JP2757462B2 - 感光体 - Google Patents

感光体

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JP2757462B2
JP2757462B2 JP1147764A JP14776489A JP2757462B2 JP 2757462 B2 JP2757462 B2 JP 2757462B2 JP 1147764 A JP1147764 A JP 1147764A JP 14776489 A JP14776489 A JP 14776489A JP 2757462 B2 JP2757462 B2 JP 2757462B2
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Description

【発明の詳細な説明】 従来の技術と課題 電子写真感光体として、導電性支持体上に電荷発生層
と電荷輸送層を積層してなる機能分離型と、光導電性粒
子を樹脂中に分散させた光導電層を支持体上に形成して
なる分散型が広く知られている。
機能分離型においては電荷キャリアの発生とその輸送
という感光体における基本的機能を別個の物質に分担せ
しめることにより、表面電位が高く、電位保持力が大き
く、光感度が高く、繰り返し特性が安定した感光層を得
ることができる。機能分離型の電荷発生用の電荷発生材
料、電荷輸送用の電荷輸送材料はともに多数の化合物が
有効であることが知られている。例えば電荷輸送層とし
て、低分子の有機光導電体を用いたものが数多く提案さ
れている。しかし、米国特許第3,189,447号公報に記載
されている2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾールを用いたものは、粘着性に
対する相溶性が低く、結晶が析出しやすい。また、米国
特許第3,820,989号公報に記載されているジアリールア
ルカン誘導体を用いたものは、結着剤に対する相溶性は
良好であるが、繰り返し使用した場合に感度変化が生じ
る等、未だ初期の感度及び残留電位特性、繰り返し使用
した場合の感度変化や耐久性について、大きく改善すべ
き点がある。
本発明者は特開昭63−269158号公報においてジスチリ
ル化合物を提供したが、さらに感度、樹脂との相溶性の
面でより優れたジスチリル化合物を見い出し、本発明を
なすに至った。
また、電荷輸送物質として特公昭58−57739号公報に
は下記一般式で表される化合物: 特開昭56−29245号公報には下記一般式で表わされる化
合物: 特開昭57−150853号公報には下記一般式で表される化合
物: がそれぞれ開示されているが本発明の化合物と構造が異
なる。
課題を解決するための手段 本発明は上記従来における欠点を解消し、樹脂との相
溶性が良好で、光感度が高く、繰り返し使用を行っても
電子写真特性の安定している電子写真感光体を提供する
ことを目的とする。
すなわち、本発明は、導電性支持体上に、下記一般式
〔I〕で示されるジスチリル化合物を含有する感光層を
有する感光体: 〔式中、R1、R2、R6、R7は独立してそれぞれ置換基を有
していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール
基;R3、R5、R8は独立して水素原子、アルキル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子;R4、R9はアルキル基又はアル
コキシ基;l、nは1〜3の整数、mは0〜2の整数を表
わす〕に関する。
本発明において、前記一般式〔I〕で示されるスチリ
ル化合物を感光体の光導電性物質として用いることによ
り、あるいは本発明のスチリル化合物の優れた電荷輸送
能のみを利用し、これを機能分離型電子写真感光体の電
荷輸送層に用いることにより、被膜物性に優れ、電荷保
持能、感度および残留電位等の電子写真特性に優れ、か
つ繰り返し使用に供した時にも疲労劣化が少なく、安定
した特性を発揮し得る電子写真感光体を作製することが
できる。
一般式[I]中、R1、R2、R6、R7はそれぞれ独立して
C1〜C4のアルキル基;ベンジル、フェネチル等のアラル
キル基;またはフェニル基等のアリール基を表す。
R3、R5、R8はそれぞれ独立して水素原子、C1〜C2のア
ルコキシ基;C1〜C2のアルコキシ基;またはフッ素、塩
素、臭素等のハロゲン原子を表す。
R4、R9はそれぞれC1〜C2のアルキル基またはC1〜C2の
8アルコキシ基を表す。
本発明においては、R4およびR9にアルキル基が結合す
る化合物が好ましい。
本発明一般式〔I〕で表わされるスチリル化合物の好
ましい具体例としては、例えば以下の構造式を有するも
のが挙げられるが、これに限定されるものではない。
一般式〔I〕で表わされるスチリル化合物は、例えば下
記一般式〔III〕: 〔式中、R10、R11はホスホニウム塩を形成するアルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基を示
