JP2551682B2 - 精米機 - Google Patents

精米機

Info

Publication number
JP2551682B2
JP2551682B2 JP2256340A JP25634090A JP2551682B2 JP 2551682 B2 JP2551682 B2 JP 2551682B2 JP 2256340 A JP2256340 A JP 2256340A JP 25634090 A JP25634090 A JP 25634090A JP 2551682 B2 JP2551682 B2 JP 2551682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
whitening
rice
chamber
torque sensor
milling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2256340A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04135651A (ja
Inventor
達雄 大池
満雄 日野
成晃 山原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2256340A priority Critical patent/JP2551682B2/ja
Publication of JPH04135651A publication Critical patent/JPH04135651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551682B2 publication Critical patent/JP2551682B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、駆動する精白ロールを備えた精白室の内部
負荷が付勢手段によって前設定された付勢力を上回った
際にその放出口が開放され精白された玄米が放出される
精米機、及びその制御方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の精米機は、例えば第10図に示すように構成され
ている。
精白筒(501)の内部には、送りロール(502)、精白
ロール(503)が配設されており、精白筒(501)の出口
には通路の断面積を制限する抵抗板(504)が設けられ
ている。精米処理は、送りロール(502)と精白ロール
(503)とをモータ(505)で回転駆動し、上部から投入
された玄米(506)をこの送りロール(502)で抵抗板
(504)に向かって押し込み、精白筒(1)の内側の網
(509)と回転駆動されている精米ロール(503)との間
で玄米を精米処理し、精米された白米が白米流出口(50
7)から払い出されている。白米流出口(507)の開度を
小さくした場合には、精白室の内部負荷が高くなって精
白度が高くなり、開度を大きくすると内部圧力が低くな
って精白度が低くなる。
従来では、精白度を一定に保てるように白米流出口
(507)を閉塞する方向に抵抗板(504)をばね(508)
の押し付け力で付勢し、精米中の玄米から抵抗板(50
4)に前記の付勢力を超える力が作用したときに、白米
流出口(507)の開度を大きくして、規定の精白度にな
った白米を精白筒1から放出するように構成されてい
る。
しかしながら、前記ばね(508)の付勢力を調整して
目的の精白度を実現する操作には、熟練が要求され、操
作性が悪い。
そこで特公平1−12542号公報に見られるように、前
記モータ(505)への電流値を変流器で検出して、この
検出電流値が、規定の精白度を得るに必要な設定値に近
付くように前記ばね(508)の付勢力を可変するアクチ
ュエータ(図示せず)を自動制御する技術が知られてい
る。
しかしながら、電流値に基づく制御は電源電圧の変動
およびモータ(505)の特性のバラツキにより制御精度
が悪くなる。
更に、従来では、精白度を自動制御できても精白筒
(1)の中に未処理の玄米が残り少なくなって精米完了
状態に達したことを判定表示するような手段は何ら設け
られてはおらず、実際には精米完了状態に達しているに
もかかわらずモータ(505)の運転を継続して、係員が
充分であろうと感じた時点でモータ(505)の運転を打
ち切っているのが現状であり、さらに従来の精米機で
は、精白開始時には、最初に供給された玄米が精白され
ないまま排出されており、これを防止するため最初に排
出された処理米を再度精米機に再供給する循環移送経路
をわざわざ設けたものが特開昭62−227459号から知られ
ている。
さらに先に図を用いて述べた横置きタイプの従来の精
米機では、精米運転の開始から終了までばね(508)の
