウム触媒に
よりカップリング反応に付した場合、1α,24―ジヒ
ドロキシ―22(E)―デヒドロビタミンD3 またはそ
の誘導体が得られるかどうかは全く不明であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
パラジウム触媒を用いるカップリング反応を鋭意研究し
た結果、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は下記式(I)
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R1 は水素原子、トリ(低級アル
キル)シリル基、アリールジ(低級アルキル)シリル
基、ジアリール低級アルキルシリル基、またはトリアリ
ールシリル基を表わし、Xはヨウ素原子または臭素原子
を表わし、AおよびBはいずれも水素原子であるか、ま
たは一緒になって炭素―炭素単結合を表わす。]で表わ
される化合物と、下記式(II)
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R2 、R3 は同一もしくは異なっ
て、トリ(低級アルキル)シリル基、アリールジ(低級
アルキル)シリル基、ジアリール低級アルキルシリル
基、またはトリアリールシリル基を表わす。]で表わさ
れる化合物とをパラジウム触媒の存在下に反応せしめる
ことを特徴とする下記式(III )
【0011】
【化6】
【0012】[式中、R1 、R2 、R3 、A、およびB
の定義は、上記式(I)または(II)におけるそれぞれ
の定義と同じである。]で表わされるビタミンD3 誘導
体の製造法である。
【0013】なお、本明細書において用いる「低級」な
る用語は、炭素数8個までの基をいう。また、「アリー
ル」なる用語は芳香族基をいう。
【0014】本発明方法において原料として用いられる
上記式(I)で表わされる化合物のうち、例えばXが臭
素原子であり、R1 が水素原子であり、AおよびBが一
緒になって炭素―炭素単結合であるものは、例えば、特
開平6―263667号公報に記載の方法を利用して、
下記のようにビタミンD2 より誘導される。
【0015】
【化7】
【0016】上記反応式中、R0 は例えば炭素数1〜8
のアルキル基を表わし、RはR1 と区別できる水酸基の
保護基を表わす。
【0017】本発明方法において、出発原料として用い
られる前記式(I)で表わされる化合物としては、Xが
臭素原子であるものを好ましいものとして挙げることが
できる。
【0018】また、前記式(II)で表わされる化合物
は、例えば入手容易な(L)―リンゴ酸より以下のよう
に誘導できる(参考文献;A.I. Meyers, J. Org. Che
m., 51,5111(1986))。
【0019】
【化8】
【0020】前記式(I)において、R1 は水素原子、
トリ(低級アルキル)シリル基、アリールジ(低級アル
キル)シリル基、ジアリール低級アルキルシリル基、ま
たはトリアリールシリル基を表わすが、これら置換シリ
ル基における低級アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、n―プロピル基、i―プロピル基、n―
ブチル基、s―ブチル基、i―ブチル基、t―ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等のC1 〜C6 の直鎖状ま
たは分岐状アルキル基を好ましいものとして挙げること
ができる。またアリール基としては、例えばフェニル
基、p―トリル基等のC6 〜C10のアリール基を好まし
く挙げることができる。
【0021】かかる置換シリル基としては、例えばトリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシ
リル基、t―ブチルジメチルシリル基(TBDMS)、
t―ブチルジフェニルシリル基(TBDPS)等を好ま
しく挙げることができるが、R1 としては、水素原子、
トリエチルシリル基を特に好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0022】また前記式(II)において、R2 、R3
同一もしくは異なって、水素原子、トリ(低級アルキ
ル)シリル基、アリールジ(低級アルキル)シリル基、
ジアリール低級アルキルシリル基、またはトリアリール
シリル基を表わすが、これら置換シリル基の具体例は、
上記R1 における置換シリル基と同じである。これらの
なかでもR2 、R3 については、同一もしくは異なっ
て、トリメチルシリル基、t―ブチルジメチルシリル
基、t―ブチルジフェニルシリル基であるもの、なかで
もR2 およびR3 がt―ブチルジメチルシリル基である
ものを好ましいものとして挙げることができる。
【0023】本発明の製造法においては、前記式(I)
で表わされる化合物と前記式(II)で表わされる化合物
とをパラジウム触媒の存在下に反応せしめるが、パラジ
ウム触媒とは、例えば0価または2価の有機パラジウム
化合物および三置換リン化合物(モル比1:1〜1:
8)を挙げることができる。そのような有機パラジウム
化合物としては、例えばテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(Pd(Ph3 P)4 )、酢酸パラ
ジウム(Pd2 (OAc)2 )、トリス(ジベンジリデ
ンアセトン)パラジウム(Pd2 (dba)3 )、およ
びパラジウムπアリルコンプレックス([PdCl(η
3 ―C3 5 )]2 )などを挙げることができる。ま
た、三置換リン化合物としては、例えばトリフェニルホ
スフィン(Ph3 P)、トリブチルホスフィン(Bu3
P)を挙げることができる。これらのなかでもパラジウ
