JP2001117247A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2001117247A
JP2001117247A JP29933999A JP29933999A JP2001117247A JP 2001117247 A JP2001117247 A JP 2001117247A JP 29933999 A JP29933999 A JP 29933999A JP 29933999 A JP29933999 A JP 29933999A JP 2001117247 A JP2001117247 A JP 2001117247A
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JP
Japan
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hydrogen atom
alkyl group
substituent
compound
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JP29933999A
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Nobuaki Hirota
展章 廣田
Tomoko Taniguchi
智子 谷口
Tatsuji Oda
達司 織田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高感度で前露光特性及び繰り返し安定性に優れ
た電子写真感光体の提供。 【解決手段】感光層に一般式(I)又は(II)で表され
る電荷輸送物質と一般式(III)、(VI)などで表され
る化合物を含有させる。 (式中、Yは水素原子もしくは電子吸引性基を、mは1
から6の整数を、R11及びR12は2価の連結基を、
nは0もしくは1を示す。) (式中、R16〜R18は水素原子、ハロゲン原子、ニ
トロ基、シアノ基、アルキル基もしくはアルコキシカル
ボニル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
するものであり、詳しくは特定の電荷輸送物質と特定の
化合物を感光層に含有させた、高感度で前露光特性及び
繰り返し安定性に優れた電子写真感光体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の感光体としては、
セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、シリコン等の無機
光導電体を主成分とする感光層を有するものが広く知ら
れていた。しかし、これらは感度、熱安定性、耐湿性、
耐久性等において必ずしも満足し得るものではなく、ま
た特にセレン及び硫化カドミウムはその毒性のために製
造上、取扱い上にも制約があった。
【0003】一方、有機光導電性化合物を主成分とする
感光層を有する電子写真感光体は、製造が比較的容易で
あること、安価であること、取扱いが容易であること、
また一般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れている
こと等多くの利点を有し、近年多くの注目を集めてい
る。
【0004】このような有機光導電性化合物としては、
ポリ−N−ビニルカルバゾールがよく知られており、こ
れと2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン等のル
イス酸とから形成される電荷移動錯体を主成分とする感
光層を有する電子写真感光体が、特公昭50−1049
6号公報に記載されている。しかしながらこの感光体
は、感度、成膜性、及び耐久性において必ずしも満足で
きるものではなかった。
【0005】これに対し、トリフェニルアミン類、スチ
ルベン類、ヒドラゾン類等に代表される電荷輸送物質と
フタロシアニン顔料、アゾ顔料等の電荷発生物質を組み
合わせた低分子量の有機光導電性化合物を含む電子写真
感光体が数多く提案されている。これらを適当なバイン
ダーと組み合わせ、更に電荷発生能力の高い化合物と電
荷輸送能力の高い化合物を、例えば積層型感光体として
組み合わせることにより、セレン等の無機感光体に近い
感度を有するものも出現している。その結果、複写機や
プリンター等の分野で、このような有機光導電性化合物
を主成分とする感光体が大きく進出してきている。
【0006】電荷発生機能と電荷輸送機能とをそれぞれ
別個の物質に分担させるようにした積層型あるいは分散
型の機能分離型感光体は、各々の材料の選択範囲が広
く、帯電特性、感度、耐久性等の電子写真特性におい
て、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的容易に
作製できるという利点を持っている。
【0007】従来、電荷発生物質あるいは電荷輸送物質
として種々のものが提案されている。例えば、無定形セ
レンからなる電荷発生層とポリ−N−ビニルカルバゾー
ルを主成分とする電荷輸送層とを組み合わせた感光層を
有する電子写真感光体が実用化されていた。しかし、無
定形セレンからなる電荷発生層は耐久性に劣るという欠
点を有している。また、有機染料や有機顔料を電荷発生
物質として用いることが、種々提案されており、例え
ば、モノアゾ顔料やビスアゾ顔料を感光層中に含有する
電子写真感光体として、特公昭48−30513号公
報、特開昭52−4241号公報、特開昭54−465
58号公報、特公昭56−11945号公報等が既に公
知となっている。
【0008】しかしながら、機能分離型感光体として実
用化されているものは僅かであり、また要求される多く
の特性、例えば帯電特性、感度、残留電位、前露光特
性、繰り返し安定性等の電気的特性や耐傷性、耐摩耗性
等の機械的強度等の全てを満足しているとはいい難いの
が現状である。これらの特性は、電荷発生物質及び電荷
輸送物質やそれらを分散又は相溶するバインダー樹脂の
各々の性能に依存するところが大きいといえるが、それ
らの適合する組合せの選択が重要であることも知られて
おり、数多くの組合せが提案されてきている。その理由
は、かかる選択が理論的な根拠に基づくものというより
はむしろ、試行錯誤的に行われているためであると考え
られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真プロセス内で繰り返し使用するにあたり、高感度で
前露光特性及び繰り返し安定性に優れた電子写真感光体
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、導電性支持体
上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する
感光層を有する電子写真感光体において、該感光層に下
記一般式(I)又は(II)で表される電荷輸送物質の少
なくとも1種と、下記一般式(III)、(IV)、(V)、
(VI)で表される化合物の少なくとも1種を含有させる
ことが、前記課題を解決するのに有効であることを見い
だし本発明を完成するに至った。
【0011】
【化13】
【0012】式中、R1、R2は同一でも異なっていても
よく、水素原子、アルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基又はスチリル基を示し、少なくとも1つは
アリール基又はスチリル基である。R3はアルキル基、
置換基を有していてもよいアラルキル基又はアリール基
を示し、R4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、アルキル基、置換基を有していてもよいベンジル
基又はフェニル基を示し、R6は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を示す。
【0013】
【化14】
【0014】式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、
置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、
アリール基を示し、R9とR10は相互に結合して環を形
成してもよい。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共
に、飽和の5から8員環を形成するのに必要とされる原
子群を示す。
【0015】
【化15】
【0016】式中、Yは水素原子もしくは電子吸引性基
を示し、mは1から6の整数を示す。R11及びR12はそ
れぞれ置換基を有していてもよい2価の連結基を示し、
nは0もしくは1を示す。
【0017】
【化16】
【0018】式中、Zは水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、もしくは
