JP2632705B2 - 常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料 - Google Patents
常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料Info
- Publication number
- JP2632705B2 JP2632705B2 JP63179484A JP17948488A JP2632705B2 JP 2632705 B2 JP2632705 B2 JP 2632705B2 JP 63179484 A JP63179484 A JP 63179484A JP 17948488 A JP17948488 A JP 17948488A JP 2632705 B2 JP2632705 B2 JP 2632705B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coffee
- cold
- milk
- beverage
- emulsion stabilizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
本発明は、コーヒー乳飲料、特に常温流通を行うコー
ヒー乳飲料の製造に使用する乳化安定剤及びそれを配合
した常温流通コーヒー乳飲料に関するものである。
ヒー乳飲料の製造に使用する乳化安定剤及びそれを配合
した常温流通コーヒー乳飲料に関するものである。
コーヒー乳飲料はこれまで品質安定性の観点から、そ
の流通および保存は低温で行なわれるのが主流であっ
た。さらにその安定性強化のために乳化安定剤が使用さ
れていた。
の流通および保存は低温で行なわれるのが主流であっ
た。さらにその安定性強化のために乳化安定剤が使用さ
れていた。
しかし、厚生省の省令改正もあり、コーヒー乳飲料は
アセプテイック容器やペットボトルといわれる容器にて
常温で流通や販売を行われつつある。ところが、これま
で低温で流通,保存,販売していたコーヒー乳飲料をそ
のまま常温で流通,保存,販売した場合、脂肪浮上によ
るいわゆる「リング現象」が発生しやすく、その品質が
損われることがある。すなわち常温流通するコーヒー乳
飲料に、従来のコーヒー乳飲料用乳化安定剤をそのまま
用いた場合、品質安定性の面で問題が生じてくるという
ことである。
アセプテイック容器やペットボトルといわれる容器にて
常温で流通や販売を行われつつある。ところが、これま
で低温で流通,保存,販売していたコーヒー乳飲料をそ
のまま常温で流通,保存,販売した場合、脂肪浮上によ
るいわゆる「リング現象」が発生しやすく、その品質が
損われることがある。すなわち常温流通するコーヒー乳
飲料に、従来のコーヒー乳飲料用乳化安定剤をそのまま
用いた場合、品質安定性の面で問題が生じてくるという
ことである。
【課題を解決するための手段】 この発明は、このような従来の問題点に着目してなさ
れたものである。すなわち、本発明者らは、品質安定性
を損うことなく常温で流通,販売,保存できるコーヒー
乳飲料用の乳化安定剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、食品用乳化剤、カゼインナトリウムおよびイオタタ
イプのカラギーナンからなり、かつ該イオタタイプのカ
ラギーナンがコーヒー乳飲料に対して0.01〜1重量%と
なるよう含有されることを特徴とする常温流通コーヒー
乳飲料用乳化安定剤及びそれを使用することにより、常
温での流通,販売,保存において安定なコーヒー乳飲料
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
まま当然のことながら本発明による乳化安定剤を用いた
コーヒー乳飲料は低温での品質安定性を決して損うもの
ではない。 本発明に使用する食品用乳化剤としては、一般に食品
に用いられているものであれば特に限定を設けるもので
はなく、例ればショ糖脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪
酸エステル,有機酸モノグリセリド,モノグリセリド,
ポリグリセリン脂肪酸エステル,レシチンの1種または
2種以上の混合物等が挙げられる。 カゼインナトリウムとしては食品に供されるものであ
ればよく、特に限定を設けるものではない。 イオタタイプカラギーナンは、「α(1→3)−D−
ガラクトース−4−サルフェイト」及び「β(1→4)
−3,6−アンヒドロ−D−ガラクトース−2−サルフェ
イト」から成る直鎖状の高分子で、紅藻類の海藻から水
で抽出して得られるものである。添加量が0.01%未満で
あればリング現象が発生し、また1%を超えるとコーヒ
ー乳飲料にゲル化が起こることがある。 本発明の対象となるコーヒー乳飲料は乳及び乳製品、
コーヒー抽出液などのコーヒー液、糖類などの甘味料を
原料とする飲料である。
れたものである。すなわち、本発明者らは、品質安定性
を損うことなく常温で流通,販売,保存できるコーヒー
乳飲料用の乳化安定剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、食品用乳化剤、カゼインナトリウムおよびイオタタ
イプのカラギーナンからなり、かつ該イオタタイプのカ
ラギーナンがコーヒー乳飲料に対して0.01〜1重量%と
