JP2643774B2 - 内燃機関のための吸引曲管 - Google Patents

内燃機関のための吸引曲管

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    • F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08—Thermoplastics

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、１つのシリンダヘッド
を備えた内燃機関のための吸引曲管であって、複数の吸
引管を有しており、吸引管がシリンダヘッドへの気密な
固定のための共通の１つの吸引フランジを備えており、
吸引フランジに内燃機関の吸引開口内へ二次ガスを供給
するための１つのバイパス通路が設けられており、二次
ガスが１つの接続部を介してバイパス通路内に供給され
るようになっている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】前記形式の吸引曲管は一般に公知であっ
て、金属性の材料若しくはプラスチックから成ってい
る。この場合、二次ガスが導管を通して供給されるよう
になっており、導管が吸引曲管の外側にあり、吸引曲管
が製作技術的に不都合な材料肉厚部を、特に吸引管と吸
引フランジとの間の移行範囲に有している。
【０００３】
【発明の課題】本発明の課題は、冒頭に述べた形式の吸
引曲管を改善して、構成部分内への二次ガスの供給のた
めのバイパス通路が一体に組み込まれ、吸引曲管が製作
技術的及び経済的に有利に形成でき、かつ不都合な材料
肉厚部が避けられるようにすることである。
【０００４】
【発明の構成】前記課題を解決するために本発明の構成
では、バイパス通路が吸引フランジの、シリンダヘッド
の方向に開いている１つの溝によって形成されており、
該溝は、該溝内に装着された１つのシールによって密閉
されており、そして該溝が前記１つの接続部を同じ距離
の流路によって各吸引開口に接続している。
【０００５】
【発明の効果】二次ガスが接続部まで導かれ、次いでバ
イパス通路内に導入されるようになっており、バイパス
通路が一方において吸引フランジによってかつ他方にお
いてシリンダヘッドの方向で制限されている。バイパス
通路によってガスが直接に吸引管、ひいては内燃機関内
に達する。
【０００６】バイパス通路は有利には吸引管と吸引曲管
の固定のための貫通孔との間に配置されている。バイパ
ス通路が特に簡単に製作でき、それというのはシリンダ
ヘッドの方向に開いた溝が吸引曲管の残部と同じように
一方の側から形成されるからである。製作技術的な観点
から好ましくなく、それというのは異なる収縮を生ぜし
めることになる材料肉厚部は、本発明に基づく吸引曲管
の構成及び製作に際して避けられる。簡単には、溝が直
接にシリンダヘッドまで延びていて、シリンダヘッドで
扁平シール、成形シール、若しくは液体シールによって
密閉されている。バイパス通路の横断面は使用例のそれ
ぞれの所与に最適に溝の深さに基づき適合せしめられ
る。
【０００７】二次ガスは例えば内燃機関のクランクケー
シングから排気されるものであり、この場合、接続部が
内燃機関のクランクケーシング排気装置に接続されてい
る。
【０００８】吸引曲管の別の使用例は、ホース接続部が
内燃機関のアイドリング充填調整装置若しくは排ガス戻
し装置に接続されている場合に可能である。この範囲で
生じる二次ガスは、従って再び内燃機関に戻されて、燃
焼反応に役立てられる。
【０００９】多気筒の内燃機関への吸引曲管の使用の場
合には、接続部が対称的に吸引曲管の吸引管間に配置さ
れており、バイパス通路が同じ長さの少なくとも２つの
区分から成っている。この場合には利点として、二次ガ
スの同じ量が個々のシリンダに配属された吸引管に導か
れ、その結果、すべてのシリンダにとって最良の燃焼の
ための同じ混合気が形成される。４気筒の列型内燃機関
において、中央の両方の吸引管間に接続部を配置してあ
る場合には、バイパス通路の、中央の両方の吸引管のた
めの区分が少なくとも部分的に該吸引管の回りに沿って
案内されていてよく、外側の両方の吸引管がほぼ直線的
な経路を経て接続部に接続されている。
【００１０】有利な構成では、接続部がホース接続部と
して構成されていて、吸引フランジと一体に形成されて
いる。これによって、長い使用時間にわたる良好な使用
特性及び良好なシールが得られる。
【００１１】別の構成では、接続部がシリンダヘッドの
１つの開口によって形成されている。この場合には利点
として、付加的なホースが不要であり、これによって内
