JP2638226B2 - 蛇行修正装置および方法 - Google Patents

蛇行修正装置および方法

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良之 綛田
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    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/68Camber or steering control for strip, sheets or plates, e.g. preventing meandering

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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ストリップ処理ライン中での蛇行修正装置
および方法に関し、更に詳しくは、スリッタライン、酸
洗ライン等の通板安定用ピンチロール、および薄板やフ
ィルムのしわ発生を防止するピンチロールに適用できる
ストリップの蛇行修正装置および方法に関する。
(従来の技術) 従来、ストリップ(鋼板、プラスチック、フィルム、
シートなどを「ストリップ」と以下総称する。)を連続
的に処理するラインにおいて、ストリップの蛇行によ
り、オフセンタしてしまった通板位置をライン中央に戻
し、安定した通板位置を確保する装置として蛇行修正装
置があるが、この蛇行修正装置の一般的なものは、ディ
スプレイスメント方式やステアリング方式の蛇行修正装
置である。
ディスプレイスメント方式の蛇行修正装置は、1本な
いし2本のロールで構成されており、例えばロール2本
に構成した場合は、第10図(a)および第10図(b)に
示すものが一般的であり、1本のロールで構成した場合
は、第11図(a)および第11図(b)に示すものが一般
的である。なお、第10図(a)および第11図(a)は、
それぞれストリップの連続的処理ラインにおけるディス
プレイスメント方式の蛇行修正装置の略式断面図であ
り、また第10図(b)および第11図(b)は、それぞ
れ、その略式正面図である。どちらの場合でも基本的な
修正方法は同じである。すなわち、第10図(a)、第11
図(a)に示すように装置出側のストリップ12に蛇行が
検出された場合、第10図(b)、第11図(b)に示すよ
うにストリップ12に対して、適宜旋回手段13を使って垂
直な面内でステアリングロール14、15または16を旋回さ
せることにより、旋回角度(θ)と旋回半径(L)とか
ら決まる量だけストリップ12を蛇行した方向の反対方向
に移送することができる。これにより装置出側での蛇行
を解消するのである。
一方、ステアリング方式の蛇行修正装置は、通常は1
本のロールで構成された装置であるが、その一例を第12
図(a)および第12図(b)に示す。この装置の基本的
な修正方法は、第12図(a)および第12図(b)に示す
ように、ロール入側ストリップ12を含む面内において、
適宜旋回手段17を使ってステアリングロール18を旋回運
動させることにより、ストリップ12を横方向に送るとと
もに、ストリップ12のステアリングロール18に対する入
角が直角でなくなることにより発生するストリップのロ
ールに対する横移動の効果を用いてストリップ12の蛇行
を修正するのである。
この場合のロール旋回中心は、ステアリングロール18
の回転軸中心より上流側の通板ラインセンタに設けられ
るが、その位置は、導入するラインのレイアウト、ライ
ンスピード、ライン張力、ストリップの材質、蛇行修正
の応答速度等により適宜決定される。
(発明が解決しようとする課題) このような、ディスプレイスメント方式やステアリン
グ方式の蛇行修正装置は、ストリップの蛇行修正能力と
いう点では十分な機能を有しているが、それらの装置を
ストリップ連続処理ライン中に設置する場合、大きなス
ペースを要する。ディスプレイスメント方式の蛇行修正