アルコキシカルボニル基を示し、pは1から4の整数を
示す。R13及びR14はそれぞれ置換基を有していてもよ
い2価の連結基を示し、qは0もしくは1を示す。
【0019】
【化17】
【0020】式中、R15は置換基を有していてもよいア
ルキル基、もしくはアリール基を示す。
【0021】
【化18】
【0022】式中、R16、R17、R18はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基もしくはアルコキシカルボニル
基を示す。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真感光体に
おける各構成要素について詳細に説明する。本発明の電
子写真感光体は、具体的には導電性支持体上に必要に応
じブロッキング層を設け、その上に少なくとも電荷発生
物質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真
感光体であって、この感光層が上記一般式(I)及び(I
I)で表される電荷輸送物質の少なくとも1種を含有
し、かつ上記一般式(III)、(IV)、(V)、(VI)で
表される化合物の少なくとも1種を含有する電子写真感
光体である。
【0024】感光層は少なくとも電荷発生物質と電荷輸
送物質を分散混合しバインダー樹脂中に含有させた単層
型や少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層と少
なくとも電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有する電荷
輸送層から成る積層型等により構成される。本発明は何
れの系にも適用させることが可能であるが、電荷発生物
質と電荷輸送物質の性能を最大限に発揮させやすい積層
型感光体の系において用いられることが好ましい。積層
型感光体において、電荷発生層と電荷輸送層の積層順序
は、導電性支持体に近い方から電荷発生層、電荷輸送層
の順でも、電荷輸送層、電荷発生層の順のどちらでも構
わないが、本発明においては、導電性支持体に近い方か
ら電荷発生層、電荷輸送層の順に設けることが好まし
い。
【0025】積層型感光体において、感光層を構成する
電荷発生層は、少なくとも電荷発生物質を含有し、電荷
発生物質単独もしくは電荷発生物質とバインダー樹脂と
を溶媒中で混合分散し、塗布乾燥することによって形成
される。
【0026】電荷発生層に用いられる電荷発生物質とし
ては、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン等に
代表されるフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニ
ン、無金属ナフタロシアニン等に代表されるナフタロシ
アニン顔料、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等に
代表されるペリレン顔料、アントラキノン誘導体、アン
スアンスロン誘導体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピ
ラントロン誘導体、ビオラントロン誘導体に代表される
アントラキノン顔料又は多環キノン顔料、モノアゾ顔
料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等に代表されるアゾ
顔料、ポルフィリン顔料、キナクリドン顔料等が挙げら
れる。
【0027】これらの中で、特にビスアゾ顔料、トリス
アゾ顔料、フタロシアニン顔料を用いたものは、キャリ
ア発生効率が高く、高感度の感光体を提供するため好ま
しい。
【0028】例えば、ビスアゾ顔料の場合であれば、特
開昭62−286058号公報、同63−23163号
公報、同63−32557号公報、同63−89866
号公報、同63−243948号公報、同64−214
55号公報、同64−40948号公報、特開平1−2
00267号公報、同1−202757号公報、同2−
150855号公報、同4−96068号公報、同5−
142841号公報、同6−3843号公報、同6−2
7697号公報、同6−27706号等に記載されてい
るアゾ顔料を用いることができる。特にその中でも、特
開昭63−89866号公報、同64−21455号公
報、特開平1−200267号公報、同1−20275
7号公報に記載されているビスアゾ顔料が本発明では好
ましく用いられる。
【0029】またフタロシアニン顔料の場合であれば、
無金属フタロシアニン、チタニルオキシフタロシアニ
ン、銅フタロシアニン、アルミニウムフタロシアニン、
ジフェノキシゲルマニウムフタロシアニン、ゲルマニウ
ムフタロシアニン、ガリウムフタロシアニン、クロロガ
リウムフタロシアニン、ブロモガリウムフタロシアニ
ン、クロロインジウムフタロシアニン、ブロモインジウ
ムフタロシアニン、ヨードインジウムフタロシアニン、
マグネシウムフタロシアニン、クロロアルミニウムフタ
ロシアニン、ブロモアルミニウムフタロシアニン、スズ
フタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、バナジ
ルオキシフタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、コバル
トフタロシアニン、ニッケルフタロシアニン、ヒドロキ
シガリウムフタロシアニン、ジヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン、バリウムフタロシアニン、ベリリウムフタ
ロシアニン、カドミウムフタロシアニン、クロロコバル
トフタロシアニン、ジクロロチタニルフタロシアニン、
鉄フタロシアニン、シリコンフタロシアニン、鉛フタロ
シアニン、白金フタロシアニン等を用いることができ
る。特にその中でも無金属フタロシアニン、チタニルオ
キシフタロシアニン、クロロアルミニウムフタロシアニ
ン、クロロインジウムフタロシアニン、ジフェノキシゲ
ルマニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシア
ニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが本発明では
好ましく用いられる。
【0030】電荷発生層に用いられるバインダー樹脂と
しては、従来より知られているスチレン、酢酸ビニル、
塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル等のビニル化合物の重合体及び共重合体、ホルマール
樹脂、ブチラール樹脂等のアセタール樹脂、シリコーン
樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアリレート樹脂等が挙げられるが、
これらに限定されない。
【0031】電荷発生層に用いられるバインダー樹脂
は、電荷発生物質100重量部に対し、1から1000
重量部、好ましくは1から400重量部の範囲で用いら
れる。また、電荷発生層の厚さは0.05から20μ
m、好ましくは0.1から2μmの範囲で用いられる。
【0032】電荷発生物質の分散に用いられる溶媒とし
ては、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等のエ
ーテル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、ジメチル
スルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブア
セテート等のエステル類、ジクロロエタン、ジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、クロロベ
ンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭
化水素等が挙げられる。
【0033】積層型感光体において、感光層を構成する
電荷輸送層は、少なくとも電荷輸送物質とバインダー樹
脂を適当な溶媒に溶解し、塗布、乾燥することによって
設けることができる。
【0034】従来より電荷輸送物質として用いられてい
る化合物には、オキサジアゾール化合物、トリフェニル
メタン化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、
トリアリールアミン化合物、スチリル化合物等が挙げら
れるが、本発明においては、下記一般式(I)又は(I
I)で表される化合物を用いる。これらは各々単独でも
2種以上混合して用いても構わないし、他の電荷輸送物
質と共に用いても構わない。
【0035】
【化19】
【0036】式中、R1、R2は同一でも異なっていても