ム触媒としては、酢酸パラジウム/トリフェニルホスフ
ィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
/トリフェニルホスフィン、パラジウムπアリルコンプ
レックス/トリフェニルホスフィン(1:1〜1:8)
を挙げることができる。
【0024】本発明の製造法において、前記式(I)で
表わされる化合物と、前記式(II)で表わされる化合物
とは理論的には等モル反応を行うが、反応を確実に完結
させるためにどちらか一方、普通は入手容易な方を小過
剰用いることが望ましい。
【0025】本発明の製造法において用いられるパラジ
ウム触媒は、前記式(I)で表わされる化合物に対して
1〜100モル%、好ましくは5〜30モル%の範囲で
使用される。また、本発明の製造法において三置換リン
化合物を用いる場合は、活性なパラジウムを生成するた
めに、通常有機パラジウム触媒に対して1〜4当量用い
られる。
【0026】本発明の製造法において用いられる有機溶
媒としては、ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、
N,N―ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の水
溶性溶媒、またはこれらの混合溶媒などがあげられ、い
ずれも十分に脱気ののち使用することが重要である。
【0027】反応温度は、室温〜溶媒の沸点の範囲が採
用される。反応時間は用いる反応溶媒および反応温度に
より異なり、通常、薄層クロマトグラフィーなどの分析
手段を用いて前記式(I)で表わされる化合物、あるい
は前記式(II)で表わされる化合物のいずれかが消失す
るまで実施する。
【0028】本発明においては、パラジウム触媒に加え
て、生成するハロゲン化水素を捕捉するために、例えば
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩
基の存在下に反応せしめることが好ましい。かかる塩基
の量としては前記式(I)で表わされる化合物に対して
1当量以上が好ましく、溶媒と兼用することもできる。
【0029】かくして前記式(III )で表わされる目的
とする1α,24―ジヒドロキシ―22(E)―デヒド
ロビタミンD3 またはその誘導体を得ることができる
が、これはさらなる反応によりビタミンD誘導体の中間
体となりうる。また本発明の製造法において、前記式
(III )で表わされる化合物を医薬品として利用する場
合は、脱保護反応せしめてR1 ないしR3 の保護基が水
素原子に置換された1α,24―ジヒドロキシ―22
(E)―デヒドロビタミンD3 またはその誘導体を得る
ことができる。
【0030】かかる脱保護反応は、従来公知の方法(例
えば、Calverley, M.J., Tetrahedron, 20,4609
〜4619,1987)に準じて行なうことができ、そ
の場合の脱保護剤としては例えばテトラブチルアンモニ
ウムフルオリド、ピリジニウムp―トルエンスルホネー
ト等を挙げることができる。
【0031】本発明の製造法の目的物である前記式(II
I )で表わされる化合物において、R1 、R2 、および
3 の定義は、前記式(I)または(II)におけるそれ
ぞれの定義と同じであるが、これらのなかでもR1 、R
2 、およびR3 が水素原子であるもの、R1 がトリエチ
ルシリル基であって、R2 およびR3 がt―ブチルジメ
チルシリル基であるものを好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0032】本発明の製造法において、R1 、R2 、R
3 、X、およびパラジウム触媒の好ましい組み合せとし
ては、前記式(I)または(II)において、Xが臭素原
子であり、R1 が水素原子であり、R2 、R3 がt―ブ
チルジメチルシリル基であって、パラジウム触媒がトリ
ス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム/トリフェニ
ルホスフィンであるものを挙げることができる。なお、
この好適例において、生成するハロゲン化水素を捕捉す
るために加える塩基としては、トリエチルアミンを好ま
しいものとして挙げることができる。
【0033】
【実施例】以下、参考例、実施例によって本発明をさら
に具体的に説明する。
【0034】[参考例1]
【0035】
【化9】
【0036】Mg(3.2g、133mmol)をTH
F(50ml)に懸濁させ、ヨウ素の小片を加えた後に
シクロプロピルブロマイド(4.8ml、56.7mm
ol)を55℃で滴下し、1時間攪拌した。この溶液4
0mlを(4R)―4―[(4S,7aS)―4―ベン
ゾイルオキシ―7a―メチルインデン―1―イル]―2
―ペンテナール(1)(4.00g、1.16mmo
l)のTHF溶液(50ml)に−20℃で滴下し、1
時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液
(225ml)を加え、酢酸エチル(250ml×2)
で抽出した。有機層は飽和食塩水(225ml)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、濾過、濃縮し、
粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲル(200
g)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(30:1→10:
1)でカラム精製することにより目的物である(4R)
―4―[(4S,7aS)―4―ベンゾイルオキシ―7
a―メチルインデン―1―イル]―1―シクロプロピル
―2―ペンテン―1―オール(2)(4.45g、1.