燃機関の組み込みスペースが制限されなくなり、かつこ
の範囲での監視作業が省略される。
【００１２】バイパス通路をシリンダヘッドに向いた側
で密閉するシールが、有利にはエラストマ材料から成っ
ている。使用例のそれぞれの所与に関連してエラストマ
材料がシール保持体を取り囲んでおり、シール保持体が
有利には硬質樹脂から成っており、この場合、接続部が
シール保持体と一体に形成されている。シールがシール
自体に一体成形された固定装置で以て溝内に位置決めさ
れ、これによって吸引曲管の組み立てが容易になる。
【００１３】固定装置が例えば、シール保持体の、溝の
方向に突出する固定付加部によって構成されており、固
定付加部が溝内に係合せしめられるようになっている。
吸引曲管の均一な壁厚さ及びバイパス通路の横断面が、
シールの使用によって正確に維持でき、それというのは
シールが例えば固定装置と一緒にシリンダヘッドの方向
に開いた溝の一部分を閉じるからである。
【００１４】有利な構成では、吸引曲管がポリマー材料
から成っている。これによって吸引曲管が簡単に製造さ
れ、かつ金属製の吸引曲管と比較して著しくわずかな重
量しか有していない。
【００１５】プラスチックから成る吸引フランジはシリ
ンダヘッドへの固定のために貫通孔を有しており、この
貫通孔内にクリープの起きない材料、例えば焼結金属か
ら成るブッシュが摩擦係合で若しくは形状係合で装着さ
れている。この場合には利点として、吸引曲管が永続的
にシリンダヘッドに取り付けられており、使用されたプ
ラスチックの緩和現象が使用特性を損なうように作用す
ることにはならない。ブッシュは一方では直接にシリン
ダヘッドにかつ他方では取り付け部材、例えばねじに支
えられている。ブッシュは例えば表面の範囲に歯を有し
ており、この歯が吸引曲管のプラスチックに係合してい
る。これによってブッシュとフランジとの間の力伝達が
保証される。
【００１６】
【実施例】図１は４気筒の内燃機関のための吸引曲管の
平面を示しており、吸引曲管は４つの吸引管１．１；
１．２；１．３；１．４及び１つの吸引フランジ２を有
している。バイパス通路３が、ホース接続部として構成
された接続部４を備えていて、内燃機関に二次ガスを供
給するために用いられる。図示の実施例では接続部４が
排気のために内燃機関のクランクケーシングに接続され
ている。バイパス通路３は吸引フランジ２に設けられた
１つの溝５によって形成されており、溝は容易な製作の
ためにシリンダヘッドの方向に開いている。ホース接続
部は図示の実施例では吸引フランジ２に一体に形成され
ていて、溝５の端部に接続されている。溝５は接続部４
から吸引曲管の吸引管１まで延びている。接続部４は吸
引管１．１；１．２；１．３；１．４間に対称的に配置
されており、溝５が分岐した同じ長さの４つの区分３．
１；３．２；３．３；３．４を有している。接続部４に
最も近く位置する２つの吸引管１．２；１．３が、少な
くとも部分的に吸引管１．２；１．３の周囲に沿って延
びる区分３．２；３．３を介してクランクケーシング排
気装置に接続されている。溝５の、接続部４から外側の
吸引管１．１；１．４に通じる区分３．１；３．４は、
隣接の区分３．２；３．３と同じ長さを有している。
【００１７】吸引フランジ２をシリンダヘッドに対して
密閉するために、エラストマ材料から成るシール６が設
けられている。図２に示してあるように、シール６は硬
質樹脂から成るシール保持体９を有しており、シール保
持体がエラストマ材料によって部分的に取り囲まれてい
る。シール保持体９は突起９．１で以て溝５内に位置決
めされている。図１と異なる実施例ではホース接続部が
シール保持体９と一体に構成されていてよい。シール６
の異なる構造、例えばシリンダヘッドの１つの開口によ
って形成された接続部４を用いる場合にシール保持体な
しの構造も同じく可能である。溝５が吸引管１と貫通孔
７との間に配置されている。吸引曲管の壁厚さはほぼ一
様であり、その結果、材料の不都合な肉厚部が避けられ
る。貫通孔７内に挿入され摩擦係合及び又は形状係合し
ているブッシュ８が、図示の実施例では黄銅から成って
いる。ブッシュ８は軸線方向の一部分に貫通孔７内での
確実な固定のための表面構造を有している。黄銅とは異
なるクリープの起きない材料、例えば焼結金属から成る
ブッシュ８の使用も同じく可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に基づく吸引曲管の平面図
【図２】図１の吸引曲管の断面図
【符号の説明】
１ 吸引管、 ２ 吸引フランジ、 ３ バイパス
通路、 ４ 接続部、 ５ 溝、 ６ シール、
７ 貫通孔、 ８ ブッシュ、 ９シール保持
体、 ９．１ 突起