なるよう含有されることを特徴とする常温流通コーヒー
乳飲料用乳化安定剤及びそれを使用することにより、常
温での流通,販売,保存において安定なコーヒー乳飲料
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
まま当然のことながら本発明による乳化安定剤を用いた
コーヒー乳飲料は低温での品質安定性を決して損うもの
ではない。 本発明に使用する食品用乳化剤としては、一般に食品
に用いられているものであれば特に限定を設けるもので
はなく、例ればショ糖脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪
酸エステル,有機酸モノグリセリド,モノグリセリド,
ポリグリセリン脂肪酸エステル,レシチンの1種または
2種以上の混合物等が挙げられる。 カゼインナトリウムとしては食品に供されるものであ
ればよく、特に限定を設けるものではない。 イオタタイプカラギーナンは、「α(1→3)−D−
ガラクトース−4−サルフェイト」及び「β(1→4)
−3,6−アンヒドロ−D−ガラクトース−2−サルフェ
イト」から成る直鎖状の高分子で、紅藻類の海藻から水
で抽出して得られるものである。添加量が0.01%未満で
あればリング現象が発生し、また1%を超えるとコーヒ
ー乳飲料にゲル化が起こることがある。 本発明の対象となるコーヒー乳飲料は乳及び乳製品、
コーヒー抽出液などのコーヒー液、糖類などの甘味料を
原料とする飲料である。
本願乳化安定剤は以下実施例に示すごとく常温流通コ
ーヒー乳飲料に優れた効果を発揮する。この安定化機構
の本態は不明であるが、恐らく本発明の必須の3成分が
互いに何等かの相乗作用を営むものであろう。
ーヒー乳飲料に優れた効果を発揮する。この安定化機構
の本態は不明であるが、恐らく本発明の必須の3成分が
互いに何等かの相乗作用を営むものであろう。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。 製造例1〜3及び比較製造例1〜5 第1表の処方に従って、各成分の粉末をリボンミキサ
ーにて混合し、乳化安定剤粉末を得た。 使用例1〜3及び比較使用例1〜5 製造例にて作製した乳化安定剤粉末を用いて、下記の
方法にてコーヒー乳飲料を作製した。すなわち 水31.3部,コーヒー抽出液(B×1.5゜)45部,ぶど
う糖,果糖または液糖10部,脱脂粉乳4部,牛乳9部,
バター0.5部,インスタントコーヒー0.2部の配合に対し
て該乳化安定剤粉末を0.2〜2.5%添加し、コーヒー乳飲
料を得た。 次に低温として5℃,常温として40℃の保存温度にお
ける保存安定性について、以下の評価基準にて評価を
し、その結果を第2表に示す。 保存安定性○:リング発生なし △:わずかにリング発生するが、少しの振動
により消失する。 ×:リング発生あり 発明乳化安定剤を用いた場合は、保存安定性が良好で
あるが、比較乳化安定剤を用いた場合は、望まれる安定
性が得られなかった。
ーにて混合し、乳化安定剤粉末を得た。 使用例1〜3及び比較使用例1〜5 製造例にて作製した乳化安定剤粉末を用いて、下記の
方法にてコーヒー乳飲料を作製した。すなわち 水31.3部,コーヒー抽出液(B×1.5゜)45部,ぶど
う糖,果糖または液糖10部,脱脂粉乳4部,牛乳9部,
バター0.5部,インスタントコーヒー0.2部の配合に対し
て該乳化安定剤粉末を0.2〜2.5%添加し、コーヒー乳飲
料を得た。 次に低温として5℃,常温として40℃の保存温度にお
ける保存安定性について、以下の評価基準にて評価を
し、その結果を第2表に示す。 保存安定性○:リング発生なし △:わずかにリング発生するが、少しの振動
により消失する。 ×:リング発生あり 発明乳化安定剤を用いた場合は、保存安定性が良好で
あるが、比較乳化安定剤を用いた場合は、望まれる安定
性が得られなかった。
【発明の効果】 本発明による乳化安定剤を用いることにより、コーヒ
ー乳飲料において常温における保存中のリング現象の発
生が抑制され、品質安定性は非常に優れる。従ってコー
ヒー乳飲料の常温流通,販売,保存が可能となる。
ー乳飲料において常温における保存中のリング現象の発
生が抑制され、品質安定性は非常に優れる。従ってコー
ヒー乳飲料の常温流通,販売,保存が可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】食品用乳化剤、カゼインナトリウムおよび
イオタタイプのカラギーナンからなり、かつ該イオタタ
イプのカラギーナンがコーヒー乳飲料に対して0.01〜1
重量%となるよう含有されることを特徴とする常温流通
コーヒー乳飲料用乳化安定剤。 - 【請求項2】請求項1記載の乳化安定剤を含有すること
を特徴とする常温流通コーヒー乳飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63179484A JP2632705B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63179484A JP2632705B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0231664A JPH0231664A (ja) | 1990-02-01 |