す。R5、mは〔I〕と同意義〕 で表わされるリン化合物を下記一般式〔IV〕および
〔V〕: 〔式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9は〔I〕と同
意義を示す〕 で表わされるケトン化合物とを縮合させる反応によって
得られる。
又、下記一般式〔VI〕: 〔式中R5、mは〔I〕と同意義、Xはハロゲン原子を示
す〕 で表わされるグリニャール試薬と、一般式〔IV〕および
〔V〕で表わされるケトン化合物とを縮合させて出来る
一般式〔VII〕で表わされるジヒドロールを脱水するこ
とによって得られる。
一般式〔III〕で表わされるリン化合物のR10、R
11は、特にシクロヘキシル基、ベンジル基、フェニル
基、低級アルキル基が好ましい。
上記方法における反応溶媒としては、例えば炭化水
素、アルコール類、エーテル類が良好で、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール、2−メト
キシエタノール、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−
メトキシエチル)エーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、トルエン、キシレンジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
中でも極性溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド及
びジメチルスルホキシドが好適である。
縮合剤としては苛性ソーダ、苛性カリ、ナトリウムア
ミド、水素ナトリウム及びナトリウムメチラート、カリ
ウム−t−ブトキシドなどのアルコラートが用いられ
る。
反応温度は約0〜約100℃まで広範囲に選択すること
が出来る。好ましくは10℃〜80℃である。
又、本発明によって使用する化合物〔III〕はリン化
合物のかわりに対応する第4ホスホニウム塩、例えばト
リフエニルホスホニウム塩を使用し、ウィッティヒ(Wi
ttig)の方法によりホスホリレンの段階を経て、化合物
〔IV〕および〔V〕を縮合することによって得られる。
これらのスチリル化合物は単独で用いても混合してもよ
い。
本発明のスチリル化合物を用いた電子写真感光体の構
成例を第1図から第5図に模式的に示す。
第1図は、基体(1)上に光導電性材料(3)と電荷
輸送材料(2)を結着剤に配合した感光層(4)が形成
された感光体であり、電荷輸送材料として本発明のスチ
リル化合物が用いられている。
第2図は、感光層として電荷発生層(6)と電荷輸送
層(5)を有する機能分離型感光体であり、電荷発生層
(6)の表面に電荷輸送層(5)が形成されている。電
荷輸送層(5)中に本発明のスチリル化合物が配合され
ている。
第3図は、第2図と同様電荷発生層(6)と電荷輸送
層(5)を有する機能分離型感光体であるが、第2図と
は逆に電荷輸送層(5)の表面に電荷発生層が形成され
ている。
第4図は、第1図の感光体の表面にさらに表面保護層
(7)を設けたものであり、感光層(4)は電荷発生層
(6)と電荷輸送層(5)に分離した機能分離型として
もよい。
第5図は、基体(1)と感光層(4)の間に中間層
(8)を設けたものであり、中間層(8)は接着性の改
善、塗工性の向上、基体の保護、基体からの光導電層へ
の電荷注入性改善のために設けることができる。この態
様の感光体も感光層を機能分離型としてもよい。
本発明の電子写真用感光体は、一般式〔I〕で表わさ
れるスチリル化合物をバインダーと共に適当な溶剤中に
溶解あるいは分散し、必要に応じ光導電性材料と電子吸
引化合物、あるいは増感染料、その他の顔料を添加して
得られる塗布液を導電性基体上に塗布、乾燥し、通常5
〜30μm、好ましくは6〜20μmの膜厚の感光層を形成
させることにより製造することができる。
具体的には、導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
層を積層してなり、前述した第2図の感光体と同様の構
成である機能分離型感光体は、導電性支持体上に電荷発
生材料を真空蒸着するか、適当な溶剤もしくは必要があ
れば、バインダー樹脂を溶解させた溶液中に分散させて
作製した塗布液を塗布、乾燥して電荷発生層を形成し、
その上に電荷輸送材料としてスチリル化合物とバインダ
ー樹脂とを適当な溶剤に溶解させた溶液を塗布乾燥し電
荷輸送層を形成して得られる。真空蒸着する場合は、た
とえば無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、アルミクロロフタロシアニンなどのフタロシアニン
類が用いられる。また、分散させる場合は、たとえばビ
スアゾ顔料などが用いられる。このときの電荷発生層の
厚みは4μm以下、好ましくは2μm以下であり、電荷
輸送層の厚みは3〜30μm、好ましくは5〜20μmがよ
い。電荷輸送層中のスチリル化合物の割合はバインダー
