JPH03155557A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH03155557A
JPH03155557A JP20053490A JP20053490A JPH03155557A JP H03155557 A JPH03155557 A JP H03155557A JP 20053490 A JP20053490 A JP 20053490A JP 20053490 A JP20053490 A JP 20053490A JP H03155557 A JPH03155557 A JP H03155557A
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JP
Japan
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type
phthalocyanine
layer
photoreceptor
type phthalocyanine
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Application number
JP20053490A
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English (en)
Inventor
Mutsuaki Murakami
睦明 村上
Soji Tsuchiya
土屋 宗次
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は正帯電方式に最適な電子写真感光体の製造方法
に関する。
従来の技術 有機感光体(opcと略す)は、無機感光体に比べ分子
設計によシ色々な波長に高感度な材料を合成できること
、無公害であること、等の特徴を有しており、現在活発
な研究開発が行われている。
そして、従来、有機感光体の問題点とされていた耐久性
や感度の面でも著しい改良がなされ、そのいくつかは実
用化に至っておシ、現在、電子写真用感光体の主力とな
シつつある。
OPCは通常、 光を吸収してキャリアを発生させる電
荷発生層(CGLと略す)と生成したキャリアを移動さ
せる電荷移動層(CTLと略す)の2重層構造で使用さ
れ、その高感度化が計られている。CGLに使用される
材料(CGMと略す)としては、各種ペリレン系化合物
、各種フタロシアニン系化合物、チアピリリウム系化合
物、アンスアンスロン系化合物、スクリリウム系化合物
、ビスアゾ系化合物、トリスアゾ顔料、アズレニウム色
素、等のいろいろ人有機材料が検討されている。
一方、CTLに使用される材料(CTMと略す)として
は、各種ヒドラゾン系化合物、オキチゾール系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、アリールアミン系化合物
、等が開発されている。
記録用の感光体として、これらの有機感光体を半導体レ
ーザー光(780−830nm )に対応した近赤外領
域で使用したい、と言う要望が高まり、この領域で高感
度な特性をもつ有機感光体の開発が盛んである。この様
な領域の感光体として有機感光体は無機感光体に比べ感
度の点から有利である。
これらの材料は、バインダー高分子、溶剤とともに比較
的簡単な塗布法でドラムやベルト、等の基板上に形成さ
れる。この様な目的に使用されるバインダー高分子とし
ては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、アクリルーステンン樹脂、等がある。一般に
、2重層構造では高感度化のためにCG層は数ミクロン
の厚さで塗布され、一方、01層は数十ミクロンの厚さ
で塗布される。このときその強度、耐刷性、等の理由か
らCG層は基板側に、01層は表面側に形成されるのが
普通である。この様な構成においては、CTMが正孔の
移動により作動するもののみ実用化されているので、そ
の2重層感光体は負帯電方式となる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この様な負帯電方式では帯電に用いられ
る負電荷により空気中の酸素がオゾンになると言う問題
があった。オゾンは人体にとって有害であるばかシでな
く、シばしば感光体と反応して感光体の寿命を短くする
と言う問題があった。
この様な問題点を解決するために現在では正帯電方式に
