JPH11138030A - 精米機の制御装置 - Google Patents

精米機の制御装置

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JPH11138030A
JPH11138030A JP30772797A JP30772797A JPH11138030A JP H11138030 A JPH11138030 A JP H11138030A JP 30772797 A JP30772797 A JP 30772797A JP 30772797 A JP30772797 A JP 30772797A JP H11138030 A JPH11138030 A JP H11138030A
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chamber
whitening
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rice
milling
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JP30772797A
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English (en)
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Naruaki Yamahara
成晃 山原
Akio Matsui
昭男 松井
Sakae Matsuo
栄 松尾
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期精米時などの、精白室内の原料の負荷状
態に基づいて精白室内の原料の白度を判定する精米機に
おいて、精白室内の負荷状態を正確に把握できて、所望
の白度に精米することができる精米機の制御装置を提供
する。 【解決手段】 精白室1内に原料を所定量供給した状態
を保ちながら、精白室1の精白ロール3を回転して精白
室内1の原料を精白し、精白室1内の原料の負荷状態に
基づいて精白室内の原料の白度を判定する初期精米に適
した精米機において、精白ロール3を駆動する駆動モー
タ5の電流値を電流センサ21で検出し、電源13の電
圧値を電圧センサ25で検知し、これらの電流値と電圧
値とに基づいて精白室1内の精白原料の負荷状態を判断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料である玄米を
白米に精白処理する精米機、特に初期精米処理に適した
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精米機は図8に示すように構成されてい
る。精白室1の内部には、送りロール2,精白ロール3
が配設されており、精白室1の出口には通路を閉方向に
付勢して制限することにより精白室1内の精白原料(玄
米)に対する精米処理の負荷を調整する負荷調整手段と
しての抵抗板4が設けられている。
【0003】精白室1の入り口側には原料である玄米が
投入されるホッパ9と、このホッパ9に投入された玄米
を精米室1側に供給する供給用スクリューフィーダ10
とが接続され、この供給用スクリューフィーダ10が駆
動されることによりホッパ9側からの玄米が精米室1側
に送り込まれる。なお、10aは供給用スクリューフィ
ーダ10を駆動する供給用駆動モータである。
【0004】精米処理は、動力源である駆動用モータ5
により送りロール2と精白ロール3とを回転駆動し、供
給用スクリューフィーダ10にて精米室1内に供給され
た玄米を送りロール2で抵抗板4に向かって押し込み、
精白室1の内側の網8と回転駆動されている精白ロール
3との間で玄米を精米し、精米された白米が抵抗板4に
抗しながら白米流出口7から払い出されることにより行
われる。抵抗板4による付勢力を小さくした場合には、
精白室1の内部圧力が低くなって白度が低くなり、抵抗
板4による付勢力を大きくした場合には、精白室1の内
部圧力が高くなって白度が高くなるように図られてい
る。なお、図8における13は三相交流(または単相交
流)の交流電源である。
【0005】抵抗板4は、例えば、支点11aを中心に
揺動自在のリンク11の一端に取付軸12を介して取り
付けられ、リンク11の他端には引張ばね14が接続さ
れ、引張ばね14の引張付勢力により白米流出口7を閉
鎖する方向に抵抗板4が付勢されている。引張ばね14
の他端は、リニアヘッド16により昇降自在に支持され
た昇降ロッド17に係合され、この昇降ロッド17はリ
ニアヘッド16内に設けられた伝達機構(図示せず)を
介して正逆両方向に回転自在の調整用モータ18により
昇降される。なお、19は昇降ロッド17と引張ばね1
4の他端とを連結する連結板である。これらの抵抗板
4,引張ばね14,リニアヘッド16,昇降ロッド1
7,調整用モータ18などにより精米処理の負荷を調整
する負荷調整手段24が構成されている。
【0006】ここで、駆動用モータ5には精白室1の内
部圧力に応じて負荷がかかり、負荷の変化に伴ってその
電流値が変化する。したがって、白度に対応する駆動用
モータ5の設定電流値を予め設定し、この設定電流値と
実際の電流値とが異なる場合には、実際の電流値が設定
電流値に等しくなるように制御部20にて調整用モータ
18を正方向または逆方向に回転駆動させることによ
り、所望の白度に精米されるように意図されている。な
お、21は駆動用モータ5の電流値を検出する電流計,
22は電流値と白度との関係を記憶する記憶部,23は
A/D変換器である。
【0007】ところで、精白室1内に玄米が充満され、
玄米が精米されながら抵抗板4側に送り込まれる通常精
米時には、供給用スクリューフィーダ10が一定回転数
で回転されて原料が順次送り込まれることで、精白され
た白米が抵抗板4に抗して白米流出口7から払い出され
るようになっている。一方、初期の精米時(以下、初期
精米時と称す)には、上記のように供給用スクリューフ
ィーダ10を常時一定回転数で回転させると、投入当初
の原料が十分には精米されていない状態で払い出される
こととなる。
【0008】したがって、初期精米時には、抵抗板4の
付勢力を強めて白米流出口7から精米が不十分な原料が
出ないように規制するとともに、供給用スクリューフィ
ーダ10を駆動して精白室1内に玄米を一旦満たした後
に、供給用スクリューフィーダ10を停止させて精白室
1への玄米の追加供給を止め、この状態で、駆動用モー
タ5の電流値から精白室1内の原料の負荷状態を判定
し、この負荷状態から精白室内の原料が予め設定した白
度に達したかどうかを検出し、設定した白度に達したと
判断した段階で、上記通常精米作業を開始するように構
成していた。これにより、白米が予め設定した白度に達
した後に、白米流出口7から排出されるため、精米不足
の原料が排出されることがないように図られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動用
モータ5の電流値と精白室1の負荷状態とは概ね相関関
係があるが、電源電圧の高低、相関のアンバランスによ
って、同じ負荷状態であっても、駆動用モータ5の電流
値が異なった値をとることがある。また、駆動用モータ
5の特性によっても電流値が異なった値をとることがあ
る。すなわち、初期精米時においても、駆動用モータ5
の電流値だけに基づいて精白室1内の負荷状態を判断す
ると、実際の負荷状態と異なって駆動用モータ5が制御
されて、目的の白度に精米されない原料が排出されるお
それがあった。
【0010】本発明は上記した課題を解決するもので、
初期精米時などの、精白室内の原料の負荷状態に基づい
て精白室内の原料の白度を判定する精米機において、精
白室内の負荷状態を正確に把握できて、所望の白度に精
米することができる精米機の制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、精白室に配設された精白ロ
ールを駆動する動力源と、原料を精白室に送り込む送り
込み供給手段と、この送り込み供給手段を駆動させる供
給駆動手段とを備え、精白室内に原料を所定量供給した
状態を保ちながら、精白室の精白ロールを回転して精白
室内の原料を精白し、精白室内の原料の負荷状態に基づ
いて精白室内の原料の白度を判定する精米機であって、
動力源の電流値を検出する電流検知手段と、動力源への
電源電圧値を検出する電圧検知手段と、動力源の電流値
と電源電圧値とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状
態を判断する制御部とが設けられたものである。
【0012】上記構成によれば、動力源の電流値だけで
なく動力源への電源電圧値にも基づいて精白室内の精白
原料の負荷状態を判断して制御するため、電源電圧が変
化した場合でも精白室内の精白原料の負荷状態を正確に
把握でき、所望の白度に精米することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、精白室に配設され
た精白ロールを駆動する動力源と、原料を精白室に送り
込む送り込み供給手段と、この送り込み供給手段を駆動
させる供給駆動手段とを備え、精白室内に原料を所定量
供給した状態を保ちながら、精白室の精白ロールを回転
して精白室内の原料を精白し、精白室内の原料の負荷状
態に基づいて精白室内の原料の白度を判定する精米機で
あって、動力源の電流値を検出する電流検知手段と、精
白ロールまたは動力源の回転数を検出する回転数検知手
段と、動力源の電流値と精白ロールまたは動力源の回転
数とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状態を判断す
る制御部とが設けられたものである。
【0014】上記構成によれば、動力源の電流値だけで
なく精白ロールまたは動力源の回転数にも基づいて精白
室内の精白原料の負荷状態を判断して制御するため、こ
れらの動力源の電流値と精白ロールまたは動力源の回転
数とから精白室内の精白原料の負荷状態を総合的に把握
でき、所望の白度に精米することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、精白室に配設され
た精白ロールを駆動する動力源と、原料を精白室に送り
込む送り込み供給手段と、この送り込み供給手段を駆動
させる供給駆動手段とを備え、精白室内に原料を所定量
供給した状態を保ちながら、精白室の精白ロールを回転
して精白室内の原料を精白し、精白室内の原料の負荷状
態に基づいて精白室内の原料の白度を判定する精米機で
あって、動力源への電源電圧値を検出する電圧検知手段
と、精白ロールまたは動力源の回転数を検出する回転数
検知手段と、電源電圧値と精白ロールまたは動力源の回
転数とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状態を判断
して負荷調整手段を制御する制御部とが設けられたもの
である。
【0016】上記構成によれば、電源電圧値と精白ロー
ルまたは動力源の回転数とに基づいて精白室内の精白原
料の負荷状態を総合的に把握でき、所望の白度に精米す
ることができる。
【0017】請求項4記載の発明は、精白室に配設され
た精白ロールを駆動する動力源と、原料を精白室に送り
込む送り込み供給手段と、この送り込み供給手段を駆動
させる供給駆動手段とを備え、精白室内に原料を所定量
供給した状態を保ちながら、精白室の精白ロールを回転
して精白室内の原料を精白し、精白室内の原料の負荷状
態に基づいて精白室内の原料の白度を判定する精米機で
あって、動力源の電流値を検出する電流検知手段と、動
力源への電源電圧値を検出する電圧検知手段と、精白ロ
ールまたは動力源の回転数を検出する回転数検知手段
と、動力源の電流値と電源電圧値と精白ロールまたは動
力源の回転数とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状
態を判断する制御部とが設けられたものである。
【0018】上記構成によれば、動力源の電流値だけで
なく、電源電圧値と精白ロールまたは動力源の回転数と
から精白室内の精白原料の負荷状態を総合的に把握で
き、所望の白度に精米することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来のものと同機能のもの
には同符号を付してその説明は省略する。
【0020】図1に示すように、この精米機は、図8に
示す精米機とほぼ同様な構成とされているが、駆動用モ
ータ5の電流値を検出する電流センサ21が設けられて
いるだけでなく、電源13の電圧値を検出する電圧セン
サ25も設けられている。
【0021】初期精米時には、抵抗板4の付勢力を強め
て白米流出口7から精白原料が出ないように規制すると
ともに、供給用スクリューフィーダ10を駆動して精白
室1内に原料を一旦、所定量に満たした後に、供給用ス
クリューフィーダ10を停止させて精白室1への原料の
追加供給を止める。そして、この状態で、制御部26に
おいて、電流センサ21で検出した駆動用モータ5の電
流値と電圧センサ25で検出した電源13の電圧値とに
基づいて精白室1内の精白原料の負荷状態を判定し、こ
の負荷状態から精白室1内の原料が予め設定した白度に
達したかどうかを検出し、設定した白度に達したと判断
した段階で、通常精米作業を開始するように構成してい
る。
【0022】また、通常精米時には、供給用スクリュー
フィーダ10を一定回転数で回転させて原料である玄米
を順次送り込みながら、制御部26が、電流センサ21
で検出した駆動用モータ5の電流値と電圧センサ25で
検出した電源13の電圧値とに基づいて精白室1内の精
白原料の負荷状態を判断して抵抗板4の付勢力を調整す
るようになっており、精白された白米が抵抗板4に抗し
て白米流出口7から払い出される。
【0023】また、制御部26にはROMからなる記憶
部22が接続され、この記憶部22には図2に示すよう
な電圧値と電流値とから負荷量を計算するためのルック
アップテーブルが記憶されている。
【0024】上記構成において、以下のように制御動作
が行われる。初期精米時における精米開始時には、抵抗
板4の付勢力を強めて白米流出口7から原料が出ないよ
うに規制した状態で、駆動用モータ5により送りロール
2および精白ロール3が回転駆動されるとともに、供給
用スクリューフィーダ10が駆動されて精白室1内に原
料が供給され、精白室1内の原料の量を順次増加させ
る。これに伴って精白室1における負荷Aが順次増加す
るので、駆動用モータ5の電流値と電源13の電圧値と
から負荷状態が判断されるとともに、この負荷状態から
精白室1内での原料の供給量が判定され、ほぼ精白室1
内が原料で満たされた負荷状態A1に達したと判定され
た時点t1で、供給用スクリューフィーダ10が停止さ
れて精白室1内への原料の供給が止められる(図3参
照)。
【0025】この後、供給用スクリューフィーダ10が
停止されたままで、駆動用モータ5により送りロール2
および精白ロール3が継続して回転駆動され、この精米
処理にしたがって負荷Aが減少する。ここで、予め指定
されている白度から、この白度に対応する負荷A2が制
御部26により設定されており、電流センサ21で検出
した駆動用モータ5の電流値と電圧センサ25で検出し
た電源13の電圧値とから判定された負荷Aが前記設定
負荷A2まで低下したかどうかが随時判定される。そし
て、測定値から判定した負荷Aが前記設定負荷A2まで
低下した際に、精白室1における原料が設定白度に精米
されたと判断されて通常精米動作に切り替えられる。
【0026】通常精米に移行されると、供給用スクリュ
ーフィーダ10が駆動されて、精白室1内への原料の供
給が再開される。そして、電流センサ21で検出した駆
動用モータ5の電流値と電圧センサ25で検出した電源
13の電圧値とから精白室1内の負荷状態が判定され、
この負荷状態に基づいて、抵抗板4の付勢力が調整制御
される。すなわち、予め指定されている白度から、この
白度に対応する負荷状態に応じた負荷A3,A4が制御部
26により設定され、負荷Aが増加して負荷A 3に達し
た場合には抵抗板4の付勢力が弱められ、負荷Aが減少
して負荷A4に達した場合には抵抗板4の付勢力が強め
られ、このようにして精白室1内が所定の負荷状態に保
たれながら、順次白米が抵抗板4に抗して白米流出口7
から排出される。
【0027】その後、継続して供給用スクリューフィー
ダ10が駆動されているにもかかわらず、予め設定され
た負荷A5よりも低下したことを検出すると、原料が全
て精白室1内に供給されたと判断して、終期精米処理が
行われる。例えば、電流値と電圧値とから判断された負
荷Aが所定の負荷A5以下となった際に、終期精米処理
に移行されて、初期精米時と同様に、抵抗板4の付勢力
を強めて白米流出口7から原料が出ないように規制した
状態で、負荷が設定負荷A2まで低下したかどうかが随
時判定される。そして、電流値と電圧値とから判断され
た負荷Aが設定負荷A2まで低下した際に、精白室1に
おける原料が全て設定白度に精米されたと判断して、抵
抗板4の付勢力を弱めて精白室1内の白米を全て排出さ
せる。
【0028】上記精米処理工程において、初期精米時に
は、電流センサ21で検出した駆動用モータ5の電流値
だけでなく、電圧センサ25で検出した電源13の電圧
値も測定して、これらの値から精白室1内の負荷状態を
判定させている。したがって、初期精米時に、近くの場
所で大量に電力を消費する機器が駆動されたり、電力供
給地域における消費が多くなる時間帯となったりして、
電源電圧が低下し、これに伴って駆動用モータ5の電流
値が変化するような場合や、電源電圧の相関のアンバラ
ンスなどを生じていた場合でも、精白室1内の負荷量を
的確に判定できて、予め設定された白度に対応する負荷
状態に達したかどうかを正確に把握することができる。
【0029】そして、電流値および電圧値から白度に対
応する負荷状態に達したと判定された際に、通常精米動
作に移り、供給用スクリューフィーダ10の駆動を再開
して精白室1内への玄米の供給が再開されると、精白室
1内の白米は前記白度に良好に精米されているため、白
米流出口7から良好に精米された白米が排出され、精米
の不十分な白米が排出されることはない。また、従来の
ものに、新規設備としては電圧センサ25を加えただけ
であるため、部品の増加も最小限で済んで設備費の増加
も最小限に抑えられる。
【0030】この後、通常精米時においても、電流セン
サ21および電圧センサ25で検出した電流値および電
圧値から精白室1内の負荷状態を判定させ、この負荷状
態に基づいて、抵抗板4の付勢力を調整制御するため、
この通常精米時に、電源電圧が低下したり、電源電圧の
相関のアンバランスなどを生じていた場合でも、精白室
1内の負荷量を的確に判定でき、負荷調整手段としての
抵抗板4による圧力調整は精白室1の負荷状態に対応し
たものとなって、所望の白度に安定して精米される。
【0031】また、終期精米時においても同様に、白米
流出口7から良好に精米された白米が排出され、精米の
不十分な白米が排出されることはない。なお、上記実施
の形態においては、通常精米時に、抵抗板4の付勢力を
調整して白度に対応した白米が排出されるように構成し
た精米機の場合を説明したが、通常精米時に、精白室1
への玄米の供給量を調節して白度に対応した白米が排出
されるように構成した精米機に対しても適用できること
はもちろんであり、初期精米時に、所定量の玄米が精白
室に供給されると、精白室1への玄米の供給を停止さ
せ、精白室1内の原料の負荷状態に基づいて精白室1内
の原料の白度を判定する形式の精米機であれば何れの精
米機に対しても適用できることは申すまでもない。
【0032】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものであるが、図8に示す従来の精米機と同機能のもの
には同符号を付す。図4に示すように、この精米機は、
図8に示す精米機とほぼ同様な構成とされているが、駆
動用モータ5の電流値を検出する電流センサ21が設け
られているだけでなく、精白ロール3の回転数を検出す
る回転数検知センサ41も設けられている。そして制御
部42が、電流センサ21で検出した駆動用モータ5の
電流値と回転数検知センサ41で検出した精白ロール3
の回転数とに基づいて精白室1内の精白原料の負荷状態
を判断して抵抗板4の付勢力を調整するようになってい
る。なお、回転数検知センサ41としては、例えば精白
ロール3の回転軸に一体的に取り付けられているスリッ
ト部を有する円盤41aとこの円盤41aのスリット部
を通して光を検知する光センサ41bとから構成される
が、これに限るものではない。
【0033】制御部42にはROMからなる記憶部22
が接続され、この記憶部22には、図5(a),(b)
に示すように駆動用モータ5の電流値と精白室1内の精
白原料の負荷との基本的な関係を示す特性データと、同
一電流値において精白ロール3の回転数が変化した場合
の負荷量を加減計算するための関係を示す特性データと
が記憶されている。
【0034】上記構成において制御部42は、精白ロー
ル3を回転駆動する駆動用モータ5の電流値を電流セン
サ21で随時検出するとともに、精白ロール3の回転数
を回転数検知センサ41により随時検出しており、特性
データにおける電流値に基づいて基礎となる基礎トルク
を算出するとともに、回転数に基づく付加トルクを算出
し、この付加トルクを前記基礎トルクに加えて精白室1
内の負荷状態を演算算出する。そして、初期精米時には
この負荷状態から精白室1内の原料の白度を判定し、ま
た、通常精米時にはこの負荷状態に基づいて、抵抗板4
の付勢力を調整制御するようになっている。
【0035】したがって、駆動用モータ5の電流値だけ
でなく精白ロール3の回転数にも基づいて精白室1内の
精白原料の負荷状態を総合的に判断して制御するため、
駆動用モータ5の電流値だけで負荷状態を判断する場合
に比べて、電源電圧の高低、、駆動用モータ5の特性な
どの影響をあまり受けなくなって、精白室1内の精白原
料の負荷変化を正確に検知でき、初期精米後に精米の不
十分な白米が排出されることはなく、また、通常精米時
には、負荷調整手段としての抵抗板4による圧力調整は
精白室1内の負荷状態に対応したものとなって、所望の
白度に応じた状態に精米することができる。
【0036】また、相関がアンバランスである場合に
は、駆動用モータ5などに適した力率改善用コンデンサ
を取り付けると力率が改善されるので、電流値が同じで
も、力率改善用コンデンサの有無で精白室1内の精白原
料の負荷が異なってしまうが、上記のように精白ロール
3の回転数にも基づいて精白室1内の精白原料の負荷状
態を判断することにより、負荷変化を正確に検知でき
る。
【0037】また、従来のものに比べて、新規設備とし
ては精白ロール3の回転数を検知する回転数検知センサ
41を加えただけであるため、部品の増加も最小限で済
み、設備費の増加も最小限で済む。
【0038】次に、本発明の第3の実施の形態を図6に
基づき説明する。図6に示すように、この精米機は、図
1に示す精米機とほぼ同様な構成とされているが、電流
センサ21は設けられておらず、精白ロール3の回転数
を検出する回転数検知センサ41と、動力源への電源電
圧値を検出する電圧センサ25とが設けられている。そ
して制御部43が、回転数検知センサ41で検出した精
白ロール3の回転数と電圧センサ25で検出した電源の
電圧値とに基づいて精白室1内の精白原料の負荷状態を
判断して抵抗板4の付勢力を調整するようになってい
る。また、制御部43にはROMからなる記憶部22が
接続され、この記憶部22には精白ロール3の回転数と
電源の電圧値とから精白室1内の負荷状態を求める演算
式(式1)が記憶されており、この(式1)に精白ロー
ル3の回転数と電源の電圧値とをこの式に代入して負荷
状態を求めるようになっている。
【0039】 w=a1・v+a2・r+a3 ・・・ (式1) ここで、wは精白室1内の負荷状態、vは電源の電圧
値、rは精白ロール3の回転数であり、実験データや多
変量解析により、係数a1 ,a2 ,a3 を求めて決
定する。
【0040】この構成によれば、精白ロール3の回転数
と電源の電圧値とから、精白室1内の精白原料の負荷変
化を検知することができるできる。すなわち、精白室1
内の精白原料の負荷状態が変化しない場合でも電源電圧
の低下などにより駆動用モータ5の電流値が変化する場
合があるが、このような場合でも、電流値の影響を受け
ないため、変化精白室1内の負荷量を的確に判定でき、
負荷調整手段としての抵抗板4による圧力調整は精白室
1の負荷状態に対応したものとなって、所望の白度に安
定して精米される。
【0041】次に、本発明の第4の実施の形態を図7に
基づき説明する。図7に示すように、この精米機には、
駆動用モータ5の電流値を検出する電流センサ21と、
精白ロール3の回転数を検出する回転数検知センサ41
と、動力源への電源電圧値を検出する電圧センサ25と
が設けられている。そして、制御部44が、電流センサ
21で検出した駆動用モータ5の電流値と回転数検知セ
ンサ41で検出した精白ロール3の回転数と電圧センサ
25で検出した電源の電圧値とに基づいて精白室1内の
精白原料の負荷状態を判断するとともに、抵抗板4の付
勢力を調整するようになっている。また、制御部44に
はROMからなる記憶部22が接続され、この記憶部2
2には駆動用モータ5の電流値と精白ロール3の回転数
と電源の電圧値とから精白室1内の負荷状態を求める演
算式(式2)が記憶されており、この(式2)に駆動用
モータ5の電流値と精白ロール3の回転数と電源の電圧
値とをこの式に代入して負荷状態を求めるようになって
いる。
【0042】 w=a4・i+a5・v+a6・r+a7 ・・・ (式1) ここで、wは精白室1内の負荷状態、iは駆動用モータ
5の電流値、vは電源の電圧値、rは精白ロール3の回
転数であり、実験データや多変量解析により、係数a4
,a5 ,a6 ,a7 を求めて決定する。
【0043】この構成によれば、駆動用モータ5の電流
値や精白ロール3の回転数だけでなく電源の電圧値にも
基づいて精白室1内の精白原料の負荷状態を判断して制
御するため、精白室1内の精白原料の負荷変化をさらに
正確に検知できる。すなわち、精白室1内の精白原料の
負荷状態が変化しない場合でも電源電圧の低下などによ
り駆動用モータ5の電流値が変化する場合があるが、こ
のような場合でも、精白室1内の負荷量を的確に判定で
き、負荷調整手段としての抵抗板4による圧力調整は精
白室1の負荷状態に対応したものとなって、初期精米時
ならびに通常精米時に原料が所望の白度に安定して精米
される。
【0044】なお、これらの実施の形態においては、精
白ロール3の回転数を検知する場合を述べたが、精白ロ
ール3の回転数を検知する代わりに駆動用モータ5の回
転数を検知してもよい。また、精白室内の精白原料の負
荷状態に応じて抵抗板4による圧力調整を行う場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、例えば抵抗
板による圧力調整を一定として、精白室内の精白原料の
負荷状態に応じて精白室内への精白原料の送り込み量を
調整するようにしてもよい。また、このような精米機の
機能を備えた設備に適用できることはもちろんである。
さらに、この実施の形態においては横型の精米機の場合
を図示したが、縦型の精米機などこれ以外のものにも適
用可能であることもいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、動力源の
電流値だけでなく動力源への電源電圧値にも基づいて精
白室内の精白原料の負荷状態を判断して制御することに
より、電源電圧が変化した場合でも精白室内の精白原料
の負荷状態を正確に把握でき、初期精米時などにおいて
も所望の白度に精米することができる。また、部品の増
加も最小限で済み、設備費の増加も最小限で済む。
【0046】また、動力源の電流値だけでなく精白ロー
ルまたは動力源の回転数にも基づいて精白室内の精白原
料の負荷状態を判断して制御することによっても、精白
原料の負荷状態を総合的に把握でき、所望の白度に精米
することができる。また、部品の増加も最小限で済み、
設備費の増加も最小限で済む。
【0047】また、電源電圧値と精白ロールまたは動力
源の回転数とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状態
を判断して制御することによっても、精白原料の負荷状
態を総合的に把握でき、所望の白度に精米することがで
きる。また、部品の増加も最小限で済み、設備費の増加
も最小限で済む。
【0048】さらに、動力源の電流値だけでなく、電源
電圧値と精白ロールまたは動力源の回転数とから精白室
内の精白原料の負荷状態を判断して制御することによ
り、精白原料の負荷状態をさらに総合的かつ正確に把握
でき、所望の白度に精米することができる。また、部品
の増加も最小限で済み、設備費の増加も最小限で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における精米機を概
略的に示す図である。
【図2】同精米機の負荷状態の特性を示すグラフであ
る。
【図3】同精米機の精米時の負荷の変化を示すタイムチ
ャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態における精米機を概
略的に示す図である。
【図5】(a)および(b)は同精米機の電流値と負荷
状態の特性を示す図、および同精米機の回転数と負荷状
態の特性を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における精米機を概
略的に示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における精米機を概
略的に示す図である。
【図8】従来の精米機を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 精白室 3 精白ロール 4 抵抗板 5 駆動用モータ(動力源) 6 玄米(原料) 10 供給用スクリューフィーダ 10a 供給用駆動モータ 21 電流センサ 22 記憶部 24 負荷調整手段 25 電圧センサ 26,42,43,44 制御部 41 回転数検知センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精白室に配設された精白ロールを駆動す
    る動力源と、原料を精白室に送り込む送り込み供給手段
    と、この送り込み供給手段を駆動させる供給駆動手段と
    を備え、精白室内に原料を所定量供給した状態を保ちな
    がら、精白室の精白ロールを回転して精白室内の原料を
    精白し、精白室内の原料の負荷状態に基づいて精白室内
    の原料の白度を判定する精米機であって、動力源の電流
    値を検出する電流検知手段と、動力源への電源電圧値を
    検出する電圧検知手段と、動力源の電流値と電源電圧値
    とに基づいて精白室内の精白原料の負荷状態を判断する
    制御部とが設けられた精米機の制御装置。
  2. 【請求項2】 精白室に配設された精白ロールを駆動す
    る動力源と、原料を精白室に送り込む送り込み供給手段
    と、この送り込み供給手段を駆動させる供給駆動手段と
    を備え、精白室内に原料を所定量供給した状態を保ちな
    がら、精白室の精白ロールを回転して精白室内の原料を
    精白し、精白室内の原料の負荷状態に基づいて精白室内
    の原料の白度を判定する精米機であって、動力源の電流
    値を検出する電流検知手段と、精白ロールまたは動力源
    の回転数を検出する回転数検知手段と、動力源の電流値
    と精白ロールまたは動力源の回転数とに基づいて精白室
    内の精白原料の負荷状態を判断する制御部とが設けられ
    た精米機の制御装置。
  3. 【請求項3】 精白室に配設された精白ロールを駆動す
    る動力源と、原料を精白室に送り込む送り込み供給手段
    と、この送り込み供給手段を駆動させる供給駆動手段と
    を備え、精白室内に原料を所定量供給した状態を保ちな
    がら、精白室の精白ロールを回転して精白室内の原料を
    精白し、精白室内の原料の負荷状態に基づいて精白室内
    の原料の白度を判定する精米機であって、動力源への電
    源電圧値を検出する電圧検知手段と、精白ロールまたは
    動力源の回転数を検出する回転数検知手段と、電源電圧
    値と精白ロールまたは動力源の回転数とに基づいて精白
    室内の精白原料の負荷状態を判断して負荷調整手段を制
    御する制御部とが設けられた精米機の制御装置。
  4. 【請求項4】 精白室に配設された精白ロールを駆動す
    る動力源と、原料を精白室に送り込む送り込み供給手段
    と、この送り込み供給手段を駆動させる供給駆動手段と
    を備え、精白室内に原料を所定量供給した状態を保ちな
    がら、精白室の精白ロールを回転して精白室内の原料を
    精白し、精白室内の原料の負荷状態に基づいて精白室内
    の原料の白度を判定する精米機であって、動力源の電流
    値を検出する電流検知手段と、動力源への電源電圧値を
    検出する電圧検知手段と、精白ロールまたは動力源の回
    転数を検出する回転数検知手段と、動力源の電流値と電
    源電圧値と精白ロールまたは動力源の回転数とに基づい
    て精白室内の精白原料の負荷状態を判断する制御部とが
    設けられた精米機の制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011255280A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Yanmar Co Ltd 脱芒機及びそれを備えた穀物処理設備
JP2015188849A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 三重県 低リン米の作出手法
JP2019193935A (ja) * 2015-08-21 2019-11-07 アイリスオーヤマ株式会社 精米機
WO2023286607A1 (ja) * 2021-07-13 2023-01-19 株式会社サタケ 精米機、精米施設、精米機の運転管理システム

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