JP2638790B2 - 光学系付加装置 - Google Patents

光学系付加装置

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JP2638790B2 JP61286277A JP28627786A JP2638790B2 JP 2638790 B2 JP2638790 B2 JP 2638790B2 JP 61286277 A JP61286277 A JP 61286277A JP 28627786 A JP28627786 A JP 28627786A JP 2638790 B2 JP2638790 B2 JP 2638790B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、カメラの光学系付加装置、特に撮影光学系
の主光学系の光軸上に副光学系を挿入可能なカメラの光
学系付加装置に関する。
(従来の技術) 主光学系の結像光束中に焦点距離変換用副レンズのよ
うな副光学系を挿脱させる光学系切換えカメラの光学系
付加装置においては、一般に、副光学系を保持する副光
学系ホルダーのアーム部先端を回転可能に支持する支持
軸が、主光学系光軸に平行して設けられ、副光学系はそ
の支持軸を中心に回動して主光学系光軸上に挿入される
ように構成されている。従って、その副光学系ホルダー
の回動を円滑にするために必然的に生じる、副光学系ホ
ルダーの軸受孔と支持軸との間のガタにより、カメラを
俯仰させた状態では副光学系の光軸が主光学系の光軸に
対して傾いて挿入され、光軸に関して非対称な収差が発
生するという不都合があった。
また、上記従来装置の欠点を解決するため、副光学系
ホルダーを挿入位置まで回動した後、さらに光軸方向に
移動させることにより、副光学系ホルダーの一端に支持
され且つばねによって付勢された副光学系保持枠が副光
学系ホルダーに対して相対変位し、その際副光学系の光
軸と主レンズ光学系の主光軸とが一致するように構成さ
れた副光学系付加装置が、例えば特開昭60−122930号公
報によって開示されている。
この公知の副光学系付加装置においては、副光学系ホ
ルダーが主光軸に垂直な面に対して傾いても、副光学系
が主光軸上に位置決めされると、常に副光学系の光軸方
向が主光軸と一致し、傾くことが無いように構成されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記公知の副光学系付加装置において
は、副光学系の光軸方向への移動をギア列のうちの1つ
のギア上に設けられたカム斜面によって行っている。こ
のカム斜面を有するギアは、主光学系を光軸方向へ変位
させるモータにより駆動される。このため、カム斜面を
設けられたギアの回転量と主光学系の変位量とを調節し
て副光学系を変位させるタイミングを調節することが難
しい。また上記公知の副光学系付加装置は、主光学系を
光軸方向へ変位させるためモータが発生する駆動力を用
いて副光学系付加装置を駆動している。よって、主光学
系を光軸方向へ変位させるための駆動力を副光学系付加
装置の駆動に適した駆動力に変換するための減速ギア列
が必要となり、部品点数が多くなる。
本発明は、上記従来装置の問題点を解決し、調節が簡
単であり、かつ、部品点数を抑えた副光学系付加装置を
提供することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、以下の手段により上記の問題点を解決す
る。
特許請求の範囲第1項に記載の発明は、主光学系を保
持して該主光学系の光軸方向へ変位可能な主光学系保持
部材と、副光学系を保持する副光学系ホルダーとを備
え、前記副光学系を、前記主光学系の光軸上の所定位置
に対して挿入した挿入位置と、該挿入位置から退避させ
た退避位置との間で変位させることにより焦点距離を切
換え可能な撮影光学系システムにおいて、前記主光学系
の光軸方向に穿設された孔を有し、前記副光学系が前記
挿入位置に位置するときに前記副光学系ホルダーの少な
くとも一部と嵌合可能な保持部と、前記副光学系ホルダ
ーを前記主光学系の光軸方向に変位させるリフトレバー
と、該リフトレバーの少なくとも一部を案内して該リフ
トレバーを作動させる第1案内部と、前記副光学系を前