よく、水素原子、アルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基又はスチリル基を示し、少なくとも1つは
アリール基又はスチリル基である。R3はアルキル基、
置換基を有していてもよいアラルキル基又はアリール基
を示し、R4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、アルキル基、置換基を有していてもよいベンジル
基又はフェニル基を示し、R6は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を示す。
【0037】
【化20】
【0038】式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、
置換基を有していてもよいアルキル基、アラルキル基、
アリール基を示し、R9とR10は相互に結合して環を形
成してもよい。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共
に、飽和の5から8員環を形成するのに必要とされる原
子群を示す。
【0039】上記一般式(I)で表される化合物の具体
例としては、以下の化合物並びに特開平2−51162
号公報に記載の化合物が挙げられるがこれらに限定され
ない。
【0040】
【化21】
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】
【化25】
【0045】
【化26】
【0046】
【化27】
【0047】
【化28】
【0048】上記一般式(II)で表される化合物の具体
例としては、以下の化合物並びに特開平3−75660
号公報に記載の化合物が挙げられるがこれらに限定され
ない。
【0049】
【化29】
【0050】
【化30】
【0051】
【化31】
【0052】
【化32】
【0053】
【化33】
【0054】
【化34】
【0055】
【化35】
【0056】
【化36】
【0057】
【化37】
【0058】
【化38】
【0059】上記一般式(I)及び(II)で表される化
合物と必要に応じて共に用いられる電荷輸送物質として
は、以下の正孔輸送物質や電子輸送物質等が挙げられ
る。正孔輸送物質の例としては、例えば特公昭34−5
466号公報に示されているオキサジアゾール化合物、
特公昭45−555号公報に示されているトリフェニル
メタン化合物、特公昭52−4188号公報に示されて
いるピラゾリン化合物、特公昭55−42380号公
報、特開平1−100555号公報、同2−10367
号公報、同2−51163号公報、同2−96767号
公報、同2−183260号公報、同2−184856
号公報、同2−184858号公報、同2−18485
9号公報、同2−226160号公報、同5−1886
09号公報に示されているヒドラゾン化合物、特開昭5
6−123544号公報に示されているオキサジアゾー
ル化合物、特公昭58−32372号公報に示されてい
るトリアリールアミン化合物、特開昭58−19804
3号公報に示されているスチルベン化合物、特開昭62
−237458号公報、特開平6−194851号公報
に示されているエナミン化合物等が挙げられる。一方、
電子輸送物質の例としては、クロラニル、テトラシアノ
エチレン、ジフェノキノン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサ
ントン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン等
が挙げられる。
【0060】本発明において、上記一般式(I)又は(I
I)で表される電荷輸送物質と共に感光層に含有される
下記一般式(III)で表される化合物について具体的に
説明する。
【0061】
【化39】
【0062】式中、Yは水素原子もしくは電子吸引性基
を示し、mは1から6の整数を示す。R11及びR12はそ
れぞれ置換基を有していてもよい2価の連結基を示し、
nは0もしくは1を示す。
【0063】上記一般式(III)で表される化合物にお
いて、Yの具体例としては、水素原子、ニトロ基、シア
ノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等
のハロゲン原子、トリフルオロメチル基等のハロゲン化
アルキル基を挙げることができる。ここでYは2つのナ
フタルイミド骨格で異なっていても構わないし、同一で
異なる位置に置換されていても構わない。またmが2以
上の場合、Yは同一でも異なっていても構わない。R11
及びR12の具体例としては、メチレン基、エチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基等の直鎖飽和炭化水
素の2価基、1,4−シクロヘキシレン基、1,2−シ
クロヘキシレン基等の環式飽和炭化水素の2価基、1,
2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,4−フ
ェニレン基等の芳香族炭化水素の2価基、2,6−ピリ
ジンジイル基等の複素環の2価基及び下記構造式(VI
I)に示すような2価の連結基を挙げることができる。
これらの連結基は置換基を有していてもよく、その具体
例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基等のアルキル基、ハロゲン原子等を挙げることができ
る。
【0064】
【化40】
【0065】上記一般式(III)で表される化合物の具
体例としては、表1から表4に示す例示化合物並びに特
開平7−160020号公報に記載の化合物等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。ここで表1
から表4において、N−R11−OはR11の結合順序を示
し、またYは2つのナフタルイミド骨格で同じ位置に置
換されていることを示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】本発明において、上記一般式(I)又は(I
I)で表される電荷輸送物質と共に感光層に含有される
下記一般式(IV)で表される化合物について具体的に説
明する。
【0071】
【化41】
【0072】式中、Zは水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、もしくは
アルコキシカルボニル基を示し、pは1から4の整数を
示す。R13及びR14はそれぞれ置換基を有していてもよ
い2価の連結基を示し、qは0もしくは1を示す。
【0073】上記一般式(IV)で表される化合物におい
て、Zの具体例としては、水素原子、ニトロ基、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のア
ルキル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基等を挙げることができる。こ
こで挙げるアルキル基、アルコキシカルボニル基は置換
基を有していてもよく、その具体例としては、上述のハ
ロゲン原子、アルキル基等を挙げることができる。また
Zは2つのフタルイミド骨格で異なっていても構わない
し、同一で異なる位置に置換されていても構わない。さ
らにpが2以上の場合、Zは同一でも異なっていても構
わない。R13及びR14の具体例としては、メチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の直
鎖飽和炭化水素の2価基、1,4−シクロへキシレン
基、1,2−シクロへキシレン基等の環式飽和炭化水素
の2価基、1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン
基、1,4−フェニレン基等の芳香族炭化水素の2価
基、2,6−ピリジンジイル基等の複素環の2価基及び
下記(VII)に示すような2価の連結基を挙げることが
できる。これらの連結基は置換基を有していてもよく、
その具体例としては上述のアルキル基、ハロゲン原子を
挙げることができる。
【0074】
【化42】
【0075】上記一般式(IV)で表される化合物の具体
例としては、表5から表8に示す例示化合物並びに特開
平8−262758号公報に記載の化合物等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。ここで表5か
ら表8において、N−R13−OはR13の結合順序を示
し、またZは2つのフタルイミド骨格で同じ位置に置換
されていることを示す。
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】
【表7】
【0079】
【表8】
【0080】本発明において、上記一般式(I)又は(I