樹脂1重量部に対し0.02〜2重量部、好ましくは0.03〜
1.3重量部とするのが好適である。また、他の電荷輸送
材を組み合わせてもよい。それ自体バインダーとして使
用できる高分子電荷輸送材料の場合は、他のバインダー
を使用しなくてもよい。感光体の構成は、前述した第3
図の感光体と同様に、導電性支持体上に電荷輸送層を形
成し、その上に電荷発生層を積層した構成でもよい。
導電性支持体上に光導電層を形成して成り、前述した
第1図の感光体と同様の構成である分散型感光体は、光
導電性材料の微粒子をスチリル化合物とバインダー樹脂
を溶解した溶液中に分散させ、これを導電性支持体上に
塗布、乾燥して光導電層を形成して得られる。このとき
の光導電性層の厚さは、3〜30μm、好ましくは5〜20
μmがよい。使用する光導電性材料の量が少なすぎると
感度が悪く、多すぎると帯電性が悪くなったり、光導電
層の強度が弱くなったりし、光導電層中の光導電性材料
の量は、樹脂1重量部に体して0.01〜2重量部、好まし
くは0.05〜1重量部がよく、スチリル化合物の割合は樹
脂1重量部に対し、0.01〜2重量部、好ましくは0.02〜
1.2重量部が好適である。また、それ自身バインダーと
して使用できるポリビニルカルバゾールなどの高分子光
導電体と併用してもよい。また、他の電荷輸送材料、た
とえばヒドラゾン化合物と組み合わせてもよい。
本発明電子写真感光体の機能分離型における電荷発生
材料、分散型における光導電性材料として用いられるも
のは、ビスアゾ顔料、トリアゾールメタン系染料、チア
ジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シ
アニン系染料、スチリル系色素、ピリリウム系染料、ア
ゾ系顔料、キンクリドン系顔料、インジゴ系顔料、ベリ
レン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾー
ル系顔料、インダスロン系顔料、スクアリリウム系顔
料、フタロシアニン系顔料等の有機物質やセレン、セレ
ン・テルル、セレン・ヒ素、硫化カドミウム、アモルフ
ァスシリコン等の無機物質があげられる。これ以外も、
光吸収し極めて高い効率で電荷担体を発生する材料であ
れば、いずれの材料であっても使用することができる。
またバインダーとして使用できるものは、電気絶縁性
であり、それ自体公知の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性
樹脂や光硬化性樹脂、光導電性樹脂も全て使用すること
ができる。適当なバインダー樹脂の例は、これに限定さ
れるものではないが、飽和ポリエスル樹脂、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアクリレー
ト、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹脂
等の熱可塑性結着剤:エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シ
リコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレ
ン樹脂、アルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱
硬化結着剤:光硬化性樹脂:ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の
光導電性樹脂等である。これらは単独で、または組み合
わせて使用することができる。これら電気絶縁性樹脂は
単独で測定して1×102Ω・cm以上の体積抵抗を有する
ことが望ましい。より好ましいものとしてはポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂である。
本発明の電子写真感光体はバインダーとともに、ハロ
ゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナフ
タレン、ジブチルフタレート、o−ターフェニルなどの
可塑剤や、クロラニル、テトラシアノエチレン、2,4,7
−トリニトロ−9−フルオレノン、5,6−ジシアノベン
ジンキノン、テトラシアノキノジメタン、テトラクロル
無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電子吸引性
増感剤、メチルバイオレット、ローダミンB、シアニン
染料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増感剤を使
用してもよい。
この様にして形成される電子写真感光体は、前述した
第4図及び第5図のように必要に応じて接着層、中間
層、表面保護層を有していてもよい。
中間層に用いられる材料としては、ポリイミド、ポリ
アミド、ポリエステル、ニトロセルロース、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルアルコール、カゼイン等をその