付勢力を一定にしている。このため、精白の終了近くな
ると、精白室1に送り込まれる玄米(506)が残り少な
くなり、精白室(501)の内部負荷が低下すると、精白
が不十分になるとともに白米が流出できなくなり、最後
の供給分は精白室に残ったままとなる。これに対して、
重力がかかることとなる縦置きの場合、精白終了時にお
いて精白室の内部負荷が低下すると、所望の精白度の精
白処理ができなくなり、抵抗板(504)を開放して白米
流出口(507)から排出した場合には、精白処理が不十
分なものが排出されてしまう。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、種々の精白度での玄米の精白を高い
信頼性をもって行うことができる精米機及びその制御方
法を提供することである。さらに、従来の精米機におい
て生じていた精白処理の初期段階、及び末期段階におけ
る不都合を解消することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による精米機及びその制御に関する精米技術
は、精白室の内部負荷を正確にモニタすることにより信
頼性の高い精白が可能であることに着目し、この内部負
荷をトルクセンサを利用することにより確実に精度よく
得ることに成功したことに基づいている。つまり、上記
課題を解決するために、本発明による精米機は、 (a)玄米を精白して白米にする精白ロールを備えた精
白室(3)、 (b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段、 (c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出
口調整手段、 (d)前記精白室の内部負荷を検出するトルクセンサ、 (e)前記白米流出調整手段を前記トルクセンサによる
検出値に応じて制御することにより前記精白室の内部負
荷を前設定された値に保持する制御手段、 から構成されるとともに、 前記制御手段が初期精白処理用トルク値設定手段と初
期精白処理用タイマーを備えており、前記玄米供給手段
によって精白室がほぼ満たされた段階で、前記トルクセ
ンサによる検出値が前記初期精白用トルク値を越えるま
で前記玄米供給手段を間欠運転停止または減速運転し、
その後前記初期精白処理用タイマーの設定時間の間供給
手段の停止状態で精白を行う。
この構成では、特に、初期精白処理の開始時点をトル
クセンサによる検出値に基づいて決定し、所定時間だけ
初期精白処理を行うことで、従来の初期精白での不都合
が解消される。
さらに、末期精白処理の問題を解決するため、本発明
による精米機は、 (a)玄米を精白して白米にする精白ロールを備えた精
白室、 (b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段、 (c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出
口調整手段、 (d)前記精白室の内部負荷を検出するトルクセンサ、 (e)前記白米流出調整手段を前記トルクセンサによる
検出値に応じて制御することにより前記精白室の内部負
荷を前設定された値に保持する制御手段、 から構成されるとともに、 前記制御手段は、前記トルクセンサによる検出値が前
記精白室の所定の内部負荷状態を示した場合精白すべき
玄米の供給終了を判断する末期精白処理判定部を備えて
おり、前記末期精白処理判定部が玄米の供給終了を判断
した場合、一時的に精白室からの白米の放出を抑制した
状態で精白を行い、その後精白室からの白米の放出を行
うように前記白米放出口調整手段を制御する。
この構成では、特に、末期精白処理の開始時点をトル
クセンサによる検出値に基づいて決定し、白米の放出を
抑制した末期精白処理を行うことで、従来の初期精白で
の不都合が解消される。
さらに、駆動する精白ロールを備えた精白室の内部負
荷が付勢手段によって前設定された付勢力を上回った際
にその放出口が開放され精白された玄米が放出される精
米機の制御方法に関して、本発明による方法は以下のス
テップから構成されている; (1)精白度を選択するステップ、 (2)前記精白室に玄米を供給するステップ、 (3)選択された精白度に基づいて付勢力を設定するス
テップ、 (4)精白室の内部負荷をトルクセンサによって検出す
るステップ、 (5)選択された精白度に対応して設定された内部負荷
値を保持するためにトルクセンサによる検出値に基づい
て前記付勢手段による付勢力を調整するステップ、 (6)トルクセンサによる検出値が前記精白室の所定の
内部負荷状態を示した場合精白すべき玄米の供給終了を
判断するステップ、 からなる方法によって達成される。
上述された本発明による精米技術では、精白室の内部
負荷を正確にモニタするために備えられたトルクセンサ
の検出値に基づいて、玄米の供給や白米の放出を制御す
ることで、所望の精米処理が得られる。
精白処理における精白度が精白室の内部負荷と密接な
関係をもっているため、トルクセンサを利用することに
より確実に精度よく検出された内部負荷に基づいて信頼
性の高い精白度で精米処理が可能となった。特に、種々
の精白度でもって精白を行わなければならない場合で
も、選択された精白度に対応する精白室の内部負荷をト
ルクセンサによるトルク検出値のモニタにより極めて正
確に維持することで、精白された白米の品質が均一化さ
れる。
本発明の重要な点は、従来技術における初期精白処理
や末期精白処理における不都合を、トルクセンサによる
トルク検出値をトリガーとして玄米の供給や白米の流出
口を調整することにより解消していることである。この
ため、本発明による精白処理においては、初期精白処理
と主精白処理と末期精白処理とに区分けし、それぞれの
処理に適した制御が精白室の内部負荷、つまりトルクセ
ンサの検出値をモニタしながら行われている。さらに特
別な利点を得るために、本発明による精米機の好適な実
施形態として以下のようなものが提案される; 1.前記制御手段には精白度設定手段が設けられており、
この精白度設定手段によって選択された精白度に対応す
る精白室の内部負荷値を保持すべく前記白米流出調整手
段を制御する。
2.前記白米流出調整手段は、固定されたアウター放出口
形成部材と移動可能なインナー放出口形成部材とを備
え、両部材間に前記インナー放出口形成部材の移動に伴
いその断面積を変化させる放出口が形成される。
3.前記インナー放出口形成部材は放出口閉鎖方向に付勢
手段によって付勢されており、前記精白室の内部負荷に
よりその付勢力に抗して放出口開放方向に移動させられ
る、かつ前記制御手段は前記トルクセンサの検出値に応
じてこの付勢力を変化させる。前記付勢手段はばねで構
成され、前記制御手段はこのばねのバイアス値を変化さ
せることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図を参照し
ながら説明する。
第1図において、1は本体ケーシングで、上部ケーシ
ング(2)、精白筒部(3)、中間ケーシング(4)お
よび下部軸受ケーシング(5)を上部から下部に向かっ
て順次嵌合接続し、それらの軸芯が一致するように構成
されている。上部ケーシング(2)の上部側壁に形成さ
れた開口に玄米を供給する玄米供給手段としてのスクリ
ュコンベヤ(6)が接続されている。7はその玄米投入
用のホッパー、8はスクリュコンベヤ用駆動モータであ
る。
9は上部ケーシング(2)と精白筒部(3)および中
間ケーシング(4)の上部にわたってその中心に立設さ
れた回転軸であり、これは中空軸として形成されてい
る。この回転軸(9)の上部ケーシング(2)領域に送
りロール(10)が、精白筒部(3)領域に精白ロール
(11)が装着されている。これら送りロール(10)と精
白ロール(11)は結合ピン(12)にてお互いに結合さ
れ、かつ精白ロール(11)が下端近傍位置においてキー
(13)にて回転軸(9)に周方向に係合されている。ま
た、精白ロール(11)の下端部には円筒凹部14が形成さ
れ、開度規制部材(15)の上部に延出された嵌合筒部
(16)が上下摺動自在に嵌合されている。開度規制部材
(15)の外周面は上下方向に適当な幅を有する円筒面に
形成されている。また、嵌合筒部(16)は上端が尖突状
となるようにその内周面が下方に向かってテーパ状に形
成され、かつ回転軸(9)の外周面との間に空間が形成
され、精白ロール(11)の下端部の円筒凹部(14)の周
面に付着した糠を掻き落とすとともに、円筒凹部(14)
の底面と嵌合筒部(16)の上端との間に糠を噛み込むこ
とがないように構成されている。精白筒部3内には、精
白ロール(11)の外周に対して適当間隔あけて網(17)
が配設され、また精白筒部(3)の側壁下部には精白時
に発生した糠の排出口(18)が開口されている。さら
に、精白筒部(3)の下端と中間ケーシング(4)の上
端との間には白米放出口形成部材(19)が配置されてい
る。この白米放出口形成部材(18)の内周はナイフエッ
ジに形成され、開度規制部材(15)の上下方向に適当な
幅を有する外周面に接当している。
中間ケーシング(4)の側壁の上端には白米排出口
(20)が形成され、ここにシュート(21)が取り付けら
れている。また、回転軸(9)には白米出口形成部材
(19)から落下した白米を受けてシュート(21)に案内
するための受板(22)が突設されている。中間ケーシン
グ(4)の中間部には上下一対の軸受(24)にて回転自
在に支持された中間軸(23)が配設され、回転軸(9)
の下端部と嵌合固定されている。中間ケーシング(4)
内の下部にはトルクセンサ(25)が配置され、その一端
から突出した上側軸部(25a)が中間軸(23)に軸方向
