JP2926008B2 - 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法 - Google Patents

19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2926008B2
JP2926008B2 JP8231316A JP23131696A JP2926008B2 JP 2926008 B2 JP2926008 B2 JP 2926008B2 JP 8231316 A JP8231316 A JP 8231316A JP 23131696 A JP23131696 A JP 23131696A JP 2926008 B2 JP2926008 B2 JP 2926008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
hydroxy
solution
compound
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8231316A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09118641A (ja
Inventor
エフ. デルーカ ヘクター
ケー. シユノーズ ハインリツヒ
エル. ペールマン カトウ
イー. スウエンソン ロルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UISUKONSHIN ARAMUNI RISAACHI FUAUNDEESHON
Original Assignee
UISUKONSHIN ARAMUNI RISAACHI FUAUNDEESHON
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UISUKONSHIN ARAMUNI RISAACHI FUAUNDEESHON filed Critical UISUKONSHIN ARAMUNI RISAACHI FUAUNDEESHON
Publication of JPH09118641A publication Critical patent/JPH09118641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2926008B2 publication Critical patent/JP2926008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C401/00Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic System
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/53Organo-phosphine oxides; Organo-phosphine thioxides
    • C07F9/532Cycloaliphatic phosphine oxides or thioxides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は19−ノル−ビタミ
ンD化合物の中間体及びその中間体の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ホルモ
ン、1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、動物内
のカルシウムホメオスタシス(homeostasi
s)の調節剤として高い効果をもつものであることが知
られており、最近では、細胞分化におけるその活性が、
確認されている。[V.Ostrem,Y.Tanak
a,J.Prahl,H.F.DeLuca及びN.I
kekawaの論文Proc.Natl.Acad.S
ci.USA,(1987),84,2610]多くの
構造類似体が合成され、これらのうちのいくつかは、細
胞分化とカルシウム調節において興味ある活性の違い
(separation)を示すことが認められてい
る。この活性の違いは、幾つかの癌や骨粗鬆症の治療に
有用であり得る[H.Sai,S.Takatsut
o,N.Ikekawa,I.Tanaka及びH.
F.DeLuca,Chem.Pharm.Bul
l.,(1986),34,4508]。近年、新規な
19−ノル−ビタミンD化合物と呼ばれるビタミンD類
似体が発見され、その特徴は、下記の一般的構造
【0003】
【化4】
【0004】に示されるように、ビタミンD系に特有の
A−外サイクリックメチレン環基(炭素19)が、2個
の水素原子に置換されることにある。上記構造のR基
は、あらゆる天然ビタミンD化合物または、その合成類
似体に表われるように、ステロイド側鎖を示す。19−
ノル−ビタミンD化合物の具体的な例は、後述のスキー
ムIV中構造(20)に示されている。そのような、1
9−ノル−類似体[例えば、化合物(20)]の生物学
的試験により、極めて低いカルシウム流動化活性(mo
bilizing activity)を伴って、悪性
細胞の分化を誘導することによって高い効果を特徴とす
る活性の特徴が明らかにされた。したがってかかる化合
物は、悪性腫瘍の治療のための、治療薬としての用途が
期待される。
【0005】19−ノル−ビタミンD化合物の合成方法
は、PerlmanらによりTetrahedron
Letters 13,1823(1990)で報告さ
れた。しかし、この方法は現存するビタミンD化合物中
のC−19−メチレン基の除去を必要とし、19−ノル
−類似体のさらに規模の大きい合成には、あまり適して
いない。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
【0007】()下記の構造で表わされる化合物
【0008】
【化5】
【0009】[式中X及びXは、同一であってもよ
いし又は異なっていてもよく、水素又はアシル基 ア
ルキルシリル基 アリールシリル基及びアルコキシアル
キル基からなる群から選ばれるヒドロキシ保護基を表わ
し、Xは、水素、ヒドロキシ基又はアシル基、アル
キルシリル基、アリールシリル基及びアルコキシアルキ
ル基からなる群から選ばれる基で保護されたヒドロキシ
基を表わし、Aは−COOアルキル及び−CHOHか
らなる群から選択され、Bはヒドロキシ基を表わし、ま
たは、A及びBは一緒になってオキソ基を表わす(ただ
し、(a)X 及びX がどちらもアセチル基であっ
て、かつ、X がアセトキシ基である場合、A及びBが
一緒になってオキソ基となることはなく、 (b)X 及びX がどちらもベンジル基であって、か
つ、X がベンジロキ シ基である場合、A及びBが一緒
になってオキソ基となることはなく、 (c)X 及びX がどちらも水素であって、かつ、X
がヒドロキシ基である場合、Aはメトキシカルボニル
基となることはなく、 (d)X 及びX がどちらもアセチル基であり、X
がアセトキシ基であり、かつ、Bがヒドロキシ基である
場合、Aはメトキシカルボニル基となることはな
い)、及び)式
【0010】
【化6】
【0011】[式中、Aが−COOアルキルであり、B
がヒドロキシ基であるか、又はA及びBが一緒になって
オキソ基もしくは=CHCOOアルキル基を表わす]を
有する化合物の製造方法であって、水素ラジカル源及び
ラジカル開始剤の存在下、下記式
【0012】
【化7】
【0013】[式中、Xは−C(S)−OAr、−C
(S)−Oアルキル、−C(S)−イミダゾリル、−C
(S)−S−アルキル又は−C(S)−S−Arを表わ
す]を有する化合物の4−ヒドロキシ基の除去を含んで
なる方法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明によれば、19−ノル−ビ
タミンD化合物の新規な合成方法に有用な中間体(環A
シントン)の前駆体、及びその前駆体の製造方法が提供
される。この新しい方法の特徴的要素は下記の構造Iに
よって表わされるA環単位と下記の構造IIのウインダ
ウス−グルンドマン(Windaus−Grundma
nn)型の2環式ケトンとの縮合により、構造IIIの
所望する19−ノル−ビタミンD化合物を得ることにあ
る。
【0015】
【化8】
【0016】したがって、上記に示されたプロセスが、
その集中的な方法としての新規な合成コンセプトの新規
な適用を示しており、それは、ビタミンD化合物の合成
に、効果的に適用されている。[例えば、Lythgo
eら、J.Chem.Soc.Perkin Tran
s.I 590(1978);2386(1976);
Lythgoe,Chem.Soc.Rev.,44
9(1983);H.T.Toh及びW.H.Okam
ura,J.Org.Chem.48,1414(19
83);E.G.Baggioliniら、J.Or
g.Chem.51,3098(1986);Sard
inaら、J.Org.Chem.51,1264(1
986);J.Org.Chem.51,1269(1
986)]
【0017】本発明の重要な点は、一般構造IのA環単
位の(−)キナ酸からの調製である。上記の構造Iにお
いて、X及びXは、同一であってもよいし又は異な
っていてもよく、ヒドロキシ保護基を表わし、Yは、強
塩基で処理した時、隣接した炭素中心の水素を十分に酸
性化して、反応性カルボアニオンを作る群を表わす。そ
のようなY群の例は、−P(O)Ph,−P(O)
(Oアルキル),−SOAr、又は−Si(アルキ
ル)である。上記のI型の化合物は新規である。それ
らの合成、及びそれらの合成に用いられる他の新規な中
間体は以下に開示される。
【0018】上記の構造IIの2環式ケトン又は、構造
IIIの19−ノル−ビタミンD化合物において、置換
基Rは、いかなる所望する基を表わしてもよく、鋭敏で
あるかまたは、縮合反応を妨げるRのいかなる機能も当
業者に周知のように、適切に保護されなければいけない
ことはいうまでもない。さらに詳しくは、Rは例えば、
水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、重水素化ア
ルキル基、フルオロアルキル基、または式
【0019】
【化9】 の側鎖で、式中R,R,Rは独立して水素、ヒド
ロキシ基、保護されたヒドロキシ基、またはアルキル基
を表わし、22位と23位の炭素間の結合は、単結合、
二重結合又は三重結合でもよく、Qは式
【0020】
【化10】
【0021】で表わされる基で、式中、RとRは独
立して、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒ
ドロキシ基、保護されたヒドロキシ基及び、フルオロ基
より選ばれるか又は、R及びRは一緒になって、オ
キソ基又はアルキリデン基を表わし、n及びmは独立し
て、0、1、2、3、4、又は5の値をとる整数で、式
中R及びRは、独立して重水素化アルキル基、フル
オロアルキル基及びQ−H基を表わすか又はR及びR
は一緒になって、nまたはmの少くとも1つが1また
はそれ以上という条件で、Q基を表わし、かつ側鎖にあ
る20,22又は23位のどの炭素も、O、S、又はN
原子により置換されてもよい。
【0022】発明の開示及び特許請求の範囲で用いられ
ている“ヒドロキシ保護基”とは、続いて起こる反応
中、ヒドロキシ官能基の保護に通常用いられるいかなる
基も意味し、それらには、例えば、トリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基
などのアルキルシリル基及び類似のアルキルもしくは
リールシリルラジカル又は、アシル基又は、メトキシメ
チル基、エトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、テトラヒドロフラニル基もしくはテトラヒドロピラ
ニル基のようなアルコキシアルキル基が含まれる。“保
護されたヒドロキシ基”とは、上記のヒドロキシ保護基
の1種によって誘導されたヒドロキシ官能基である。
“アルキル基”はメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基等
のような、炭素数1から10のすべての異性体を含む直
鎖または分岐鎖の炭化水素基を表わし、また、“ヒドロ
キシアルキル基”“フルオロアルキル基”及び“重水素
化アルキル基”とは、1つまたはそれ以上のヒドロキシ
基、フルオロ基または重水素基でそれぞれ置換されたア
ルキル基を表わす。“アシル基”は、炭素数が1から6
のすべての異性体を含む、アルカノイル基、又はベンゾ
イル基のようなアロイル基、又はハロ−、ニトロ−又は
アルキル−置換されたベンゾイル基、又はメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキシカル
ボニル基等のようなアルキル−O−CO−型のアルコキ
シカルボニル基である。“アリール基”とはフェニル
基、又はアルキル−、ニトロ−又はハロ−置換のフェニ
ル基を表わす。“アルコキシ基”とは、アルキル−O−
基である。同族化された(homologated)側
鎖を特徴とする一般構造IIのケトンは新規な化合物で
ある。
【0023】種々の側鎖基Rを持つ構造IIのケトン
は、例えば、Baggioliniら、J.Org.C
hem.51,3098(1951);Baggiol
iniら、米国特許4,804,502;Sardin
aら、J.Org.Chem.51,1264(198
6);Kocienskiら、J.Chem.Soc.