装置の場合、例えば、鋼板を処理するラインであれば、
装置の入出側で少なくとも板幅の2倍程度のスパンが必
要であり、通常は、種々の板幅、板厚、材料強度等に対
応するため、板幅の5倍程度のスパンを要する。また、
ライン長手方向に対しても蛇行修正装置の旋回半径に相
当するスペースが必要である。
また、ステアリンク方式の場合にも、特に入側スパン
に十分な長さを要し、通常、板幅の10倍程度の長さとし
ている。
このように、従来の蛇行修正装置の設置には大きなス
ペースを要するため、例えば既存ラインに新たに蛇行修
正装置を導入することを考えると、容易には導入できな
い。また、ラインを新設する場合を考えてみても、酸洗
やスリッタ、トリムライン等では、ストリップは水平パ
スで処理されることがほとんどであり、このライン中に
高さを要する、このような蛇行修正装置を導入すること
は有利とはいえない。
ここに、本発明の目的は、既存のストリップ処理ライ
ンに容易に導入可能な、新規な蛇行修正装置、およびそ
れを使用した適切なストリップ蛇行修正方法を提供する
ことである。
(課題を解決するための手段) ところで、このような蛇行修正装置以外にも既存のス
トリップ連続処理ラインには、ストリップを安定的に通
板させたり、その張力を加減したりする目的でピンチロ
ールが各所に多数導入されている。しかし、このような
ピンチロールは、ストリップの蛇行に対する修正機能
を、全く有していなかった。そこで、本発明者らは、こ
のピンチロールをストリップの蛇行防止に利用すること
ができれば上述の目的が容易に達成されるとの認識に立
って、さらに検討を重ねた。
そして、本発明者らは先に、真直なロール軸に、左右
対称に複数個の自動調心ベアリングをその内輪から所定
量だけずらして固定し、そのベアリング外輪にスリーブ
を固定し、さらにこのスリーブにゴムやウレタン等の弾
性材料をライニングすることにより、スリーブの回転軸
をロール軸に対して所定の角度で傾斜させることが可能
になった傾斜回転ロールを開発したが、この傾斜回転ロ
ールを用いて種々実験を行った結果、前述のような目的
を達成するためには、該傾斜回転ロールをピンチロール
として使用することが最も効果的であることを知り、本
発明に至った。
ここに、本発明の要旨とするところは、ストリップ処
理ライン中での蛇行修正装置であって、 (i)真直なロール軸、該ロール軸の中心から偏心した
位置にロールの中央から左右対称に複数個設けられた自
動調心ベアリング、該ベアリングの外輪に嵌装した金属
スリーブ、および該金属スリーブの表面に設けられた弾
性ライニングからなり、かつ前記ロール軸に対して前記
スリーブが所定の角度で傾斜して自由に回転するように
構成した傾斜回転ロールを、少なくとも1本有するピン
チロールと、 (ii)ストリップの蛇行検出器と、 (iii)検出された蛇行量に応じて前記傾斜回転ロール
の傾斜角度とロール軸角度とを変更する角度制御装置と を組合せて備えたことを特徴とするストリップの蛇行修
正装置である。
また、別の面からは、前記傾斜回転ロールの傾斜角度
を、ロール軸の中央から左右で変更し、ストリッメの蛇
行量に応じて、ストリップの蛇行した側の傾斜角度θを
0≦θA≦θmaxなる設定量θAとし、反対側の傾斜角度
θ′を零とする上記の蛇行修正装置を使ったストリップ
の蛇行修正方法である。
さらに、別の面からは、前記傾斜回転ロールの傾斜角
度を、ロール軸の中央から左右で変更し、ストリップの
蛇行量に応じて、ストリップの蛇行した側の傾斜角度θ
を零とし、反対側の傾斜角度θ′を0≧θB≧−θmax
る設定量θBとする上記の蛇行修正装置を使ったストリ
ップの蛇行修正方法である。
(作用) 次に、添付図面を参照して本発明をさらに具体的に説
明する。
第1図(a)および第1図(b)は、それぞれ本発明
にかかる蛇行修正装置において利用する傾斜回転ロール
3の一例を示す略式断面図である。
第1図(a)に示すように、傾斜回転ロール3のロー
ル軸5は、両端に位置する軸部6と、前記軸部6よりも
大きな外径を有する胴部17とからなっている。また、軸
部6の回転軸(中心軸)と胴部7の回転軸(中心軸)と
は、互いに距離δだけ偏心して構成されている。
そして、胴部7には、自動調心ベアリング8がロール
軸5の中央から左右対象に複数個(本実施例において4
個)設けられている。ここで、自動調心ベアリングと
は、ベアリング内輪と、玉やころとその保持器が、外輪
に対して自由に傾くことができる軸受けのことであり、
本発明の場合、ロール軸5に対して内輪が固定されるこ
とになるから、自動調心ベアリング8の外輪がロール軸
5に対して常に一定角度で回転することになるのであ
る。いわゆる自動調心ベアリングである限り特に制限は
ないが、好ましくは自動調心玉軸受である。
さらに、自動調心ベアリング8の間には、筒状の金属
スリーブ9が嵌着されている。この金属スリーブ9は、
前記自動調心ベアリング8の外輪に取りつけられている
ため、胴部7に対して、自由に回転することが可能な構
造となっている。なお、金属スリーブ9は、ロール回転
軸方向に関して2分割されており、それぞれが独立し
て、ロール軸5に対して自由に回転することができる構
造となっている。
また、金属スリーブ9の外周には、例えばゴム製のラ
イニング10が嵌着されている。
なお、このような構成の傾斜回転ロール3を組立てる
には、まず、真直なロール軸5の胴部7の中央近傍に自
動調心ベアリング8を2個、左右対象にはめ込み、その
後、この自動調心ベアリング8の外輪に金属スリーブ9
を嵌着させる。そして、この金属スリーブ9のもう一方
の端部に、やはりロール軸5の軸部6に対して距離δだ
け偏心しているベアリング支持・押え部材11を介して、
自動調心ベアリング8を嵌着させ、前記ベアリング支持
・押え部材11をはめ、キー、ピン等によりロール軸5の
軸部6に固定する。そして、最後に例えばゴムウレタン
等の弾性材料を使って弾性ライニング10を被せればよ
い。
すなわち、ロール軸5の両端部を構成する軸部6は、
ロール軸中心部を構成する胴部7に対してδ量だけ偏心
している。また、ベアリング支持・押え部材11もδ量だ
け偏心した箇所にロール軸5用の貫通穴を有しているの
である。したがって、ロール軸5とベアリング支持・押
え部材11とは、互いに偏心量を打ち消し合うことによっ
て、金属スリーブ9がロール軸5に対して平行になり、
この状態では通常のストレートなロールを形成する。
第1図(a)は、このように金属スリーブ9およびラ
イニング10がロール軸5に対してストレート(平行)の
状態である。また、第1図(b)は胴部の両端部に設け
られたベアリング支持・押え部材11を両側とも第1図
(a)に示す状態から180°回転させることにより金属
スリーブ9およびライニング10をロール軸5に対して傾
斜させた状態を示す。
つまり、ロール軸5は軸部6と胴部7とが第1図
(a)に示すように距離δだけ偏心している(第1図
(a)において、軸部6に対して、胴部7が、上方向に
偏心している)が、ベアリング支持・押え部材11も軸部
6に対して距離δだけ偏心した箇所に貫通穴を有してい
るため、互いに偏心量δを打ち消しあって、第1図
(a)に示すように、ストレートの状態(金属スリーブ
9またはライニング10とロール軸5とが平行である状
態)となる。したがって、ベアリング支持押え部材11を
軸部6に対して回転することにより自動調心ベアリング
8が胴部7に対して偏心するため、金属スリーブ9は、
ロール軸5に対して傾斜角θを形成することができる。
この傾斜角θは、ベアリング支持・押え部材11を軸部6
に対して0〜180°回転する間に、0〜θmaxの間で連続
的に変化する。ここでθmax=sin-1(2δ/l)、ただし
lはベアリング間距離、δは軸偏心量である。
さらに、第2図は、第1図(b)に示す傾斜回転ロー
ル3の傾斜角度をロール軸の中央から左右に、それぞれ
θだけ傾斜させたロールを装置入側にロール凸部(第10
図(b)におけるA部)を向けてピンチロールとして使
用した場合の、ストリップの入側蛇行量と出側蛇行量と
の関係を示すグラフである。第2図から明らかなよう
に、このピンチロールを通過するだけで、大幅に蛇行が
低減されることがわかる。これは、この第1図(a)お
よび第1図(b)に示す傾斜回転ロール3の傾斜回転に
よりストリップがロール軸5方向への送り力を受けるこ
とにより蛇行が減少するためであるが、本発明では、ロ
ールの左右の送り力をそれぞれ最適な値に変更すること
により、更に高精度に蛇行修正を行うことができる。し
たがって、以下この態様についても詳述する。
第3図は、本発明において利用する傾斜回転ロール3
の他の使用形態を示す略式断面図である。つまり、ロー
ルの一方(第3図における右側)はロール軸5に対して
傾斜回転させ、他方はロール軸5と平行に回転させる。
このときの傾斜回転ロール3を立体的に見ると第4図
に示すようになる。つまり、本発明において利用する傾
斜回転ロール3を抽出して示す略式斜視図である。
第4図において、傾斜角θは、前述のようにベアリン
グ支持・押え部材11の回転角度によって決定されるが、
これを第3図および第5図(a)ないし第5図(d)を
用いて説明する。
第5図(a)ないし第5図(d)は、第4図に示す傾
斜回転ロール3の右半分の略式説明図であり、ベアリン
グ支持・押え部材11の回転中心が、自動調心ベアリング
8の回転中心に対して距離δだけ離れている。第5図
(a)および第5図(c)は、傾斜回転ロール3の略式
斜視図であり、第5図(b)および第5図(d)は、そ
れぞれ第5図(a)、第5図(c)の略式側面図であ
る。ここでベアリング支持・押え部材11を第5図(a)
および第5図(b)の状態からα量だけ回転したときに
第5図(c)および第5図(d)の状態になったとする
と、このとき、第3図に示す傾斜角θの大きさは、 で求まる また、傾斜回転ロール3は、第5図(d)中の角度α
の二等分線を法線とする面内(第4図においては斜線
部)でフラットになる、すなわち凹凸の無い面を形成す
る。したがって、ピンチロールとして使用する場合、こ
の面でピンチすればよい。つまり、傾斜回転ロール3を
用いたピンチロールの傾斜角度を変更する本発明にかか
る蛇行修正方法では、ベアリング支持・押え部材11をα
量だけ回転して必要な傾斜角θを得た場合には、同時に
ロール軸5をα/2量だけ回転して常にロールフラット面
をストリップに向ければよい。
そして、例えば、第6図または第7図に示すように、
蛇行が発生した場合、 〔I〕の側のスリーブ9をθ(+)で傾斜回転させ、
〔II〕の側のスリーブ9には軸に平行に回転させる。す
なわち、ストリップが蛇行した側の傾斜回転ロールの傾
斜角度θを、0≦θA≦θmaxなる設定量θAとし、反対
側の傾斜角度θ′を零とする。ただし、θmaxは前述の
如くにθmax=sin-1(2δ/l)、ただしlはベアリング
間距離、δは軸偏心量である。すると、〔I〕側のスリ
ーブ9は、軸方向内向分力を発生するため、ストリップ
はセンタリングされ、また 〔II〕の側のスリーブ9をθ(−)で傾斜回転させ
〔I〕の側のスリーブ9は軸に平行に回転させる。すな
わち、ストリップが蛇行した側の傾斜角度θを零とし、
反対側の傾斜角度θ′を0≧θB≧−θmaxなる設定量θ
Bとする。すると〔II〕側のスリーブ9は、軸方向外向
分力を発生するため、ストリップはセンタリングされる ために、いずれの方法によってもストリップの蛇行を修
正することができる。
第8図には、傾斜回転ロール3を蛇行修正装置として
用いる場合の制御系の一例を示す。蛇行検出器2により
求めたストリップの蛇行計測値より、傾斜回転ロール3
の角度制御装置4によりベアリング支持押え部材の回転
角度およびロール軸の回転角度を前述した如くの関係で
制御することにより蛇行を修正することが可能である。
さらに、本発明を実施例を用いて詳述するが、これは
あくまでも本発明を例示するものであり、これにより本
発明が限定されるものではない。
実施例1 本実施例では第9図(a)に示すストリップ連続処理
ラインのサイドトリマ上流に本発明による蛇行修正装置
を設置し、その蛇行修正効果を評価した。ピンチロール
1は上下対となった傾斜回転ロール3、3から構成され
たものを使用した。また、蛇行検出器2は、ピンチロー
ル1の出側に設けてある。さらに、このときの蛇行検出
器2、角度制御装置4および角度変更機構は、第8図に
示すものを用いた。
すなわち、第9図(a)において、ストリップ12は、
ピンチロール1に入り、その出側に設けた蛇行検出器2
により蛇行量を検出し、次いで、角度制御装置4により
ピンチロール1を構成する傾斜回転ロール3の傾斜角度
θが調節される。つまり、通常の場合、傾斜回転ロール
3はストレートな状態でストリップ12をピンチしている
が、蛇行検出器2で蛇行が検出されると、それを修正す
る方向にストリップ12を移動させるために傾斜回転ロー
ル3の片側の傾斜角を変化させ、同時にフラット面でピ
ンチするようにロール軸5の角度も変化させた。蛇行の
修正速度は角度の変化速度によって調整できる。
このときの傾斜回転ロール3は、直径120mmの軸部6
に第1図(a)および第1図(b)に示すようにベアリ
ング支持・押え部材11、自動調心ベアリング8を介して
直径320mmの金属スリーブ9を装着し、さらにその上に1
5mm厚のゴムライニング10を嵌めたものを用いた。第1
図(b)のlに相当する長さは、800mmで偏心量δは10m
mとした(θmax=約1.4°)。そして、下記(1)また
は(2)に示す方法で蛇行修正を行った。
(1)傾斜回転ロール3の傾斜角度を蛇行した側で
(+)とする制御(第6図に示す方法)により、板厚0.
8〜2.3mm、板幅900〜1400mmの冷延ストリップ12を通板
した。ピンチ力を1tonとして蛇行修正能を評価した。
(2)傾斜回転ロール3の傾斜角度を蛇行した反対側で
(−)とする制御(第7図に示す方法)により、板厚0.
35〜1.2mm、板幅900〜1400mmの冷延ストリップ12を通板
した。ピンチ力を0.7tonとして蛇行修正能を評価した。
その結果、(1)の場合、傾斜回転ロール3を用いな
い単なるピンチロールを設置していた場合は、ストリッ
プ12の継目等の通過時にピンチロール出側で50mm程度発
生していた蛇行を、±1.5mmへと低減することができ、
通常は±0.9mmの精度でストリップのセンタリングが可
能となり、サイドトリマ入側での蛇行が大幅に低減され
た。
また、(2)の場合、通常は±0.6mmの精度でセンタ
リングが可能となり、ストリップに絞りじわを発生させ
ることもなかった。
このように、(1)、(2)の場合とも、トリマ部
で、ストリップの継目でのオフトラッキングがなくな
り、また通常域では、ストリップのトリム代を約20%低
減することができた。
実施例2 本実施例では第9図(b)に示すストリップの連続処
理ラインのストリップウェルダー部に本発明による蛇行
修正装置を設置した。
このときの傾斜回転ロール3は、直径100mmの軸部6
に、ベアリング支持・押え部材11、自動調心ベアリング
8を介して直径220mmの金属スリーブ9を装着し、さら
にその上に10mm厚のゴムのライニング10を嵌めた。l=
600mm、δは5mmとした(θmax≒1°)。
傾斜回転ロールの傾斜角度を蛇行した側で(+)とす
る制御(第6図に示す方法)により、板厚0.6〜1.8mm、
板幅700〜900mmの冷延ストリップを通板し、ピンチ力を
0.6tonとして蛇行修正能を評価した。その結果、第9図
(b)に示す装置によれば±2mmの精度でセンタリング
可能であった。
この第9図(b)に示す装置では、通常、2つのスト
リップ12はウエルダー部で次々と溶接されて送り出され
て行くわけであるが、コイル末端では、ストリップの張
力が途切れるため、蛇行が発生し、ストリップの尾端が
オフセンタする。従来のピンチロールが用いられている
場合は、このストリップ末端において常に蛇行が発生し
ており、場合により、作業員が位置修正をしていたが、
本発明にかかるピンチロールを導入することにより、ス
トリップの末端部に至るまで蛇行発生を防止でき、スト
リップの接続の能率向上が図れた。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、ピンチロール
を使っただけの比較的構成の簡単な蛇行修正装置が得ら
れ、それにより、ストリップの蛇行を防止した安定通板
が実現される。また、現状のピンチロールに容易に導入
が可能であるため、現状ラインのレベルアップ等にも常
に有益な手段となり得るのであって、その実用上の意義
は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および第1図(b)は、本発明において用
いる傾斜回転ロールのそれぞれ曲げていない状態および
曲げた状態の概略説明図; 第2図は、本発明に用いる傾斜回転ロールによる蛇行修
正の効果を示すグラフ; 第3図は、本発明による傾斜回転ロールを片側だけ傾斜
回転させている状態の概略説明図; 第4図は、傾斜回転ロールのロール面の速度の向きの模
式説明図; 第5図(a)ないし第5図(d)は、ベアリング支持押
えの回転角度と、ロールの傾斜角度の関係の説明図; 第6図は、傾斜回転ロールに(+)の傾斜角を持たせた
場合のロールとストリップの関係の略式説明図; 第7図は、傾斜回転ロールに(−)の傾斜角を持たせた
場合のロールとストリップの関係の略式説明図; 第8図は、蛇行制御装置の概略説明図; 第9図(a)および第9図(b)は、本発明にかかる蛇
行修正装置の実施例を示す、それぞれ略式説明図; 第10図(a)および第10図(b)は、2本ロールによる
従来の一般的なディスプレイスメントタイプ蛇行修正装
置を示す、それぞれ略式断面図、略式正面図; 第11図(a)およひ第11図(b)は、1本ロールによる
従来の一般的なディスプレイスメントタイプ蛇行修正装
置を示す、それぞれ略式断面図、略式正面図;および 第12図(a)および第12図(b)は、従来の一般的なス
テアリングタイプ蛇行修正装置を示す略式上面図、略式
断面図である。 1:ピンチロール、2:蛇行検出器 3:傾斜回転ロール、4:角度設定制御装置 5:ロール軸、6:軸部 7:胴部、8:自動調心ベアリング 9:金属スリーブ、10:ライニング 11:ベアリング支持・押え部材 12:ストリップ、13、17:旋回手段 14、15、16、18:ステアリングロール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストリップ処理ライン中での蛇行修正装置
    であって、 (i)真直なロール軸、該ロール軸の中心から偏心した
    位置にロールの中央から左右対称に複数個設けられた自
    動調心ベアリング、該ベアリングの外輪に嵌装した金属
    スリーブ、および該金属スリーブの表面に設けられた弾
    性ライニングからなり、かつ前記ロール軸に対して前記
    スリーブが所定の角度で傾斜して自由に回転するように
    構成した傾斜回転ロールを、少なくとも1本有するピン
    チロールと、 (ii)ストリップの蛇行検出器と、 (iii)検出された蛇行量に応じて前記傾斜回転ロール
    の傾斜角度とロール軸角度とを変更する角度制御装置と を組合せて備えたことを特徴とするストリップの蛇行修
    正装置。
  2. 【請求項2】前記傾斜回転ロールの傾斜角度を、ロール
    軸の中央から左右で変更し、ストリップの蛇行量に応じ
    て、ストリップの蛇行した側の傾斜角度θを0≦θA
    θmaxなる設定量θAとし、反対側の傾斜角度θ′を零と
    する請求項1記載の蛇行修正装置を使ったストリップの
    蛇行修正方法。
  3. 【請求項3】前記傾斜回転ロールの傾斜角度を、ロール
    軸の中央から左右で変更し、ストリップの蛇行量に応じ
    て、ストリップの蛇行した側の傾斜角度θを零とし、反
    対側の傾斜角度θ′を0≧θB≧−θmaxなる設定量θB
    とする請求項1記載の蛇行修正装置を使ったストリップ
    の蛇行修正方法。
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