まま、または酸化スズや酸化インジウムなどの低抵抗化
合物を分散させたもの、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
酸化ケイ素などの蒸着膜等が適当である。
また中間層の膜厚は、1μm以下が望ましい。
表面保護層に用いられる材料としては、アクリル樹
脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタ
ン樹脂などのポリマーをそのまま、または酸化スズや酸
化インジウムなどの低抵抗化合物を分散させたものなど
が適当である。また、有機プラズマ重合膜も使用でき
る。該有機プラズマ重合膜は、必要に応じて適宜酸素、
窒素、ハロゲン、周期律表の第III族、第V族原子を含
んでいてもよい。
また表面保護層の膜厚は、5μm以下が望ましい 以上のように本発明スチリル化合物は容易に製造可能
で、それを含む感光体は、機能分離型としても分散型と
しても使用でき、また種々の電荷発生材料及びバインダ
ー樹脂との組み合わせが可能であり、場合によっては他
の電荷輸送材料を加えることができる。したがって本発
明スチリル化合物を含有する電子写真感光体は、きわめ
て製造容易で使用範囲が広く、且つスチリル化合物によ
って光疲労を有効に防止して繰り返し特性に優れたもの
となり、感度が向上し、表面電位変化が少ないものとな
る。
以下、本発明を実施例を用いてさらに詳しく説明す
る。
合成例(化合物〔11〕) 下記式: で表わされるホスホネート3.76gと下記式: で表わされるケトン化合物2.81gをジメチルホルムアミ
ド30mlに溶解し、5℃以下に冷却しながら、ジメチルホ
ルムアミド70ml中に、カリウム−ter−ブトキシド5gを
含む懸濁液を滴下した。その後、室温で8時間撹拌した
後、80℃で1時間反応させ、一晩放置した。得られた混
合物を氷水900ml中に加え、希塩酸で中和し、約30分
後、析出した結晶を濾過した。
こうして得られた濾過生成物をトルエンに溶解させシ
リカゲルクロマトで分離精製した。その後、酢酸エチル
による再結晶精製を行い、融点234〜235℃、黄色針状結
晶2.0gを得た(収率31.6%)。
元素分析は以下の通りである。
以下、実施例を挙げ、本発明を説明する。なお、実施
例中「部」とあるのは「重量部」を表すものとする。
実施例1 下記一般式〔A〕で表されるビスアゾ化合物: 0.45部、ポリエステル樹脂(バイロン200東洋紡積社
製)0.45部をシクロヘキサノン50部とともにサンドミル
により分散させた。得られたビスアゾ化合物の分散物を
厚さ100μmのアルミ化マイラー上にフィルムアプリケ
ーターを用いて、乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布し
た後乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリル
化合物(4)50部およびポリカーボネイト樹脂(パンラ
イトK−1300:帝人化成社製)50部を1,4ジオキサン400
部に溶解した溶液を乾燥膜厚が16μmになるように塗布
し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。このようにし
て、2層からなる感光層を有する電子写真感光体が得ら
れた。
こうして得られた感光体を市販の電子写真複写機(ミ
ノルタカメラ社製:EP−450Z)を用い、−6Kvでコロナ帯
電させ、初期表面電位V0(v)、初期電位を1/2にする
ために要した露光量E1/2(lux・sec)、1秒間暗中に
放置したときの初期電位の減衰率DDR1(%)を測定し
た。
実施例2〜4 実施例1と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例1で用いたジスチリル化合物(4)の代りにジスチリ
ル化合物(7)、(10)、(11)を各々用いる感光体を
作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例5 下記一般式〔B〕で表されるビスアゾ化合物: 0.45部、ポリスチレン樹脂(分量40000)0.45部をシク
ロヘキサノン50部とともにサンドミルにより分散させ
た。
得られたジスアゾ化合物の分散物を厚さ100μmのア
ルミ化マイラー上にフィルムアプリケーターを用いて、
乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布した後乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリル化
合物(13)50部およびポリアリレート樹脂(U−100
ユニチカ社製)50部を1,4ジオキサン400部に溶解した溶
液を乾燥膜厚が20μmになるように塗布し、乾燥させて
電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写
真感光体を作製した。
