JP2643465B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は写真感光体に関し、更に詳しくは、本質的に
電荷発生剤とバインダー高分子のみからなる正帯電方式
に最適な電子写真用感光体に関する。
従来の技術 有機感光体(OPCと略す)は、無機感光体に比べ分子
設計により色々な波長に高感度な材料を合成できるこ
と、無公害であること、生産性、経済性に優れ、安価で
あること、等の特徴を有しており、現在活発な研究開発
が行われている。そして、従来、有機感光体の問題点と
されていた耐久性や感度の面でも著しい改良がなされ、
そのいくつかは実用化に至っており、現在、電子写真用
感光体の主力となりつつある。
OPCは通常、光を吸収してキャリアを発生させる電荷
発生層(CGLと略す)と生成したキャリアを移動させる
電荷移動層(CTLと略す)の2重層構造で構成され、そ
の高感度化が計られている。CGLに使用される材料(CGM
と略す)としては、各種ペリレン系化合物、各種フタロ
シアニン系化合物、チアピリリウム系化合物、アンスア
ンスロン系化合物、スクアリリウム系化合物、ビスアゾ
系化合物、トリスアゾ顔料、アズレニウム色素、等のい
ろいろな有機材料が検討されている。
一方、CTLに使用される材料(CTMと略す)としては、
各種ヒドラゾン系化合物、オキサゾール系化合物、トリ
フェニルメタン系化合物、アリールアミン系化合物、等
が開発されている。
これらの材料は、バインダー高分子とともに比較的簡
単な塗布法でドラムやベルト、等の基板上に形成され
る。この様な目的に使用されるバインダー高分子として
は、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂、アクリル−スチレン樹脂、等がある。一般に、
この様な2重層構造では高感致化のためにCG層は数ミク
ロンの厚さで塗布され、一方、CT層は数十ミクロンの厚
さで塗布される。このときその強度、耐刷性、等の理由
からCG層は基板側に、CT層は表面側に形成されるのが普
通である。この様な構成においては、CTMが正孔の移動
により作動するもののみ実用化されているので、その2
重層感光体は負帯電方式となる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この様な負帯電方式では帯電に用いら
れる負電荷により空気中の酸素がオゾンになると言う問
題があった。オゾンは人体にとって有害であるばかりで
なく、しばしば感光体と反応して感光体の寿命を短くす
ると言う問題があった。
更に、この様な2層方式においては、(1)製造工程
が複雑になる、(2)層間の剥離等によりその安定性が
問題になる、等の問題があった。
この様な問題点を解決するために現在では正帯電方式
による有機感光体の開発がさかんである。従来、正帯電
を実現するためには(1)CGL層とCTL層を負帯電の場合
と逆構成した逆2層構造、及び(2)各種CGMとCTMをバ
インダー高分子中に分散させた単層構造が検討されてき
た。逆2層構造においては負帯電方式の場合と同様な製
造工程の複雑さや層間剥離の問題は解決されない。更
に、本質的に薄くする必要のあるCGL層が感光体の表面
に置かれる事による耐印刷性の減少、寿命特性の劣化、
が問題となっている。
一方、正帯電を目指した単層型感光体は2層型よりも
感度、帯電特性(帯電用の電荷が乗りにくい)、残留電
位の点で劣っていた。感度の点で劣っていたのは電荷の
発生と移動が単層中でランダムに起こるためであり、単
層型感光体の問題点は感度と帯電特性、残留電位にあっ
た。
この様に従来のOPCはいずれもなんらかの問題をかか
えたものであった。従って、単層型の正帯電感光体で2
層型と同様な高感度、残留電位、帯電特性が実現出来る
なら、それは理想的な感光体となると考えられる。
本発明の目的は、上記の様な従来のOPCのもつ欠点を
解決し、高性能でしかも高感度、耐久性に優れる電子写
真用感光体を提供する事にある。
課題を解決するための手段 我々は、上記の問題点を解決するために、種々の構成
を有する正帯電単層型有機感光体の検討を行った。その
結果、CGMとして各種ペリレン系化合物、各種フタロシ
アニン系化合物、チアピリリウム系化合物、アンスアン
スロン系化合物、スクアリリウム系化合物、ビスアゾ系
化合物、トリスアゾ顔料、アズレニウム色素、等を用
い、さらにこれらのCGMに対し適当な量のX型またはτ
型フタロシアニンを添加し、これらと適当なバインダー
高分子を組合せた、バインダー高分子中にX型フタロシ
アニンまたはτ型フタロシアニンと電荷発生剤が分散さ
れた単層感光層を有する電子写真用感光体であって、X
型フタロシアニンまたはτ型フタロシアニンは、少なく
ともその一部がバインダー高分子中に分子状分散をし、
電荷発生剤は、バインダー高分子中に粒子状分散をして
いる電子写真用感光体が、正帯電方式で優れた感光特性
を呈することを新規に知見して、本発明に至った。
この様に本発明の構成ではCTMが含まれない事がその
第一の特徴であって、この様な構成は従来の単層型有機
感光体がCGMとCTMの混合体から形成されていたのと比較
して本質的に異なる構成である。
この様に本発明の構成では、従来必須であるとされて
きたCTMを必要としないが、この事は添加されたX型ま
