JPH0421059B2 - - Google Patents

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JPH0421059B2
JPH0421059B2 JP61107240A JP10724086A JPH0421059B2 JP H0421059 B2 JPH0421059 B2 JP H0421059B2 JP 61107240 A JP61107240 A JP 61107240A JP 10724086 A JP10724086 A JP 10724086A JP H0421059 B2 JPH0421059 B2 JP H0421059B2
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Japan
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speed
vehicle
slip
wheels
wheel
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JP61107240A
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Shuji Shiraishi
Takashi Nishihara
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP87304169A priority patent/EP0249335B1/en
Priority to CA000536810A priority patent/CA1311543C/en
Priority to US07/048,424 priority patent/US4873638A/en
Priority to DE8787304169T priority patent/DE3767923D1/de
Publication of JPS62265428A publication Critical patent/JPS62265428A/ja
Publication of JPH0421059B2 publication Critical patent/JPH0421059B2/ja
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、車輌の駆動輪のスリツプ制御方法に
関し、特に、車輌の発進時や加速時における駆動
輪のスリツプの制御方法に関する。
(発明の技術的背景及びその問題点) 一般に、車輌の発進時あるいは加速時に駆動輪
の駆動力がタイヤと路面との摩擦力[タイヤと路
面との摩擦係数×車輌重量の駆動輪への荷重(車
輪荷重)]を超えると、駆動輪はスリツプする
が、このスリツプの程度を表わすスリツプ率λは
駆動輪の周方向速度をVW、車輌の速度(従動輪
の周方向速度)をVとすると、次式(1)により求め
られる。
λ=〔VW−V)/VW …(1) このスリツプ率λによりタイヤと路面との摩擦
力(即ち、駆動輪の駆動力の限界値)は第6図に
示すように変化し、所定値λ0でこの摩擦力は最大
になる。また、このタイヤと路面との摩擦力は車
輌の進行方向(縦方向)の摩擦力であるが、横方
向の摩擦力(横力)は同図中点線で示すようにス
リツプ率λが大きいほど低下する。
この点に基づいて、タイヤと路面との縦方向の
摩擦力を最大として車輌の駆動効率を最大にし、
また、タイヤと路面との横方向の摩擦力の低下を
極力抑制して車輌の横すべりを防止するために、
スリツプ率λを検出して、これを所定値λ0に近い
値に制御する方法がある。より具体的には、この
方法では、例えば、スリツプ率λに対し車速Vに
応じて前記所定値λ0を含む所定範囲の下限値λ1
び上限値λ2を設定し、駆動輪速度VWと車速Vと
から求めたスリツプ率λの値に応じて駆動輪トル
ク制御装置により駆動輪のトルクを制御し駆動輪
の周方向速度VWを制御して、駆動輪のスリツプ
率λを前記所定範囲λ1〜λ2内にフイードバツク制
御するようにしている。