I)で表される電荷輸送物質と共に感光層に含有される
下記一般式(V)で表される化合物について具体的に説
明する。
【0081】
【化43】
【0082】式中、R15は置換基を有していてもよいア
ルキル基、もしくはアリール基を示す。
【0083】上記一般式(V)で表される化合物におい
て、R15の具体例としては、炭素数1〜15の直鎖アル
キル基、メチルシクロへキシルメチル基、2−シクロへ
キシルエチル基等の環含有アルキル基、フェニル基、ナ
フチル基等のアリール基を挙げることができる。またR
15は置換基を有していてもよく、その具体例としてはメ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキ
シカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキシ
カルボニル基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基等
のアシルオキシ基、ヒドロキシ基、上述の直鎖アルキル
基、環含有アルキル基等を挙げることができる。
【0084】上記一般式(V)で表される化合物の具体
例としては、表9から表11に示す例示化合物並びに特
開平7−49579号公報に記載の化合物等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0085】
【表9】
【0086】
【表10】
【0087】
【表11】
【0088】本発明において、上記一般式(I)又は(I
I)で表される電荷輸送物質と共に感光層に含有される
下記一般式(VI)で表される化合物について具体的に説
明する。
【0089】
【化44】
【0090】式中、R16、R17、R18はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換基を有し
ていてもよいアルキル基もしくはアルコキシカルボニル
基を示す。
【0091】上記一般式(VI)で表される化合物におい
て、R16、R17、R18の具体例としては、水素原子、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基
を挙げることができる。これらのアルキル基及びアルコ
キシカルボニル基は置換基を有していてもよく、その具
体例としては、シアノ基、上述のハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシカルボニル基等を挙げることができ
る。ここで挙げるR16は2つのベンゼン環で異なってい
ても構わないし、同一で異なる位置に置換されていても
構わない。
【0092】上記一般式(VI)で表される化合物の具体
例としては、表12から表15に示す例示化合物並びに
特開平9−114113号公報に記載の化合物等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0093】
【表12】
【0094】
【表13】
【0095】
【表14】
【0096】
【表15】
【0097】電荷輸送層において、用いられるバインダ
ー樹脂としては、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のビニル
化合物の重合体及び共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリスルホン、セルロースエステル樹脂、セルロー
スエーテル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂等の各種ポリマーが挙げられる。
【0098】電荷輸送層の形成に用いられる溶媒として
は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3
−ジオキソラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、1,2−ジ
クロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセト
ニトリル、酢酸エチル等が挙げられる。
【0099】電荷輸送層用バインダー樹脂は、電荷輸送
物質100重量部に対し10から500重量部、好まし
くは50から250重量部の範囲で用いられる。電荷輸
送層の厚さは1から100μm、好ましくは10から5
0μmの範囲で用いられる。
【0100】単層型感光体において、感光層は少なくと
も電荷発生物質と上記一般式(I)又は(II)で表され
る電荷輸送物質の少なくとも1種と上記一般式(II
I)、(IV)、(V)、(VI)で表される化合物の少なく
とも1種とバインダー樹脂とを適当な溶媒中で分散混合
し、塗布、乾燥することによって設けることができる。
また、電荷発生物質としては、上記積層型感光体で用い
られるものが何れも使用できる。更に感光層形成に用い
られる溶媒並びに上記化合物と共に必要に応じて用いら
れる電荷輸送物質及びバインダー樹脂としては、上記積
層型感光体の電荷輸送層の形成に用いられるものが何れ
も使用できる。
【0101】単層型感光体において、電荷発生物質は、
バインダー樹脂100重量部に対し1から60重量部、
好ましくは5から30重量部の範囲で用いられ、電荷輸
送物質は、バインダー樹脂100重量部に対し1から1
50重量部、好ましくは20から100重量部の範囲で
用いられる。感光層の厚さは5から80μm、好ましく
は10から45μmの範囲で用いられる。
【0102】本発明において、上記一般式(I)又は(I
I)で表される電荷輸送物質と共に感光層に含有される
上記一般式(III)、(IV)、(V)及び(VI)で表され
る化合物は、電荷輸送物質100重量部に対し、0.1
から10重量部、好ましくは0.5から5重量部の範囲
で用いられる。
【0103】本発明の電子写真感光体の感光層が形成さ
れる導電性支持体としては周知の電子写真感光体に採用
されているものがいずれも使用できる。具体的には、例
えば金、銀、白金、チタニウム、アルミニウム、銅、亜
鉛、鉄、導電処理を施した金属酸化物等のドラム、シー
ト、ベルトあるいはこれらの薄膜のラミネート物、蒸着
物等が挙げられる。
【0104】更に、金属粉末、金属酸化物、カーボンブ
ラック、炭素繊維、ヨウ化銅、電荷移動錯体、無機塩、
イオン伝導性の高分子電解質等の導電性物質を適当なバ
インダーと共に塗布し、ポリマーマトリックス中に埋め
込んで導電処理を施したプラスチックやセラミック、紙
等で構成されるドラム、シート、ベルト等が挙げられ
る。
【0105】本発明の電子写真感光体の構成中には、感
光層と導電性支持体の間に、感光層から導電性支持体へ
の電荷の注入をコントロールするためのブロッキング層
を必要に応じ設け、また感光層表面には感光体の耐久性
を向上させるために表面保護層を設けても構わない。
【0106】ブロッキング層は、バインダー樹脂単独、
あるいはバインダー樹脂と無機顔料等との混合で構成さ
れる。バインダー樹脂としては、ポリアミド系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。また、
無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコ
ニウム等が挙げられる。
【0107】また、感光層は成膜性、可撓性、機械的強
度を向上させるために周知の可塑剤を含有していてもよ
い。可塑剤としては、フタル酸エステル、リン酸エステ
ル、塩素化パラフィン、塩素化脂肪酸エステル、メチル
ナフタレン等の芳香族化合物等が挙げられる。
【0108】更に、感光体の電子写真特性の改良のため
に、酸化防止剤等の添加物を含有させても構わない。
【0109】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0110】以下の実施例及び比較例で用いた例示化合
物及び比較化合物を以下に示す。
【0111】
【化45】
【0112】
【化46】
【0113】実施例1 例示化合物(CG−1)で示される電荷発生物質1重量
部とポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業製、エス
レックKS−1)1重量部を1,2−ジメトキシエタン
100重量部に混合し、ペイントコンディショナーによ
りガラスビーズ(シンマルエンタープライゼズ製、ハイ
ビーD−20)と共に4時間分散した。こうして得た顔
料分散液をアプリケーターにて金属アルミニウム薄板
(JIS規格#1050)上に塗布し、80℃で15分
乾燥して膜厚約0.3μmの電荷発生層を得た。
【0114】次に例示化合物(CT1−10)で示され
る電荷輸送物質10重量部とポリカーボネート樹脂(帝
人化成製、パンライトC−1400)10重量部と例示
化合物(AD1−18)で示される化合物0.1重量部
