JP2634097B2 - 精米機 - Google Patents

精米機

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JP2634097B2
JP2634097B2 JP10699291A JP10699291A JP2634097B2 JP 2634097 B2 JP2634097 B2 JP 2634097B2 JP 10699291 A JP10699291 A JP 10699291A JP 10699291 A JP10699291 A JP 10699291A JP 2634097 B2 JP2634097 B2 JP 2634097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動する精白ロールを
備えた精白室の内部負荷制御することにより所定の精白
度で玄米を精白する精米機、特にその主精白処理の終了
を認識する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の精米機は例えば第16図に示すよ
うに構成されている。精白筒501の内部には、送りロ
ール502、精白ロール503が配設されており、精白
筒501の出口には通路の断面積を制限する抵抗板50
4が設けられている。精米処理は、送りロール502と
精白ロール503とをモータ505で回転駆動し、上部
から投入された玄米506をこの送りロール502で抵
抗板504に向かって押し込み、精白筒1の内側の網5
09と回転駆動されている精米ロール503との間で玄
米を精米処理し、精米された白米が白米流出口507か
ら払い出されている。白米流出口507の開度を小さく
した場合には、精白室の内部負荷が高くなって精白度が
高くなり、開度を大きくすると内部圧力が低くなって精
白度が低くなる。精白度を一定に保てるように白米流出
口507を閉塞する方向に抵抗板504をばね508の
押し付け力で付勢し、精米中の玄米から抵抗板504に
前記の付勢力を超える力が作用したときに、白米流出口
507の開度を大きくして、規定の精白度になった白米
を精白筒1から放出するように構成されている。このよ
うに構成された従来の精米機では、精白室に供給される
玄米がなくなり、精白室内の玄米が十分に精白されてい
ないにもかかわらず内部負荷の低下により通常の精白処
理が不可能となる。これを防ぐには、この状態になった
段階で主精白処理が終了したとしてばね508の押し付
け力を大きくし、流出口507の開度を小さくして、低
い内部負荷においてもある程度の精白処理を、つまり末
期精白処理を行うようにしなけれならない。しかしなが
ら、なんらかの方法で、精白室の内部負荷の最低値を監
視していたとしても、例えば米の種類、糠の付着などに
よって十分な信頼性をもって主精白処理の終了を認識す
ることは出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
した形式の精米機において、その主精米処理の終了、つ
まり末期精白処理への移行のタイミングを米の種類、糠
の付着などに関係なく高い信頼性をもって決定すること
ができる技術を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による精米機は以下のものから構成されてい
る; a)玄米を精白して白米にする精白ロールを備えた精白
室、 b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段、 c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出口
調整手段、 d)前記精白室の内部負荷を検出する内部負荷検出手
段、 e)前記白米流出調整手段を前記内部負荷検出手段によ
る検出値に応じて制御する制御手段、 f)前記制御手段に備えられた、所定時間前に検出され
た内部負荷に基づいて算出されたしきい値と最新の内部
負荷検出データを比較して主精白処理の終了を決定する
主精白処理終了決定手段。
【0005】
【作用】上記構成による精米機では、主精白処理を行い
ながら検出した精白室の内部負荷に基づいてその主精白
処理の終了を判断するためしきい値を算出し、最新の内
部負荷検出データと比較し、終了条件を満たした場合、
主精白処理が終了され、末期精白処理に移行される。そ
の際、比較される内部負荷検出データとしては、最新の
1つの検出値でもよいし、最新の複数個の検出値の平均
値を用いることもできる。
【0006】
【発明の効果】つまり、種々の特性を有する玄米を処理
する場合でも、その主精白処理時に得られた精白室の内
部負荷の値に基づいて主精白処理の終了判断のためのし
きい値を算出するため、高い信頼性が得られる。さら
に、本発明による好適な実施形態の1つでは、前記しき
い値を所定時間前に検出された内部負荷の移動平均値に
1以下の係数を乗算することによって算出している。ま
た、精白室の内部負荷を精白ロールの回転軸に設けられ
たトルクセンサによって検出するように構成すれば、内
部負荷の検出値に基づく制御が極めて正確に機能する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図
を参照しながら説明する。第1図において、1は本体ケ
ーシングで、上部ケーシング2、精白筒部3、中間ケー
シング4および下部軸受ケーシング5を上部から下部に
向かって順次嵌合接続し、それらの軸芯が一致するよう
に構成されている。上部ケーシング2の上部側壁に形成
された開口に玄米を供給するスクリュコンベヤ6が接続
されている。7はその玄米投入用のホッパー、8はスク
リュコンベヤ用駆動モータである。9は上部ケーシング
2と精白筒部3および中間ケーシング4の上部にわたっ
てその中心に立設された回転軸であり、これは中空軸と
して形成されている。この回転軸9の上部ケーシング2
領域に送りロール10が、精白筒部3領域に精白ロール
11が装着されている。これら送りロール10と精白ロ
ール11は結合ピン12にてお互いに結合され、かつ精
白ロール11が下端近傍位置においてキー13にて回転
軸9に周方向に係合されている。また、精白ロール11
の下端部には円筒凹部14が形成され、開度規制部材1
5の上部に延出された嵌合筒部16が上下摺動自在に嵌
合されている。開度規制部材15の外周面は上下方向に
適当な幅を有する円筒面に形成されている。また、嵌合
筒部16は上端が 尖突状となるようにその内周面が下
方に向かってテーパ状に形成され、かつ回転軸9の外周
面との間に空間が形成され、精白ロール11の下端部の
円筒凹部14の周面に付着した糠を掻き落とすととも
に、円筒凹部14の底面と嵌合筒部16の上端との間に
糠を噛み込むことがないように構成されている。精白筒
部3内には、精白ロール11の外周に対して適当間隔あ
けて網17が配設され、また精白筒部3の側壁下部には
精白時に発生した糠の排出口18が開口されている。さ
らに、精白筒部3の下端と中間ケーシング4の上端との
間には白米放出口形成部材19が配置されている。この
白米放出口形成部材19の内周はナイフエッジに形成さ
れ、開度規制部材15の上下方向に適当な幅を有する外
周面に接当している。中間ケーシング4の側壁の上端に
は白米排出口20が形成され、ここにシュート21が取
り付けられている。また、回転軸9には白米出口形成部
材19から落下した白米を受けてシュート21に案内す
るための受板22が突設されている。中間ケーシング4
の中間部には上下一対の軸受24にて回転自在に支持さ
れた中間軸23が配設され、回転軸9の下端部と嵌合固
定されている。中間ケーシング4内の下部にはトルクセ
ンサ25が配置され、その一端から突出した上側軸部2
5aが中間軸23に軸方向にのみ摺動自在に嵌合されて
いる。下部軸受ケーシング5内には上下一対の軸受26
にて回転自在に支持された駆動軸27が配置され、その
上端部はトルクセンサ25の他端から突出した下側軸部
25bと軸芯方向にのみ摺動自在に嵌合されている。さ
らに駆動軸27の下端部に駆動プーリ28aが固定され
ている。この駆動プーリ28aは詳しく図示されていな
いモータ28にて駆動ベルト28bを介して回転駆動さ
れる。中空の回転軸9内には開度調整軸29が挿入さ
れ、その下端部と開度規制部材15が中空の回転軸9に
形成された長穴31を貫通する連結部材30で連結され
ている。開度調整軸29の上端部は、昇降部材32上に
ばね33を介して支持された係合部材34の上面に相対
回転自在に係合している。昇降部材32は、第2図では
簡略的に図示されるとともに第2図に詳細に図示されて
いる昇降手段35にて昇降移動可能に構成されている。
昇降手段35は、第2図に示すように、駆動モータ37
にて回転駆動される送りねじ軸38と、これに螺合され
た可動ナット体39と、そのガイドロッド40にて構成
され、可動ナット体39が昇降部材32に連結されてい
る。即ち、この昇降手段35によってばね33のバイア
ス力を調整することができる。以上のように構成された
精米機では、駆動プーリ用モータ28にて駆動軸27お
よびトルクセンサ25を介して回転軸9を回転駆動した
状態で、ホッパー7からスクリュコンベヤ6にて玄米を
上部ケーシング2内に投入すると、玄米は送りロール1
0にて精白筒部3内に押し込まれ、回転する精白ロール
11と網17との間で精白処理される。なお、精白処理
に伴って分離された糠は、回転軸9内に導入された空気
が回転軸9および精白ロール11に突設された通孔(図
示せず)を通り、網17を通って糠の排出孔18に向か
って流れる空気流とともに外部に排出される。精白され
た白米は、精白筒部3の網17と精白ロール11の間の
空間、つまり精白室の内部の圧力によって昇降手段35
によってバイアス調整されたばね33の力に抗して押し
下げられた開度規制部材15の外周と白米出口形成部材
19との間に生じた環状の放出口から逐次払い出され、
その後白米排出口20からシュート21を経て外部に排
出される。ここで、精白室の内部の圧力は、回転軸9に
とっての精白室の内部負荷としてトルクセンサ25によ
って検出される。第3図には、本発明による精米機の制
御ブロック図が示されている。前述したトルクセンサ2
5からの信号を入力し、スクリュコンベヤ6のためのモ
ータ8や昇降装置35のためのモータ37や回転軸9つ
まり送りロール10と精白ロール11のためのモータ2
8への制御信号を出力する制御手段36がこの精米機の
制御の中心的な役割を果たす。制御手段36は、通常の
マイクロコンピュータによる制御方法を採用しており、
CPU100、ROM103、RAM104、テーブル
105と106、入力インターフェース101、出力イ
ンタフェース102等を有すると共に、この精米機にお
いて種々の精白度で精白するためにその希望する精白度
を選択する精白度選択手段200が備えられている。こ
こでは、精白度選択手段200は、精白度を選択するた
めのテンキー型キーボード210と表示ディスプレイ2
20を備えており、この実施例では1から16までの精
白度が設定可能となっており、その値が大きいほどその
精白度が高くなる。テーブル105には、初期精白処理
に適した精白室の内部負荷に対応するトルク値が前記精
白度選択手段200によって選択された選択度に関係づ
けられて記憶されている。しかも、その一連のトルク値
は、この実施例では3組用意されており、精米機の特性
に応じてディップスイッチ105aで選択することが出
来る。つまり、第4図の表からよく理解できるように、
レベル1の組においては、16段階の精白度に対応して
R1 1からR1 16が格納され、レベル2の組ではR2 1か
らR2 16、レベル3の組ではR3 1 からR3 16が格納さ
れている。この格納されたトルク値のレベルと精白度と
の関係は第5図のグラフに示されており、精白度が大き
くなるにつれ、トルク値が単調増加し、レベルの大きい
組のものほど大きい値となっている。これによって、精
米機の特性のばらつきを十分に補償することができるト
ルク値を所望の初期精白処理を行うための精白室内部負
荷値として用いることが可能となる。テーブル106に
は、主精白処理に適した精白室の内部負荷に対応するト
ルク値の上限値と下限値が前記精白度選択手段200に
よって選択された選択度に関係づけられて記憶されてい
る。この一連のトルク値も複数組用意することも可能で
あり、その場合精米機の特性に応じてディップスイッチ
106aで適切な組を選択することが出来る。CPU1
00は、トルクセンサ25から送られてくるトルク検出
信号や精白度選択手段200によって選択された精白処
理モードに基づいて、ROM103内に格納されている
制御アルゴリズムにそって演算処理し、必要に応じてテ
ーブル106から読み出したトルク値を参照して、スク
リュコンベヤ6のためのモータ8、昇降装置35のため
のモータ37や回転軸9のためのモータ28へ制御信号
を出力し、精白処理を制御する。あとで、詳しく述べら
れるが、トルク検出信号を複数個格納する記憶エリアが
RAM104に確保されており、主精白処理においてそ
のトルク検出信号は検出トルク値に変換され、よく知ら
れた移動平均法を用いてそれらの移動平均値が刻々と演
算されて同様に記憶され、主精白処理終了判断のための
しきい値を算出するために用いられるとともに、検出ト
ルク値がそのしきい値を下回った際末期精白処理に移行
するが、これらの一連の作業は主精白処理終了決定機能
として制御装置36によって行われる。本発明による精
米機の精白処理の制御の流れについては、以下に第6図
から第14図に示されたフローチャートを用いて説明す
る。第6図に示されているのは、この精米機のメインル
ーチンを示すフローチャートであり、まず、操作員が希
望する精白度つまり精白処理モードを選択し(#0)、
スタートボタンを押すことにより精白処理が開始する
と、昇降手段35を駆動してばね33のバイアスを調整
して開度調整軸29にPmin の付勢力を設定する(#
2)。モータ28を駆動し、精白ロール11と送りロー
ル10を回転させ(#4)、この状態でのトルクセンサ
の検出値つまり無負荷トルク値:To を取り込み、RA
M104の所定のアドレスに格納しておく(#6)。こ
のトルクセンサ25による検出は、実際は、後で説明す
るトルク検出割り込み処理にて適当な時間間隔で繰り返
して行われ、その検出値は適当な演算処理の後RAM1
04の所定のアドレスに格納されているので、制御ルー
チンにおいてはそこからトルク検出値を取り込めば良
い。つぎに、開度調整軸29の付勢力をPmin より高い
値であるPmax に設定する(#8)。これより、実質的
な精白処理に入るが、これは後で詳説する初期精白処理
(#10)、主精白処理(#12)、末期精白処理(#
14)に分けられている。前述したトルク検出割り込み
処理は、第7図に示すように、まずトルクセンサ25か
らトルク検出値:Tを取り込んで所定のRAM104の
アドレスに格納する(#1100)。このトルク検出値
は、例えばこの実施例では8個格納され、先に入れられ
たものから順に新しく取り込まれた値に書き換えられ
る。このことによりあとのステップにおいて8個の最新
のトルク検出値を用いた演算が可能となる。このトルク
検出値から移動平均法を用いて平均トルク値:Tm を算
出し(#1200)、この平均トルク値: Tm から#4
で取り込んだ無負荷トルク値:To を減じて係数:Kを
乗算してあとで詳しく述べられる主精白処理終了のため
のしきい値:Sを算出する(#1300)。係数:Kは
0<K<1の範囲から適切に選択される。このしきい
値:Sは所定のRAM104のアドレスに格納される
(#1400)が、その際、その格納場所は200個用
意されており、最新の200個の基準値が格納されるこ
とになる。この割り込み処理を例えば10msのサイク
ルで動作させた場合丁度2秒前までの算定されたしきい
値:Sが格納されることになる。もちろん、格納場所を
大きく取ったり、動作サイクルを変更したりすることに
よって任意の時間前までのしきい値:Sを格納すること
が可能である。次に、第8図を用いて初期精白処理を説
明する;まず、テーブル105からステップ#0で選択
された精白度に対応するトルク値:Rmnが読み込まれ
(#50)、これが初期精白基準値:Tobとなる。つい
で、スクリュコンベヤ6が搬送量が大である第1モード
で運転開始され(#51)、ホッパー7から玄米が精白
筒部3の内部空間、つまり精白室に投入される。第1タ
イマーで設定された、供給された玄米で精白室がほぼ充
満される時間が経過後(#52、#54)、スクリュコ
ンベヤ6が停止される(#56)。続いて搬送量が小で
ある第2モードで運転が再開始され(#64)、ステッ
プ#50で定められた初期精白基準値:Tobと比較し
(#60、#62)、検出値がTobを上回った時、精白
室が玄米で完全に満たされたとしてスクリュコンベヤを
停止させる(#64)。この状態で第2タイマーで設定
された時間だけ精白室で精白が行われる(#66、#6
8)。前述した第1モードは連続運転であり、第2モー
ドは間欠運転であるようにスクリュコンベヤを制御する
ことが好ましいが、これに代えて、第1モードを高速運
転とし、第2モードを低速運転とすることも可能であ
る。さらに、第1モードの運転時間もタイマーで設定す
るのではなく、トルクセンサによる精白室の内部負荷を
モニタしながら所定の負荷値、つまり検出トルクが得ら
れるまで運転するように制御することも可能である。こ
の初期精白処理では、開度調整軸29に対する付勢力は
高く調整されていることから、未精白の玄米が放出され
ることがない。この期間に精白された白米は、つぎの主
精白処理においてスクリュコンベヤによる玄米の供給が
再開され、供給された玄米による精白室への押し込み圧
力により開度調整軸29つまり開度規制部材15が下方
に降下し、開度規制部材15と白米放出口形成部材19
との間に放出口が形成されることにより、この放出口か
ら白米が放出される。次に、第9図から第13図を用い
て主精白処理を説明する;まず、精白度選択手段200
によって選択された精白度がチェックされ(#10
0)、精白度”1”の場合#110から#160のステ
ップに基づいて、精白度”2”の場合#210から#2
60のステップに基づいて、精白度”3”の場合#31
0から#360のステップに基づいて、同様に精白度”
16”の場合#410から#460のステップに基づい
て、16の精白度に応じてそれぞれの精白処理が行われ
る。例えば、精白度”1”が選択されていた場合、昇降
手段35のモータ37を駆動させてばね33のバイアス
を変化させ、開度調整軸29に与えられる付勢力を精白
度”1”に適したP1 に設定する(#110)。この精
白度に対応した付勢力P1 からP16はテーブル106に
格納され必要に応じて読み込まれる。つぎに、スクリュ
コンベヤ6が第3モードで運転開始され(#120)、
新たに玄米を精白室に供給し始める。この第3モードの
運転は、いわゆるスクリュコンベヤ6の定常連続運転で
あり、通常スクリュコンベヤ6のモータ8の仕様等はこ
の運転時の負荷等に基づいて決定される。これより開始
される精白工程において、トルクセンサ25によって検
出されたトルク値が精白度”1”のためのトルク範囲、
つまり下限値:T1aと上限値:T1bと比較される(#1
30)。これは、精白された白米の精白度と精白時の精
白室の内部負荷、つまりこの実施例では検出トルク値と
が相関関係をもっており、検出トルク値を正確にコント
ロールすることによって玄米を希望する精白度をもって
精白することができるからである。この下限値と上限値
も精白度に応じたものがテーブル106に格納され必要
に応じて読み出される。検出トルク値:Tが下限値:T
1aより小さい場合昇降手段35を制御して開度調整軸の
付勢力をインクリメントし(#140)、検出トルク
値:Tが上限値:T1bより大きい場合昇降手段35を制
御して開度調整軸の付勢力をディクリメントし(#15
0)、検出トルク値:Tが下限値:T1aと上限値:T1b
の間に入っている場合開度調整軸の付勢力をそのままと
する。つまり、精白室の内部負荷が大きくなり、精白ロ
ール11に作用する負荷トルクが大きくなるとトルクセ
ンサによる検出トルク値:Tが上限値:T1bより大きく
なる。この場合、制御手段36からの制御信号により、
昇降手段35が駆動し、昇降部材32が下降される。こ
の結果、ばね33による開度調整軸29の上昇付勢力が
低下して、開度調整軸つまり開度規制部材15が下降
し、白米放出口形成部材19との間に形成されている放
出口の流通断面積が大きくなる。したがって、精白室の
内部負荷が減少する。逆に、精白室の内部負荷が小さく
なった場合、同様な手順を経て、放出口の流通断面積が
小さくなり、精白室の内部負荷が増加する。このよう
に、トルクセンサのトルク検出値を一定に保つことによ
り、正確な精白度、つまりここでは選択された精白モー
ドにあった白米が得られる。このような主精白処理中に
おいて、検出トルク値:Tがトルク検出割り込み処理の
ところで述べたしきい値:S、この実施例では2秒前に
算出されたしきい値:Sを下回った場合、ホッパー7に
入れられた玄米がすべて精白室に供給され、供給される
玄米が無くなったと判断して(#160)、この主精白
処理を終了し、次の末期精白処理に移行する。つまり、
所定時間前に検出されたトルク値の移動平均値を加工し
てつくられたしきい値で最新のトルク検出値をチェック
して、主精白処理の終了、つまり末期精白処理の開始の
タイミングを決定するのである。ここまで、精白度”
1”での主精白処理を述べたが、他の精白度における処
理も同様に行われる。ただし、精白度”2”では#21
0での付勢力がP2 に設定され、#230での検出トル
クの下限値がT2aに上限値がT2b に置き換えられる。
同様に、精白度”3”では#310での付勢力がP3 に
設定され、#330での検出トルクの下限値がT3aに上
限値がT3b に置き換えられる。同様に精白度”16”
では#410での付勢力がP16設定され、#430での
検出トルクの下限値がT16a に上限値がT16b に置き換
えられる。次に、第14図を用いて末期精白処理を説明
する;まず、昇降手段35を制御して開度調整軸29に
対する付勢力を増加し、例えばPmaxに設定すると共に
(#500)、スクリュコンベヤ6を停止する。開度調
整軸29に対する付勢力が急に高くされたため、放出口
の流通断面も縮小され白米の放出が抑制される。この状
態で、精白ロール11の回転による精白処理が第3タイ
マーで設定された時間だけ続いた後(#520、#53
0)、つまり精白室の玄米がほぼ精白された時間を見計
らって、開度調整軸29に対する付勢力を減少させ、例
えばPmin に設定することで(#540)、開度調整軸
29が下降し、結果として放出口の流通断面が拡大さ
れ、精白室内の白米が放出される。精白室から白米が完
全に放出される時間を予め第4タイマーに設定してお
き、この第4タイマーがタイムアップすると(#52
0、#530)、回転軸9が、結果として送りロール1
0、精白ロール11が停止され(#570)、一連の精
白処理が完了する。以上述べた初期精米処理、主精米処
理、末期精米処理と精白室の内部負荷、つまり検出トル
クとの関係を表すグラフが第15図に示されている。こ
のグラフについて説明すると、X0の時点では精米機は
無負荷運転であり、X1 の時点でPmax の付勢力が開度
調整軸29に与えられ、スクリュコンベヤ6による玄米
の供給が開始される。次第に検出トルク値が上昇し、X
2 の時点で精白室が精白可能な内部負荷の状態つまり、
検出トルク値がToaに達し、初期精白が開始される。X
3 の時点で検出トルク値が選択された精白度に対応して
決定されたTobに達すると、所定の時間スクリュコンベ
ヤ6を停止し、玄米の供給をストップし、かつ白米の放
出もストップした状態での初期精白が続行する。精白処
理が進むにつれ、玄米から糠がとれ、次第に検出トルク
値も減少していく。X4 の時点で主精白が開始され選択
された精白モードに対応した付勢力が開度調整軸29に
与えられると共にスクリュコンベヤ6を運転を再開す
る。玄米が精白室に供給されることによりトルク値は上
昇し、放出口から白米を放出しながら、かつ選択された
精白度に対応した基準トルクT1aとT1bの間に入るよう
に開度調整軸29に対する付勢力をコントロールしなが
ら精白処理が行われる。精白すべき玄米が無くなると、
精白室に玄米が供給されなくなるので、検出トルク値が
減少し始め、所定時間前に検出されたトルク値の移動平
均値からもとめたしきい値:Sを下回った時点、つまり
X5 の時点で、開度調整軸29に対する付勢力をPmax
に上げて、放出口からの白米の放出を抑制した状態で末
期の精白を行う。そして精白室内の玄米が精白された時
間を見計らって、つまりX6 の時点で開度調整軸29に
対する付勢力をPmin に下げて精白室から白米を放出
し、X7 の時点で精白処理が完了する。
【0008】〔別実施例〕前述した実施例では精白室の
内部負荷を検出するために精白ロールの回転軸に設けら
れたトルクセンサが用いられているが、これに代えて精
白ロール用モータ28の電流値を検出し、これにより精
白室の内部負荷を監視するように構成することも可能で
ある。また、主精白処理の終了、つまり末期精白処理の
開始のタイミングを決定するために所定時間前に求めら
れたしきい値と最新のトルク検出値を比較する代わり
に、所定時間前に求められたしきい値と最新の移動平均
値を比較するようにして、突発的に生じる検出値による
誤動作を回避することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】精米機の全体構成を示す縦断面図
【図2】開度規制部材の付勢力変更手段を示す側面図
【図3】制御ブロック図
【図4】初期精白処理のためのトルク値を格納するテー
ブルを表した模式図
【図5】各レベルにおける初期精白処理のためのトルク
値の変化を表す簡略されたグラフ
【図6】制御の流れを示すフローチャート
【図7】制御の流れを示すフローチャート
【図8】制御の流れを示すフローチャート
【図9】制御の流れを示すフローチャート
【図10】制御の流れを示すフローチャート
【図11】制御の流れを示すフローチャート
【図12】制御の流れを示すフローチャート
【図13】制御の流れを示すフローチャート
【図14】制御の流れを示すフローチャート
【図15】精白処理過程とトルクセンサによる検出値の
関係を示すグラフ
【図16】従来の精米機の構成を示す概略図

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の構成からなる精米機; a)玄米を精白して白米にする精白ロールを備えた精白
    室、 b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段、 c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出口
    調整手段、 d)前記精白室の内部負荷を検出する内部負荷検出手
    段、 e)前記白米流出調整手段を前記内部負荷検出手段によ
    る検出値に応じて制御する制御手段、 f)前記制御手段に備えられた、所定時間前に検出され
    た内部負荷に基づいて算出されたしきい値と最新の内部
    負荷検出データを比較して主精白処理の終了を決定する
    主精白処理終了決定手段。
  2. 【請求項2】 前記主精白処理終了決定手段は、前記し
    きい値を所定時間前に検出された内部負荷の移動平均値
    に1以下の係数を乗算することで算出する請求項1に記
    載の精米機。
  3. 【請求項3】 前記比較される最新の内部負荷検出デー
    タは最新の複数の検出値を平均したものである請求項1
    または請求項2に記載の精米機。
  4. 【請求項4】 前記内部負荷検出手段は前記精白ロール
    の回転軸のトルクを検出するトルクセンサによって構成
    されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の精米
    機。
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