記挿入位置と前記退避位置との間で変位させるように前
記副光学系ホルダーを案内する第2案内部とを備え、前
記リフトレバーおよび前記副光学系ホルダーに対して相
対変位するカム部材とを設け、前記副光学系を前記挿入
位置から前記退避位置へ変位させる際には、前記カム部
材を前記リフトレバーおよび前記副光学系ホルダーに対
して相対変位させることにより、前記副光学系ホルダー
を一旦前記主光学系の光軸方向へ変位させた後に、前記
副光学系が前記退避位置へ変位するように該副光学系ホ
ルダーを変位させるようにした。
特許請求の範囲第2項に記載の発明は、特許請求の範
囲第1項に記載の撮影光学系システムにおいて、前記副
光学系を前記退避位置から前記挿入位置へ変位させる際
には、前記副光学系が前記主光学系の光軸上に変位する
ように前記副光学系ホルダーを退避位置から変位させた
後に、前記リフトレバーにより該副光学系ホルダーを前
記主光学系の光軸方向へ変位させて、前記副光学系を前
記挿入位置へ変位させるようにした。
特許請求の範囲第3項に記載の発明は、特許請求の範
囲第1項または第2項に記載の撮影光学系システムにお
いて、前記副光学系ホルダーと前記リフトレバーと前記
保持部とを、前記主光学系保持部材上に設ける。
特許請求の範囲第4項に記載の発明は、特許請求の範
囲第1項ないし第3項のいずれか一項に記載の撮影光学
系システムとして、前記主光学系保持部材を、前記主光
学系の光軸に対して垂直な面を有する板部材とした。
なお、後述する本発明の実施例と本発明の各構成要素
とは、以下の通り対応する。主光学系保持部材は基板2
に対応する。副光学系ホルダーは副レンズホルダー3に
対応する。保持部は段差部2bに対応する。第1案内部は
傾斜面16bに対応する。第2案内部は傾斜面17bに対応す
る。ただし、本発明を具体化する上においては様々な変
形例を考えることが可能であり、本発明の具体的な構成
は後述の実施例に限定されるものではない。
(作用) 本発明によれば、主光学系保持部材が主光学系の光軸
方向に変位する際には、前記リフトレバーおよび前記副
光学系ホルダーに対して前記カム部材が相対変位して、
まず、カム部材の第1案内部によりリフトレバーの少な
くとも一部が案内されてリフトレバーが作動し、副光学
系ホルダーが挿入位置から主光学系の光軸方向へ変位す
る。その後に、第2案内部により副光学系ホルダーが案
内されて、副光学系が退避位置へ変位する。
(実施例) 次に、本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳しく
説明する。
第1図および第2図は焦点距離切換えカメラに組み込
まれた本発明の実施例を示す平面図で、第1図は副レン
ズ系が退避位置に在る状態、第2図は副レンズ系が挿入
位置に在る状態を示し、第3図は第1図のIII−III断面
図、第4図は第2図のIV−IV断面図、第5図は第1図の
実施例装置が組み込まれた焦点距離切換えカメラを説明
するための概略断面図である。
第5図において、撮影光学系の主レンズ系L1を保持す
る主レンズ鏡筒1は、図示されない送り機構により光軸
に沿って移動される基板2の表側に固設され、副レンズ
系L2を保持する副レンズホルダー3は、その基板2の裏
側に揺動可能に設けられている。主レンズ鏡筒1がカメ
ラ本体4の前面部4aから突出した第5図に示す望遠位置
に在るときは、副レンズ系L2は主レンズ系L1の光路上に
挿入され、撮影光学系は焦点距離の長い望遠状態に置か
れる。基板2が矢印A方向に繰り込まれて、主レンズ鏡
筒1の前面がカメラ本体4の前側面4aの近傍に達する
と、副レンズホルダー3は後で詳しく述べられる副レン
ズ挿脱機構によって矢印B方向に移動し、第1図に示す
退避位置まで退出する。これにより、撮影光学系は、主
レンズ系L1単独の短焦点距離に切り換えられ、広角状態
となる。
基板2の中央部には、第1図に示すように主レンズL2
を透過した光束の通過する開口2aが形成され、基板2の
裏側には、位置決め突起5が突出して設けられ、副レン
ズホルダー3の円筒状のレンズ保持部3aがその位置決め
突起5の側面に当接したとき、副レンズ系L2の光軸が主
レンズ系L1の光軸と一致するように構成されている。ま
た、基板2の裏面2cには第4図に示す如く、主レンズ系
L1と副レンズ系L2との間隔を維持するための段差部2bが