JP2632705B2 true JP2632705B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=16066640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63179484A Expired - Fee Related JP2632705B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2632705B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03292854A (ja) * | 1990-04-11 | 1991-12-24 | Yakult Honsha Co Ltd | 乳脂肪含有飲料の製造法および乳化剤 |
EP0480305A1 (en) * | 1990-10-11 | 1992-04-15 | Abbott Laboratories | Liquid nutritional products containing iota-carrageenan |
JPH06217687A (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-09 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 密封容器入り牛乳類およびその製造方法 |
JP5872839B2 (ja) * | 2010-10-22 | 2016-03-01 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 高生豆含有コーヒー用安定剤及びその安定化方法 |
JP2016026473A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-18 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | 乳糖を含有するコーヒー飲料 |
CN115005308A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-09-06 | 必优食品科技(江苏)有限公司 | 用于常温燕麦咖啡的复配乳化增稠剂及其制备使用方法 |
-
1988
- 1988-07-19 JP JP63179484A patent/JP2632705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0231664A (ja) | 1990-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5962058A (en) | Foamable oil-in-water emulsion | |
US6117473A (en) | Refrigerator-stable, non-dairy foam | |
JP2014050336A (ja) | 乳風味増強剤 | |
CA1114227A (en) | Artificial cream and method of preparation and emulsifier mixture therefor | |
JP2632705B2 (ja) | 常温流通コーヒー乳飲料用乳化安定剤及びそれを配合した常温流通コーヒー乳飲料 | |
Flack | Butter, margarine, spreads, and baking fats | |
JPS63226266A (ja) | 乳飲料用乳化安定剤 | |
JP2022066379A (ja) | 粉末油脂組成物 | |
JPH09220065A (ja) | ペースト状水中油型油脂乳化組成物 | |
JPH11196802A (ja) | チョコレート成分含有水中油型乳化物及びその製造法 | |
JP2000333610A (ja) | 安定な乳入りコーヒー飲料およびその製造方法 | |
JP2000050841A (ja) | 共役リノール酸粉末及びその製造方法 | |
JPH01157365A (ja) | 乳飲料用乳化安定剤 | |
US4325979A (en) | Powdered compositions for cream toppings | |
JP2001149014A (ja) | 水中油型乳化チョコレート類及びこれを用いた複合食品 | |
JPH03251159A (ja) | 高安定性腸内有用細菌を含有する食品 | |
JPH11187836A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JPS6331165B2 (ja) | ||
JPH0276539A (ja) | 常温流通ミルクティー用乳化剤 | |
JPH069477B2 (ja) | 低脂肪起泡水中油型乳化脂 | |
JPS6296041A (ja) | 流動状マ−ガリンの製造法 | |
JP2003180280A (ja) | ホイップクリーム | |
JPS63237743A (ja) | 冷菓 | |
JP3996389B2 (ja) | 乳化シロップ剤 | |
JPH06253735A (ja) | 乳飲料用乳化安定剤及びそれらを用いた乳飲料の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |