JP2645102B2 - スピーカキャビネット取付装置 - Google Patents

スピーカキャビネット取付装置

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JP2645102B2 JP63233661A JP23366188A JP2645102B2 JP 2645102 B2 JP2645102 B2 JP 2645102B2 JP 63233661 A JP63233661 A JP 63233661A JP 23366188 A JP23366188 A JP 23366188A JP 2645102 B2 JP2645102 B2 JP 2645102B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、断面が台形に近似しているスピーカキャビ
ネットを、壁に取付けるためのスピーカキャビネット取
付装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のスピーカキャビネットを壁に設置する
場合には、交叉する後背面以外の側面を棚や台に載置す
るか、或いは交叉する後背面に、その端面よりも突出し
ている取付板を取付け、この取付板を壁や天井に取付け
ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
そのため、棚を吊ったり、台を置いたりしなければな
らないが、後背面以外の側面も傾斜面である場合にはこ
の方法を採用することができない。
又、取付板による場合には、その取付け後も取付板が
露出している不体裁さがある。
特に、壁や天井の隅に設置しようとする場合には、後
背面が交叉する側は、その側に手が入りにくいため、取
付板の取付作業が困難である等の問題点があった。
本発明は、従来のスピーカキャビネットの取付上の前
述の問題点を解消し、取付け後スピーカキャビネットを
固定する固定板が露出せず、壁や天井の縁にも容易に設
置できるスピーカキャビネットの取付装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前述の課題を解決するために本発明が採用した手段を
説明する。
第1の発明においては、断面が略台形のスピーカキャ
ビネットの後背面に取付けた取付板に、2つのT字状の
ガイド孔をT字状の水平部が平行するよう穿設すると共
に前記T字状の水平部と平行して取付板の一辺を切裁し
た係合凹部を設け、壁等に取付ける固定板には前記ガイ
ド孔と同ピッチで膨頭部を有する係合ピンおよび前記係
合凹部に係合する突起を立設し、該係合ピンを前記ガイ
ド孔に挿入し、また前記突起を前記係合凹部に係合して
スピーカキャビネットを取付ける。
また第2の発明においては、断面が略台形のスピーカ
キャビネットの傾斜が異った後背面の相対する面に平行
となる取付面によって取付けられた取付板に、各取付面
毎に2つのT字状のガイド孔を穿設すると共に、壁等に
取付ける固定板には前記ガイド孔と同ピッチで膨頭部を
有する係合ピンを立設し、該係合ピンを前記ガイド孔に
挿入してスピーカキャビネットを取付ける。
〔作 用〕
第1の発明のスピーカキャビネット取付装置は、固定
板を壁に取付けた後、その係合ピンにT字状のガイド溝
の垂直部を水平部に達するまで挿入した後、スピーカキ
ャビネットを左又は右に移動することによって、ガイド
溝の水平部の奥端まで係合ピンを係入し、固定板に取付
板を取付け、また固定板の突起が取付板の係合凹部と係
合して振動することなくスピーカキャビネットを取付け
るものである。
〔発明の実施例〕
次に、本発明の取付装置が使用されるスピーカキャビ
ネットAの一例を、第1図、第2図について説明する。
このキャビネットAは、本体1、表面にネット2aを張
ったグリル2、取付板3の3点で構成される。
本体1は、図示の如くその対向する2つの後背面1a,1
bが、その一方の後背面1aは、その前面に対して35度、
他方の後背面1bは同じく55度で直交するようになってい
る。
そして、後背面1a,1bの後側の端部においては、前記9
0度の角度で切裁するように夫々135度をなす切裁面1cに
形成されている。
更に、後背面1a,1bの切裁面1cに近い場所には、取付
板3をねじ止めするネジ孔1d、切裁面1cにはスピーカの
リード線を接続するコネクタの取付部(図示せず)が形
成されている。
又、この本体1の前面には、グリル2の周縁が嵌着さ
れ固定されている。
取付板3は、第3図、第4図のように中央部3aに対
し、夫々135度の角度で折曲された取付部3bが形成され
ていて、この取付部3bに穿設されている取付孔3cに挿入
したビスをネジ孔1dに螺合することによって取付板3は
本体1の背面に取付けられる。
この取付板3の中央部3aには引掛孔3d、取付孔3eが穿
設され、取付部3bにはT字形で、その入口が拡大傾斜部
3f1、となっているガイド孔3fが形成されており、この
ガイド孔3fの背面に当たる本体1の後背面1a,1bには、
窪部1eが形成されている。
このスピーカキャビネットAは、その後背面1a,1bが
前面に対し、35度、55度と異なる角度に形成されている
ので、これを床面に置く際に、後背面1aを下にすると、
スピーカキャビネットAの前面は、床面に対し35度の角
度で上を向くことになる。床面に置く以外にも、壁面若
しくは天井とも同様の位置関係を選択設置できる。
これに対し、後背面1bを下にすると、55度の角度で斜
め上方を向くこととなり、その置き方によって、20度の
角度差が生じる。
よって、聴く人の位置に対する角度等によってその置
き方を変え、最も良く聴ける向きとすることができる。
次に、このスピーカキャビネットAを壁や天井に取付
ける本発明の一実施例の固定金具4を第5図に、その取
付方法を第6図について説明する。
この固定金具4には、膨頭部5aを有する2個の係合ピ
ン5が取付板3の2個のガイド孔3fと同ピッチでカシメ
られると共に、壁又は天井への取付孔4aが多数穿設され
ている。
又、その一側近くの左右には表面に膨出するように弯
曲された引掛部4bが形成されると共に、取付板3の係合
凹部3gに係入する突起4cが切起されている。
この固定金具4は、第5図のように、スピーカやキャ
ビネットAのコネクタに接続されるリード線7を引出孔
4dから引き出した後、取付孔4aに挿通したビス6によっ
て壁、又は天井に取付けられる。
そして、両端にフック8aを有する吊下具8の該フック
8aを、取付板3の引掛孔3dと引掛部4bに引っ掛け、スピ
ーカキャビネットAの取付作業を容易にすると同時に、
誤ってこれを落としても、スピーカキャビネットAが損
傷したり、人や床を傷つけないようにする。
更に、第7図(III)及び(IV)の如く、スピーカキ
ャビネットAを縦方向に壁面に取付ける際には、係合ピ
ン5をガイド孔3fの拡大傾斜部3f1から挿入した後、ス
ピーカキャビネットAを左右にずらすことによって固定
金具4にスピーカキャビネットAを取付けることができ
る。
この時、突起4cは取付板3の係合凹部3gに係入し、ス
ピーカキャビネットAの一端が壁面や天井面から浮くの
を防止している。
なお、スピーカキャビネットAと固定金具4とが当接
する部分にクッション材9を介在して、両者間の振動に
よるビリツキを防止することが望ましい。
このスピーカキャビネットAの取付けは、第7図
(I),(II)に示すように、本体1の後背面1a,1bの
いずれを壁、天井側とするかによってグリル2の下向き
の角度を変え、或いは同図(III),(IV)のように側
方向の角度を変えることができる。
〔発明の効果〕
本発明は叙上のように、固定板をスピーカキャビネッ
トを取付ける壁や天井に予め取付けておき、その係合ピ
ンにスピーカキャビネットの取付板のT字状溝を挿入、
左右にずらすことで、その取付けが完了する。
従って、その取付作業を簡単、且つ容易に行うことが
できる。
また、スピーカキャビネットの取付け角度を90度変え
た場合であっても、スピーカキャビネットが振動するこ
となく、取付け作業を簡単かつ容易に行うことができ
る。
そして、その取付け完了後は、固定板はスピーカキャ
ビネットによって隠蔽されるので、取付板が露出し、壁
や天井の美感を損ずる不体裁さを防止できるものであ
る。
またスピーカキャビネットの後背面の傾斜を異なら
せ、取付板を相対する後背面に平行となる取付面によっ
て取付けると共に各取付毎に2つのT字状のガイド孔を
穿設するようにしたので、係合ピンとT字状のガイド孔
との係合を変更することによってスピーカからの音の放
射角度を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスピーカキャビネットの側面図、 第2図は同上の平面図、 第3図は取付板の正面図、 第4図は同上の断面図、 第5図は固定金具の斜面図、 第6図はこの固定金具によるスピーカキャビネットの取
付工程の斜面図、 第7図はスピーカ取付状態を示す斜面図である。 A……スピーカキャビネット、1……本体、1a,1b……
後背面、3……取付板、3f……ガイド孔、4……固定金
具、5a……膨頭部、5……係合ピン。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が略台形のスピーカキャビネットの後
    背面に取付けた取付板に、2つのT字状のガイド孔をT
    字状の水平部が平行するよう穿設すると共に前記T字状
    の水平部と平行して取付板の一辺を切裁した係合凹部を
    設け、壁等に取付ける固定板には前記ガイド孔と同ピッ
    チで膨頭部を有する係合ピンおよび前記係合凹部に係合
    する突起を立設し、該係合ピンを前記ガイド孔に挿入
    し、また前記突起を前記係合凹部に係合してスピーカキ
    ャビネットを取付けることを特徴とするスピーカキャビ
    ネット取付装置。
  2. 【請求項2】断面が略台形のスピーカキャビネットの傾
    斜が異った後背面の相対する面に平行となる取付面によ
    って取付けられた取付板に、各取付面毎に2つのT字状
    のガイド孔を穿設すると共に、壁等に取付ける固定板に
    は前記ガイド孔と同ピッチで膨頭部を有する係合ピンを
    立設し、該係合ピンを前記ガイド孔に挿入してスピーカ
    キャビネットを取付けることを特徴とするスピーカキャ
    ビネット取付装置。
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