にのみ摺動自在に嵌合されている。
下部軸受ケーシング(5)内には上下一対の軸受(2
6)にて回転自在に支持された駆動軸(27)が配置さ
れ、その上端部はトルクセンサ(25)の他端から突出し
た下側軸部(25b)と軸芯方向にのみ摺動自在に嵌合さ
れている。さらに駆動軸(27)の下端部に駆動プーリ
(28a)が固定されている。この駆動プーリ(28a)は詳
しく図示されていないモータ(28)にて駆動ベルト(28
b)を介して回転駆動される。
中空の回転軸(9)内には開度調整軸(29)が挿入さ
れ、その下端部と開度規制部材(15)が中空の回転軸
(9)に形成された長穴(31)を貫通する連結部材(3
0)で連結されている。開度調整軸(29)の上端部は、
昇降部材(32)上に付勢手段として構成されたばね(3
3)を介して支持された係合部材(34)の上面に相対回
転自在に係合している。昇降部材(32)は、第2図では
簡略的に図示されるとともに第2図に詳細に図示されて
いる昇降手段(35)にて昇降移動可能に構成されてい
る。
昇降手段(35)は、第2図に示すように、駆動モータ
(37)にて回転駆動される送りねじ軸(38)と、これに
螺合された可動ナット体(39)と、そのガイドロッド
(40)にて構成され、可動ナット体(39)が昇降部材
(32)に連結されている。即ち、この昇降手段(35)に
よってばね(33)のバイアス力を調整することができ
る。つまり、この昇降手段(35)、係合部材(34)、ば
ね(33)、昇降部材(32)、開度調節軸(29)、白米放
出口形成部材(19)、そして開度規制部材(15)によっ
て白米放出口調整手段が構成されている。ばね(33)
は、ここでは、付勢手段の中核部材として精白室の内部
負荷を調節するために用いられている。
以上のように構成された精米機では、駆動プーリ用モ
ータ(28)にて駆動軸(27)およびトルクセンサ(25)
を介して回転軸(9)を回転駆動した状態で、ホッパー
(7)からスクリュコンベヤ(6)にて玄米を上部ケー
シング(2)内に投入すると、玄米は送りロール(10)
にて精白筒部3内に押し込まれ、回転する精白ロール
(11)と網(17)との間で精白処理される。なお、精白
処理に伴って分離された糠は、回転軸(9)内に導入さ
れた空気が回転軸(9)および精白ロール(11)に突設
された通孔(図示せず)を通り、網(17)を通って糠の
排出孔(18)に向かって流れる空気流とともに外部に排
出される。精白された白米は、精白筒部(3)の網(1
7)と精白ロール(11)の間の空間、つまり精白室の内
部の圧力によって昇降手段(35)によってバイアス調整
されたばね(33)の力に抗して押し下げられた開度規制
部材(15)の外周と白米出口形成部材(19)との間に生
じた環状の放出口から逐次払い出され、その後白米排出
口(20)からシュート(21)を経て外部に排出される。
ここで、精白室の内部の圧力は、回転軸(9)にとって
の精白室の内部負荷としてトルクセンサ(25)によって
検出される。
第3図には、本発明による精米機の制御ブロック図が
示されている。前述したトルクセンサ(25)からの信号
を入力し、スクリュコンベヤ(6)のためのモータ
(8)や昇降装置(35)のためのモータ(37)や回転軸
(9)つまり送りロール(10)と精白ロール(11)のた
めのモータ(28)への制御信号を出力する制御手段(3
6)がこの精米機の制御の中心的な役割を果たす。制御
手段(36)は、通常のマイクロコンピュータによる制御
方法を採用しており、CPU(100),ROM(103),RAM(10
4)、入力インターフェース(101)、出力インターフェ
ース(102)等を有すると共に、この精米機において種
々の精白度で精白するためにその希望する精白度を選択
する精白度選択手段(200)が備えられている。ここで
は、精白度選択手段(200)は、4つのモード、つかり
“上白”モード、“白”モード、“七分”モード、“五
分”モードを準備している。もちろん、これに代えて、
無段階に精白度を選択できるように構成することも可能
である。
CPU(100)は、トルクセンサ(25)から送られてくる
トルク検出信号や精白度選択手段(200)によって選択
された精白処理モードに基づいて、ROM(103)内に格納
されている制御アルゴリズムにそって演算処理し、スク
リュコンベヤ(6)のためのモータ(8)、昇降装置
(35)のためのモータ(37)や回転軸9のためのモータ
(28)へ制御信号を出力し、精白処理を準備する。
本発明による精米機の精白処理の制御の流れについて
は、以下に第4図から第8図に示されたフローチャート
を用いて説明する。第4図に示されているのは、この精
米機のメインルーチンを示すフローチャートであり、ま
ず、操作員が希望する精白度つまり精白処理モードを選
択し(#0)、スタートボタンを押すことにより精白処