かかる従来の方法においては、前記式(1)に基づ
いてスリツプ率λを算出するための車速Vを左右
の従動輪(例えば、前輪駆動式の車輌においては
後輪)の速度ωRL,ωRRの平均値(ωRL+ωRR)/
2によつて求めていた(V=(ωRL+ωRR)/2)。
車速Vをこのようにして求めたのは、車輌の旋回
時に車輌が左に旋回しているか右に旋回している
かによつて車速Vの検出に内外輪差による誤差が
出ないようにするためである。
しかしながら、車輌の旋回時は駆動輪(例え
ば、前輪駆動式の車輌においては前輪)と従動輪
との間にも旋回による軌跡差が生じ、これらの駆
動輪がスリツプしていない状態においても、上述
のようにして求めた車速Vは左右の駆動輪速度
ωFL,ωFRのいずれの速度とも異なつた値となる。
従つて、前記式(1)に基づいてスリツプ率λを算出
した場合、λ=0とはならず、見かけ上、駆動輪
がスリツプしているものとして該駆動輪のスリツ
プ制御が行なわれてしまう。また、実際のスリツ
プが極く僅かなスリツプでも過大なスリツプと判
断され、この判断に応じたスリツプ制御が行なわ
れてしまう不具合があつた。
(発明の目的) 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
車輌の旋回時のみかけのスリツプを減少させ、よ
り正確なスリツプ率の検出を行なえるようにした
車輌の駆動輪のスリツプ制御方法を提供すること
を目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するために、本発明において
は、車輌の左右の駆動輪の速度と左右の従動輪の
速度とを検出し、該左右の従動輪の速度及び前記
左右の駆動輪の速度の関係に基づいて左右の駆動
輪の過剰スリツプを検出し、該過剰スリツプの検
出時に車輌の駆動輪のスリツプを制御する車輌の
駆動輪のスリツプ制御方法において、前記左右の
駆動輪のうち予め過剰スリツプを検出すべき側と
して、前記車輌の速度が所定車速以上のときに
は、駆動輪速度の大きい側を選択する一方、前記
車輌の速度が前記所定車速より小さいときには、
駆動輪速度の小さい側を選択し、該選択された一
方の側の駆動輪と同じ側の従動輪の速度に基づい
て過剰スリツプを検出し、該一方の駆動輪の過剰
スリツプの検出時に車輌の駆動輪のスリツプを制
限することを特徴とする車輌の駆動輪のスリツプ
制御方法が提供される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は本発明の車輌の駆動輪のスリツプ制御
方法を適用した車輌1を示し、該車輌1は例えば
前輪駆動式のもので、前輪11,12はエンジン
31によつて駆動される駆動輪となつており、後
輪13,14は従動輪となつている。(尚、以下
の説明により明らかなように本発明は後輪駆動式
の車輌にもまつたく同様に適用することができ
る。)前記駆動輪11,12及び従動輪13,1
4には駆動輪速度センサ21,22及び従動輪速
度センサ23,24が夫々備えられており、前記
駆動輪速度センサ21,22により左右の駆動輪
速度ωFL,ωFRが検出され、また、前記従動輪速
度センサ23,24により左右の従動輪速度
ωRL,ωRRが検出され、これらの検出信号はECU
35に入力される。ECU35は、まず、従動輪
速度ωRL,ωRRの平均値(ωRL+ωRR)/2によつ
て車速Vを求める。そして、車速Vが所定速度
VMIN(例えば5Km/h)より低いときは、速度の
低い方の駆動輪のスリツプを制御する(ローセレ
クト)。即ち、駆動輪速度ωFL,ωFRのうち低い方
を前記式(1)における駆動輪速度VWに相当するωF
値とする。
また、車速Vが前記所定速度VMINより高いと
きは、速度の高い方の駆動輪のスリツプを制御す
る(ハイセレクト)。即ち、駆動輪速度ωFL,ωFR
のうち高い方を前記式(1)における駆動輪速度VW
に相当するωF値とする。
上記したローセレクト及びハイセレクトのいず
れの制御においても、従動輪の速度ωRL,ωRR
うち制御の対象となつている駆動輪と同じ側の従
動輪の速度を前記式(1)における車速Vに代わる