たはτ型フタロシアニンがある条件下では電荷移動の能
力を有している事、しかもそれが従来のCTMと異なり負
電荷を移動する能力を有している事を示している。我々
はその様な条件を種々検討し、その様な正電荷の移動能
力がバインダー高分子中に分子状に分散したX型または
τ型フタロシアニンによることを明らかにした。一方、
電荷発生の能力は主としてバインダー高分子中に粒子状
に分散した電荷発生剤によっている。すなわち、本発明
の第二の特徴は単層中に分子状分散したX型またはτ型
フタロシアニンと粒子分散した電荷発生剤が存在するこ
とである。
この様な構成になる有機感光体は従来の感光体に比べ
次のような特徴を有している。
単層構造であるので製造工程が簡単である。
従来の単層構造OPCに比べはるかに高感度である。
特に正帯電方式で優れた特性を示す。
従来の単層構造OPCに比べ安定性、特電性に優れて
いる。
単層構造であるので耐印刷性に優れている。
以上述べたことから明かであるように、この場合X型
またはτ型フタロシアニンは少なくともその一部分が高
分子バインダー中に分子状に分散している事が必要であ
る。その様な分子状分散を実現するためにはX型または
τ型フタロシアニンを適当な溶剤に溶解し、この溶剤に
溶解するような高分子をバインダーとして選択する必要
がある。
この様な目的に合ったX型またはτ型フタロシアニン
を溶解する溶剤としては、ニトロベンゼン、クロルベン
ゼン、ジクロルベンゼン、ジクロルメタン、トリクロル
エチレン、クロルナフタレン、メチルナフタレン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、シク
ロヘキサノン、1.4−ジオキサン、Nメチルピリドン、
四塩化炭素、ブロムブタン、エチレングリコール、スル
ホラン、エチレングリコールモノブチルエーテル、アセ
トキシエトキシエタン、ピリジン、等を上げることが出
来る。
一方、アセトン、シクロヘキサン、石油エーテル、ニ
トロメタン、メトキシエタノール、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ジメチル
スルホキシド、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、
ジエチルエーテル、メチルエチルケトン、エタノール、
ヘキサン、プロピレンカーボネート、ブチルアミン、
水、等の溶剤またはX型またはτ型フタロシアニンを溶
解しない。従って本発明においてはこれらの溶剤を単独
で用いる事は出来ない。これらの溶剤を用いる場合に
は、先に上げたX型またはτ型フタロシアニンを溶解す
る溶剤と組み合わせて使用する必要がある。
本発明に良好に使用される電荷発生材としては、フタ
ロシアニン系化合物、ペリレン系化合物、チアピリリウ
ム系化合物、アンスアンスロン系化合物、スクアリリウ
ム系化合物、ビスアゾ系化合物、各種フタロシアニン顔
料、トリスアゾ顔料、アズレニウム色素、等がある。こ
れらのCGM、の代表的な例を以下に示す。
本発明になるバインダー高分子としては先に上げたX
型またはτ型フタロシアニンと共通の溶剤を持つものが
よい。これらの目的に適した高分子としては、ポリエス
テル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール、ポ
リアクリロニトリル、ポリメタアクリル酸メチル、ポリ
アクリレート、及びこれらの共重合体、ポリ(塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/ビニルアルコール)、ポリ(塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/マレイン酸)、ポリ(エチレン/酢酸
ビニル)、ポリ(塩化ビニル/塩化ビニリデン)、セル
ロース系高分子、等が上げられる。これらの高分子は単
独あるいは2種類以上の混合体として使用される。もち
ろん、先に述べたように2種類以上の溶剤を組合せ、一
つの溶剤でX型またはτ型フタロシアニンを溶解し、他
の溶剤でバインダー高分子を溶解することが可能である
ので本発明になるバインダー高分子は上記の高分子に限
定されるものではない。
以上述べたX型またはτ型フタロシアニンと電荷発生
剤を加えた重量とバインダー高分子の重量との最適比率
は、1:1から1:10の間である。また、各種電荷発生剤に
対してX型またはτ型フタロシアニンは10重量%以上必
要である。
この範囲よりバインダー高分子の量が少ない場合には
感光特性(光による電位の減衰特性)自体は優れたもの
となるが、帯電特性が悪くなり一般に300V以上の電位を
乗せる事が難しくなる。これに対し上記の範囲よりもバ
インダー高分子の量が多い場合には感光特性が悪くな
る。
従来の単層型OPCにおいてはCTMとCGMが混合して用い
られてきた。この様な目的のCTMとしては、ヒドラゾン
系化合物、オキサゾール系化合物、トリフェニルメタン
系化合物、アリールアミン系化合物がある。これらの材
料の添加は添加量が5%以下の場合は感光特性にほとん
ど影響しない、しかし5%以上を添加すると感光特性、
帯電の安定性が著しく悪くなる。すわわち本発明の構成
には従来のCTMは悪い影響を与え、本質的にそれを必要
としない。
