JP2569236B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2569236B2
JP2569236B2 JP3130551A JP13055191A JP2569236B2 JP 2569236 B2 JP2569236 B2 JP 2569236B2 JP 3130551 A JP3130551 A JP 3130551A JP 13055191 A JP13055191 A JP 13055191A JP 2569236 B2 JP2569236 B2 JP 2569236B2
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和千代 高岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関する
ものであり、詳しくは繰り返し特性の優れた電子写真感
光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の感光体としては、
セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、シリコンなどの無
機光導電体を主成分とする感光層を有するものが広く知
られていた。しかし、これらは感度、熱安定性、耐湿
性、耐久性等において必ずしも満足し得るものではな
く、また特にセレン及び硫化カドミウムはその毒性のた
めに製造上、取扱上にも制約があった。
【0003】一方、有機光導電性化合物を主成分とする
感光層を有する電子写真感光体は、製造が比較的容易で
あること、安価であること、取扱が容易であること、ま
た一般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れている等
多くの利点を有し、近年多くの注目を集めている。
【0004】このような有機光導電性化合物としては、
ポリーNービニルカルバゾールがよく知られており、こ
れと2、4、7ートリニトロー9ーフルオレノン等のル
イス酸とから形成される電荷移動錯体を主成分とする感
光層を有する電子写真感光体が特公昭50ー10496
に記載されている。しかしながらこの感光体は感度、成
膜性、及び耐久性において必ずしも満足できるものでは
なかった。これに対し、トリフェニルアミン類、スチル
ベン類、ヒドラゾン類に代表される電荷移動剤とフタロ
シアニン、アゾ化合物等の電荷発生剤などを組み合わせ
た低分子量の有機光導電体を含む電子写真感光体が提案
されている。これらを適当なバインダーと組み合わせ、
更に電荷発生能力の高い化合物と電荷移動能力の高い化
合物を、例えば積層型感光体として組み合わせることに
より、セレン等の無機感光体に近い感度を有するものも
出現している。その結果、複写機やプリンター等の分野
で、このような有機光導電性化合物を主成分とする感光
体が大きく進出してきている。
【0005】一方、このような有機感光体では複写機内
で帯電、露光、除電といった複雑なプロセスを経る際、
化合物は電荷の発生移動を担うだけでなく、高い電界中
でオゾン、光などの刺激を受ける。このためにプロセス
を繰り返すに従い、帯電後の初期電位が低下したり、除
電後の残留電位が上昇するなど使用上多くの問題点が残
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電子写
真プロセス内で繰り返し使用するにあたり、高感度で繰
り返し特性の優れた電子写真感光体を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するために種種の検討をした結果、電子写真感光体
に構造式化1で示される化合物を含有させることが有効
であることを見いだし本発明に至ったものである。すな
わち、本発明は具体的には導電性支持体上にバインダー
と電荷発生物質を含有した単層型電子写真感光体、ある
いはバインダーと電荷発生物質及び種種の電荷移動物質
を組み合わせた単層型及び複数層型電子写真感光体であ
って、該感光体中に構造式化1で表される化合物を含む
ことを特徴とする電子写真感光体である。
【0008】化1中、R1からR10はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、ニトロ基、
水酸基、カルバモイル基を示す。Zは、ベンゼン環に
合して環状化合物を構成する−COO−又は−CONR
11 −を示す。但し、R 11 はアルキル基、アリール基を示
す。
【0009】以下、本発明の各構成要素について詳細に
説明する。まず、感光体の感光層が形成される導電性支
持体としては周知の電子写真感光体に採用されているも
のがいずれも使用できる。 具体的には、例えば金、
銀、白金、チタニウム、アルミニウム、銅、亜鉛、鉄、
導電処理をした金属酸化物等のドラム、シート、ベルト
あるいはこれらの薄膜のラミネート物、蒸着物等が挙げ
られる。更に、金属粉末、金属酸化物、カーボンブラッ
ク、炭素繊維、ヨウ化銅、電荷移動錯体、無機塩、イオ
ン伝導性の高分子電解質等の導電性物質を適当なバイン
ダーと共に塗布しポリマーマトリックス中に埋め込んで
導電処理を施したプラスチックやセラミック、紙等で構
成されるドラム、シート、ベルト等や、このような導電
性物質を含有し導電性となったプラスチック、セラミッ