Perkin Trans.1,834(1978);
Toh及びOkamura,J.Org.Chem.
,1414(1983);Mascovenasら、
J.Org.Chem.,51,1269(1986)
に書かれているように、既知の方法で、合成することが
できる。同族化された(homologated)側鎖
を特徴とする一般構造IIのケトンは、新規な化合物で
ある。構造の環Aシントン(synthon)の合成の
ために(−)キナ酸を出発原料とすることを基礎とし
て、新規な合成経路が開発された。商業的に入手でき、
立体化学上正確に所望する部位にヒドロキシ基を持つこ
の物質は、ビタミンD化学において有用なシントンであ
る[Desmaele及びTanier,Tetrah
edron Letters,26,4941(198
5)]。一般的な形での全体の経路は、下記の反応スキ
ームにより、要約される。
【0024】
【化11】
【0025】このスキームに示されたように、キナ酸か
ら、所望のA環単位Iへの変換は、2つの主要な合成変
換、すなわち、キナ酸の炭素4にある中心ヒドロキシ基
の除去及び炭素1にあるカルボキシ及びヒドロキシ置換
基が所望のY−機能を持った不飽和の炭素2つよりなる
側鎖により置き変れることよりなる。この全体の経過
は、重要な合成操作が達成される順序が主に異なってい
る数種の概念的に関連したバリエーションを持って達成
しうることが明らかとなった。
【0026】上記構造(IV,V,VI)において、X
及びXは同一であってもよいし又は異なっていても
よくヒドロキシ保護基を表わし、Aは−COOアルキル
基または−CHOH基を表わし、Bはヒドロキシ基で
あり、A及びBは一緒になってオキソ基(=O)または
=CHCOOアルキルを表わしてもよい。
【0027】全体の合成過程の最初の段階は、酸触媒下
における、適切なアルキルアルコール(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノールまたはより高級アルコー
ル)処理によるキナ酸のエステル化に続いて、当業者に
既知の条件下でのヒドロキシ保護により化合物IVを得
ることよりなり、ここでAは−COOアルキル基、Bは
ヒドロキシ基、X及びXはヒドロキシ−保護基であ
る。X及びXの特異的な性質は決定的ではないが、
むろん、選択された保護基は、続いて起こる化学変換と
両立できかつ、所望する時に、除去可能であることはい
うまでもない。例えば、適切なものとしては、アルキル
シリル−又はアルキルアリールシリル基又はアルコキシ
アルキル基である。上記の保護されたヒドロキシアルキ
ルエステルの適切なさらなる変換例えば、エステルの水
素化物還元(それにより、Aが−CHOHで、Bが−
OHである化合物IVが作られる)に続き、過ヨウ素酸
塩またはテトラアセテート鉛のような既知のビシナルの
ジオール開裂試薬(vicinal diol cle
avage reagents)を用いて得られたビシ
ナルのジオールの開裂によって、対応のシクロヘキサノ
ン誘導体、すなわち、A及びBが一緒になってオキソ官
能基を表わし、X及びXが、ヒドロキシ保護基であ
る化合物IV、を得る。このケトンは残留する炭素4に
おける中心ヒドロキシ基の一時的な保護の後(例えば、
アシル、アルキルシリルまたはアルコキシアルキル保
護)次々にアルキル化され、例えば、NaH、ジイソプ
ロピルアミドリチウムのような強塩基、又はアルキル又
はアリールリチウム塩基の存在下にアルキル(トリメチ
ルシリル)アセテートによる処理を行い、一時的な炭素
4に結合した−OH基の保護基の除去後、一般構造IV
で表わされるアルキルシクロヘキシリデンエステルを得
る。ここで、A及びBは、一緒になって=CHCOOア
ルキル基を表わし、X及びXは、ヒドロキシ保護基
を表わす。
【0028】上述のすべての構造の修飾変更において、
中間体IVは、フリーラジカル脱酸素操作[Barto
n and McCambie J.Chem.So
c.Perkin Trans.1,1574(197
5);Robinsら,J.Am.Chem.Soc.
103,933(1981);105,4059(19
83);Barton 及び Motherwell,
Pure & Appl.Chem.,53,15(1
981)]によって炭素4−ヒドロキシ基の還元的除去
に用いることができる。この合成過程は、化合物IVの
フリーの炭素4−ヒドロキシ基の適切な誘導体、例えば
上記の反応スキーム中の一般構造Vで表わされるよう
な、チオノ−エステル又はキサントゲン酸塩誘導体への
変換を伴う。ここで、Xは−C(S)−イミダゾリル
又は−C(S)−Oアルキル又は−C(S)−Oアリー
ル又は−C(S)−Sアルキルのような基を表わし、
A,B,X及びXは前記で定義した通りである。V
型の中間体は、ラジカル開始剤の存在下で、水素ラジカ
ル源で処理されると、その後、還元的脱酸素を通して、
一般構造VIの化合物が供給される。ここで、A,B,
及びXは、前述で定義した置換基を表わす。この
ような脱酸素反応に対して、水素ラジカル源の適切なも
のは、水素化トリアルキル錫(例えば水素化トリブチル
錫)又は、トリス(トリアルキルシリル)シラン(例え
ば、(MeSi)SiH)[Schummer及び
Hofle,Syn,Lett.106(1990);
Ballestriら、J.Org.Chem.56
678(1991)]、また、適切なラジカル開始剤
は、アザイソブチロニトリル(AIBN)によってか又
は、照射によって、供給される。置換基A,B,X
びXは、上述の2段階脱酸素過程において、不変のま
まである。したがって、Aが−COOアルキルでBが−
OHの化合物IVから、Aが−COOアルキルで、Bが
−OHの化合物VIが得られ、同様にして、A及びBが
一緒になって=Oまたは=CHCOOアルキルである化
合物IVから、A及びBが一緒になって=Oまたは=C
HCOOアルキルである化合物VIがそれぞれ得られ
る。
【0029】構造IVの化合物の場合、構造IVの化合
物のA及びB置換基の変換を、構造式IVの化合物に関
連して説明されたプロセスと全く類似のプロセスによっ
て実現させることは、可能である。すなわち、AがCO
Oアルキル基でBがヒドロキシ基である化合物VIか
ら、化合物IVの場合で上述のように、エステル還元及
びビシナルディオール開裂によってA及びBが一緒に
ってオキソ基を表わす、シクロヘキサノン類似体のよう
な化合物VIが得られ、後者から、上述のようにアルキ
ル化によって、シクロヘキシリデン変態、すなわち、A
及びBが一緒になって=CHCOOアルキルであるVI
が得られる。
【0030】一般構造Iで表わされる環Aシントンの合
成に向けて、ひき続いて起こる反応段階のためには、A
及びBが一緒になって=CHCOOアルキルであり、X
及びXがヒドロキシ保護基を表わすシクロヘキシリ
デンエステルVIが、所望の中間体である。これらのひ
き続いて起こる段階には、第1に、(例えば、LiAl
または、水素化ジイソブチルアルミニウム、DIB
AL−Hを用いて)エステルを下記に示された構造VI
Iで表わされる対応する1級アルコールに還元すること
よりなる。ここで、X及びXは、ヒドロキシ保護基
であり、Yはヒドロキシ基である。このアルコール
は、通常のトシル化又はメシル化条件下で構造VIIの
対応するトシル塩又はメシル塩に変換されるだろう。こ
こで、Yは−O−SOPhMe、又は−OSO
eを表わす。その代わりとして、このアルコールは、ハ
ロゲンにより置換され、構造VIIで表わされる対応す
るハロゲン化物にすることもできる。ここで、Yは、
ハロゲン原子、すなわち、I,Br、又はClである。
構造VIIのメシル塩、トシル塩またはハロゲン化物か
ら、構造Iで表わされる所望のシントンが、種々の一般
に知られた変換反応によって得られる。したがってハロ
ゲン化物、トシル塩、又はメシル塩は、金属のジフェニ
ルリン化物による処理及び、それに続く、過酸化物酸化
により、所望の構造Iで表わされるホスフィンオキシド
誘導体を得る。ここで、Y=−P(O)Phである。
同様にして、ハロゲン化物は、アルブゾフ(Arbuz
ov)反応条件下で、トリエチルホスファイトによる処
理で、対応のホスホン酸塩誘導体Iが得られる。ここ
で、Y=−P(O)(OEt)である。トシル塩また
はメシル塩からは、アリールスルフィン酸のナトリウム
塩による置換により、化合物Iのアリールスルフォン誘
導体が得られる。ここでY=−SOArである。同様
にして、ハロゲン化物VIIをトリクロロシランと反応
させ、その後アルキルハロゲン化物でアルキル化するこ
とにより化合物Iのアルキルシラン誘導体が得られる。
ここでY=−Si(アルキル)である。
【0031】この縮合反応は、有機溶媒に溶解された、
一般構造IのA環単位をIのアニオンを発生させるため
に、強塩基(例えば、アルカリ金属水素化物、アルキル
又はアリールリチウム、又はアルキルアミドリチウム試
薬)で処理し、そして、このアニオンを19−ノル−ビ
タミン類似体IIIとの縮合を完了するために、ケトン
IIと直接または既知の手順によって、IIIに変換可
能な中間体(例えば、縮合の場合は、Y=SOArで
ある化合物I)を介して、反応させることにより、有利
に行なわれる。いかなるヒドロキシ保護基も、(すなわ
ち、保護基X及びXかつ/または側鎖に存在するで
あろうヒドロキシ保護基)当業者により既知の適切な加
水分解または還元操作により、除去することができ、X
及びXが水素である構造IIIで表わされるフリー
のヒドロキシービタミン類似体が得られる。
【0032】 (発明の典型的な実施態様) 上述のA環単位の調製のより具体的実施態様は、スキー
ムI,II及びIIIで概説されており、一方、スキー
ムIVにより、目的の19−ノル−ビタミンD化合物が
得られる縮合反応の具体的実施態様が示されている。以
下の記述と、それに続く実施例において、アラビア数字
(例えば(1),(2),(3)等)は、具体的な合成
産物を指し、スキームの中で、そのように番号を付され
た構造を表している。スキームIに示されたように、A
環単位の合成用出発物質はこのスキームIにおいて、化
合物(1)と示された商業的に入手可能な(1R,3
R,4R,5R)(−)キナ酸で、所望の19−ノル−
ビタミンD化合物において、立体化学上正確な1位及び
3位のヒドロキシ基をすでに含んでいる。触媒量の酸
(例えば、p−トルエンスルホン酸)存在下で、メタノ
ールによるエステル化を行い、次に、tert−塩化ブ
チルジメチルシリル及びトリエチルアミンにより、ジメ
チルホルムアミド中で処理することにより、保護された
メチルエステル(2)が得られる。高級アルカノール
(例えばエタノール、プロパノール等)による類似条件
下でのエステル化により、対応する高級エステルが得ら
れ、同様に、他のヒドロキシ−保護基(例えば、他のア
ルキル又はアリールシリル基、又はアルコキシアルキル
基)が、既知の方法によりこの段階で、導き出されるこ
とは、注意すべきことである。このような(2)で示さ
れる代替エステル又はヒドロキシ基が保護された誘導体
も同様にスキームI,II又はIIIにのっとった後続
の変換において用いることができる。水素化ジイソブチ
ルアルミニウムによるエステルの還元によりトリオール
(3)が得られ、続いて起こる過ヨウ素酸ナトリウムに
よる酸化で、シクロヘキサノン誘導体(4)が得られ
た。4位のヒドロキシ基は、アルキルシリル基によって
保護され、(5)を得た。これらケトン中間体(化合物
(4)及び(5))の対称性により、炭素4にある酸素
置換基は、α−又はβ−のどちらかの立体化学的配向性
を持っていると言える。したがって、常法に従い、化合
物(4)及び(5)の炭素4にある酸素置換基との結合
は波線(〜〜)で示されている。従って後続の中間体
(化合物(6),(7)及び(8))の3つは、一対の
合成物として得られ、炭素4にある酸素置換基を1つは
α−配向に、他の1つは、β−配向に持っている。この
事実もまた、スキームIの構造式(6),(7)及び
(8)において、4位の酸素置換への波線結合により示
されている。無水テトラヒドロフラン中、塩基存在下で
のエチル(トリメチルシリル)アセテートとのペターソ
ン反応(Peterson reaction)によ
り、不飽和エステル(6)が得られる。他のアルキル
(トリメチルシリル)アセテートエステル(例えば、ア
ルキル=メチル、プロピル、ブチルなど)は、アルキル
エステル類似体を(6)(例えば、対応するメチル、プ
ロピル、ブチルエステルなど)にするこの反応で用いる
ことができる。4−トリメチルシリルオキシ基を希釈酢
酸のテトラヒドロフラン溶液で部分的に脱保護すること
により(7)が得られる。この4−ヒドロキシ基の脱酸
素化は、フリーラジカル分裂操作(free radi
cal fragmentation procedu
re)により、達成することができる。[D.H.R.
Barton及びS.W.McCombie,J.Ch
em.Soc.Perkin Trans,1,157
4(1975);D.H.R.Barton and
W.B.Motherwell,Pure & App
l.Chem.,53,15(1981)]。したがっ
て、エステル(7)を対応するチオイミダゾライド
(8)に変換することは、有機溶媒に溶かした1,1−
チオカルボニル−ジイミダゾールで処理することで得ら
れ、次いで、水素化トリブチル錫で、ラジカル開始剤の
存在下で、ラジカル脱酸素化することにより保護された
シクロヘキシリデンエステル(9)が得られる。後者
は、水素化ジイソブチルアルミニウムで還元して、アリ
ルアルコール(10)が得られ、これは、次にN−クロ
ロスクシンイミドと硫化ジメチルとの錯体と反応するこ
とにより塩化アリル(11)に変換することができる。
[E.J.Corey,C.U.Kim,M.Take
da,TetrahedranLetters,433
9(1972)]。そして、最後にリチウムジフェニル
フォスファイドによる処理と続いて、過酸化水素による
酸化により、所望のホスフィンオキシド(12)に変換
される。
【0033】スキームIIは、A環単位を合成する代替
の方法を説明している。この方法では、スキームIのよ
うにして得られたエステル(2)をチオイミダゾライド
(13)への変換とそれに続く水素化トリブチル錫によ
る処理でエステル(14)を得ることを含むフリーラジ
カル脱酸素化が直接行なわれている。化合物(14)を
水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBALH)によ
る還元することにより、ジオール(15)を得て、続い
て、過酸化ナトリウムによる酸化で、シクロヘキサノン
誘導体(16)が得られる。続いて、塩基存在下で、エ
チル(トリメチルシリル)アセテートによるオレフィン
化することにより、保護されたシクロヘキシリデンエス
テル(9)が得られ、これはさらに、スキームIに関連
するところで述べられたのと同じ方法で、ホスフィンオ
キシド(12)にすることができる。
【0034】スキームIIIは、A環単位の調製のさら
に別の変更態様を示している。ここで、前に述べられた
中間体(4)(スキームIを参照)は、スキームI及び
IIに関連して述べられたのと類似の条件を用いてフリ
ーラジカル脱酸素化される。すなわち、化合物(4)
は、チオイミダゾール(17)に変換され、AIBN存
在下で、水素化トリブチル錫と反応して、シクロヘキサ
ノン誘導体(16)が得られる。さらに、スキームI及
びスキームIIと同様に、この原料を処理することによ
りホスフィンオキシド(12)が得られる。上記の一般
構造Iの所望のA環シントンに加えて、この処理によ
り、別の新規な中間体が得られる。新しい化合物とは例
えば、上述の一般構造VIIで表わされる中間体又は上
述の一般構造IV,V及びVIで表わされるシクロヘキ
シリデンエステルで、ここで、A及びBは一緒になって
=CHCOOアルキルを表わし、具体的態様は、スキー
ムIの構造(6),(7),(8)及び(9)で表わさ
れている。同様にして、新しい化合物として、上記の構
造VIの4−デオキシ中間体でここで、Aは−COOア
ルキル、−CHOHで、BはOH、又はA及びBが一
緒になってオキソ基を表わす。これらの例は、スキーム
IIの構造(14),(15)及び(16)で表されて
いる。これらの中間体は、一般的には、上で述べた種々
の処理において、ヒドロキシ基が保護された形で使われ
ているが、ヒドロキシ保護基(X,X,X)は、
当業者によって既知の条件下で、除去されてもよく、そ
の結果対応するフリーのヒドロキシ中間体(化合物I,
IV,V,VI及びVIIで、X及び/又はX及び
/又はXはHを表わす)が得られるか、又は代替のヒ
ドロキシ保護基により置換されてもよい。
【0035】スキームIVは、ホスフィンオキシド(1
2)(スキームI)と、C環とD環及び、所望の19−
ノル−ビタミン化合物の側鎖を持つ適切なケトン(構造
18)との縮合反応の具体的態様を概説している。この
ホスフィンオキシド(12)は、テトラヒドロフラン
中、低温で塩基(ブチルリチウム)で処理され、対応す
るホスフィノキシアニオンを発生させ、それは、ヒドロ
キシ基が保護されたケトン(18)と反応することによ
り[Baggioliniら、J.Ong.Chem.
51,3098(1986)]所望の19−ノル−ビタ
ミンD誘導体(19)が得られる。これから、通常の条
件下で、保護基を除去して1α,25−ジヒドロキシ−
19−ノル−ビタミンD(20)の結晶が得られる。
【0036】
【実施例】次に本発明を実施例及び参考例に基づきさら
に詳細に説明する。実施例1 (a)(1R,3R,4R,5R)メチル3,5−ビス
(tert−ブチルジメチルシリロキシ)−1,4−ジ
ヒドロキシシクロヘキサン−Cカルボキシレート(2) キナ酸(1)(12.74g,66.3ミリモル)のメ
タノール溶液に、p−トルエンスルホン酸(0.5g)
を加えた。この溶液を24時間攪拌した。固形のNaH
CO(1.0g)を加え、15分後にこの溶液を濾過
し、濃縮した結果、12.61g(62.16ミリモ
ル)のメチルエステルを収率92%で得た。 tert
−ブチルジメチルシリルクロライド(6.73g,4
4.62ミリモル)を、メチル(1R,3R,4R,5
R)(−)キナ酸(3.68g,17.85ミリモル)
とトリエチルアミン(6.2ml,44.62ミリモ
ル)との44mlの無水ジメチルホルムアミド溶液に0
℃で、攪拌しながら加える。4時間後、この溶液を室温
まで暖め、攪拌をもう14時間続けた。その溶液を水中
に注ぎ、エーテルで抽出した。一緒にしたこの有機相を
塩水で抽出し、無水MgSO上で乾燥し、濾過、濃縮
した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィ
ーにより、5−10%のエチルアセテートのヘキサン混
合液溶で溶出することにより精製して、4.6g(60
%)の白色結晶(2)を得た。融点82−82.5℃
(ヘキサンから再結晶の結晶)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.5
3(bs,1H),4.36(bs,1H),4.11
(ddd,1H),3.76(s,3H),3.42
(dd,1H),2.31(bs,1H),2.18
(bd,1H),2.05(ddd,2H),1.82
(dd,1H),0.91(s,9H),0.89
(s,9H),0.15(s,3H),0.14(s,
3H),0.11(s,3H),0.09(s,3
H). MS m/e(相対強度):377(70),227
(91).
【0037】 (b)(1R,3R,4R,5R)[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)−1,4−ジヒド
ロキシ]−1−ヒドロキシメチルシクロヘキサン(3) エステル(2)(3.26g,7.5ミリモル)のエー
テル(45ml)溶液に水素化ジイソブチルアルミニウ
ム(45ml,45ミリモル,1.0Mヘキサン溶液)
を−78℃で加えた。20分後この溶液を−23℃まで
暖めて、2時間攪拌した。この溶液をエーテルで希釈し
た後、2Nの酒石酸カリウムナトリウムをゆっくりと加
えた。この溶液を室温まで暖めて、15分攪拌した。エ
ーテル層を分離して、水層をエーテルで抽出した。一緒
にしたエーテル層を食塩水で抽出し、無水MgSO
で乾燥し、濾過、濃縮した。この原料をさらにシリカゲ
ル上でカラムクロマトグラフィーを用いて、25%エチ
ルアセテート/ヘキサンで溶出することにより精製した
結果、収率83%で(3)(2.52g,6.20ミリ
モル)を得た。融点はヘキサンからの再結晶で108−
109℃。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.5
2(bs,1H),4.12(ddd,1H),3.4
0(dd,1H),(dd,2H),2.28(d,1
H),2.11(dd,1H),2.00(ddd,2
H),1.52(dd,1H),1.33(dd,1
H),0.91(s,9H),2.00(ddd,2
H),1.52(dd,1H),1.33(dd,1
H),0.91(s,3H),0.11(s,3H). MS m/e(相対強度):349(8),331(1
3),239(12),199(100).
【0038】 (c)(3R,4R,5R)[3,5−ビス(tert
−ブチルジメチルシリロキシ)−4−ジヒドロキシ]−
1−シクロヘキサノン(4) トリオール(3)(1.91g,4.7モル)のメタノ
ール(124ml)溶液に過ヨウ素酸ナトリウム飽和水
(28.5ml)を0℃で加えた。この溶液を1時間攪
拌した後、水中に注ぎ、エーテルで抽出した。一緒にし
たエーテル分画を食塩水で洗い、無水MgSO上で乾
燥し、濾過、濃縮した結果1.72g(4.59ミリモ
ル)の(4)(98%)を得た。さらに精製することは
必要ではなかった。融点はヘキサンからの再結晶で98
−100℃。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.2
8(m,2H),3.80(bs,1H),2.77
(dd,1H,J=14.3,3.4Hz),2.59
(dd,1H,J=13.1,10.7Hz),2.4
5(dd,1H,J=14.1,5.2Hz),2.2
5(bd,1H,J=15.9Hz),0.90(s,
9H),0.85(s,9H),0.08(s,34
H),0.08(s,3H),0.06(s,6H). MS m/e(相対強度):317(62),231
(16),185(76),143(100).
【0039】 (d)(3R,4R,5R)[3,5−ビス(tert
−ブチルジメチルシリロキシ)−4−トリメチルシリロ
キシ]−1−シクロヘキサノン(5) ヒドロキシケトン(4)(1.56g,4.167ミリ
モル)の塩化メチレン(38ml)溶液に、N−(トリ
メチルシリル)イミダゾール(2.52ml,26.6
7ミリモル)を加えた。この溶液を20時間攪拌した。
水(1ml)を加え、この溶液を30分攪拌した。食塩
水及び塩化メチレンを加えた。食塩水を塩化メチレンで
抽出した。一緒にした塩化メチレン分画を無水MgSO
で乾燥し、濾過、濃縮した。残留物をシリカゲル上で
カラムクロマトグラフィーを用いて、10%エチルアセ
テートのヘキサン溶液で溶離した結果、95%の回収率
で(5)(1.76g,3.95ミリモル)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:4.2
5(m,1H),4.13(m,1H),4.04
(m,1H),2.74(ddd,2H),2.38
(dd,1H),2.19(dd,1H),0.90
(s,9H),0.86(s,9H),0.16(s,
9H),0.07(bs,12H). MS m/e(相対強度):431(5),389(1
00),299(45),257(28).
【0040】 (e)(3R,4R,5R)エチル[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)−4−ヒドロキ
シ]−シクロヘキシリデンカルボキシレート(7) ジイソプロピルアミン(0.43ml,3.106ミリ
モル)の無水テトラヒドロフラン(2.10ml)溶液
にn−ブチルリチウム(1.83ml,3.106ミリ
モル)の1.5Mヘキサン溶液をアルゴン下−78℃で
攪拌しながら加えた。15分後、この溶液を0℃で15
分間暖め、−78℃に冷却して、エチル(トリメチルシ
リル)アセテート(0.57ml,3.11ミリモル)
を加えた。15分後、保護されたケト化合物(5)
(0.6934g,1.55ミリモル)の無水テトラヒ
ドロフラン(2.1+1.0ml)を加えた。この溶液
を−78℃で2時間攪拌した。水と追加のエーテルを加
えた。水をエーテルで抽出し、一緒にしたエーテル分画
を食塩水で抽出し無水MgSO上で乾燥して、濾過、
蒸発処理した。残留物(保護されたエステル(6)をテ
トラヒドロフラン(5ml)に溶かし、酢酸(5ml)
と水(1ml)を加えた。この溶液を72時間攪拌して
エーテルで希釈した。飽和重炭酸ナトリウムを、二酸化
炭素の発生がそれ以上見られなくなるまでゆっくりと加
えた。エーテルを分離し、この重炭酸塩溶液をエーテル
で抽出した。一緒にしたエーテル分画を食塩水で抽出
し、無水MgSO上で乾燥し、濾過、濃縮した。この
生成物をさらにカラムクロマトグラフィーで精製してエ
チルアセテート−ヘキサン混合物(10%から25%の
エチルアセテートのヘキサン溶液)で溶出して、86%
の収率で(2段階)(7)(0.544g,1.135
ミリモル)を得た。 MS m/e(相対強度):429(4),399
(6),387(100),341(46).
【0041】 (f)(3R,4R,5R)エチル[3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)−4−イミダゾリ
ル−チオカルボニルオキシ]−シクロヘキシリデンカル
ボキシレート(8) ヒドロキシエステル(7)(0.163g,0.37ミ
リモル)の塩化メチレン(1.64ml)溶液に、1,
1−チオカルボニルジイミダゾール(0.131g,
0.735ミリモル)を加えた。この溶液を60時間攪
拌した。シリカゲルを加えて、この溶液を濃縮した。残
留物をシリカゲルのカラムにのせ、この粗生成物を25
%エチルアセテートヘキサン溶液で溶出して、87%の
回収率(0.178g,0.32ミリモル)で(8)を
得た。
【0042】 (g)(3R,5R)エチル[3,5−ビス−(ter
t−ブチルジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリデン
カルボキシレート(9) AIBN(17mg)とチオノイミダゾール(8)
(0.59g,1.06ミリモル)の脱ガストルエン
(106ml)溶液に水素化トリブチル錫(0.72m
l,2.66ミリモル)を加えた。この溶液を攪拌しな
がら100℃で2時間加熱し、濃縮した。この残留物を
シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーを用いて、ヘ
キサン続いて3%及び25%のエチルアセテートのヘキ
サン溶液で溶出して、さらに精製した結果、0.322
g(0.75ミリモル)の(9)を回収率71%で得
た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:5.7
0(s,1H),4.13(m,4H),3.05(d
d,J=6.74,6.16Hz,1H),2.78
(dd,J=6.96,2.75Hz,1H),2.3
8(dd,J=6.51,3.25Hz,1H),2.
15(dd,J=7.74,6.48Hz,1H),
1.80(m,1H),1.70(m,1H),1.2
6(t,J=7.29Hz,3H),087(s,9
H),085(s,9H),0.04(s,12H). MS m/e(相対強度):413(14),371
(100),213(23).
【0043】 (h)(3R,5R)[3,5−ビス(tert−ブチ
ルジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリデン]エタノ
ール(10) 2mlの無水トルエンに、96mgのエステル(9)
(0.22ミリモル)溶かした溶液を−78℃でアルゴ
ン下0.62ml(0.92ミリモル)の1.5M水素
化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液で処理し
た。この後、−78℃で1時間攪拌を続けた。この反応
混合物を2Nの酒石酸カリウムナトリウムを加えること
により冷却し、有機相を分離し、水相はエチルアセテー
トで抽出した。一緒にした有機相を水及び食塩水で洗
い、無水MgSO上で乾燥して、濾過、蒸発処理し
た。残留物をヘキサン続いてヘキサン−エチルアセテー
ト(10:1)を溶離剤とするシリカゲルカラムを用い
て高速濾過することにより、58mg(68%)の白色
固体のアルコール(10)を得た。 H NMR(500MHz)δ:0.06(br
s,12H),0.87(s,18H),1.80
(m,1H),2.05(dd,1H),2.18(b
r dd,J=13,11Hz,1H),2.34
(m,1H),4.02(m,2H),4.13(m,
2H),5.60(br t,J=7.08Hz,1
H). MS m/e(相対強度):237(85),211
(83),171(100).
【0044】 (i)(3R,5R)[3,5−ビス(tert−ブチ
ルジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリデン]−1−
クロロエタン(11) 2mlの無水ジクロロメタンに50mg(0.37ミリ
モル)のN−クロロスクシンイミドを溶かした溶液を0
℃でアルゴン下、30μl(0.41ミリモル)の硫化
ジメチルで処理する。白色の沈殿物が形成された。この
混合物をさらに0℃で15分攪拌した後、−25℃まで
冷却して、50mg(0.13ミリモル)のアルコール
(10)を0.5mlの無水ジクロロメタンに溶かした
溶液で処理する。この混合物をアルゴン下、−20℃で
30分攪拌した。この反応混合物を氷の上に注ぎ、酢酸
エチルで抽出する。有機相を食塩水で洗って、無水Mg
SO上で乾燥して、濾過、蒸発した。残留物をシリカ
ゲルカラムを用いて酢酸エチルの5%ヘキサン溶液で溶
出する高速濾過による精製で、52mg(クアント(q
uant))の塩化化合物(11)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
6(s,12H),0.89(s,18H),1.73
(br,dd,1H),2.22(m,1H),2.3
0(m,1H),2.32(m,1H),4.04(d
d,J=7.3,10.8Hz,2H),4.11(d
d,J=2.87,10.46Hz,2H),5.51
(brt,1H). MS m/e(相対強度):237(93),215
(52),189(79),105(100).
【0045】 (j)(3R,5R)−「ビス(tert−ブチルジメ
チルシリロキシ)−シクロヘキシリデン]エチル−ジフ
ェニルフォスフィンオキサイド(12) 30μlの無水テトラハイドロフラン中の10μl(6
0マイクロモル)のジフェニルホスフィンに40μl
(60マイクロモル)のn−ブチルリチウム(ヘキサン
1.5M溶液)を0℃でアルゴン下、攪拌しながら加え
る。このオレンジ色の溶液を0℃で20mg(50マイ
クロモル)の塩化アリル(11)と200μlの無水テ
トラハイドロフランとで処理する。こうして得られた黄
色の溶液をさらに40分間0℃で攪拌した後、水を加え
て急冷する。溶媒を減圧下で留発させ、残留物をクロロ
ホルムに溶かした。このクロロホルム層を5%過酸化水
素で2回シェイクする。このクロロホルム層を分離し
て、亜硫酸ナトリウム水、水及び食塩水で洗浄し、無水
MgSO上で乾燥し、濾過及び蒸発処理する。この残
留物を20%の2−プロパノールヘキサン溶液に溶か
し、シリカセプパック(Silica SepPak)
に通した後、HPLC(Zorbax−Sil 9.4
×25cmカラム,20%2−プロパノールヘキサン溶
液)で精製した結果、5.5mg(22%)のホスフィ
ンオキシド(12)が得られた。UV(EtOH)λ
max:258,265,272nm. H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
1(ms,12H),0.85(m s,18H),
1.65(m,2H),1.91(m,1H),2.0
0(m,1H),2.22(br d,J=3.2H
z,1H),3.05(dt,J=8.5,14.9H
z,1H),3.14(dt,J=8.5,14.9H
z,1H),3.98(br s,1H),5.28
(q,1H),7.46(m,Ar−5H),7.73
(m,Ar−5H). MS m/e(相対強度):570(M,1),51
3(100),381(46),306(20),20
2(55),75(20).
【0046】実施例2 (a)(1R,3R,4R,5R)メチル「3,5−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ハ
イドロキシ−4−イミダゾオリルチオカルボニルオキシ
−シクロヘキサノンカルボキシレート(13) 1.3位が保護された、メチルキナ酸(2)(1.1
g,2.5ミリモル)の塩化メチレン(10ml)溶液
に、1,1′−チオカルボニルジイミダゾール(0.7
g,4.0ミリモル)を加えた。この溶液を室温で70
時間攪拌する。その溶液を濃縮して、シリカゲル上でカ
ラムクロマトグラフィーによる精製でヘキサンエチルア
セテート混合物で溶離した物質が(13)(1.2g,
90%)である。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
2(s,3H),0.07(s,3H),0.09
(s,3H),0.14(s,3H),0.77(s,
9H),0.91(s,9H),2.03(m,2
H),2.28(m,2H),3.80(s,3H),
4.43(br,s,1H),4.58(m,1H),
4.66(br,s,1H),5.52(dd,1H,
J=2.71,9.05Hz),7.06(d,1H,
J=1.49Hz),7.64(d,1H,J=2.7
6Hz),8.38(s,1H).
【0047】 (b)(1R.3R,5R)メチル「3,5−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリロキシ)−1−ヒドロキシ
−シクロヘキサンカルボキシレート(14) AIBN(17mg)と脱ガストルエン(106ml)
にとかした、チオノイミダゾール(13)の溶液に、水
素化トリブチル錫(0.72ml,2.66ミリモル)
を加えた。この溶液を攪拌しながら100℃で2時間加
熱した後、濃縮した。この残留物をさらにシリカゲル上
のカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン、続いて
3%及び25%のヘキサンに溶かしたエチルアセテート
で溶出して(14)を得た(0.322g,71%)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
9(s,3H),0.11(s,3H),0.14
(s,3H),0.15(s,3H),0.89(s,
9H),0.91(s,9H),1.46(m,2
H),1.56(m,1H),1.82(dd,1
H),2.42(d,J=12.21Hz),2.51
(d,J=13.39Hz),3.69(s,3H),
4.17(br,s,1H),4.25(m,1H).
【0048】 (c)(1R.3R.5R)−「3,5−ビス(ter
t−ブチルジメチルシリオキシ)−1−ヒドロキシ−1
−ハイドロキシメチルシクロヘキサン(15) 無水トルエン(20ml)に溶かした(14)のエステ
ル(0.56g,1.3ミリモル)に水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(6ml,9ミリモル,1.5Mトルエ
ン溶液)を−78℃で加える。20分後、この溶液を0
℃まで暖めて1時間攪拌した。この溶液を攪拌した0℃
の2Nの酒石酸カリウムナトリウム溶液に加えて、ゆっ
くりと冷却した。エチルアセテートを加えて、有機層を
分離し、水相をエチルアセテートで抽出した。一緒にし
たこの有機相を食塩水で洗い、無水MgSOの上で乾
燥し、濾過、蒸発処理した。この原料をさらにシリカゲ
ル上のカラムクロマトグラフィーを用い、エチルアセテ
ートとヘキサンの混合物で精製し、ジオール(15)を
得た(0.3g,59%)。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.1
1(s,3H),0.12(s,3H),0.14
(s,3H),0.16(s,3H),0.90(s,
9H),0.91(s,9H),1.28(dd,1
H),1.43(dd,1H),2.00(ddd,3
H),2.16(dd,1H),3.33(dd,1
H),3.40(dd,1H),4.34(m,2×1
H).
【0049】 (d)(3R,5R)[3,5−ビス(tert−ブチ
ルジメチルシリロキシ)]−1−シクロヘキサノン(1
6) 0℃のメタノール(124ml)に溶したジオール(1
5)(1.8g,4.7ミリモル)に過ヨウ素酸ナトリ
ウムで飽和した水(28.5ml)を加えた。この溶液
を1時間攪拌して、水の中に注ぎ、エーテルで抽出し
た。一緒にしたエーテル分画を食塩水で洗い、無水Mg
SOの上で乾燥し、濾過、濃縮し(16)(1.5
g,90%)が得られた。さらに精製することは必要な
かった。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.1
1(s,3H),0.12(s,3H),0.14
(s,3H),0.15(s,3H),0.91(s,
9H),0.90(s,9H),1.94(m,2
H),2.35(m,2H),2.54(m,2H),
4.35(m,2×1H).
【0050】 (e)(3R,5R)エチル[3,5−ビス(tert
−ブチル−ジメチルシリロキシ)−シクロヘキシリデン
カルボキシレート(9) ジイソプロピラミン(0.43ml,3.106ミリモ
ル)の無水テトラヒドロフラン(2.10ml)溶液
に、n−ブチルリチウム(1.83ml,3.106ミ
リモル)1.5Mのヘキサン溶液をアルゴン下、−78
℃で攪拌しながら加えた。15分後、この溶液を0℃で
15分間暖めて、その後−78℃に冷却し、エチル(ト
リメチルシリル)アセテート(0.57ml,3.11
ミリモル)を加えた。15分後に保護されたケト化合物
(16)(0.55g,1.55ミリモル)の無水テト
ラヒドロフラン(2.1+1.0ml)溶液を加えた。
この溶液を2時間、−78℃で攪拌した。水と追加のエ
ーテルを加えた。水はエーテルで抽出し、一緒にしたエ
ーテル分画を食塩水で抽出、無水MgSO上で乾燥、
濾過及び蒸発処理した。こうして得られた物質をカラム
クロマトグラフィーでさらに精製し、エチルアセテート
とヘキサンの混合物で溶出して(9)(0.544g,
86%)を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.0
4(s,12H),0.85(s,9H),0.87
(s,9H),1.26(t,J=7.29Hz,3
H),1.70(m,1H),1.80(m,1H),
2.15(dd,J=7.74,6.48Hz,1
H),2.38(dd,J=6.51,3.25Hz,
1H),2.78(dd,J=6.96,2.75H
z,1H),3.05(dd,J=6.74,06.1
6Hz,1H),4.13(m,4H),5.70
(s,1H).
【0051】実施例3 (a)3,5−ビス(ジ−ブチルジメチルシリオキシ)
−4−イミダゾリル−チオカルボニル−オキシ−1−シ
クロヘキサノン(17) 実施例2(a)で述べたのと類似の条件下で、ヒドロキ
シ−ケトン(4)を1,1−チオカルボニルジイミダゾ
ールと反応させ、構造式(17)で表わされる、チオカ
ルボニルイミダゾール誘導体を得た。 (b)3,5−ビス(tert−ブチルジメチルシリロ
キシ)−1−シクロヘキサノン(16) 実施例1(g)で述べたのと類似の条件下で、実施例3
(a)で得られた化合物(17)をアザイソブチロニト
リルのトルエン溶液存在下、水素化トリブチル錫で処理
し、シクロヘキサノン誘導体(16)を得た。
【0052】参考例 1α,25−ジヒドロキシ−19−ノル−ビタミンD
(20) 5.5mg(10マイクロモル)のホスフィン
オキシド(12)を200μlの無水テトラヒドロフラ
ンに溶かし、0℃まで冷却し、7ml(10マイクロモ
ル)のn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.5モル)を
アルゴン存在下で、攪拌しながら加えた。この混合物を
−78℃に冷却し、200μl+100μlの無水テト
ラヒドロフランに溶かした5mg(14マイクロモル)
の保護されたケトン(18)を加えた。この混合物をア
ルゴン存在下、−78℃で1時間、そして0℃で16時
間攪拌した。20%エチルアセテートのヘキサン溶液を
加え、有機相を飽和塩化アンモニウム溶液、10%Na
HCO溶液、食塩水で洗い、無水MgSO上で乾
燥、濾過し蒸発処理した。残留物を10%エチルアセテ
ートのヘキサン溶液に溶かし、シリカセプパック(Si
lica SepPak)を通し、10%エチルアセテ
ートのヘキサン溶液を入れたHPLC(ゾルバックスシ
ル(Zorbax Sil)9.4×25cmカラム)
で精製し、550μgの保護された19−ノル−ビタミ
ンD(19)を得た。これを500μlの無水テトラ
ヒドロフランに溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウ
ムの1Mテトラヒドロフラン溶液で処理した。この混合
物をアルゴン存在下、50℃で50分攪拌した後冷却
し、エーテルで抽出した。このエーテル相を10%Na
HCO水溶液、食塩水で洗った後、無水MgSO
で乾燥、濾過し蒸発処理した。この残留物をシリカセプ
パック(Silica Sep Pak)で濾過し、H
PLC(ゾルバックスシル(Zorbax Sil)
9.4×25cmカラム,20%2−プロパノールのヘ
キサン溶液)で精製して、100μgの純粋な1α,2
5−ジヒドロキシ−19−ノル−ビタミンD(20)
を得た。 H NMR(CDCl,500MHz)δ:0.5
2(3H,s,18−CH),0.92(3H,d,
J=6.9Hz,21−CH),1.21(6H,
s,26&27−CH),4.02(1H,m,3α
−H),4.06(1H,m,1β−H),5.83
(1H,d,J=11.6Hz,7−H),6.29
(1H,d,J=10.7Hz,6−H). UV(in EtOH)λmax:243,251.
5,261nm. MS m/e(相対強度):404(M,100),
386(41),371(20),275(53),2
45(51),180(43),135(72),95
(82),59(18). UV(EtOH)λmax:243,251.5,26
1(ε 31,300,34,600,24,90
0).
【0053】
【化12】
【0054】
【化13】
【0055】
【化14】
【0056】
【化15】
【0057】
【発明の効果】本発明の化合物は、悪性腫瘍の治療のた
めの治療薬としての用途が期待される19−ノル−ビタ
ミンD化合物の中間体として好適である。また、本発明
の方法によれば、前記19−ノル−ビタミンD化合物の
製造に有用な中間体を容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07C 401/00 C07C 401/00 (72)発明者 ハインリツヒ ケー. シユノーズ アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシ ン マデイソン サミツト アベニユー 1806 (72)発明者 カトウ エル. ペールマン アメリカ合衆国 53711 ウイスコンシ ン マデイソン チツペワ コート 1 (72)発明者 ロルフ イー. スウエンソン アメリカ合衆国 60044 イリノイ レ イク ブラフ アパートメント 211 ノース ワウケガン ロード 29573 (56)参考文献 Heterocyles,Vol. 17,p.209−214(1982) J.Amer.Chem.Soc., Vol.95,No.23,p.7821−7828 (1973) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構造で表わされる化合物。 【化1】 [式中X及びXは、同一であってもよいし又は異な
    っていてもよく、水素又はアシル基、アルキルシリル
    基、アリールシリル基及びアルコキシアルキル基からな
    る群から選ばれるヒドロキシ保護基を表わし、Xは、
    水素、ヒドロキシ基又はアシル基、アルキルシリル
    基、アリールシリル基及びアルコキシアルキル基からな
    る群から選ばれる基で保護されたヒドロキシ基を表わ
    し、Aは−COOアルキル及び−CHOHからなる群
    から選択され、Bはヒドロキシ基を表わし、または、A
    及びBは一緒になってオキソ基を表わす(ただし、
    (a)X 及びX がどちらもアセチル基であって、か
    つ、X がアセトキシ基である場合、A及びBが一緒に
    なってオキソ基となることはなく、 (b)X 及びX がどちらもベンジル基であって、か
    つ、X がベンジロキシ基である場合、A及びBが一緒
    になってオキソ基となることはなく、 (c)X 及びX がどちらも水素であって、かつ、X
    がヒドロキシ基である場合、Aはメトキシカルボニル
    基となることはなく、 (d)X 及びX がどちらもアセチル基てあり、X
    がアセトキシ基であり、かつ、Bがヒドロキシ基である
    場合、Aはメトキシカルボニル基となることはない)
  2. 【請求項2】 式 【化2】 [式中、Aが−COOアルキルであり、Bがヒドロキシ
    基であるか、又はA及びBが一緒になってオキソ基もし
    くは=CHCOOアルキル基を表わす]を有する化合物
    の製造方法であって、水素ラジカル源及びラジカル開始
    剤の存在下、下記式 【化3】 [式中、Xは−C(S)−OAr、−C(S)−Oア
    ルキル、−C(S)−イミダゾリル、−C(S)−S−
    アルキル又は−C(S)−S−Arを表わす]を有する
    化合物の4−ヒドロキシ基の除去を含んでなる方法
JP8231316A 1991-05-28 1996-08-13 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2926008B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US70591791A 1991-05-28 1991-05-28
US07/705,917 1991-05-28

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4162101A Division JP2648845B2 (ja) 1991-05-28 1992-05-28 19−ノル−ビタミンd化合物の製造方法及びそれに用いる中間体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33849598A Division JP3320025B2 (ja) 1991-05-28 1998-11-12 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09118641A JPH09118641A (ja) 1997-05-06
JP2926008B2 true JP2926008B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=24835479

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4162101A Expired - Lifetime JP2648845B2 (ja) 1991-05-28 1992-05-28 19−ノル−ビタミンd化合物の製造方法及びそれに用いる中間体
JP8231316A Expired - Lifetime JP2926008B2 (ja) 1991-05-28 1996-08-13 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法
JP33849598A Expired - Fee Related JP3320025B2 (ja) 1991-05-28 1998-11-12 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法
JP2001372049A Expired - Lifetime JP3494637B2 (ja) 1991-05-28 2001-12-05 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4162101A Expired - Lifetime JP2648845B2 (ja) 1991-05-28 1992-05-28 19−ノル−ビタミンd化合物の製造方法及びそれに用いる中間体

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33849598A Expired - Fee Related JP3320025B2 (ja) 1991-05-28 1998-11-12 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法
JP2001372049A Expired - Lifetime JP3494637B2 (ja) 1991-05-28 2001-12-05 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体の製造方法

Country Status (11)

Country Link
US (7) US5281731A (ja)
EP (1) EP0516410B1 (ja)
JP (4) JP2648845B2 (ja)
KR (3) KR0160784B1 (ja)
AT (1) ATE168996T1 (ja)
AU (2) AU650751B2 (ja)
CA (2) CA2069374C (ja)
DE (1) DE69226402T2 (ja)
DK (1) DK0516410T3 (ja)
ES (1) ES2118794T3 (ja)
IE (1) IE921700A1 (ja)

Families Citing this family (66)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1333616C (en) * 1989-03-09 1994-12-20 Hector F. Deluca 19-nor-vitamin d compounds
US5260290A (en) * 1990-02-14 1993-11-09 Wisconsin Alumni Research Foundation Homologated vitamin D2 compounds and the corresponding 1α-hydroxylated derivatives
US6538037B2 (en) 1991-01-08 2003-03-25 Bone Care International, Inc. Methods for preparation and use of 1α,24(S)-dihydroxyvitamin D2
US20040009958A1 (en) * 1991-01-08 2004-01-15 Bone Care International, Inc. Methods for preparation and use of 1alpha,24(S)-dihydroxyvitamin D2
AU650751B2 (en) * 1991-05-28 1994-06-30 Wisconsin Alumni Research Foundation Novel synthesis of 19-nor vitamin D compounds
AU666563B2 (en) * 1992-08-07 1996-02-15 Wisconsin Alumni Research Foundation Preparation of 19-nor-vitamin D compounds
US5464866A (en) * 1992-08-17 1995-11-07 Alcon Laboratories, Inc. Substituted hydrindanes for the treatment of angiogenesis-dependent diseases
US5753638A (en) * 1992-10-07 1998-05-19 Hoffmann-La Roche Inc. Method of treating hyperproliferative skin disease with Vitamin D3 fluorinated analogs
CA2096105A1 (en) * 1992-10-07 1994-04-08 Enrico Giuseppe Baggiolini (Deceased) Vitamin d3 fluorinated analogs
DE69400495T2 (de) * 1993-04-05 1997-04-30 Wisconsin Alumni Res Found 19-Nor-vitamin-D3-Verbindung mit einem Substituent an die 2. Stelle
CA2166898C (en) * 1993-07-09 2004-09-07 Roger Bouillon Novel structural analogues of vitamin d
US5763429A (en) * 1993-09-10 1998-06-09 Bone Care International, Inc. Method of treating prostatic diseases using active vitamin D analogues
US5428029A (en) * 1993-11-24 1995-06-27 Hoffmann-La Roche Inc. Vitamin D3 fluorinated analogs
ATE176462T1 (de) * 1994-11-21 1999-02-15 Wisconsin Alumni Res Found 18,19-dinor-vitamin-d-derivate
US5597815A (en) * 1995-07-13 1997-01-28 Wisconsin Alumni Research Foundation Prevention of hyperphosphatemia in kidney disorder patients
US6566353B2 (en) 1996-12-30 2003-05-20 Bone Care International, Inc. Method of treating malignancy associated hypercalcemia using active vitamin D analogues
US6503893B2 (en) 1996-12-30 2003-01-07 Bone Care International, Inc. Method of treating hyperproliferative diseases using active vitamin D analogues
US20020128240A1 (en) * 1996-12-30 2002-09-12 Bone Care International, Inc. Treatment of hyperproliferative diseases using active vitamin D analogues
US6573256B2 (en) 1996-12-30 2003-06-03 Bone Care International, Inc. Method of inhibiting angiogenesis using active vitamin D analogues
US6306844B1 (en) 1997-03-17 2001-10-23 Wisconsin Alumni Research Foundation Use of 2α-methyl-19-nor-20(S)-1α, 25-dihydroxyvitamin D3 to increase bone strength
US6392071B1 (en) 1997-03-17 2002-05-21 Wisconsin Alumni: Research Foundation 26,27-homologated-20-EPI-2-alkylidene-19-nor-vitamin D compounds
US6316642B1 (en) 1997-03-17 2001-11-13 Wisconsin Alumni Research Foundation 26,27-Homologated-20-EPI-2alkyl-19-nor-vitamin D compounds
US5945410A (en) * 1997-03-17 1999-08-31 Wisconsin Alumni Research Foundation 2-alkyl-19-nor-vitamin D compounds
US5843928A (en) * 1997-03-17 1998-12-01 Wisconsin Alumni Research Foundation 2-alkylidene-19-nor-vitamin D compounds
EP0983221B1 (en) * 1997-05-23 2002-04-03 Basilea Pharmaceutica AG Cyclohexanediol derivatives
US5936105A (en) * 1997-06-13 1999-08-10 Tetrionics, Inc. 14-EPI-19-nor-vitamin D compounds and methods
US6087350A (en) * 1997-08-29 2000-07-11 University Of Pittsburgh Of The Commonwealth System Of Higher Education Use of pretreatment chemicals to enhance efficacy of cytotoxic agents
AU762481C (en) * 1998-03-27 2004-08-19 Oregon Health Sciences University Vitamin D and its analogs in the treatment of tumors and other hyperproliferative disorders
US6080879A (en) * 1998-05-19 2000-06-27 Tetrionics, Inc. Hexafluoro-vitamin synthesis and crystallization method, solvent and product
US6114317A (en) 1998-05-21 2000-09-05 Wisconsin Alumni Research Foundation Method of locking 1α-OH of vitamin D compounds in axial orientation
US5962707A (en) * 1998-08-18 1999-10-05 Wisconsin Alumni Research Foundation 19-nor-vitamin D3 compounds with calcemic activity
US6603030B1 (en) 1999-04-22 2003-08-05 Hoffman-La Roche Inc. Process for producing phosphineoxide vitamin D precursors
US6310262B1 (en) 1999-10-18 2001-10-30 Basilea Pharmaceutica Ag Process for preparing retiferol derivatives
DE10019861A1 (de) * 2000-04-18 2001-10-31 Schering Ag Neues Synthesezwischenprodukt, seine mikrobiologische Herstellung und Verwendung zur Synthese von Vitamin D-Derivaten
JP4022141B2 (ja) 2000-05-31 2007-12-12 ウィスコンシン・アルムニ・リサーチ・ファウンデーション 2−エチル及び2−エチリデン−19−ノル−ビタミンd化合物
JP4811547B2 (ja) * 2000-10-24 2011-11-09 史衛 佐藤 光学活性シクロヘキセン化合物の製造法及びこの製造に用いる光学活性シクロヘキセン誘導体
US6683219B2 (en) * 2001-07-30 2004-01-27 Wisconsin Alumni Research Foundation Synthesis of A-ring synthon of 19-nor-1α,25-dihydroxyvitamin D3 from (D)-glucose
WO2003026445A1 (en) * 2001-09-27 2003-04-03 The Coca-Cola Company Vitamin fortification of foodstuffs
US6846811B2 (en) * 2002-04-22 2005-01-25 Wisconsin Alumni Research Foundation (20S) 1α-hydroxy-2α-methyl and 2β-methyl-19-nor-vitamin D3 and their uses
US7023347B2 (en) * 2002-08-02 2006-04-04 Symbol Technologies, Inc. Method and system for forming a die frame and for transferring dies therewith
ATE556999T1 (de) 2003-04-10 2012-05-15 Wisconsin Alumni Res Found 2-propyliden-19-nor-vitamin d verbindungen
US20040250417A1 (en) * 2003-06-12 2004-12-16 Arneson Michael R. Method, system, and apparatus for transfer of dies using a die plate
US6894037B2 (en) 2003-07-03 2005-05-17 Wisconsin Alumni Research Foundation 2-methylene-19-nor-20(S)-25-methyl-1α-hydroxycalciferol and its uses
US7713951B2 (en) 2004-04-09 2010-05-11 Wisconsin Alumni Research Foundation 2-alkylidene-18,19-dinor-vitamin D compounds
US20060012387A1 (en) * 2004-06-29 2006-01-19 Symbol Technologies, Inc. Systems and methods for testing radio frequency identification tags
US20060003950A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-05 Bone Care International, Inc. Method of treating prostatic diseases using a combination of vitamin D analogues and other agents
US7094775B2 (en) * 2004-06-30 2006-08-22 Bone Care International, Llc Method of treating breast cancer using a combination of vitamin D analogues and other agents
US20060225273A1 (en) * 2005-03-29 2006-10-12 Symbol Technologies, Inc. Transferring die(s) from an intermediate surface to a substrate
EP1922303A2 (en) * 2005-07-18 2008-05-21 Teva Pharmaceutical Industries Ltd Purification of paricalcitol
US20070107186A1 (en) * 2005-11-04 2007-05-17 Symbol Technologies, Inc. Method and system for high volume transfer of dies to substrates
US20070131016A1 (en) * 2005-12-13 2007-06-14 Symbol Technologies, Inc. Transferring die(s) from an intermediate surface to a substrate
US20070139057A1 (en) * 2005-12-15 2007-06-21 Symbol Technologies, Inc. System and method for radio frequency identification tag direct connection test
WO2007105773A1 (ja) 2006-03-15 2007-09-20 Mercian Corporation インデン誘導体の製造方法およびその製造中間体
JP2009532482A (ja) 2006-04-05 2009-09-10 ウイスコンシン アラムニ リサーチ ファンデーション 1α−ヒドロキシ−2−(3’−ヒドロキシプロピリデン)−19−ノル−ビタミンD化合物類及びそれらの製造及び使用方法
US20070244657A1 (en) * 2006-04-11 2007-10-18 Drago Randall A Methods and systems for testing radio frequency identification (RFID) tags having multiple antennas
CA2668544A1 (en) 2006-11-02 2008-05-08 Mercian Corporation Process for production of 1-hydroxy-19-norcyclovitamin d derivative and intermediate for the production
CA2688083C (en) * 2007-05-30 2015-07-07 Cytochroma Inc. Process for producing phosphine oxide vitamin d precursors
US8377913B2 (en) * 2007-11-20 2013-02-19 Abbvie Inc. Vitamin D receptor activators and methods of making
US20090275768A1 (en) 2008-04-30 2009-11-05 Formosa Laboratories, Inc. Preparation of Paricalcitol
CA2639477C (en) * 2008-09-11 2016-03-22 Alphora Research Inc. Paricalcitol purification
US8013176B2 (en) * 2008-09-11 2011-09-06 Alphora Research Inc. Paricalcitol purification
KR20170096238A (ko) * 2009-01-27 2017-08-23 베르그 엘엘씨 화학요법과 연관된 부작용을 경감시키기 위한 비타민 d3 및 이의 유사물
JP5978130B2 (ja) 2009-08-14 2016-08-24 バーグ エルエルシー 脱毛症を治療するためのビタミンd3およびその類似体
CN101671288B (zh) * 2009-10-14 2013-10-30 兰州大学 帕立骨化醇的中间体的制备方法
EP3003497B1 (en) 2013-05-29 2024-02-14 BPGbio, Inc. Preventing or mitigating chemotherapy induced alopecia using vitamin d
CN107501317B (zh) * 2017-09-13 2019-08-16 上海皓元医药股份有限公司 一种帕立骨化醇中间体的制备方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4607118A (en) * 1981-04-30 1986-08-19 Philip Morris Incorporated Flavor-release β-hydroxy-ester compositions
ATE34977T1 (de) * 1983-01-28 1988-06-15 Hoffmann La Roche Verfahren zur herstellung von cholecalciferolderivaten.
US4508651A (en) * 1983-03-21 1985-04-02 Hoffmann-La Roche Inc. Synthesis of 1α,25-dihydroxyergocalciferol
EP0126713B1 (de) * 1983-05-18 1989-01-18 Ciba-Geigy Ag Cyclohexandion-carbonsäurederivate mit herbizider und das Pflanzenwachstum regulierender Wirkung
US4668817A (en) * 1983-12-21 1987-05-26 International Flavors & Fragrances Inc. Alkyl substituted para-carboalkoxy cyclohexanones
US4681976A (en) * 1983-12-21 1987-07-21 International Flavors & Fragrances Inc. Process for preparing alkyl substituted and unsubstituted para-carboalkoxy cyclohexanones
DE3565401D1 (de) * 1984-02-08 1988-11-10 Hoffmann La Roche Calciferol derivatives
US4613594A (en) * 1984-11-16 1986-09-23 Hoffmann-La Roche Inc. Fluorinated vitamin D3 compounds
US4612308A (en) * 1984-11-29 1986-09-16 Hoffmann-La Roche Inc. 25,26-Dehydro-1α,23(S,R)-dihydroxycholecalciferol and its epimers
ZA859138B (en) * 1984-12-19 1986-08-27 Hoffmann La Roche Cholecalciferol derivatives
US4755329A (en) * 1985-06-10 1988-07-05 Wisconsin Alumni Research Foundation Process and intermediates for preparing 1α-hydroxyvitamin D compounds
AU603340B2 (en) * 1985-08-02 1990-11-15 Leo Pharmaceutical Products Ltd. A/S (Lovens Kemiske Fabrik Produktionsaktieselskab) Novel vitamin d analogues
IL77668A (en) * 1986-01-21 1989-03-31 Teva Pharma Production of cholecalciferol derivatives and novel intermediates used therefor
US4804502A (en) * 1988-01-20 1989-02-14 Hoffmann-La Roche Inc. Vitamin D compounds
ZA8923B (en) * 1988-01-20 1989-09-27 Hoffmann La Roche 16-dehydro-vitamin d3-derivatives
US4847012A (en) * 1988-04-29 1989-07-11 Wisconsin Alumni Research Foundation Vitamin D related compounds and processes for their preparation
FR2631025B1 (fr) * 1988-05-04 1991-04-12 Ire Medgenix Sa Nouveaux derives de la vitamine d3 et application aux dosages des metabolites de la vitamine d3
US5232836A (en) * 1988-05-04 1993-08-03 Ire-Medgenix S.A. Vitamin D derivatives: therapeutic applications and applications to assays of metabolites of vitamin D
GB8904153D0 (en) * 1989-02-23 1989-04-05 Leo Pharm Prod Ltd Chemical compounds
NZ232734A (en) * 1989-03-09 1991-11-26 Wisconsin Alumni Res Found 19-nor vitamin d derivatives and pharmaceutical compositions
US5086191A (en) * 1991-05-28 1992-02-04 Wisconsin Alumni Research Foundation Intermediates for the synthesis of 19-nor vitamin D compounds
AU650751B2 (en) * 1991-05-28 1994-06-30 Wisconsin Alumni Research Foundation Novel synthesis of 19-nor vitamin D compounds

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Heterocyles,Vol.17,p.209−214(1982)
J.Amer.Chem.Soc.,Vol.95,No.23,p.7821−7828(1973)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05221960A (ja) 1993-08-31
KR0160784B1 (ko) 1999-01-15
EP0516410B1 (en) 1998-07-29
AU659774B2 (en) 1995-05-25
CA2191993C (en) 2002-07-09
DE69226402D1 (de) 1998-09-03
US5281731A (en) 1994-01-25
JPH09118641A (ja) 1997-05-06
IE921700A1 (en) 1992-12-02
EP0516410A3 (en) 1993-06-30
ATE168996T1 (de) 1998-08-15
US5486636A (en) 1996-01-23
US5597932A (en) 1997-01-28
AU1712092A (en) 1992-12-03
EP0516410A2 (en) 1992-12-02
KR920021505A (ko) 1992-12-18
JP3320025B2 (ja) 2002-09-03
US5581006A (en) 1996-12-03
US5616759A (en) 1997-04-01
JP3494637B2 (ja) 2004-02-09
KR0160937B1 (ko) 1999-01-15
CA2191993A1 (en) 1992-11-29
US5563286A (en) 1996-10-08
CA2069374C (en) 1999-08-31
KR0160936B1 (ko) 1999-01-15
JP2648845B2 (ja) 1997-09-03
JP2002201197A (ja) 2002-07-16
ES2118794T3 (es) 1998-10-01
AU5932594A (en) 1994-06-02
JPH11240891A (ja) 1999-09-07
DE69226402T2 (de) 1998-12-10
CA2069374A1 (en) 1992-11-29
DK0516410T3 (da) 1998-10-26
AU650751B2 (en) 1994-06-30
US5391755A (en) 1995-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2926008B2 (ja) 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体及びその製造方法
EP0516411B1 (en) Intermediates for the synthesis of 19-nor vitamin D compounds
JP2898882B2 (ja) 2−位に置換基を有する19−ノル−ビタミンd3 化合物
US4554105A (en) Process for the preparation of 1-hydroxylated vitamin D compounds
JP2793428B2 (ja) 1α−ヒドロキシ−セコステロール化合物の調製方法
EP0338796A2 (en) 2-Substituted-2-cyclopentenones
RU2317992C2 (ru) Новые промежуточные соединения для синтеза производных витамина d
JP3759636B2 (ja) プレグナン誘導体およびその製造方法
JP3446225B2 (ja) シクロペンタン誘導体及びその製造方法
EP1026155A1 (en) Vitamin d derivatives and process for producing the same
JPH06157498A (ja) ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体
JPH05246983A (ja) ビタミンd3誘導体及びその製造方法
JPH11171859A (ja) ビタミンd誘導体およびその製造方法
JPH03151376A (ja) アセチレン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120507

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130507

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130507

Year of fee payment: 14