JPH0750365Y2 - ガイドロール機構 - Google Patents

ガイドロール機構

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JPH0750365Y2
JPH0750365Y2 JP1987047527U JP4752787U JPH0750365Y2 JP H0750365 Y2 JPH0750365 Y2 JP H0750365Y2 JP 1987047527 U JP1987047527 U JP 1987047527U JP 4752787 U JP4752787 U JP 4752787U JP H0750365 Y2 JPH0750365 Y2 JP H0750365Y2
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JP
Japan
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guide roller
guide
roll mechanism
guide roll
web
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JP1987047527U
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JPS63154557U (ja
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栄四郎 久城
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Nireco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、シート状製品(以下にウェブと総称する)の
製造・加工行程に於いて、給送するウェブの蛇行を修正
するためのガイドロール機構に関する。
技術の背景 ウェブの製造・加工に於いては、一般に多数のローラー
を巡ってウェブが給送される。この給送の間、ウェブは
横方向へ変位を生じたり、蛇行を生じる。これを修正し
て所定の位置に沿う走行を保証するために、一般にガイ
ドロール機構が配備されている。
従来の技術 従来一般的なガイドロール機構には、いわゆる「センタ
ーピボット方式」及び「エンドピボット方式」と称され
る機構が知られている。
「センターピボット方式」のガイドロール機構は、通常
は2本のガイドローラーがローラー支持フレームに取付
けられ、入側のローラーに進入するウェブ平面の左右中
央位置を中心としてローラー支持フレームを回動させる
ように設定したものであり、このために従来は特に固定
フレーム1本の枢軸を立設し、この枢軸に対してローラ
ー支持フレームが上述した中央位置を中心として回動す
るように枢着させて構成している。
一方、「エンピポット方式」のガイドロール機構は、ガ
イドローラーの両端に於ける支持構造体が、互いに
「ハ」字状に配向されたスライド軸に対してそれぞれ取
付けられ、このスライド軸に沿ってスライドすることに
よってガイドローラーを傾動させるように構成されてい
る。
従来技術に於る問題点 このような構成であることから、「センターピボット方
式」では制御精度が高く、ガイドローラーの上流側のウ
ェブに悪影響を及ぼさず、皺の発生も抑えることができ
るという利点がある一方で、1本の枢軸による枢動支持
構造であるが故にフレーム並びに枢軸を強固に構成しな
ければならず、設置条件の制約を受ける欠点があった。
又、強固なフレーム構造とするために従来は各種のガイ
ドロール機構の構成にそれぞれ専用の部材を使用して単
種製造の色合が濃く、部品の共通化等の技術思想に欠け
ていた。
これに対して「エンドピボット方式」では、既設機械の
ライン途中に容易に設置できる利点があるものの、ガイ
ドローラーがウェブに対して横方向に変位して傾動する
ために皺が入り易く、伸縮性に欠けるウェブには不適当
であるという欠点があった。
更に又、従来は適応条件に応じて「センターピボット方
式」又は「エンドピボット方式」の何れかを選定するこ
とになり、両者は構造的に全く異なることから、ガイド
ロール機構として全く別の2つの方式を提供するために
相応の部品準備が必要であり、生産性やコスト低減の観
点から見て無駄が大きかった。
考案の目的 本考案の目的は、上述したガイドロール機構の現状に鑑
み、「センターピボット方式」又は「エンドピボット方
式」と構造上の区別を敢えて付けることなく、若干の部
品変更によって「センターピボット方式」に近い性能か
ら「エンドピボット方式」の性能に至る広範な特性を与
えることができる共通する構造のガイドロール機構を提
供することにある。
考案の概要 このために本考案は、走行するウェブの蛇行を修正する
ための入る方向と出る方向が転換する入側及び出側のガ