設けられている。さらに、基板2の裏面2cには、第3図
に示す如く副レンズホルダー3を回転および光軸方向に
摺動可能に支持する支持軸6と、その副レンズホルダー
3を圧縮コイルばね7の付勢力に抗して光軸方向に変位
させるためのリフトレバー8を回転可能に支持するブラ
ケット9とが突出して設けられている。
副レンズホルダー3は、第1図に示すように副レンズ
系L2を保持するレンズ保持部3aと、支持軸6と嵌合する
軸受部3bと、レンズ保持部3aと軸受部3bとを結ぶ腕部3c
と、軸受部3cからレンズ保持部3aとは反対方向に突出し
て形成されたレバー部3dとから成り、レンズ保持部3aの
基板2と対向する円筒端面に第1図および第4図に示す
ように2個の基準突起10A、10Bが設けられ、レバー部3d
の基部には基準ピン11が植設されている。その2個の基
準突起10A、10Bおよび基準ピン11は、第6図に示すよう
に二等辺三角形の各頂点に位置し、軸受部3bに嵌合する
支軸6は、基準突起10A、10Bと基準ピン11とを結ぶ線分
によって形成される二等辺三角形内に在るように構成さ
れている。また、基準突起10A、10Bおよび基準ピン11の
それぞれの端面は、副レンズ系の光軸X2に垂直な一平面
上に在り、基準突起10A、10Bが当接する基板2の段差部
2bと、基準ピン11の端面が当接する基板2に形成された
切欠き段部2dもまた、主レンズ系L1の光軸X1に垂直な一
平面上に置かれている。
リフトレバー8は、ほぼ中央部分をブラケット9に固
設された軸ピン12によって回転可能に支持され、一方の
アーム8Aの先端部は支持軸6を挟む二叉状に形成されて
副レンズホルダー3の軸受部3bの端面と係合し、他方の
アーム8Bの先端部の設けられた円柱ピン13は、カム部材
15に設けられた第1カム16の光軸に平行な直線部16aお
よび傾斜部16b上を摺動するように構成されている。そ
のカム部材15は、第5図に示すようにカメラ本体4に固
設され、円柱ピン13と係合する第1カム16と、この第1
カムに並列する第2カム17と有する。この第2カム17に
は、副レンズホルダー3のレバー部3dが係合して摺動す
る直線部17aと傾斜部17bとが第4図に示すように形成さ
れている。なお、副レンズホルダー3は、引張コイルば
ね18によって第1図中で時計方向に回動するように常時
付勢されている。
次に、上記の実施例の作用を、副レンズ系が退避位置
に在るとき、退避位置から撮影光軸上の挿入位置へ移動
するとき、その挿入位置に置かれているときおよび挿入
位置から退避位置へ復帰するときに大別し、その作用を
説明するための第7図に基づいて詳しく述べる。
1.副レンズ系L2が退避位置に在るとき。
第1図および第3図は、副レンズ系L2が撮影光軸上か
ら退避位置へ退出している状態を示し、この場合、撮影
光学系は主レンズ系L1単独にて撮影可能な焦点距離の短
い広角状態に置かれている。また、この場合、基板2は
フィルム側に繰り込まれ、副レンズホルダー3のレバー
部3dは、第7図中で符号S1にて示すように、第2カム17
の直線部17aと係合し、リフトレバー8の円柱ピン13は
第7図中で符号E1にて示すように、第1カム16の直線部
16aと係合している。これにより、レバー部3dは引張コ
イルばね18の付勢力に抗して副レンズホルダー3を退避
位置に保持し、また、円柱ピン13は、リフトレバー8の
アーム8Bを介して副レンズホルダーを、第3図中で圧縮
ばね7の付勢力に抗して変位させた押上げ位置に保持し
ている。この押上げ位置では、副レンズホルダー3に突
設された基準突起10A、10Bおよび基準ピン11の端面は、
それぞれ基板2の裏面2cから離れて浮上している。
2.副レンズ系L2が退避位置から挿入位置へ向かって移動
するとき。
基板2が第3図中で左方へ移動すると、副レンズホル
ダー3のレバー部3dは、第2カム17の直線部17aを超え
て第7図中で符号S2にて示すように傾斜部17bに沿って
摺動し、副レンズホルダー3は引張コイルばね18の付勢
力により支持軸6を中心に第1図中で時計方向に回動す
る。レバー部3dが第7図中でS3の位置に達したときに、
レンズ保持部3aの外周面が第2図に示すように基板2の
位置決め突起5に当接する。一方、レバー部3dが第7図
中で位置S1からS3に達する間に、円柱ピン13は、第1カ