実施例6〜8 実施例5と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例5で用いたジスチリル化合物(13)の代りにジスチリ
ル化合物(14)、(15)、(17)を各々用いる感光体を
作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例9 下記一般式〔C〕で表される多環キノン系顔料: 0.45部、ポリカーボネート樹脂(パンライトK−1300:
帝人化成社製)0.45部をジクロルエタン50部とともにサ
ンドミルにより分散させた。
得られた多環キノン系顔料の分散物を厚さ100μmの
アルミ化マイラー上にフィルムアプリケーターを用い
て、乾燥膜厚が0.4g/m2となる様に塗布した後乾燥させ
た。このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリ
ル化合物(18)60部およびポリアリレート樹脂(U−10
0:ユニチカ社製)50部を1,4ジオキサン−400部に溶解し
た溶液を乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、乾燥さ
せて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写
真感光体を作製した。
実施例10〜11 実施例9と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例9で用いたビスチリル化合物(18)の代りにジスチリ
ル化合物(19)、(20)を各々用いる感光体を作製し
た。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例12 下記一般式〔D〕で表されるペリレン系顔料: 0.45部、ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業社製)0.
45部をジクロルエタン50部とともにサンドミルにより分
散させた。
得られたペリレン系顔料の分散物を厚さ100μmのア
ルミ化マイラー上にフィルムアプリケーターを用いて、
乾燥膜厚が0.4g/m2となる様に塗布した後乾燥させた。
このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリル化
合物(21)50部およびポリカーボネート樹脂(PC−Z:三
菱ガス化学社製)50部を1,4ジオキサン400部に溶解した
溶液を乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、電荷輸送
層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写
真感光体を作製した。
実施例13〜14 実施例12と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例12で用いたジスチリル化合物(21)の代りにジスチリ
ル化合物(22)、(24)を各々用いる感光体を作製し
た。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例15 チタニルフタロシアニン0.45部、ブチラール樹脂(BX
−1:積水化学工業社製)0.45部をジクロルエタン50部と
ともにサンドミルにより分散させた。
得られたフタロシアニン顔料の分散物を厚さ100μm
のアルミ化マイラー上にフィルムアプリケーターを用い
て、乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布した後乾燥させ
た。このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリ
ル化合物(17)50部およびポリカーボネート樹脂(PC−
Z:三菱ガス化学社製)50部を1,4ジオキサン400部に溶解
した溶液を乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、電荷
輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写
真感光体を作製した。
実施例16〜17 実施例15と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例15で用いたジスチリル化合物(17)の代りにジスチリ
ル化合物(11)、(13)を各々用いる感光体を作製し
た。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例18 銅フタロシアニン50部とテトラニトロ銅フタロシアニ
ン0.2部を98%濃硫酸500部に充分撹拌しながら溶解さ
せ、これを水5000部にあけ、銅フタロシアニンとテトラ
ニトロ銅フタロシアニンの光導電性材料組成物を析出さ
せた後、濾過、水洗し、減圧下120℃で乾燥した。
こうして得られた光導電性組成物10部を熱硬化性アク
リル樹脂(アクリディクA405:大日本インク社製)22.5