15mmol、99%)を得た。
【0037】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.15〜0.60(4H,m),1.05(3H,J
=6Hz),1.08(3H,s),1.10〜2.2
0(14H,m),3.35〜3.50(1H,m),
5.35〜5.45(1H,m),5.45〜5.60
(2H,m),7.40〜7.60(3H,m),8.
00〜8.10(2H,m) [参考例2]
【0038】
【化10】
【0039】(4R)―4―[(4S,7aS)―4―
ベンゾイルオキシ―7a―メチルインデン―1―イル]
―1―シクロプロピル―2―ペンテン―1―オール
(2)(4.45g、1.15mmol)、イミダゾー
ル(4.46g、69mmol)、t―ブチルジメチル
シリルクロライド(4.37g、29mmol)、DM
F(50ml)を混合し、50℃で1時間攪拌した。放
冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(250ml)を
加え、酢酸エチル(250ml×2)で抽出した。有機
層は飽和食塩水(250ml×2)で洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥後、濾過、濃縮し、粗生成物を得
た。この粗生成物をシリカゲル(200g)を用い、ヘ
キサン:酢酸エチル(40:1)でカラム精製すること
により目的物である(4R)―4―[(4S,7aS)
―4―ベンゾイルオキシ―7a―メチルインデン―1―
イル]―1―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1
―シクロプロピル―2―ペンテン(3)(4.95g、
10.12mmol、88%)を得た。
【0040】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.01(3H,s),0.04(3H,s),0.1
5〜0.45(4H,m),0.89(9H,s),
1.04(3H,d,J=6Hz),1.08(3H,
s),1.10〜2.15(14H,m),3.55〜
3.65(1H,m),5.30〜5.50(3H,
m),7.30〜7.50(3H,m),8.00〜
8.10(2H,m) [参考例3]
【0041】
【化11】
【0042】(4R)―4―[(4S,7aS)―4―
ベンゾイルオキシ―7a―メチルインデン―1―イル]
―1―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―シク
ロプロピル―2―ペンテン(3)(3.35g、6.8
5mmol)をトルエン(130ml)に溶解し、−7
8℃で水素化ジイソブチルアルミニウムの1.0Mヘキ
サン溶液(28ml、28.0mmol)を滴下し、1
時間攪拌した。反応終了後、2N塩酸(200ml)を
加え、酢酸エチル(200ml×2)で抽出した。有機
層は、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)、飽
和食塩水(20ml)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後、濾過、濃縮し、粗生成物を得た。この
粗生成物をシリカゲル(100g)を用い、ヘキサン:
酢酸エチル(50:1→20:1)でカラム精製するこ
とにより目的物である(4R)―4―[(4S,7a
S)―4―ヒドロキシ―7a―メチルインデン―1―イ
ル]―1―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―
シクロプロピル―2―ペンテン(4)(2.30g、
5.86mmol、86%)を得た。
【0043】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.01(3H,s),0.03(3H,s),0.1
5〜0.45(4H,m),0.88(9H,s),
0.95(3H,s),1.00(3H,d,J=6H
z),1.05〜2.15(14H,m),3.55〜
3.65(1H,m),4.05〜4.10(1H,
m),5.25〜5.45(2H,m) [参考例4]
【0044】
【化12】
【0045】(4R)―4―[(4S,7aS)―4―
ヒドロキシ―7a―メチルインデン―1―イル]―1―
(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―シクロプロ
ピル―2―ペンテン(4)(2.30g、5.87mm
ol)のジクロロメタン溶液(100ml)に、氷冷
下、ピリジニウムジクロメート(6.62g、17.6
mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応終了