この様な材料の組合せにより、例えば、X型フタロシ
アニン、トリスアゾ化合物、ポリビニルブチラールを重
量比0.2:0.4:1.8の割合で用いた糸(実施例1参照)で
は正帯電による半減露光量感度で1.6lux.secの高感度
(帯電電位600V)が実現された。これに対し、負帯電に
よる感度は12lux.sec(帯電電位120V)であり、その特
性は正帯電に対し著しく劣るものであった。また、この
系は非常に安定で、正帯電による特性は1000回の繰り返
し試験でもほとんど変化しなかった。
有機光導電層の基板となる導電性支持体としては、特
に限定はされず、使用用途等によって適宜選択すること
が出来る。具体的には、アルミニウム等の金属や、ガラ
ス、紙あるいはプラスチック等の表面に金属蒸着等の方
法で導電層を形成したもの、などが好ましく用いられ
る。また、その形状についても、ドラム状、ベルト状、
シート状、などいろいろな形状を取ることが出来る。
以上述べてきたこの発明にかかる電子写真用感光体
は、例えば、複写機、プリンター、ファクシミリ、等の
種々の記録方式に用いる事が出来、その用途は何等限定
されない。なお、この発明にかかる電子写真用感光体
は、上記例に限定される事なく、例えば必要に応じて、
有機感光体層上に、さらに絶縁性樹脂による表面保護層
を形成したり、感光層と基板の間にブロッキング層を設
けたりすることも出来る。
作用 本発明になる正帯電単層型OPCは従来にない構成を有
し、感光体として優れた特性を実現でき、従来の感光体
に比べ次のような特徴を有している。単層構造である
ので製造工程が簡単である。従来の単層構造OPCに比
べはるかに高感度である。特に正帯電方式で優れた特
性を示す。従来の単層構造OPCに比べ安定性、帯電性
に優れている。単層構造であるので耐印刷性に優れて
いる。
実 施 例 次に、この発明をさらに詳しく実施例と比較例とを併
せて説明する。
−実施例1− X型無金属フタロシアニン(XPcと略す、大日本イン
キ(株)製、ファストゲンブルー(Fastogen Blue)812
0B)、文献(Ricoh Techinical Report No.8 November,
14(1982)の方法により合成したトリスアゾ化合物(前
記化合物(13))、及びポリビニルブチラール(PVBと
略す、積水化学工業(株)製エスレックBM−2)より成
る3種類の成分をテトラヒドロフランに溶解、分散し、
十分、混合混練したのち、得られた溶液をアルミドラム
上にディップ法により塗布し、真空中、120℃で1時間
処理して、OPC層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、川口電機
(株)製EPA−8100型ペーパーアナライザーを用い、タ
ングステンによる白色光を照射して、正帯電による光感
度(半減露光量、E1/2)を測定し、1000回の繰り返し
試験後の光感度も同様に測定した。XPc、化合物(1
3)、PVBの重量比をいろいろ変化させたときの特性を第
1表に示す。
この結果より明らかであるように、XPc+(13)とPVB
の重量比は1:1から1:10の間が適当でこの範囲の組成で
は帯電特性、感度特性共に良好な特性を得る事が出来
る。また、XPcと(13)の比率は1:10から5:1の範囲で良
好な特性を与える事が分かる。
−比較例1− 比較のため、実施例1と同じ構成で溶剤としてアセト
ンとDMFの混合溶媒を使用した場合の特性をしめす。ア
セトン及びDMFはPVBを溶解するがXPcは溶解しない。従
ってこの様な製造方法ではPVB中にXPcは粒子状で混合さ
れており、分子状に分散したXPcは存在しないと考えら
れる。その結果を第2表に示す。
この結果に示すように、正帯電による感度、E1/2
第1表の結果と比較して著しく悪くなっており、本発明
にとってXPcの一部が分子状にバインダーに高分子中に
分散している事が必要である事がわかる。
−実施例2− τ型無金属フタロシアニン(τPcと略す、東洋インキ
(株)製、リオフォトン(Liophoton THP))、文献
(リコー テクニカル レポート Ricoh Techinical R
eport No.8 Novemper,14(1982)の方法により合成した
トリスアゾ化合物(前記化合物(13))、及びポリビニ
ルブチラール(PVBと略す、積水化学工業(株)製エス
レックHB−2)をテトラヒドロフランに溶解し、十分、
混合混練したのち、得られた溶液をアルミドラム上にデ
ィップ法により塗布し、真空中、120℃で1時間処理し
て、OPC層(厚さ10〜20μm)を形成した。こうして得
られた感光体の感光特性を、川口電機(株)製EPA−810
0型ペーパーアナライザーを用い、タングステンによる
白色光を照射して、正帯電による光感度(半減露光量、
1/2)を測定し、1000回の繰り返し試験後の光感度も
同様に測定した。τ型フタロシアニン、化合物(13)、
PVBの重量比をいろいろ変化させたときの特性を第3表
に示す。
この結果からτ型フタロシアニンはX型フタロシアニ
ンと同様に優れた感光特性を示す事が明かとなった。
−実施例3− X型無金属フタロシアニン(Xpcと略す、大日本イン
キ(株)製、ファストゲンブルー(Fastogen Blue)812
0B)、前記化合物(13)、各種のバインダー高分子を0.
2:0.4:1.8の比率で混合しテトラヒドロフランに溶解、
十分に混合混練したのち、得られた溶液をアルミドラム
上にディップ法により塗布し、真空中、120℃で1時間
処理して、OPC層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、川口電機
(株)製EPA−8100型ペーパーアナライザーを用い、タ
ングステンによる白色光を照射して、正帯電による光感
度(半減露光量、E1/2)を測定し、1000回の繰り返し
試験後の光感度も同様に測定した。その結果を第4表に
示す。
この結果より明かであるように分子状に分散されたXP
cと粒子状に分散された化合物(13)よりなる場合には
高分子の種類にあまり影響されず優れた特性の感光体を
形成することが出来る。
−実施例4− X型無金属フタロシアニン(XPcと略す、大日本イン
キ(株)製、ファストゲンブルー(Fastogen Blue)812
0B)、前記に示した各種のCGM、及びポリビニルブチラ
ール(PVBと略す、積水化学工業(株)製エスレックBM
−2)より成る3種類の成分を0.2:0.4:1.8の重量比で
混合しテトラヒドロフランに溶解、分散し、十分、混合
混練したのち、得られた溶液をアルミドラム上にディッ
プ法により塗布し、真空中、120℃で1時間処理して、O
PC層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、川口電機
(株)製EPA−8100型ペーパーアナライザーを用い、タ
ングステンによる白色光を照射して、正帯電による光感
度(半減露光量、E1/2)を測定し、1000回の繰り返し
試験後の光感度も同様に測定した。その結果を第5表に
示す。
この結果より明らかであるように本発明の方法は従来
知られていたいろいろなCGMに対して適用が可能であ
る。これらのCGMはそれぞれ特有の波長の光に対して優
れた電荷発生能力を有しているので、それぞれの系で特
徴ある感光体を得る事が出来る。
−実施例6− 実施例1の方法で作成した感光体のうち、XPc、化合
物(13)、PVBの比率が0.2:0.4:1.8のものを選択し、連
続的な耐印刷性の試験を行った。A4試験紙を用いて行っ
たが、3万枚の連続試験に対し安定に作動することが分
かった。この様に本発明の方法は従来の2層型感光体、
あるいは単層型感光体に比べ耐刷性の面でも優れている
事が分かった。
発明の効果 以上述べてきたように、この発明にかかる電子写真用
感光体は、バインダー高分子中にX型フタロシアニンま
たはτ型フタロシアニンと電荷発生剤が分散された単層
感光層を有する電子写真感光体であって、X型フタロシ
アニンまたはτ型フタロシアニンは、少なくともその一
部がバインダー高分子中に分子状分散をし、電荷発生剤
は、前記バインダー高分子中に粒子状分散をしている電
子写真用感光体であって、正帯電として好適に使用可能
であり、従来の感光体に比べ、高感度でかつ安定性にも
選れたものとなっており、更に、製造方法も著しく容易
であると言う特徴を有しており、電子写真感光体とし
て、いろいろな記録機器等への応用が期待される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー高分子中にX型フタロシアニン
    またはτ型フタロシアニンと電荷発生剤が分散された単
    層感光層を有する電子写真用感光体であって、前記X型
    フタロシアニンまたはτ型フタロシアニンは、少なくと
    もその一部が前記バインダー高分子中に分子状分散を
    し、前記電荷発生剤は、前記バインダー高分子中に粒子
    状分散をしている電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】X型フタロシアニンまたはτ型フタロシア
    ニンと電荷発生剤とを加えた重量とバインダー高分子の
    重量との比が1:1から1:10の範囲にある請求項1記載の
    電子写真用感光体。
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