よる有機感光体の開発がさかんである。従来、正帯電を
実現するためには(1)CG層層とCTL層を負帯電の
場合と逆構成にした逆2層構造、及び(2)各種CGM
とCTMをバインダー高分子中に分散させた1層構造が
検討されてきた。逆2層構造においては負帯電方式の場
合と同様な製造工程の複雑さや層間剥離の問題は解決さ
れない。
更に、本質的に薄くする必要のあるCG層層が感光体の
表面に置かれる事による耐印刷性の減少、寿命特性の劣
化、が問題となっている。
一方、正帯電を目指した単層型感光体は2層型よシも感
度、帯電特性(帯電用の電荷が乗りにくい)、残留電位
の点で劣っていた。感度の点で劣っていたのは電荷の発
生と移動が単層中でランダムに起こるためであり、単層
型感光体の問題点は感度と帯電特性、残留電位にあった
この様に従来のOPCはいずれもなんらかの問題をかか
えたものであった。
本発明の目的は、上記の様な従来のOPCのもつ欠点を
解決し、高性能でしかも高感度、耐久性に優れる正帯電
型有機感光体を容易な方法で製造する事にある。
課題を解決するための手段 我々は、上記の問題点を解決するために、種々の構成を
有する正帯電型有機感光体の検討を行った。その結果、
本質的にX型フタロシアニンまたはτ型フタロシアニン
と適轟なバインダー高分子の組合せから成る有機感光体
の製造過程において、X型フタロシアニンまたはτ型フ
タロシアニンの一部を溶解する様な溶剤を用いて、また
はバインダー高分子を溶解後の溶液を用いて感光体層を
形成するとそれが正帯電方式で優れた感光特性を発揮す
ることを発見して本発明に至った。X型またはτ型フタ
ロシアニンの一部が溶剤あるいは溶液中で可溶化する景
はバインダー高分子の有無あるいは種類によって大巾に
異なる。単独の溶液を用いて一部を溶解するよシバイン
ダー高分子の溶液中で分散処理などを行った方がフタロ
シアニンの一部可溶化はよく進むし、X型の結晶型の基
本構造は変わらない。溶剤処理のみを行うと、一部可溶
化すると同時に結晶型の安定なβ型に転移に移ってしま
うことがある。その感度は従来の正帯電型OPCに比べ
著しく高感度であった。この事は従来CGMと考えられ
てきたX型またはτ型フタロシアニンがある条件下では
電荷移動の能力を有している事、しかもそれが従来のC
TMと異なり正電荷を移動する能力を有している事、を
示している。我々はその様な条件を種々検討し、その様
な正電荷の移動能力がバインダー高分子中に分子状に分
散したX型またはτ型フタロシアニンによることを明ら
かにした。一方、電荷発生の能力はバインダー高分子中
に粒子状に分散した電荷発生剤によっている。すなわち
、本発明の製造法によシ作成された感光体においては感
光体中に、本質的に分子状分散したX型またはτ型フタ
ロシアニンと粒子状分散した電荷発生剤が存在すること
である。粒子状分散した電荷発生剤としてはX型あるい
はτ型フタロシアニンでも良いし、一般に使用される電
荷発生剤でもよい。それらの目的に使用される電荷発生
剤の一例を以下に示す。まだ電荷発生層と電荷移動層は
それぞれ別々に2層構造と成っていても良く、両者の複
合された単層構造でも良い。
以下余白 (5) (6) 以上述べたことから明かであるように、この場合X型ま
たはτ型フタロシアニンは少なくともその一部分が高分
子バインダー中に分子状に分散している事が必要である
。その様な分子状分散を実現するためにはX型またはτ
型フタロシアニンを適当な溶剤に溶解し、この溶剤に溶
解するような高分子をバインダーとして選択する工程が
必要である。
この様な目的に合ったX型またはτ型フタロシアニンを
溶解する溶剤としては、ニトロベンゼン、クロルベンゼ
ン、ジクロルベンゼン、ジクロルメタン、トリクロルエ
チレン、クロルナフタレン、メチルナフタレン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、シクロ
ヘキサノン、1.4−ジオキサン、Nメチルピロリドン
、四塩化炭素、ブロムブタン、エチレングリコール、ス
ルホラン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ア
セトキシエトキシエタン、ピリジン、メチルセロソルブ
、イソホロン、等を上げることが出来る。
一方、アセトン、シクロヘキサン、石油エーテル、ニト
ロメタン、メトキシエタノール、ジメチルホルムアミド
