JP2867561B2 - 機能分離型感光体 - Google Patents

機能分離型感光体

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JP2867561B2
JP2867561B2 JP2053120A JP5312090A JP2867561B2 JP 2867561 B2 JP2867561 B2 JP 2867561B2 JP 2053120 A JP2053120 A JP 2053120A JP 5312090 A JP5312090 A JP 5312090A JP 2867561 B2 JP2867561 B2 JP 2867561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は感光体、特に電荷発生層と電荷輸送層とを積
層した機能分離型感光体に関する。
従来の技術 感光体の感光層を構成する材料として、従来よりセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性材料が
知られている。
これらの光導電性材料は数多くの利点、例えば暗所で
適当な電位に帯電できること、暗所で電荷の散逸が少な
いこと、あるいは光照射によって速やかに電荷を散逸で
きることなどの利点をもっている反面、各種の欠点をも
っている。例えば、セレン系感光体では、製造する条件
がむづかしく、製造コストが高く、また熱や機械的な衝
撃に弱いため取り扱いに注意を要する。硫化カドミウム
系感光体や酸化亜鉛感光体では、多湿の環境下で安定し
た感度が得られない点や、増感剤として添加した色素が
コロナ帯電による帯電劣化や露光による光退色を生じる
ため、長期にわたって安定した特性を与えることができ
ない欠点を有している。
一方、ポリビニルカルバゾールをはじめとする各種の
有機光導電性ポリマーが提案されてきたが、これらのポ
リマーは、前述の無機系光導電材料に比べ、成膜性、軽
量性などの点で優れているが、未だ十分な感度、耐久性
および環境変化による安定性の点で無機系光導電材料に
比べ劣っている。
近年、これらの感光体の欠点や問題を解決するため、
種々の研究開発が行われているが、光導電性機能の電荷
発生機能と電荷輸送機能とをそれぞれ別個の物質に分担
させるように積層型あるいは分散型の機能分離型の感光
体が提案されている。このような機能分離型感光体は、
各々の物質の選択範囲が広く、帯電特性、感度、残留電
位、繰り返し特性、耐刷性等の電子写真特性において、
最良の物質を組み合わせることにより高性能な感光体を
提供することができる。また、塗工で生産できるため、
極めて生産性が高く、安価な感光体を提供でき、しかも
電荷発生材料を適当に選択することにより感光波長域を
自在にコントロールすることができる。例えば電荷発生
材料としては、フタロシアニン顔料、シアニン染料、多
環キノン顔料、ペリレン系顔料、インジゴ染料、チオイ
ンジゴ染料あるいはスクェアリック酸メチン染料などの
有機顔料や染料が知られている。
また、電荷輸送材料としては、トリフェニルアミン、
ピラゾリン、スチルベン、ヒドラゾン、オキサジアゾー
ル、オキサトリアゾール、テトラフェニルブタジエン等
並びにこれらの誘導体等が知られている。
これらの中でも下記一般式[I]; [式中、R1、R2、R4、R7、R8およびR9は独立してそれぞ
れ置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基、ア
リール基または複素環式基;R3、R5、R6はそれぞれ独立
して、水素、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン
原子を表わす;nは1〜3の数字を表わす] で表わされるジスチリル化合物が電荷輸送材料として特
開昭63−269158号公報に開示されている。
しかし、上記一般式[I]で示されるジスチリル化合
物(以下ジスチリル化合物[I]と呼ぶ)を含む電荷輸
送層を有する感光体は単独で用いた場合には、繰り返し
使用していると表面電位の低下が生じ、それに伴い感度
が変化する等の問題がある。
また、ジスチリル化合物[I]は電荷輸送材料用溶媒
への溶解性が不充分になることがあり、かかる場合、感
光体を製造する上で問題となる。
発明が解決しようとする課題 本発明は以上の事情に鑑みて成されたものであり、そ
の目的とするところは、ジスチリル化合物[I]を使用
した機能分離型感光体において、その感光体が本来有す
る電子写真特性を阻害することなく、繰り返し使用時発
生する表面電位の低下それに伴う感度等の変化を有効に
防止した感光体を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明の目的は、電荷輸送材料として、ジスチリル化
合物[I]を特定のブタジエン化合物と組み合わせて使
用することにより達成される。
すなわち、本発明は導電性基体上に電荷発生層と電荷
輸送層を設けた機能分離型感光体において、電荷輸送層
が下記一般式[I]で表されるジスチリル化合物と、下
記一般式[II]で表されるブタジエン化合物とを含有す
ることを特徴とする機能分離型感光体に関する; 一般式[I]; [式中、R1、R2、R4、R7、R8およびR9は独立してそれぞ
れ置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基、ア
リール基または複素環式基;R3、R5、R6は水素、アルキ
ル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表わす;nは1
〜3の数字を表わす] 一般式[II]; [式中、R10およびR11は、それぞれアルキル基;R12
水素、アルキル基、アルコキシ基、ジベンジルアミノ基
またはジアリールアミノ基を表わす;R13はそれぞれ置