をジクロロメタン140重量部に溶解させて、上記電荷
発生層の上に、この溶液をアプリケーターにより塗布
し、80℃で60分乾燥して乾燥膜厚20μmの電荷輸
送層を形成した。
【0115】この様にして作製した積層型電子写真感光
体を室温暗中に一昼夜保管した後、静電記録試験装置
(川口電機製作所製、EPA−8200)により電子写
真特性評価を行った。測定条件は、コロナ印加電圧:−
4.8kV、スタティックモードNo.3(プロセス速
度167mm/s)、照射光(白色光)照度:2lxで
あった。その結果、帯電電位−712V、半減露光量
0.97lx・sと非常に高感度の値を示した。結果を
表16に示す。また、この感光体に白色光(5000l
x)を1分間照射した後、同条件で電子写真特性評価を
行い、光照射前の帯電電位に対する光照射後の帯電電位
の比を百分率で表したもの(Vl/Vd)を前露光特性
の指標とした。Vl/Vdの値は数値が大きいものほ
ど、前露光特性が良好であることを示している。結果を
表16に示す。
【0116】次に、この感光体をアルミニウム製のドラ
ム素管に張り付け、ドラム感光体評価装置(ジェンテッ
ク製、シンシア90)により帯電及び光除電の繰り返し
特性を評価した。測定は、コロナ印加電圧:−5.2k
V、プロセス速度160mm/s、TCCD2モードで
の5000回の帯電及び光除電の繰り返しを行った。光
除電はタングステンランプアレイを用いて行った。帯電
後の表面電位即ち帯電電位、光除電後の表面電位即ち残
留電位の測定結果を表16に示す。帯電電位及び残留電
位の変化が極めて小さいことがわかる。
【0117】実施例2 実施例1において、例示化合物(AD1−18)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD2−14)を用
いた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0118】実施例3 実施例1において、例示化合物(AD1−18)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD3−9)を用い
た以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0119】実施例4 実施例1において、例示化合物(AD1−18)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD4−7)を用い
た以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0120】実施例5 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD1−11)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0121】実施例6 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD2−21)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0122】実施例7 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD3−21)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0123】実施例8 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD4−26)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0124】実施例9 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
1)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD1−7)を用いた以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0125】実施例10 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
1)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD2−10)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0126】実施例11 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
1)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD3−19)を用いた
以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0127】実施例12 実施例1において、例示化合物(CT1−10)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
1)を用い、例示化合物(AD1−18)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD4−3)を用いた以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0128】比較例1 実施例1において、例示化合物(AD1−18)で表さ
れる化合物を用いなかった以外は、実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0129】比較例2 実施例5において、例示化合物(AD1−11)で表さ
れる化合物を用いなかった以外は実施例5と同様にして
電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0130】比較例3 実施例9において、例示化合物(AD1−7)で表され
る化合物を用いなかった以外は実施例9と同様にして電
子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0131】比較例4 実施例1において、例示化合物(AD1−18)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−1)を用い
た以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0132】比較例5 実施例6において、例示化合物(AD2−21)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−2)を用い
た以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0133】比較例6 実施例11において、例示化合物(AD3−19)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−3)を用
いた以外は実施例11と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0134】比較例7 実施例12において、例示化合物(AD4−3)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−4)を用い
た以外は実施例12と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0135】実施例1から12までの電気特性の結果及
び比較例1から7までの電気特性の結果を表16に示
す。
【0136】
【表16】
【0137】上記のように、実施例1から12で例示し
た感光体は、高感度で前露光特性並びに繰り返し安定性
に優れている。一方、比較例1から7で例示した感光体
は、全体的に低感度で前露光特性及び繰り返し安定性が
劣っている。このように前露光特性や繰り返し安定性が
劣っていると、コピー実写評価では、繰り返しにより実
写画像のコントラストが低下すると共にカブリ等の画像
故障が発生する。
【0138】実施例13 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学工業製、ソルバインC
N)1重量部をメチルエチルケトン100重量部に混合
し、ペイントコンディショナーによりガラスビーズ(シ
ンマルエンタープライゼズ製、ハイビーD−20)と共
に3時間分散した。こうして得た顔料分散液をアプリケ
ーターにて金属アルミニウム薄板(JIS規格#105
0)上に塗布し、80℃で15分乾燥して膜厚約0.3
μmの電荷発生層を得た。
【0139】次に例示化合物(CT1−9)で示される
電荷輸送物質10重量部とポリカーボネート樹脂(帝人
化成製、パンライトTS−2050)10重量部と例示
化合物(AD1−15)0.15重量部をジクロロメタ
ン140重量部に溶解させて、上記電荷発生層の上に、
この溶液をアプリケーターにより塗布し、80℃で60
分乾燥して乾燥膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0140】この様にして作製した積層型電子写真感光
体を室温暗中に一昼夜保管した後、静電記録試験装置
(川口電機製作所製、EPA−8200)により電子写
真特性評価を行った。測定条件は、コロナ印加電圧:−
4.8kV、スタティックモードNo.3(プロセス速
度167mm/s)、照射光(白色光)照度:2lxで
あった。その結果、帯電電位−718V、半減露光量
0.94lx・sと非常に高感度の値を示した。結果を
表17に示す。また、この感光体に白色光(5000l
x)を1分間照射した後、同条件で電子写真特性評価を
行い、光照射前の帯電電位に対する光照射後の帯電電位
の比を百分率で表したもの(Vl/Vd)を前露光特性
の指標とした。Vl/Vdの値は数値が大きいものほ
ど、前露光特性が良好であることを示している。結果を
表17に示す。
【0141】次に、この感光体をアルミニウム製のドラ
ム素管に張り付け、ドラム感光体評価装置(ジェンテッ
ク製、シンシア90)により帯電及び光除電の繰り返し
特性を評価した。測定は、コロナ印加電圧:−5.2k
V、プロセス速度160mm/s、TCCD2モードで
の5000回の帯電及び光除電の繰り返しを行った。光
除電はタングステンランプアレイを用いて行った。帯電
後の表面電位即ち帯電電位、光除電後の表面電位即ち残
留電位の測定結果を表17に示す。帯電電位及び残留電
位の変化が極めて小さいことがわかる。
【0142】実施例14 実施例13において、例示化合物(AD1−15)で表
される化合物の代わりに例示化合物(AD2−5)を用
いた以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0143】実施例15 実施例13において、例示化合物(AD1−15)で表
される化合物の代わりに例示化合物(AD3−17)を
用いた以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を
作製し、同様の試験を行った。
【0144】実施例16 実施例13において、例示化合物(AD1−15)で表
される化合物の代わりに例示化合物(AD4−2)を用
いた以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0145】実施例17 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
7)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD1−13)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0146】実施例18 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
7)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD2−17)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0147】実施例19 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
7)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD3−6)を用いた以
外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0148】実施例20 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
7)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD4−17)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0149】実施例21 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−1
1)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD1−16)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0150】実施例22 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−1
1)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD2−8)を用いた以
外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0151】実施例23 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−1
1)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD3−13)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0152】実施例24 実施例13において、例示化合物(CT1−9)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−1
1)を用い、例示化合物(AD1−15)で表される化
合物の代わりに、例示化合物(AD4−29)を用いた
以外は実施例13と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0153】比較例8 実施例13において、例示化合物(AD1−15)で表
される化合物を用いなかった以外は、実施例13と同様
にして電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0154】比較例9 実施例17において、例示化合物(AD1−13)で表
される化合物を用いなかった以外は実施例17と同様に
して電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0155】比較例10 実施例21において、例示化合物(AD1−16)で表
される化合物を用いなかった以外は実施例21と同様に
して電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0156】比較例11 実施例14において、例示化合物(AD2−5)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−2)を用い
た以外は実施例14と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0157】比較例12 実施例15において、例示化合物(AD3−17)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−3)を用
いた以外は実施例15と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0158】比較例13 実施例20において、例示化合物(AD4−17)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−4)を用
いた以外は実施例20と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0159】比較例14 実施例21において、例示化合物(AD1−16)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−1)を用
いた以外は実施例21と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0160】実施例13から24までの電気特性の結果
及び比較例8から14までの電気特性の結果を表17に
示す。
【0161】
【表17】
【0162】上記のように、実施例13から24で例示
した感光体は、高感度で前露光特性並びに繰り返し安定
性に優れている。一方、比較例8から14で例示した感
光体は、全体的に低感度で前露光特性及び繰り返し安定
性が劣っている。このように前露光特性や繰り返し安定
性が劣っていると、コピー実写評価では、繰り返しによ
り実写画像のコントラストが低下すると共にカブリ等の
画像故障が発生する。
【0163】実施例25 電荷発生物質としてチタニルオキシフタロシアニン(山
陽色素製、T−22S)1重量部とポリビニルブチラー
ル樹脂(電気化学工業製、デンカブチラール#6000
−EP)1重量部を酢酸エチル100重量部に混合し、
ペイントコンディショナーによりガラスビーズ(シンマ
ルエンタープライゼズ製、ハイビーD−20)と共に3
時間分散した。こうして得た顔料分散液をアプリケータ
ーにて金属アルミニウム薄板(JIS規格#1050)
上に塗布し、80℃で15分乾燥して膜厚約0.3μm
の電荷発生層を得た。
【0164】次に例示化合物(CT1−7)で示される
電荷輸送物質10重量部とポリカーボネート樹脂(出光
興産製、タフゼットB−500)10重量部と例示化合
物(AD1−8)0.2重量部をジクロロメタン140
重量部に溶解させて、上記電荷発生層の上に、この溶液
をアプリケーターにより塗布し、80℃で60分乾燥し
て乾燥膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0165】この様にして作製した積層型電子写真感光
体を室温暗中に一昼夜保管した後、静電記録試験装置
(川口電機製作所製、EPA−8200)により電子写
真特性評価を行った。測定条件は、コロナ印加電圧:−
4.8kV、スタティックモードNo.3(プロセス速
度167mm/s)、照射光(白色光)照度:2lxで
あった。その結果、帯電電位−714V、半減露光量
0.88lx・sと非常に高感度の値を示した。結果を
表18に示す。また、この感光体に白色光(5000l
x)を1分間照射した後、同条件で電子写真特性評価を
行い、光照射前の帯電電位に対する光照射後の帯電電位
の比を百分率で表したもの(Vl/Vd)を前露光特性
の指標とした。Vl/Vdの値は数値が大きいものほ
ど、前露光特性が良好であることを示している。結果を
表18に示す。
【0166】実施例26 実施例25において、例示化合物(AD1−8)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD2−18)を用
いた以外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0167】実施例27 実施例25において、例示化合物(AD1−8)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD3−10)を用
いた以外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0168】実施例28 実施例25において、例示化合物(AD1−8)で表さ
れる化合物の代わりに例示化合物(AD4−1)を用い
た以外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0169】実施例29 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD1−10)を用いた以
外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0170】実施例30 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD2−4)を用いた以外
は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0171】実施例31 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD3−22)を用いた以
外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0172】実施例32 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT1−2
5)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD4−9)を用いた以外
は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0173】実施例33 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
8)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD1−14)を用いた以
外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0174】実施例34 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
8)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD2−1)を用いた以外
は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0175】実施例35 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
8)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD3−24)を用いた以
外は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、
同様の試験を行った。
【0176】実施例36 実施例25において、例示化合物(CT1−7)で表さ
れる電荷輸送物質の代わりに、例示化合物(CT2−
8)を用い、例示化合物(AD1−8)で表される化合
物の代わりに、例示化合物(AD4−14)用いた以外
は実施例25と同様にして電子写真感光体を作製し、同
様の試験を行った。
【0177】比較例15 実施例25において、例示化合物(AD1−8)で表さ
れる化合物を用いなかった以外は、実施例25と同様に
して電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0178】比較例16 実施例29において、例示化合物(AD1−10)で表
される化合物を用いなかった以外は実施例29と同様に
して電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0179】比較例17 実施例33において、例示化合物(AD1−14)で表
される化合物を用いなかった以外は実施例33と同様に
して電子写真感光体を作製し、同様の試験を行った。
【0180】比較例18 実施例28において、例示化合物(AD4−1)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−4)を用い
た以外は実施例28と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0181】比較例19 実施例29において、例示化合物(AD1−10)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−1)を用
いた以外は実施例29と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0182】比較例20 実施例31において、例示化合物(AD3−22)で表
される化合物の代わりに、比較化合物(EX−3)を用
いた以外は実施例31と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の試験を行った。
【0183】比較例21 実施例34において、例示化合物(AD2−1)で表さ
れる化合物の代わりに、比較化合物(EX−2)を用い
た以外は実施例34と同様にして電子写真感光体を作製
し、同様の試験を行った。
【0184】実施例25から36までの電気特性の結果
及び比較例15から21までの電気特性の結果を表18
に示す。
【0185】
【表18】
【0186】上記のように、実施例25から36で例示
した感光体は、高感度で前露光特性並びに繰り返し安定
性に優れている。一方、比較例15から21で例示した
感光体は、全体的に低感度で前露光特性及び繰り返し安
定性が劣っている。このように前露光特性や繰り返し安
定性が劣っていると、コピー実写評価では、繰り返しに
より実写画像のコントラストが低下すると共にカブリ等
の画像故障が発生する。
【0187】実施例1から36でわかるように、導電性
支持体上に少なくとも電荷発生物質層と電荷輸送物質を
含有する感光層を有する電子写真感光体において、感光
層に一般式(I)又は(II)で表される電荷輸送物質の
少なくとも1種と一般式(III)、(IV)、(V)、(V
I)で表される化合物の少なくとも1種を含有させるこ
とによって、高感度で前露光特性及び繰り返し安定性に
優れた電子写真感光体を提供できる。
【0188】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、高感度で前露光特性及び繰り返し安定性に優れた電
子写真感光体を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生物
    質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層に下記一般式(I)又は(II)
    で表される電荷輸送物質の少なくとも1種と下記一般式
    (III)で表される化合物の少なくとも1種を含有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基又はスチリル基を示し、少なくとも1つはアリール基
    又はスチリル基である。R3はアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基又はアリール基を示し、R
    4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素原子、アル
    キル基、置換基を有していてもよいベンジル基又はフェ
    ニル基を示し、R6は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、又はハロゲン原子を示す。) 【化2】 (式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、置換基を有
    していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基
    を示し、R9とR10は相互に結合して環を形成してもよ
    い。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共に、飽和の
    5から8員環を形成するのに必要とされる原子群を示
    す。) 【化3】 (式中、Yは水素原子もしくは電子吸引性基を示し、m
    は1から6の整数を示す。R11及びR12はそれぞれ置換
    基を有していてもよい2価の連結基を示し、nは0もし
    くは1を示す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生物
    質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層に下記一般式(I)又は(II)
    で表される電荷輸送物質の少なくとも1種と下記一般式
    (IV)で表される化合物の少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化4】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基又はスチリル基を示し、少なくとも1つはアリール基
    又はスチリル基である。R3はアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基又はアリール基を示し、R
    4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素原子、アル
    キル基、置換基を有していてもよいベンジル基又はフェ
    ニル基を示し、R6は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、又はハロゲン原子を示す。) 【化5】 (式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、置換基を有
    していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基
    を示し、R9とR10は相互に結合して環を形成してもよ
    い。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共に、飽和の
    5から8員環を形成するのに必要とされる原子群を示
    す。) 【化6】 (式中、Zは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、置換
    基を有していてもよいアルキル基、もしくはアルコキシ
    カルボニル基を示し、pは1から4の整数を示す。R13
    及びR14はそれぞれ置換基を有していてもよい2価の連
    結基を示し、qは0もしくは1を示す。)
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生物
    質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層に下記一般式(I)又は(II)
    で表される電荷発生物質の少なくとも1種と下記一般式
    (V)で表される化合物の少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化7】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基又はスチリル基を示し、少なくとも1つはアリール基
    又はスチリル基である。R3はアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基又はアリール基を示し、R
    4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素原子、アル
    キル基、置換基を有していてもよいベンジル基又はフェ
    ニル基を示し、R6は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、又はハロゲン原子を示す。) 【化8】 (式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、置換基を有
    していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基
    を示し、R9とR10は相互に結合して環を形成してもよ
    い。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共に、飽和の
    5から8員環を形成するのに必要とされる原子群を示
    す。) 【化9】 (式中、R15は置換基を有していてもよいアルキル基、
    もしくはアリール基を示す。)
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生物
    質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層に下記一般式(I)又は(II)
    で表される電荷輸送物質の少なくとも1種と下記一般式
    (VI)で表される化合物の少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化10】 (式中、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基又はスチリル基を示し、少なくとも1つはアリール基
    又はスチリル基である。R3はアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基又はアリール基を示し、R
    4、R5は同一でも異なっていてもよく、水素原子、アル
    キル基、置換基を有していてもよいベンジル基又はフェ
    ニル基を示し、R6は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基、又はハロゲン原子を示す。) 【化11】 (式中、R7、R8、R9、R10は水素原子、置換基を有
    していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール基
    を示し、R9とR10は相互に結合して環を形成してもよ
    い。Xはインドリン環の2つの炭素原子と共に、飽和の
    5から8員環を形成するのに必要とされる原子群を示
    す。) 【化12】 (式中、R16、R17、R18はそれぞれ水素原子、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、シアノ基、置換基を有していてもよ
    いアルキル基もしくはアルコキシカルボニル基を示
    す。)
  5. 【請求項5】 感光層が少なくとも電荷発生層と電荷輸
    送層からなることを特徴とする請求項1から4に記載の
    電子写真感光体。
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