部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ820:大日本イ
ンク社製)7.5部、前述したジスチリル化合物(21)15
部を、メチルエチルケトンとキシレンを同量に混合した
混合溶剤100部とともにボールミルポットに入れて48時
間分散して感光性塗液を調製し、この塗液をアルミニウ
ム基体上に塗布、乾燥して厚さ約15μmの感光層を形成
させ感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の
方法で、但しコロナ帯電を+6Kvで行なってV0、E1/2
DDR1を測定した。
実施例19〜21 実施例18と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例15で用いたジスチリル化合物(21)の代りにジスチリ
ル化合物(22)、(27)、(28)を各々用いる感光体を
作製した。
こうして得られた感光体について、実施例15と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
比較例1〜4 実施例18と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例18で用いたジスチリル化合物の代りにジスチリル化合
物(E)、(F)、(G)、(H)を各々用いる以外は
実施例15と全く同様にして感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例15と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
比較例5〜7 実施例18と同様の方法で同一の構成のもの、但し実施
例18で用いたジスチリル化合物(21)の代りにジスチリ
ル化合物(I)、(J)、(K)を各々用いる以外は実
施例18と全く同様にして感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例15と同様の
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
実施例1〜21、比較例1〜7で得られた感光体のV0
1/2、DDR1の測定結果を表1にまとめて示す。
上記比較例1、比較例4、比較例5、比較例6、比較
例7の化合物(E)、(H)、(I)、(J)、(K)
は、樹脂に対する相溶性が悪く、感光体作製時に結晶が
析出した。本発明の実施例においては、良好に塗布する
ことができた。
表1からわかるように、本発明の感光体は積層型でも
単層型でも電荷保持能が充分あり、暗減衰率も感光体と
しては充分使用可能な程度に小さく、また、感度におい
ても優れていることが明らかである。
さらに、市販の電子写真複写機(ミノルタカメラ社
製:EP−350Z)による正帯電時の繰り返し実写テストを
実施例18の感光体において行なったが、1000枚のコピー
を行なっても、初期、最終画像において階調性が、感度
変化が無く、鮮明な画像が得られ、本発明の感光体は繰
り返し特性も安定していることがわかる。
発明の効果 本発明の感光体は、本発明のスチリル化合物を含有し
ていることにより、電荷輸送性に優れ、初期表面電位が
安定しており、暗減衰率も充分に小さく、良好な帯電性
を有する。またキャリアのトラップも少なく高感度であ
り、光疲労も少ない。
本発明化合物を用いて得られた電子写真感光体は、光
疲労を効果的に抑制し、繰り返し使用した場合に表面電
位の減少及び残留電位の上昇、感度変化が少なく、電子
写真特性が安定しており、高感度なものであるため、鮮
明な画像を得ることができる。
またスチリル化合物は、機能分離型感光体の電荷輸送
材料として特に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明に係る感光体の模式図であっ
て、第1図、第4図、第5図は導電性支持体上に感光層
を積層してなる分散型感光体の構造を示し、第2図、第
3図は導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を積層
してなる機能分離型感光体の構造を示す。 1……導電性支持体、2……電荷輸送材料、 3……光導電性材料、4……感光層、 5……電荷輸送層、6……光導電層、 7……表面保護層、8……中間層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に、下記一般式[I]で示
    されるジスチリル化合物を含有する感光層を有する感光
    体: [式中、R1、R2、R6、R7は独立してそれぞれ置換基を有
    していてもよいアルキル基、アラルキル基、アリール
    基;R3、R5、R8は独立して水素原子、アルキル基、アル
    コキシ基、ハロゲン原子;R4、R9はアルキル基又はアル
    コキシ基;l、nは1〜3の整数、mは0〜2の整数を表
    わす]。
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