換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基または複素環式基を表わす;R14は置換基を有して
もよいアリール基を表わす。] ジスチリル化合物[I]とブタジエン化合物[II]と
を組み合わせて電荷輸送層に使用することにより、ジス
チリル化合物[I]の使用だけでは生じる繰り返し使用
時での電荷保持能の低下を有効に防止することができ
る。
さらに、驚くべきことには、ジスチリル化合物[I]
をブタジエン化合物[II]と組み合わせて構成した感光
体は、ジスチリル化合物[I]のみ、あるいはブタジエ
ン化合物[II]のみで構成した感光体の有する感度より
極めてよい。
ジスチリル化合物[I]において、R1、R2、R4、R7
R8およびR9はそれぞれ置換基を有してもよいアルキル
基、アラルキル基、アリール基または複素環式基を表わ
す。これらの基の中で特に好ましいものは、メチル基、
エチル基、フェニル基またはチオフェニル基等である。
置換基としてはアルキル基またはアルコキシ基等を挙
げることができる。好ましい置換基はメチル基、エチル
基、メトキシ基またはエトキシ基等である。
R3、R5およびR6は、それぞれ水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子を表わす。アルキル基は炭
素数1〜5の低級アルキル基、特にメチル基またはエチ
ル基が好ましい。アルコキシ基は炭素数1〜5の低級ア
ルコキシ基、特にメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
nは1〜3の数字を表わす。
ブタジエン化合物[II]におけるR10およびR11は、そ
れぞれ炭素数1〜5のアルキル基、特にメチル基、エチ
ル基またはプロピル基が好ましい。
R13はアルキル基、アラルキル基、アリール基または
複素環式基を表わす。特にメチル基、フェニル基または
チオフェニル基が好ましい。これらの基は置換基を有し
ていてもよく、かかる置換基としては、アルキル基また
はアルコキシ基、特にメチル基、エチル基、メトキシ
基、エトキシ基が好ましい。
R12は水素、アルキル基、アルコキシ基、ジベンジル
アミノ基またはジアリールアミノ基を表わし、特に水
素、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、ジ
ベンジルアミノ基、ジフェニルアミノ基が好ましい。
R14は置換基を有してもよいアリール基を表し、フェ
ニル基、メチル基またはエチル基等の低級アルキル基を
有するフェニル基、メトキシ基またはエトキシ基等の低
級アルコキシ基を有するフェニル基等が好ましい。
好ましいジスチリル化合物[I]の具体例としては、 などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
好ましいブタジエン化合物[II]の具体例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
本発明のジスチリル化合物[I]とブタジエン化合物
[II]は、導電性基体上に少なくとも電荷発生層および
電荷輸送層からなる感光体の電荷輸送層に適用する。
電荷輸送層は、ジスチリル化合物[I]とブタジエン
化合物[II]を結着樹脂に分散させて形成すればよく特
に限定されるものではない。
ジスチリル化合物[I]およびブタジエン化合物[I
I]の添加量は結着樹脂100重量部に対し、10〜200重量
部、好ましくは20〜150重量部とするのが好適である。1
0重量部より少ないと感度が低下し、200重量部より多い
と繰り返し特性の悪化や塗膜の欠損を招くことがある。
ブタジエン化合物[II]とジスチリル化合物[I]と
の含有割合は、重量部の比で表して、5/95〜95/5、好ま
しくは20/80〜80/20である。
ブタジエン化合物[II]の添加量割合が5/95より小さ
いと、繰り返し時での電荷保持能の低下を効果的に防止
することができず、95/5よりも大きいと、感度が悪くな
る。
電荷輸送層の結着樹脂としては、飽和ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオ
ノマー)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポ
リカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セ
ルロースエステル、ポリイミド等の熱可塑性樹脂;エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、
熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂;光硬化性樹
脂;ポリN−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、
ポリビニルアントラセン等の光導電性樹脂等が挙げられ
る。
これら電気絶縁性樹脂は単独で測定して、1×1014Ω
・cm以上の体積抵抗を有することが望ましい。
電荷輸送層は、公知の方法で形成すればよく、例えば
上記ジスチリル化合物[I]、ブタジエン化合物[II]
および結着樹脂等を適当な溶剤に溶解あるいは分散した
塗布液を塗布、乾燥することにより形成される。その
際、膜厚は5〜50μm、好ましくは7〜30μm、より好
ましくは10〜20μmに形成する。50μmより厚いと電荷
輸送層に吸収される光量が大きくなり感度低下を起こ
し、5μmより薄いと充分な帯電電位が得られない。
本発明の感光体の電荷発生層は、例えば電荷発生材料
を真空蒸着するか、適当な溶剤もしくは必要があれば、
結着樹脂を溶解させた溶液中に分散させて作製した塗布
液を塗布、乾燥して得られるが、かかる方法に限定され
るものでなく、公知の種々の方法で形成すればよい。
電荷発生層に使用可能な電荷発生材料としては、ビス
アゾ系顔料、トリアリールメタン系染料、チアジン系染
料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニン系
色素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、アゾ系顔
料、キナクリド系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔
料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔
料、インダスロン系顔料、スクアリウム塩系顔料、アズ
レン系色素、フタロシアニン系顔料等の有機物質や、セ
レン、セレン・テルル、セレン・砒素などのセレン合
金、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、酸化亜鉛、
アモルファスシリコン等の無機物質が挙げられる。これ
以外でも、光を吸収し極めて高い確率で電荷担体を発生
する材料であれば、いずれの材料であっても使用するこ
とができる。
上記電荷発生材料の中でも、フタロシアニン系顔料が
感度等の点で好ましく、特にr型無金属フタロシアニ
ン、X型無金属フタロシアニンおよび下記一般式[II
I]で表わされるチタニルフタロシアニンが好ましい。
[式中、R15は水素、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基、水酸
基、ベンジルオキシ基、またはハロゲン原子を表わし、
mは1〜4の数字を表わす。] 本発明の感光体に用いられる導電性基体としては、
銅、アルミニウム、銀、鉄、ニッケル等の箔ないしは板
をシート状またはドラム状にしたものが使用され、ある
いはこれらの金属を、プラスチックフィルム等に真空蒸
着、無電解メッキしたもの、あるいは導電性ポリマー、
酸化インジウム、酸化錫等の導電性化合物の層を同じく
紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上に塗布
もしくは蒸着によって設けられたものが用いられる。
また、本発明の感光体は結着樹脂とともに、ハロゲン
下パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナフタレ
ン、ジブチルフタレート、o−ターフェニルなどの可塑
剤やクロラニル、テトラシアノエチレン、2,4,7−トリ
ニトロフルオレノン、5,6−ジシアノベンゾキノン、テ
トラシアノキノジメタン、テトラクロル無水フタル酸、
3,5−ジニトロ安息香酸等の電子吸引性増感剤、メチル
バイオレット、ローダミンB、シアニン染料、ピリリウ
ム塩、チアピリリウム塩等の増感剤を使用してもよい。
本発明の感光体は導電性基体上に電荷発生層および電
荷輸送層をこの順に形成した構成のもの、あるいは導電
性基体上に電荷輸送層および電荷発生層をこの順に形成
した構成のものいずれの構成であってもよい。
本発明の感光体においては、必要に応じて適宜接着
層、中間層、表面保護層を有していても良い。
本発明感光体は、長波長域にも良好な感度を有するた
め、レーザープリンター用感光体にも適用することがで
きる。
以下、実施例および比較例に基づいて本発明を説明す
る。
実施例1 r型無金属フタロシアニン1重量部、ポリビニルブチ
ラール樹脂(エスレックBM−2、積水化学社製)1重量
部およびシクロヘキサノン100重量部をボールミルポッ
トに入れて24時間分散し、感光塗液を得た。
これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥し、厚さ0.3
μmの電荷発生層を形成させた。
この電荷発生層上に、前記ジスチリル化合物[32]8
重量部、前記ブタジエン化合物[48]2重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)1
0重量部をテトラヒドロフラン180重量部からなる溶媒中
に溶解させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸
送層を形成し、感光体を作製した。
こうして得られた感光体を市販の電子写真複写機(EP
−50;ミノルタカメラ社製)を用い、−6KVでコロナ帯電
させ、初期電位Vo(V)、初期電位を1/2にするために
要した露光量E1/2(lux・sec)、1秒間暗所に放置した
ときの初期電位の減衰率DDR1(%)を測定した。
実施例2〜4 実施例1と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例1で用いたジスチリル化合物[32]およびブタジエン
化合物[48]を表1に示す様にそれぞれ変化させた感光
体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でVo、E1/2、DDR1を測定した。
実施例5 r型無金属フタロシアニン1重量部、ポリビニルブチ
ラール樹脂(エスレックBX−1;積水化学社製)2重量部
およびテトラヒドロフラン100重量部をボールミルポッ
トに入れて24時間分散し、感光塗液を得た。
これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥し、厚さ0.4
μmの電荷発生層を形成させた。
この電荷発生層上に前記ジスチリル化合物[4]を8
重量部、前記ブタジエン化合物[38]を3重量部、ポリ
カーボネート樹脂(パンライトL−1250;帝人化成社
製)10重量部をテトラヒドロフラン180重量部の溶媒中
に溶解させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸
送層を形成し、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例1と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
実施例6 実施例5と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例5で用いたジスチリル化合物[4]のかわりにジスチ
リル化合物[10]を用いた感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でVo、E1/2、DDR1を測定した。
比較例1 実施例1において、ブタジエン化合物[48]を添加せ
ずジスチリル化合物[32]を10重量部用いた以外は実施
例1と全く同様にして、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例1と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
比較例2 実施例1において、ブタジエン化合物[48]のかわり
に下記ヒドラゾン化合物[A]を2重量部添加する以外
は実施例1と全く同様にして、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例1と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
実施例7 前記一般式[III]においてR15が水素、mが1である
チタニルフタロシアニン1重量部、ポリエステル樹脂
(バイロン200;帝人化成社製)1重量部およびシクロヘ
キサノン100重量部をボールミルポットに入れて24時間
分散し、感光塗液を得た。
これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥し、厚さ0.2
μmの電荷発生層を形成させた。
この電荷発生層上に前記ジスチリル化合物[11)]5
重量部、前記ブタジエン化合物[46]5重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)1
0重量部をテトラヒドロフラン180重量部からなる溶媒中
に溶解させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸
送層を形成し、感光体を作製した。
こうして得られた感光体を市販の電子写真複写機(EP
−50;ミノルタカメラ社製)を用い、−6KVでコロナ帯電
させ、初期電位Vo(V)、初期電位を1/2にするために
要した露光量E1/2(lux・sec)、1秒間暗所に放置した
時の初期電位の減衰率DDR1(%)を測定した。
実施例8 第1図に示した蒸着装置によって電荷発生層を形成し
た。
図中(1)は真空槽、(2)基板ホルダー、(3)は
円筒基板、(4)はボート、(5)は排気ポンプ、
(6)は電極、(7)はシャッター回転治具、(8)は
シャッターを示す。
まず、一般式[III]においてR15が水素、mが1であ
るチタニルフタロシアニンを入れたボート(4)を電極
(6)に、アルミニウム円筒基板(3)を基板ホルダー
(2)にそれぞれ取り付け、真空槽(1)内を排気ポン
プ(5)により1×10-5Torr以下に減圧した。次に電極
(6)を通じてボート(4)に電流を流し、ボート温度
400〜550℃に加熱し、基板回転駆動装置(9)により回
転している基板(3)上にチタニルフタロシアニンを5
分間蒸着し、膜厚500Åの電荷発生層を形成した。な
お、基板(3)上への蒸着量はシャッター回転治具
(7)によりシャッター(8)を開閉すること等によっ
て調節することができる。
次に、この電荷発生層上に前記ジスチリル化合物[1
5]6重量部、ポリカーボネート樹脂(PC−Z;三菱ガス
化学社製)10重量部およびブタジエン化合物[48]4重
量部をテトラヒドロフラン180重量部からなる溶媒中に
溶解させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸送
層を形成し、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例7と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
実施例9 X型無金属フタロシアニン1重量部、ポリエステル樹
脂(バイロン200;帝人化成社製)1重量部およびシクロ
ヘキサノン100重量部をボールミルポットに入れて24時
間分散し、感光塗液を得た。
これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥し、厚さ0.2
μmの電荷発生層を形成させた。
この電荷発生層上に前記ジスチリル化合物[17]7重
量部、ポリアリレート樹脂(ユーポリマーU−100;ユニ
チカ社製)10重量部、ブタジエン化合物[49]3重量部
をテトラヒドロフラン180重量部からなる溶媒中に溶解
させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸送層を
形成し、感光体を作製した。
こうして得られた感光体を市販のレーザービームプリ
ンター(NC−1;ミノルタカメラ社製)を用い、−6KVで
コロナ帯電させ、初期電位Vo(V)、初期電位1/2にす
るために要した露光量E1/2(erg/cm2)、1秒間暗所に
放置した時に初期電位の減衰率DDR1(%)を測定した。
実施例10 X型無金属フタロシアニン1重量部、ポリスチレン樹
脂(分子量40000)2重量部およびテトラヒドロフラン1
00重量部をボールミルポットに入れて24時間分散し、感
光塗液を得た。これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥
し、厚さ0.3μmの電荷発生層を形成した。
次に、この電荷発生層上に前記ジスチリル化合物[2
0]8重量部、ポリカーボネート樹脂(PC−Z;三菱ガス
化学社製)10重量部およびブタジエン化合物[52]2重
量部をテトラヒドロフラン180重量部からなる溶媒中に
溶解させた塗液を塗布、乾燥して厚さ15μmの電荷輸送
層を形成し、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例9と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
実施例11 下記一般式で示されるアゾ系顔料[B]; 1重量部、ポリエステル樹脂(バイロン200;東洋紡績社
製)1重量部およびシクロヘキサノン100重量部をサン
ドグラインダーにて24時間分散し、感光塗液を得た。
これをアルミニウム基体上に塗布、乾燥し、厚さ0.3
μmの電荷発生層を形成させた。
この電荷発生層上に前述のジスチリル化合物[33]を
9重量部、ブタジエン化合物[37]を1重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(ポリカーボネートZ;三菱ガス化学社
製)10重量部とテトラヒドロフラン100重量部からなる
塗布液を塗布し、乾燥して厚さ20μmの電荷輸送層を形
成し、感光体を作製した。
得られた感光体について、実施例1と同様の方法でV
o、E1/2、DDR1を測定した。
実施例12〜15 実施例11と同様の方法で同一構成のもの、但し、実施
例11で用いたジスチリル化合物[33]の量と、ブタジエ
ン化合物[37]の量をそれぞれ表2の様に変化させた感
光体を作製した。
比較例3 実施例11において、ジスチリル化合物[33]10重量部
のみを用いること以外は実施例11と全く同様に感光体を
作製した。
比較例4 実施例11において、ブタジエン化合物[37]10重量部
のみを用いること以外は実施例11と全く同様にして感光
体を作製した。
得られた感光体について、実施例11と全く同様にして
Vo、E1/2、DDR1を測定した。
評価 以上、得られた感光体に対し測定したVo、E1/2、DDR1
の結果を表3に示す。
さらに、得られた感光体を複写機と同様の構成を有す
る感光体テスター(第2図)に取り付け、電子写真特性
の測定を行なった。
すなわち、本発明に従い得られた感光体を感光体ドラ
ム(10)に取り付け、帯電器(11)で約−500Vに帯電
後、0.3秒後の感光体の初期表面電位(Vo′)、帯電後
ハロゲンランプよりの白色光(12)で露光した後の表面
電位(Vi)および露光後光イレーサ(14)で除電した後
の残留電位(Vr)をプローブ(13)によりそれぞれ測定
した。
評価方法としては、初期特性および電子写真プロセス
を5000回行なった後の電子写真特性の測定を行い、繰り
返し安定性を調べた。
結果を表4に示す。
発明の効果 本発明に従い、特定の組合せのブタジエン化合物[I
I]とジスチリル化合物[I]を含有する電荷輸送層と
電荷発生層からなる感光層を有する感光体とすることに
よって、より感度に優れ、帯電性および繰り返し特性を
より保証した感光体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は蒸着装置の概略構成例を示す図である。 第2図は感光体テスターの概略構成例を示す図である。 図中の記号は以下の通りである。 1:真空槽、3:円筒基板 4:ボート、8:シャッター 10:感光体ドラム、11:帯電器 12:白色光、13:プローブ 14:イレーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 光俊 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 嶋田 有記 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平3−6569(JP,A) 特開 昭50−31773(JP,A) 特開 昭63−269158(JP,A) 特開 昭59−191060(JP,A) 特開 昭59−190931(JP,A) 特開 平1−118845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 313

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層を
    設けた機能分離型感光体において、電荷輸送層が下記一
    般式[I]で表されるジスチリル化合物と、下記一般式
    [II]で表されるブタジエン化合物とを含有することを
    特徴とする機能分離型感光体; 一般式[I]; [式中、R1、R2、R4、R7、R8およびR9は独立してそれぞ
    れ置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基、ア
    リール基または複素環式基;R3、R5、R6は水素、アルキ
    ル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表わす;nは1
    〜3の数字を表わす] 一般式[II]; [式中、R10およびR11は、それぞれアルキル基;R12
    水素、アルキル基、アルコキシ基、ジベンジルアミノ基
    またはジアリールアミノ基を表わす;R13はそれぞれ置
    換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基、アリー
    ル基または複素環式基を表わす;R14は置換基を有して
    もよいアリール基を表わす。]
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