イドローラ1,2を有するガイドロール機構であって、 固定フレーム8と、該固定フレーム8に対して一端を枢
動連結され、延長した仮想交点が入側ガイドローラ1の
長さ方向中心付近でかつウェブの進入側近傍とした互い
に対向せる一対の支持腕6,6と、該各支持腕6,6の他端に
対して枢動連結されて支持された一対のガイドローラ支
持フレーム3,3と、該ガイドローラ支持フレーム3,3に回
転可能に取付けられた前記入側及び出側のガイドローラ
1,2と、前記固定フレーム8と前記ガイドローラ支持フ
レーム3との間に介装されてガイドローラ支持フレーム
3を固定フレーム8に対して前記仮想交点を中心として
回動させる駆動装置とを備えたことを特徴とする。
作用 即ち、本考案では特に一対の支持腕を介してローラー支
持フレームを回動可能に支持させたので、支持腕及びフ
レーム部材の両方或いは何れか一方の長さを変更して互
いに対向して形成する「ハ」字状の配向角度を変化させ
れば、両支持腕の仮想交点の位値が簡単に変更できる。
従って、仮想交点の位置を例えば入側のローラーに進入
するウェブ平面の左右中央位置付近に設定すれば、「セ
ンターピボット方式」のガイドロール機構に近い性能を
得られるのである。ここで「近い」との表現は、この構
成では仮想交点が回動によって多少移動するので、回動
は固定中心の回りに行われるのでないことを意味してい
る。
このような支持腕の長さの選定は、ガイドロール機構の
用途に応じて設定すれば良い。又、構造自体も簡単であ
り、各種寸法のガイドロール機構の製造に際して多数の
共通部品を使用することが極めて容易に達成できる利点
も得られる。更に又、「センターピボット方式」に近い
性能を得られる上に「エンドピボット方式」のように容
易に配備でき、実用上多大の効果を与えることができる
のである。
実施例 第1図〜第3図に、本考案による実施例とするガイドロ
ール機構を示す。このガイドロール機構は、2本のガイ
ドローラー1,2を備えたもので、第3図に示すようにウ
ェブWはガイドローラー1から2へと「コ」字状に掛け
回され進入方向と出る方向が転換されるようにしてウェ
ブ走行路に配備される。即ち、ガイドローラー1が入側
のローラーで、ガイドローラー2が出側のローラーとさ
れている。これらのガイドローラー1及び2は、矩形断
面のバー状の一対のガイドローラー支持フレーム3の間
に差し渡されるように取付けられて自由回転できるよう
になされている。即ち、一対のガイドローラー支持フレ
ーム3とガイドローラー1,2とによって1つの強固な構
造体が形成されるようになされている。
ガイドローラー支持フレーム3には枢支軸部分4を有す
る取付け部材5が垂下されて固定されている。この枢支
軸部分4に対して、それぞれ支持腕6の一端が適当な軸
受部材7を介装して枢着されている。
一方、ガイドローラー支持フレーム3とガイドローラー
1,2とが構成する構造体の下側に配置される固定フレー
ム8は、ウェブWの横方向に延在する一対の矩形断面の
バー状のフレーム部材9と、同様の長手方向に延在する
一対のフレーム部材10とボルト11で結合して構成されて
おり、枢支軸12がフレーム部材10の上に立設させて固定
されている。この枢支軸12に対して支持腕6の他端が適
当な軸受部材13を介装して枢着されている。即ち、枢支
軸12に枢支された支持腕6によってガイドローラー支持
フレーム3及びガイドローラー1,2の構成する構造体が
支持され、且つ、支持腕6の両端が枢動連結しているこ
とから、第1図に二点鎖線で示すようにガイドローラー
1,2が全体的に回動できるようになっているのである。
このような回動を行わせるために、ガイドローラー支持
フレーム3の間に差し渡されているバー部材14に固定さ
れている支点部材15と、フレーム部材10に固定された支
点部材16との間に、シリンダー装置17が装備されてい
る。勿論これ以外の駆動手段を装備することは可能であ
る。
このように構成された本考案によるガイドロール機構に
よれば、シリンダー装置17の付勢制御によってガイドロ
ーラー1,2を全体的に上述のように回動させることは明
らかである。この回動に於て、回動中心は支持腕の仮想
延長線の交点となる。従って、支持腕の長さ及びフレー
ム部材の両方或いは何れか一方を選定することで、「セ
ンターピボット方式」と同様の回動中心を設定すること
ができる。又、同様に、仮想交点を更に遠方に設定する
ことで「エンドピボット方式」のような回動中心を設定
することができ、これら両者の間の任意な設定ができる
のである。
ところで、本考案によるガイドロール機構では、回動中
心は「センターピボット方式」のように完全に固定中心
となるわけではなく、回動角度に応じて位置が多少変化
する。しかしながらこの変位量はそれほど大きくなく、
実用上は全く支障がない。
これを確認するために、計算による数値データを第1表
及び第2表に示す。第1表に示すデータは、第4図に概
略的に示すような中立状態における仮想中心のCの位置
とガイドローラー1の外周面1Aとの間の寸法Aを10〜30
mm程度とし、第5図に示すように、入側ガイドローラー
のウェブ進入面の中央の位置をQ及び出側ガイドローラ
ーのウェブ送り出し面の中央の位置をPとした場合に、
第6図に示す計算モデルにて計算した結果を示してい
る。又、第2表は同様に第7図に示す計算モデルによる
計算結果を示している。尚、前記表中支持フレームの回
動による出側P点の中立状態からのローラー軸方向の移
動量をΔXPmm、ウェブ進行方向入側への移動量をΔYPmm
とし、両支持腕6の延長線上の交点Q′の中立状態から
のローラー軸方向の移動量をΔXQmm、ウェブ入側方向へ
の移動量をΔYQmmとする。ただし、ΔXQの移動はΔXP
方向と同方向の場合を(+)とし、反対方向の場合は
(−)として示す。
このような数値データによれば、ローラー長に対して初
期支持腕がなす角度を適当に選定すれば、かなり高い精
度での蛇行修正が達成できることがわかる。即ち、入側
の位置Q′の変位量が小さい範囲を選定すれば良い。勿
論ながら、「エンドピボット方式」では配向角度α
大きくして仮想支点Cを上流側にウェブ幅の1〜2倍の
位置にとり、ウェブに無理のないように横方向にウェブ
を運ぶように移動修正する方式であるので、これに応用
する場合には、入側の位置Q′の変位量が大きくて支障
はない。
効果 以上のように、本考案によるガイドロール機構は「セン
ターピボット方式」及び「エンドピボット方式」のそれ
ぞれの特性を同一の構造によって選択的に設定できる構
造であり、汎用性が高いうえ部品の共通化が容易に達成
できる。又、構造が極めて簡単であり、特に、ローラー
長さの相違に対し、又、支持腕の配向角度の選択等に対
して、フレーム部材の長さを任意に選ぶことによって容
易にでき、且つ該フレーム部材は型鋼や軽量型材を使用
できるので、安価且つ容易に製造できるうえ、このこと
も部品の共通化に有利となる。しかも、本考案によれ
ば、蛇行制御に好ましい「センターピボット方式」の特
性を、配備上好ましい「エンドピボット方式」に似た構
造によって達成できる。このように多大の効果を得られ
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるガイドロール機構を示す平面図。 第2図は第1図のガイドロール機構の正面図。 第3図は第1図のガイドロール機構の一部断面とする側
面図。 第4図は仮想支点の選定等に関する説明図。 第5図は入出ローラー外周縁の中央位置の移動量を説明
するための概略図。 第6図は第1表の数値データに係わる構成モデルを示す
概略図。 第7図は第2表の数値データに係わる構成モデルを示す
概略図。 W…ウェブ 1,2…ガイドローラー 3…ガイドローラー支持フレーム 4…枢支軸部分 5…取付け部材 6…支持腕 7…軸受部材 8…固定フレーム 9,10…フレーム部材 11…ボルト 12…枢支軸 13…軸受部材 14…バー部材 15,16…支点部材 17…シリンダー装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するウェブの蛇行を修正するための入
    る方向と出る方向が転換する入側及び出側のガイドロー
    ラ1,2を有するガイドロール機構であって、 固定フレーム8と、該固定フレーム8に対して一端を枢
    動連結され、延長した仮想交点が入側ガイドローラ1の
    長さ方向中心付近でかつウェブの進入側近傍とした互い
    に対向せる一対の支持腕6,6と、該各支持腕6,6の他端に
    対して枢動連結されて支持された一対のガイドローラ支
    持フレーム3,3と、該ガイドローラ支持フレーム3,3に回
    転可能に取付けられた前記入側及び出側のガイドローラ
    1,2と、前記固定フレーム8と前記ガイドローラ支持フ
    レーム3,3との間に介装されてガイドローラ支持フレー
    ム3,3を固定フレーム8に対して前記仮想交点を中心と
    して回動させる駆動装置とを備えたガイドロール機構。
JP1987047527U 1987-03-30 1987-03-30 ガイドロール機構 Expired - Lifetime JPH0750365Y2 (ja)

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JPS63154557U JPS63154557U (ja) 1988-10-11
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JPS6034678U (ja) * 1983-08-12 1985-03-09 株式会社クボタ 自動販売機の商品払出装置

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