ωR値とする。これにより、車輌の旋回時のみか
けのスリツプを減少できる。従つて、スリツプ率
λは次式(2)により求められる。
λ=ωF−ωR/ωF …(2) 更に、ECU35はスリツプ率λの変化量(微
分値)λ〓を求める。尚、この変化量λ〓はデイジタ
ル制御においては演算処理サイクル毎の差分で代
用する。
また、エンジン31と駆動輪11,12との間
に介装されたクラツチ15及び変速機16には
夫々図示しないセンサが備えられており、これら
のセンサからのクラツチ信号及び変速機信号は
ECU35に入力される。ECU35はクラツチ信
号によりクラツチ15が係合されていると判定し
たときに、エンジン31を後述する燃料供給制御
装置により制御することにより駆動輪11,12
のトルクを制御して該駆動輪11,12のスリツ
プ率λ(前記式(2)参照)を制御する。より具体的
には、ECU35はスリツプ率λに対し車速ωR
変速機信号により検知されるギヤ比とに応じて定
められるスリツプ率制御用基準値として、第6図
に示す前記所定値λ0を含む所定範囲の下限値λ1
び上限値λ2を設定し、スリツプ率の変化量λ〓に対
し車速ωRとギヤ比と後述する燃料供給制御装置
への作動指令から実際に該装置が作動を始めるま
での制御遅れと前記スリツプ率制御用基準値とに
応じて第1及び第2のスリツプ率変化量制御用基
準値λ〓1及びλ〓2(λ〓2>λ〓2)を設定して、駆動
輪速度
ωF(ωFLまたはωFR)と、下限値λ1に対応して決定
される所定速度値VR1及び上限値λ2に対応して決
定される所定速度値VR2との差、及びスリツプ率
の変化量λ〓と第1及び第2の基準値λ〓1,λ〓2との

に応じて前記燃料供給制御装置を制御する。即
ち、ECU35は以下の制御則(i)〜(iii)に従つて燃
料供給制御装置を制御する。
(i) ωF>VR1、かつλ〓>λ〓1ならばλが小さくなる
方向に制御、例えば燃料カツトする(予測制
御)。
(ii) ωF>VR2ならばλが小さくなる方向に制御、
例えば燃料カツトする(過大スリツプ率防止)。
(iii) λ〓>λ〓2ならばλ〓が小さくなる方向に制御
、例
えば燃料カツトする(過大スリツプ率速度防
止)。
この場合、前記所定速度値VR1及びVR2は、一
例としては、次式(3)、(4)によつて算出する。
VR1=K1・ωR+C1+D1/ωR …(3) VR2=k2・ωR+C2+D2/ωR …(4) また、他の例としては、VR1及びVR2は車速が
高いときは次式(5)、(6)によつて算出し、車速が低
いときは一定値VC1,VC2に設定するようにして
もよい。
VR1=k1・ωR+C1 …(5) VR2=k2・ωR+C2 …(6) ここに、k1,k2,C1,C2,D1,D2は、VR1及び
VR2をそれぞれ前記下限値λ1及び上限値λ2に対応
した値とするための係数及び定数である。
更に、前記スリツプ率変化量制御用基準値λ〓1
びλ〓2は次式(7)、(8)によつて算出する。
λ〓1=r1・ωR+F1 …(7) λ〓2=r2・ωR+F2 …(8) ここに、r1,r2はそれぞれ車速ωRに応じたλ〓1
及びλ〓2値を求めるための係数であり、F1,F2
それぞれ変速機のギヤ比等に応じて該λ〓1値及びλ〓2
値を補正するための定数である。
尚、前記の制御則(i)及び(iii)の如くスリツプ率λ
の制御のためにスリツプ率λに加えてスリツプ率
速度(スリツプ率の変化量)λ〓を用いるようにし
たのは、スリツプ率λが所定範囲λ1〜λ2内にあつ
てもスリツプ率速度λ〓が大きい場合等はスリツプ
率λが所定範囲λ1〜λ2から外れていくことが予測
されるので、これに対応した予測制御等を行つて
スリツプ率λの制御の応答性の向上を図るためで
ある。
第2図は前記燃料供給制御装置の全体構成図で
あり、符号31は例えば4気筒の内燃エンジンを
示し、エンジン31には吸気管32が接続されて
いる。吸気管32の途中にはスロツトルボデイ3
3が設けられ、内部にスロツトル弁33′が設け
られている。スロツトル弁33′にはスロツトル
弁開度(θTH)センサ34が連設されてスロツト