、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ジメチルス
ルホキシド、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、ジ
エチルエーテル、メチルエテルケトン、エタノール、ヘ
キサン、フロピレンカーボネート、ブチルアミン、水、
等の溶剤はX型またはτ型フタロシアニンを溶解しない
従って本発明においてはこれらの溶剤を用いる場合には
、先に上げたX型またはτ型フタロシアニンを溶解する
溶剤と組み合わせて使用する必要がある。
本発明になるバインダー高分子としては先に上げたX型
またはτ型フタロシアニンを溶解する溶剤に溶解するも
のを用いると良い。これらの目的に適した高分子として
は、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホ
ルマール、ポリアクリロニトリル、ポリメタアクリル酸
メチル、ポリアクリレート、及びこれらの共重合体、ポ
リ(塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール)、ポ
リ(塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸)、ポリ(エ
チレン/酢酸ビニル)、ポリ(塩化ビニル/塩化ビニリ
デン)、セルロース系高分子、等が上げられる。これら
の高分子は単独あるいは2種類以上の混合体として使用
される。もちろん、先に述べたように2種類以上の溶剤
を組合せ、一つの溶剤でX型またはτ型フタロシアニン
を溶解し、他の溶剤でバインダー高分子を溶解すること
が可能であるので本発明になるバインダー高分子は上記
の高分子に限定されるものではない。
従来、電荷発生剤としては、各種フタロシアニン系化合
物、ペリレン系化合物、チアピリリウム系化合物、アン
スアンスロン系化合物、スクアリリウム系化合物、ビス
アゾ系化合物、各種フタロシアニン顔料、トリスアゾ顔
料、アズレニウム色素、等が知られている。しかし、我
々の検討の限りでは、本発明になるX型、τ型フタロシ
アニン以外に分子状分散させることでこの様な良好な負
電荷移動能力をしめすものは他にはなかった。
この様に本発明の構成としてCTMを必要としないと言
うことは副次的な効果として感光体の耐熱安定性を向上
させる事になる。従来の構成では感光体の耐熱性は主に
CTMの耐熱性により決定されてきた。本発明ではこの
CTMを含まない上に、X型またはτ型フタロシアニン
が非常に耐熱性に富んでいるので事実上感光体の耐熱性
にはバインダー高分子の耐熱性によシ決定される。した
がって通常光にのべた高分子の場合150°C以上のす
ぐれた耐熱性が達成される。
この様な材料の組合せによシ、例えば、X型フタロシア
ニンとポリビニルブチラールを重量比1:3の割合で用
いた系(実施例1参照)では正帯電による半減露光量感
度で1.01ux 、 seeの高感度(帯電電位53
0V)が実現され、800 nmでの感度は2.4 d
/μJであった。これに対し、負帯電による感度は15
 lux、sec  (帯電電位110V)であり、そ
の特性は正帯電に対し著しく劣るものであった。また、
この系は非常に安定で、正帯電による特性は1000回
の繰シ返し試験でもほとんど変化しなかった。更に、こ
の感光体は優れた耐熱性を示し、150℃で48時間の
処理によってもその特性はほとんど変化しなかった。
有機光導電層の基板となる導電性支持体としては、特に
限定はされず、使用用途等によって適宜選択することが
出来る。具体的には、アルミニウム等の金属や、ガラス
、紙あるいはプラスチック等の表面に金属蒸着等の方法
で導電層を形成したもの、などが好ましく用いられる。
また、その形状についても、ドラム状、ベルト状、シー
ト状、などいろいろな形状を取ることが出来る。
以上述べてきたこの発明の製造方法により得られる電子
写真感光体は、例えば、複写機、プリンター ファクシ
ミリ、等の種々の記録方式に用いる事が出来、その用途
は何等限定されない。なお、この発明にかかる電子写真
感光体は、上記例に限定される事なく、例えば必要に応
じて、有機感光体層上に、さらに絶縁性樹脂による表面
保護層を形成したり、感光層と基板の間にブロッキング
層を設けたシすることも出来る。
作    用 本発明の製造方法による正帯電型OPCは従来にない構
成を有し、感光体としての優れた特性を実現でき、従来
の感光体に比べ次のような特徴を有している。■正帯電
で高感度である。■従来のOPCに比べ安定性、帯電性
に優れている。■熱に弱いCTMが含まれていないので
耐熱性に優れている。
実施例 次に、この発明をさらに詳し〈実施例と比較例とを併せ
て説明する。
一実施例1− X型無金属フタロシアニン(XPCと略す、大日本イン
キ■製、ファストゲンブルー(FastogenBlu
e ) 8120B)とポリヒニルブ(ラ−h (PV
Bと略す、種水化学工業■製エスレックBM−2)をテ
トラヒドロフラン(THF )に溶解し、十分、混合混
練したのち、得られた溶液をアルミトラム上にデイツプ
法により塗布し、真空中、120℃で1時間処理して、
opc層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、用ロ電機■製E
PA−8100型ペーパーアナライザーを用い、タング
ステンによる白色光を照射して、正帯電による光感度(
半減露光量、El/2)  を測定、1000回の繰り
返し試験後の光感度も同様に測定した。更に、400〜
10001m  の範囲での波長特性を測定した。X型
フタロシアニンとポリビニルブチラールの重量比をいろ
いろ変化させたときの特性を第1表に示す。
以下余白 第1表 この結果より明かであるようにTHFを溶剤として使用
することにより、優れた感光特性が出現する事が分かっ
た。更に、XPCとPVBO比は1:1から1=10の
間が適当でこの範囲の組成では帯電特性、感度特性共に
良好な特性を得る事が出来る。
一実施例2一 実施例1と同様の実験を、THF溶剤の変わシに、トル
エン/メチルエチルケトン、Nメチルピロリドン、クロ
ルベンゼンを用いて行ったがほぼ同様の結果が得られた
一比較例1− 比較のため、実施例1と同じ構成で溶剤としてアセトン
とDMFの混合溶媒を使用した場合の特性をしめす。ア
セトン及びDMFはPVBを溶解するがXPcは溶解し
ない。従ってこの様な製造方法ではPVB中にXPcは
粒子状で混合されており、分子状に分散したXPcは粒
子状で混合されておシ、分子状に分散したXPcは存在
しないと考えられる。その結果を第2表に示す。
以下余白 第2表 この結果に示すように、正帯電による感度、E V2は
第1表の結果と比較して著しく悪くなっておシ、本発明
にとってXPcの一部が分子状にバインダー高分子中に
分散している事が必要である事がわかる。更に本発明の
有用性が確認された。
一実施例3− τ型無金属フタロシアニン(τPcと略す、東洋インキ
■製、!J オフ オ) 7 (Liophoton 
THP ) )とPVB (BM−2’)をTHFに溶
解し、十分、混合混練したのち、得られた溶液をアルミ
ドラム上にデイツプ法によシ塗布し、真空中、120℃
で1時間処理シテ、opc層(厚さ10〜20μm)を
形成した。こうして得られた感光体の感光特性を実施例
1の方法で測定した。τPc とPVBの重量比をいろ
いろ変化させたときの特性を第3表に示す。
第3表 この結果からτ型フタロシアニンはX型フタロシアニン
と同様に優れた感光特性を示す事が明かとなった。本発
明の製造方法の有用性が確認された。
一実施例4− XPc  と各種のバインダー高分子を1:4の比率で
混合しTHFに溶解、十分に混合混練したのち、得られ
た溶液をアルミドラム上にデイツプ法により塗布し、真
空中、120℃で1時間処理して、020層 (厚さ1
0〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、実施例1の方法
に従って測定した。得られた特性を第4表に示す。
以下余白 第4表 この結果より明かであるように本発明の製造方法によシ
高分子の種類によらず優れた特性の感光体を形成するこ
とが出来る。
一実施例5一 実施例1の方法で作成した感光体の内XPcとPVBの
比率が1:4のものを選択し、連続的な耐印刷性の試験
を行った。A4試験紙を用いて試験を行ったが、3万枚
の連続試験に対し安定に作動することが分かった。この
様に本発明の方法は従来の2層型感光体、あるいは単層
型感光体に比べ耐印刷性の面でも優れている事が分かっ
た。
一実施例6− XPc  とイソプロピルアルコールに溶解したPVB
(BM−2)を1=1の重量比で十分、混合混練したの
ち、アルミドラム上にデイツプ法によシ塗布し、真空中
、120℃で1時間処理して、00層(厚さ2〜5μm
)を形成した。XPcはアルコールに溶解しないので、
