JPH0547686Y2 - - Google Patents

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JPH0547686Y2
JPH0547686Y2 JP1572187U JP1572187U JPH0547686Y2 JP H0547686 Y2 JPH0547686 Y2 JP H0547686Y2 JP 1572187 U JP1572187 U JP 1572187U JP 1572187 U JP1572187 U JP 1572187U JP H0547686 Y2 JPH0547686 Y2 JP H0547686Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、リツドがルーフの外側をスライドし
て開口部を開閉する自動車用アウタスライドルー
フ装置に関する。
(従来の技術) 車体のルーフに開口部が形成され、開口部の後
端にレールルーフリヤが延設され、レールルーフ
リヤの左右両側から後下方にリヤピラーが延設さ
れ、左右のリヤピラー間にバツクウインドが設け
られている自動車に設置される従来の自動車用ア
ウタスライドルーフ装置として、例えば、特開昭
60−163723号公報に記載されているようなものが
知られている。
この従来装置は、開口部中央に中央固定フレー
ムが前後方向に延設され、この中央固定フレーム
に、リツドの後部を昇降させる昇降機構が設けら
れると共に、リツド上昇状態でリツドをスライド
させるスライドガイド機構が設けられたものであ
つた。
従って、全開時にリツドは、スライド機構に前
部を支持されて、後部固定ルーフ及びバツクウイ
ンド上の位置に後上がりもしくは水平の状態で保
持されるもので、よつて、リツドを後部固定ルー
フの上方へスライドさせることから広い開口が得
られ、中央固定フレームを備えているから車体強
度を確保でき、スライド機構がリツド閉時はリツ
ドで覆われるからゴミ詰まりによる作動不良が生
じ難いものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の従来装置には以下に列挙
する問題点があつた。
全開時にリツドがバツクウインドの上方に張
り出しているから、走行抵抗が大きくなる。ま
た、その抵抗により騒音が発生する恐れがあ
る。
全開時リツドは前部のみを支持された片持ち
状態であるから、ガタが生じ易く、加えて、ガ
タ防止のために支持部分の前後スパンを長くと
るとその分だけ開口が狭くなつてしまう。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的とするもので、その目的達成のために本考
案では、車体のルーフに開口部が開口されると共
に、該開口部をスライドにより開閉するリツドが
設けられ、前記開口部の後端にレールルーフリヤ
が車幅方向に延設され、該レールルーフリヤの左
右両側部から後下方にリヤピラーが延設され、該
左右のリヤピラー間にバツクウインドが設けら
れ、前記車体に前記リツドの前部をスライドガイ
ドする前側ガイドレールは前後方向に延設され、
また、前記左右のリヤピラーに前記リツドの後部
をスライドガイドして該リツドをバツクウインド
上に移動させる後側ガイドレールがリヤピラーに
沿つて前後方向に延設され、前記バツクウインド
が前端をレールルーフリヤの後部に当接もしくは
近接して配設され、前記リツドが、後端部をレー
ルルーフリヤの上方に位置して配設され、前記リ
ツドとバツクウインドとの間には、リツドの後縁
をバツクウインドの前端よりも高い位置にした移
動段部が形成され、前記バツクウインドとリヤピ
ラーの外側方に設けられた側面部材との間には、
バツクウインドの両側端を側面部材の上端よりも
低い位置にした収納段部が形成されている。
(作用) 上述のように構成した本考案の自動車用アウタ
スライドルーフ装置では、リツドは全開時を含め
常時前部を前側ガイドレールに支持されると共
に、後部左右を後部ガイドレールに支持される。
また、全開時にはリツドはリヤピラー間であつ
てバツクウインド上の位置にバツクウインドに沿
つて配置されるもので、バツクウインドと側面部
材との間に収納段部を形成しているため、リツド
が側面部材の上端よりも上方に突出しないように
できる。
また、リツドとバツクウインドとの間に移動段
部が形成されているから、リツドを全開位置側へ
スライドさせるときには、リツドをチルトアツプ