後3cm厚さのシリカゲルを通し、ヘキサン:酢酸エチ
ル(4:1)で洗浄し、濾液を濃縮し、粗生成物を得
た。この粗生成物をシリカゲル(30g)を用い、ヘキ
サン:酢酸エチル(40:1→30:1)でカラム精製
することにより目的物である(4R)―4―[(7a
S)―7a―メチル―4―オキソインデン―1―イル]
―1―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―シク
ロプロピル―2―ペンテン(5)(2.01g、5.1
5mmol、88%)を得た。
【0046】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.02(3H,s),0.04(3H,s),0.1
5〜0.50(4H,m),0.67(3H,s),
0.89(9H,s),1.08(3H,d,J=6H
z),1.15〜2.55(14H,m),3.55〜
3.70(1H,m),5.25〜5.50(2H,
m) [参考例5]
【0047】
【化13】
【0048】ブロモメチルトリフェニルホスホニウムブ
ロミド(12.0g、27.5mmol)をTHF(7
0ml)に懸濁させ、1M NaN(TMS)2 のTH
F溶液(27ml、27mmol)を−60℃で滴下
し、1時間攪拌した。この溶液に(4R)―4―[(7
aS)―7a―メチル―4―オキソインデン―1―イ
ル]―1―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―
シクロプロピル―2―ペンテン(5)(1.07g、
2.74mmol)のTHF溶液(5ml)を滴下し、
−30℃で30分間、0℃で30分間、室温で30分間
攪拌した。反応終了後3cm厚さのシリカゲルを通し、
ヘキサン:酢酸エチル(9:1)で洗浄し、濾液を濃縮
することにより粗生成物を得た。この粗生成物をシリカ
ゲル(100g)を用い、ヘキサン:エーテル(40:
1→15:1)で高極性成分を除いたのち、全量THF
(5ml)に溶解し、1Mテトラブチルアンモニウムフ
ルオライドのTHF溶液(5ml)を加え、60℃で
1.5時間攪拌した。放冷後、水(50ml)を加え、
酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層は飽和食塩
水(50ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥後、濾過、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物を
シリカゲル(40g)を用い、ヘキサン:酢酸エチル
(30:1→5:1)で精製することにより目的物であ
る(4R)―4―[(7aS),(4E)―4―ブロモ
メチレン―7a―メチルインデン―1―イル]―1―シ
クロプロピル―2―ペンテン―1―オール(6)(24
1mg、0.68mmol、25%)を得た。
【0049】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.15〜0.55(4H,m),0.58(3H,
s),1.03(3H,d,J=6Hz),1.15〜
2.15(14H,m),2.75〜2.95(1H,
m),3.55〜3.70(1H,m),5.35〜
5.60(2H,m),5.60〜5.65(1H,
m) [実施例1]
【0050】
【化14】
【0051】トリフェニルホスフィン(143mg、
0.55mmol)、トリス(ジベンジリデンアセト
ン)ジパラジウムCHCl3 付加物(54mg、0.0
5mmol)をトルエン―トリエチルアミン(1:1.
6ml)に懸濁させ、室温で30分間攪拌した。(4
R)―4―[(7aS),(4E)―4―ブロモメチレ
ン―7a―メチルインデン―1―イル]―1―シクロプ
ロピル―2―ペンテン―1―オール(6)(178m
g、0.50mmol)と3(S),5(R)―ビス
(t―ブチルジメチルシリルオキシ)―1―オクテン―
7―イン(7)(297mg、0.81mmol)のト
ルエン―トリエチルアミン溶液(1:1.2ml)を加
え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後2cm厚さ
のシリカゲルを通し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮
し、粗生成物を得た。シリカゲル(100g)を用い、
ヘキサン:酢酸エチル(50:1→40:1)で精製す
ることにより目的物である(1S,1′E,3R,5
Z,7E,20R)―(9,10)―セコ―20―
[3′―シクロプロピル―3′―(t―ブチルジメチル
シリルオキシ)プロパ―1′―エニル]―1,3―ビス
(t―ブチルジメチルシリルオキシ)プレグナ―5,
7,10(19)―トリエン(8)(174mg、0.