ル弁33′の弁開度を電気的信号に変換して電子
コントロールユニツト(以下「ECU」という)
35に送るようにされている。
吸気管32のエンジン31及びスロツトルボデ
イ33間には各気筒毎に、各気筒の吸気弁(図示
せず)の少し上流に夫々燃料噴射弁36が設けら
れている。燃料噴射弁36は図示しない燃料ポン
プに接続されていると共にECU35に電気的に
接続されており、ECU35からの信号によつて
燃料噴射弁36の開弁時間が制御される。
一方、前記スロツトルボデイ33のスロツトル
弁33′の下流には管37を介して絶対圧(PBA
センサ38が設けられており、この絶対圧センサ
38によつて電気的信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU35に送られる。
エンジン31本体にはエンジン冷却水温センサ
(以下「Twセンサ」という)39が設けられ、
Twセンサ39はサーミスタ等からなり、冷却水
が充満したエンジン気筒周壁内に挿着されて、そ
の検出水温信号をECU35に供給する。エンジ
ン回転数センサ(以下「Neセンサ」という)4
0がエンジンの図示しないカム軸周囲又はクラン
ク軸周囲に取り付けられており、Neセンサ40
はエンジンのクランク軸180゜回転毎に所定のクラ
ンク角度位置で、即ち、各気筒の吸気行程開始時
の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前の
クランク角度位置でクランク角度位置信号(以下
「TDC信号」という)を出力するものであり、こ
のTDC信号はECU35に送られる。
エンジン31の排気管41には三元触媒42が
配置され排気ガス中のHC,CO,NOx成分の浄
化作用を行う。この三元触媒42の上流側には
O2センサ43が排気管41に挿着され、このセ
ンサ43は排気中の酸素濃度を検出し、O2濃度
信号をECU35に供給する。
更に、ECU35には前記駆動輪速度センサ2
1,22、前記従動輪速度センサ23,24、並
びに他のパラメータセンサ44、例えばクラツチ
15の係合状態を検出するセンサや変速機16の
ギヤ比を検出するセンサが接続されており、他の
パラメータセンサ44はその検出値信号をECU
35に供給する。
ECU35は各種センサ(前記駆動輪速度セン
サ21,22、前記従動輪速度センサ23,2
4、前記クラツチ15のセンサ及び前記変速機1
6のセンサを含む)からの入力信号波形を整形
し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有
する入力回路35a、中央演算処理回路(以下
「CPU」という)35b,CPU35bで実行され
る各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する
記憶手段35c、及び前記燃料噴射弁36に駆動
信号を供給する出力回路35d等から構成され
る。
CPU35bは前記TDC信号が入力する毎に入
力回路35aを介して供給された前述の各種セン
サからのエンジンパラメータ信号に基づいて、次
式で与えられる燃料噴射弁36の燃料噴射時間
TOUTを算出する。
TOUT=Ti×K1+K2 …(9) ここに、Tiは燃料噴射弁36の噴射時間の基
準値であり、エンジン回転数Neと吸気管内絶対
圧PBAに応じて決定される。
K1及びK2は夫々前述の各センサからのエンジ
ンパラメータ信号によりエンジン運転状態に応じ
た始動特性、排気ガス特性、燃費特性、加速特性
等の諸特性が最適なものとなるように所定の演算
式に基づいて算出される補正係数及び補正変数で
ある。
CPU35bは上述のようにして求めた燃料噴
射時間TOUTに基づいて燃料噴射弁36を開弁さ
せる駆動信号を出力回路35dを介して燃料噴射
弁36に供給する。
第3図は本発明に係る車輌の駆動輪のスリツプ
制御プログラムのフローチヤートであり、これは
CPU35bにより所定タイマ周期毎に実行され
る。
まず、ステツプ1では、左右の駆動輪11,1
2の速度ωFL,ωFR及び左右の従動輪13,14
の速度ωRL,ωRRを読込む。次に、ステツプ2で、