させずに後方スライドさせることも可能である。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、第1図〜第12図に示す第1実施例の自
動車用アウタスライドルーフ装置の構成について
説明する。
この第1実施例装置は、第1,2図に示す自動
車1に設置されているもので、装置の構成を説明
するに当り、最初にこの自動車1について説明す
る。
この自動車1は、図示するように、一般にハツ
チバツククーペと呼ばれる形式のもので、車体1
00の後部にバツクドア130が設けられ、バツ
クドア130にはバツクウインド131が設けら
れている。
また、第1,2図に示すように、センタピラー
110の前側には、サイドドア140とサイドウ
インド141が設けられ、センタピラー110の
後側には側面部材としてのリヤサイドウインドガ
ラス150が設けられ、さらに、第10図に示す
ように、センタピラー110間には車幅方向にレ
ールルーフリヤ121が延設され、このレールル
ーフリヤ121の左右両端部から後下方にはリヤ
ピラー160が延設されている。
尚、第6図の断面図に示すように、前記リヤサ
イドウインドガラス150の上端部はリヤピラー
160の上方であつて、リヤピラー160よりも
車体中央側へリヤピラー160を覆うように湾曲
されている。
また、前記レールルーフリヤ121は、第10
図に示すように、後縁部に上側から段部125と
ドリツプ124が形成され、ドリツプ124の先
端にはウエザストリツプ126が設けられてい
る。
第10図に示すように、バツクドア130は、
その前端部が前記レールルーフリヤ121のウエ
ザストリツプ126に当接すると共に、段部12
5と面一になるように配置されている。
そして、第6図に示すように、バツクウインド
131左右のガラスの端部をリヤサイドウインド
ガラス150の上端よりも低い位置配置すること
で、バツクウインド131とリヤサイドガラス1
50との間に、段差h1の収納段部201が形成
されると共に、両者間には空間であるバツクドア
オープニングboが形成され、また、後端部では
バツクウインド131とドアフレーム132との
間に段差h2が形成され、バツクウインド131
の方が低くなつている。
尚、前記収納段部201における段差h1は、
第6図に示すように、後記全開位置bの後記リツ
ド20の上面と前記リヤサイドウインドガラス1
50の上端部の上面とが同一面となる高さとなつ
ている。
また、第6図に示すように、リヤピラー160
の車内側には、リヤサイドウインドガラス150
の上端面よりも車体中央側まで延設されたドリツ
プ161がリヤピラー160に沿つて形成され、
かつ、後述する後側ガイドレール60を設置する
ための凹部162が形成され、また、この凹部1
62を車外側とシールするシール部材163が設
けられている。そして、このリヤピラー160は
アウタピラー166とインナピラー167とで閉
断面に形成されている。
尚、164はシール部材163を構成する基
部、165は、シール部材163を構成するリツ
プ部である。
次に、第1実施例の自動車用アウタスライドル
ーフ装置について説明すると、この装置は、第1
図に示すように、開口部10,リツド20、前部
ローラ30、後部スライダ40、前側ガイドレー
ル50、後側ガイドレール60、モータ70を主
要な構成としている。
開口部10は、第2,10図に示すように、ル
ーフ120に、レールルーフフロント122から
後方全域に亘つて開口され、第1,12図に示す
ように、レールルーフリヤ121の上部も開口部
10に含まれるように形成されている。
また、この開口部10の中央部分には、前端部
をレールルーフフロント122に固定し、後端部
をレールルーフリヤ121に固定されて前後方向
にセンタレール170が延設されている。
そして、第3図に示すように、センタレール1
70は、下側に補強部材171を設けることで閉
断面形状に形成され、左右側面に沿つて前後方向
に前側ガイドレール50が設けられ、さらにこの
センタレール170の下側はガーニツシユ172
で覆われている。
尚、第4図に示すように、レールルーフフロン
ト122の後側には、ドリツプ123が形成さ
れ、このドリツプ123の端縁にシール材127
が設けられている。
リツド20は、前記開口部10を開閉するもの
で、このリツド20は、1枚の透明のガラス板の
外側縁部の車内側を鉄製のフレーム200で囲ん
で形成され、第2,10図に示すように、全閉状
態では、前端部がレールルーフフロント122及
びシール材127に当接され、後端部がレールル
ーフリヤ121に当接されると共に、前記バツク