ク、紙等のドラム、シート、ベルト等が挙げられる。
【0010】感光層は電荷発生物質である顔料等を分散
しをバインダー中に埋め込んだ顔料分散単層型や、電荷
発生物質と電荷移動物質を分散混合しバインダー中に閉
じ込めた単層型、電荷発生物質と電荷移動物質を分離し
バインダー中に封じた積層型などにより構成される。感
光層と導電性支持体の間には感光層から導電性支持体へ
の電荷の注入をコントロールするためにブロッキング層
を設けても構わないし、感光層表面には感光体の耐久性
を向上させるために表面層を設けても構わない。
【0011】用いられる電荷発生物質としては、モノア
ゾ顔料、ポリアゾ顔料、金属錯塩アゾ顔料、ピラゾロン
アゾ顔料、スチルベン顔料およびチアゾールアゾ顔料等
に代表されるアゾ系顔料、ペリレン無水物及びペリレン
酸イミド等に代表されるペリレン系顔料、アントラキノ
ン誘導体、アンスアンスロン誘導体、ジベンズピレンキ
ノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビオラントロン誘導
体及びイソビオラントロン誘導体等に代表されるアント
ラキノン系または多環キノン系顔料、金属フタロシアニ
ン、金属ナフタロシアニン、無金属フタロシアニン、無
金属ナフタロシアニンなどに代表されるフタロシアニン
系顔料、ポルフィリン誘導体等の顔料と、メチルバイオ
レットに代表されるトリフェニルメタン染料、キニザリ
ン等のキノン染料やピリリウム塩、チアピリリウム塩、
ベンゾピリウム塩等の染料が挙げられる。
【0012】積層型感光体では少なくともこれら電荷発
生物質とバインダー樹脂との混合で電荷発生層が構成さ
れる。バインダー樹脂としてはスチレン、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等による
ビニル化合物の重合体や共重合体、シリコン樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ブチラール樹脂、ホルマール樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリカーボネイト、ポリアリレート、ポリア
ミド、ポリイミド等やエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の
熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等が挙げられる。バインダ
ーは電荷発生物質100重量部に対し1から1000重
量部、好ましくは1から400重量部の範囲で用いられ
る。
【0013】用いられる電荷移動物質としては、下記化
2から化6で代表されるトリフェニルアミン誘導体、
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】下記化7から化15に代表されるスチルベ
ン誘導体、
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】下記化16と化17に代表されるブタジエ
ン誘導体、
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】下記化18から化26に代表されるヒドラ
ゾン誘導体等が挙げられるがこれらに限定されるわけで
はない。
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】構造式化1で示される化合物はこれら電荷
移動物質と組み合わせて用いられる。例えば、積層型電
子写真においては電荷移動層に含有される。この場合電
荷移動層は少なくとも構造式化1で示される化合物、電
荷移動物質、バインダーで構成される。構造式化1で示
される化合物のうち、本発明においては以下の化合物が
好ましい。
【0043】
【化27】
【0044】
【化28】
【0045】
【0046】
【化30】
【0047】
【化31】
【0048】
【化32】
【0049】
【化33】
【0050】
【化34】
【0051】
【化35】
【0052】
【化36】
【0053】
【化37】
【0054】このうち、化27、化30、化31、化3
2、化34及び化35の化合物のように、構造式化1に
おいてR1からR10の少なくとも1つがニトロ基または
シアノ基であるものがより好ましい。
【0055】バインダーとしては、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレートに代表されるアクリル樹脂、ビス
フェノールAやZ骨格を持つポリカーボネイト、ポリア
リレート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサル
フォン、ポリアミド、ポリイミド等が用いることができ
る。電荷移動層内では電荷移動物質100重量部に対
し、構造式化1の化合物は0.01から1000重量
部、好ましくは0.1から100重量部、バインダーは
10から400重量部の範囲で用いられる。
【0056】本発明の電子写真感光体は構成材料の有機
化合物の酸化による劣化を防止するために各種の酸化防
止剤を添加してもよいし、成膜性、可とう性、機械的強
度を向上させるために周知の可塑剤を使用してもよい。
【0057】更に、本発明の電子写真感光体では、顔料
の場合は溶剤に分散し、染料やバインダー及び電荷移動
剤は溶解させて使用する。使用する溶剤はクロロホル
ム、ジクロルエタン、トリクロルエタン、トリクロルエ
チレンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系、メ
チルセロソルブ、ジメチルセロソルブ、メチルセロソル
ブアセテート等のセロソルブ系などの溶剤の単独または
2種以上の混合溶剤または必要に応じてアルコール類、
アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、メチ
ルエチルケトンなどの溶剤を更に加え使用することがで
きる。またドラムに塗工する場合には浸せき塗布方法が
用いられる。
【0058】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0059】実施例1
【0060】
【化38】
【0061】化38で示されるビスアゾ顔料1重量部と
フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト製PKHJ)1重
量部とをジメトキシエタン100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に2時間
分散した。こうして得た顔料分散液をアプリケーターに
て金属アルミニウム薄版(JIS規格#1050)上に
に塗布し80度で15分乾燥して、膜厚約0.2μの電
荷発生層を形成した。
【0062】次に化19で示されるヒドラゾン化合物1
0重量部、ポリアリレート樹脂(ユニチカ製U−ポリマ
ー)10重量部、及び化合物化27の0.1重量部を、
ジクロルエタン200重量部にを溶解させて、上記電荷
発生層の被膜上に、この溶液をアプリケーターにより塗
布し、乾燥膜厚20μの電荷移動層を形成した。
【0063】この様に作成した積層型電子写真感光体
を、ドラム感光体評価装置(ジェンテック製 シンシア
30)を用いて帯電、除電の2000回の繰り返し試験
を行った前後で、感光体の帯電後の電位と残留電位を測
定した。結果を表1に与えた。
【0064】実施例2〜6 化合物化27の代わりに、表1に示された化合物を用い
た以外は実施例1と同様に積層感光体を作成し、実施例
1と同様の測定条件で繰り返し試験を行い、結果を表1
に示した。
【0065】比較例1 例示化合物化27を添加しない他は実施例1と同様に積
層感光体を作成し、実施例1と同様の測定条件で繰り返
し試験を行い、結果を表1に示した。
【0066】
【表1】
【0067】実施例7
【0068】
【化39】
【0069】化39で示されるビスアゾ顔料1重量部と
ブチラール樹脂(電気化学工業製#3000ーK)1重
量部とをテトラヒドロフラン100重量部に混合し、ペ
イントコンディショナーによりガラスビーズと共に2時
間分散した。こうして得た顔料分散液をアプリケーター
にて金属アルミニウム薄版(JIS規格 #1050)
上に塗布し80度で15分乾燥して、膜厚約0.2μの
電荷発生層を形成した。
【0070】次に化21で示されるヒドラゾン化合物1
0重量部、ポリカーボネイト樹脂(三菱ガス化学製Z−
200)10重量部、及び化合物化33の0.1重量部
を、ジクロルエタン160重量部にを溶解させて、上記
電荷発生層の被膜上に、この溶液をアプリケーターによ
り塗布し、乾燥膜厚20μの電荷移動層を形成した。
【0071】この様に作成した積層型電子写真感光体
を、ドラム感光体評価装置(ジェンテック製 シンシア
30)を用いて帯電、除電の2000回の繰り返し試験
を行った前後で、感光体の帯電後の電位と残留電位を測
定し、結果を表2に与えた。
【0072】実施例8〜11 化合物化33の代わりに、表2に示された化合物を用い
た以外は実施例7と同様に積層感光体を作成し、実施例
7と同様の測定条件で繰り返し試験を行い、結果を表2
に与えた。
【0073】比較例2 化合物化33を添加しない他は実施例7と同様に積層感
光体を作成し、実施例7と同様の測定条件で繰り返し試
験を行い、結果を表2に与えた。
【0074】
【表2】 (単位はいずれもボルトでこのとき実施例5、6、7は
いずれも550ナノメータの入射光に対する半減露光量
は1平方センチメートル当り4.8エルグであり、実施
例8は5.2エルグ、比較例1は5.4エルグであっ
た。)
【0075】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば高感度で繰り返し特性の優れた電子写真感光体を提供
することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式化1で示される化合物を含有
    することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (化1中、R1からR10はそれぞれ水素原子、ハロゲン
    原子、アルキル基、シアノ基、ニトロ基、水酸基、カル
    バモイル基を示す。Zは、ベンゼン環に結合して環状化
    合物を構成する−COO−又は−CONR 11 −を示す。
    但し、R 11 はアルキル基、アリール基を示す。
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