ム16の直線部16aを位置E1からE3まで摺動する。その間
中、リフトレバー8は回転すること無く、副レンズホル
ダー3を、第3図に示すような押上げ位置に保持する。
従って、副レンズホルダー3の回動中、副レンズホルダ
ー3の基準突起10A、10Bおよび基準ピン11はいずれも基
板2の裏面2cに接触しない。そのため、基準突起10A、1
0Bおよび基準ピン11の端面は摩耗が防止され、副レンズ
系L2の光軸に垂直な平面性を永く維持することができ
る。
基板2が第3図中でさらに左方へ移動すると、レバー
部3dは傾斜面17bから離れて第7図中で符号S4にて示す
ように左方へ移動する。その間にリフトレバー8の円柱
ピン13は、第1カム16の直線部16aを超えて傾斜部16bに
沿って摺動する。これにより、リフトレバー8は第3図
中で時計方向に回転可能となり、副レンズホルダー3は
圧縮コイルばね7の付勢力により、基板2に近接する方
向(第3図中で左方)へ変位し、第4図に示すように基
準突起10A、10Bは基板2の段差部2bに当接し、基準ピン
11は基板2の切欠き段部2dに当接し、基板2と副レンズ
ホルダー3との相対移動が終了する。そのとき、円柱ピ
ン13は第7図中でE4の位置に在り、レバー部3dはS4の位
置にある。さらに基板2が第3図中で左方へ変位する
と、リフトレバー8のアーム8Bは副レンズホルダー3の
軸受部3bから離れ、副レンズホルダー3の撮影光軸上へ
の挿入動作が完了し、基板2の左方への移動が停止して
第2図および第4図に示す状態となる。このとき、第7
図においてレバー部3dはS5の位置に、また円柱ピン13は
E5の位置にてそれぞれ左方への移動を停止する。
3.副レンズ系L2が挿入位置に置かれているとき。
第2図および第4図に示す如く副レンズ系L2が撮影光
軸上に挿入位置に置かれている場合には、副レンズホル
ダー3は、レンズ保持部3aが位置決め突起5に当接し
て、引張ばね18の付勢力による時計方向の回転が阻止さ
れている。また、レンズ保持部3aの基準突起10A、10Bが
基板2の段差部2bと当接し、レバー部の基準ピン11が、
切欠き段部2dに当接することにより、圧縮コイルばね7
の付勢力による副レバーホルダー3の軸方向の相当変位
も阻止されている。
この場合の副レンズ光軸の傾きは、基準突起10A、10B
と基準ピン11の高さのばらつきと、基板側の当接面2b、
2dの平面度とによって決定される。従って、基準突起10
A、10Bおよび基準ピン11を結ぶ線分にて形成される三角
形の面積が第6図に示すように広いほど、その高さのば
らつきに対する影響が少なくなり、これにより、主レン
ズ系L1の光軸X1に対する副レンズ系L2の光軸X2の傾きを
小さくすることができる。また、支持軸6に巻かれた圧
縮コイルばね7の付勢力の作用点がその三角形の内側に
在るように、副レンズホルダー3の軸受部3bをその三角
形の内側に設けることにより、圧縮コイルばね7の付勢
力が基準ピン11は勿論基準突起10A、10Bにも充分に加え
られる。従って、この副レンズホルダー3では、レンズ
保持部3a側を従来公知の副レンズホルダーより強く基板
2側に押し付けることができる為、カメラを俯仰した際
に副レンズホルダー3が変位したり傾いたりするような
ことが無い。
また、比較的弱い付勢力の圧縮コイルばね7を用いる
ことができるから、円柱ピン13と第1カム16との摩擦力
およびリフトレバー8のアーム8Bと副レンズホルダー3
の軸受部3bと接触面に生じる摩擦力を軽減でき、副レン
ズホルダー3を円滑に移動させることができる。
4.副レンズ系L2が挿入位置から退避位置へ復帰すると
き。
基板2が第4図に示す位置から右方へ移動すると、リ
フトレバー8の円柱ピン13は第7図中でE5点から右方移
動し、第1カム16の傾斜面16bに当接し、円柱ピン13は
その傾斜面16bに沿って摺動してリフトレバー8を反時
計方向に回動させる。さらに、基板2が右方へ移動して
円柱ピン13が第7図中でE4点に達すると、リフトレバー
8も反時計方向に回動して、アーム8Bの先端が軸受部3b
の端面に当接する。さらに、基板2が右方へ移動する
と、円柱ピン13は、傾斜面16B上を摺動してリフトレバ
ー8を反時計方向に回動させ、圧縮コイルばね7の付勢
