JP2631325B2 - 駆動輪スリップ制御装置 - Google Patents
駆動輪スリップ制御装置Info
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- JP2631325B2 JP2631325B2 JP3153441A JP15344191A JP2631325B2 JP 2631325 B2 JP2631325 B2 JP 2631325B2 JP 3153441 A JP3153441 A JP 3153441A JP 15344191 A JP15344191 A JP 15344191A JP 2631325 B2 JP2631325 B2 JP 2631325B2
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- slip
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- engine
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪の過剰スリップ
が検出されたときにエンジンの出力を低減する駆動輪ス
リップ制御装置に関し、特に、触媒式の排気ガス浄化装
置を備えた車両に適用される駆動輪スリップ制御装置に
関する。
が検出されたときにエンジンの出力を低減する駆動輪ス
リップ制御装置に関し、特に、触媒式の排気ガス浄化装
置を備えた車両に適用される駆動輪スリップ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の発進時や加速時に駆動輪が過剰ス
リップすることを防止すべく、駆動輪のスリップ値が所
定値を越えて増加した場合にエンジンの出力を低減して
前記過剰スリップを抑制する所謂トラクションコントロ
ールにおいて、エンジンの出力低減手段として点火リタ
ード制御、空燃比制御、フューエルカット制御を組み合
わせて用いるものが知られている(特開平2−1574
40号公報参照)。
リップすることを防止すべく、駆動輪のスリップ値が所
定値を越えて増加した場合にエンジンの出力を低減して
前記過剰スリップを抑制する所謂トラクションコントロ
ールにおいて、エンジンの出力低減手段として点火リタ
ード制御、空燃比制御、フューエルカット制御を組み合
わせて用いるものが知られている(特開平2−1574
40号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、触媒式の排
気ガス浄化装置を備えたエンジンにあっては、その排気
ガス浄化装置の床温が上昇すると排気ガスの浄化性能が
低下するだけでなく、排気ガス浄化装置自体が過熱によ
り破損する虞れがある。したがって、従来のようにエン
ジンの出力を低減すべく点火リタード制御や空燃比制御
を継続して行っていると、排気ガス温度が上昇して排気
ガス浄化装置に悪影響が及ぶ可能性があるため、その対
策が必要となる。
気ガス浄化装置を備えたエンジンにあっては、その排気
ガス浄化装置の床温が上昇すると排気ガスの浄化性能が
低下するだけでなく、排気ガス浄化装置自体が過熱によ
り破損する虞れがある。したがって、従来のようにエン
ジンの出力を低減すべく点火リタード制御や空燃比制御
を継続して行っていると、排気ガス温度が上昇して排気
ガス浄化装置に悪影響が及ぶ可能性があるため、その対
策が必要となる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、駆動輪スリップ制御装置において、エンジンの出力
制御と排気ガス浄化装置の保護を両立させることを目的
とする。
で、駆動輪スリップ制御装置において、エンジンの出力
制御と排気ガス浄化装置の保護を両立させることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、車両の駆動輪速度を検出する駆動輪速度
センサと、その駆動輪速度センサの出力に基づいて駆動
輪の過剰スリップを検出し、該過剰スリップの程度に応
じたスリップ値を出力する過剰スリップ検出手段と、予
め設定したエンジン出力低減モードと前記スリップ値と
に基づき、触媒式の排気ガス浄化装置を有するエンジン
の出力を低減するエンジン出力低減手段とを備えた駆動
輪スリップ制御装置において、エンジンの回転数が所定
値を越え且つ前記スリップ値が所定値を越える状態が所
定時間が経過したとき、前記エンジン出力低減モードを
通常モードから排気ガス温度を低下させる排気ガス温度
低下モードに切り換えるモード切り換え手段を備えたこ
とを第1の特徴とする。
に、本発明は、車両の駆動輪速度を検出する駆動輪速度
センサと、その駆動輪速度センサの出力に基づいて駆動
輪の過剰スリップを検出し、該過剰スリップの程度に応
じたスリップ値を出力する過剰スリップ検出手段と、予
め設定したエンジン出力低減モードと前記スリップ値と
に基づき、触媒式の排気ガス浄化装置を有するエンジン
の出力を低減するエンジン出力低減手段とを備えた駆動
輪スリップ制御装置において、エンジンの回転数が所定
値を越え且つ前記スリップ値が所定値を越える状態が所
定時間が経過したとき、前記エンジン出力低減モードを
通常モードから排気ガス温度を低下させる排気ガス温度
低下モードに切り換えるモード切り換え手段を備えたこ
とを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、車両の駆動輪速度を検出す
る駆動輪速度センサと、その駆動輪速度センサの出力に
基づいて駆動輪の過剰スリップを検出し、該過剰スリッ
プの程度に応じたスリップ値を出力する過剰スリップ検
出手段と、予め設定したエンジン出力低減モードと前記
スリップ値とに基づき、触媒式の排気ガス浄化装置を有
するエンジンの出力を低減するエンジン出力低減手段と
を備えた駆動輪スリップ制御装置において、前記排気ガ
ス浄化装置の床温を検出する床温センサと、前記エンジ
ン出力低減手段の作動状態において、前記床温センサが
出力する床温が所定値を越えた時に前記エンジン出力低
減モードを、フュエルカットによる出力低減と点火リタ
ード及び空燃比リーン化の少なくとも一方による出力低
減とを含む通常モードから、排気ガス温度を低下させる
べく点火リタード及び全気筒の空燃比リーン化は行わな
い排気ガス温度低下モードに切り換えるモード切り換え
手段とを備えたことを第2の特徴とする。
る駆動輪速度センサと、その駆動輪速度センサの出力に
基づいて駆動輪の過剰スリップを検出し、該過剰スリッ
プの程度に応じたスリップ値を出力する過剰スリップ検
出手段と、予め設定したエンジン出力低減モードと前記
スリップ値とに基づき、触媒式の排気ガス浄化装置を有
するエンジンの出力を低減するエンジン出力低減手段と
を備えた駆動輪スリップ制御装置において、前記排気ガ
ス浄化装置の床温を検出する床温センサと、前記エンジ
ン出力低減手段の作動状態において、前記床温センサが
出力する床温が所定値を越えた時に前記エンジン出力低
減モードを、フュエルカットによる出力低減と点火リタ
ード及び空燃比リーン化の少なくとも一方による出力低
減とを含む通常モードから、排気ガス温度を低下させる
べく点火リタード及び全気筒の空燃比リーン化は行わな
い排気ガス温度低下モードに切り換えるモード切り換え