左右の従動輪速度ωRL,ωRRの平均値により車速
V=(ωRL+ωRR)/2を算出する。
次のステツプ3では、車速Vが下限値VMIN
り低いか否かを判別し、この答が肯定(Yes)で
あれば、車輌は極低速であるので、極低速フラグ
FLを1にセツトし(ステツプ4)、次のステツプ
5へ進む。
ステツプ5では、左右の駆動輪11,12の速
度差|ωFL−ωFR|が所定値ΔωGより大きいか否か
を判別し、この答が肯定(Yes)であれば、片側
の駆動輪のみが過剰に空転している状態なので、
これを防止するためフユーエルカツトフラグFC
を1にセツトし、本プログラムを終了する。
ステツプ5の判別結果が否定(No)のときは、
フユーエルカツトフラグFCを0にリセツトし
(ステツプ6)、後述するステツプ9以下に進む。
また、ステツプ3の判別結果が否定(No)のと
きは、極低速フラグFLを0にリセツトし(ステ
ツプ7)、ステツプ9以下に進む。
ステツプ9では、左右の駆動輪速度ωFL,ωFR
のうちのいずれが大きいか(例えばωFR>ωFL
否か)を判別する。ステツプ9の判別の結果は駆
動輪ハイフラグFFに記憶させておく(ステツプ
10又は11)。この駆動輪ハイフラグFFは、例えば
右側の駆動輪速度ωFRの方が大きいときに1に、
左側の駆動輪速度ωFLの方が大きいときに0にそ
れぞれセツトされる。
次のステツプ12では、前記極低速フラグFL
1にセツトされているか否かを判別し、この答が
肯定(Yes)であれば、駆動輪の速度のうち低い
方及びその速度の低い駆動輪と同じ側の従動輪の
速度をスリツプ率λの算出に用いるようにし(ロ
ーセレクト)、これによりスリツプの小さい方の
駆動輪のトルクを制御するようにする(ステツプ
13乃至17)。即ち、ステツプ13では、駆動輪ハイ
フラグFFが1(右)にセツトされているか否かを
判別し、その答が肯定(Yes)であれば、ωF値及
びωR値として、フラグFFが示す側と反対の側で
ある左の駆動輪速度ωFL及び左の従動輪速度ωRL
をそれぞれ設定する(ステツプ14、15)。また、
ステツプ13の答が否定(No)であれば、ωF値及
びωR値としてフラグFFが示す側と反対の側であ
る右の駆動輪速度ωFR及び右の従動輪速度ωRR
それぞれ設定する(ステツプ16、17)。
一方、ステツプ12の判別結果が否定(No)で
あれば、駆動輪の速度のうち高い方及びその速度
の高い駆動輪と同じ側の従動輪の速度をスリツプ
率λの算出に用いるようにし(ハイセレクト)、
これによりスリツプの大きい方の駆動輪のトルク
を制御するようにする(ステツプ18乃至22)。即
ち、ステツプ18では、駆動輪ハイフラグFFが1
(右)にセツトされているか否かを判別し、その
答えが肯定(Yes)であれば、ωF値及びωR値と
してフラグFFが示す右の駆動輪速度ωFR及び右の
従動輪速度ωRRをそれぞれ設定する(ステツプ
19、20)。また、ステツプ18の答が否定(No)で
あれば、ωF値及びωR値としてフラグFFが示す左
の駆動輪速度ωFL及び左の従動輪速度ωRLをそれ
ぞれ設定する(ステツプ21、22)。
その後、ステツプ23で前述のように設定された
ωF値及びωRより今回ループ時のスリツプ率λn=
(ωF−ωR)/ωFを算出する。次に、ステツプ24で
今回ループ時のスリツプ率λnと前回ループ時の
λn-1との差分からスリツプ率微分値λ〓nを求める。
上述したスリツプ率λの算出手法によれば、車
輌の高速走行状態のときには、駆動輪速度の大き
い側の駆動輪及び従動輪の速度に基づいてスリツ
プ率λが算出される一方、低速走行状態のときに
は、駆動輪速度の小さい側の駆動輪及び従動輪の
速度に基づいてスリツプ率λが算出されるので、
このようにして算出されたスリツプ率に基づい
て、以下に述べるように駆動輪トルクを制御する
ことにより、高速走行状態における車輌の運転性
を向上させるとともに、低速走行状態における駆
動輪トルクの過度の低減を防止し、加速効率の向
上を図ることができる。
ステツプ25、26及び27では前述した過剰スリツ
プ率速度防止制御処理を行う。即ち、スリツプ率
変化量λ〓nが基準値λ〓2=r2・ωR+F2より大きいか
否かを判別し(ステツプ25)、その答が肯定
(Yes)であれば、フユーエルカツトフラグFCを
1にセツトして(ステツプ26)、本プログラムを
終了する。ステツプ25の答が否定(No)のとき
は、フラグFCを0にリセツトして(ステツプ
27)、次のステツプ28へ進む。
ステツプ28、29及び30では前述したスリツプ予
測制御処理を行う。即ち、スリツプ率変化量λ〓n
が基準値λ〓1=r1・ωR+F1より大きいか否かを判
別し(ステツプ28)、この答が肯定(Yes)であ
れば、制御の対象となつている駆動輪の速度ωF
が所定速度値VR1=K1・ωR+C1+D1/ωRより大
きいか否かを判別し(ステツプ29)、この答も肯
定(Yes)であれば、フユーエルカツトフラグ
FCを1にセツトして(ステツプ30)、本プログラ
ムを終了する。尚、ステツプ29の判別は第5図の
ステツプ290、291、292及び293の判別と置き換え
てもよい。この場合、所定速度値VR1=k1・ωR
C1が基準値VC1(例えば5Km/h)より大きいか
否かを判別し(ステツプ290)、その答が肯定
(Yes)であれば、ωREF値として所定速度値VR1
k1・ωR+C1を設定し(ステツプ291)、否定
(No)であれば、ωREF値として基準値VC1を設定
し(ステツプ292)、その後、制御の対象となつて
いる駆動輪の速度ωFがωREF値より大きいか否か
を判別する(ステツプ293)。ステツプ28または29
のいずれかの判別結果が否定(No)のときは、
次のステツプ31へ進む。
ステツプ31、32及び33では前述した過大スリツ
プ率防止制御処理を行う。即ち、制御の対象とな
つている駆動輪の速度ωFが所定速度値VR2=k2
ωR+C2+D2/ωRより大きいか否かを判別し(ス
テツプ31)、この答が肯定(Yes)であれば、フ
ユーエルカツトフラグFCを1にセツトして(ス
テツプ32)、本プログラムを終了する。尚、ステ
ツプ31の判明も第5図のステツプ290、291、292
及び293の判別と同様の判別で置き換えてもよい。
この場合、k1,C1,VC1の定数がk2,C2,VC2
定数に置き換わることはもちろんである。ステツ
プ31の答が否定(No)のときは、フラグFCを0
にリセツトして(ステツプ33)、本プログラムを
終了する。
一方、第4図は燃料供給制御プログラムのフロ
ーチヤートであり、これはCPU35bにより
TDC信号の発生毎に実行されるものである。こ
のプログラムは第3図のプログラムに優先して実
行されるものであり、即ち第3図のプログラムの
処理の途中に割込んで実行される。
まず、ステツプ41では、第3図のプログラムで
セツト及びリセツトされるフユーエルカツトフラ
グFCが1にセツトされているか否かを判別する。
この判別の答が肯定(Yes)であれば、フユーエ
ルカツトが実行されるべきであることを意味する
ので、直ちに本プログラムを終了する。ステツプ
41の答が否定(No)のときは、燃料噴射弁の開
弁時間TOUTを演算し(ステツプ42)、該TOUT値に
応じた開弁駆動信号の出力を行い(ステツプ43)、
本プログラムを終了する。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明の車輌の駆動輪の
スリツプ制御方法は、車輌の左右の駆動輪の速度
と左右の従動輪の速度とを検出し、該左右の従動
輪の速度及び前記左右の駆動輪の速度の関係に基
づいて左右の駆動輪の過剰スリツプを検出し、該
過剰スリツプの検出時に車輌の駆動輪のスリツプ
を制御する車輌の駆動輪のスリツプ制御方法にお
いて、前記左右の駆動輪のうち予め過剰スリツプ
を検出すべき側として、前記車輌の速度が所定車
速以上のときには、駆動輪速度の大きい側を選択
する一方、前記車輌の速度が前記所定車速より小
さいときには、駆動輪速度の小さい側を選択し、
該選択された一方の側の駆動輪と同じ側の従動輪
の速度に基づいて過剰スリツプを検出し、該一方
の側の駆動輪の過剰スリツプの検出時に車輌の駆
動輪のスリツプを制限するようにしたので、車輌
の旋回時のみかけのスリツプを減少させ、より正
確なスリツプ率の検出を行なうことができる。従
つて、適切なスリツプ制御を行なうことができ
る。更に、選択する駆動輪及び従動輪は、車輌の
運転状態に応じて決定されるので特に車輌の低速
走行状態において駆動輪トルクを過度に低減する
ことがなく、加速効率の向上を図ることができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車輌の駆動輪のスリツプ制御
方法を適用した車輌の構成図、第2図は駆動輪ト
ルク制御装置である燃料供給制御装置の構成図、
第3図はECU35内で実行されるスリツプ制御
プログラムのフローチヤート、第4図は燃料供給
制御プログラムのフローチヤート、第5図は第3
図のステツプ29の判別の他の例を示すフローチヤ
ート、第6図はタイヤと路面との摩擦力のスリツ
プ率に対する特性図である。 11,12…駆動輪、13,14…従動輪、1
5…クラツチ、16…変速機、21,22…駆動
輪速度センサ、23,24…従動輪速度センサ、
31…エンジン、35…ECU(駆動輪トルク制御
装置)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車輌の左右の駆動輪の速度と左右の従動輪の
    速度とを検出し、該左右の従動輪の速度及び前記
    左右の駆動輪の速度の関係に基づいて左右の駆動
    輪の過剰スリツプを検出し、該過剰スリツプの検
    出時に車輌の駆動輪のスリツプを制御する車輌の
    駆動輪のスリツプ制御方法において、前記左右の
    駆動輪のうち予め過剰スリツプを検出すべき側と
    して、前記車輌の速度が所定車速以上のときに
    は、駆動輪速度の大きい側を選択する一方、前記
    車輌の速度が前記所定車速より小さいときには、
    駆動輪速度の小さい側を選択し、該選択された一
    方の側の駆動輪と同じ側の従動輪の速度に基づい
    て過剰スリツプを検出し、該一方の側の駆動輪の
    過剰スリツプの検出時に車輌の駆動輪のスリツプ
    を制限することを特徴とする車輌の駆動輪のスリ
    ツプ制御方法。
JP10724086A 1986-05-09 1986-05-09 車輌の駆動輪のスリップ制御方法 Granted JPS62265428A (ja)

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CA000536810A CA1311543C (en) 1986-05-09 1987-05-11 Traction control system for controlling slip of a driving wheel of a vehicle
US07/048,424 US4873638A (en) 1986-05-09 1987-05-11 Traction control system for controlling slip of a driving wheel of a vehicle
DE8787304169T DE3767923D1 (de) 1986-05-09 1987-05-11 Antriebskraftregelsystem zur regelung des schlupfes des antriebsrades eines fahrzeuges.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS588436A (ja) * 1981-06-29 1983-01-18 ア−・ベ−・ボルボ 自動車のスピン制御装置
JPS6043133A (ja) * 1983-08-18 1985-03-07 Isuzu Motors Ltd 自動車のエンジン出力制御装置
JPS61182434A (ja) * 1985-02-06 1986-08-15 Nippon Denso Co Ltd 車両用スリップ防止装置

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