力に抗して副レンズホルダー3を押上げ位置まで押し上
げる。
円柱ピン13が第1カム16の傾斜面16bを乗り越えて第
7図中で直線部16aのE3点に達すると、副レンズホルダ
ー3のレバー部3dがS3点に達し、ここではじめて、レバ
ー部3dは第2カム17の傾斜面17bに当接する。
さらに基板2が右方へ移動すると、レバー部3dは傾斜
面17bを摺動し、副レンズホルダー3を反時計方向に回
動させ、副レンズ系L2を撮影光軸上から退出させる。こ
のとき、円柱部13は第1カム16の直線部16aに沿って右
方へ移動するのみで、リフトレバー8を回転させないの
で、副レンズホルダー3は押上げ位置にあって反時計方
向に回転することになる。副レンズホルダー3のレバー
部3dが第2カム17の傾斜部17bを乗り越えて直線部17a上
のS1点に達すると、円柱ピン13は第1カム16のE1点に達
し、基板2は右方への移動を停止し、第1図および第3
図に示すように副レンズホルダー3は元位置に復帰し、
副レンズ系は退避位置に退出する。
上記の実施例においては位置決め手段としての基準突
起10A、10Bおよび基準突起(基準ピン)11を副レンズホ
ルダー(副光学系ホルダー)3側に設け、この3つの基
準突起10A、10B、11が当接する基準面(段差部2b、切欠
き段部2d)を主光学系L1を保持する基板2側に設けた
が、基準突起(10A、10B、11)を基板2側に設け、これ
に当接する基準面を副レンズホルダー3側に設けてもよ
い。また、第1カムと係合する円柱ピン13は、ピン軸に
回転可能に支持された円筒コロであってもよい。
なお、従来公知の特開昭60−122930号に開示された副
光学系付加装置においては、基板を光軸方向に移動させ
る送りねじの回転に連動する減速ギヤ列を介し回転する
カムを利用して副光学系ホルダーの回動と光軸方向の変
位とを行うように構成されていたので、副光学系の挿脱
機構が極めて複雑であった。しかし、本発明の上記実施
例においては、副レンズホルダー3を光軸方向に変位さ
せるための第1カム16と副レンズホルダー3を支持軸6
のまわりに回転させるための第2カム17とカメラ本体4
内に並列に設け、この第1カム16と係合し且つ基板2と
共に光軸方向に移動する円柱ピン13を有するリフトレバ
ー8で、副レンズホルダー3の軸受部3bを圧縮コイルば
ね7の付勢力に抗して光軸方向に相対変位させ、さら
に、副レンズホルダー3のレバー部3dを第2カム17と係
合させて基板2の光軸方向の移動に応じて支持軸6のま
わりに回転させるように構成したから、構造が簡単で、
しかも作動が確実である。
〔発明の効果〕
本発明においては、カム部材の第1案内部とリフトレ
バーとが当接するタイミング、および第2案内部と副光
学系ホルダーとが当接するタイミングを調節すれば、主
光学系の光軸方向の変位量と副光学系ホルダーの光軸方
向への変位タイミングとを調節することができる。つま
り、主光学系の変位量と副光学系の変位タイミングとの
調節が簡単である。
また、本発明においては、副光学系ホルダーを駆動す
るための駆動力を、主光学系を駆動するための駆動力を
変換して得るのではない。本発明においては、主光学系
の駆動力を副光学系ホルダーの駆動に適した駆動力に変
換するための減速ギア列は不要である。つまり、本発明
においては数多くのギアによって構成されるギア列が不
要となり、部品点数を大幅に削減することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の実施例を示す平面図で、
第1図は副光学系が退避位置に在る状態、第2図は副光
学系が撮影光路上に置かれている状態を示し、第3図は
第1図のIII−III断面図、第4図は第2図のIV−IV断面
図、第5図は、第4図に示す実施例装置の組み込まれた
カメラの全体構成を示す概略説明図、第6図は第1図に
おける副光学系ホルダーの平面図、第7図は、第1図に
示す第1カムと係合する円柱ピンと第2カムに係合する
レバー部との位置に対する副光学系ホルダーの回転、変