理が開始すると、昇降手段(35)を駆動してばね(33)
のバイアスを調整して開度制御軸(29)にPminの付勢力
を設定する(#2)。モータ(28)を駆動し、精白ロー
ル(11)と送りロール(10)を回転させ(#4)、この
状態でのトルクセンサの検出値つまり無負荷トルク値:T
oを取り込み、RAM(104)の所定のアドレスに格納して
おく(#6)。このトルクセンサ(25)による検出は、
実際は、後で説明するトルク検出割り込み処理にて適当
な時間間隔で繰り返して行われ、その検出値は適当な演
算処理の後RAM(104)の所定のアドレスに格納されてい
るので、制御ルーチンにおいてはそこからトルク検出値
を取り込めば良い。つぎに、開度調整軸(29)の付勢力
をPminより高い値であるPmaxに設定する(#8)。これ
より、実質的な精白処理に入るが、これは後で詳説する
初期精白処理(#10)、主精白処理(#12)、末期精白
処理(#14)に分けられている。
前述したトルク検出割り込み処理は、第5図に示すよ
うに、トルクセンサ(25)からトルク検出値:Tを取り込
み(#1100)、この検出値と以前に取り込んだ検出値か
ら移動平均法を用いて平均トルク値:Tmを算出し(#120
0)、この平均トルク値:Tmから#4で取り込んだ無負荷
トルク値:Toを減じて係数:Kを乗算してしきい値:Sを算
出し(#1300)、これらの値、T、Tm、Sを所定のRAM
(104)のアドレスに格納する(#1400)。
次に、第6図を用いて初期精白処理を説明する;ま
ず、スクリュコンベヤ(6)が搬送量が大である第1モ
ードで運転開始され(#50)、ホッパー(7)から玄米
が精白筒部(3)内部空間、つまり精白室に投入され
る。第1タイマーで設定された、供給された玄米で精白
室がほぼ充満される時間が経過後(#52、#54)、スク
リュコンベヤ(6)が停止される(#56)。続いて搬送
量が小である第2モードで運転が再開始され(#64)、
トルクセンサ(25)のトルク検出値を前もって設定され
た基準値:Tobと比較し(#60、#62)、検出値がTobを
上回った時、精白室が玄米で完全に満たされたとしてス
クリュコンベヤを停止させる(#64)。この状態で第2
タイマーで設定された時間だけ精白室で精白が行われる
(#66、#68)。前述した第1モードは連続運転であ
り、第2モードは間欠運転であるようにスクリュコンベ
ヤを制御することが好ましいが、これに代えて、第1モ
ードを高速運転とし、第2モードを低速運転とすること
も可能である。さらに、第1モードの運転時間もタイマ
ーで設定するのではなく、トルクセンサによる精白室の
内部負荷をモニタしながら所定の負荷値、つまり検出ト
ルクが得られるまで運転するように制御することも可能
である。
この初期精白処理では、開度調整軸(29)に対する付
勢力は高く調整されていることから、未精白の玄米が放
出されることがない。この期間に精白された白米は、つ
ぎの主精白処理においてスクリュコンベヤによる玄米の
供給が再開され、供給された玄米による精白室への押し
込み圧力により開度調整軸(29)つまり開度規制部材
(15)が下方に降下し、開度規制部材(15)と白米放出
口形成部材(19)との間に放出口が形成されることによ
り、この放出口から白米が放出される。
次に、第7図を用いて主精白処理を説明する;まず精
白度選択手段(200)によって選択された精白モードが
チェックされ(#100)、“上白”モードの場合#110か
ら#160のステップに基づいて、“白”モードの場合#2
10から#260のステップに基づいて、“七分”モードの
場合#310から#360のステップに基づいて、“五分”モ
ードの場合#410から#460のステップに基づいて、それ
ぞれの精白処理が行われる。例えば、“上白”モードが
選択されていた場合、昇降手段(35)のモータ(37)を
駆動させてばね(33)のバイアスを変化させ、開度調整
軸(29)に与えられる付勢力を“上白”モードに適した
P1に設定する(#100)。次に、スクリュコンベヤ
(6)が第3モードで運転開始され(#120)、新たに
玄米を精白室に供給し始める。この第3モードの運転
は、いわゆるスクリュコンベヤ(6)の定常連続運転で
あり、通常スクリュコンベヤ(6)のモータ(8)の仕
様等はこの運転時の負荷等に基づいて決定される。これ
より開始される精白工程において、トルクセンサ(25)
によって検出されたトルク値が“上白”モードのための
基準トルク範囲、つまり下限値:T1aと上限値:T1bと比較
される(#130)。これは、精白された白米の精白度と
精白時の精白室の内部負荷、つまり検出トルク値とが相
関関係をもっており、精白室の内部負荷を正確にコント
ロールすることによって玄米を希望する精白度をもって
精白することができるからである。検出トルク値:Tが下