この層の中のXPcは粒子状で存在していると考えられ
る。
次に、同じXPc とポリエステル(東洋紡■製、バイ
ロン200.PET と略す)をテトラヒドロフランに
溶解し、得られた溶液を上記のCGL層の上に塗布しC
TLを形成した。CTL層の厚さは10〜20μmであ
る。得られた感光体の感光特性を、用ロ電機■製EPA
−8100型ペーパーアナライザーを用い、タングステ
ンによる白色光を照射して、正帯電による光感度(半減
露光量、E 1/2 )を測定し、1000回の繰り返
し試験後の光感度も同様に測定した。更に、400〜1
1000nの範囲での波長特性を測定した。X型フタロ
シアニンとPETの重量比をいろいろ変化させたときの
特性を第5表に示す。
第5表 この結果より明かであるように本発明の方法は2層型に
も有効であることが分かる。XPcとPETの比は1:
2から1=20の間が適当でこの範囲の組成では帯電特
性、感度特性共に良好な特性を得る事が出来る。
一実施例7− τ型無金属フタロシアニン(τPc  と略す、東洋イ
ンキ■製、リオフォトy (Liophoton TH
P) )を用いて実施例6と同様の方法で2層型正帯電
OPCを作成し、同様の評価を行った。その結果XPc
  の場合と殆ど同様なすぐれた感光特性が確認された
一実施例8− XPc  と各種のバインダー高分子を1:5の比率で
混合しTHFに溶解、十分に混合混練したのち、得られ
た溶液を実施例6と同じ方法で作成したCGLの上に塗
布した。真空中、120°Cで1時間処理して、020
層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、同様な方法で評
価し得られた特性を第6表に示す。
以下余白 第6表 第7表 この結果より明かであるように本発明はCTLに使用さ
れる高分子の種類によらず有効であることが分かる。
一実施例9一 実施例6の方法と同様の方法で各種のCGM(前述のC
GM(1)〜Iの中から選択)を用いてCGLを形成し
た。次に実施例1と同様の方法でCTL(XPc とP
ETの重量比1:5)を形成し評価した。結果を第7表
に示す。
この結果から明かであるように本発明に用いられる製造
方法は非常に有効で、CGM剤としてはいろいろな物が
有効であって特に制限はない事が分かる。
一実施例10一 実施例6で作成した感光体の内でCTL層に用いられた
XPcとPETの比率が1:5のものを選択し、連続的
な耐印刷性の試験を行った。A4試験紙を用いて試験を
行ったが、3万枚の連続試験に対し安定に作動すること
が分かった。この様に本発明の方法は従来の正帯電通2
層型感光体に比べ耐印刷性の面でも優れている事が分か
った。
一実施例1l− XPc  と文献(リコー テクニカル レポート; 
Ricoh Techinical Report N
o、3 Novelnber。
14 (1982)の方法によシ合成したトリスアゾ化
合物(前述の化合物(l載及びPVB (BM −2)
よシ成る3種類の成分をテトラヒドロフランに溶解、分
散し、十分、混合混練したのち、得られた溶液をアルミ
ドラム上にデイツプ法により塗布し、真空中、120℃
で1時間処理して、OPC層(厚さ10〜20μm)を
形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、実施例1の方法
で評価した。XPc、α3) 、PVBの重量比をいろ
いろ変化させたときの特性を第8表に示す。
第8表 この結果よυ本発明の製造方法の有用性が確認された。
さらにこの様な構成ではXPC+03)とPVBの重量
比は1:1から1=10の間が適当でこの範囲の組成で
は帯電特性、感度特性共に良好な特性を得る事が出来る
。また、XPcと化合物(X3)の比率は1:10から
5:1の範囲で良好な特性を与える事が分かる。
比較例2− 比較のため、実施例1と同じ構成で溶剤としてアセトン
とDMFの混合溶媒を使用した場合の特性をしめす。ア
セトン及びDMFはPVBを溶解するがXPcは溶解し
ない。従ってこの様な製造方法ではPVB中にXPcは
粒子状で混合されており、分子状に分散したXPcは存
在しないと考えられる。その結果を第9表に示す。
以下余白 第9表 この結果に示すように、正帯電による感度、E1/2 
は第1表の結果と比較して著しく悪くなっており、本発
明の方法の有用性が確認された。
実施例12− τPc  と交歓(リコー テクニカル レポート; 
Ricoh Techinical  Report 
No、B November14 (1982)  の
方法により合成したトリスアゾ化合物(前述の化合物α
3)))、及びPVB (BM−2)をTHFに溶解し
、十分、混合混練したのち、得られた溶液をアルミドラ
ム上にデイツプ法により塗布し、真空中、120℃で1
時間処理して、opc層(厚さ10〜20μm)を形成
した。こうして得られた感光体の感光特性を、実施例1
の方法で評価した。τPC1化合物03)、PVBの重
量比をいろいろ変化させたときの特性を第10表に示す
第10表 この結果からτ型フタロシアニンはX型フタロシアニン
と同様に優れた感光特性を示す事が明かとなった。
一実施例13− Xpc、  化合物03)、各種のバインダー高分子を
0.2:O04:1.8 の比率で混合しTHFに溶解
、十分て混合混練したのち、得られた溶液をアルミドラ
ム上にデイツプ法により塗布し、真空中、120°Cで
1時間処理して、opc層(厚さ10〜20μm)を形
成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、実施例1の方法
で評価した。その結果を第11表に示す。
以下余白 第11表 層(厚さ10〜20μm)を形成した。
こうして得られた感光体の感光特性を、実施例1の方法
で評価した。その結果を第12表に示す。
第12表 この結果よシ明かであるよう本発明の方法によって高分
子の種類はあまり影響されず優れた特性の感光体を形成
することが出来る。
一実施例14− XPbと、 前述した各種のCGM (化合物(1)〜
Iのなかから選択)、及びPVBより成る3種類の成分
を0.2 : 0.4 : 1.sの重量比で混合しT
HFに溶解、分散し、十分、混合混練したのち、得られ
た溶液をアルミトラム上にデイツプ法によシ塗布し、真
空中、120℃で1時間処理して、 OPにの結果よシ
明かであるように本発明の方法は従来知られていたいろ
いろなCGMに対して適用が可能である。これらのCG
Mはそれぞれ特有の波長の光に対して優れた電荷発生能
力を有しているので、それぞれの系で特徴ある感光体を
得る事が出来る。
一実施例15一 実施例1の方法で作成した感光体のうち、XPc、化合
物(13、PVB (7)比率75E0.2 : 0.
4 : 1.8C14のを選択し、連続的な耐印刷性の
試験を行った。
A4試験紙を用いて試験を行ったが、3万枚の連続試験
に対し安定に作動することが分かった。この様に本発明
の方法は従来の2層型感光体、あるいは単層型感光体に
比べ耐刷性の面でも優れている事が分かった。
発明の効果 以上述べてきたように、この発明にかかる電子写真感光
体の製造方法は、少なくともX型フタロシアニンまたは
τ型フタロシアニンの一部を溶解するような溶剤を使用
する正帯電型感光体の製造方法であって、この方法によ
り作成された感光体は従来の感光体に比べ、高感度でか
つ安定性にも優れたものとなっておシ、電子写真感光体
として、いろいろな記碌機器等への応用が期待される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも、X型フタロシアニンまたはτ型フタ
    ロシアニンの一部を溶解する様な溶剤が使用されること
    を特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. (2)請求項1記載の溶剤がバインダー高分子を溶解す
    るものである事を特徴とする電子写真感光体の製造方法
  3. (3)バインダー高分子を溶解されている溶液において
    、少なくとも、X型フタロシアニンまたはτ型フタロシ
    アニンの一部を溶解することを特徴とする電子写真感光
    体の製造方法。
JP20053490A 1989-08-05 1990-07-26 電子写真感光体の製造方法 Pending JPH03155557A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE69127668T DE69127668T2 (de) 1990-07-26 1991-07-25 Fotoempfindliches Material für die Elektrofotografie und seine Herstellung
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