26mmol、55%)を得た。
【0052】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.04(6H,s),0.15〜0.55(4H,
m),0.53(3H,s),0.87(9H,s),
1.05(3H,d,J=6Hz),1.15〜2.8
5(18H,m),3.35〜3.50(1H,m),
4.15〜4.25(1H,m),4.30〜4.40
(1H,m),4.85〜4.90(1H,m),5.
15〜5.20(2H,m),5.40〜5.55(1
H,m),6.02(1H,d,J=12Hz),6.
24(1H,d,J=12Hz) [実施例2]
【0053】
【化15】
【0054】(1S,1′E,3R,5Z,7E,20
R)―(9,10)―セコ―20―[3′―シクロプロ
ピル―3′―(t―ブチルジメチルシリルオキシ)プロ
パ―1′―エニル]―1,3―ビス(t―ブチルジメチ
ルシリルオキシ)プレグナ―5,7,10(19)―ト
リエン(8)(89mg、0.139mmol)をTH
F(2.5ml)に溶解し、1Mテトラブチルアンモニ
ウムフルオライドのTHF溶液(1.5ml)を加え、
60℃で1時間攪拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(10ml)を加え、酢酸エチル(20×2
ml)で抽出した。有機層は飽和食塩水(20ml)で
洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、濾過、濃縮
し、粗生成物を得た。シリカゲル(45g)を用い、ヘ
キサン:酢酸エチル(2:1→1:20)でカラム精製
することにより目的物である(1S,1′E,3R,5
Z,7E,20R)―(9,10)―セコ―20―
(3′―シクロプロピル―3′―ヒドロキシプロパ―
1′―エニル)―1,3―ジヒドロキシプレグナ―5,
7,10(19)―トリエン(9)(48mg、0.1
14mmol、84%)を得た。
【0055】1H NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.15〜0.55(4H,m),0.57(3H,
s),1.05(3H,d,J=6Hz),1.15〜
2.90(18H,m),3.35〜3.50(1H,
m),4.15〜4.30(1H,m),4.35〜
4.50(1H,m),4.95〜5.00(1H,
m),5.30〜5.35(2H,m),5.40〜
5.55(1H,m),6.02(1H,d,J=12
Hz),6.38(1H,d,J=12Hz)
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、入手容易な原料よ
り出発できる本発明の製造法により、医薬品としての有
用性を有する1α,24―ジヒドロキシ―22(E)―
デヒドロビタミンD3 およびその誘導体の効率的な合成
が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [式中、R1 は水素原子、トリ(低級アルキル)シリル
    基、アリールジ(低級アルキル)シリル基、ジアリール
    低級アルキルシリル基、またはトリアリールシリル基を
    表わし、Xはヨウ素原子または臭素原子を表わし、Aお
    よびBはいずれも水素原子であるか、または一緒になっ
    て炭素―炭素単結合を表わす。]で表わされる化合物
    と、下記式(II) 【化2】 [式中、R2 、R3 は同一もしくは異なって、トリ(低
    級アルキル)シリル基、アリールジ(低級アルキル)シ
    リル基、ジアリール低級アルキルシリル基、またはトリ
    アリールシリル基を表わす。]で表わされる化合物とを
    パラジウム触媒の存在下に反応せしめることを特徴とす
    る下記式(III ) 【化3】 [式中、R1 、R2 、R3 、A、およびBの定義は、上
    記式(I)または(II)におけるそれぞれの定義と同じ
    である。]で表わされるビタミンD3 誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 上記式(I)において、R1 が水素原子
    であり、AおよびBが一緒になって炭素―炭素単結合を
    表わし、Xが臭素原子であり、かつ上記式(II)におい
    て、R2 およびR3 がt―ブチルジメチルシリル基であ
    る、請求項1に記載のビタミンD3 誘導体の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005095336A3 (en) * 2004-04-02 2005-11-10 Leo Pharma As Novel method for the preparation of intermediates useful for the synthesis of vitamin d analogues
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