JP2633965B2 - 自動車の2分割窓ガラス昇降装置の連動機構 - Google Patents

自動車の2分割窓ガラス昇降装置の連動機構

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車の窓ガラス昇降装置に関し、特に
窓ガラスを昇降可能な主窓ガラスと補助窓ガラスとに2
分割し、主窓ガラスに昇降機構を設けた場合に、補助窓
ガラスが主窓ガラスに連動して昇降するよう構成した連
動機構に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に自動車のフロントドアやリヤドア等の窓ガラス
昇降装置は、ドアパネル等の上部に窓開口部を、その下
部に窓ガラス格納部を設け、両者間で窓ガラスを昇降移
動させて窓の開閉を行えるように構成されいる。そして
また車室内から外方を見渡したときの視野を広くするた
め、通常ベルトライン,つまり窓開口部の下端縁の位置
はできるだけ低くなるよう略車体側面の中央近くに設定
されている。
ところが、例えばキャブオーバ型車のフロントドアや
乗用自動車のリヤドア等その下方にタイヤハウスが出っ
張っている部分に配設されるドア(以下非標準ドアとい
う)では、下方にタイヤハウスのない部分のドア(以下
標準ドアという)に比べその出っ張り分だけ、ドア下半
部分を小さくしなければならない。このため車体側面の
ベルトラインを上記標準ドアに合わせると、非標準ドア
では窓ガラスがタイヤハウスと干渉することとなり、そ
の全面昇降ができない,つまり窓ガラスを一杯に下げて
もその一部がベルトライン上に出っ張ってしまうという
問題がある。
一方全面昇降可能とするには、ベルトラインを車体側
面中央位置よりかなり上方に設定せざるを得ず、車窓か
らの視野が大きく狭められることとなり、また非標準ド
アについてのみベルトラインを他の標準ドアよりも高い
位置に設定した場合、今度は車体側面のベルトラインが
揃わないという不具合を生ずることとなるという問題が
ある。
そこで従来はこのような問題について一応の対策を施
しており、以下そのいくつかについて説明する。
まずキャブオーバ型車については、第7図に示すよう
にフロントドア50の窓ガラス53を、タイヤハウス57の上
部と干渉する下端後方部を除去した形状とすることによ
り、全面昇降可能としたものがある。この場合上記フロ
ントドア50の窓開口部51は、上記窓ガラス53の形状に合
った形状とする必要があり、このため窓開口部51のベル
トライン51aをその前方部と後方部とで段差Xを持たせ
ている。こうすることにより、外方視野の縮小を抑えつ
つ一応窓ガラスの全面昇降を可能としている。
また、乗用自動車の場合は、第8図に示すようにリヤ
ドア54の窓開口部55をディビジョンバー56で前方開口部
55aと後方開口部55bに2分割し、リヤのタイヤハウス57
の上方に位置する後方開口部55bには固定式の窓ガラス5
8bを、その前方側の前方開口部55aには昇降式の窓ガラ
ス58aを配設している。この場合、窓開口部55のタイヤ
ハウス57上方に位置する部分55bの窓ガラス58bを固定式
としているので、ベルトライン55cの設定位置は、タイ
ヤハウス57による規制を受けない。このためベルトライ
ン55cはフロントドアに合った低い位置に設定すること
により、リヤドア54の窓開口部55からの視界を広くとる
ことができる。また窓開口部55のタイヤハウス57の影響
を受けない前方開口部55aでは窓ガラス58aを一点鎖線で
示すように全面昇降可能とできる。
さらに3ドアの乗用自動車では、上述のような昇降式
ガラスとタイヤハウスとの干渉と問題を避けるために、
後部タイヤハウス上に位置する窓開口部には、昇降式窓
ガラスの代わりに固定ガラスやリフトアップ式の窓ガラ
スを採用している場合もある。
ところが、上述したキャブオーバ型車のフロントドア
や乗用自動車のリヤドアの窓構造では、ベルトラインの
前方部を後方部より下げたり、窓開口部を分割したりし
ているため、それぞれ以下に示すような問題があった。
すなわち、上記フロントドアの場合、ベルトライン51