ドア130との間に段差h3の移動段部202が
形成されるように配置されている。
また、第5図に示すようにリツド20の左右両
側にはレールルーフサイド21が形成され、この
レールルーフサイド21にはサイドウインド14
1に当接するウエザストリツプ22が設けられ、
さらに、第2,10図に示すように、リツド20
の前端部にはレールルーフフロント122に当接
するウエザストリプ23が設けられ、また、リツ
ド20の後端部には、レールルーフリヤ121に
当接するウエザストリツプ24が設けられてい
る。
また、このリツド20中央の前側部分の裏面に
は、第3図に示すように、前記前側ガイドレール
50にスライド可能に支持された前側スライド部
材としての前部ローラ30がブラケツト25によ
り取り付けられ、また、左右後側部分の裏面に
は、第7図に示す前記後側ガイドレール60にス
ライド可能に支持されたスライド部材としての後
部スライダ40がブラケツト26により取り付け
られている。
このブラケツト26は、第6図に示すように、
前記バツクドアオープニングboを前後方向にス
ライド可能なように形成されている。
尚、前記リツド20の周縁部及び中央前後方向
部にはマスキングが施され、車体外側から前記フ
レーム200やブラケツト25が見えないように
なつている。
後部スライダ40は、第7図に示すように、モ
ータ70にワイヤ71で連結されたスライダ基部
41と、該スライダ基部41と前記ブラケツト2
6とを連結するくの字形に折曲された2枚のチル
トリンク42とで構成されている。
そして、前記スライダ基部41は、一側にワイ
ヤ71が取り付けられた底板411と該底板から
立設された2枚の立片412で形成され、こお立
片412に前記チルトリンク42がピン43で枢
着されている。
前記チルトリンク42,42は、第7図に示す
ように、一端がブラケツト26にピン44で枢着
され、また、他端部はピン46で連結され、さら
にこのピン44の外側には第1ローラ45が設け
られ、また、ピン43と44の中間位置にも第2
ローラ47,47が設けられている。ピン46は
チルトリンク42の一端が上方へ所定角回動した
ときに立片412に当接するストツパに形成され
ている。
両ガイドレール50,60は、前側ガイドレー
ル50で前部ローラ30を介してリツド20の前
部を支持し、後側ガイドレール60で後部スライ
ダ40を介してリツド20の後部を支持すると共
に、その支持状態で、前記リツド20が開口部1
50を閉じた全閉位置a(第2図)からリツド2
0がバツクウインド131上にバツクウインド1
31に沿つて配置される全開位置b(第1図)ま
での間でリツド20のスライドをガイドするもの
である。
前記後側ガイドレール60は、第6図に示すよ
うに、前記リヤピラー160のアウタピラー16
6に取付けられて凹部162内に配設され、か
つ、第7図に示すように、前側から順にレールト
ツプ部材61、レール本体62、レールエンド部
材63の3部材で構成されている。
前記レールトツプ部材61には、第7,8図に
示すように、前記第1ローラ45が転動可能な斜
め下方に傾斜した第1ローラ用溝611が形成さ
れると共に、その下側には第2ローラ47が転動
可能な第2ローラ用溝612が形成されている。
前記レール本体62には、前記後部スライダ4
0の底板411がスライド可能に挿入される底板
用溝621が形成されると共に、前記第2ローラ
用溝612に連続するローラ用溝622が形成さ
れ、また、レール本体62の上面623は、前記
第1ローラ用溝611に連続するよう形成されて
いる。
また、底板用溝621の一側には前記ワイヤ7
1が挿通されるワイヤ用溝625が形成されてい
る。
前記レールエンド部材63には、第7,9図に
示すように、両ローラ45,47の上下動をガイ
ドするガイド溝631と、第1ローラ45の上下
動をガイドするガイド片632と、前記底板41
1をガイドする底板用溝633とが形成されてい
る。
前記ガイド溝631及びガイド片632は、第
9図に示すように、前記リツド20を全開位置b
まで後方スライドさせたときに、リツド20の後
端部を下降させるもので、この車体に対する相対
的な下降によつて、第6図の2点鎖線で示すよう
に、リツド20の上面をリヤサイドウインドガラ
ス150の上端部上面と面一にさせると共に、リ
ツド20の後端部をバツクドア130との段差h
2内に収めさせるものである。
モータ70は、前記リツド20のチルト及びス
ライドの駆動源となるもので、前記後側ガイドレ
ール60の底板用溝621に形成されているワイ