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 １つのシリンダヘッドを備えた内燃機関
    のための吸引曲管であって、複数の吸引管を有してお
    り、吸引管がシリンダヘッドへの気密な固定のための共
    通の１つの吸引フランジを備えており、吸引フランジに
    内燃機関の吸引開口内へ二次ガスを供給するための１つ
    のバイパス通路（３）が設けられており、二次ガスが１
    つの接続部（４）を介してバイパス通路（３）内に供給
    されるようになっている形式のものにおいて、バイパス
    通路（３）が、吸引フランジ（２）の、シリンダヘッド
    の方向に開いている１つの溝（５）によって形成されて
    おり、該溝（５）は、該溝（５）内に装着された１つの
    シール（６）によって密閉されており、そして該溝
    （５）が前記１つの接続部（４）を同じ距離の流路によ
    って各吸引開口に接続していることを特徴とする、内燃
    機関のための吸引曲管。
  2. 【請求項２】 接続部（４）が内燃機関のクランクケー
    シング排気装置に接続されている請求項１記載の吸引曲
    管。
  3. 【請求項３】 接続部（４）が排ガス戻し装置に接続さ
    れている請求項１記載の吸引曲管。
  4. 【請求項４】 接続部（４）がアイドリング充填調整装
    置に接続されている請求項１記載の吸引曲管。
  5. 【請求項５】 接続部（４）が対称的に吸引管（１．
    １；１．２）間に配置されており、溝（５）が分岐した
    同じ長さの２つの区分（３．１；３．２）を有している
    請求項１から４までのいずれか１項記載の吸引曲管。
  6. 【請求項６】 接続部（４）がホース接続部として構成
    されており、ホース接続部が吸引フランジ（２）と一体
    に形成されている請求項１から５までのいずれか１項記
    載の吸引曲管。
  7. 【請求項７】 接続部（４）がシリンダヘッド内の１つ
    の開口によって構成されている請求項１から５までのい
    ずれか１項記載の吸引曲管。
  8. 【請求項８】 シール（６）がエラストマ材料から成っ
    ている請求項１から７までのいずれか１項記載の吸引曲
    管。
  9. 【請求項９】 シール（６）がシール保持体（９）、及
    び該シール保持体を取り囲むエラストマ材料から成って
    いる請求項１から７までのいずれか１項記載の吸引曲
    管。
  10. 【請求項１０】 接続部（４）がシール保持体（９）と
    一体に構成されている請求項９記載の吸引曲管。
  11. 【請求項１１】 シール保持体（９）が溝（５）の範囲
    に少なくとも１つの固定装置を有している請求項１０記
    載の吸引曲管。
  12. 【請求項１２】 ポリマー材料が使用されている請求項
    １から１１までのいずれか１項記載の吸引曲管。
  13. 【請求項１３】 吸引フランジ（２）がシリンダヘッド
    への固定のために貫通孔（７）を有しており、貫通孔
    （７）内にクリープの起きない材料から成るブッシュ
    （８）が摩擦係合及び又は形状係合で装着されている請
    求項１２記載の吸引曲管。
  14. 【請求項１４】 ブッシュ（８）が焼結金属から成って
    いる請求項１３記載の吸引曲管。
JP16463593A 1992-07-03 1993-07-02 内燃機関のための吸引曲管 Expired - Lifetime JP2643774B2 (ja)

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DE4221913A DE4221913C1 (de) 1992-07-03 1992-07-03 Ansaugkrümmer für eine Verbrennungskraftmaschine mit einem Zylinderkopf
DE4221913.2 1992-07-03

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JPH0674113A JPH0674113A (ja) 1994-03-15
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