aの前方部と後方部とで段差Xがあるため、ベルトライ
ン51aは該前方側から後方部にかけて這い上がったよう
になり、車両後部のクォータウインド52などのベルトラ
ンとも揃わなくなり、外観上体裁があまりよくない。
また上述のリヤドア54のように、窓ガラスを一部固定
するため窓開口部55を2分割するには、仕切りとなるデ
ィビジョンバー56が必要であり、これが後席搭乗者の目
線上の障害物となる。またこの場合には窓開口部55を全
面開放できないので、少し窮屈な感じがあり、開放感も
満足できるものではない。さらに3ドアタイプの乗用車
のように後部タイヤハウス上の窓開口部に固定式やリフ
トアップ式の窓ガラスを用いたものでは、後部席の搭乗
車はかなりの圧迫感を受け、時には息苦しささえ感じる
こともある。
そこで本件発明者はすでにこのような問題点を解決し
たものとして、2分割ドアガラスの昇降装置を開発して
いる。
この装置では、車体側壁部のタイヤハウス上方に位置
する窓開口部に配設される窓ガラスを、該窓開口部の下
半部でかつ後半部、及び該部分以外の部分のそれぞれに
対応する補助,及び主窓ガラスに2分割しており、主窓
ガラスはその下半かつ後半部を切り取った形状となる。
このためこの切り取った部分にタイヤハウス上部がくる
ようにすることにより、タイヤハウスとの干渉を回避し
て主窓ガラスをパネル間スペース内の最下端位置近傍ま
で下げることができる。また窓開口部全開状態では補助
窓ガラスは上記主窓ガラスの一部と重なって格納される
ため、主及び補助窓ガラスの上端位置は全開状態で略一
致することとなる。
従って、ベルトラインをタイヤハウスの影響を受ける
ことなく窓開口部全域に渡って低く設定することがで
き、この結果タイヤハウス近傍に位置するドアを、タイ
ヤハウスの影響を受けない位置のドアのベルトラインと
揃えることができ、車体外観上のスマートさを損なうこ
となく、タイヤハウス上の窓開口部からの広い視界と開
放的な車室空間とを実現できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このような2分割ドアガラスの昇降装置で
は、窓ガラスを2分割しているため、それぞれの窓ガラ
スに対してレギュレータが必要となり、コストの増大を
招くという問題が懸念される。
本発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので、コストの増大を招くことなく、2分割窓ガラス
の昇降を実現することができる自動車の2分割窓ガラス
昇降装置の連動機構を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、車体側壁部の窓ガラスを主窓ガラスと補
助窓ガラスとに昇降方向に2分割し、該両窓ガラスを格
納部内に厚さ方向に重なった状態に格納するようにした
自動車の2分割窓ガラス昇降装置において、上記主窓ガ
ラスを1つの昇降機構で昇降させることにより、これと
連動して補助窓ガラスを昇降させる連動機構であって、
補助窓ガラスを上記格納時位置より上側の領域では主窓
ガラスの昇降経路上を移動させ、該格納時位置では主窓
ガラスの昇降経路上からオフセットさせる補助ガイドを
設け、上記主及び補助窓ガラスの分割境界部分に主窓ガ
ラスの上昇時に係合する一対の係合部材を取付け、上記
補助窓ガラスのオフセットにより該係合部材同士の下降
方向の係合が解除され、かつ主窓ガラスの上昇により該
係合部材同士が係合して補助窓ガラスを上昇させるとと
もに主窓ガラス昇降経路上に復帰させるように構成した
ことを特徴としている。
〔作用〕
この発明においては、窓ガラスを昇降可能な主窓ガラ
スと補助窓ガラスとに2分割し、補助窓ガラスを昇降経
路の一部で主窓ガラスのガイド面からオフセットさせて
昇降させるとともに、主及び補助窓ガラスの分割境界部
分にそれぞれ係合部材を取付けている。そのため主窓ガ
ラスの下降動作時には、該主窓ガラスが補助窓ガラスを
押し下げ、該補助窓ガラスが格納時位置まで下降すると
補助ガイドによって主窓ガラスの昇降経路上からオフセ
ットされ、上記係合が解除され、主窓ガラスはその一部
が補助窓ガラスと重なった状態に格納される。一方、主