ヤ用溝625内に配索されたワイヤ71を巻取り
巻出し自在に設けられ、このモータ70は、第1
0図に示すように、車体後端部のバツクパネル1
80内に設置されている。また、このモータ70
の設置個所は、車体に回動可能に取付られている
ライセンスプレート101を開くと外部に露出す
るよう形成されており、モータ70のメンテナン
スが容易にできるようになつている。
また、前記モータ70は車室内に設けられた操
作スイツチ(図示省略)により操作され、この操
作スイツチは、off、チルトアツプ、開、閉のポ
ジシヨンを有している。
尚、第7図に示すように、モータ70の故障時
にはハンドル72でワイヤ71の巻取り巻出しが
できるようになつている。また、前記ワイヤ71
は、押し引き自在なギヤドワイヤである。
次に、実施例の作用について説明する。
全閉時 全閉時においてリツド20は、第10図に示
すように、前端部のウエザストリツプ23がレ
ールルーフフロント122に当接し、左右のウ
エザストリツプ22がサイドウインド141の
上端に当接し(第5図)、後端部のウエザスト
リツプ24がレールルーフリヤ121に当接し
て、開口部10をシールした状態で閉じてい
る。
チルトアツプ時 操作スイツチをチルトアツプのポジシヨンに
するとモータ70が所定量だけ巻取り駆動して
後部スライダ40が後側ガイドレール60内を
所定量だけ後方へスライドする。
この後部スライダ40は、リツドが全閉位置
aであるときには、第8図に示すように、スラ
イダ基部41がレール本体62の前端近くに配
置されており、また、チルトリンク42の第1
ローラ45がレールトツプ部材61の第1ロー
ラ用溝611の下端に配置されており、また、
第2ローラ47が第2ローラ用溝612の下端
に配置されている。
そこで、ワイヤ71の巻取りでスライダ基部
41が後方に移動すると、第8図に示すよう
に、両ローラ45,47が両ローラ用溝61
1,612にガイドされることでチルトリンク
42が上方へ回動され、それに伴なつてブラケ
ツト26が僅かに後方移動すると共に、後部が
上昇され、リツド20は、第11図のような、
前端部のウエザストリツプ23がドリツプ12
3のシール材127に当接し、後部が上昇した
チルトアツプ状態となる。
リツド開時 操作スイツチを開ポジシヨンにするとモータ
70は、スイツチポジシヨンをoffにするかリ
ツド20が全開位置bに移動するまで巻取り駆
動を行なう。
この巻取り駆動により後部スライダ40は後
側ガイドレール60を後方スライドするが、こ
のとき、後部スライダ40は、なず上述のチル
トアツプ作動によりチルトリンク42の上方回
動を行なう(リツド20が全閉位置aである場
合)。
その後、第1ローラ45は、レールトツプ部
材61の第1ローラ用溝611からレール本体
62の上面623へ移動しこの上面623上を
転動し、また、第2ローラ47はレールトツプ
部材61の第2ローラ用溝612からレール本
体62のローラ用溝622内へ移動してこの溝
622内を転動し、また、スライダ基部41は
底板用溝621内をスライドするというように
して、後部スライダ40は、リツド20の後部
を支持しながらスライドガイドする。
また、この後部スライダ40はスライドガイ
ドと共に、前部ローラ30は、リツド20の前
部を支持した状態で前側ガイドレール50内を
転動してリツド20前部のスライドガイドを行
なう。
リツド全開時 上述の開作動によつて後部スライダ40がレー
ルエンド部材63に達すると、リツド20がバツ
クドア130のバツクウインド131の上方に移
動し、第9図に示すように、まず、第2ローラ4
7がガイド溝631にガイドされ下方へ移動し、
さらに、その第2ローラ47の下方移動に伴なつ
て第1ローラ45もガイド片632及び、ガイド
溝631にガイドされて下方移動し、チルトリン
ク42が下方へ回動される。
そして、このチルトリンク42の下方回動によ
つてリツド20の後端が下降して、第12図に示
すように、収納段部201により、リツド20は
バツクドア130後端のドアフレーム132の上
面とほぼ同一面となり、かつ、このリツド20の
上面とリヤサイドウインドガラス150の上端部
の上面とも、ほぼ同一面となる。
このように、リツド20は全開状態において、
前部中央部分を、前部ローラ30により前側ガイ
ドレール50の後端部位置であつて、レールルー
フリヤ121の上方位置の車体100に支持され
ると共に、後部の左右部分を後部スライダ40に
よつて後側ガイドレール60のレールエンド部材
63位置の車体100に支持され。