位状況を示す説明図である。 (主要部分の符号の説明) L1…主レンズ系(主光学系) L2…副レンズ系(副光学系) 2…基板 3…副レンズホルダー(副光学系ホルダー) 4…カメラ本体 5…位置決め突起 6…支持軸 7…圧縮コイルばね(付勢手段) 8…リフトレバー 10A、10B…基準突起(基準突起)(位置決め手段) 11…基準ピン(基準突起)(位置決め手段) 2b…段差部(位置決め手段) 2d…切欠き段部(位置決め手段) 13…円柱ピン 15…カム部材 16…第1カム 17…第2カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 清貞 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内 (72)発明者 片野 勇次 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−122930(JP,A) 特開 昭61−118736(JP,A) 実開 昭61−167632(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主光学系(L1)を保持して該主光学系(L
    1)の光軸方向へ変位可能な主光学系保持部材(2)
    と、副光学系(L2)を保持する副光学系ホルダー(3)
    とを備え、前記副光学系(L2)を、前記主光学系(L1)
    の光軸上の所定位置に対して挿入した挿入位置と、該挿
    入位置から退避させた退避位置との間で変位させること
    により焦点距離を切換え可能な撮影光学系システムにお
    いて、 前記主光学系(L1)の光軸方向に穿設された孔を有し、
    前記副光学系(L2)が前記挿入位置に位置するときに前
    記副光学系ホルダー(3)の少なくとも一部と嵌合可能
    な保持部(2b)と、 前記副光学系ホルダー(3)を前記主光学系(L1)の光
    軸方向に変位させるリフトレバー(8)と、 該リフトレバー(8)の少なくとも一部を案内して該リ
    フトレバー(8)を作動させる第1案内部(16b)と、
    前記副光学系(L2)を前記挿入位置と前記退避位置との
    間で変位させるように前記副光学系ホルダー(3)を案
    内する第2案内部(17b)とを備え、前記リフトレバー
    (8)および前記副光学系ホルダー(3)に対して相対
    変位するカム部材(15)とを設け、 前記副光学系(L2)を前記挿入位置から前記退避位置へ
    変位させる際には、前記カム部材(15)を前記リフトレ
    バー(8)および前記副光学系ホルダー(3)に対して
    相対変位させることにより、前記副光学系ホルダー
    (3)を一旦前記主光学系(L1)の光軸方向へ変位させ
    た後に、前記副光学系(L2)が前記退避位置へ変位する
    ように該副光学系ホルダー(3)を変位させることを特
    徴とする撮影光学系システム。
  2. 【請求項2】前記副光学系(L2)を前記退避位置から前
    記挿入位置へ変位させる際には、前記副光学系(L2)が
    前記主光学系(L1)の光軸上に変位するように前記副光
    学系ホルダー(3)を退避位置から変位させた後に、前
    記リフトレバー(8)により該副光学系ホルダー(3)
    を前記主光学系(L1)の光軸方向へ変位させて、前記副
    光学系(L2)を前記挿入位置へ変位させることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の撮影光学系システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記副光学系ホルダー(3)と前記リフト
    レバー(8)と前記保持部(2b)とは、前記主光学系保
    持部材(2)上に設けられることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項に記載の撮影光学系システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記主光学系保持部材(2)は、前記主光
    学系(L1)の光軸に対して垂直な面を有する板部材であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項
    いずれか一項に記載の撮影光学系システム。
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