手段とを備えたことを第2の特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0008】図1は、本発明の第1実施例による駆動輪
スリップ制御装置の全体構成図であり、例えば5気筒の
エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が設け
られている。スロットル弁3にはスロットル弁開度(θ
TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の
開度に応じた電気信号を出力してエンジン制御用電子コ
ントロールユニット(以下「ENG−ECU」という)
5に供給する。
スリップ制御装置の全体構成図であり、例えば5気筒の
エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が設け
られている。スロットル弁3にはスロットル弁開度(θ
TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の
開度に応じた電気信号を出力してエンジン制御用電子コ
ントロールユニット(以下「ENG−ECU」という)
5に供給する。
【0009】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にENG−ECU5に電
気的に接続されて当該ENG−ECU5からの信号によ
り燃料噴射の開弁時間が制御される。
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にENG−ECU5に電
気的に接続されて当該ENG−ECU5からの信号によ
り燃料噴射の開弁時間が制御される。
【0010】エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プ
ラグ16はENG−ECU5に電気的に接続されてお
り、ENG−ECU5により点火時期θIGが制御され
る。
ラグ16はENG−ECU5に電気的に接続されてお
り、ENG−ECU5により点火時期θIGが制御され
る。
【0011】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この絶
対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号は
前記ENG−ECU5に供給される。
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この絶
対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号は
前記ENG−ECU5に供給される。
【0012】エンジン回転数(Ne)センサ10はエン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
付けられ、エンジン1のクランク軸の回転毎に所定のク
ランク角度位置でパルス(以下「TDC信号パルス」と
いう)を出力するものであり、その信号パルスはENG
−ECU5に供給される。
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
付けられ、エンジン1のクランク軸の回転毎に所定のク
ランク角度位置でパルス(以下「TDC信号パルス」と
いう)を出力するものであり、その信号パルスはENG
−ECU5に供給される。
【0013】触媒式の排気ガス浄化装置14はエンジン
1の排気管13に配置されており、排気ガス中のHC,
CO,NOx等の成分の浄化を行う。排気ガス浄化装置
14には、その床温TCAT を検出する床温(TCAT )セ
ンサ15が付設される。排気ガス濃度検出器としてのO
2 センサ12は排気管13の排気ガス浄化装置14の上
流側に装着されており、排気ガス中の酸素濃度を検出し
てその検出値に応じた信号を出力し、ENG−ECU5
に供給する。
1の排気管13に配置されており、排気ガス中のHC,
CO,NOx等の成分の浄化を行う。排気ガス浄化装置
14には、その床温TCAT を検出する床温(TCAT )セ
ンサ15が付設される。排気ガス濃度検出器としてのO
2 センサ12は排気管13の排気ガス浄化装置14の上
流側に装着されており、排気ガス中の酸素濃度を検出し
てその検出値に応じた信号を出力し、ENG−ECU5
に供給する。
【0014】また、ENG−ECU5には、駆動輪スリ
ップ検出用の電子コントロールユニット(以下「TCS
−ECU」という)30が接続されている。このTCS
−ECU30には、左右の駆動輪(図示せず)の回転速
度WFR,WFLを検出する駆動輪速度センサ31,32
と、左右の従動輪(図示せず)の回転速度WRR,WRLを
検出する従動輪速度センサ33,34と、ステアリング
ハンドル(図示せず)の転舵角δを検出するステアリン
グセンサ35とが接続されており、これらのセンサ31
〜35はその検出信号をTCS−ECU30に供給す
る。ステアリングセンサ35は、中立点を零度として右
転舵で正の角度(+1°,+2°,…)、左転舵で負の
角度(−1°,−2°,…)という絶対角度を出力する
センサである。
ップ検出用の電子コントロールユニット(以下「TCS
−ECU」という)30が接続されている。このTCS
−ECU30には、左右の駆動輪(図示せず)の回転速
度WFR,WFLを検出する駆動輪速度センサ31,32
と、左右の従動輪(図示せず)の回転速度WRR,WRLを
検出する従動輪速度センサ33,34と、ステアリング
ハンドル(図示せず)の転舵角δを検出するステアリン
グセンサ35とが接続されており、これらのセンサ31
〜35はその検出信号をTCS−ECU30に供給す
る。ステアリングセンサ35は、中立点を零度として右
転舵で正の角度(+1°,+2°,…)、左転舵で負の
角度(−1°,−2°,…)という絶対角度を出力する
センサである。
【0015】尚、本実施例においては、ENG−ECU
5はエンジン出力低減手段およびモード切り換え手段を
構成し、TCS−ECU30は過剰スリップ検出手段を
構成する。
5はエンジン出力低減手段およびモード切り換え手段を
構成し、TCS−ECU30は過剰スリップ検出手段を
構成する。
【0016】ENG−ECU5は各種センサ及びTCS
−ECU30からの入力信号波形を整形し、電圧レベル
を所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号
値に変換する等の機能を有する入力回路5a、中央演算
処理回路(以下「CPU」という)5b、CPU5bで
実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶す
る記憶手段5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号を供給す
る出力回路5d等から構成される。
−ECU30からの入力信号波形を整形し、電圧レベル
を所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号
値に変換する等の機能を有する入力回路5a、中央演算
処理回路(以下「CPU」という)5b、CPU5bで
実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶す
る記憶手段5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号を供給す
る出力回路5d等から構成される。
【0017】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、O2 センサ12による理論空燃比へ
のフィードバック制御運転領域やオープンループ制御運
転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するととも
に、エンジン運転状態に応じ、次式(1)及び(2)に
基づき、前記TDC信号パルスに同期する燃料噴射弁6
の燃料噴射時間TOUT 及びTDC信号パルスに同期しな
い加速増量用の燃料噴射時間TMAを演算する。
タ信号に基づいて、O2 センサ12による理論空燃比へ
のフィードバック制御運転領域やオープンループ制御運
転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するととも
に、エンジン運転状態に応じ、次式(1)及び(2)に
基づき、前記TDC信号パルスに同期する燃料噴射弁6
の燃料噴射時間TOUT 及びTDC信号パルスに同期しな
い加速増量用の燃料噴射時間TMAを演算する。
【0018】 TOUT =Ti ×KTCS ×KWOT ×KO2×K1 +TACC ×K2 +K3 ……(1) TMA=TiA×K1A+K3A ……(2) ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数
Neと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃
料噴射時間であり、このTi値を決定するためのTiマ
ップが記憶手段5cに記憶されている。またTiA は、
TDC信号パルスに同期しない加速時の燃料増量基準値
であり、Tiと同様にマップとして記憶手段5cに記憶
されている。
Neと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃
料噴射時間であり、このTi値を決定するためのTiマ
ップが記憶手段5cに記憶されている。またTiA は、
TDC信号パルスに同期しない加速時の燃料増量基準値
であり、Tiと同様にマップとして記憶手段5cに記憶
されている。
【0019】KTCS は、駆動輪の過剰スリップ状態を検
出したときに、後述するように値1.0より小さい値に
設定されるリーン化補正係数であり、上記駆動輪の過剰
スリップ状態以外のときには値1.0に設定される。
出したときに、後述するように値1.0より小さい値に
設定されるリーン化補正係数であり、上記駆動輪の過剰
スリップ状態以外のときには値1.0に設定される。
【0020】KWOT はスロットル弁全開時の混合器のリ
ッチ化補正係数、KO2はO2 センサ12の出力に応じて
求められるO2 フィードバック補正係数、TACC はエン
ジン1の加速時に適用される加速増量変数である。
ッチ化補正係数、KO2はO2 センサ12の出力に応じて
求められるO2 フィードバック補正係数、TACC はエン
ジン1の加速時に適用される加速増量変数である。
【0021】式(1)のK1 ,K2 ,K3 および式
(2)のK1A,K3Aは夫々各種エンジンパラメータ信号
に応じて演算される他の補正係数及び補正変数であり、
エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性
等の諸特性の最適化が図られるような所定値に決定され
る。
(2)のK1A,K3Aは夫々各種エンジンパラメータ信号
に応じて演算される他の補正係数及び補正変数であり、
エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性
等の諸特性の最適化が図られるような所定値に決定され
る。
【0022】CPU5bは、更にエンジン回転数Neと
吸気管内絶対圧PBAとに応じた点火時期θIGの決定を行
う。
吸気管内絶対圧PBAとに応じた点火時期θIGの決定を行
う。
【0023】CPU5bは上述のようにして算出、決定
した結果に基づいて、燃料噴射弁6と点火プラグ16を
駆動する信号を出力回路5dを介して出力する。
した結果に基づいて、燃料噴射弁6と点火プラグ16を
駆動する信号を出力回路5dを介して出力する。
【0024】図2は、前記TCS−ECU30の内部構
成を示すブロック構成図であり、前記左右の従動輪速度
センサ33,34の検出信号が夫々第1の減算回路41
及び第1の平均値算出回路46に入力される。第1の減
算回路41は、左右の従動輪速度WRL,WRRの速度差Δ
Vr(=WRL−WRR)を算出し、第1の乗算回路42に
供給する。第1の乗算回路42は、前記速度差ΔVrに
左右の従動輪のトレッド幅d(例えばd=1.2m)を
乗算することにより、ヨーレートの近似値Y′ n (=Δ
Vr×d)を算出し、第1の記憶回路43とフィルタ回
路44とに入力する。第1の記憶回路43は、前記ヨー
レートの近似値Y′n を記憶し、前回値Y′n-1 を前記
フィルタ回路44に入力する。ここで、添字n,n−1
はフィルタリングの演算が一定サイクルで繰り返される
ため、そのサイクルの今回値、前回値を表わしている。
成を示すブロック構成図であり、前記左右の従動輪速度
センサ33,34の検出信号が夫々第1の減算回路41
及び第1の平均値算出回路46に入力される。第1の減
算回路41は、左右の従動輪速度WRL,WRRの速度差Δ
Vr(=WRL−WRR)を算出し、第1の乗算回路42に
供給する。第1の乗算回路42は、前記速度差ΔVrに
左右の従動輪のトレッド幅d(例えばd=1.2m)を
乗算することにより、ヨーレートの近似値Y′ n (=Δ
Vr×d)を算出し、第1の記憶回路43とフィルタ回
路44とに入力する。第1の記憶回路43は、前記ヨー
レートの近似値Y′n を記憶し、前回値Y′n-1 を前記
フィルタ回路44に入力する。ここで、添字n,n−1
はフィルタリングの演算が一定サイクルで繰り返される
ため、そのサイクルの今回値、前回値を表わしている。
【0025】前記フィルタ回路44はヨーレートの近似
値Y′n をフィルタリングしてヨーレートYn を得るも
のであり、その出力側には第2の記憶回路45が接続さ
れている。該第2の記憶回路45はフィルタ回路44の
出力Yn を記憶し、前回値Y n-1 、前々回値Yn-2 とし
てフィルタ回路44に入力する。フィルタ回路44は上
述した入力信号Y′n ,Y′n-1 ,Yn-1 ,Yn-2 を次
式(3)に適用してヨーレートYn を算出し、第2の減
算回路51に供給する。
値Y′n をフィルタリングしてヨーレートYn を得るも
のであり、その出力側には第2の記憶回路45が接続さ
れている。該第2の記憶回路45はフィルタ回路44の
出力Yn を記憶し、前回値Y n-1 、前々回値Yn-2 とし
てフィルタ回路44に入力する。フィルタ回路44は上
述した入力信号Y′n ,Y′n-1 ,Yn-1 ,Yn-2 を次
式(3)に適用してヨーレートYn を算出し、第2の減
算回路51に供給する。
【0026】Yn =α1 ×Y′n +α2 ×Y′n-1 + β1 ×Yn-1 +β2 ×Yn-2 ……(3) ここに、α1 ,α2 ,β1 ,β2 は実験結果により決定
される定数である。
される定数である。
【0027】このフィルタ回路44は再帰型ローパース
フィルタ(低減通過フィルタ)であり、車両サスペンシ
ョンの振動による左右の従動輪速度WRL,WRRへの影響
を除去するために使用されるものである。例えば、悪路
走行中のサスペンションの振動と共振による左右の従動
輪速度WRL,WRRの変動周波数は10HZ程度であるの
に対し、車両運動の制御に用いるヨーレートの周波数範
囲は0〜2Hz程度であることから、フィルタ回路44
は3Hz以上を減衰域としてヨーレートの近似値Y′n
をフィルタリングするようにしている。ヨーレートYn
は車両の重心軸を中心とした実際のヨーレートを推定し
た値であって、右方向旋回では正の値を、左方向旋回で
は負の値をそれぞれ出力する。
フィルタ(低減通過フィルタ)であり、車両サスペンシ
ョンの振動による左右の従動輪速度WRL,WRRへの影響
を除去するために使用されるものである。例えば、悪路
走行中のサスペンションの振動と共振による左右の従動
輪速度WRL,WRRの変動周波数は10HZ程度であるの
に対し、車両運動の制御に用いるヨーレートの周波数範
囲は0〜2Hz程度であることから、フィルタ回路44
は3Hz以上を減衰域としてヨーレートの近似値Y′n
をフィルタリングするようにしている。ヨーレートYn
は車両の重心軸を中心とした実際のヨーレートを推定し
た値であって、右方向旋回では正の値を、左方向旋回で
は負の値をそれぞれ出力する。
【0028】前記第1の平均値算出回路46は、左右の
従動輪速度WRL,WRRの平均値Vv (=(WRL+WRR)
/2)を車体速度として算出し、該算出値を演算パラメ
ータ選択回路47と、後述する基準偏差(Ds)算出回
路54及び基準駆動輪速度(Vref)算出回路57と
に供給する。演算パラメータ選択回路47は、その出力
側に接続されている基準ヨーレート(Ybn )算出回路
48での演算に使用される演算パラメータa1 ,a2 ,
b1 ,b2の値を、前記車体速度Vv に応じて選択し、
該選択された値を基準ヨーレート算出回路48に入力す
る。
従動輪速度WRL,WRRの平均値Vv (=(WRL+WRR)
/2)を車体速度として算出し、該算出値を演算パラメ
ータ選択回路47と、後述する基準偏差(Ds)算出回
路54及び基準駆動輪速度(Vref)算出回路57と
に供給する。演算パラメータ選択回路47は、その出力
側に接続されている基準ヨーレート(Ybn )算出回路
48での演算に使用される演算パラメータa1 ,a2 ,
b1 ,b2の値を、前記車体速度Vv に応じて選択し、
該選択された値を基準ヨーレート算出回路48に入力す
る。
【0029】一方、ステアリングセンサ35の出力側が
第3の記憶回路49に接続されており、該第3の記憶回
路49は検出された転舵角δを記憶して、転舵角の前回
値δ n-1 、前々回値δn-2 として基準ヨーレート算出回
路48に入力する。基準ヨーレート算出回路48の出力
側には、第4の記憶回路50が接続され、該第4の記憶
回路50は算出された基準ヨーレートYbn を記憶し、
該記憶値を前回値Yb n-1 、前々回値Ybn-2 として基
準ヨーレート算出回路48に入力する。基準ヨーレート
算出回路48は、転舵角δの変化履歴(δn-1 ,
δn-2 )と、基準ヨーレートYb自体の変化履歴(Yb
n-1 、Ybn-2 )に基づいて、現在あるべき基準ヨーレ
ートYbn を物理モデル式(4)により算出し、前記第
2の減算回路51及びステアリング特性判別回路52に
入力する。
第3の記憶回路49に接続されており、該第3の記憶回
路49は検出された転舵角δを記憶して、転舵角の前回
値δ n-1 、前々回値δn-2 として基準ヨーレート算出回
路48に入力する。基準ヨーレート算出回路48の出力
側には、第4の記憶回路50が接続され、該第4の記憶
回路50は算出された基準ヨーレートYbn を記憶し、
該記憶値を前回値Yb n-1 、前々回値Ybn-2 として基
準ヨーレート算出回路48に入力する。基準ヨーレート
算出回路48は、転舵角δの変化履歴(δn-1 ,
δn-2 )と、基準ヨーレートYb自体の変化履歴(Yb
n-1 、Ybn-2 )に基づいて、現在あるべき基準ヨーレ
ートYbn を物理モデル式(4)により算出し、前記第
2の減算回路51及びステアリング特性判別回路52に
入力する。
【0030】Ybn =a1 ×δn-1 +a2 ×δn-2 − b1 ×Ybn-1 −b2 ×Ybn-2 ……(4) この基準ヨーレートYbn はヨーレートYn と同様に右
旋回時は正の、左旋回時は負の理想的なヨーレートを表
わす信号として演算される。
旋回時は正の、左旋回時は負の理想的なヨーレートを表
わす信号として演算される。
【0031】前記第2の減算回路51は、前記式(3)
で算出されたヨーレートYn と、前記基準ヨーレートY
bn との偏差Dr(=Yn −Ybn )を算出し、前記ス
テアリング特性判別回路52及び絶対値化回路53に入
力する。絶対値化回路53は前記偏差Drの絶対値|D
r|を第3の減算回路55に入力する。ステアリング特
性判別回路52は、前記基準ヨーレートYbn と偏差D
rとに基づいてステアリング特性を次のように判別し、
その結果を基準偏差(Ds)算出回路54に供給する。 (1) Ybn >0、Dr>0のとき、又はYbn <
0、Dr<0のときにはオーバーステアリングと判別す
る。 (2) Ybn <0、Dr>0のとき、又はYbn >
0、Dr<0のときにはアンダーステアリングと判別す
る。
で算出されたヨーレートYn と、前記基準ヨーレートY
bn との偏差Dr(=Yn −Ybn )を算出し、前記ス
テアリング特性判別回路52及び絶対値化回路53に入
力する。絶対値化回路53は前記偏差Drの絶対値|D
r|を第3の減算回路55に入力する。ステアリング特
性判別回路52は、前記基準ヨーレートYbn と偏差D
rとに基づいてステアリング特性を次のように判別し、
その結果を基準偏差(Ds)算出回路54に供給する。 (1) Ybn >0、Dr>0のとき、又はYbn <
0、Dr<0のときにはオーバーステアリングと判別す
る。 (2) Ybn <0、Dr>0のとき、又はYbn >
0、Dr<0のときにはアンダーステアリングと判別す
る。
【0032】Ds算出回路54には、ステアリング特性
判別結果とともに、前記車体速度V v と、ステアリング
センサ35により検出された転舵角δとが入力され、該
Ds算出回路54はそれらの入力信号に基づいて基準偏
差Dsを算出して前記第3の減算回路55に入力する。
この基準偏差Dsは、車体速度Vv 、転舵角δ及びステ
アリング特性に基づいて算出される前記ヨーレート偏差
Drの基準値であり、車体速度Vv が小さく、且つ転舵
角δが大きいほど大きな値に設定される。これは、従動
輪速度、即ち車体速度が低く転舵角δが大であるときに
は、車両のステアリング特性は非線形となるのに対し、
基準ヨーレート算出回路48で算出される基準ヨーレー
トYbn が線形であるために、基準ヨーレートYbn と
ヨーレートYn との偏差Drが大きくなるからである。
また、前輪駆動車両の場合、ステアリングを切りながら
過剰な駆動力をかけるとアンダーステアリング傾向とな
るので、ステアリング特性判別回路52の判別結果がア
ンダーステアリングであるときには、前記基準偏差Ds
を小さくする。このことは、後述するヨーレート偏差絶
対値|Dr|のずれB(=|Dr|−Ds)を増大さ
せ、最終的にはエンジン出力を低下させる方向に作用す
る。その結果、上記アンダーステアリング傾向を防止す
ることができる。一方、後輪駆動車両の場合には過剰な
駆動力をかけたときにはオーバーステアリング傾向とな
るので、前述した前輪駆動車両の場合とは逆に、オーバ
ーステアリング状態を検出したときにエンジン出力を低
下させる方向に、基準偏差Dsを変化させるようにして
いる。
判別結果とともに、前記車体速度V v と、ステアリング
センサ35により検出された転舵角δとが入力され、該
Ds算出回路54はそれらの入力信号に基づいて基準偏
差Dsを算出して前記第3の減算回路55に入力する。
この基準偏差Dsは、車体速度Vv 、転舵角δ及びステ
アリング特性に基づいて算出される前記ヨーレート偏差
Drの基準値であり、車体速度Vv が小さく、且つ転舵
角δが大きいほど大きな値に設定される。これは、従動
輪速度、即ち車体速度が低く転舵角δが大であるときに
は、車両のステアリング特性は非線形となるのに対し、
基準ヨーレート算出回路48で算出される基準ヨーレー
トYbn が線形であるために、基準ヨーレートYbn と
ヨーレートYn との偏差Drが大きくなるからである。
また、前輪駆動車両の場合、ステアリングを切りながら
過剰な駆動力をかけるとアンダーステアリング傾向とな
るので、ステアリング特性判別回路52の判別結果がア
ンダーステアリングであるときには、前記基準偏差Ds
を小さくする。このことは、後述するヨーレート偏差絶
対値|Dr|のずれB(=|Dr|−Ds)を増大さ
せ、最終的にはエンジン出力を低下させる方向に作用す
る。その結果、上記アンダーステアリング傾向を防止す
ることができる。一方、後輪駆動車両の場合には過剰な
駆動力をかけたときにはオーバーステアリング傾向とな
るので、前述した前輪駆動車両の場合とは逆に、オーバ
ーステアリング状態を検出したときにエンジン出力を低
下させる方向に、基準偏差Dsを変化させるようにして
いる。
【0033】前記第3の減算回路55は、前記ヨーレー
ト偏差絶対値|Dr|のずれB(=|Dr|−Ds)を
算出し、第2の乗算回路56に入力する。第2の乗算回
路56は、前記ずれBに所定の定数Kを乗算して、後述
する基準駆動輪速度Vrefを補正するための補正項K
×Bを算出し、第4の減算回路58に供給する。
ト偏差絶対値|Dr|のずれB(=|Dr|−Ds)を
算出し、第2の乗算回路56に入力する。第2の乗算回
路56は、前記ずれBに所定の定数Kを乗算して、後述
する基準駆動輪速度Vrefを補正するための補正項K
×Bを算出し、第4の減算回路58に供給する。
【0034】前記第1の平均値算出回路46で算出され
る従動輪速度の平均値、即ち車体速度Vv が入力される
基準駆動輪速度Vref算出回路57は、該車体速度V
v に応じて基準駆動輪速度(Vref)として、駆動輪
速度の目標値VRP、第1の所定駆動輪速度VR1及び第2
の所定駆動輪速度VR2を算出し、前記第4の減算回路5
8に入力する。第4の減算回路58は、前記3つの基準
駆動輪速度VR1,VR2及びVRPから前記補正項K×Bを
減算して、補正後の基準駆動輪速度V′R1(=VR1−K
×B)、V′R2(=VR2−K×B)及びV′RP(=VRP
−K×B)を、駆動輪のスリップ状態に応じたパラメー
タであるスリップ値DUTYを算出するDUTY算出回
路60に入力する。
る従動輪速度の平均値、即ち車体速度Vv が入力される
基準駆動輪速度Vref算出回路57は、該車体速度V
v に応じて基準駆動輪速度(Vref)として、駆動輪
速度の目標値VRP、第1の所定駆動輪速度VR1及び第2
の所定駆動輪速度VR2を算出し、前記第4の減算回路5
8に入力する。第4の減算回路58は、前記3つの基準
駆動輪速度VR1,VR2及びVRPから前記補正項K×Bを
減算して、補正後の基準駆動輪速度V′R1(=VR1−K
×B)、V′R2(=VR2−K×B)及びV′RP(=VRP
−K×B)を、駆動輪のスリップ状態に応じたパラメー
タであるスリップ値DUTYを算出するDUTY算出回
路60に入力する。
【0035】一方、左右の駆動輪速度センサ31,32
の検出信号は、第2の平均値算出回路59に入力され、
該第2の平均値算出回路59は左右の駆動輪速度の平均
値V W (=(WFL+WFR)/2)を算出し、前記DUT
Y算出回路60に入力する。
の検出信号は、第2の平均値算出回路59に入力され、
該第2の平均値算出回路59は左右の駆動輪速度の平均
値V W (=(WFL+WFR)/2)を算出し、前記DUT
Y算出回路60に入力する。
【0036】前記3つの基準駆動輪速度VR1,VR2及び
VRPは、例えば図3に示すように車体速度Vv と、該車
体速度Vv と駆動輪速度VW との関係を示す直線A,
B,Cとに基づいて算出され。一般に駆動輪スリップの
程度を表わすスリップ率λは、 λ=(VW −VV )/VW ……(5) により算出されるが、このスリップ率λが増加すると、
タイヤと路面と摩擦力による縦方向の(即ち車両の進行
方向の)駆動力は、図4の実線で示すように第3のスリ
ップ率λ2 (例えば15%)で最大となり、スリップ率
λがλ2 を超えると低下する。またタイヤと路面との限
界横力は同図中破線で示すようにスリップ率λが大きい
ほど低下する。従って、スリップλが第2のスリップ率
λ2 を超えると縦方向及び横方向の双方の駆動力が低下
し、十分な駆動力又は限界横力が得られなくなる。一
方、スリップ率λが第1のスリップ率λ1 (例えば5
%)より小さいときは駆動輪スリップが限界を超えず、
安定したグリップが得られている状態である。
VRPは、例えば図3に示すように車体速度Vv と、該車
体速度Vv と駆動輪速度VW との関係を示す直線A,
B,Cとに基づいて算出され。一般に駆動輪スリップの
程度を表わすスリップ率λは、 λ=(VW −VV )/VW ……(5) により算出されるが、このスリップ率λが増加すると、
タイヤと路面と摩擦力による縦方向の(即ち車両の進行
方向の)駆動力は、図4の実線で示すように第3のスリ
ップ率λ2 (例えば15%)で最大となり、スリップ率
λがλ2 を超えると低下する。またタイヤと路面との限
界横力は同図中破線で示すようにスリップ率λが大きい
ほど低下する。従って、スリップλが第2のスリップ率
λ2 を超えると縦方向及び横方向の双方の駆動力が低下
し、十分な駆動力又は限界横力が得られなくなる。一
方、スリップ率λが第1のスリップ率λ1 (例えば5
%)より小さいときは駆動輪スリップが限界を超えず、
安定したグリップが得られている状態である。
【0037】上述の点を考慮して、図3の直線A,Bは
図4の第1と第2のスリップ率λ1 ,λ2 に対応するよ
うにし、検出した駆動輪速度VW と車体速度VV との関
係が直線AとBの間の領域内にあるときには、駆動力の
増大傾向がスリップ率の増加に対して線形領域にあるの
で、スリップ率λ=λ0 (例えば8%)となる駆動輪速
度VRP(図3の直線Cに対応)を駆動輪速度の目標値と
して、後述するスリップ値DUTYに応じた駆動輪スリ
ップ制御を行う。ただし、実際にDUTY値の算出に使
用する基準駆動輪速度は前記第4の減算回路で補正され
た補正後の基準駆動輪速度V′R1,V′R2及びV′RPで
ある。
図4の第1と第2のスリップ率λ1 ,λ2 に対応するよ
うにし、検出した駆動輪速度VW と車体速度VV との関
係が直線AとBの間の領域内にあるときには、駆動力の
増大傾向がスリップ率の増加に対して線形領域にあるの
で、スリップ率λ=λ0 (例えば8%)となる駆動輪速
度VRP(図3の直線Cに対応)を駆動輪速度の目標値と
して、後述するスリップ値DUTYに応じた駆動輪スリ
ップ制御を行う。ただし、実際にDUTY値の算出に使
用する基準駆動輪速度は前記第4の減算回路で補正され
た補正後の基準駆動輪速度V′R1,V′R2及びV′RPで
ある。
【0038】前記DUTY算出回路60は、検出した駆
動輪速度VW と、補正後の基準駆動輪速度V′R1,V′
R2及びV′RPとを次式(6)〜(10)に適用して、駆
動輪スリップの程度に応じたパラメータとしてスリップ
値DUTYを算出し、該算出結果をDUTY信号として
ENG−ECU5に供給する。
動輪速度VW と、補正後の基準駆動輪速度V′R1,V′
R2及びV′RPとを次式(6)〜(10)に適用して、駆
動輪スリップの程度に応じたパラメータとしてスリップ
値DUTYを算出し、該算出結果をDUTY信号として
ENG−ECU5に供給する。
【0039】 DUTY=(VRPn-VR1n )/(VR2n-VR1n )−Dn ……(6) Dn =Dn-1 +ΔDn ……(7) ΔDn =KP ×ΔVWP+KI ×(VRPn −Vwn) +KD ×(ΔVWn−ΔVwn-1) ……(8) ΔVWn=VWn−VWn-1 ……(9) ΔVWp=(VWn-1−VRPn-1 )−(VWn−VRPn ) ……(10) ここに、KP ,KI ,KD はそれぞれ所定の比例ゲイ
ン、積分ゲイン、微分ゲインである。また添字n、n−
1は、演算が一定サイクルで繰り返されるため、そのサ
イクルの今回値、前回値を表わす。
ン、積分ゲイン、微分ゲインである。また添字n、n−
1は、演算が一定サイクルで繰り返されるため、そのサ
イクルの今回値、前回値を表わす。
【0040】上記式(6)〜(10)を用いてスリップ
値DUTYを算出することにより、駆動輪スリップ制御
にいわゆる追跡型PID制御を適用して、検出した駆動
輪速度VW に含まれるノイズ成分(誤差要素)の影響を
低減し、適切な駆動輪スリップ制御を行うことができ
る。なお、スリップ値DUTYは、駆動輪のスリップ率
λが高いほど大きな値となる。
値DUTYを算出することにより、駆動輪スリップ制御
にいわゆる追跡型PID制御を適用して、検出した駆動
輪速度VW に含まれるノイズ成分(誤差要素)の影響を
低減し、適切な駆動輪スリップ制御を行うことができ
る。なお、スリップ値DUTYは、駆動輪のスリップ率
λが高いほど大きな値となる。
【0041】上述のように、スリップ値DUTYは、車
体速度Vv に応じて算出される基準駆動輪速度VR1,V
R2及びVRPを、ステアリング特性(オーバーステアリン
グ又はアンダーステアリングの程度)、転舵角δ及び車
体速度Vv に応じた補正項K×Bにより補正して得られ
た基準駆動輪速度V′R1,V′R2,V′RPと、検出した
駆動輪速度VW とに基づいて算出されるので、このスリ
ップ値DUTYを用いてエンジン出力制御を行うことに
より、車体速度と転舵角の広い範囲に亘って適切な駆動
輪スリップ制御及び車両のヨー運動制御が可能となる。
体速度Vv に応じて算出される基準駆動輪速度VR1,V
R2及びVRPを、ステアリング特性(オーバーステアリン
グ又はアンダーステアリングの程度)、転舵角δ及び車
体速度Vv に応じた補正項K×Bにより補正して得られ
た基準駆動輪速度V′R1,V′R2,V′RPと、検出した
駆動輪速度VW とに基づいて算出されるので、このスリ
ップ値DUTYを用いてエンジン出力制御を行うことに
より、車体速度と転舵角の広い範囲に亘って適切な駆動
輪スリップ制御及び車両のヨー運動制御が可能となる。
【0042】次に、TCS−ECU30が出力する前記
スリップ値DUTYに基づくエンジン出力制御を内容を
具体的に説明する。
スリップ値DUTYに基づくエンジン出力制御を内容を
具体的に説明する。
【0043】図7のフローチャートに示すように、通常
の運転状態ではステップS1でTC LEVEL テーブル1が
選択され、そのTCLEVEL テーブル1に基づく通常モー
ドでエンジン出力の低減制御が行われる。
の運転状態ではステップS1でTC LEVEL テーブル1が
選択され、そのTCLEVEL テーブル1に基づく通常モー
ドでエンジン出力の低減制御が行われる。
【0044】図5の左欄に示すように、TCLEVEL テー
ブル1は前記スリップ値DUTYに応じてレベルN、レ
ベルR、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3、レ
ベル4、およびレベル5の8段階のエンジン出力制御を
行うものである。
ブル1は前記スリップ値DUTYに応じてレベルN、レ
ベルR、レベル0、レベル1、レベル2、レベル3、レ
ベル4、およびレベル5の8段階のエンジン出力制御を
行うものである。
【0045】図6は前記各レベルにおいて実際に適用さ
れるエンジン出力の低減手段を示すもので、横軸の#1
〜#5は気筒番号を示している。ここで、Nは出力低減
を伴わないノーマル運転、Rは点火リタードによる出力
低減、Lは空燃比のリーン化による出力低減、F/Cは
フュエルカットによる出力低減である。而して、駆動輪
のスリップ値が最も小さいレベルNでは全気筒のノーマ
ル運転、駆動輪のスリップ値が増加するに伴って、レベ
ルRで全気筒の点火リタード、レベル0で全気筒の空燃
比リーン化、レベル1〜レベル4で空燃比リーン化とフ
ュエルカットの併用、駆動輪のスリップ値が最も大きい
レベル5では全気筒のフュエルカットが実行され、レベ
ルNからレベル5に移行するに伴い、エンジン出力の低
減量が次第に増加するように設定される。これにより、
TCS−ECU30が出力するスリップ値DUTYの大
きさ、すなわち駆動輪のスリップ値の大きさに応じてエ
ンジン出力が低減し、駆動輪の過剰スリップが抑制され
る。
れるエンジン出力の低減手段を示すもので、横軸の#1
〜#5は気筒番号を示している。ここで、Nは出力低減
を伴わないノーマル運転、Rは点火リタードによる出力
低減、Lは空燃比のリーン化による出力低減、F/Cは
フュエルカットによる出力低減である。而して、駆動輪
のスリップ値が最も小さいレベルNでは全気筒のノーマ
ル運転、駆動輪のスリップ値が増加するに伴って、レベ
ルRで全気筒の点火リタード、レベル0で全気筒の空燃
比リーン化、レベル1〜レベル4で空燃比リーン化とフ
ュエルカットの併用、駆動輪のスリップ値が最も大きい
レベル5では全気筒のフュエルカットが実行され、レベ
ルNからレベル5に移行するに伴い、エンジン出力の低
減量が次第に増加するように設定される。これにより、
TCS−ECU30が出力するスリップ値DUTYの大
きさ、すなわち駆動輪のスリップ値の大きさに応じてエ
ンジン出力が低減し、駆動輪の過剰スリップが抑制され
る。
【0046】続いて、ステップS2でエンジン回転数セ
ンサ10が出力するエンジン回転数Neが基準値NSTCH
(例えば、5000RPM)を越えているかが判断さ
れ、YESの場合にはステップS3でTCLEVEL が前記
レベルRを越えているかが判断される。ステップS3で
YESの場合には、更にステップS4でタイマがカウン
トアップするまでの所定時間(例えば、3sec)が経
過したかが判断され、YESの場合、すなわちエンジン
回転数Neが基準値NSTCHを越え、TCLEVEL が前記レ
ベルRを越え、且つ所定時間が経過している場合には、
ステップS5で図5の右欄に示すTCLEVEL テーブル2
が選択されて排気ガス温度低下モードによるエンジン出
力の低減が実行される。尚、ステップS2でNeが基準
値NSTCH以下となった場合、およびステップS3でTC
LEVEL がレベルR以下となった場合には、その都度ステ
ップS6でタイマがゼロにセットされる。
ンサ10が出力するエンジン回転数Neが基準値NSTCH
(例えば、5000RPM)を越えているかが判断さ
れ、YESの場合にはステップS3でTCLEVEL が前記
レベルRを越えているかが判断される。ステップS3で
YESの場合には、更にステップS4でタイマがカウン
トアップするまでの所定時間(例えば、3sec)が経
過したかが判断され、YESの場合、すなわちエンジン
回転数Neが基準値NSTCHを越え、TCLEVEL が前記レ
ベルRを越え、且つ所定時間が経過している場合には、
ステップS5で図5の右欄に示すTCLEVEL テーブル2
が選択されて排気ガス温度低下モードによるエンジン出
力の低減が実行される。尚、ステップS2でNeが基準
値NSTCH以下となった場合、およびステップS3でTC
LEVEL がレベルR以下となった場合には、その都度ステ
ップS6でタイマがゼロにセットされる。
【0047】図5の右欄に示すTCLEVEL テーブル2
は、前記TCLEVEL テーブル1におけるレベルRとレベ
ル0を持たず、それに対応するスリップ値DUTYの領
域が全てレベル1となっている。したがって、このTC
LEVEL テーブル2が選択されると、排気ガス温度が上昇
し易いレベルRの点火リタード、およびレベル0の全気
筒の空燃比リーン化は行われず、レベルNのノーマル運
転の次段階のレベル1において空燃比リーン化とフュエ
ルカットの併用によるエンジン出力の低減が行われる。
は、前記TCLEVEL テーブル1におけるレベルRとレベ
ル0を持たず、それに対応するスリップ値DUTYの領
域が全てレベル1となっている。したがって、このTC
LEVEL テーブル2が選択されると、排気ガス温度が上昇
し易いレベルRの点火リタード、およびレベル0の全気
筒の空燃比リーン化は行われず、レベルNのノーマル運
転の次段階のレベル1において空燃比リーン化とフュエ
ルカットの併用によるエンジン出力の低減が行われる。
【0048】而して、排気ガスの温度が上昇する可能性
が少ない通常運転状態ではTCLEVE L テーブル1を選択
して通常モードでエンジン出力をきめ細かく制御し、駆
動輪スリップを効果的に抑制することができ、またエン
ジン回転数が高くかつスリップ値DUTYが大きい状態
が継続して排気ガスの温度が上昇する可能性が高まる
と、排気ガスの温度が上昇し難いTCLEVEL テーブル2
を選択して排気ガス温度低下モードでエンジン出力を低
減し、排気ガス浄化装置14の性能維持と破損防止を図
ることができる。
が少ない通常運転状態ではTCLEVE L テーブル1を選択
して通常モードでエンジン出力をきめ細かく制御し、駆
動輪スリップを効果的に抑制することができ、またエン
ジン回転数が高くかつスリップ値DUTYが大きい状態
が継続して排気ガスの温度が上昇する可能性が高まる
と、排気ガスの温度が上昇し難いTCLEVEL テーブル2
を選択して排気ガス温度低下モードでエンジン出力を低
減し、排気ガス浄化装置14の性能維持と破損防止を図
ることができる。
【0049】図8は本発明の第2実施例のフローチャー
トを示すもので、この実施例では前記TCLEVEL テーブ
ル1からTCLEVEL テーブル2への切り換えが別の条件
により行われる。すなわち、ステップS7でTCLEVEL
テーブル1が選択された状態において、ステップS8で
排気ガス浄化装置14の床温センサ15が出力する床温
TCAT が基準値TCRを越えると、ステップS9でTC
LEVEL テーブル2が選択されて排気ガス温度の上昇が防
止される。
トを示すもので、この実施例では前記TCLEVEL テーブ
ル1からTCLEVEL テーブル2への切り換えが別の条件
により行われる。すなわち、ステップS7でTCLEVEL
テーブル1が選択された状態において、ステップS8で
排気ガス浄化装置14の床温センサ15が出力する床温
TCAT が基準値TCRを越えると、ステップS9でTC
LEVEL テーブル2が選択されて排気ガス温度の上昇が防
止される。
【0050】上述のように、排気ガス浄化装置14の床
温TCAT を直接検出してTCLEVEL テーブルを切り換え
ることにより、排気ガス浄化装置14の過熱を一層確実
に防止することができる。
温TCAT を直接検出してTCLEVEL テーブルを切り換え
ることにより、排気ガス浄化装置14の過熱を一層確実
に防止することができる。
【0051】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小
設計変更を行うことが可能である。
明は、前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の小
設計変更を行うことが可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、内燃機関の回転数が所定値を越えかつスリップ値が
所定値を越える状態が所定時間が経過したとき、モード
切り換え手段によりエンジン出力低減モードを通常モー
ドから排気ガス温度低下モードに切り換えているため、
排気ガス温度が過度に上昇する虞れの無いときには通常
モードでエンジンの出力を効果的に低減させ、排気ガス
温度が上昇する虞れが有るときには、排気ガス温度低下
モードで排気ガスの温度上昇を抑制しながらエンジンの
出力を低減することができる。その結果、排気ガス浄化
装置の床温の上昇が防止され、その排気ガス浄化装置の
性能維持と破損防止が達成される。
ば、内燃機関の回転数が所定値を越えかつスリップ値が
所定値を越える状態が所定時間が経過したとき、モード
切り換え手段によりエンジン出力低減モードを通常モー
ドから排気ガス温度低下モードに切り換えているため、
排気ガス温度が過度に上昇する虞れの無いときには通常
モードでエンジンの出力を効果的に低減させ、排気ガス
温度が上昇する虞れが有るときには、排気ガス温度低下
モードで排気ガスの温度上昇を抑制しながらエンジンの
出力を低減することができる。その結果、排気ガス浄化
装置の床温の上昇が防止され、その排気ガス浄化装置の
性能維持と破損防止が達成される。
【0053】また本発明の第2の特徴によれば、エンジ
ン出力低減手段の作動状態において、排気ガス浄化装置
の床温センサが床温が所定値を越えたことを検出すると
エンジン出力低減モードが通常モードから、排気ガス温
度を低下させる排気ガス温度低下モードに切り換えられ
るため、スリップ制御中、何等かの理由で排気ガス浄化
装置の床温が所定値を越えた場合であっても、その床温
を速やかに低下させて排気ガス浄化装置を一層確実に保
護することができる。その上、前記通常モードは、フュ
エルカットによる出力低減と、点火リタード及び空燃比
リーン化の少なくとも一方による出力低減とを含んでい
ることから、この通常モードではエンジン出力をきめ細
かく低減制御できて駆動輪スリップを効果的に抑制する
ことができ、またそのスリップ制御に因り排気ガス温度
が現実に上昇したような場合には、前記排気ガス温度低
下モードへの切換えによって、排気ガス温度の上昇要因
となり易い点火リタード及び全気筒の空燃比リーン化は
行われないため、排気ガス浄化装置の過熱を効果的に回
避しながら、エンジン出力の低減を図り駆動輪スリップ
を抑制することができる。
ン出力低減手段の作動状態において、排気ガス浄化装置
の床温センサが床温が所定値を越えたことを検出すると
エンジン出力低減モードが通常モードから、排気ガス温
度を低下させる排気ガス温度低下モードに切り換えられ
るため、スリップ制御中、何等かの理由で排気ガス浄化
装置の床温が所定値を越えた場合であっても、その床温
を速やかに低下させて排気ガス浄化装置を一層確実に保
護することができる。その上、前記通常モードは、フュ
エルカットによる出力低減と、点火リタード及び空燃比
リーン化の少なくとも一方による出力低減とを含んでい
ることから、この通常モードではエンジン出力をきめ細
かく低減制御できて駆動輪スリップを効果的に抑制する
ことができ、またそのスリップ制御に因り排気ガス温度
が現実に上昇したような場合には、前記排気ガス温度低
下モードへの切換えによって、排気ガス温度の上昇要因
となり易い点火リタード及び全気筒の空燃比リーン化は
行われないため、排気ガス浄化装置の過熱を効果的に回
避しながら、エンジン出力の低減を図り駆動輪スリップ
を抑制することができる。
【図1】駆動輪スリップ制御装置の全体構成図
【図2】駆動輪スリップ検出用電子制御装置のブロック
図
図
【図3】駆動輪のスリップ率に対応した車体速度と駆動
輪速度の関係を示すグラフ
輪速度の関係を示すグラフ
【図4】駆動輪のスリップ率と駆動力の関係を示す図
【図5】通常モードおよび排気ガス温度低下モードで用
いられるテーブル
いられるテーブル
【図6】エンジン出力低減制御の各レベルの内容を示す
テーブル
テーブル
【図7】第1実施例の制御プログラムのフローチャート
【図8】第2実施例の制御プログラムのフローチャート
1・・・・・エンジン 5・・・・・ENG−ECU(エンジン出力低減手段、
モード切り換え手段) 14・・・・排気ガス浄化装置 15・・・・床温センサ 30・・・・TSC−ECU(過剰スリップ検出手段) 31・・・・駆動輪速度センサ 32・・・・駆動輪速度センサ
モード切り換え手段) 14・・・・排気ガス浄化装置 15・・・・床温センサ 30・・・・TSC−ECU(過剰スリップ検出手段) 31・・・・駆動輪速度センサ 32・・・・駆動輪速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−309746(JP,A) 特開 平4−54258(JP,A) 実開 平1−121544(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の駆動輪速度を検出する駆動輪速度
センサ(31,32)と、その駆動輪速度センサ(3
1,32)の出力に基づいて駆動輪の過剰スリップを検
出し、該過剰スリップの程度に応じたスリップ値を出力
する過剰スリップ検出手段(30)と、予め設定したエ
ンジン出力低減モードと前記スリップ値とに基づき、触
媒式の排気ガス浄化装置(14)を有するエンジン
(1)の出力を低減するエンジン出力低減手段(5)と
を備えた駆動輪スリップ制御装置において、エンジン
(1)の回転数が所定値を越え且つ前記スリップ値が所
定値を越える状態が所定時間が経過したとき、前記エン
ジン出力低減モードを通常モードから排気ガス温度を低
下させる排気ガス温度低下モードに切り換えるモード切
り換え手段(5)を備えたことを特徴とする、駆動輪ス
リップ制御装置。 - 【請求項2】 車両の駆動輪速度を検出する駆動輪速度
センサ(31,32)と、その駆動輪速度センサ(3
1,32)の出力に基づいて駆動輪の過剰スリップを検
出し、該過剰スリップの程度に応じたスリップ値を出力
する過剰スリップ検出手段(30)と、予め設定したエ
ンジン出力低減モードと前記スリップ値とに基づき、触
媒式の排気ガス浄化装置(14)を有するエンジン
(1)の出力を低減するエンジン出力低減手段(5)と
を備えた駆動輪スリップ制御装置において、 前記排気ガス浄化装置(14)の床温を検出する床温セ
ンサ(15)と、前記エンジン出力低減手段(5)の作動状態において、
前記 床温センサ(15)が出力する床温が所定値を越え
た時に前記エンジン出力低減モードを、フュエルカット
による出力低減と点火リタード及び空燃比リーン化の少
なくとも一方による出力低減とを含む通常モードから、
排気ガス温度を低下させるべく点火リタード及び全気筒
の空燃比リーン化は行わない排気ガス温度低下モードに
切り換えるモード切り換え手段(5)とを備えたことを
特徴とする、駆動輪スリップ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153441A JP2631325B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 駆動輪スリップ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153441A JP2631325B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 駆動輪スリップ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051613A JPH051613A (ja) | 1993-01-08 |
JP2631325B2 true JP2631325B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15562608
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3153441A Expired - Fee Related JP2631325B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 駆動輪スリップ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP2578838B2 (ja) * | 1987-11-05 | 1997-02-05 | 日産自動車株式会社 | 車両用駆動力制御装置 |
JPH0454258A (ja) * | 1990-06-20 | 1992-02-21 | Nissan Motor Co Ltd | エンジンの制御装置 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3153441A patent/JP2631325B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH051613A (ja) | 1993-01-08 |
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