さらに、リツド20の全開位置で、リツド20
の上面とリヤサイドウインドガラス150の上端
部の上面とが同一面となると共に、リツド20の
上面とバツクドア130後端のドアフレーム13
2の上面とが同一面となるようにして配置され
る。
リツド閉時 リツド20の開状態において操作スイツチを
閉ポジシヨンにすると、モータ70は巻出し駆
動をして後部スライダ40は後側ガイドレール
60を前方にスライドする。
リツド20が全開位置bから閉じるときに
は、モータ70の駆動によつて、後部スライダ
40の第1ローラ45がまずガイド溝631に
沿つて上昇し、さらに、第1ローラ45はガイ
ド溝631から出た後も、ガイド溝631に沿
つた第2ローラ47の上昇に伴なつてガイド片
632に沿つてレール本体62の上面623ま
で移動する。
そして、第2ローラ47はガイド溝631か
ら出た後、レール本体62のローラ用溝622
へ移動する。このようにして、後部スライダ4
0が後側ガイドレール60に沿つて移動するの
に伴つてリツド20は前方へスライドし、上述
の全閉状態となる。
以上のように、本考案第1実施例の自動車用ア
ウタスライドルーフ装置にあつては、上述のよう
に、開口部10をルーフ120の全幅に亘つて形
成すると共に、ルーフ120の後端まで形成した
ため、広い開口が得られる。また、このように広
い開口が得られるものでありながら、リツド20
はスライド途中においても、全開位置bにおいて
も、その前部中央と後部左右を車体に支持される
ために、リツド20の安定性が非常によい。
また、リヤピラー160が閉断面の剛性の高い
部材に形成されていることにより、後側ガイドレ
ール60に対する剛性が有利になるので、後側ガ
イドレール60の支持部材を別に設ける必要がな
いし、後側ガイドレール60自体の剛性もさほど
必要としない。
さらに、全開位置bでリツド20は、第12図
に示すように、収納段部201により、リツド2
0の上面とリヤサイドウインドガラス150の上
端部の上面とがほぼ同一面となるようにして、バ
ツクドア130(バツクウインド131)に沿つ
て配置されるために、車体100に対してリツド
20が上方突出することがなく、空気抵抗が小さ
く、また、リツド20がガラス製であるので、バ
ツクウインド131がリツド20に覆われても後
方視界が妨げられない。
加えて、第1実施例では、モータ70をバツク
ドア130の後端部下方のバツクパネル180内
に設けたため、従来のようにルーフ120内に設
ける場合に比べ、スペース的なゆとりがあつて設
置が容易であり、また、後方視界を妨げることも
なく、さらに、ライセンスプレート101を開け
ると外部に露出するようにしたことで、メンテナ
ンス性も非常によい。
また、リツド20のチルトアツプは、レールト
ツプ部材61の両溝611,612による後部ス
ライダ40のチルトリンク42の回動により行な
われるようにしたことで、チルトアツプのための
機構とスライドのための機構を兼させることがで
き構成が簡単である。
次に、第13,14図に示す第2実施例自動車
用アウタスライドルーフ装置について説明する。
尚、この第2実施例を説明するに当り、第1実施
例と同様の構成については説明を省略する。ま
た、作用についても第1実施例と同様のものは説
明を省略する。
第13,14図に示す第2実施例装置は、リツ
ド20がチルトアツプしないようにした例であ
る。
後側ガイドレール260は、第1実施例におけ
るレール本体62と同様に形成され。底板用溝2
61とローラ用溝262とを備えている。
また、後部スライダ240は、第13図に示す
ように、第1実施例のスライダ基部のみの形状を
成し、また、リツド20の後端部左右両側に設け
られているブラケツト226には、前記ローラ用
溝262に挿入されるローラ227が設けられて
いる。
従って、リツド20は、第14図に示すよう
に、後端部がリヤピラー160に対して相対的に
上下動することなく、また、リツド20の左右両
側部の上面がリヤサイドウインドガラス150の
上端部の上面よりも上方に突出することなくスラ
イドする。
このように、第2実施例装置では、レールルー
フリヤ121の上にリツド20を配置すると共
に、リツド20とバツクウインド131との間に
移動段部202を形成したことで、リツドをスラ
イドさせる際に、リツドをチルトアツプしないで
後方へ移動させることができ、チルトアツプ機構
が省略できるために、構造が簡単になり、重量軽
減も図れる。
以上図面により詳述してきたが、具体的な構成
はこの実施例に限られるものではなく、例えば、
実施例ではリツドでルーフの後端部まで覆うよう
にしたが、通常のスライドルーフのようにルーフ
後部のレールルーフリヤの上部にルーフを設ける
ようにしてもよい。
また、実施例ではセンタレールに設けたん前側
ガイドレールでリツドの前部中央をスライドガイ
ドするようにしたが、開口部左右の車体に前側ガ
イドレールを設けて、リツドの前部左右をスライ
ドガイドするようにしてもよい。
また、実施例ではリヤピラーの側面部材として
リヤサイドウインドガラスを示したが、リヤフエ
ンダのような他の部材を設けてもよい。
また、実施例ではバツクウインドとしてバツク
ドアに設けられたものを示したが、車体に固定さ
れてるものでもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の自動車用アウタ
スライドルーフ装置は、以下に列挙する効果を有
するものである。
全開時を含めリツドは、常時前部を前側ガイ
ドレールに支持されると共に、後部左右を後側
ガイドレールに支持される手段としたために、
リツドの安定性が非常によい。加えて、リツド
の後部支持をリヤピラーに設けた後側ガイドレ
ールで行うため、支持性の確保のために開口広
さが犠牲になることがなく、開口を広くとるこ
とができる。
収納段部を形成し、バツクウインドに沿つて
配置される全開時のリツドが、側面部材の上端
よりも上方に突出しないようにできる手段とし
たために、空気抵抗を小さくすることができ、
また、見映えがよい。
移動段部を形成したことにより、リツドを収
納するときには、リツドをチルトアツプしない
で後方へ移動させることができ、その場合に
は、チルトアツプ機構が省略でき、構造が簡単
になり、重量軽減も図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本考案第1実施例の自動
車用アウタスライドルーフ装置を示す平面図、第
3図は第1実施例装置の要部を示すSA−SA断面
図、第4図は第1実施例装置の要部を示すSB−
SB断面図、第5図は第1実施例装置の要部を示
すSC−SC断面図、第6図は第1実施例装置の要
部を示す断面図、第7図は第1実施例装置の要部
を示す斜視図、第8図及び第9図は、第1実施例
装置の要部の作動を示す説明図、第10図〜第1
2図は、第1実施例装置の作動を示す説明図、第
13図は本考案第2実施例の自動車用アウタスラ
イドルーフ装置の要部を示す斜視図、第14図は
第2実施例装置の要部を示す断面図である。 10……開口部、20……リツド、50……前
側ガイドレール、60……後側ガイドレール、1
00……車体、120……ルーフ、121……レ
ールルーフリヤ、131……バツクウインド、1
50……リヤサイドウインドガラス(側面部材)、
160……リヤピラー、201……収納段部、2
02……移動段部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体のルーフに開口部が開口されると共に、該
    開口部をスライドにより開閉するリツドが設けら
    れ、 前記開口部の後端にレールルーフリヤが車幅方
    向に延設され、 該レールルーフリヤの左右両側部から後下方に
    リヤピラーが延設され、 該左右のリヤピラー間にバツクウインドが設け
    られ、 前記車体に前記リツドの前部をスライドガイド
    する前側ガイドレールが前後方向に延設され、ま
    た、前記左右のリヤピラーに前記リツドの後部を
    スライドガイドして該リツドをバツクウインド上
    に移動させる後側ガイドレールがリヤピラーに沿
    つて前後方向に延設され、 前記バツクウインドが前端をレールルーフリヤ
    の後部に当接もしくは近接して配設され、 前記リツドが後端部をレールルーフリヤの上方
    に位置して配設され、 前記リツドとバツクウインドとの間には、リツ
    ドの後縁をバツクウインドの前端よりも高い位置
    にした移動段部が形成され、 前記バツクウインドとリヤピラーの外側方に設
    けられた側面部材との間には、バツクウインドの
    両側端を側面部材の上端よりも低い位置にした収
    納段部が形成されていることを特徴とする自動車
    用アウタスライドルーフ装置。
JP1572187U 1987-02-05 1987-02-05 Expired - Lifetime JPH0547686Y2 (ja)

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