窓ガラスの上昇動作時には、主窓ガラスの上昇に伴って
上記係合材同士が係合し、補助窓ガラスは主窓ガラスに
よって引き上げられるとともに、補助ガイドによって上
記昇降経路上に復帰する。
このように補助窓ガラスが主窓ガラスと連動して昇降
するよう構成したから、補助窓ガラスのレギュレータ
(昇降機構)を不要とすることができる。これによりコ
ストの増大を招くことなく、2分割ドアガラスの昇降を
実現することができる。
〔実施例〕
以下この発明の実施例を図について説明する。
第1図は本発明は一実施例による自動車の2分割窓ガ
ラス昇降装置の連動機構を説明するための一部断面側面
図、第2図ないし第4図は本発明の連動機構を用いた2
分割昇降式窓構造における窓ガラスの昇降動作を説明す
るための図であり、第2図(a)〜第4図(a)は第1
図のA−A線断面図、第2図(b)〜第4図(b)は第
1図のB−B線断面図である。また第5図(a)は第2
図(b)のG部分を拡大して示す断面図、第5図は
(b)は分割した窓ガラスの連結フレームの寸法を説明
するための模式図、第6図は第1図のC−C線断面であ
る。
図において、1はキャブオーバ型車等のフロントドア
で、上側の窓部1aと下側のパネル部1bとから構成されて
いる。該窓部1aは窓枠2と該窓枠2内の窓開口部3に装
着される窓ガラス40とからなり、上記窓枠2は上記パネ
ル部1bの上縁から上方に延びる横断面凹形状の前,後縦
杆2a,2bと該両縦杆の上端部間を連結する横断面凹形状
の水平杆2cとからなるコ字状に形成されている。なおこ
れらの前,後縦杆2a,2bの凹形状部内にはウエザースト
リップ(植毛)1cが組み付けられており(第5図(a)
参照)、上記窓ガラスのガイドレールとなっている。
また上記窓ガラス40は上記窓開口部3の下半部でかつ
後半部に対応する補助窓ガラス4と、それ以外の部分に
対応する主窓ガラス5とに2分割された2分割構造とな
っている。ここでは補助窓ガラス4の縦方向の寸法は、
主窓ガラス5の縦方向の寸法(L)の半分(L/2)に設
定されている。
一方、上記フロントドア1のパネル部1bはアウターパ
ネル6及びインナーパネル7とからなり、該両パネル間
のスペースの大部分は上記両窓ガラス4,5を格納する格
納スペースとなっている。なお上記両パネル6,7の上端
にはゴム製のウエザーストリップ1dが取付けられてい
る。上記パネル間スペース8の前,後端部にはそれぞれ
上記前,後縦杆2a,2bの下端部が延びており、主窓ガラ
ス5の前端縁及び後端縁を窓開口部3から格納スペース
に至るまでガイドしている。つまり該両縦杆2a,2bによ
り主窓ガラス5の昇降移動のガイド面が規定されてい
る。なお、後縦杆2bの下端延長部はパネル間スペース8
内では第2図(b)等に示すようにインナーパネル側が
開放となっており、上記補助窓ガラス4と主窓ガラス5
とが重なった状態で収容できるようにしてある(第4図
(b)参照)。
またパネル間スペース8内の補助窓ガラス4の前,後
部近傍には補助フロントガイドレール17a、補助リヤガ
イドレール17bが配設されており、これにより補助窓ガ
ラス4をガイドする補助ガイド17が構成されている。上
記補助窓ガラス4はこれらのガイドレール17a,17b及び
上記後縦杆2bの下半部分によって規定される補助ガイド
面に沿って昇降移動する。
この補助フロントガイドレール17aは上記パネル間ス
ペース8の上端部から下端部に渡って延びており、第2
図(a)に示すようにその中央部17a1及び下端部17a2
二段にインナーパネル7側へオフセットさせた形状とな
っている。ここで該ガイドレール17aの上端位置Y0,中央
のオフセット完了位置Y2間の距離と該位置Y2,下端のオ
フセット完了位置Y4間の距離とはともに補助窓ガラス4
の昇降量Eと等しくし、またオフセット量Dは後述する
値Fに設定している。
そしてこのガイドレール17aにはこれに摺動自在にガ
イドプレール18が取付けられている。このガイドプレー
ル18は該レール17a内を、その上端位置Y0から中央のオ
フセット完了位置Y2までの間で移動する上端ガイドピン
18aと、中央のオフセット完了位置Y2から下端のオフセ
ット完了位置Y4までの間で移動する下端ガイドピン18b
とを有している。これらのガイドピン18a,18bは第6図
に示すように一端側がレール17a内を移動するガイド片2
4、他端側が補助窓ガラス4をガイドプレート18に固定
するための固定部25となっており、また下端ガイドピン
18bは上端ガイドピン18aより長くなっている。そして該
プレート18には補助窓ガラス4の前部下方に延びる支持
部4bが上記ガイドピン18a,及び18bとガイド部を持たな
い固定ピン18cにより固着されている。
また上記リヤガイドレール17bはその下端部17b1で一
段インナーパネル側にオフセットさせた形状となってい
る。このレール17bについても上端位置Z0と下端のオフ
セット完了位置Z2間の距離は補助窓ガラス4の昇降量E
に等しくし、またオフセット量も上記フロントガイドレ
ール17aと同一にしている。そしてこのガイドレール17b
にはその上端位置Z0、下端のオフセット完了位置Z2間で
移動するガイドピン19を介して上記補助窓ガラス4の後
端部が取付けられており、該ガイドピン19により上記補
助窓ガラス4の後部下端部が支持されている。結局、該
補助窓ガラス4はその前部支持部4bの上,下部と後部下
端部の3点支持となっており、上記ガイドレール17a,17
b、ガイドプレート18、及びガイドピン19等により上記
窓開口部3の下半部分とパネル間スペース8との間でガ
イドされ、上記パネル間スペース8内でオフセット移動
するよう構成されている。
9は上記主窓ガラス5を昇降させるためのレギュレー
タで、その昇降機構部は上記パネル間スペース8内に、
その操作部はインナーパネル7の車窓側面に設けられて
いる、 該昇降機構部のベース部材10には上下に延びるガドレ
ール部材11が配設されており、該部材11には摺動子12a
を有するブラケット12を介して上記主窓ガラス5の下端
部が摺動自在に取付けられている。上記ガイドレール部
材11の上,下端近傍には上,下ガイドプーリ13a,13bが
設けられており、これらのプーリ13a,13bに沿って上記
操作部に接続されたケーブル部材14が配設されている、
このケーブル部材14の一部は上記ブラケット12のクリッ
プ部材12bにより上記主窓ガラス5に固着されている。
また上記操作部のベース部材15には上記ケーブル部材
14の端部がガイドチューブ14aを介して接続されてお
り、該操作部のハンドル16を回すことにより上記ケーブ
ル部材14を駆動して上記主窓ガラス5を昇降できるよう
になっている。
そして上記補助及び主窓ガラス4,5のガラス分割部分
には、それぞれ連結用フレーム(係合部材)20,21が取
付られている。
この該連結用フレーム20,21は、それぞれ第5図
(a)に示すように補助窓ガラス4の上端縁部4a及び主
窓ガラス5の下端縁部5aに嵌合装着される断面U字状の
取付部20a,21aと、該U字状取付部20aの上端部、取付部
21aの下端部に一体に形成され、それぞれ外方,内方に
延びる連結部20b,21bとからなる。なお、この連結用フ
レーム26,27は金属材の押し出し成形や、樹脂の射出成
形により作成することができる。そして上記連結部20b,
21bの水平辺の先端は第5図(b)に示すように上記取
付部の側面より一定量Wだけ出っ張っている。そしてこ
こでは主及び補助窓ガラス5,4のオフセット量Dは第5
図(b)に示すようにガラスの厚みに上記取付部のガラ
ス対向側部分の肉厚Sの2倍を加えた値Fとしている。
このような寸法に設定することにより、補助窓ガラス4
は主窓ガラス5の昇降動作に伴って連動するようになっ
ている。
なお、上記前,後縦杆2a,2bの連結フレーム取付部分
はガラス部分より若干厚くなり段差ができるが、これは
ウエザーストリップ1cに吸収されるため問題とはならな
い。
次に動作について説明する。
まず第2図(a)及び(b)に示す窓全開状態では、
補助窓ガラス4及び主窓ガラス5はその分割部分に取付
けた連結フレーム20,21の係合により接続されている。
そしてこの状態から窓を開く場合、レギュレータ9の窓
開閉用ハンドル16の開操を行う。すると、主窓ガラス5
は補助窓ガラス4とともに、該補助窓ガラス4全体がパ
ネル間スペース8内に収容される位置まで降下する(第
3図(a),(b)。ここまでは主窓ガラス5のガイド
面と補助窓ガラス4の補助ガイド面は一致している。そ
こからは補助窓ガラス4は降下とともにオフセット移動
を行う。つまりガイドプレート18の上,下のピン18a,18
bがそれぞれフロントガイドレール17aの中央及び下端オ
フセット部17a1,17a2のオフセット開始位置Y1,Y3に、ま
たガイドピン19がリヤガイドレール17bの下端オフセッ
ト部17b1のオフセット開始位置Z1に到達し、該位置以下
では補助窓ガラス4は上述の主窓ガラス5のガイド面か
ら離れてインナーパネル7側へ移動する。その後さらに
ハンドル操作を続けて、それぞれのピン18a,18b及び19
がオフセット完了位置Y2,Y4及びZ2に到達するところま
で両窓ガラス4,5の降下を行う。この時点ではオフセッ
ト量が所定値Fに達し、補助惑ガラス4が主窓ガラス5
の昇降経路上から完全にオフセットされ、該両窓ガラス
4,5の押圧方向の連結が解除される。
続けてハンドル操作を行うと、主窓ガラス5のみが窓
枠2の前,後の縦杆2a,2bにガイドされてパネル間スペ
ース8内に格納されていく。この時該主窓ガラス5の後
方下端部はオフセットして格納されている補助窓ガラス
4と重なるよう該補助窓ガラス4に沿ってさらに降下し
ていく。
その後主窓ガラス5の上端部が完全にパネル間スペー
ス8内に収容されたところでハンドル操作を停止する
(第4図(a)及び(b))。第1図の二点鎖線はこの
状態を示している。
一方、窓をこのような全開状態から閉じる場合は、ハ
ンドル16を閉操作すると、まず主窓ガラス5が上昇し始
める。そしてその連結フレーム21の連結部先端が補助窓
ガラス4の連結フレーム20の連結部先端と当接する位置
までくると、補助窓ガラス4はその連結フレーム21の先
端が主窓ガラス5のフレーム21の先端と重なり量Wでも
って引っ掛かり、該主窓ガラス5とともに上昇し始め
る。そしてさらにハンドル操作を続けると、補助窓ガラ
ス4はオフセット位置から主窓ガラス5の昇降経路上に
復帰して完全に主窓ガラス5と結合する。その後は両窓
ガラスが一体となって全閉位置まで上昇し、全閉状態
(第2図(a),(b))になる。
このように本実施例では、主及び補助窓ガラス5,4の
分割部分に、連結用フレーム21,20をそれぞれ装着し、
主窓ガラス5の昇降動作に連動して補助窓ガラス4が昇
降動作するようにしたので、2分割した一方の補助窓ガ
ラス4に対してはレギュレータが不要となる。これによ
りコストの増大を招くことなく、昇降式の2分割窓構造
を実現することができる。
また本実施例の2分割窓昇降構造では、その下側にタ
イヤハウスが位置する非標準ドアの窓ガラスを、そのタ
イヤハウス上方の下半分を補助窓ガラス4、それ以外の
部分を主窓ガラス5として2分割し、補助窓ガラス4を
主窓ガラス5のタイヤハウス上方の上半分と重ねてパネ
ル間スペース8内に格納可能としたので、タイヤハウス
の影響を受けることなく、ドアの大きさに応じてより広
い視界が得られるようベルトラインを設定することがで
きる。
このためキャブオーバ型車のフロントドアでは、視界
を広げるため従来のようにベルトラインのタイヤハウス
の影響のある後部を影響のない前部より高い位置に残す
必要はなくなり、ベルトラインを該ドアの昇降窓全体に
渡って低い位置に設定できる。これにより該昇降窓とそ
の後方側の固定式クォータウインドのベルトラインを低
い位置で揃えることができ、意匠上の制約、つまりベル
トラインを真っ直ぐに揃えることと、車窓からの視界を
広くとることとをともに実現することができる。
また乗用自動車では、リヤドアをフロントドアの同様
窓ガラスの全面昇降可能とすることができ、開放感を得
ることができる。つまりリヤドアに、固定式の窓と昇降
式の窓とを併用する必要がなくなり、両窓の仕切りであ
るディビィジョンバーが視界の邪魔になったり、固定式
窓により開放感が損なわれたりすることがなくなる。
なお、上記各実施例では、上記ガイドピン18a,18bの
一端はガイド片24としているが、これはガイドローラで
あってもよい。
また上記各実施例では、レギュレータとして実開昭61
−69383号公報に示される1本アーム式のものを用いた
が、これは実開昭61−41775号公報に示されるようなX
アーム式のものでもよい。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明に係る自動車の2分割窓ガラス
昇降装置の連動機構によれば、窓ガラスを昇降可能な主
窓ガラスの補助窓ガラスとに2分割し、補助窓ガラスを
その昇降経路の一部で主窓ガラスの昇降経路上からオフ
セットさせて昇降させるとともに、主及び補助窓ガラス
の分割境界部分に係合部材を取付け、主窓ガラスの昇降
動作にともない補助窓ガラスが主窓ガラスと連動して昇
降するよう構成したので、2分割した一方の補助窓ガラ
スに対してはレギュレータを不要とすることができる。
これによりコストの増大を招くことなく、2分割ドアガ
ラスの昇降を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例による自動車の
2分割窓ガラス昇降装置の連動機構を説明するための図
であり、第1図は一部断面側面図、第2図ないし第4図
はその窓ガラスの昇降動作を説明するための断面図であ
り、第2図(a),第2図(b)はそれぞれ窓開口部全
閉状態での第1図のA−A線断面、及びB−B線断面を
示す図、第3図(a),第3図(b)はそれぞれ主及び
補助窓ガラス昇降途中の状態での第1図のA−A線断
面、及びB−B線断面を示す図、第4図(a),第4図
(b)はそれぞれ窓開口部全開状態での第1図のA−A
線断面、及びB−B線断面を示す図、第5図(a)は第
2図(b)のG部分の拡大断面図、第5図(b)は上記
連結機構の設定寸法を説明する模式図、第6図は第1図
のC−C線断面図、第7図は従来のキャブオーバ型車の
フロントドア構造の説明図、第8図は従来の乗用自動車
のリヤドアの窓構造の説明図である。 図において、1はフロントドア(車体側壁部)、4は補
助窓ガラス、5は主窓ガラス、8はパネル間スペース
(格納部)、17は補助ガイドレール、20,21は連結フレ
ーム(係合部材)、40は窓ガラスである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側壁部の窓開口部に配設された窓ガラ
    スを主窓ガラスと補助窓ガラスとに昇降方向に2分割
    し、該両窓ガラスを格納部内に厚さ方向に重なった状態
    に格納するようにした自動車の2分割窓ガラス昇降装置
    において、上記主窓ガラスを1つの昇降機構で昇降させ
    ることにより、これと連動して補助窓ガラスを昇降させ
    る連動機構であって、補助窓ガラスを上記格納時位置よ
    り上側の領域では主窓ガラスの昇降経路上を移動させ、
    該格納時位置では主窓ガラスの昇降経路上からオフセッ
    トさせる補助ガイドを設け、上記主及び補助窓ガラスの
    分割境界部分に主窓ガラスの上昇時に係合する一対の係
    合部材を取付け、上記補助窓ガラスのオフセットにより
    該係合部材同士の下降方向の係合が解除され、かつ主窓
    ガラスの上昇により該係合部材同士が係合して補助窓ガ
    ラスを上昇させるとともに主窓ガラス昇降経路上に復帰
    させるように構成したことを特徴とする自動車の2分割
    窓ガラス昇降装置の連動機構。
JP27768889A 1989-10-25 1989-10-25 自動車の2分割窓ガラス昇降装置の連動機構 Expired - Lifetime JP2633965B2 (ja)

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JP27768889A Expired - Lifetime JP2633965B2 (ja) 1989-10-25 1989-10-25 自動車の2分割窓ガラス昇降装置の連動機構

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