限値:T1aより小さい場合昇降手段(35)を制御して開度
調整軸の付勢力をインクリメントし(#140)、検出ト
ルク値:Tが上限値:T1bより大きい場合昇降手段(35)を
制御して開度調整軸の付勢力をディクリメントし(#15
0)、検出トルク値:Tが下限値:T1aと上限値:T1bの間に
入っている場合開度調整軸の付勢力をそのままとする。
つまり、精白室の内部負荷が大きくなり、精白ロール
(11)に作用する負荷トルクが大きくなるとトルクセン
サによる検出トルク値:Tが上限値:T1bより大きくなる。
この場合、制御手段(36)からの制御信号により、昇降
手段(35)が駆動し、昇降部材(32)が下降される。こ
の結果、ばね(33)による開度調整軸(29)の上昇付勢
力が低下して、開度調整軸つまり開度規制部材(15)が
下降し、白米放出口形成部材(19)との間に形成されて
いる放出口の流通断面積が大きくなる。従って、精白室
の内部負荷が減少する。逆に、精白室の内部負荷が小さ
くなった場合、同様な手順を経て、放出口の流通断面積
が小さくなり、精白室の内部負荷が増加する。このよう
に、トルクセンサのトルク検出値を一定に保つことによ
り、正確な精白度、つまりここでは選択された精白モー
ドにあった白米が得られる。このような主精白処理中に
おいて、前述した平均トルク値:Tmがしきい値:Sを下回
った場合、ホッパー(7)に入れられた玄米がすべて精
白室に供給され、供給される玄米が無くなったと判断し
て(#160)、この主精白処理を終了し、次の末期精白
処理に移行する。
これまで、“上白”モードでの主精白処理を述べた
が、他の精白モードにおける処理も同様に行われる。た
だし、“白”モードでは#210での付勢力がP2に設定さ
れ、#230での検出トルクの下限値がT2aに上限値がT2b
に置き換えられる。同様に、“七分”モードでは#310
での付勢力がP3に設定され、#330での検出トルクの下
限値がT3aに上限値がT3bに置き換えられる。“五分”モ
ードでは#410での付勢力がP4設定され、#430での検出
トルクの下限値がT4aに上限値がT4bに置き換えられる。
次に、第8図を用いて末期精白処理を説明する;ま
ず、昇降手段(35)を制御して開度調整軸(29)に対す
る付勢力を増加し、例えばPmaxに設定すると共に(#50
0)、スクリュコンベヤ(6)を停止する。開度調整軸
(29)に対する付勢力が急に高くされたため、放出口の
流通断面も縮小され白米の放出が抑制される。この状態
で、精白ロール(11)の回転による精白処理が第3タイ
マーで設定された時間だけ続いた後(#520、#530)、
つまり精白室の玄米がほぼ精白された時間を見計らっ
て、開度調整軸(29)に対する付勢力を減少させ、例え
ばPminに設定することで(#540)、開度調整軸(29)
が下降し、結果として放出口の流通断面が拡大され、精
白室内の白米が放出される。精白室から白米が完全に放
出される時間を予め第4タイマーに設定しておき、この
第4タイマーがタイムアップすると(#520、#530)、
回転軸(9)が、結果として送りロール(10)、精白ロ
ール(11)が停止され(#570)、一連の精白処理が完
了する。これらの一連の制御の流れをまとめると、この
制御は、 1)精白度を選択するステップ、 2)前記精白室が所定の内部負荷となると前記精白室へ
の玄米の供給を停止し、その状態で一定時間精白を行う
初期精白処理ステップ、 3)選択された精白度に対応する内部負荷を保持しなが
ら精白を行う主精白処理ステップ、 4)前記精白室の所定の低内部負荷状態または減少する
内部負荷を示した場合一定時間白米の放出を抑制しなが
ら精白する末期精白処理ステップ、からなることが理解
される。
以上述べたように、本発明による精米機は、開度調整
軸(29)に対する付勢力を適切に設定した後、トルクセ
ンサを用いて精白室の内部負荷をモニタし、所定の値に
保持することで正確な精白度をもって精白を行うことが
できる。さらに開度調整軸(29)に対する付勢力の設定
とトルクセンサによる精白室の内部負荷のモニタによ
り、従来困難であった精白開始時と精白終了時の精白処
理も改善することができる。この制御原理を容易に理解
するために、第9図に精白処理過程とトルクセンサによ
るトルク検出値の関係を示すグラフがしめされている。
X0の時点では精米機は無負荷運転である。X1の時点で
Pmaxの付勢力が開度調整軸(29)に与えられ、スクリュ
コンベヤ(6)による玄米の供給が開始される。次第に
検出トルク値が上昇し、X2の時点で精白室が精白可能な
内部負荷の状態つまり、検出トルク値がToaに達し、初
期精白が開始される。X3の時点で検出トルク値がTobに
達すると、所定の時間スクリュコンベヤ(6)を停止
し、玄米の供給をストップし、かつ白米の放出もストッ
プした状態での初期精白が続行する。精白処理が進むに
つれ、玄米から糠がとれ、次第に検出トルク値も減少し
ていく。X4の時点で主精白が開始され選択された精白モ
ードに対応した付勢力が開度調整軸(29)に与えられる
と共にスクリュコンベヤ(6)を運転を再開する。玄米
が精白室に供給されることによりトルク値は上昇し、放
出口から白米を放出しながら、かつ選択された精白モー
ドに対応した基準トルクT1aとT1bの間に入るように開度
調整軸(29)に対する付勢力をコントロールしながら精
白処理が行われる。精白すべき玄米が無くなると、精白
室に玄米が供給されなくなるので、検出トルク値が減少
し始める。この時点、つまり、X5の時点で開度調整軸
(29)に対する付勢力をPmaxに上げて、放出口からの白
米の放出を抑制した状態で末期の精白を行う。精白室内
の玄米が精白された時間を見計らって、つまりX6の時点
で開度調整軸(29)に対する付勢力をPminに下げて精白
室から白米を放出し、X7の時点で精白処理が完了する。
以上述べられた本発明の精米機の制御における特徴を
まとめると次のようになる。
1. 玄米の供給終了判断ステップにおいて、前記トルク
センサによる検出値が所定の下限値を下回った場合玄米
の供給終了を判断する。
2. 玄米の供給終了判断ステップにおいて、前記トルク
センサによる検出値が所定の負の変化率を越えた場合玄
米の供給終了を判断する。
3. 精白室に玄米を供給するステップにおいて、初期精
白処理のため、精白室の内部負荷が所定値に達した段階
で玄米の供給を一時停止して精白を一定時間行い、その
後玄米の供給を再開する。
4. 玄米の供給終了判断ステップの後に末期精白処理と
して、付勢力を大きくして、一時的に精白室からの白米
の放出を制御した状態で精白を行い、その後付勢力を減
少して、精白室からの白米の放出を行うステップが行わ
れる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図から第9図は本発明に係る精米機の実施例を示
し、第1図は精米機の全体構成を示す縦断面図、第2図
は開度規制部材の付勢力変更手段を示す側面図、第3図
は制御ブロック図、第4図〜第8図は制御の流れを示す
フローチャート、第9図は精白処理過程とトルクセンサ
による検出値の関係を示すグラフである。さらに第10図
は従来の精米機の構成を示す概略図である。 (3)……精白室、(15)……開度規制部材、(19)…
…白米放出口形成部材、(25)……トルクセンサ、(3
6)……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭40−24259(JP,B1) 特公 昭47−22776(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)玄米を精白して白米にする精白ロー
    ルを備えた精白室(3)、 (b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段
    (6)、 (c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出
    口調整手段(15、19、29、35)、 (d)前記精白室の内部負荷を検出するトルクセンサ
    (25)、 (e)前記白米流出調整手段を前記トルクセンサによる
    検出値に応じて制御することにより前記精白室の内部負
    荷を前設定された値に保持する制御手段(36)、 から構成されるとともに、 前記制御手段(36)が初期精白処理用トルク値設定手段
    と初期精白処理用タイマーを備えており、前記玄米供給
    手段(6)によって精白室がほぼ満たされた段階で、前
    記トルクセンサ(25)による検出値が前記初期精白用ト
    ルク値を越えるまで前記玄米供給手段(6)を間欠運転
    停止または減速運転し、その後前記初期精白処理用タイ
    マーの設定時間の間供給手段の停止状態で精白を行う精
    米機。
  2. 【請求項2】(a)玄米を精白して白米にする精白ロー
    ルを備えた精白室(3)、 (b)前記精白室に玄米を供給する玄米供給手段
    (6)、 (c)前記精白室の白米流出領域に設けられた白米放出
    口調整手段(15、19、29、35)、 (d)前記精白室の内部負荷を検出するトルクセンサ
    (25)、 (e)前記白米流出調整手段を前記トルクセンサによる
    検出値に応じて制御することにより前記精白室の内部負
    荷を前設定された値に保持する制御手段(36)、 から構成されるとともに、 前記制御手段は、前記トルクセンサによる検出値が前記
    精白室の所定の内部負荷状態を示した場合精白すべき玄
    米の供給終了を判断する末期精白処理判定部を備えてお
    り、前記末期精白処理判定部が玄米の供給終了を判断し
    た場合、一時的に精白室からの白米の放出を抑制した状
    態で精白を行い、その後精白室からの白米の放出を行う
    ように前記白米放出口調整手段を制御する精米機。
  3. 【請求項3】前記トルクセンサ(25)は前記精白ロール
    (11)の回転軸のトルクを検出するように構成されてい
    る請求項1又は2に記載の精米機。
  4. 【請求項4】駆動する精白ロールを備えた精白室の内部
    負荷が付勢手段によって前設定された付勢力を上回った
    際にその放出口が開放され精白された玄米が放出される
    精米機の制御方法、この方法は以下のステップからな
    る; (1)精白度を選択するステップ、 (2)前記精白室に玄米を供給するステップ、 (3)選択された精白度に基づいて付勢力を設定するス
    テップ、 (4)精白室の内部負荷をトルクセンサによって検出す
    るステップ、 (5)選択された精白度に対応して設定された内部負荷
    値を保持するためにトルクセンサによる検出値に基づい
    て前記付勢手段による付勢力を調整するステップ、 (6)トルクセンサによる検出値が前記精白室の所定の
    内部負荷状態を示した場合精白すべき玄米の供給終了を
    判断するステップ。
JP2256340A 1990-09-25 1990-09-25 精米機 Expired - Fee Related JP2551682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2256340A JP2551682B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 精米機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2256340A JP2551682B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 精米機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04135651A JPH04135651A (ja) 1992-05-11
JP2551682B2 true JP2551682B2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=17291316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2256340A Expired - Fee Related JP2551682B2 (ja) 1990-09-25 1990-09-25 精米機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551682B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04135651A (ja) 1992-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200307139A1 (en) Powdery material processing system and method of controlling the same
JP2551682B2 (ja) 精米機
US5076156A (en) Grain cleaning machine
JP2634097B2 (ja) 精米機
JP2667303B2 (ja) 精米機
JP2831208B2 (ja) 精米機
JP2677463B2 (ja) 精米機
JP2003080090A (ja) 精米装置における玄米の流量設定機及び精米装置並びに精米方法
JP2533230B2 (ja) 精米機
JPH0429755A (ja) 精米機の運転方法
JPH0815562B2 (ja) 精米機
JPH04131141A (ja) 精米機
JPH0815566B2 (ja) 精米機
JP3154017B2 (ja) 自動精米機に於ける米流量の制御方法
JPH0429754A (ja) 精米機
JPH04114749A (ja) 精米機
JPH11138030A (ja) 精米機の制御装置
JPH03101849A (ja) 精米機
JPH0342048A (ja) 精米機
JP2507111B2 (ja) 精米機
JP3406200B2 (ja) 精米機の制御装置および制御方法
JPH0751160Y2 (ja) 籾摺選別装置
JP2001239174A (ja) 精穀装置
JPH10230172A (ja) 籾摺選別装置における自動制御方法
JPS646819B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees